japanese society for musculoskeletal medicine...2016/07/09 ·...
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2016
会津若松ワシントンホテル2F双鶴
共催:第28回日本運動器科学会/あゆみ製薬株式会社
■日本整形外科学会 専門医資格継続単位(N)1単位 必須分野 [1]整形外科基礎科学 または [10]手関節・手疾患(外傷を含む)■日本医師会生涯教育単位(CC)[1]医師のプロフェッショナリズム
認定単位
兵庫医科大学 整形外科学教室 教授
Japanese Society for Musculoskeletal Medicine
日時
座長
716:00~ 17:00
92
イブニングセミナー
2
吉矢 晋一先生
北海道大学大学院医学研究科 医学専攻機能再生医学講座 整形外科学分野 教授
演者
岩崎 倫政先生
会場
第28回日本運動器科学会2016年7月9日(土)~10日(日)
北海道大学大学院医学研究科 医学専攻機能再生医学講座 整形外科学分野
修復能力に乏しい関節軟骨損傷に対して、硝子様軟骨修復が可能な軟骨再生治療は臨床医にとってきわめて魅力的な治療法である。過去に膨大な量の基礎研究が行われ、その研究成果を基にいくつかの軟骨再生治療法が臨床応用されてきた。
それらに関する臨床研究においては比較的良好な術後成績が報告されているが、従来の軟骨修復術(骨髄刺激法、骨軟骨柱移植術)との比較結果は必ずしも再生治療の優位性を示すものではない。その原因の一つとして、現行の軟骨再生治療手技の侵襲性の高さが挙げられる。現行ではドナー細胞の採取と移植のための2回の手術(2-stage手術)が必要であり、移植の際には大きな関節切開を要する。したがって、軟骨再生治療の成績向上のためには、手術手技の低侵襲化が不可欠である。
これに対し、演者らは低侵襲軟骨再生治療法の実現を目標とした細胞の足場となるscaffoldや細胞・成長因子等を病変部に送り込むためのcarrierの開発研究を行ってきた。本講演では上述した問題点を含めた軟骨再生医療の現状と、演者らが現在行っている低侵襲軟骨再生治療法の開発研究を紹介しつつ軟骨再生医療の展望についても言及する。
岩崎 倫政 Norimasa Iwasaki
Abstract