no...2020/07/03  · no.513 マーケットビュー513号 2020年6月24日作成、6月29日発行...

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No.513 マーケットビュー513号 2020年6月24日作成、6月29日発行(毎週月曜日発行) 2020. 6. 29 【 各 経 済・市 場 見 通し】 【市場データ】 【グローバル株式見通し】 先行き不安は残るが、年末にかけ日米株の戻りが続こう 【経済見通し】 先行き不透明感が残るなか、政策の手は緩まず 【先進国通貨見通し】 ドル円は下押し圧力がじわりと強まっている状況 【 新 興 国・資 源 国 通 貨 見 通し】 景気回復期待と感染第2波の綱引きで上値重い展開に 【タイムテーブル】 2020/7~2020/12のタイムテーブル 【金融商品取引法に係る重要事項】 月 次 特集号 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 ・・・・・・・・・・・・・・11 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 ・・・・・・・・・・・14

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No.513

マーケットビュー513号2020年6月24日作成、6月29日発行(毎週月曜日発行)

2020.6.29

【各経済・市場見通し】

【市場データ】

【グローバル株式見通し】

先行き不安は残るが、年末にかけ日米株の戻りが続こう

【経済見通し】

先行き不透明感が残るなか、政策の手は緩まず

【先進国通貨見通し】

ドル円は下押し圧力がじわりと強まっている状況

【新興国・資源国通貨見通し】

景気回復期待と感染第2波の綱引きで上値重い展開に

【タイムテーブル】

2020/7~2020/12のタイムテーブル

【金融商品取引法に係る重要事項】

月 次特集号

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9

・・・・・・・・・・・・・・ 11

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

・・・・・・・・・・・ 14

Page 2: No...2020/07/03  · No.513 マーケットビュー513号 2020年6月24日作成、6月29日発行 (毎週月曜日発行) 2020.6.29 【各経済・市場見通し】 【市場データ】

株式のリスク・・・・リスク要因として株価変動リスクと発行者の信用リスクがあります。

株価の下落や発行者の信用状況の悪化等により、投資元本を割り込むことがあります。この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、

投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見

通しであり、今後予告なしに当社の判断で随時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。

(1)ファンダメンタルズ(%)

2020年

4-6月 7-9月 10-12月

2021年

1-3月

2020年

日本(年度)

  実質GDP ▲ 30.0 20.0 10.0 5.0 ▲ 5.2

 消費者物価 ▲ 0.2 ▲ 0.3 ▲ 0.3 0.1 ▲ 0.2

米国

  実質GDP ▲ 40.0 30.0 15.0 7.5 ▲ 5.7

 PCEデフレーター 0.8 0.7 0.7 0.8 1.0

ユーロ圏

実質GDP ▲ 40.0 30.0 12.5 5.0 ▲ 8.5

消費者物価 0.9 0.7 0.5 0.7 0.8

中国

 実質GDP 1.5 5.5 7.5 9.0 1.9

 消費者物価 2.5 2.0 1.5 1.5 2.8(注)みずほ証券商品企画部予想。四半期の実質GDPは日本、米国、ユーロ圏は前期比年率、中国は前年同期比

消費者物価、PCEデフレーターは前年同期比、日本は生鮮食品除くベース、消費税および幼児教育・保育無償化の影響を調整、

米国およびユーロ圏はエネルギーと食品を除くコア、中国は月次前年同月比の単純平均

(2)株式(ポイント)

6/23時点2020年

4-6月 7-9月 10-12月

2021年

1-3月

日本

  日経平均株価(円) 22549 18000~22000 18000~23000 20000~23000 21000~25000

  TOPIX 1587 1200~1600 1300~1700 1400~1700 1500~1900

米国

  S&P500 3131 2400~3250 2600~3350 2700~3450 2700~3550

  NYダウ工業株(ドル) 26156 20500~28000 22000~29500 23000~30500 23000~31500

中国

  上海総合指数 2970 2700~3000 2800~3200 2850~3250 2900~3300

(3)金利(%)

6/23時点2020年

4-6月 7-9月 10-12月

2021年

1-3月

国内金利

  10年国債新発 ▲ 0.01 ▲0.10 ▲0.10 ▲0.10 ▲0.10

米国金利

  政策金利(上限) 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25

  10年国債 0.71 0.40~1.00 0.50~1.10 0.60~1.20 0.70~1.30

ユーロ圏

10年国債(ドイツ) ▲ 0.41 ▲0.80~▲0.10 ▲0.60~0.00 ▲0.50~0.10 ▲0.40~0.20

豪州 政策金利 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25

(4)為替

6/23時点2020年

4-6月 7-9月 10-12月

2021年

1-3月

対ドルレート

  ドル円 106.52 104~114 105~115 105~115 105~115

ユーロドル 1.13 1.05~1.16 1.07~1.17 1.08~1.17 1.09~1.18

ドル人民元 7.06 6.80~7.20 6.80~7.20 6.70~7.10 6.60~7.00

豪ドルドル 0.69 0.59~0.71 0.62~0.73 0.63~0.74 0.64~0.74

対円レート

ユーロ円 120.46 114~124 116~126 117~126 118~128

豪ドル円 73.82 64~78 66~80 68~82 70~84

ブラジルレアル円 20.67 17.5~23.5 18.0~24.0 18.5~22.5 19.0~26.0

メキシコペソ円 4.75 4.00~5.25 4.25~5.50 4.50~6.00 4.75~6.25

トルコリラ円 15.53 14.0~17.0 14.5~18.0 15.0~18.5 15.5~19.5

(5)商品(1バレル=ドル)

6/23時点2020年

4-6月 7-9月 10-12月

2021年

1-3月

商品

  WTI原油 40.37 30~45 35~50 40~55 40~55

(注)みずほ証券商品企画部予想。日本株はみずほ証券エクイティ調査部の5/29時点の予想

出所:みずほ証券作成(商品企画部)

各経済・市場見通し

2020年6月24日作成、6月29日発行(毎週月曜日発行)マーケットビュー513号 広告審査番号 MFB19410‐200625

1

Page 3: No...2020/07/03  · No.513 マーケットビュー513号 2020年6月24日作成、6月29日発行 (毎週月曜日発行) 2020.6.29 【各経済・市場見通し】 【市場データ】

株式のリスク・・・・リスク要因として株価変動リスクと発行者の信用リスクがあります。

株価の下落や発行者の信用状況の悪化等により、投資元本を割り込むことがあります。この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、

投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見

通しであり、今後予告なしに当社の判断で随時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。

市場データ

10

1

2 1

3 2

3

3 4

2 5

1 5

1 4

2 3

3 2

TOPIX 1

3

2

1

▲ 0.1 ▲ 1.2

日米の業種別株価指数 NYダウ採用銘柄 日経平均株価採用銘柄

ファイザー 32.77 ▲ 12.6 三井E&Sホールディングス 467 ▲ 9.3

インテル 59.92 ▲ 3.8 出光興産 2,329 ▲ 6.8

ウォルマート 121.07 ▲ 2.6 王子HD 524 ▲ 4.6

ウォルト・ディズニー 116.59 ▲ 1.2 味の素 1,831.5 ▲ 3.5

ジョンソン&ジョンソン 142.86 ▲ 1.0 富士フイルム 4,773 ▲ 3.5

中外薬 17,240 23.1

ゴールドマン・サックス 204.78 13.8 アルプスアルパイン 1,449 22.8

2.7

1.4

1.1

終値

(円)

騰落率

(%)銘柄名

騰落率

(%)

ボーイング 187.88 36.6 宝HLD 1,006 27.0

16.1 日産化学 5,580 25.3

アップル 366.53 14.9 電通 2,790 24.0

14.5

鉱業

石油・石炭 ▲ 2.8

銘柄名終値

(ドル)順位

トラベラーズ 116.19

ダウ 41.35

13.5

12.6

10.1

7.4

0.4

▲ 2.6

騰落率(%)

9.0

8.7

8.6

6.0

367

公益

ヘルスケア

順位

2020/6/23時点

業種

金融

情報技術

資本財

S&P500指数

生活必需品

鉄鋼

証券・商品先物

電気機器

パルプ・紙

40.7 ▲ 8.3

21811

26305

2020/6/23時点

ストックス欧州600指数 NYダウ日経平均株価

ドル円&ユーロ円

独伊10年国債利回り 米国債利回り

NY原油先物

(日次:2019/6/24~2020/6/23)

200日移動平均

平均値 かい離率(%)

騰落率(%) 米10年国債利回りは騰落幅(%)

直近1ヵ月 直近3ヵ月 年初来

10.6 33.5 ▲ 4.7

8.0 31.0 ▲ 11.6

14.8 ▲ 11.6 25925 ▲ 3.924907

指数 6/23時点

26156

22549

▲ 0.6

378 ▲ 3.0

3.4株式

NYダウ

ストックス欧州600指数

日経平均株価

香港ハンセン指数

6.9

商品

ドル円

ユーロ円

NY原油先物

106.52

120.46

40.37

8.6

▲ 1.0金利・

為替

米10年国債利回り 0.71 0.1

▲ 4.2 ▲ 1.9 108.41 ▲ 1.7

2.7

21.4

1.0

72.8

▲ 1.1

▲ 33.9

0.7

▲ 9.9

119.59

44.82

18000200002200024000260002800030000

19/6 19/9 19/12 20/3

200日移動平均線

250

300

350

400

450

19/6 19/9 19/12 20/3

200日移動平均線

16000

18000

20000

22000

24000

26000

19/6 19/9 19/12 20/3

200日移動平均線

(ポイント) (ドル)(円)

(年/月) (年/月) (年/月)

出所:ブルームバーグのデータより

みずほ証券作成

(注)騰落率は20/5/22→20/6/23

出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成

世界のマーケット動向

マーケットデータ

110

115

120

125

100

105

110

115

19/6 19/9 19/12 20/3 (年/月)

(1ドル=円)

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5

19/6 19/9 19/12 20/3▲ 1

0

1

2

3

19/6 19/9 19/12 20/3

(%)(%)

(年/月) (年/月)

▲ 40▲ 20

020406080

19/6 19/9 19/12 20/3

200日移動平均線

(1バレル=ドル)

(年/月)

イタリア

ドイツ

10年物

2年物

(1ユーロ=円)

ユーロ円(右目盛)

ドル円(左目盛)

直近1ヵ月の騰落率ランキング

(注)終値の単位は次の通り。株式:NYダウがドル、日経平均株価が円、それ以外の指数はポイント。金利・為替:米10年国債利回りが%、ドル円が1ドル=円、

ユーロ円が1ユーロ=円。商品のNY原油先物は1バレル=ドル。直近1ヵ月の騰落率は20/5/22→20/6/23、直近3ヵ月の騰落率は20/3/23→20/6/23

出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成

2020年6月24日作成、6月29日発行(毎週月曜日発行)マーケットビュー513号 広告審査番号 MFB19410‐200625

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Page 4: No...2020/07/03  · No.513 マーケットビュー513号 2020年6月24日作成、6月29日発行 (毎週月曜日発行) 2020.6.29 【各経済・市場見通し】 【市場データ】

株式のリスク・・・・リスク要因として株価変動リスクと発行者の信用リスクがあります。

株価の下落や発行者の信用状況の悪化等により、投資元本を割り込むことがあります。この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、

投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見

通しであり、今後予告なしに当社の判断で随時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。

先行き不安は残るが、年末にかけ日米株の戻りが続こう

6月のグローバル株式市場は上昇し、6/19時点でMSCI全世界株指数は5月末

比3.4%上昇した。国・地域別指数の5月末比騰落率は、米S&P500指数が

+1.8%、日経平均株価が+2.7%、MSCI新興国株指数が+7.6%であった。

6月上旬は、全米で広がる人種差別への抗議デモへの警戒が相場の重荷とな

る場面もあった。ただ、米5月ISM製造業景況指数が4ヵ月ぶりに前月から改善

したほか、米5月雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比250.9万人増と市場

予想に反して増加に転じたこと等から、米国経済の先行きに対する楽観的な見

方が広がり、6/8にS&P500指数は3232ポイント、日経平均株価は23178円とい

ずれも2/21以来の高値を回復した。

ただ、世界的に株価の急ピッチの戻りが続き過熱感への警戒が強まったほか、

米国で新型コロナ感染拡大が続いていることが嫌気され、S&P500指数は6/11

に前日比▲5.9%、日経平均株価は6/9~15の5営業日で1600円超下落した。そ

の後は米中の一部地域における新型コロナ感染拡大への警戒に上値を抑えら

れながらも、経済正常化への期待から世界的に株価は戻り歩調となった。

6月のグローバル株

式:過熱感への警戒

等から一時急落も、経

済正常化期待が支え

米国株は、経済活動の正常化の遅れに対する懸念等が上値を抑制し、いったん踊り場

を形成するとみているが、その後は緩やかなペースで回復すると予想する。一方、日本

株は、景気回復ペース鈍化にともない、足元の高PERに対する懸念や米中対立の再燃

などから目先で調整局面入りする可能性があるものの、新型コロナウイルスの流行第2

波が発生しなければ一本調子に上昇する可能性も考えられるだろう。

グローバル株式見通し

全世界、米国、日本、新興国の株価推移 (日次:2019/7/1~2020/6/19)

(注)MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI 全世界株指数)、MSCI エマージング・

マーケット・インデックス(MSCI 新興国株指数)は、MSCI Inc.が公表している指数で、当指数

に関する著作権、知的所有権その他一切の権利は MSCI Inc.に属しており、また、 MSCI

Inc.は同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています

出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成

70

80

90

100

110

120

19/7 19/8 19/9 19/10 19/11 19/12 20/1 20/2 20/3 20/4 20/5 20/6

日経平均株価 S&P500指数

MSCI全世界株指数 MSCI新興国株指数

(19/6/28=100)

(年/月)

2020年6月24日作成、6月29日発行(毎週月曜日発行)マーケットビュー513号 広告審査番号 MFB19410‐200625

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Page 5: No...2020/07/03  · No.513 マーケットビュー513号 2020年6月24日作成、6月29日発行 (毎週月曜日発行) 2020.6.29 【各経済・市場見通し】 【市場データ】

株式のリスク・・・・リスク要因として株価変動リスクと発行者の信用リスクがあります。

株価の下落や発行者の信用状況の悪化等により、投資元本を割り込むことがあります。この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、

投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見

通しであり、今後予告なしに当社の判断で随時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。

7月中旬から米企業の2020年4-6月期決算発表が本格化する。経済活動が再

開し、事業活動が持ち直してきたため、決算説明会では明るい話題が多くなる

とみられるほか、EPSの着地が事前の市場予想を下回ったとしても、コロナ禍の

一時的な出来事だとして失望売りは出にくいだろう。2020年度の業績予想は、

6/19時点でS&P500指数構成銘柄のうち183社が取り下げたままである。企業が

業績予想を取り下げた理由は、新型コロナの感染拡大にともなう先行き不透明

感だったため、経済活動の再開を受けて一部の企業は業績予想の開示を再開

する可能性があり、市場の関心も向かいやすいだろう。市場では、業績予想の

不透明感が後退することを歓迎するとみられる一方、感染第2波懸念等を理由

として業績予想が慎重になると、株価の上値は重くなろう。

決算発表が一巡してくると、株式市場では米大統領選挙(11/3予定)を意識し

た動きが強まってくるとみられる。オンライン賭け市場によるトランプ大統領の当

選見通しおよび上院共和党の多数党獲得見通しは、白人警官による黒人暴行

死事件の頃から低下し始め、その半面、民主党候補の指名獲得がほぼ確実な

バイデン氏と上院民主党の支持が上昇して逆転している。もっとも、2016年の大

統領選挙のように、事前の支持率調査と選挙結果が異なる場合がある。みずほ

証券商品企画部(当部)では、景気持ち直しが評価されてトランプ大統領が再

選すると引き続き予想しているが、バイデン氏の支持拡大にともない接戦となっ

ていく可能性があるだろう。

当面の米国株は、戻りが一巡し、踊り場を形成するとの予想を維持する。下値

は、企業業績の持ち直し期待、米連邦準備理事会(FRB)による流動性供給、

ハイテク企業への資金流入が支えるだろう。一方、感染第2波にともなう経済活

動の正常化の遅れやバイデン氏の支持率拡大に対する懸念が、株価の上値を

抑える要因になるとみている。セクター別では、経済活動の正常化による恩恵

米 企 業 決 算 発 表 で

は、業績予想の開示

再開に注目

世論調査でバイデン

氏および上院民主党

が支持を拡大

米国株は踊り場を形

成へ

大統領選挙当選見通し(プリディクトイット) (日次:2020/1/1~2020/6/24)

米議会上院の多数党見通し(プリディクトイット) (日次:2020/1/1~2020/6/24)

0

10

20

30

40

50

60

70

20/1 20/2 20/3 20/4 20/5 20/6

トランプ大統領(現職)

バイデン前副大統領

(%)

(年/月)出所:プリディクトイット、ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成

20

30

40

50

60

70

80

20/1 20/2 20/3 20/4 20/5 20/6

共和党

民主党

(%)

(年/月)出所:プリディクトイット、ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成

2020年6月24日作成、6月29日発行(毎週月曜日発行)マーケットビュー513号 広告審査番号 MFB19410‐200625

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株式のリスク・・・・リスク要因として株価変動リスクと発行者の信用リスクがあります。

株価の下落や発行者の信用状況の悪化等により、投資元本を割り込むことがあります。この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、

投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見

通しであり、今後予告なしに当社の判断で随時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。

が大きい景気敏感株に対する物色が継続しやすいとみているが、勢いは弱まっ

てくるだろう。

大統領選挙でトランプ大統領が再選した場合、現行政策が継続されるため、株

価に対する影響はニュートラルだと当部では考えている。もっとも、選挙前にバ

イデン氏優勢を株価が織り込んだ場合には、企業寄りの政策に取り組んできた

トランプ大統領の再選を好感して株式市場は上昇して反応しよう。大統領選挙

後は、景気持ち直しを反映して、米国株は年末にかけて緩やかに上昇すると予

想する。

一方、バイデン氏が勝利した場合は、議会構成に応じて予想レンジを5%~10%

程度、下方修正することになるだろう。バイデン氏は規制強化や法人税増税等

に取り組み、トランプ大統領がこれまでに実施した企業寄りの政策を大部分で

巻き戻す方針であり、注意が必要だとみている。

大統領選挙を受けた

シナリオ別の相場展

米大統領選挙シナリオ別の相場展開予想 シナリオ

ねじれ議会が継続: ① 上下院で民主党が多数党(Blue Wave):

・・

トランプによる企業寄りの政策を巻き戻す動きになる

選挙後に対中強硬姿勢を強める可能性に注意株価の影響はネガティブ、10%程度の調整を予想

①法人税増税によるEPS下押し:▲6%

②富裕層増税によるEPS下押し:▲1%

③投資家心理の悪化

② ねじれ議会(Blue Tide):

トランプ政権下で成立した法律の巻き戻しは難しく、

多くの現行政策は継続

大統領権限を行使可能な規制(環境、金融、ハイテ

ク等)は強化される可能性がある株価影響はややネガティブ、5%程度の調整を予想

①規制強化によるEPS下押し:▲2%~▲1%

②投資家心理の悪化

出所:みずほ証券作成

ドナルド・トランプが勝利 ジョー・バイデンが勝利

現行の政策が継続され、株価影響はニュートラル

大統領選挙後は、景気持ち直しを反映して株価は緩

やかに上昇

選挙後にトランプ大統領が対中強硬姿勢を強める可能性がある

大型インフラ投資は実現しない

選挙前にバイデン氏の支持率が優勢となった場合、

選挙後にトランプ大統領の再選を好感して、株価は上昇して反応すると予想

想定・

株価影響

米国株 業種判断 米国のディフェンシブ株および景気敏感株の推移 (日次:2019/7/1~2020/6/24)

(注)判断は6/25時点、矢印について、↑:判断引き

上げ、↓判断引き下げ、→:判断変わらず

出所:みずほ証券作成

判断 前回比 業種

→ 資本財

→ 情報技術

→ コミュニケーション・サービス

↓ 素材

→ 一般消費財

→ ヘルスケア

→ 不動産

↑ 生活必需品

→ 金融

↓ エネルギー

→ 公益弱気

強気

中立

70

80

90

100

110

120

19/7 19/9 19/11 20/1 20/3 20/5

景気敏感株 ディフェンシブ株

(2019/6/28=100)

(年/月)(注)景気敏感株は金融、情報技術、資本財、一般消費財、素材、ディフェンシブ株は

公益、生活必需品、不動産の単純平均で作成

出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成

2020年6月24日作成、6月29日発行(毎週月曜日発行)マーケットビュー513号 広告審査番号 MFB19410‐200625

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Page 7: No...2020/07/03  · No.513 マーケットビュー513号 2020年6月24日作成、6月29日発行 (毎週月曜日発行) 2020.6.29 【各経済・市場見通し】 【市場データ】

株式のリスク・・・・リスク要因として株価変動リスクと発行者の信用リスクがあります。

株価の下落や発行者の信用状況の悪化等により、投資元本を割り込むことがあります。この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、

投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見

通しであり、今後予告なしに当社の判断で随時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。

FRBをはじめとした先進国中央銀行の大規模な金融緩和政策により、足元では

流動性相場の様相を呈している。中央銀行の資産規模の拡大とともに株価は

上昇しており、今後も株価上昇が続く可能性がある。

また、相場が急落した3月に日本株を買い越した主体は日銀(ETFを約1.5兆円

買い入れ)や、公的年金基金の売買が含まれる信託銀行(約0.7兆円の買い越

し)であった。一方、海外投資家は約2.2兆円の売り越しであった。公的年金基

金と日銀は株価が上昇に転じても利益確定売りを行う主体ではないので、4月

以降は売りが薄くなった。海外投資家は足元で日本株の買い越しに転じる場面

がみられるものの、年初から6/12までの期間では約3.7兆円売り越しており、依

然として買い戻し余地があるとみられる。

みずほ証券では、新型コロナウイルス後の世界経済はU字回復を想定してお

り、業績のV字型回復は難しいと考えている。新型コロナウイルスにより大きく打

撃を受けた経済や企業業績が株価にまったく反映されず、株価がコロナ前の高

値まで回復することは正当化できないと考えている。また、日経平均株価が調

整局面入りとなるきっかけとして①2020年度業績や配当予想を未定としていた

企業が、4-6月期決算で厳しい予想や減配を発表する、②景気回復のペース

鈍化にともない、高PERに対する懸念が強まる、③11月の米大統領選挙に向け

米中対立が激化する、などが考えられる。一方で、懸念されている新型コロナウ

イルスの流行第2波が発生しなければ、日経平均株価が一本調子に上昇する

可能性も考えられるだろう。 (安田 一隆 永田 尋嗣 内田 伊織)

日本株は大幅に売り

越した海外投資家に

よる買い戻し余地が

大きいと想定

日本株は夏場に向け

て調整局面入りの可

能性

▲ 2.2

0.71.5

▲ 3.7

0.9

4.3

▲ 6

▲ 4

▲ 2

0

2

4

6

海外投資家 信託銀行 日銀

20年3月合計 年初来

(兆円)

(注)日銀はETF購入額を表示

出所:ブルームバーグ、日本銀行のデータよりみずほ証券作成

投資主体別の日本株(現物)売買状況の推移(2020/1/1→2020/6/12)

2021年

4月~6月 7月~9月 10月~12月 1月~3月

TOPIX(ポイント) 1579 1200~1600 1300~1700 1400~1700 1500~1900

日経平均株価(円) 22437 18000~22000 18000~23000 20000~23000 21000~25000

TOPIX、日経平均株価の予想レンジ

2020/6/22

時点

2020年

(注)予想はみずほ証券エクイティ調査部(5/29時点)。矢印は現値比もしくは前四半期比のイメージ

出所:みずほ証券作成

2020年6月24日作成、6月29日発行(毎週月曜日発行)マーケットビュー513号 広告審査番号 MFB19410‐200625

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株式のリスク・・・・リスク要因として株価変動リスクと発行者の信用リスクがあります。

株価の下落や発行者の信用状況の悪化等により、投資元本を割り込むことがあります。この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、

投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見

通しであり、今後予告なしに当社の判断で随時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。

先行き不透明感が残るなか、政策の手は緩まず

新型コロナウイルスの感染防止策として導入された、人の移動や店舗等の営業

に関する制限が緩和されてくるなかで、経済活動は正常化に向かっている。

米国では非農業部門雇用者数や小売売上高の落ち込みに歯止めが掛かり、5

月にはそれぞれ前月比+250.9万人、同+17.7%と持ち直した。6月のデータをみ

ても、日米欧における企業の総合景況指数(PMI)は上昇が続いている。いずれ

も水準としては、経済活動の制限が導入される以前の水準を大きく下回ってい

るものの、方向性としてみれば、経済活動は最悪期を脱して改善傾向にあると

いえよう。7月以降も、経済活動の制限解除は段階的に進むとみられ、それに応

じて、正常化も徐々に進んでいくことが予想される。

ただ、新型コロナの治療薬やワクチンが開発・承認されていない現状では、経

済活動の再開は感染再拡大のリスクと隣り合わせでもある。実際、米国では行

動制限の緩和後、人種差別に抗議するデモの増加もあって、一部の州を中心

に新規感染者数が再び増加してきている。また、新興国では新規感染者数が

依然として高水準で推移している。感染第2波のリスクには引き続き注意が必要

な状況にあり、先行きに対する不透明感は残ることになろう。

経済活動が正常化に

向かう流れは継続

感染第2波のリスクに

引き続き注意は必要

も、政策当局の手は

緩まず

人の移動や店舗等の営業に関する制限が緩和されるなかで、経済活動は徐々に正常化

に向かっている。新型コロナウイルスの感染が再拡大するリスクに注意は必要である

が、先行き不透明感が残るなかで、政策当局の手が緩むことはなく、財政、金融政策に

よる下支えは維持されることになろう。金融市場では、今後の感染再拡大の有無や経済

正常化の進展度合いを確認しながらとはなるものの、世界経済の回復への期待に加え

て、低金利や流動性供給を支えに、株式等のリスク資産の価格が回復していく展開を引

き続き、想定している。

経済見通し

0

10

20

30

40

50

60

70

18 19 20 (年)

日米欧の総合景況指数(PMI)(月次:2018/1~2020/6)

米国

ユーロ圏

日本

出所:IHS Markit、ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成

2020年6月24日作成、6月29日発行(毎週月曜日発行)マーケットビュー513号 広告審査番号 MFB19410‐200625

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株式のリスク・・・・リスク要因として株価変動リスクと発行者の信用リスクがあります。

株価の下落や発行者の信用状況の悪化等により、投資元本を割り込むことがあります。この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、

投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見

通しであり、今後予告なしに当社の判断で随時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。

こうした不透明感が残るなか、政策当局の手は緩んでいない。ドイツでは追加

の景気刺激策が発表され、米国でも追加対策が議論されている。また、緩和的

な金融政策は当面、継続する可能性が高い。6月の米連邦公開市場委員会

(FOMC)時に公表されたFOMC参加者の政策金利見通しでは、2022年末にか

けて現在の政策金利の水準が維持されるとの見方が大勢を占めた。同様に、

日本銀行の黒田総裁は、22年度にかけて金利を引き上げる状況には遠いとい

う認識を示している。さらに、欧州中央銀行(ECB)は6月の理事会で、新型コロ

ナの感染拡大を受けた緊急の資産買い入れ措置の規模を6,000億ユーロ拡大

するとともに、期限を少なくとも21年6月末まで半年間延長することを決定した。

以上のように、経済活動は徐々に正常化に向かっている。ただ、感染が再拡大

するリスクは残るほか、経済活動が新型コロナ感染拡大以前の状態に戻るには

治療薬やワクチンの開発・承認が前提になるとみられるため、ある程度の時間を

要しよう。その間は財政、金融政策による経済活動の下支えが続く見通し。

金融市場では、今後の感染再拡大の有無や経済正常化の進展度合いを確認

しながらとはなるものの、基調としては経済が回復に向かう見通しに加えて、低

金利や中央銀行による流動性供給を支えに、株式等のリスク資産の価格が回

復に向かう展開を引き続き、想定している。 (宮川 憲央)

経済の正常化見通し

に加え、低金利や流

動性供給を支えにリス

ク資産価格は回復へ

0

5

10

15

20/2 20/3 20/4 20/5 20/6

(万人)

(年/月)

新型コロナウイルスの感染者数(前日比)(日次:2020/2/1~2020/6/23)

米国

欧州主要国

その他

(注) 欧州主要国はドイツ、フランス、イタリア、スペイン、英国の合計としている

出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成

0

1

2

3

4

2020 2021 2022 長期

(%)

(各年末時点)

FOMC参加者によるFF金利誘導水準もしくは

誘導レンジの中心値の予想分布(2020/6時点)

出所:米連邦準備理事会(FRB)の資料よりみずほ証券作成

2020年6月24日作成、6月29日発行(毎週月曜日発行)マーケットビュー513号 広告審査番号 MFB19410‐200625

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株式のリスク・・・・リスク要因として株価変動リスクと発行者の信用リスクがあります。

株価の下落や発行者の信用状況の悪化等により、投資元本を割り込むことがあります。この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、

投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見

通しであり、今後予告なしに当社の判断で随時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。

ドル円は下押し圧力がじわりと強まっている状況

ドル円は2月~3月にかけて上下に激しい値動きとなった後、4月以降はおおよ

そ106円台~109円台の狭いレンジ内でもみ合う展開が続いている。

2月~3月にかけての値動きは、まず、2月後半に「新型コロナはアジアの感染

症」との認識を背景とした円売りに1ドル=112円台前半へ上昇。しかし、感染は

世界に拡大し世界中の株価が急落したことで、リスク回避の円買いに転じると、

ドル円も3/9にかけて101.19円まで急反落。さらに、原油価格の急落なども加

わってリスク回避が加速すると、為替市場では基軸通貨であるドルの買い圧力

が急速に強まり、ドル円は3月終盤にかけて111円台を回復する激しい動きがみ

られた。

その後市場は徐々に落ち着きを取り戻し、新型コロナの動向やこれが世界経済

に及ぼす影響、各国政府・中央銀行による対策の効果を見極めようとの動意が

強まるなか、ドル円は106円台~109円台程度のレンジ内での動きが続いてい

る。6月には、序盤に「世界的な経済活動再開期待」「ワクチンや治療薬の開発

が前進との報道」「5月の米雇用統計が強い内容だった」ことなどを背景に109円

台後半まで上昇したが、その後、「新型コロナ第2波への警戒」「世界的な株価

の上昇一服」などに106円台へ反落。6/25現在は107円近辺で推移している。

4月以降、ドル円は106円台~109円台の上下4円程度のレンジでもみ合う動き。6月前半

にはこのレンジの上下を試す動意がみられたものの、結局同レンジを抜けきれず、いっ

たんは107円近辺でこう着。しかし新型コロナ第2波への警戒や、米連邦準備理事会

(FRB)による緩和姿勢などにドル円はじわりと再びレンジ下限を試すかのような動きをみ

せている。目先一時的な下押しの可能性はあるも、中長期的なドル高円安予想は維持。

先進国通貨見通し

6月にかけての動き

101

103

105

107

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111

113

2020/62020/32019/122019/9

(年/月)出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成

(日次:2019/6/1~2020/6/23)ドル円

(1ドル=円)

2020年6月24日作成、6月29日発行(毎週月曜日発行)マーケットビュー513号 広告審査番号 MFB19410‐200625

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株式のリスク・・・・リスク要因として株価変動リスクと発行者の信用リスクがあります。

株価の下落や発行者の信用状況の悪化等により、投資元本を割り込むことがあります。この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、

投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見

通しであり、今後予告なしに当社の判断で随時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。

目先、新型コロナ第2波やそれによる世界経済の大幅減速懸念などがリスク回

避傾向を強めることで、上記レンジを下抜けて円高になる可能性は否定できな

い。しかし、たとえそうなってもリーマン・ショック前後に見られたような大幅なドル

安円高(2007年124円台→2011年75円台)とはならないだろう。当時と現在では

大きな違いがいくつもあるためだ。まず、日本の貿易収支。リーマン・ショック時

の上記5年間は年平均3千億円を超える貿易黒字だったが、直近2年間は貿易

赤字。2020年も5月までで計8千億円超の貿易赤字だ。そして金利差やそれに

よる円売りポジションの動向。2007年当時、日米政策金利の格差は4%以上あ

り、この金利差を利用した円キャリートレード(低金利の円を調達してこれを売

り、高金利通貨で運用する取引)によって積み上がった円売りポジションを解消

する動きがその後の円高につながった。しかし、現状の日米金利差はゼロ%に

国銀行在日支店の本支店勘定を見ても、足元の円売りポジションの積み上がり

は限定的だ。一度リスク回避が非常に強まる場面があっても、3月に記録したよ

うな100円近い水準では下げ止まるのではないか。

一方で、5年、10年、20年といった長期スパンでのドル高円安ビューは不変だ。

理由は①企業の新陳代謝と継続的なイノベーション力の差、②人口動態、③長

期的な成長格差、④日本の経常収支の構造変化、などが挙げられる。

GAFAなど革新的な企業の台頭や人口増加率など、いずれも米国がリードして

いる。過去ドル安円高が進んだ1970年代から1990年代序盤にかけては日本の

潜在成長率が米国を上回っていたが、人口減少もあり、今後再び継続的に日

本の成長が米国を上回るのは困難だろう。日本の経常収支構造も貿易黒字の

減少傾向は明らかで、「国際収支の発展段階説」によれば、今後さらに貿易黒

字は減っていく可能性が高い。もし今後、局地的な円高局面があれば、長期的

なスタンスからはドル投資の機会となるのではないかと考えている。 (鈴木 健吾)

ドル円は上値重い動きも

0

5

10

15

20

25

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120

140

2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020

ドル円(左目盛) 本支店勘定(右目盛)

外国銀行在日支店の本支店勘定とドル円(月次:2000/1~2020/5) (兆円)

(注)外国銀行在日支店の本支店勘定は2020/4まで

出所:日銀、ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成

(年)

(1ドル=円)

長 期 の ド ル 高 円 安ビューは不変

2020年6月24日作成、6月29日発行(毎週月曜日発行)マーケットビュー513号 広告審査番号 MFB19410‐200625

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株式のリスク・・・・リスク要因として株価変動リスクと発行者の信用リスクがあります。

株価の下落や発行者の信用状況の悪化等により、投資元本を割り込むことがあります。この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、

投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見

通しであり、今後予告なしに当社の判断で随時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。

景気回復期待と感染第2波の綱引きで上値重い展開に

新興国・資源国通貨は、欧米や新興国の一部での経済活動再開の動きを好感

し、5月から6月上旬にかけて買い戻しの動き。国際金融協会資料によると、海

外投資家の新興国への証券投資は3月はリーマン・ショック時を上回る売り越し

となったものの、4月以降は2ヵ月連続で買い越し。また、OECD景気先行指数

(新興国8ヵ国平均)は、4月にリーマン・ショックを上回る急落となった後、5月は

急反発した。個別通貨では、豪ドルやロシアルーブルなどの反発が目立つ一

方、ブラジルレアルや南アランドなどが出遅れる展開となった。

今後の新興国・資源国通貨は、主要国の景気回復期待と新型コロナ感染第2

波への警戒感などの綱引きから上値の重い展開を想定。米国では6月下旬、フ

ロリダ州やカリフォルニア州などで新規感染者数が過去最高ペースに。米景気

の回復シナリオの修正となれば、グローバルなリスクオンが一服する可能性も。

新興国では、新型コロナ感染第1波に歯止めがかかっていないなかで経済活

動の一部再開に動く国もみられ、感染拡大リスクが新興国通貨の重荷となろう。

新興国通貨間では、政府の新型コロナ対応や景気回復ペース、個別国の政治

リスク、実質金利などの面から、選別物色が再開するとみている。

新興国・資源国通貨

は経済活動の一部再

開などを好感し6月上

旬にかけて反発

今後は景気回復期待

と新型コロナ感染第2

波の綱引きで上値重

い展開に

新興国・資源国通貨は、主要国における経済活動の一部再開を好感し、5月から6月上

旬にかけて買い戻しの動き。今後は世界景気の回復期待と米国などにおける新型コロナ

ウイルス感染第2波への警戒感の綱引きで上値の重い展開を想定。個別通貨では、ブラ

ジルレアルは新型コロナ感染拡大や政治リスク、低金利長期化観測、トルコリラは外貨

準備高の減少傾向や実質金利のマイナス拡大などで出遅れ継続を見込む。

65

70

75

80

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90

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20/1 20/2 20/3 20/4 20/5 20/6

新興国・資源国通貨の対ドル指数(日次:2020/1/2~2020/6/19)

豪ドル

ロシアルーブル

トルコリラ

メキシコペソ

南アランド

ブラジルレアル

(2020/1/2=100)

(年/月)

出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成

新興国通貨高

新興国通貨安

新興国・資源国通貨見通し

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▲ 100▲ 80▲ 60▲ 40▲ 20

020406080

07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

新興国への証券投資(ネット、左目盛)

OECD景気先行指数(新興国平均、右目盛)

(ポイント)(10億ドル)

(注)OECD景気先行指数(CLI)は経済成長率に2~3四半期先行する

ように作られている、新興国8ヵ国平均

出所:国際金融協会、経済協力開発機構(OECD)資料よりみずほ証券作成

(年)

新興国への証券投資とOECD景気先行指数(月次:2007/1~2020/5)

2020年6月24日作成、6月29日発行(毎週月曜日発行)マーケットビュー513号 広告審査番号 MFB19410‐200625

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株式のリスク・・・・リスク要因として株価変動リスクと発行者の信用リスクがあります。

株価の下落や発行者の信用状況の悪化等により、投資元本を割り込むことがあります。この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、

投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見

通しであり、今後予告なしに当社の判断で随時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。

個別通貨でみると、ブラジルレアルやトルコリラに注目。ブラジルレアルは、中国

経済回復期待や商品市況安定が下支えするとみられる一方、新型コロナの感

染拡大が重荷に。また、ボルソナロ大統領の身内の汚職疑惑や大統領の警察

人事介入疑惑などで政治リスクがくすぶる。さらに、2020年経済成長率は前年

比▲6.5%(市場予想)と61年以降でみて最悪の見込み。中銀は6月まで8会合連

続で累計4.25%の利下げ実施、政策金利は2.25%と過去最低に。市場の一部で

量的緩和導入など低金利長期化観測があり、レアルは出遅れ継続を見込む。

トルコリラは、経済活動の一部再開に加え、当局による通貨スワップの規制強化

など投機的なリラ売りけん制が寄与し下落ペースは緩やかに。今後は、①規制

強化を嫌気した海外投資家の株式・債券の処分売り懸念、②外貨準備高の減

少傾向が続くなか、主要国との通貨スワップ交渉難航観測、③中銀の大幅利下

げによる実質金利のマイナス拡大により、当面、買い戻しの動きは限定的とみら

れる。中期的に欧米との関係改善やオーソドックスな金融政策への回帰となれ

ば、人口増加や欧州向け輸出拠点など成長ポテンシャルがリラを下支えしよう。

(折原 豊水)

個別通貨ではブラジ

ルレアルやトルコリラ

は出遅れ継続を見込

0

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60

3/1 4/1 5/1 6/1

新型コロナウイルスの新規感染者数(日次:2020/3/1~2020/6/21)

ブラジル

米国

インド

ロシア

南アフリカ

メキシコ

トルコ

(月/日)

(千人)

出所:欧州疾病予防管理センター(ECDC)資料よりみずほ証券作成

▲ 16

▲ 12

▲ 8

▲ 4

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50

60

70

80

08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

ブラジルの企業マインドと経済活動指数(月次:2008/1~2020/6)

経済活動指数(右目盛) 企業マインド(CNI、左目盛)

(注)経済活動指数は生産等より作成され実質GDP成長率との連動性が高い、2020/4まで、企業マインドは2009/1~2020/6まで

出所:CEICデータよりみずほ証券作成

(年)

(ポイント) (前年同月比:%)

景気後退

(15年~16年)

ルセフ大統領弾劾

(16年8月)

コロナ

ショック

リーマン・

ショック

8.4

(09年4月)

25.7 (13年4月) 20.4

(17年9月)

5.3 0

5

10

15

20

25

30

0

200

400

600

800

1,000

1,200

06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

トルコ国内発行国債残高(左目盛)

トルコ国内発行国債の海外投資家保有比率(右目盛)(10億リラ) (%)

(年)(注)トルコ国内発行のトルコ国債やT-bill等合計、海外発行分を含まず

出所:CEICデータよりみずほ証券作成

トルコ国内発行国債の海外投資家保有比率(月次:2006/1~2020/4)

8.25

2.25

0.25

▲ 0.10

4.00 3.754.50

5.50

▲ 3.8

▲ 0.8 ▲ 0.5▲ 0.1

0.3 0.3 0.7

3.1

▲ 6

▲ 4

▲ 2

0

2

4

6

8

10

トルコ ブラジル 米国 日本 インド 南ア ロシア メキシコ

主要国の政策金利と実質金利

政策金利 20年実質金利(予想)

(%)

(注)実質金利=政策金利-消費者物価伸び率(年末値)、20年消費者物価は

IMF予想(20年4月、一部ブルームバーグ市場予想)、政策金利は6/19時点

出所:国際通貨基金(IMF)、ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成

2020年6月24日作成、6月29日発行(毎週月曜日発行)マーケットビュー513号 広告審査番号 MFB19410‐200625

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Page 14: No...2020/07/03  · No.513 マーケットビュー513号 2020年6月24日作成、6月29日発行 (毎週月曜日発行) 2020.6.29 【各経済・市場見通し】 【市場データ】

株式のリスク・・・・リスク要因として株価変動リスクと発行者の信用リスクがあります。

株価の下落や発行者の信用状況の悪化等により、投資元本を割り込むことがあります。この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、

投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見

通しであり、今後予告なしに当社の判断で随時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。

タイムテーブル (2020年7月~2020年12月)

月 日 月 日

7 1 日銀短観(6月調査) 10 1 日銀短観(9月調査)

香港特別行政区設立記念日(香港市場休場) 中国・国慶節(中国本土市場は8日まで休場)

米6月ISM製造業景況指数 米9月ISM製造業景況指数

米FOMC議事要旨公表(6/9~10開催分) 2 米9月雇用統計

2 米6月雇用統計 6 オーストラリア準備銀行理事会

3 米独立記念日(米国市場休場) 7 米FOMC議事要旨公表(9/15~16開催分)

7 オーストラリア準備銀行理事会 12 コロンブスデー(米債券市場休場)

8 欧州議会本会議(~9日) 15 欧州理事会(~16日)

14 日銀金融政策決定会合(~15日、15日に「展望レポート」公表) 19 中国7-9月期GDP

16 中国4-6月期GDP 26 重陽節(香港市場休場)

ECB政策理事会 28 日銀金融政策決定会合(~29日、29日に「展望レポート」公表)

18 G20財務大臣・中央銀行総裁会議(~19日) 29 ECB政策理事会

23 海の日(国内市場休場) 米7-9月期GDP(速報値)

24 スポーツの日(国内市場休場) 30 ユーロ圏7-9月期GDP(速報値)

28 米FOMC(~29日) IMFが世界経済見通しを公表

30 米4-6月期GDP(速報値) 11 2 米10月ISM製造業景況指数

31 ユーロ圏4-6月期GDP(速報値) 3 文化の日(国内市場休場)

8 3 米7月ISM製造業景況指数 オーストラリア準備銀行理事会

4 オーストラリア準備銀行理事会 米大統領選投開票日

7 米7月雇用統計 4 米FOMC(~5日)

10 山の日(国内市場休場) 6 米10月雇用統計

17 日本4-6月期GDP(1次速報) 11 米ベテランズデー(米債券市場休場)

米民主党大会(~20日) 16 日本7-9月期GDP(1次速報)

20 米FOMC議事要旨公表(7/28~29開催分) 23 勤労感謝の日(国内市場休場)

24 米共和党大会(~27日) 25 米FOMC議事要旨公表(11/4~5開催分)

9 1 日本4-6月期法人企業統計 26 米感謝祭(米国市場休場)

オーストラリア準備銀行理事会 12 1 オーストラリア準備銀行理事会

米8月ISM製造業景況指数 米11月ISM製造業景況指数

4 米8月雇用統計 4 米11月雇用統計

7 レーバーデー(米国市場休場) 10 ECB政策理事会

10 ECB政策理事会 14 日銀短観(12月調査)

15 米FOMC(~16日、16日にFRBが経済見通しを公表) 15 米FOMC(~16日、16日にFRBが経済見通しを公表)

16 日銀金融政策決定会合(~17日) 17 日銀金融政策決定会合(~18日)

21 敬老の日(国内市場休場) 25 クリスマスのため海外主要市場は休場

22 秋分の日(国内市場休場) 28 ボクシングデーのため豪、英等が休場

国連総会 30 大納会

香港立法会(議会)選挙 31 英国、欧州連合(EU)からの離脱にともなう移行期間の終了月内

月内

(注)記載事項はすべて「予定」ないし「見込み」であり、予告なく変更されることがあります。海外イベントおよび経済指標は現地日程で記載しています出所:各種資料よりみずほ証券作成 (商品企画部)

2020年6月24日作成、6月29日発行(毎週月曜日発行)マーケットビュー513号 広告審査番号 MFB19410‐200625

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金融商品取引法に係る重要事項

国内株式のリスクリスク要因として株価変動リスクと発行者の信用リスクなどがあります。株価の下落や発行者の信用状況の悪化等により、投資元本を割り込み、損失を被ることがあります。

国内株式の手数料等諸費用について○国内株式の売買取引には、約定代金に対して最大1.155%(税込み)、最低は原則として2,750円(税込み)の委託手数料をご負担いただきます。

○株式を募集等により購入する場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。

○保護預かり口座管理料は無料です。

外国株式のリスク○外国株式投資にあたっては、株価変動リスク、発行者の信用リスク、為替変動リスク、国や地域の経済情勢等のカントリーリスクがあります。それぞれの状況悪化等により投資元本を割り込み、損失を被ることがあります。

外国株式の手数料等諸費用について○外国(委託)取引国内取次手数料と現地諸費用の両方が必要となります。国内取次手数料は、約定代金30万円超の場合、約定代金に対して最大1.10%+2,750円(税込み)、約定代金55,000円超30万円以下の場合は、一律6,050円(税込み)、約定代金55,000円以下の場合は、約定代金に対して一律11.0%(税込み)の手数料をご負担いただきます。現地諸費用の額は、その時々の市場状況、現地情勢等に応じて決定されますので、その金額等をあらかじめ表示することはできません。

○国内店頭(仕切り)取引お客さまの購入単価または売却単価を当社が提示します。購入の場合は、購入対価のみをお支払いいただき、売却の場合も同様に別途手数料はかかりません。

○国内委託取引国内株式等と同様に、約定代金に対して最大1.155%(税込み)、最低は原則として2,750円(税込み)の委託手数料をご負担いただきます。

○外国証券取引口座外国証券取引口座を開設されていないお客さまは、外国証券取引口座の開設が必要となります。外国証券取引口座管理料は無料です。外貨建商品等の売買等にあたり、円貨と外貨を交換する際には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決定した為替レートによるものとします。

商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書またはお客さま向け資料等をよくお読みください。

商 号 等:みずほ証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第94号

加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、

一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会

Page 16: No...2020/07/03  · No.513 マーケットビュー513号 2020年6月24日作成、6月29日発行 (毎週月曜日発行) 2020.6.29 【各経済・市場見通し】 【市場データ】

この資料は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する最終決定はご自身の判断でお願いします。本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は資料作成時点での当社の見通しであり、今後予告なしに当社の判断で随時変更することがあります。また、本資料のコンテンツおよび体裁等も当社の判断で随時変更することがあります。

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金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第94号加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、

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No.513月次特集号