normalization(ノーマライゼーション) 平等化 integration ......19...
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障害ってなに? 障害者ってどんな人?• 機能的又は能力的に不自由なことが障害?
何らかの身体的・精神的な障害がある人が障害者?
• その人たちが 機能的又は能力的に不自由なことで生活がしづらいことが障害では?
地域の中で阻害され 生きづらさなどを感じて日々生活されている人たちが障害者?
・ 地域社会の仕組みやそれらを創ってきた人たちの意識(こころ)の中に真の「障害」があるのでは? 13
Integration(インテグレーション)統合化
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Normalization(ノーマライゼーション)平等化
Inclusion(インクルージョン)包括的共生社会
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そもそも権利擁護とは?
「権利」・・・生まれながらにあるものある物事を自分の意思によって、自由に行ったり、他人に要求したりすることのできる資格・能力。
「擁護」・・・権利を行使するための手立て侵害、危害、破壊を加えようとするものから、かばい、まもること。
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療育・教育・社会経験等の機会
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まもられてる?
個人の尊厳・尊重
生命、身体の安全自由、平等、差別待遇の禁止名誉、信用、プライバシーの保護
幸福追求、生活保障
労働、経済的活動表現、思想、宗教
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行使できてる?健康になりたい
家族と一緒に普通の暮らしがしたい色んなことを学びたいたくさん友達をつくりたい旅行や遊びに行きたいおしゃれをしたい働きたい
結婚して家庭をもちたい人の役に立ちたい ・・・等。
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当事者の想い
ピープルファースト(People First)「わたしは、障害者としてではなく、
まず、ひとりの人間として見てほしい」
チャイルドファースト(Child First)「わたしは、障害児としてではなく、
まず、ひとりの子供として見てほしい」29
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自己決定・自己選択ができるように
意思決定支援意思形成支援
まもるための手立て
そのために必要なこと
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相談支援の本質出来ないことを補う支援も必要
相談支援を通じて、本人が希望すること、願っていること、どうしたら実現出来るかを共に考え、
本人による自己選択・自己決定ができるように支援する。
本人中心のニーズ・本人主体の支援30
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相談支援とは障害があっても、その人が、その人らしく
その人が活きがいをもって、社会の一員として地域で暮らせるよう、寄り添うこと。そこには、本人が常に中心であること。
相談支援は、意思決定支援・意思形成支援
である。
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相談支援の基本的視点
千葉県相談支援アドバイザー
宇津木 文雄
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この研修(講義)の獲得目標
• ケアマネジメントの理念と技術を体得し、相談支援の現場で実践できるようになること。
• 本人の強みの視点と強みを生かした支援が重要であることを理解する。すべて支援するのではなく、本人の可能性を考え、足りない部分を支援する。
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ケースマネジメント(ケアマネジメント)の歴史
イギリス
1974年:ケント大学PSSRU方式
1990年:国民保健サービス
&コミュニティケア法
→保健福祉医療の一体的改訂
2003年:ダイレクト・ペイメントの
新たな規則
パーソナル・アシスタント
選択とコントロール
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仲介型ケースマネジメント→コーディネート・パッケージ集中型ケースマネジメント→重症者、医療包括、訪問24h間包括型地域生活支援プログラム→集中の発展系
1980年代
ケアマネジメントケアプログラミングアプローチ
アメリカ合衆国
1960年代:ケネディ教書
脱施設化、知的障害
□精神医療、長期入院解消、
→大都市のホームレス増
1970年代:退院後の地域生活支援
(ケースマネジメント)
日本 H12(2000)年 介護保険法
H15(2003)年 支援費制度
H18(2006)年 障害者自立支援法
H25(2013)年 総合支援法
日本福祉大学野中猛:相談支援従事者指導者養成研修資料一部加筆34
「自立とQOLを目指して、そのためのニーズをしっかりとらえてサービスを行う総合的な援助」(1996.竹内 孝仁)
「対象者の社会生活上でのニーズを充足させるため適切な社会資源を結びつける手続きの総体」(1996.白澤 政和)
「多様なニーズを持った人々が自分の機能を最大限発揮して健康に過ごすことを目的としてフォーマル及びインフォーマルな支援と活動のネットワークを組織し、調整し、維持することを計画する人(もしくはチーム)の活動」 (1994.デビット・P・マクスリー野中猛・加藤裕子監訳)
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「障害者の地域生活を支援するための「技法」(手法)計画を作る「プランニング」だけでなく、「インテーク」→「アセスメント」→「実施」→「モニタリング」、「終了と事後評価」を行う、一連の相互連関的循環プロセス」(H28(2016)障害者相談支援従事者指導者養成研修 大正大学 沖倉)
「障害児者の地域における生活を支援するために、ケアマネジメントを希望する者の意向を踏まえて、福祉・保健・医療・教育・就労等の幅広いニーズと、様々な地域の社会資源の間に立って、複数のサービスを適切に結びつけて調整を図るとともに、総合的かつ継続的なサービスの供給を確保し、さらに社会資源の改善及び開発をも推進する援助方法である」 (H14(2002)「障害者ケアガイドライン」におけるケアマネジメントの定義)
参考
「性急に定義づけして工夫の芽を摘み取ってしまうよりも、むしろ基本的な思想と技術を生かすことが重要で活動の強調点や形式は臨床現場に任されるべきであろう。」 (1997 野中 猛)
「健康な社会生活の回復・継続・向上を目的として、その人のニーズを満たす計画を立て、多様な公私(フォーマルインフォーマル)のサービス及び複数の社会資源を結びつけ、有用に活用し、継続的にモニタリングし、その人なりの生活を自律的に可能とする努力を続ける個別的ソーシャルサポートネットワークの組織的生活支援の方法である。」 (1998年 門屋 充郎)
ケアマネジメントの定義
ケアマネジメントプロセス
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1.インテーク(受理)/であい
2.アセスメント(事前評価・査定)/みたて
3.プランニング(計画策定)/てだて
4.インターべーション(介入)/はたらきかけ
5.モニタリング(追跡)/みなおし
6.エバリュエーション(事後評価)/ふりかえり
7.ターミネーション(終結)/わかれ
ケアマネジメントプロセス
(野中) (小澤)
入り口(把握)
アセスメント(対象者の真のニーズの把握)
支援の目標設定と計画の作成
ケア計画の実施
サービス提供状況の監視及びフォローアップ(モニタリング)
再アセスメント
終了
障害者ケアガイドライン
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ケアマネジメントのサイクル(プロセス)
アセスメント((事前)評価・査定・みたて)
インテーク(受理・であい)
プランニング(計画策定・てだて)
インターべーション(介入・はたらきかけ)
モニタリング(追跡・みなおし)
エバリュエーション((事後)評価・ふりかえり)
ターミネーション(終結・わかれ) 期間設定
利用者中心
(日本福祉大学 野中猛:相談支援従事者指導者養成研修会資料参照)
7
≓
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1.インテーク(受理)/であい
2.アセスメント(事前評価・査定)/みたて
3.プランニング(計画策定)/てだて
4.インターべーション(介入)/はたらきかけ
5.モニタリング(追跡)/みなおし
6.エバリュエーション(事後評価)/ふりかえり
7.ターミネーション(終結)/わかれ
ケアマネジメントプロセスケアマネジメントプロセス
ケアマネジメント(相談支援)プロセス全体における基本的視点
【基本的視点】
ア: 個別性の重視
イ: 生活者視点、QOLの重視
ウ:本人主体、本人中心
エ:自己決定〈意思決定〉への支援
オ:エンパワメントの視点、
ストレングスへの着目
カ: 権利擁護
キ: 地域の多様な資源への
アクセスと活用、資源開発
ク: チームアプローチ、多職種連携
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基本的視点1
当事者の視点(個性の尊重)
社会通念や既存の制度から障がいを捉えるのではなく、常に本人に寄り添って「想い」を捉える。
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想い
wish
規範的
制度的
ニーズ
社会通念から
本人の想いから
基本的視点2
アドボカシーの視点(意思決定支援)
ケースアドボカシーとクラスアドボカシー双方に通じて、高いレベルで意思決定支援を行う。
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意思疎通↓
意思形成↓
意思表明↓
意思実現
ケースアドボカシー クラスアドボカシー
事業所
行政窓口
自立支援協議会
相談支援専門員
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基本的視点3
自立・自己決定の視点(主体性発揮)
本人が主体性を持った人であると捉え、主体性を発揮できるように本人と周囲に働きかける。(発達保障と同義)
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本人
・重症心身障がいで反応がない・自傷他害を繰り返す・精神医療から抜けられない・アディクションが収まらない・犯罪を繰り返す・何度も約束を反故にする
権利侵害
主体性発揮
関係者相談支援専門員
基本的視点4エンパワメントの視点(当事者による社会変革)
本人が周囲の人々や社会に働きかけ、社会を変えることで課題を解決していくために、環境に働きかける。
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相談支援専門員
対人
対社会
本人
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企業
学校
福祉事業所
研究機関
行政
NPO
市民支援団体
基本的視点5
社会的包摂の視点(社会の再統合)
誰も排除しない社会の実現に向け、あらゆる人、団体と連帯を深め、新たなつながりの深い社会をつくる。
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社会的排除から起こる問題
LGBTQ、孤立死、子どもの貧困、ホームレス、ひきこもりetc
障がい者が抱える課題
低所得、介助不安、住居の確保、就労困難、教育保障etc
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ケアマネジメント過程(1)インテーク(導入・受理面接)
①インテークの基本的理解
②面接技法
③対象者の確認(スクリーニング)
④記録の重要性
⑤障害福祉サービスの説明(情報提供)
・社会資源についての体験的理解
・公平、中立性
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インテークの基本的理解
○インテーク
クライエントとケースワーカーが出会い、援助関係を構築していく最初の機会⇒まず受け止める
○インテークの基本的目的・信頼関係の構築
・クライエントとその主訴の理解と把握
・サービス等の機能とケースワーカーの役割を説明
・援助を受ける意思の確認
・問題解決への動機付け
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① 不安への対処
② 家族への援助
③ 動機づけ
「何かいいことがありそうだ」
④ 状況の把握とスクリーニングもしっかり
面接技法⇒流れを大切に、ちょっとの配慮
バイステックの7原則
(一般的な技法)うなずき再陳述受容共感
感情の明確化
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バイステックの7原則
1.クライエントを個人としてとらえる。
2.クライエントの感情表現を大切にする。
3.援助者は自分の感情を自覚して吟味する。
4.受け止める。
5.クライエントを一方的に非難しない。
6.クライエントの自己決定を促して尊重する。
7.秘密を保持して信頼を醸成する。
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(1)対象者を理解する(情報収集)
・これからどんな生活をしたいのか
・困っていることは何か(主訴)
→要望(デマンド)ではなく、ホントのニーズ(思い)を探る
・これまでどんな暮らしをしてきたのか、どんな毎日なのか→セルフケア能力を把握
・全体的に見る(家族関係の中、地域社会の中で・・)
・対象者の両面を見る(リフレーミング)
・弱点より強みを見つける(ストレングス)
ケアマネジメント過程(2)アセスメント
(2)担当者としての判断も大事
担当者としての専門的な判断をする→記憶を鮮明にするためにケースについてタイトルを付ける、要約表現するなどの工夫も必要
情報収集:面接、訪問、認定調査票、概況調査票、
専門機関etc.
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リフレーミング~課題解決の糸口を探す
・隣人といつもトラブルを起こす
・仕事が続かない
・掃除ができない
・お金があればあるだけ使う
・スタッフに文句ばかり言っている
・家族と仲が悪い
・こだわりが強い
・料理ができない
ネガティブな理解から ポジティブな理解へ
課題解決の糸口を探す~ストレングス~今できていることを見つける、活用する
《その人が持っている強みに気づく》
1.その人が本来持っている強さ(やさしい、人懐っこい)
2.健康な側面(体力がある、お腹が丈夫・・・)
3.得意なこと(運動、歌、パソコン・・・)
4.潜在的な能力(働ける、グループのリーダーになれる)
5.暮らしの中で獲得した技能(自転車に乗れる、簡単な料理ができる・・・)
6.関心のあること、好きなこと(ある歌手が好き、旅行が好き・・・)
7.コミュニケーション技術(誰とでも仲良くなれる、礼儀正しい、挨拶ができる・・・)
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《環境の利点に気づく》
・話を聞いてくれる隣人がいる ・バス停の近くに済んでいる
・市役所の保健師さんが親切 ・友人が近くにいる
・郵便局が近い
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ケアマネジメント過程(3)サービス等利用計画書の作成
いるの?○本人が望んでいる生活○本人が望んでいる人生 いるの?
》《どうすれば希望の生活が実現するのか》①希望・ニーズの整理②長期目標・短期目標③ストレングス・リフレーミング④相談支援専門員の専門的理解と判断
サービス等利用計画書
ニーズ(支援が必要な項目)掃除、炊事、移動、金銭管理・・・
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○計画の内容
①障害福祉サービスや地域生活支援事
業を活用
②他制度のサービス
③代替案、インフォーマル資源の活用
④モニタリング期間
⑤緊急に対応しなければならないこと
○用具(様式)を使う
○サービス担当者会議(ケア会議)
ケアマネジメント過程(3)サービス等利用計画書の作成
計画に必要な要素(毎日の生活をイメージする)
①住まい②日中活動の場③支援体制
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• 参加者
・相談支援従事者(召集者)
・本人や家族、キーパーソン
・サービス利用計画によって関わりが想定される者
(市町村職員、福祉サービス事業所、医療機関、
民生児童委員・・・)
※メンバーは必要に応じて変わる
• 目的
・対象者と家族の生活を全体的に共通認識する。
・関係者がこれから利用するサービスについて認識を共有する。サービス事
業所と本人の調整。
・当人とサービス提供者が顔をあわせ、相互に理解する。
• 留意点
・個人情報保護
サービス担当者会議(ケア会議)
サービス担当者会議~会議の運営
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会議の進行○司会、記録係○進行1 メンバーの紹介2 アセスメント、サービス利用計画案の提示と検討(専門家・事業所からの意見と情報確認、市町村の支給決定方針等)
3 役割分担の確認(役割に責任を持つ集団)4 現状ではできないことの確認(夢だけでは・・)5 次回の開催日およびキーパーソンの確認6 利用者の同意と(利用者の)役割確認
※ 本人と担当者とのニーズ等が一致しないときは、とりあえず本人のニーズで一歩前進させる。
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ケアマネジメント過程(4)サービス等利用計画の実施
相談支援専門員
サービス管理責任者
相談支援専門員
• サービス等利用計画(総合計画)
• 利用開始への援助
• 個別支援計画(実施計画)
• 利用契約
• モニタリング• 計画の修正等
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モニタリングと評価・利用者及びその家族、福祉サービス事業者等と信頼関係を醸成。・市町村は対象者に応じて柔軟に設定。国は標準期間を設定。
• 効果が現れていない• 利用者の満足度が低い• ニーズ、環境が変化した
再アセスメント
• ニーズが解消した• 本人が終了を希望• 入院した
終結
ケアマネジメント過程(5)モニタリング・再アセスメント・評価
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ケアチーム・相談支援専門員
・家族・市町村
・サービス事業所・雇用主
・教育関係者・民生児童委員・近隣住民・友人
ケアマネジメントの特徴(1)~チームアプローチ
①アセスメントの共有・生活の目標と生活支援の
目標の共有化
・複数専門職のアセスメント
段階からの関わり
②利用者と家族の
「参加」
③多分野の専門職との協働
④サービス提供事業者や地域の機関との協働
⑤支給決定する市町村との協働
⑥相談支援専門員同士の協働→人脈の活用
チームのリーダー
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ケアマネジメントの特徴(2)社会資源(サービス)の活用
(1)フォーマルサービス
・制度を十分に活用する!
・使えるものは何でも使うのか?
(2)インフォーマルサービス
・地域の非公式な資源は生活に必須!
・個人的な人脈(情報)次第!
(3)社会資源の開発⇒協議会(地域自立支援協議会)など
で地域課題として共有、解決へ
▲協議会の活動を活性化させるために
・地域の現状分析
・他地域の状況
・利用者のニーズ調査など
・個別事例報告
地域作り
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相談支援従事者に求められる資質
• 利用者の生活、障害の理解• 信頼関係を形成する力• 専門的面接技術• ケアマネジメントの理解• 福祉サービスの知識と体験的理解• 社会資源の情報収集(改善および開発)• ネットワークの形成力• チームアプローチを展開する力• コミュニケーション技術●本人や家族に自分の考え・判断を伝える力
●「インフォーマルな支え手」と関係をつくる力
●関係者とコンパクトに情報交換できる力
●対象者への関心、思い入れ
・経験に依存しすぎない
・フットワーク
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相談援助技術
社会福祉法人宝寿会
若葉泉の里障害者相談支援センター
センター長 小川 祐子
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【この講義の目的】
様々な相談援助技術の方法を理解し、実践的に活用できるようにする。→相談援助技術や本人主体の相談支援の基本について学ぶ。
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①本人に合った障害福祉サービスを提供するためには?本人のニーズをしっかりととらえることが大切!!
(例)
利用者Aさん「就労継続支援A型で働きたい!お金を稼ぎたい」(相談支援専門員)
「就労継続支援A型の事業所を探して、サービス利用計画書を早く作ってあげなくては…」と就労継続A型の事業所を探し、利用できるようにします。
これで本当に大丈夫?
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相談支援専門員は、サービス利用計画書を作るだけでよいの?
【本当に本人に必要なサービスとは?】
【真のニーズとは?】
※ご本人が口にすること=真のニーズ
とは限らないこと、ご本人の生活面や本人の抱えている問題を把握(アセスメント)をしっかりとすることが大切。
3
いったん立ち止まり、本当にこの計画でよいのか?
要望(デマンド)ではなく、本当のニーズ(思い)を探る
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Aさんの事例からAさんは、軽度の知的障害があり、現在は就労継続支援B型の事業所に週4回通所しています。仕事面では真面目さは見られますが、役所や銀行に行かないといけないと言って、急な欠席をしたり、お話に夢中になると、周りが見えずにしゃべり続けてしまうこともある。
また、自宅の様子を見ると、荷物が山積みで、片付けや整理整頓が苦手な様子です。
(相談支援専門員)
就労継続支援A型事業所で本当に働けるのかしら?大丈夫かな… 不安…
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本人主体の支援ご本人の能力や可能性を考えることももちろん大切でありますが…
相談支援専門員として、アセスメントをしっ
かりと取った上で現状や現実をご本人に理解していただくことも大切である。
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サービス利用計画書は?(作成のポイント)
〇現在、就労継続支援B型に通所しているが、A型で働きたい理由は?(本人)現在のB型事業所の所長さんが好きではない
A型の方がお金もらえるんでしょ?〇お金がたくさん必要な理由は?(本人)好きなものを買いたい(洋服など)
障害年金(2級)だけでは、お金が足りない〇なんでお金が足りなくなるのかな?〇生活保護と障害年金だけでは苦しい? 等等→様々な質問や疑問点をぶつけてみる(相談員→本人とのやり取り)
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様々な質問、本人の想いを聞くこと本人がなぜ、そう思ったか、生活環境など
ご本人のおかれている状況を理解した上で、サービス利用計画書を作成することが重要です。
相談支援専門員さんに必要なことは?
「聴く」力
「状況を把握する」力
「優先順位」を決める力
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〇対象者を理解する(情報収集)の大切さ
〇担当者(専門職である、相談支援専門員)としての判断も大切
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Aさんのことを一生懸命考え、一緒に作り上げていくサービス等利用計画書となります。
Aさんのことを一生懸命考え、一緒に作り上げていくサービス等利用計画書となります。
想いを聴くということ
•相談支援専門員は本人の想いを引き出す努力をする必要がある。
• これは意思決定支援の入口にもあたり、本人との信頼関係構築の鍵でもある。
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本人計画の作成と本人中心の会議
誰のための計画なのかを踏まえ、計画を見ると本人の意思形成の跡がわかるくらい、本人が見て感じるものにする必要がある。
本人中心の会議 =意思表明:主体性を引き出すチーム
個別支援会議の主役は本人であり、どのように重度な
障害があっても参加して、参加メンバーも本人を意識し
て意見を述べ合う場とする。この機会を経て、本人が大
きくパワーアップすることが多い
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②本人と家族の希望が異なる場合の計画書作成について
本人:「今のまま自宅で生活をしたい。」障害があるが、住み慣れた家で生活をつづけたい。
ご家族;「施設に入ってもらいたい。」親亡き後が心配なので。
高齢となり、本人の介護が難しくなっている… 等
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②の事例から 本人主体のプラン作成とは?
A相談支援専門員家族が入所と言っているので、入所先を探し て、入所のプランを作成しなければ…
B相談支援専門員本人が入所はしたくない、今のまま家で生活をしたいと言っているので、在宅で生活できるプランを考えていく…でも、社会資源があるのか?
C相談支援専門員施設入所を本人に説得して、入所に納得してもらい、入所を見据えたプランを作成していくかとがよいのか…
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正解は…ありません。
本人やご家族の状況、その地域の資源によって、サービス利用計画書は異なりますし、その状況状況によっても、計画は変わってきますので、一重にどれが正解で、どれが不正解とは言えない。
大切なことは…本人と 、ご家族にも本人がこう思っているということを相談支援専門員が 伝えていく力が大切です。
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