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NTTドコモグループ サステナビリティレポート2016 099 08 イノベーション 研究開発とイノベーションの推進 100 基本方針・考え方 100 研究開発体制 100 研究開発費と研究開発人員数の推移 102 イノベーションチェーン 102 オープンイノベーションの推進 103 環境イノベーション 106 社会的イノベーション 107 Open Houseの開催 109 イノベーションにおける表彰 110

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NTTドコモグループ サステナビリティレポート2016 099

08 ▶イノベーション研究開発とイノベーションの推進 100

基本方針・考え方 100 研究開発体制 100 研究開発費と研究開発人員数の推移 102 イノベーションチェーン 102 オープンイノベーションの推進 103 環境イノベーション 106 社会的イノベーション 107 OpenHouseの開催 109 イノベーションにおける表彰 110

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NTTドコモグループ サステナビリティレポート2016 100

基本方針・考え方

情報通信産業の進展は急激に拡大しており、新たな技術や発想により大きな社会的影響を与える可能性を伴っています。デバイスやネットワークなど事業の根幹に関わるモバイル領域に加え、お客さまの利便性や産業における効率化などに対するさまざまなサービス提供に関して、スピード感をもった対応を図るイノベーション力の醸成が必要であると考えています。ドコモはサービス開始当初から社会に対するイノベーションを提供してきましたが、今後起こりうる変化やニーズをとらえ、さらなる社会的価値創造を担うために、企業ビジョンとして2020年ビジョン「スマートイノベーションへの挑戦—HEART—」を策定しました。常に社会動向の先を見据えて、お客さまや社会からの要望に即応すべく、外部技術を活用したオープンイノベーションやアジャイル開発を積極的に活用しています。あらゆるイノベーションを追求したサービス提供を通じて、さらなる成長と社会的課題の解決をめざしていきます。

研究開発とイノベーションの推進

研究開発体制

ドコモでは、横須賀リサーチパークを主な拠点として、移動通信システムならびに多様な新製品・サービスの研究開発を行っており、研究開発部門が中心となり、R&D戦略部が全体の統括を担っています。継続的な研究開発活動の一環として、デバイス・ネットワーク・サービスのさらなる向上をめざして、各研究および開発部門はドコモの他業務部門における製品開発担当者らと共同で作業にあたっています。また、デバイス・ネットワークについては主要メーカとも共同開発を行っており、サービスについてはドコモのビジネス部門にてアイディエーションしたサービスに対する開発の実施、ならびに外部との多様な関係を活かしたオープンイノベーション戦略を推進しています。これらの研究開発により得られた新技術等の成果については、報道発表等を通じて積極的かつ戦略的に外部に向けてアピールを行っています。さらに、海外の技術革新に対応するため、研究拠点としてDOCOMO Innovations, 

Inc.(米国)、DOCOMO Communications Laboratories Europe GmbH(ドイツ)、都科摩(北京)通信技術研究中心有限公司(中国)をそれぞれ設置しています。これらの研究拠点では、本社研究開発部門と連携しながら、特に「第5世代移動通信方式(5G)」や

ドコモR&D(研究開発)は、日本のみならず世界のモバイルシーンをけん引し、新技術、新

サービスを創造してきました。ドコモR&Dでは、“コミュニケーションのあらゆるストレス”と

“スマートライフに立ちはだかる壁”を打ち破り、202X年にドコモがめざす“お客さまへの新

しい価値提供”や“新たな業界の構造変革”の実現に向け、日々研究開発に取組んでいます。

ドコモがめざす2020の世界

R&D重点テーマネットワーク仮想化

IoT無線技術

周辺機器連携健康管理

予防医療

翻訳

エージェント

生体認証

ネットワークの進化

5G 2020充電技術

ネットワーク デバイスユーザビリティ

ビッグデータ解析/IoT

大迫力・高臨場感を手軽に

社会システム最適化

誰もが簡単・便利

文化の壁を越えたコミュニケーション

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5G推進室 5G方式に関わる研究・開発および標準化に関すること

R&Dイノベーション本部

R&D戦略部 研究開発/技術イノベーション創出に関わる共通的な企画・管理およびグローバル技術アライアンス、技術広報など

イノベーション統括部 技術イノベーションに関わる事業創出・戦略投資・企業連携に関すること

先進技術研究所 ネットワークシステム、無線システム、モバイルマルチメディアに関わる方式・ハードウェア・ソフトウェアの研究など

移動機開発部 移動機に関わる開発・導入支援・技術支援など

サービスイノベーション部 新サービス創出に関わる方式およびシステムの開発・導入支援・技術支援など

ネットワーク開発部 ネットワークシステムに関わる開発・導入支援・技術支援など

無線アクセス開発部 無線ネットワークシステムに関わる開発・導入支援・技術支援など

R&D総務部 R&D部門の総務・経理、技術管理など

都科摩(北京)通信技術研究中心有限公司2003年11月設立

DOCOMOLabs,Euro(ミュンヘン)2000年11月設立

DOCOMOInnovations,Inc.(パロアルト)1999年11月設立(2011年8月社名変更)

R&Dセンタ(YRP※)1998年3月設立

※ YRP:横須賀リサーチパーク (Yokosuka Research Park)

「ネットワーク仮想化技術」の国際標準化活動に貢献しています。また、モバイル通信サービスに応用可能な先進的、革新的な技術を有するベンチャー企業への投資を目的として、DOCOMO Innovations,  Inc.とともに北米におけるベンチャー企業との連携および出資を実施しています。なお、NTTグループでは、NTTおよび主要事業会社(NTT東日本・西日本、NTTコミュニケーションズ、NTTデータ、ドコモ)が研究開発体制を保持しており、NTTでは事業会社に共通な基盤技術に関する研究開発を、各事業会社ではサービス・事業運営に深く関わる応用技術に関する研究開発を行っています。

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NTTドコモグループ サステナビリティレポート2016 102

研究開発費と研究開発人員数の推移

1990年代後半より、研究開発人員数は900~1,100人体制、研究開発費も2000年より毎年約800~1,000億を投じて、世界の移動通信事業をリードし、持続的成長を支えるイノベーションを続けています。

1,400

1,200

1,000

800

600

400

200

0

(人)(百万円)140,000

120,000

100,000

80,000

60,000

40,000

20,000

01993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

研究開発費 人員数

(年度)

900

83,300

イノベーションチェーン

●基礎研究フェーズドコモでは、社会情勢・技術開発トレンド・外部との交流・顧客マーケティング成果等を

活かした研究開発体制を整えており、外部機関などと連携し、先進技術研究所が中心となって基礎研究を進めています。また、ドコモはNTTグループの主要事業会社の一つとして、NTTの基盤技術に関する研究開発体制を支えています。この取組みにおける技術成果をドコモの事業活動に貢献できるよう、NTTとドコモの各研究開発部門は密接に連携して研究を進めています。技術成果の活用例としては、NTTの研究所において基礎研究を進めていた音声認識や意図解釈の技術について、ドコモでの応用研究・開発フェーズを経て、近年のさまざまなサービスを創出しています。

基礎研究 応用研究開発段階

販売(導入)段階

販売後(導入後)段階

関連部門による発案

撤退廃止・更新

リバイバルプラン

外部技術の評価・目利

イタレーション1

設計計画

テスト 実装

イタレーション2

設計計画

テスト 実装

イタレーションX

設計計画

テスト 実装

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NTTドコモグループ サステナビリティレポート2016 103

●応用研究フェーズ・開発フェーズインフラ分野については、海外の主要オペレータと技術交流を行い、外部動向に応じて戦略を立てながら、国際標準化への貢献や主要メーカとの概念実証実験(Proof of Concept: PoC)等により業界のエコシステムを先導し、業界の発展に寄与しつつ自社の事業展開における優位性確保を実現しています。また、ネットワーク開発部、無線アクセス開発部を中心に主要メーカとともに世界へ通じる機能を実装した装置・システムを提供することをめざして開発を進めています。サービス分野については、ビジネス部門にてアイディエーションしたサービスに対して、サービスデザイン部においてシステム基盤開発等を、移動機開発部において携帯電話などに搭載するアプリケーションの開発等を進めています。また、イノベーション統括部において技術イノベーションに関わる事業創出や戦略的な投資、外部企業との連携強化を、サービスイノベーション部において新たなサービス創出に関わる要素技術やシステム開発等を行い、マーケットの要望に即時対応するためにアジャイル開発体制を整えて新たなサービスの創出を進めております。ここではドコモの技術のみならず、持株会社発の要素技術や、最新の外部技術を取り入れることでマーケットへの提供スピードや価値を高めています。また、ドコモの技術により開発したサービスにより、新たなマーケットのさらなる開拓を図ることを推進しています。

●販売・サービス提供フェーズ社会情勢、技術開発トレンド、現場での状況・改善案、外部との交流、顧客マーケティング成果などを参考に関連部門より積極的なサービス提案が行われます。販売・サービス提供前には、導入判定会議等において提供判断を行っています。全社横断的な会議体で総合的かつ迅速な意思決定を実現しています。

●販売・サービス提供後各事業推進部門で定期的にモニタリングを実施し、開始時に定めた目標の達成が困難な

サービスについて、リバイバルプランの策定などの判断を行っています。

オープンイノベーションの推進

ドコモはこれまでのモバイル通信企業から「付加価値協創企業」への転換を図っています。自治体や企業、研究機関などさまざまな分野のパートナーのみなさまとのコラボレーションにより、お客さまの生活をより便利にするとともに、地方創生や社会的課題の解決に取組んでいきます。具体的には、「農業」「教育・学習」「医療・健康」「IoT」などの分野において、「+d」の取組みを始めています。ドコモにはモバイルネットワークや顧客基盤、安全な決済システムや送客の仕組みなどのさまざまなビジネスアセットがあります。これらの資産を、専門性や知恵をお持ちのパートナーのみなさまに利用していただくことで新たなビジネスを創出し、新たな社会価値を「協創」できると考えています。

●MM総研大賞2016大賞受賞「+d」「+d」は、自治体や企業、研究機関などさまざまな分野のパートナーとのコラボレーションを通じた「協創」による新たな価値創出への取組みです。「コラボレーション部門賞」での受賞に加え、全15製品の中で最高の評価をいただき、MM総研大賞2016の「大賞」に選出されました。「MM総研大賞」はICT分野の市場、産業の発展を促すきっかけとなることを目的に、MM総研が2004年に創設した表彰制度です。

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●2015年度における主な研究開発におけるさまざまなパートナーとの取組み

分類 提携先 目的

IoTなど

株式会社タカラトミー コミュニケーショントイ「OHaNAS」共同開発

イワヤ株式会社、バイテックグローバルエレクトロニクス株式会社、MOOREdoll Inc.

離れて暮らす家族をつなぐ「コミュニケーションパートナー ここくま」を開発

株式会社ハタプロ IoT商品事業化支援サービス「39Meister」の提供開始

医療・健康

公益財団法人 福岡県産業・科学技術振興財団社会システム実証センター、九州大学システムLSI研究センター、株式会社スマートサービステクノロジーズ

セルフ健康検査ブースを用いた実証実験

教育 株式会社すららネット既存のクラウド型学習システム上でキャラクターと対話しながら学習できる機能「AIサポ―ター」の共同開発

交通

株式会社プレステージ・インターナショナル、株式会社コインパーク他2社

IoTを活用した駐車場の利活用促進およびオンライン自動決済システムに関する実証実験

株式会社ヴァル研究所 docomo Wi-Fiを活用した位置連動情報配信システムを開発

農業・水産 株式会社 農業総合研究所 農業流通ビジネスの実現に向けた農産物の新たなプラットフォームを構築

行政神戸市(他41社事業者の協力) ICTおよびデータを活用した

地域見守りサービスの実証実験

横須賀市 新たな2つの翻訳アプリケーションの実用化に向けた実証実験

●「技術ライセンシングを活かした協働」docomoDevelopersupportdocomo Developer supportは、ドコモやパートナー企業が持つさまざまなアセット

を「API」として汎用化したものを提供し、新たなサービスの開発者へ展開することで、これまでにない事業の創出をサポートする協創プラットホームです。ウェブサイト完結のオープンな仕組みにより、商用化に向けた作業を自己完結的に行えるようになるため、実現するまでの設計や検討の時間を短縮でき、効率的に業務を行うことができます。ウェブサイト完結のオープンな仕組みは、人的資本やテクノロジーなど、さまざまなジャンルの幅広いリソースへのアクセスも容易に実現します。事業を創出しやすくなるだけでなく、登録者数や協創機会の増大などにもつながるため、新たな事業に大きな付加価値をプラスすることもできます。さらに、累積で数千オーダーものAPIを用いたアプリが開発されているため、上手に組み合わせることで、事業のコストを大幅に下げることも可能になります。

新しい事業の創出

さらにdocomoDevelopersupportでは、開発者向け、パートナー企業向けに、以下のプログラムをそれぞれ提供しています。

1.共同事業開発プログラム「docomoInnovatorsupport」

2.企業アセット価値化支援プログラム「docomoOpenInnovationsupport」

開発者向けに提供されるdocomo Innovator support は、APIを活用して新しい事業の創出をめざす開発者(=“イノベータ―”)が、SLAの強化やカスタマイズされたAPIを利用することにより、差異化されたサービスを提供することが可能となる「共同事業開発プログラム」です。

パートナー企業向けに提供されるdocomo Open Innovation supportは、企業のデータや要素技術をAPIとして公開し、新しい事業をイノベータ―と共に自由に創る、「企業アセット価値化支援プログラム」です。

開発者[アイデア][開発力]

[独自のアセット]

ドコモ[API]

[研究開発力][開発サポート]

× ×パートナー企業

[API][既存事業][既存顧客]

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●「新規事業創出プログラム」39worksドコモでは、従来の共同研究やライセンシングといった手法だけではなく、よりスピード感を持って社会的課題解決に貢献する新サービスの提供を図るため、外部との多様な関係を活かしたオープンイノベーション戦略を推進しています。新規事業を創出するプログラムである「39works」では、このオープンイノベーション戦略により社外パートナーとプロジェクト体制を組み、一体となって「企画から開発・運用・保守まで」を一貫して実施するBizDevOpsを実行してます。これは、小さく、早くビジネスをスタートし、高速PDCAでマーケットに問いながらサービスの品質改善を繰り返してビジネスを育んでいくプログラムです。マーケット、社会にフィットするかどうかを確認しながら、人々により良いもの、役立つものをインクルーシブな形で創出するプログラムとなっています。2015年度は3件の新規事業を立ち上げ、2016年度は6件の新規事業を検討中です。

●APIパートナー企業 ●「外部ビジネスパートナーとの協働」神戸市とドコモ見守りサービス(実証実験)でコラボレーション2016年4月に神戸市とドコモは、ICTやデータの活用に関する連携を通じて、地域に

おけるさまざまな社会課題の解決を図ることを目的とする「ICT及びデータ活用に関する事業連携協定」を締結しました。事業連携の一つとして、2016年9月18日から2017年2月28日まで41社の事業社の協力のもと「神戸市ドコモ見守りサービス(実証実験)」を実施しています。サービス(実証実験)の概要は、市民があんしんして暮らせる街の実現に向けて低電力ブルートゥース(BLE)タグを持った子どもが、検知ポイントとなる定点設置の受信機や、本実証実験協力者が保有するスマートフォンの近くを通過すると、位置情報がサーバに通知され、子どもの訪問場所を探知できる仕組みです。検知ポイントは、小学校、公共交通機関、地元タクシー協会等の協力の下、広域での検出ネットワークを形成することで、発見精度の高い見守りを実現します。今後は、子どもに限らず、シニアや障がいを持つ方々、さらには、さまざまなモノに

ついても、このシステムを活用し、障がい者の移動支援、盗難・忘れ物の防止、交通事故の低減等を図っていきます。

横須賀市の「まちなかインバウンドの実証実験」におけるコラボレーション横須賀市が訪日外国人とのコミュニケーションを円滑化することを目的とした「まちなか

インバウンド実証実験」において、ドコモは株式会社みらい翻訳のプラットフォームで動作する機械翻訳エンジンを利用した新たな2つの翻訳アプリケーション「単語翻訳アプリ」・「インタビュー翻訳アプリ」を開発し、新しい翻訳コミュニケーションの検証を完了しました。「単語翻訳アプリ」は、会話中の主要な単語のみを抽出して、翻訳内容とともにスマートフォン上に表示するアプリです。本アプリでは、雑音などの影響で誤って認識した単語を削除したり、必要な単語を後から追加したりすることができるため、アプリ利用者は効率良くコミュニケーションを図ることができます。「インタビュー翻訳アプリ」は、翻訳する言語の切り替えがボタン操作で可能となる本ア

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プリ専用マイクを利用し、会話の翻訳内容をスマートフォン上に表示するアプリです。マイクを向けるという動作から発話を開始するきっかけがつかみやすく、また、端末の画面上で言語切り替えの動作をする必要がないため、スムーズに会話を翻訳することができます。ドコモは2020年を見据え、多言語での自然なコミュニケーションの実現に取組んでまいります。

環境イノベーション

製品・サービスにおいて、環境への配慮は最優先事項であると考え、設計・開発にあたってもガイドライン等による管理を進めています。環境イノベーションについては、3つのグリーンガイドライン(グリーン調達ガイドライン、グリーンR&Dガイドライン、グリーン設計ガイドライン)を基本として事業全般における環境負荷の削減を進めています。設計段階からの環境配慮指針により、製品アセスメントの実施についても透明性を持ってサプライヤと協力して行っています。

●端末の省エネ化グリーン調達ガイドラインや必要な性能のエネルギー消費の低減などに取組んでおります。2015年度に発売したスマートフォンおよびタブレットにおいては、消費電力の削減により、2014年度に発売したスマートフォンおよびタブレットと比較してバッテリー容量あたりで平均約9%の電池持ち時間の改善をしております。

●グリーン基地局の導入推進環境負荷低減に貢献するとともに、災害時にも安定した通信環境をお届けするため、基地局のグリーン化を推進しています。グリーン基地局はソーラーパネルによる長時間の電力確保を可能にし、商用電力のない基地局にも設置できるため、無電化地域での通信インフラと

しても期待されています。2015年3月、ドコモは太陽光発電システムと大容量蓄電池を活用した「ダブルパワー制御※」の実証実験に成功しました。この技術により、基地局の運用に必要な電力の95%以上を環境負荷が少ない電力(ソーラーパネルの発電電力、夜間電力など)で賄うことが可能となりました。ドコモは、関東・甲信越に設置した10局のフィールド試験局に加え、商用グリーン基地

局を2014年度に11局、2015年度に33局設置しています。2020年までに総発電電力を現在の約10倍の2,000kWにすることをめざし、これからも電力利用効率を高めた商用グリーン基地局の全国導入を積極的に推進していきます。2015年度にはさらにソーラーパネルとリチウムイオン蓄電池を備えたグリーン基地局を

天気予報と連動して制御することで、これまでのグリーン基地局と比較して通常時の運転において商用電力を10%削減し、かつ停電時の基地局運用時間をこれまでの2倍以上の約63時間へ延長する実証実験に成功しました。※ダブルパワー制御:「ダブルパワー制御」技術は、昼間の太陽光発電の余剰電力と夜間電力の2つの環境負荷が少ない電力をリチウムイオン電池の蓄電池に貯め、太陽光発電が停止する夕方から夜間電力がはじまる午後11時までの間、蓄電池の電力を優先して使うように制御する技術です。

●グリーン調達ガイドライン

●グリーンR&Dガイドライン

●建物グリーン設計ガイドライン

URL

URL

URL

https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/corporate/csr/ecology/environ_management/guideline/green.pdf

https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/csr/ecology/environ_management/guideline/index.html

https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/corporate/csr/ecology/environ_management/guideline/guideline.pdf

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NTTドコモグループ サステナビリティレポート2016 107

社会的イノベーション

ICTサービスが消費者に与える影響は大きく、社会全般に与える効果を常に考慮して事業を推進することが重要だと考えています。ドコモでは、既存の製品・サービスにおけるさらなる改善と「スマートイノベーション」に挑み続けることによる「更なる価値」を提供し、社会的課題の解決に貢献する事業推進を積極的に行っています。

●ヘルスケアアプリ「カラダのキモチ」が日本サービス大賞にて優秀賞を受賞ドコモ・ヘルスケアが提供する生理周期にあわせたアドバイスで女性の心と体をサポートするアプリ「カラダのキモチ」が、サービス産業生産性協議会が主催する「2015年度 日本サービス大賞」にて応募総数が853件の中、優秀賞(SPRING賞)を受賞しました。この賞は、多岐にわたる業種の多種多様なサービスを共通の尺度で評価し、優れたサービスを表彰する、日本ではじめての表彰制度です。カラダのキモチは独自のアルゴリズムにより体調の変化から女性特有の疾病(無排卵月経や黄体機能不全など)の兆候を検知すると、婦人科への受診をおすすめし、受診後にはお見舞金を進呈します。女性がためらいがちな婦人科受診を促し、女性疾病の早期発見に貢献しています。また、本サービスは、毎月適切な時期に乳がんセルフチェックをおすすめし、また産婦人科医監修の女性の体に関する正しい知識等を提供。このためユーザーの健康意識が非常に高いことが特徴です。子どもを希望する夫婦の妊活への活用や、乳がん等の婦人科疾病の早期発見への意識向上に貢献するなど、より社会進出が進む女性の健康促進をすることで、働く女性の活躍に寄与している点が評価されました。

「カラダのキモチ」の実績・婦人科受診のお見舞金お支払件数:約1,200件(2015年度)・乳がんセルフチェック実施率:約75%(一般の女性の約2倍※)※本サービスのユーザー3,075名へのアンケート(2015年9月)と、認定NPO法人乳房健康研究会「乳がん検診に関する調査2013」を比較

●仙台市とICTを活用したまちづくりに関する連携協定を締結仙台市とドコモは2016年8月より、将来にわたって活力のあるまちづくりを推進する

ことを目的とした連携協定を締結し、「防災・減災に向けた取組み」「地域活性化に向けた取組み」「近未来技術の実証に向けた取組み」の3分野における取組みを推進しています。具体的には、携帯電話ネットワークの仕組みによって作成された人口の統計情報である「モバイル空間統計※1」を活用した防災計画等の策定、携帯電話の通信が使えない災害時にも、携帯電話のネットワークを介さず近距離のスマートフォン同士の情報伝達を可能とするBluetooth Low Energy※2の活用、仙台市が国家戦略特区であるメリットを活かし、災害発生時の被災状況の確認や生活インフラの点検などを想定した無人航空機ドローンを活用した映像ソリューションの導入など、ICTを活用したサービスやソリューションの開発、実証実験を推進しています。このような取組みを通じ、ドコモは仙台市とともに、災害に強い、あんしん、安全で活力

のあるまちづくりに貢献していきます。

●新潟市におけるドローン実証プロジェクトに関する連携協定の締結ドコモは、国家戦略特区である新潟市におけるドローンを活用した水稲のモニタリングお

よび栽培管理、海岸保安林のマツ枯れ対策および維持管理手法の開発を目的に、2016年9月、新潟市、ベジタリア株式会社、株式会社自律制御システム研究所およびエアロセンス株式会社とドローン実証プロジェクトに関する連携協定を締結しました。本プロジェクトは水稲の病害虫の発生状況の監視や収穫時期の予測をする「水稲プロジェクト」および海岸保安林のマツ枯れ対策や維持管理の手法開発を行う「海岸保安林プロジェクト」における取組みを実施します。ドローンを活用し、農業および林業のさらなる作業の効率化による品質や生産性の向上を図ります。ドローンからの撮影データと、地上でのセンサや人手により収集するデータを組み合わ

※1 ドコモは、モバイル空間統計を作成・提供する際に順守すべき基本的事項を定めたガイドラインを公表し、順守しております。

※2 近距離無線規格の「Bluetooth」の仕様を策定する団体、Bluetooth SIG, Inc.により策定されている規格。

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NTTドコモグループ サステナビリティレポート2016 108

せ、ビッグデータとして分析することで、より精度の高い情報を抽出する本実証プロジェクトに、ドコモは高精度な画像分析技術で貢献します。

●PaddyWatch水稲向け水田管理システム日本の農業従事者の減少や高齢化、後継者不足などの社会課題の解決に向けて、ドコモの通信モジュールを内蔵したベジタリア株式会社が提供する水稲向け水管理支援システム「PaddyWatch」と、ウォーターセル株式会社が提供する農作業などの記録アプリ「アグリノート」をドコモの法人向けサービスとして2016年4月より販売開始しています。本システムの提供開始にあたって新潟市、ベジタリア株式会社、ウォーターセル株式会社とドコモは連携し2015年5月より実証プロジェクトを行い、その結果をふまえて商用化しました。「PaddyWatch」とは水温や湿度、ミリ単位での水位変化を測定し、そのデータをモバイルネットワークを通じてクラウドに送信することで、スマートフォンやタブレットでいつでもどこでも水田の状態を確認できるようになるサービスです。また、「アグリノート」とは農業生産者向けに圃場の航空写真を活用し、スマートフォンなどの画面上で日々の農作業などを記録することができるアプリです。これらにより、水田管理の効率化、コスト削減、品質向上などを実現しています。

●サイクルシェアリングの拡大2011年より循環型社会の実現に向け、自転車とモバイルの融合による環境に配慮した自転車シェアリングサービスの展開に取組んできました。自転車シェアリングは、提供エリア内に分散設置されたサイクルポートにおいて、どこでも自転車を借りることができ、どこへでも返却ができるサービスです。都市の新たな移動手段として日本を含む世界各国でも普及が進んできております。2015年2月に株式会社ドコモ・バイクシェアが設立され、システム提供によるサービスを含め全国15エリアで事業を展開しております。東京都内では2016年2月より行政区の垣根を越えた相互乗り入れの「広域実験」も開始し、さらなるサービス内容の充実や利便性

の向上に取組んでおります。2016年10月に新たにサービスを開始した新宿区を含め、全国でサイクルポート300カ所以上、自転車3,000台以上をご利用いただけます。今後も自転車をはじめとするさまざまな移動手段のシェアリングや、新たな付加価値サービスの創出を進め、地域に根差した移動手段として、幅広いお客さまにご利用いただくことで、温室効果ガス排出量削減や地域・観光の活性化、健康増進に寄与していきます。

●docomoスマートパーキングシステム都心や住宅街では慢性的に駐車場が不足している一方で、コインパーキングの開設・運用

に必要となる投資面で採算が合わない等の理由から、駐車場としての利用可能性がある土地に対して、コインパーキングの開設が進んでいませんでした。ドコモが開発した「docomoスマートパーキングシステム」は、これまで採算が合わなかった小規模な土地でも、短い工事期間で、安価にコインパーキングの開設・運用を可能とし、空き地などの一時的な駐車場への利活用を実現するシステムです。このシステムは、車の入出庫を感知する機能を搭載したIoT機器「スマートパーキングセンサー」、通信モジュールを搭載したゲートウェイ、およびクラウド上の駐車場管理サーバから構成されています。ドライバーは専用のスマートフォン向けアプリから駐車場の空車状況を確認した上で、予約が可能となるため、現地で駐車場を探す手間が省け、さらに料金のオンライン自動決済により支払時の現金も不要となります。2016年6月より、東京23区内において、株式会社プレステージ・インターナショナル、

株式会社プレミアモバイルソリューション株式会社、コインパークおよび株式会社シェアリングサービスと協働で実証実験を実施しています。

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NTTドコモグループ サステナビリティレポート2016 109

OpenHouseの開催

NTT DOCOMO R&Dセンタ(神奈川県横須賀市)では、ドコモおよびNTTグループの最新の研究開発成果を紹介するイベントとして、DOCOMO R&D Open Houseを毎年開催しています。Open House開催の主な目的は、ドコモR&Dの中長期的な取組みを通じて、お客さまの付加価値向上、および社会価値の創造を果たしていくことをステークホルダーへ幅広くアピールすることです。また、「+d」の取組み推進のため、法人顧客とつながりをもち、連携を強化することです。2015年度はAI&ビックデータ、クラウド&外部連携、翻訳、デバイス&インタラクション、センサー&ナビ、モバイルネットワークの6つのゾーンにて、計65件の技術を展示しました。2014年度の1.2倍の集客数である約1,300名が来訪し、ドコモのR&Dによる社会価値創造の取組みについて社外へ幅広く周知することができ、さまざまなパートナーとのコラボレーションを強化する重要な機会となっています。2016年度は5G、モバイルネットワーク、AIプラットフォーム(エージェント/ヘルスケア/ビッグデータ)、クラウド基盤、IoT、デバイス&インタラクション、イノベーションチャレンジのゾーンに分けて全93件の技術を展示し、2015年度の約2倍の集客数である約2,700名が来訪しました。

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イノベーションにおける表彰

2015年度、2016年度における表彰は以下の通りです。

名称 表彰者 ドコモ受賞項目(所属は受賞時点) 受賞日

科学技術分野の文部科学大臣表彰

科学技術賞(開発部門) 文部科学省

ISDB-Tmmマルチメディア放送方式の開発①大谷 智之(コンテンツビジネス推進部)関野 公彦(サービスイノベーション部)樋口 健(プロダクト部)

2015年4月15日

世界情報社会・電気通信日のつどい②

日本ITU協会賞功績賞

日本ITU協会

古川 憲志(ネットワーク部)2015年5月15日日本ITU協会賞

国際活動奨励賞

梅田 大將(無線アクセス開発部)永田 聡(先進技術研究所5G推進室)仲 信彦(先進技術研究所)

ICT事業奨励賞 電気通信協会

VoLTEの開発③

中村 寛(R&D戦略部)2015年5月20日

喜安記念業績賞 情報処理学会

社会・産業の発展に寄与する新たな人口統計情報「モバイル空間統計」の実用化④山口 高康(先進技術研究所)小林 基成(ビジネス基盤推進室)鈴木 俊博(スマートライフ推進部)

2015年6月3日

電波功績賞

総務大臣表彰(電波産業会創立20周年特別賞)

総務省地上無線通信システムの国際標準化に関する貢献⑤

橋本 明(無線標準化推進室)2015年6月16日総務大臣表彰

電波産業会(ARIB)

VoLTEの実用化③

代表:照沼 和明(移動機開発部)電波産業会会長表彰

マルチバンド対応ROFシステムの開発・実用化⑥代表:前原 昭宏(無線アクセス開発部)

全国発明表彰 発明実施功績賞 発明協会 LTEにおける高速セル探索技術の開発実施⑦

代表:加藤 薰(代表取締役社長)2015年6月17日

タカラトミー社特別賞

タカラトミー社

OHaNAS共同開発の実現代表:大野友義(サービスイノベーション部)

2016年4月19日

①ISDB-Tmmマルチメディア放送方式の開発伝送効率が高く携帯端末向けに低消費電力で動作する放送技術を開発し、周波数資源の有

効活用に寄与したことが認められました。

②2015年の「世界情報社会・電気通信日のつどいの表彰」国際的な無線通信規則の改正やLTE/LTE-Advanced 標準仕様の策定、LTE向け音声サー

ビスの拡大に向けて超広帯域音声と音楽を同時に扱える符号化の標準仕様策定等、国際的な活動が認められました。

名称 表彰者 ドコモ受賞項目(所属は受賞時点) 受賞日

科学技術分野の文部科学大臣表彰

科学技術賞(開発部門) 文部科学省

音声エージェントサービスの開発⑧

栄藤 稔(イノベーション統括部)礒田 佳徳(サービスイノベーション部)吉村 健(サービスイノベーション部)東中 ⻯一郎(NTTメディアインテリジェンス研究所)

2016年4月20日

世界情報社会・電気通信日のつどい⑨

総務大臣賞 総務省 橋本 明(無線標準化推進室)

2016年5月17日

日本ITU協会賞功績賞 日本ITU

協会

岡川 隆俊(ネットワーク開発部)新 博行(無線アクセス開発部)

日本ITU協会賞国際活動奨励賞

カーン アシック(先進技術研究所)ウリ A ハプサリ(無線アクセス開発部)

日本音響学会技術開発賞

日本音響学会

低遅延音声音響統合符号化システムの開発と3GPP EVS標準化⑩

菊入 圭(先進技術研究所)仲 信彦(先進技術研究所)大崎 慎一郎(先進技術研究所)堤 公孝(NTTサービスエボリューション研究所)

2016年5月28日

電子情報通信学会業績賞

電子情報通信学会

LTE-Advancedを実現する高度化C-RANの実用化⑪

前原 昭宏(無線アクセス開発部)安部田 貞行(無線アクセス開発部)徳弘 徳人(移動機開発部)

2016年6月2日

電波功績賞 総務大臣表彰 電波産業会(ARIB)

効果的なLTE-Advancedの展開を実現する高度化基地局(高度化C-RAN 装置)の実用化代表:前原 昭宏(無線アクセス開発部)

2016年6月27日

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③VoLTEの開発、実用化VoLTEの基盤であるLTEの標準化や開発、VoLTEの国際標準化を主導し、国内初のサービス提供を成し遂げたことが認められました。

④社会・産業の発展に寄与する新たな人口統計情報「モバイル空間統計」の実用化国勢調査を補完する画期的な統計情報であり、まちづくりや防災計画など、政策の意思決定を支える新たな人口統計情報として、社会・産業への貢献が認められました。

⑤地上無線通信システムの国際標準化に関する貢献携帯電話システムを含む、地上無線通信システムの国際標準化に多年にわたり大きく貢献したことが認められました。

⑥マルチバンド対応ROFシステムの開発・実用化LTEサービスの屋内エリア拡大のため、1.5GHz帯、1.7GHz帯、2GHz帯に対応し、1つのシステムで同時に高品質かつ安定した伝送を可能にするマルチバンド対応ROFシステムを開発・実用化したことが認められました。

⑦LTEにおける高速セル探索技術の開発実施LTEシステムにおいて、携帯電話の電源投入時に、複数の接続候補基地局の中から最適な基地局を特定し、通信可能な状態となるまでの処理時間を短縮する発明に対し、その技術開発および実績に対する会社の功績が認められました。

⑧音声エージェントサービスの開発しゃべってコンシェルの基盤となった技術の実用化に対するもので、タカラトミー社との

「OHaNAS共同開発の実現」やその他さまざまなサービスに応用されています。今後とも音声による対話技術を磨き、誰もが簡単・便利にドコモのサービスが使えるよう、技術開発を進めていきます。

⑨2016年の「世界情報社会・電気通信日のつどいの表彰」無線・ネットワーク技術の標準化活動への貢献が認められました。今後も、LTE-

Advanced の高度化・5Gの実現・NFVの高度化に向けた、標準化をリードしていきます。

⑩低遅延音声音響統合符号化システムの開発と3GPPEVS標準化次世代の携帯電話向けの音声符号化方式であるEVS(Enhanced Voice Services)の要

素技術群の考案、および国際協力によりそれらの技術を統合した3GPP標準規格を制定したことが認められました。今後も、新しいモバイル音声コミュニケーションの実現のため、研究開発を進めていきます。

⑪高度化C-RANの実用化LTE-Advancedを効果的に導入・展開可能とする無線アクセスネットワークアーキテク

チャを考案し、下り最大300Mbps以上の伝送速度の商用化を実現するとともに、標準化にも寄与したことが認められました。今後も、LTE-Advancedの高度化に向けて、技術開発を進めていきます。