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富士市 文化振興基本計画 案) 「こころ豊かな人を育てる文化のまち」 ~人が文化を創り、文化が人を育てる~

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富士市

文化振興基本計画(案)

「こころ豊かな人を育てる文化のまち」

~人が文化を創り、文化が人を育てる~

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目 次

第 1章 計画策定にあたって

1 計画策定の背景 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

2 計画の対象とした文化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

3 計画の位置づけ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

4 計画の期間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5

第2章 文化振興の現状と課題

1 富士市の概況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7

2 富士市の文化振興の現状と課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8

第3章 基本的な考え方

1 計画の基本目標 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12

2 計画実現のキーワード・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13

3 計画の体系図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15

第4章 施策の方向性

1 文化に親しむ機会の充実と発表の場の提供・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17

2 自主的な文化活動への支援 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20

3 文化情報の提供と発信・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22

4 文化の交流と連携・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24

5 文化を担う人材の育成・支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26

6 文化に親しむ子どもたちの育成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28

7 文化活動を行う場の充実 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31

8 文化財の保存と活用 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33

第5章 計画の推進

1 市民、企業、行政の役割 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37

2 成果の検証 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37

参考資料

1 富士市文化振興基本計画策定経過 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39

2 富士市文化振興基本計画策定委員会委員名簿 ・・・・・・・・・・・・・・・・・40

3 富士市文化振興基本計画策定委員会設置要領 ・・・・・・・・・・・・・・・・・41

4 富士市文化芸術懇話会委員名簿 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42

5 富士市文化芸術懇話会設置要領 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43

6 市民の意識「芸術文化に親しむ機会が充実していると思うか」について ・・・・・44

7 市政モニターアンケート結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46

8 文化振興事業に利用される施設の利用状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52

9 指定文化財等一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56

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第 1 章

計画策定にあたって

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1 計画策定の背景

現代社会は、急速な少子高齢化と国際化・情報化などの進展によ

り日々様変わりしています。人々は「ものの豊かさ」よりも「ここ

ろの豊かさ」に重きをおくようになり、文化の果たす役割はますま

す重要になってきています。また、価値観やライフスタイルの多様

化により、文化に対するニーズや考え方も変化しています。

文化は、人々に安らぎと潤いを与え、生きるよろこびをもたらす

とともに、こころ豊かな社会を形成するためにも欠くことのできな

いものです。

本市においては、「第五次富士市総合計画」「富士市教育振興基本

計画」に基づき、文化振興施策を進めてきましたが、「文化芸術振興

基本法」に基づいた基本理念を踏まえ、市民に対して文化に関する

基本的な考え方と施策の方向性を総合的・体系的に示すため、この

「富士市文化振興基本計画」を策定します。

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2 計画の対象とした文化

本来、「文化」(culture)とは学問、芸術、技術、宗教、道徳、政

治など、人類の精神生活全般にかかわるものと理解され、その意味

内容はさまざまです。そのため、人々の生活や習慣など広義の意味

で「文化」を用いる場合もあれば、芸術に限定してとらえる場合も

あります。

本計画の対象となる「文化」とは、文化芸術振興基本法における

芸術、メディア芸術、伝統芸能、芸能、生活文化、国民娯楽、出版

物等、文化財等の文化芸術とします。

【文化芸術の分野】

分 野 内 容

芸術 文学 音楽 美術 写真 演劇 舞踊 その他の芸術

メディア

芸術

映画 漫画 アニメーション

コンピュータその他の電子機器等を利用した芸術

伝統芸能 雅楽 能楽 文楽 歌舞伎

その他の我が国古来の伝統的な芸能

芸能 講談 落語 浪曲 漫談 漫才 歌唱 その他の芸能

生活文化

国民娯楽

出版物等

茶道 華道 書道 その他の生活に係る文化

囲碁 将棋 その他の国民的娯楽

出版物 レコード等

文化財等 有形・無形の文化財 文化財の保存技術

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3 計画の位置づけ

本計画は、文化芸術振興基本法に基づき、こころ豊かな社会を実

現するための本市における文化振興の基本となる計画です。「第五次

富士市総合計画」や「富士市教育振興基本計画」の基本理念を具現

化していくための分野別の計画と位置づけ、文化振興の基本的な考

え方や計画の体系、進むべき施策の方向性を示します。

富士市文化振興基本計画の位置づけ

【富士市教育委員会】

子ども読書活動推進計

第五次富士市総合計画 【富士市】 H23~H32

第5章 教育・文化(魅力ある教育を実現するまち)

1 学校教育 3 市民文化

2 社会教育・青少年健全育成 4 生涯スポーツ

各種計画 【富士市】

・次世代育成支援計画

・食育推進計画

・ふじパ ワフル 85 計画3

・観光交流まちづくり

計画

・工業振興ビジョン

・子ども読書活動推進

計画

・障害者計画

・まちづくり活動推進

計画

・景観計画

など

富士市教育振興基本計画

今後10年間(H23~H32)を通じて目指すべき姿

今後5年間に総合的かつ計画的に取り組むべき施策

(H23~H27)

・富士市生涯学習推進プラン(ふじトゥモロウスクール構想)

・富士市スポーツ振興計画 など

富士市文化振興基本計画

文化芸術振興基本法

平成13年12月施行

第7条 基本方針

文化芸術の振興に関

する基本的な方針 【文部科学省】

平成19年2 月

静岡県 文化振興基本条例 平成18年10月施行

第6条 文化振興基本計画

文化振興基本計画 第1期平成 20 年 3月策定

第2期平成 23 年 3月策定

静岡県 教育振興基本計画

H23~H32

教育基本法 H18改正

第17条

教育振興基本計画

教育振興基本計画 【文部科学省】

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4 計画の期間

本計画の計画期間は、平成25年度から平成32年度までの8年

間とします。「第五次富士市総合計画」や「富士市教育振興基本計画」

の進捗状況や諸情勢の変化に対応するため、定期的な確認・見直し

を行っていきます。

年度 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32

 第五次富士市総合計画 見直し 後期計画

 富士市教育振興基本計画 見直し 後期計画

 富士市文化振興基本計画 見直し

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第2章

文化振興の現状と課題

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1 富士市の概況

本市は、雄大な富士山のもと、豊かな自然と温暖な気候に恵まれ、

古くから人々が住みはじめ、江戸時代には「吉原宿」「間宿岩淵」など、

東海道の宿場として栄えました。また、東西交通の要衝であり、文化

や経済の交わる拠点として発展してきました。近代になると、富士山

の恵みである豊富な地下水を活用して製紙工業が盛んとなり、加えて

輸送用機械や化学工業などの工場も進出し、工業都市として発展して

きました。しかし近年、長期的な景気の低迷の影響を受け、産業の活

力の低下が懸念され、そこから抜け出して再び活気ある富士市になる

ことが望まれます。

人口については、今まで順調に推移し、平成20年に富士川町との

合併を経て26万を超える市となりましたが、平成21年をピークに

減少傾向に転じています。また、年少人口(0歳から14歳までの人

口)及び生産年齢人口(15歳から64歳までの人口)が減少する一

方、老年人口(65歳以上の人口)が増加し、少子高齢化が進んでい

ます。

次代の担い手である年少人口と各方面で社会を支えている生産年齢

人口がともに減少することは、本市の都市基盤に大きな影響をもたら

す一方、老年人口の増加は、豊富な英知と経験が地域社会に蓄積され

つつあることを意味します。

これらの本市の現状や変化を考慮しながら、文化振興の施策を進め

ていく必要があります。

初代歌川広重画「東海道五拾三次之内吉原」

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2 富士市の文化振興の現状と課題

(1)市民の文化活動の振興

【現状】

・ 文化の普及と振興を図るため、市展、総合文化祭、芸術祭、市

民文芸等、さまざまな鑑賞の機会と発表の場を提供しています。

・ 市民の文化活動を奨励するため、文化の創造普及に寄与する個

人や団体に対する助成や、市民の身近な発表の場となっている地

区文化祭への運営助成を行い、地域の文化活動を支援しています。

・ 市民の文化活動の拠点であり、市民に質の高い文化を提供する

役割を担う文化会館の運営や自主事業への助成を行っています。

【課題】

・ さらに多くの市民が、文化に興味や関心を持ち、理解を深める

ために、文化にふれる機会や自らが活動し発表する機会を提供す

ることが必要です。

・ 文化活動の担い手の高齢化に伴い、活動が縮小してしまうこと

が懸念されています。その一方、関係者の努力により、若い世代

の芸術家たちが育っている現状もありますので、引き続き、新し

い時代の文化を牽引する人材の育成が必要となります。また、次

代を担う子どもたちが日ごろから文化に接し、文化活動に興味や

関心をもつ機会を提供することが必要となります。

・ 市民の文化活動が活発に行われるためには、さまざまな文化情

報を収集し発信していく必要があります。文化関連の情報提供を

進め、市民に広くさまざまな事業が周知されるとともに、個人や

文化団体の活動が活発となるような支援が必要となります。

・ 文化活動を行う個人や団体等が相互に交流し、また企業や大学

と連携して文化事業を行うなどの文化交流が必要となります。

(2)文化財保護の推進

【現状】

・ 人間の文化活動によって生み出された文化財には、建造物、彫

刻、古文書などの有形文化財のほか、演劇、音楽、工芸技術など

の無形文化財、民俗文化財、史跡・名勝・天然記念物など、さま

ざまなものが含まれます。これらの文化財のうち、国、県あるい

は市にとって重要なものは、指定文化財として法令に基づいて保

存及び活用のための必要な措置を講じています(56ページ参照)。

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・ 祭礼や年中行事など評価の定まっていない文化財については、

文化財調査を進めています。

【課題】

・ 文化財は地域の独自性を構成する要素であり、文化財や歴史、

伝統を活かしたまちづくりは、地域の魅力の増大と活力の向上に

寄与します。文化財を社会全体で保存・継承・活用していくため

には、所有者、行政、市民がその価値を認め、共通認識のもと、

連携協力することが重要です。そのために、文化財に関する情報

を分かりやすく魅力的な形で伝えていく取組が必要となります。

また、富士山の世界文化遺産登録を契機として、富士山を活用し

た事業を推進し、富士市の魅力をさらにアピールしていくことが

必要となります。

(3)文化施設の整備

【現状】

・ 本市の文化施設としては、文化会館や交流プラザ、富士川ふれ

あいホールなどがあります。多くの施設で指定管理者による管理

運営が行われ、市民に安全で快適な文化活動の場を提供するとと

もに、さまざまな文化事業を展開しています。

・ 博物館には、本館と歴史民俗資料館、屋外展示物及び富士川民

俗資料館があり、様々な資料の収集と保管、展示、資料の調査研

究を行っています。また、「富士に生きる-紙のまちの歴史と文化

-」をテーマにした常設展示や、年5回以上の展示会、年10種類

以上の体験講座や教室を企画し、富士市の文化及び文化財を紹介

しています。

【課題】

・ 文化会館においては、設備等の耐用年数と財政状況を考慮し、

中長期的に施設の改修を行う必要があります。

・ 限られた資産の中で最大限の効果を上げるため、今ある施設を、

利用方法や形態が決められた「箱物」としてだけでなく、新しい

「文化空間」として活用を図る必要があります。

・ 博物館本館の耐震補強にあわせて、「富士山とかぐや姫」コーナ

ーを核とする展示リニューアル計画を進めています。利便性の改

善や展示スペースの拡張とともに、今後は、市民がより親しめる

ように、企画における工夫や広報活動の充実に力を入れていく必

要があります。

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【文化振興事業に利用される市の主な施設】

施設名 ホール・室等

文化会館

(ロゼシアター)

大ホール(1,642 席) 中ホール(704 席)

小ホール(330 席) 展示室(435 ㎡・102 ㎡)

練習室 リハーサル室 和室 茶室

富士芸術村 多目的展示スペース 屋外舞台スペース

交流プラザ

多目的ホール(可動席 400 席)

第1会議室展示利用(155 ㎡)

第1~3練習室 ギャラリー(100 ㎡)

富士川ふれあいホール ホール(480 席) 和室 多目的室

勤労者総合福祉センター

(ラ・ホール富士)

多目的ホール(可動席 300 席)

音楽室 和室

中央図書館 市民ギャラリー(100 ㎡・100 ㎡)

道の駅富士川楽座 フジヤマギャラリー(125.6 ㎡)

新富士駅都市施設

(ステーション

プラザ FUJI)

展示場(378.5 ㎡)

産業交流展示場

(ふじさんめっせ)

展示場 3,840 ㎡(1,920・960・960 ㎡に分割可)

小展示場兼会議室 270 ㎡(90 ㎡×3分割可)

屋外展示場(1,003 ㎡)

博物館 展示室 歴史民俗資料館 屋外展示

工芸棟 実習室 富士川民俗資料館

各地区まちづくり

センター ホール 会議室 和室等

青少年センター 会議室 和室等

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第3章

基本的な考え方

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1 計画の基本目標

「こころ豊かな人を育てる文化のまち」

~人が文化を創り、文化が人を育てる~

私たちは暮らしの中で、音楽や絵画に触れてほっとしたり、映画

や物語に感動したりすることがあります。

展示会への出展を目指して作品の創作に熱中する人、趣味として

芸術作品や伝統芸能の鑑賞を楽しむ人、地域の文化財にふれ郷土の

歴史に思いを馳せる人もいます。

人々は、「文化」を日々の暮らしの中に取り入れ、潤いのある生活

を送っています。

文化は潤いのある生活を送るためには欠かせないものであり、

人々にこころの安らぎと豊かさ、生きるよろこびをもたらします。

人が文化にかかわり、さまざま人々とかかわる中で、文化を生み出

します。さらに文化は、こころ豊かな人を育て、潤いのある地域社

会をつくり、ひいてはこころ豊かな社会が実現します。

このような考えのもと、本計画の基本目標を「こころ豊かな人を

育てる文化のまち~人が文化を創り、文化が人を育てる~」としま

した。

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2 計画実現のキーワード

人が文化にかかわること、文化を通して人と人がかかわること、

さらに、文化を介して時代と時代がつながること──これらにより

「こころ豊かな人を育てる文化のまち」が形づくられていきます。

本計画の基本目標の実現を目指して取り組むために、3つの言葉を

キーワードとして施策を進めます。

キーワード1 楽しむ

芸術文化の創作や鑑賞、若い世代の芸術家(※)や子どもたちの育

成、文化に関する発信、文化財を活用した世代間の交流など、さま

ざまな文化に関わる活動を楽しむことで人は満たされた気持ちにな

り、ひいてはこころ豊かなまちづくりにつながっていきます。

これらの文化に関わる活動を楽しめるよう、さまざまな場面を創

出・充実させていきます。

※芸術家:この計画では、職業としての芸術家だけでなく、芸術文化に関わ

る創作や公演などを行い、活躍している人たちや活躍を目指している人を含

めてとらえています。

キーワード2 育てる

本市の文化の発展と向上のためには、芸術家をはじめ、芸術家と

市民をつなぐ人が不可欠となります。そのような役割を担う芸術家

等、人材の育成を図っていきます。

また、次代を担う子どもたちがこころ豊かな生活を送るためには、

多様な文化に触れ、感性を磨き創造力を育むことが必要です。子ど

もたちが多様な文化を体験し、自主的に創作活動に参加できるよう

な機会を提供していきます。

さらに、新たに文化に関心をもった人々が文化活動を継続できる

よう、活動や発表の機会を提供していきます。

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キーワード3 伝える

人々の日々の暮らしの中から生まれ継承されてきた伝統的な文化

や文化財は、本市の歴史や文化を考えるときに欠くことのできない

大切な市民の財産です。先人たちが守ってきた文化を次の世代に引

き継ぎ、保存、活用を図っていくことはもちろんのこと、評価が定

まらない文化財についても、その潜在的な価値を掘り起こし、新た

な財産として保存、活用に努めていきます。

さらに、伝統的な文化や文化財などの文化資源や市民の文化活動

を市内外に向けて発信し、伝えていきます。

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3 計画の体系図

計画の基本目標を実現するため、8つの施策の方向性と進める

施策の概要を体系図に表わしました。

基本目標 施策の方向性

・芸術文化を鑑賞・発表する機会の充実・文化に親しむ機会の充実・地域で文化活動をする機会の充実

2 自主的な文化活動への支援 ・文化活動を行う個人・団体への活動助成・文化活動を行う個人・団体の表彰・文化活動に対する後援支援・文化振興基金の周知と寄附の促進

・文化事業・文化活動に関する情報の提供・人材・団体情報の収集、発信

・個人、文化団体、文化施設間の交流・個人や文化団体等と企業・大学との連携・メセナの促進

5 文化を担う人材の育成・支援 ・芸術家の育成・支援・若手芸術家の育成・支援・芸術家を支える人材の支援

6 文化に親しむ子どもたちの育成 ・子どもたちが文化に親しむ機会の充実・地域での鑑賞機会及び体験事業の提供・子どもたちの読書活動の推進・文化活動を行う児童・生徒等の表彰

7 文化活動を行う場の充実 ・文化会館の整備と運営管理・富士芸術村の有効活用・博物館のリニューアル・市の施設の有効活用

8 文化財の保存と活用 ・歴史・文化財の調査・研究・文化財の保存・継承・文化財の活用・啓発・世界文化遺産である富士山を活用した事業の推進

施策の概要

キーワード

楽しむ  育てる  伝える

「こころ豊かな人を育てる文化のまち

」~人が文化を創り

、文化が人を育てる~

1 文化に親しむ機会の充実と発表の場の提供

市民が芸術文化を鑑賞する機会の充実と、自らが文化活動を行い、発表する機会の充実を図る。

市民や文化団体が主体となって文化活動を行うための支援をする。

3 文化情報の提供と発信

市民等が芸術文化の鑑賞や文化活動を行う際に必要な情報を収集し発信する。

4 文化の交流と連携

文化団体等の交流や、各主体が相互に連携して文化事業を行うなどの取組みを促進する。

文化を担う芸術家等を育成し、支援する。

次代を担う子どもたちが文化に親しめる機会を提供する。

文化活動を行う場として既存施設の有効活用を図るなど、文化活動をささえる場の充実を図る。

伝統的な文化や文化財等の文化資源の保存・保護を行い活用を図る。

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第4章

施 策 の 方 向 性

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文化に親しむ機会の

充実と発表の場の提供

平成22年に実施した世論調査において、「芸術文化に親しむ機会が

充実していると思うか」という質問に対して、「どちらかといえばそう

思わない」「そう思わない」が59.1%で、市民の半数以上が芸術文

化に親しむ機会が充実していないと感じているという結果が出ました

(44ページ参照)。

現在、鑑賞や発表の場として、富士市展や総合文化祭・地区文化祭な

どを行っています。今後も、さまざまな年代の市民が文化を身近に感じ、

親しめる機会を創出していく必要があります。また、文化活動を行って

いる人たちのニーズに合った発表の場を提供することも必要です。

【施策の方向性】

こころ豊かな市民文化を創るにあたっては、市民が芸術文化を鑑賞し、

自らが文化活動に参加し、また芸術文化を創作することができる環境を

整えることが必要となります。

このため、多くの市民が文化に興味や関心を持ち、さらに理解を深め

るための取組や、芸術文化を鑑賞する機会の提供と、市民自らが文化活

動を行い、発表する場の提供などを通じて、市民の文化活動の活性化を

図ります。

《ミニデータ》

文化会館の利用 市民一人あたり 年1.6回利用

(平成 23 年度年間利用者数 426,271人)

まちづくりセンターでの主催事業の参加 市民の3人に1人が参加

(平成 23 年度参加人員 総数 82,831人)

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【施策の概要】 ★印は新規事業

●は富士市文化振興財団による事業(※注次頁)

1-1 芸術文化を鑑賞・発表する機会の充実

音楽、演劇、美術などの芸術文化の鑑賞の機会を提供し、文化活動

の成果などを発表する場を提供します。

□取り組む事業□

市展:一般公募による美術展の開催

総合文化祭:文化連盟を中心に多部門にわたる舞台、展示等の発表

市民文芸:一般公募により入選作品を収録した文芸誌を発刊

富士芸術祭(紙のアートフェスティバル):紙を使用したアート作品の展覧会

と作者によるギャラリートークや舞台鑑賞、ワークショップ等を実施

異文化交流事業:外国の文化を理解するため、イベント等を通して交流する事

★郷土の作家の作品展:市が保管している絵画の展覧会の開催

●コンサート、歌舞伎などの鑑賞事業の実施

1-2 文化に親しむ機会の充実

体験講座やワークショップ等を開催し、市民の文化への興味や関心

を高めていきます。

□取り組む事業□

こども芸術講座:小学生、中学生を対象にしたワークショップによる作品

の制作と展示

文芸フォーラム:文章の基本等を学ぶ文芸講座や講演会を開催

博物館の体験講座:陶芸、型染め、手すき和紙等を体験する講座を開催

図書館の講座:文学等に親しんでもらうための講座や講演会を開催

市民大学講座:前期は大学と連携し専門科目を一定期間継続して学ぶ夜間

大学的な事業を、後期は著名な有識者、文化人等による講演会を開催

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1-3 地域で文化活動をする機会の充実

身近な地域で、文化に関する各種講座を開催し、市民の文化活動へ

の意欲を増進させ、活動の継続を促進していきます。

□取り組む事業□

地区文化祭

まちづくりセンターや青少年センターにおける生涯学習講座の開催

市政いきいき講座:職員が市民、団体等の求めに応じ、指定された会場に

出向き日常業務の説明や情報提供を行う事業

※ 施策の概要の中の取り組む事業は、市の行う事業について記載してあ

りますが、市の事業を補完して行う法人として富士市文化振興財団が設立

された経緯がありますので、富士市文化振興財団が実施している事業につ

いても取り組む文化振興事業として掲載しています。

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自主的な文化活動への

支援

文化振興にあたっては、文化活動を行う市民や文化団体の自主性が尊

重されなければなりません。そのためには、市民等が積極的に文化活動

を行うことができる土壌づくりが必要です。

【施策の方向性】

本市では、幅広い分野で多種多様な文化活動が行われています。活発

な文化活動は、まちを活気づかせ、人々にも元気を与えるなど、魅力的

なまちづくりにおいて重要な役割を果たしています。

そこで、市民等の自主的な文化活動を尊重し、市民や文化団体が主体

となって文化活動を行うための活動助成や支援の取組を推進していき

ます。

《ミニデータ》

地区文化祭の参加 市民の4人に1人が参加

(平成 23 年度参加者数 64,950人)

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21

【施策の概要】

2-1 文化活動を行う個人・団体への活動助成

個人や文化団体の活動を支援するための助成を行い、活動の活発化

を図ります。

□取り組む事業□

文化団体に対する活動支援補助金

地区文化祭補助金

文化振興基金補助金:市の原資積立金と市民・団体等からの寄附金を積立

て運用し、その果実(利子等)を文化振興に寄与する市民等の活動に補助

金として支出するもの

2-2 文化活動を行う個人・団体の表彰

文化活動を行う優れた個人や団体を表彰することにより、より一層

の意欲の向上を図るとともに、市民の文化に対する関心を高めます。

□取り組む事業□

教育文化スポーツ奨励賞:教育、文化、スポーツの振興に優れた業績があ

り、今後も一層の活躍が望まれる個人や団体を表彰

市展表彰

市民文芸表彰

2-3 文化活動に対する後援

文化振興に資する自主的な事業に対して、後援します。

□取り組む事業□

文化団体の活動に対する後援

2-4 文化振興基金の周知と寄附の促進

市民の文化活動の振興を図る上で必要な安定した財政基盤を市民

と行政が一体となって確立するため、文化振興基金の周知を図り、寄

附の協力を促進します。

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22

文化情報の提供と発信

市民が気軽に文化に触れ、自分のライフスタイルにあった文化活動を

行うときには、さまざまな文化事業や文化施設、市民の文化活動などの

情報が必須となりますが、必要な時に必要な情報を収集しにくいという

声が聞かれます。どの人にも情報が得られるよう、さまざまなツールで

文化活動に関する情報を収集し発信することが必要となります。

また、市民への情報発信だけでなく、市外に向けて広く発信すること

により、国内外からの反響が成果としてフィードバックされ、文化活動

の活性化につながることが期待されます。

【施策の方向性】

市民の文化活動が活発に行われるためには、さまざまな文化情報を収

集し、市内外に発信していくことが必要となります。

そこで、市が主催する事業の情報をはじめ、団体の文化活動などの情

報、文化に関係する人材や施設等の情報など、さまざまな手段によって

情報を提供していきます。

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【施策の概要】

3-1 文化事業・文化活動に関する情報の提供

市や文化団体の行う文化事業や文化活動に関する情報を市民に提

供していきます。また、関連の情報をインターネット上で共有して提

供できる仕組みを検討していきます。

□取り組む事業□

広報ふじ・市ウェブサイトの活用

コミュニティFM等のメディアの活用博物館等の情報発信

文化財紹介図書の刊行

ウェブサイトによる博物館収蔵資料の公開

★市内のアトリエやギャラリーを紹介するウェブサイトの作成

3-2 人材・団体情報の収集、発信

文化に関して優れた人材や文化団体の情報を収集し、発信していき

ます。

□取り組む事業□

生涯学習人材バンク:市民の生涯学習活動を支援するため、幅広い分野の

人材を登録しその情報を提供

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文化の交流と連携

文化にかかわる個人や団体は、それぞれが自らの文化を追求し、自主

的・主体的に事業や活動を行っています。それら個人や団体が交流する

ことによって、互いの文化を認め合い、自らの文化を再認識します。今

後、さまざまな文化交流を促進することは、文化活動の活性化にとって

不可欠の課題です。

また、それぞれの主体が、企業や大学等とも交流し、協力・連携して

文化事業を行うなど、新たな切口で文化事業を展開していくことが望ま

れます。

【施策の方向性】

個人や文化団体、文化施設が相互に交流することや、企業・大学等と

相互に連携して文化事業を行うなどの文化交流を促進します。また多文

化共生を見据え、地域の国際化や文化のグローバルな視点を踏まえた文

化交流を促進し、文化活動の活性化を図ります。

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25

【施策の概要】

4-1 個人、文化団体、文化施設間の交流

個人、文化団体、文化施設同士または相互の交流・連携を促進しま

す。

□取り組む事業□

総合文化祭

友好都市・姉妹都市などとの文化交流事業

異文化交流事業

富士山ネットワーク推進委員会の活動:富士山周辺の6つの博物館・園によ

って組織され、富士山をテーマとした企画展の各館同時開催等を通して富

士山に関する情報発信を相互連携により実施

4-2 個人や文化団体等と企業・大学との連携

個人や文化団体等が企業や大学と文化交流を行い、文化事業を連携

して行えるよう推進します。

4-3 メセナ※の促進

地元企業によるメセナを促進します。

□取り組む事業□

★企業との協賛事業の実施

※メセナ:企業が主として資金を提供して文化、芸術活動を支援すること

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文化を担う人材の

育成・支援

趣味や生きがいとして文化を楽しむ人から、極めた技術や専門的な知

識を持って活動する人まで、さまざまな形で文化にかかわる市民がいま

す。そのなかでも、伝統文化の継承者や芸術家、文化の指導者は、本市

の文化活動をリードする人材であり、将来にわたって本市が文化的なま

ちであり続けるためには、こうした文化の担い手を育成していくことが

必要となります。

【施策の方向性】

これからの文化の担い手となる芸術家等を育成し、活動を支援するた

めの事業を実施します。また、さまざまな文化活動を融合させた多彩な

文化の展開を図るため、文化事業を企画し、文化活動をリードしていこ

うとする意欲のある人々を支援していきます。

《ミニデータ》

富士市展に出品した招待作家※数

富士市文化振興財団による新進アーティスト作品展の応募者数

※招待作家:富士市展において受賞した賞により定められた点数を部門ごとに通算し、

その通算点数が定められた基準以上の人のうち教育委員会が承認した人

21 年度 22 年度 23 年度 24 年度

87 人 89 人 91 人 93 人

21 年度 22 年度 23 年度

一般の部 26 人 23 人 37 人

高校生の部 30 人 42 人 27 人

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【施策の概要】

5-1 芸術家の育成・支援

芸術家が活動の成果を発表できる場を提供します。また、さまざ

まな分野で文化活動を行っている人たちを紹介する仕組みをつくり

ます。

□取り組む事業□

市展

総合文化祭

紙のアートフェスティバル

5-2 若手芸術家の育成・支援

若手芸術家の活動を支援していきます。また、富士市文化振興財

団などと連携協力し、若手芸術家の育成事業を実施していきます。

□取り組む事業□

文芸フォーラム

富士芸術村での新進アーティストの活動の場の提供

各種講座等における芸術家への講師依頼

★若手芸術家の活動をウェブサイトでの紹介

●新人音楽家による演奏会:音楽大学を卒業した富士地域の若手音楽家によ

る演奏会

●新進アーティスト作品展:静岡県内の 18~35 歳の美術家を目指す若者を

対象とした美術公募展

5-3 芸術家を支える人材の支援

芸術家と市民を結び、多彩な文化事業を企画し、文化活動をリード

する人を支援していきます。

□取り組む事業□

富士芸術村への芸術文化推進助成

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文化に親しむ

子どもたちの育成

次代を担う子どもたちが、小さな頃から多様な文化に触れ、さまざま

な体験をすることは、子どもたちの感性を磨き、創造力や表現力など、

生きていくために欠くことのできない力を養い、人間形成においても重

要性をもっています。子どもたちが日ごろから文化に接し、体験し、自

ら進んで文化活動に参加できる機会を提供するなど、文化活動に興味や

関心を持つような場をつくっていくことが必要となります。

【施策の方向性】

子どもたちが、身近な学校や地域、文化施設等、さまざまな場所で文

化に触れ、文化活動を行うことができる機会を提供していきます。

また、文化のすそ野を広げ、新たな文化の担い手となるよう、子ども

たちが多様な文化を体験し、さまざまな文化に関心を持てるような機会

を提供していきます。

《ミニデータ》

まちづくりセンターの少年教育事業への参加延べ人数 10,303人

(平成 23 年度)

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【施策の概要】

6-1 子どもたちが文化に親しむ機会の充実

子どもたちが音楽、演劇など、芸術文化を鑑賞する機会を提供しま

す。また、文化を体験できるワークショップ等を開催していきます。

□取り組む事業□

こども芸術講座

キッズアートプロジェクト:子どもたちに本物の芸術に触れる機会を提供し、

人材育成・地域社会の活性化を図ることを目的に、県内の全小学生にミュー

ジアムパスポートを配布し、パスポート持参者が事業参加館(県内 43 箇所

の博物館、美術館等)に来館した場合には入館料を無料とする事業への参加

博物館の小中学校等への出前講座・資料の貸出

博物館の各種体験講座の実施

「富士市原始古代の旅」を市内小学6年生に配付

●小学生・中学生招待コンサート:優れた芸術文化に触れ子どもたちの豊か

な感性を育むため市内の小学 6年生、中学 2年生をクラシックコンサートに

招待するもの

●小学校学校コンサート:市内 27 小学校への出前コンサートで全児童に生

の演奏を身近に体験してもらうもの

●ロゼサマーフェスティバル:夏休みを利用して行う小学生や乳幼児、親子

を対象にした体験・鑑賞事業

●自主事業における学生料金の設定

6-2 地域での鑑賞機会及び体験事業の提供

地域で、子どもたちが文化を鑑賞、体験できる事業を提供していき

ます。

□取り組む事業□

まちづくりセンターにおける少年教育事業

伝統文化活性化事業:子どもたちが茶道等の伝統文化を体験する教室等を通し

て継承者の育成を図る事業

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6-3 子どもたちの読書活動の推進

子どもたちの読書活動を推進していきます。

□取り組む事業□

図書館でのおはなし会や講演会の実施

ブックスタートふじ:子どもたちの健やかな成長を促すため、6か月児と

その親を対象に読み聞かせの説明をして絵本を配付する事業

セカンドブックふじ:ブックスタートふじのフォローアップ事業として3

歳児に絵本を配付し、家庭での読書活動を進める事業

6-4 文化活動を行う児童・生徒等の表彰

優れた文化活動を行う児童・生徒等を表彰することで、より一層の

意欲の向上を図るとともに、他の児童・生徒等の文化に対する関心を

高めます。

□取り組む事業□

小学校図画工作展・中学校美術展 小中学校書写作品展

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文化活動を行う

場の充実

市民のさまざまなニーズに対応した文化活動の場を提供するために

は、文化施設を整備し、効果的な施設運営を進めることが必要となりま

す。

限られた文化資源と財源の中で、市民の多様化する文化活動に応える

ためには、今ある機能を最大限に活用し、工夫の中から新たな文化活動

の場を創出し充実を図っていく必要があります。

【施策の方向性】

市民の多様化する文化活動に対応するため、文化活動を行う場として、

既存施設の有効活用や新たな活動場所の開拓、文化財建造物の活用など、

既成概念にとらわれない場の創出に取り組みます。

また、博物館のリニューアル計画やふるさと村歴史ゾーンの整備を進

め、知的レクリエーションの場として活用していきます。

《ミニデータ》

富士芸術村の来村者数

旧稲垣家住宅の入場者数

21 年度 22 年度 23 年度

1,380 人 1,594 人 1,811 人

21 年度 22 年度 23 年度

5,926 人 10,566 人 15,375 人

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【施策の概要】

7-1 文化会館の整備と運営管理

文化会館の施設改修を中長期的な計画に基づいて行っていきます。

また、効果的な運営管理を行っていきます。

□取り組む事業□

★小ホール改修工事

指定管理者制度の活用

7-2 富士芸術村の有効活用

富士芸術村の特徴を活かし、有効活用していきます。

□取り組む事業□

富士芸術村での展覧会の開催

7-3 博物館のリニューアル

世界文化遺産である富士山と本市に伝わる竹取物語をテーマとし

た「富士山とかぐや姫」などのコーナーを新設することにより、富

士市の独自性を示します。また、本市の地場産業である紙の展示コ

ーナーの移設拡充を検討していきます。

7-4 市の施設の有効活用

既存の市施設を有効に活用し、事業の成果がより効果的に得られる

ように工夫をしていきます。特にふるさと村歴史ゾーンについては、

歴史的建造物群の活用やユニバーサルデザインを取り入れた整備に

ついて検討していきます。

□取り組む事業□

博物館工芸棟・実習室での体験講座等の実施

旧稲垣家住宅でのコンサートの開催

ふるさと村歴史ゾーン: 広見公園内の8つのゾーンの1つで博物館をはじめ屋外

展示を含む歴史、産業、文化を象徴するゾーン

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文化財の保存と活用

地域の独自性を構成する文化財や歴史、伝統を活かしたまちづくりは、

地域の魅力を高め、活力を増大させます。そのような認識の下、文化財

等の文化資源を保存し、後世に引き継いでいくことが重要です。そのた

めには、文化財等に関する情報を魅力的な形で分かりやすく伝えていく

とともに、文化資源を保存するだけでなく、有効に活用していくことが

大切です。また、世界文化遺産である富士山を活用したまちづくりを推

進します。

【施策の方向性】

身近な祭礼や年中行事などの調査研究を進めるとともに、保存・継承

活動を推進していきます。また、まちづくりや観光など多分野にわたっ

て文化財を活用できるよう、図書発刊や博物館での展示などを通じて文

化財情報の発信に努めていきます。

《ミニデータ》

指定文化財等の件数

博物館の入館者数 市民の5人に1人が入館

(平成 23 年度入館者数 50,485人)

22 年度 23 年度 24 年度

74 件 76 件 80 件

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【施策の概要】

8-1 歴史・文化財の調査・研究

市史編さん事業に取り組むとともに、六所家資料などの歴史資料、

祭礼や習俗などの民俗文化財を調査、記録していきます。また、埋

蔵文化財の保存・調査研究を行っていきます。

□取り組む事業□

★市史(資料編)の編さん事業

六所家総合調査:富士山修験道に関わりのある密教寺院である東泉院最

後の住持を務めた家柄である六所家から寄贈を受けた4万点余りの資料

を古文書、書画、富士山信仰、民俗、埋蔵文化財、庭園・建造物の各分

野により総合的な調査・研究を行っている。

吉原祇園祭の調査

埋蔵文化財の発掘調査

8-2 文化財の保存・継承

文化財の維持管理を行うとともに、指定文化財の所有者に対して助

成・助言を行っていきます。また、伝統芸能の継承者の育成に対する

支援を行い、活動を広く公開し、理解を深めていく場を提供します。

□取り組む事業□

指定天然記念物の消毒・防除

史跡の除草・清掃

文化財保存事業費補助金:富士市文化財保存事業費補助金交付要領に基

づき、文化財の保存、修理、活用又は管理に関する事業を行う所有者等

に対して行う補助

古谿荘の整備支援:明治 42 年に田中光顕が別荘として岩淵に建築した近

代和風建築の壮大な建造物で、平成 17 年に重要文化財に指定されている

古谿荘の建物の保存修理と公開に向けた支援

ふるさと芸能祭:市内に残る民俗芸能を周知する目的で開催している啓

発事業

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8-3 文化財の活用・啓発

旧稲垣家住宅をはじめとした歴史民俗資料館屋外展示の歴史的建

造物の活用を図っていきます。また、エコミュージアム※の考えに基

づき、文化財をまちづくりのアイテムとして、地域が主体となって文

化財を保存・活用する仕組みをつくります。

□取り組む事業□

市民歴史講座、市民文化財めぐりの実施

文化財説明看板の設置

博物館の企画展、テーマ展の開催

歩く健康づくり一万歩コースマップへの文化財の掲載:まちづくりセン

ターを発着点として地域の文化財をつないだウォーキングコースを記し

たマップに文化財の情報を掲載

★富士川歴史街道プロジェクトにおける文化財の活用:旧富士川地域の

歴史的建造物や伝統行事を活かした観光スポットづくりの検討

8-4 世界文化遺産である富士山を活用した事業の推進

世界文化遺産である富士山及び関連する史跡等を保護するととも

に、富士山をPRし、活用した事業を推進していきます。

□取り組む事業□

★民俗文化財の調査(岩淵鳥居講等):12 年に一度の申年に富士山頂奥宮おくみや

へ白木の鳥居を奉納する民俗行事の調査

「富士山ウィーク」事業

★富士山関係の啓発(村山道標柱の整備):吉原宿から村山を経て富士山

頂を目指すかつての登山道の道しるべに案内標柱を整備

富士山百景写真展

富士山を素材とした芸術文化事業

※エコミュージアム:博物館などの拠点となる施設や文化財を核とし、多様な

自然・歴史環境の中で育まれた各地域の有形・無形文化財を、地域住民の参加

により文化財群と位置づけて連携させ、地域全体を博物館とみなし、保存活用

を推進する考え方・取組

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第5章

計 画 の 推 進

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1 市民、企業、行政の役割

文化活動は、市民や文化団体、NPO、地域団体、企業、行政な

ど、さまざまな人々によって支えられています。そして、この計画

を推進していくために、それぞれの主体が役割を果たしていくこと

が必要です。

市民や文化団体等は、文化に広く関心をもち、文化の主役として

積極的に文化活動を行うことが望まれます。また、地域団体や企業

には、地域社会を構成する主体として自主的に文化活動を展開し、

市民等の文化活動を後押ししていくことが期待されます。

行政においては、市民が文化を創造し、享受できるよう文化施策

を効果的に推進していかなければなりません。また、行政全般にお

いて、職員がそれぞれの分野で文化的な視点を持って事業に取り組

むことによって、より魅力的なまちづくりや潤いのある市民生活を

実現し、こころ豊かな社会形成に寄与していきます。

2 成果の検証

この計画の目標を達成するためには、施策の方向性に基づいた施

策が実行されることが重要となります。計画に沿って施策が実行さ

れているかを検証する手段としては、施策の概要に位置づけられる

具体的な事業について、その事業の実施状況を把握し、事業への参

加者数や施設の利用率等の数値等を見極めて、事業の成果を検証し

ていくことが必要となります。数値化が可能な事業については数値

目標を設定して毎年の検証をしていきます。

また、内容によっては成果を数値で表わすことのできないものも

ありますので、市民アンケートや市政モニターなどを活用して市民

の意識を把握し、施策の成果を検証していきます。

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【代表的な数値目標】

項目 現状

平成 24 年度

平成 27 年度

目標

平成 32 年度

目標

助成団体が実施した文

化事業への参加数 91,085 人 100,000 人 105,000 人

文化会館利用者数 415,244 人 490,000 人 516,800 人

指定文化財等件数 80 件 77 件 80 件

伝統文化・祭礼等調査報

告書数 - 3 冊 3 冊

博物館利用者数 47,582 人 53,000 人 60,000 人

一人当たりの図書

貸出数 7.88 冊 8.1 冊 8.4 冊

※平成 27年度及び平成 32 年度目標値は、既に計画期間の始まっている第五次

富士市総合計画及び富士市教育振興基本計画の目標値と同数値を設定していま

す。現状値が目標値を上回っている項目がありますが、平成 27 年度に目標値の

見直しを行います。

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参考資料

1 富士市文化振興基本計画策定経過

この計画は、「富士市文化芸術懇話会」及び「富士市文化振興基本計画策定委員会」で、

以下のとおり検討を進めました。

【富士市文化芸術懇話会】

開催日時 主 な 内 容

第1回

平成 23 年

5 月 24 日(火)

18:30~20:30

・委員委嘱

・富士市文化芸術懇話会について

・懇話会のすすめ方について

第2回

平成 23 年

7 月 20 日(水)

18:30~20:30

・富士市の文化芸術活動についての現状と課題

・富士市が実施している文化芸術振興事業についての現状と課題

・市内の芸術家の育成

第3回

平成 23 年

9 月 28 日(水)

18:30~20:30

・文化施設の整備に関すること

・その他文化芸術の振興のために必要なこと

・富士市文化振興基本計画の策定について

【富士市文化振興基本計画策定委員会】

開催日時 主 な 内 容

第1回

平成 24 年

8 月 21 日(火)

18:30~20:30

・委員委嘱

・富士市文化振興基本計画策定委員会について

・計画の骨子案について

第2回

平成 24 年

9 月 25 日(火)

18:30~20:30

・計画案について

第3回

平成 24 年

11 月 20 日(火)

18:30~20:30

・計画の修正案について

第4回

平成 24 年

12 月18日(火)

18:30~20:30

・計画の最終案について

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2 富士市文化振興基本計画策定委員会委員名簿

役職名 氏 名 区 分 備 考

会長 猿田 真嗣 学識経験者 常葉学園大学教育学部教授

副会長 川原﨑 知洋 学識経験者 静岡大学教育学部講師

委員 丸茂 湛祥 学識経験者 元立正大学講師

委員 漆畑 勇司 関係文化団体 富士芸術村村長

委員 辻村 典枝 関係文化団体 富士市文化振興財団理事

委員 泉 裕紀 関係文化団体 富士市文化連盟常任理事

委員 加藤 昭夫 関係文化団体 富士市立博物館協議会委員

委員 米山 義雄 関係文化団体 富士市生涯学習推進会連合会理事

委員 佐久間 恵 公募市民 公募

委員 杉本 篤 公募市民 公募

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3 富士市文化振興基本計画策定委員会設置要領

(設置)

第1条 富士市の文化芸術の振興に関する施策を総合的に推進するための富士市文化振興基

本計画(以下「計画」という。)の策定にあたり、広く有識者や市民等の意見を計画に反映

させるため、富士市文化振興基本計画策定委員会(以下「策定委員会」という。)を設置す

る。

(所掌事項)

第2条 策定委員会は、次に掲げる事項について所掌する。

(1) 計画の基本的な事項に関すること。

(2) 計画の素案策定に関すること。

(3) その他計画の策定に関して必要と認めること。

(組織)

第3条 策定委員会は、委員10人以内で組織する。

2 委員は、次に掲げる者のうちから教育委員会が委嘱する。

(1) 学識経験者(大学教授等)

(2) 関係文化団体の代表者等

(3) 公募市民

(4) その他教育委員会が必要と認める者

(任期)

第4条 委員の任期は、委嘱の日からこの計画の策定が終了するまでとする。

(会長及び副会長)

第5条 策定委員会に会長及び副会長を置く。

2 会長及び副会長は、委員の互選により定める。

3 会長は、会務を総理し、策定委員会を代表する。

4 副会長は、会長を補佐し、会長に事故があるときは、その職務を代理する。

(会議)

第6条 策定委員会の会議は、会長が招集し、会長は、会議の議長となる。

2 会長は、必要に応じて委員以外の者の出席を求め、その説明又は意見を聴くことができ

る。

(庶務)

第7条 策定委員会の庶務は、富士市教育委員会文化振興課において処理する。

(委任)

第8条 この要領に定めるもののほか、策定委員会の運営に関し必要な事項は、別に定める。

附 則

この要領は、平成24年8月1日から施行する。

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4 富士市文化芸術懇話会委員名簿

役職名 氏 名 区 分 備 考

会長 猿田 真嗣 有識者 常葉学園大学教育学部教授

副会長 川原﨑 知洋 有識者 静岡大学教育学部講師

委員 丸茂 湛祥 有識者 元立正大学講師

委員 漆畑 勇司 関係文化団体 富士芸術村村長

委員 辻村 典枝 関係文化団体 富士市文化連盟副会長

委員 泉 裕紀 関係文化団体 富士市文化振興財団評議員

委員 加藤 昭夫 関係文化団体 富士市立博物館協議会委員

委員 米山 義雄 関係文化団体 富士市生涯学習推進会連合会理事

委員 竹村 健二 公募市民 公募

委員 杉本 篤 公募市民 公募

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5 富士市文化芸術懇話会設置要領 (設置)

第1条 富士市文化振興基本計画の策定に当たり、本市の文化芸術の現状、課題及び問題点

を整理し、並びに振興について検討するため、富士市文化芸術懇話会(以下「懇話会」とい

う。)を置く。

(所掌事項)

第2条 懇話会は、次に掲げる事項について所掌する。

(1)富士市文化振興基本計画(ビジョン)の策定に関すること。

(2)本市の文化芸術の現状及び問題点に関すること。

(3)本市が実施している文化芸術振興事業の現状及び問題点に関すること。

(4)市内の芸術家の育成に関すること。

(5)文化施設の整備に関すること。

(6)その他文化芸術の振興のために必要な事項

(組織)

第3条 懇話会は、委員10人以内で組織する。

2 委員は、次に掲げる者のうちから教育委員会が委嘱する。

(1)有識者

(2)関係文化団体の代表者等

(3)公募市民

(4)その他教育委員会が必要と認める者

(任期)

第4条 委員の任期は、平成23年4月1日から平成24年3月31日までとする。

(会長及び副会長)

第5条 懇話会に会長及び副会長を置く。

2 会長及び副会長は、委員の互選により定める。

3 会長は、会務を総理し、懇話会を代表する。

4 副会長は、会長を補佐し、会長に事故があるときは、その職務を代理する。

(会議)

第6条 懇話会の会議は、会長が招集し、会長は、会議の議長となる。

2 会長は、必要に応じて委員以外の者の出席を求め、その説明又は意見を聴くことができ

る。

(庶務)

第7条 懇話会の庶務は、富士市教育委員会文化振興課において処理する。

(委任)

第8条 この要領に定めるもののほか、懇話会の運営に関し必要な事項は、別に定める。

附 則

この要領は、平成23年2月1日から施行する。

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6 市民の意識「芸術文化に親しむ機会が充実していると思うか」について

平成22年度に、世論調査「富士市に住んで私はこう思う~第五次富士市総合計画に係

る市民意識調査~」を実施しました。(有効回収数 1,855 人)

その中で、「芸術文化に親しむ機会が充実していると思うか」尋ねたところ、半数以上

が芸術文化に親しむ機会が充実していないと感じているという結果となりました。

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これを年代別に見ると、50代、60代、70代以上となるにしたがって、「そう思う」

「どちらかといえばそう思う」人の割合が増えています。

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7 市政モニターアンケート結果

平成22年度に、「富士市の文化振興」について、市政モニターを対象にアンケートを実

施しました。(回答者数99人)

問1 あなたは、「文化」という言葉に対して、どのようなイメージをお持ちですか。次の中から当ては

まるものを2つ以内で選んでください。

問 2 あなたが、現在行っている文化活動は何ですか。次の中から当てはまるものをすべて選んでく

ださい。

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問 3 あなたが、今後行ってみたい文化活動は何ですか。次の中から当てはまるものをすべて選んで

ください。

問 4 あなたは、市が行っている文化事業を知っていますか。次の中から知っているものをすべて選

んでください。

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問 5 あなたは、文化活動を行うことは大切だと思いますか。次の中から1つだけ選んでください。

問 6 あなたは、毎年 10 月から 11 月に各地区のまちづくりセンターなどで開催される「地区文化祭」

に参加したことがありますか。次の中から当てはまるものをすべて選んでください。

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問 7 あなたは、毎年10月にロゼシアターや富士川ふれあいホールなどで開催される「富士市総合

文化祭」に参加したことがありますか。次の中から当てはまるものをすべて選んでください。

問 8 あなたは、ロゼシアターで開催されている文化事業についてどう思いますか。次の中から1つだ

け選んでください。

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問 9 あなたは、どのような文化芸術を鑑賞したいと思いますか。次の中から当てはまるものをすべて

選んでください。

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問 10 あなたは、富士市が文化的環境に恵まれた都市だと思いますか。次の中から1つだけ選んで

ください。

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8 文化振興事業に利用される施設の利用状況

【富士市文化会館(ロゼシアター)の入場人員】

平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度

総 数 463,709 451,346 443,180 426,271 415,244

大ホール 130,400 152,627 134,741 120,152 97,817

中ホール 78,792 57,148 73,961 71,758 75,290

小ホール 61,438 49,123 48,613 50,146 52,529

展示室A 30,143 29,942 27,079 27,159 27,192

展示室B 26,687 27,955 25,481 24,569 23,304

特別展示室 25,265 24,216 26,462 25,181 24,405

和室

若竹の間 2,383 2,120 2,507 2,354 2,498

和室

寒竹の間 2,004 1,781 1,849 1,692 1,934

和室

呉竹の間 1,821 1,778 1,752 1,861 2,104

茶 室 737 615 841 1,308 1,457

第1練習室 13,486 13,935 14,287 15,899 14,797

第2練習室 6,668 6,683 6,575 7,160 8,648

リハーサル室 18,648 17,103 15,374 16,101 15,896

レセプション

ホール 15,003 13,944 13,094 11,619 11,560

※総数には会議室利用の入場人員を含む。

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【富士芸術村】

平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度

年間来村者数 1,915 1,380 1,594 1,811 2,593

【富士市交流プラザ:多目的ホール(座席あり及び座席なし)、第1会議室展示利用、

第1~3練習室、ギャラリー】

平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度

入場者数

多目的ホール 37,972 47,084 39,879 37,480 38,517

第1会議室

(展示利用) 3,336 2,027 700 1,212 1,796

第1練習室 7,242 7,142 10,563 10,925 11,890

第2練習室 1,854 2,080 2,733 2,275 2,588

第3練習室 4,576 6,016 8,698 9,499 10,161

ギャラリー 2,504 3,336 2,765 1,781 1,077

【富士川ふれあいホール:ホール(舞台のみの利用を含む)、和室、多目的室】

平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度

入場者数

ホール 8,859 13,060 8,293 11,369 11,291

和室 1,206 1,867 1,472 1,758 1,382

多目的室 6,251 11,395 8,895 12,485 9,875

※旧富士川町の施設のため、数値は合併後の平成20年11月1日以後のもの

【勤労者総合福祉センター(ラ・ホール富士):多目的ホール】

平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度

入場者数 33,528 29,304 28,404 26,332 26,672

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【新富士駅都市施設(ステーションプラザ FUJI):展示室】

平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度

使用回数 106 74 115 113 98

利用者数 143,030 126,950 154,220 143,740 135,070

【富士市産業交流展示場(ふじさんめっせ):展示場】

平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度

利用者数 235,786 229,321 201,214 243,527 234,839

※富士市産業交流展示場(ふじさんめっせ)は平成20年4月19日オープン

【博物館】

平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度

大人 26,128 33,557 27,544 31,958 33,218

小人 24,265 18,657 13,894 18,527 14,364

一日平均 172 178 142 171 162

【図書館:貸出人員】

平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度

総 数 546,763 560,579 559,317 546,473 557,626

中央図書館 399,340 408,478 400,624 391,050 392,875

西図書館 69,014 75,830 83,216 85,806 86,273

東図書館 32,486 32,219 33,162 34,807 35,363

富士文庫 33,874 33,733 33,872 27,268 32,905

まちづくりセンター 12,049 10,319 8,443 7,542 10,210

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【まちづくりセンターでの主催事業:参加延べ人員】

平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度

総 数 79,698 82,328 83,064 82,831 88,337

少年教育事業 11,951 14,004 16,274 10,303 11,213

青年教育事業 1,103 1,442 1,097 1,237 1,553

成人教育事業 35,899 33,874 33,078 30,852 31,913

家庭教育事業 8,336 9,133 16,274 8,920 8,942

高齢者教育事業 15,731 18,773 18,359 16,390 16,622

その他事業 6,678 7,553 4,573 15,129 18,094

【青少年センターでの講座及び自主サークル:参加延べ人員】

平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度

総 数 3,563 5,376 4,986 4,508 4,022

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9 指定文化財等一覧

      

名    称 員数 所在地 指定年月日

S27.11.22H23.2.7

建造物古谿荘 9棟(玄関棟、応接棟、広間棟、大広間棟、居間棟、八角堂、管理棟、内蔵、板蔵)

9棟 岩淵 H17.12.27

彫 刻 木造地蔵菩薩坐像 1軀 松岡・瑞林寺 S57.6.5書 跡 紙本墨書法門百首 1帖 平垣本町 S13.7.4

浅間古墳 1基 増川 S32.7.1

旧稲垣家住宅 附棟札(文化元年)2枚 1棟 広見公園 H21.3.23太刀 無銘(伝左弘安) 1口 鷹岡本町 S37.2.27琴平古墳 1基 中里 S33.9.2伊勢塚古墳 1基 伝法・玄龍寺 S33.9.2庚申塚古墳 1基 東柏原新田 S34.4.14岩淵の一里塚 1対 岩淵 S61.12.5富知六所浅間神社の大樟 1本 浅間本町・富知六所浅間神社 S30.4.19慶昌院のカヤ 1本 中里・慶昌院 S46.3.19富士岡地蔵堂のイチョウ 1本 富士岡・富士岡銀杏地蔵尊 S46.3.19浮島沼周辺の農耕生産用具 32種152点 富士市立博物館 H2.3.20

五輪塔(その1及びその2) 2基 富士市立博物館 S44.8.19ディアナ号の錨 1錨 五貫島・三四軒屋緑道公園 H1.12.21瑞林寺伽藍 3棟 松岡・瑞林寺 H4.12.25旧松永家住宅 1棟 広見公園 H12.8.1樋代官植松家住宅長屋門 1棟 広見公園 H12.8.1樋代官植松家住宅 1棟 広見公園 H12.8.1原泉舎 附棟札2枚 1棟 広見公園 H12.8.1眺峰館 附棟札1枚 1棟 広見公園 H12.8.1杉浦医院 附棟札1枚 1棟 広見公園 H12.8.1稲葉家住宅 1棟 岩淵 H22.5.19木彫 仁王像(金剛力士像) 1対 岩本・實相寺 S47.8.1木彫 七福神 1点 岩本・實相寺 S47.8.1妙善寺観音堂俳句扁額 1面 原田・妙善寺 S49.9.1木造広目天・多聞天立像 2軀 原田・妙善寺 S49.9.1木造十一面千手観音坐像 1軀 原田・妙善寺 S55.9.1木造薬師如来坐像 1軀 比奈・医王寺 S55.9.1紙本墨書 稿本 田子のふるみち 1帖 富士市立博物館(個人蔵) S59.12.24紙本墨書 福寿山 瑞林禅寺記 1帖 松岡・瑞林寺 S59.12.24紙本墨書 高林山 法田禅寺記 1巻 富士市立博物館(法田寺蔵) S59.12.24紙本墨書 今泉村往古高抜差邑寶鑑 1帖 富士市立博物館 S59.12.24中村家文書 897点 富士市立中央図書館(個人蔵) H8.3.19

宋版 4巻

天海版 6174巻

東坂古墳出土品 一括 富士市立博物館 S44.8.19医王寺経塚遺物 一括 比奈・医王寺 S59.12.24千人塚古墳(神谷古墳支群J第10号墳) 1基 神谷 S51.7.23稲荷塚古墳(船津古墳支群L第73号墳) 1基 船津 S51.7.23実円寺西第1号墳(一色古墳支群D第34号墳) 1基 三ツ沢・実円寺古墳公園 S51.7.23山ノ神古墳(東田子浦砂丘古墳支群M第2号墳) 1基 東柏原新田 S51.7.23金原明善翁ら大規模植林地 推定11,324㎡ 桑崎 S53.9.1雁堤 1ヶ所 岩本、松岡 S58.6.25竹採塚 1基 比奈・竹採公園 H1.12.21白隠禅師の墓 1基 比奈・竹採公園 H1.12.21善得寺墓群のなかの大勲策禅師の墓 1基 今泉・善得寺公園 H1.12.21善得寺墓群のなかの太原雪斎の墓 1基 今泉・善得寺公園 H1.12.21船津浅間神社のクス 1本 船津・浅間神社 S45.12.21神谷神明宮のムクノキ 1本 神谷・神明宮 S45.12.21間門浅間神社のシイ 1本 間門・浅間神社 S45.12.21今宮浅間神社のスギ 1本 今宮・浅間神社 S45.12.21鵜無ケ淵神明宮のクス 1本 鵜無ケ淵・神明宮 S45.12.21十王子神社のイチョウ 1本 今泉・十王子神社 S45.12.21十王子神社のクス 1本 今泉・十王子神社 S45.12.21水の上のタイサンボク 1本 今泉 S45.12.21本国寺のボダイジュ 1本 今泉・本国寺 S45.12.21曽我寺のカヤ 1本 久沢・曽我寺 S45.12.21曽我寺のシイ 1本 久沢・曽我寺 S45.12.21瑞林寺のモッコク 1本 松岡・瑞林寺 S45.12.21瑞林寺のヒイラギ 1本 松岡・瑞林寺 S45.12.21医王寺のマキ 1本 比奈・医王寺 S49.9.1一色のカヤ 1本 一色 S49.9.1八幡穴(溶岩洞穴) 1箇所 久沢 S52.10.3不動穴(溶岩洞穴) 1箇所 大淵 S52.10.3厚原風穴(溶岩洞穴) 1箇所 厚原 S54.3.15本照寺のカヤ 1本 厚原・本照寺 S56.8.1白髭神社のヒイラギ 1本 大淵・白髭神社 S56.8.1木之元神社のムクロジ 1本 鈴川・木之元神社 S56.8.1常盤家のイヌマキ 1本 岩淵 H23.12.22慈林寺のイヌマキ 1本 中之郷・慈林寺 H23.12.22横割八幡宮のクスノキ 1本 横割・八幡宮 H24.4.23鵜無ケ淵神明宮の御神楽 鵜無ケ淵一丁目 H21.4.21大北のカワカンジー 北松野 H23.12.22木島のナゲダイマツ 木島 H23.12.22

常盤家住宅主屋 1棟 岩淵 H10.9.2旧岩淵火の見櫓 1基 南松野 H18.3.27旧順天堂田中歯科医院診療所兼主屋 1棟 吉原 H23.7.25

国指定6件 県指定10件 市指定61件 国登録3件  総数80件

平成25年5月1日現在

考古資料

史 跡

市指定

有形文化財

建造物

書跡・典籍・古文書

無形民俗文化財

彫 刻

實相寺一切経 岩本・實相寺 H21.4.21

富士山 大淵字富士山ほか

種  別

国指定

特別名勝

重要文化財

史 跡

史 跡

国登録 有形文化財 建造物

天然記念物

県指定

建造物工芸品

史 跡

天然記念物

有形民俗文化財