令和2年度 教 育 施 策 - city.ichihara.chiba.jp ·...
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1
「チバニアンの地層」
※GSSP(国際境界模式層断面とポイント)認定
教 育 施 策
令和2年度
市原市教育委員会
はじめに 1
位置付け 2
本編 3
市原市総合計画における指標 3
基本目標① 未来へ飛躍する力の基礎となる
確かな学力の養成と幼児教育の充実 5
基本目標② 一人一人の個性を生かした、
感性豊かな心と健やかな体の育成 11
基本目標③ いじめを許さない体制づくり 18
基本目標④ 思い切り学べる教育環境づくりと支援体制の充実 20
基本目標⑤ 生涯学習の機会充実と
学習成果を生かせる仕組みづくり 29
基本目標⑥ 多彩な地域資源を活用した
スポーツの推進、歴史・文化・芸術の振興 32
目 次
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我が国においては、少子・高齢社会の進行やグローバル化、情報通信技術の進展など
の社会の急激な変化に伴い、雇用環境の変容、社会的・経済的格差の固定化などの諸問
題が顕在化するなど、教育を取り巻く環境は大きく変化しています。
このような中、児童生徒一人一人の資質と能力を最大限に伸ばし、確かな学力、豊か
な心、健やかな体の調和的な育成を通じ、予測困難なこれからの社会を生き抜く力を育
むことが教育行政に求められています。
また、一人の自立した人間として生きていくための「総合的な力」の向上が図られる
よう、いつでも、どこでも、その状況に応じた学びの機会が得られ、学びを継続でき、
学びの成果を生かすことのできる生涯学習社会の構築が求められています。
本市では、これらの社会変化への対応を図るため、平成 28 年 8 月に、本市の教育行
政の根本となる方針を定める「市原市教育大綱」を策定し、未来を担う子どもたちの主
体的に学び続ける力や豊かな感性を養成し、社会で活躍する人材を育む教育の実践を目
指すこととしました。
平成 29 年 3 月には「変革と創造」の基本理念のもと、今後の 10 年間のまちづくりの
羅針盤となる「市原市総合計画」が策定され、また、令和 2年 3月には、本市を取り巻
く社会経済情勢が変化する中、都市像の実現に向け、基本計画や第一次実行計画のこれ
までの成果や課題を検証し、総合計画を中心とした行政経営をより一層推進するため、
基本計画の改訂が行われました。
これらの状況を踏まえ、教育委員会では、教育行政の単年度アクションプランとして
「令和 2年度教育施策」を策定し、「市原市教育大綱」で掲げる基本理念「未来へつな
ぐ いちはらの教育」の実現に向けた6つの基本目標に基づく施策の推進を図ります。
はじめに
市原市教育大綱 基本理念
「未来へつなぐ いちはらの教育」 ~ 幼児教育から学校教育、生涯学習へとつなぐ確かな教育の実践と、市民・地域
の力「市原力」を教育に活用することにより、一人一人の資質と能力を最大限
に伸ばし、地域への誇りと愛着を持ち社会の中で活躍する人材を育む教育 ~
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本教育施策は、市原市教育大綱に基づく施策の内、教育委員会が管理し、執行する施
策の単年度アクションプランとして策定します。
また、教育施策に掲げた施策・事業については、地方教育行政の組織及び運営に関す
る法律第 26 条に基づき、毎年、執行状況の点検・評価を行うこととします。
なお、本施策は、教育大綱の基本目標の体系に基づき策定していることから「スポー
ツに関する方針」を参考として掲載します。
基本計画
個別計画等
・学びのまち推進計画
・学校教育振興計画
等
実行計画
基本計画を構成
反映
教育施策
反映
反映
位 置 付 け
市原市総合計画
基本構想
教育に関する事務
の点検・評価
市原市教育大綱
基本理念
未来へつなぐ いちはらの教育
事業評価
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市原市総合計画における指標(抜粋)
市では、平成28年度に、今後の10年間を見据えたまちづくりの総合的な指針となる「市
原市総合計画」を策定し、「変革と創造」の基本理念のもと、都市像「夢つなぎ ひと
きらめく 未来創造都市 いちはら」の具現化に向けて、常に変革し挑戦し続ける行政
経営の確立に取り組むこととしました。本教育施策においては、総合計画における指標
のうち、教育行政に関する指標を掲載します。
都市像 夢つなぎ ひときらめく 未来創造都市 いちはら
目指す姿 (教育行政に係る分野)
4 子どもたちの輝き・若者の夢・いちはらの文化を育むまちへ
総合計画における教育行政に関する指標
4-2 確かな教育の推進により、社会の中で活躍する人材を育みます
◇ 全国学力・学習状況調査 対全国平均(小学校算数)
R元 93.1% → R8 100%
◇ 全国体力・運動能力調査 対県平均(小学校5年 体力合計点)
男子 H27 98.3% → R8 100% 女子 H27 99.2% → R8 100%
◇ いじめ解消率(中学校)
H28 89.8% → R8 100%
◇ 1年間の1学級当たりのタブレット端末の利活用状況(回=授業)
H27 17回 → R8 150回
◇ 学校施設における非構造部材耐震化率
H27 10.3% → R8 100%
◇ 子ども・若者総合相談で支援を行った総件数
H28 692件 → R8 800件
◇ 青少年育成団体実施事業参加者数
H27 5,082人 → R8 5,100人
本編
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4-3 生涯学習の充実により、ひとの力を地域のまちづくりに活かします
4-4 文化の継承と創造により、ふるさとへの愛着と誇りを育みます
4-5 魅力あるスポーツ資源を活用し、いちはらのスポーツ文化を育みます
◇ 生涯学習をしている人の割合
H28 69.6% → R8 80%
◇ 中央図書館及び各読書施設の総貸出冊数
H28 1,512,270冊 → R8 1,674,000冊
◇ 社会教育関連施設利用者数
H28 95万6,856人 → R8 100万人
◇ 歴史文化リエゾン登録者数
R8 80人
◇ 市ホームページ等の歴史文化芸術ページへの年間アクセス数
H29 66,880件 → R8 75,000件
◇ 年1回以上スポーツの試合を実際に観戦した人の割合
H28 31.5% → R8 50%
◇ 年1回以上スポーツ関係のボランティアをした人の割合
H28 6.4% → R8 10%
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教育大綱 基本目標①
未来へ飛躍する力の基礎となる確かな学力の養成と幼児教育の充実
<施策の基本的な方針>
(1)未来を担う子どもたちの「確かな学び」の推進
○ 基礎的・基本的な知識や思考力・判断力・表現力等の確かな学力を身に付け、主体的に
学習に取り組むことができるよう、学校・家庭・地域の連携と、市民の力「市原力」等を
活用して、教育活動の充実を図ります。
○ 小学校において、確かな学力を身に付けて中学校へと進学できるよう、小中の一貫性を
踏まえた、切れ目の無い確かな教育を実践します。
○ 子どもたちが、社会を生き抜く力を身に付け、将来社会の中で活躍できるよう、体験活
動やキャリア教育の推進、主権者教育等によるシティズンシップ※の醸成を図ります。
○ 様々な要因による教育格差の再生産や固定化の解消に向けて、市と教育委員会等が連携
して取り組みます。
※ シティズンシップとは、社会の一員として自立し、権利と義務の行使により、社会に
積極的に関わろうとする態度。
令和2年度推進事業
※目標値において、令和元年度実績値が未確定の事業については、原則、見込値を基準とし、見込値
の算出が不可能な事業については、直近の実績値を基準とします。
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◎学力向上推進事業 <担当課:指導課>
◎外国人講師活用事業(新規・拡充・継続)<担当課:指導課>
児童・生徒の英語学習意欲の向上と「聞く・話す」力の伸長を図るため、市内小中学校に
外国人講師(ALT)を配置し、中学校は学級単位で週1回程度、小学校は3年生以上を対
象に学級単位で月 1~2回程度、ALTと一緒に英語の授業を実施します。
【目標】
児童・生徒の英語学習意欲と「聞く・話す」力の伸長
【目標値】
・小学校アンケート結果(対象:3~6年生)
「聞く力の向上」 R 元 79.3% → R2 80%以上
「使う楽しさ」 R 元 55.5% → R2 60%以上
・県標準学力テスト(英語)中学 2年 対県比
「聞く力」 H30 98.4%(直近の実績値)→ R2 100%以上
「話す力」 H30 92.8%(直近の実績値)→ R2 100%以上
①基礎学力定着推進事業(新規・拡充・継続)
市原市の児童・生徒の基礎学力定着に向けて、基礎学力定着特別講師及びいちはら学習サ
ポーターを配置し、小学校の算数のつまずきの大きい児童を中心として、基礎学力の定着を
推進します。
また、学力の基礎・基本である国語力の向上を図るため「日本の言の葉 音読朗読集」と
「言語能力向上ワーク」を作成し、学校や家庭での学習に生かします。
②授業魅力化推進事業(新規・拡充・継続)
小学校高学年の英語、算数、理科の 3教科に小学校専科特別講師を配置し、教科担任制を
推進します。授業の魅力化により、児童の学習に対する意欲を高め、新たな時代に求められ
る資質・能力を向上させると共に、既存の基礎学力定着推進事業と組み合わせることで、市
全体の学力向上を図ります。
【目標】
全国学力・学習状況調査の正答率の向上
【目標値】
・全国学力・学習状況調査 小学校算数対全国平均
R 元 93.1% → R3 100%以上(調査実施が R3のため)
・全国学力・学習状況調査 中学校国語対全国平均
R 元 93.4% → R3 100%以上(調査実施が R3のため)
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◎市原アクティブ・イングリッシュ事業(新規・拡充・継続)<担当課:指導課>
◎加茂学園小中一貫グローバル化推進事業(新規・拡充・継続)<担当課:指導課>
◎読書教育の推進(新規・拡充・継続)<担当課:指導課>
学校図書館の有効活用を図るため、学校司書 28 人を、1校当たり週1日から週3日勤務で、
全小中学校に配置し、読書教育の充実を図ります。そして、児童・生徒の読書量の増加や不読
者率(1ヶ月に 1冊も本を読まなかった児童・生徒の割合)の減少、調べ学習の充実等を推進
します。
【目標】
小・中学生の不読者率の減少
【目標値】
小・中学生の不読者率
R 元 小学生 1.1% 中学生 7.6% → R2 小学生 1.0% 中学生 7.5%
小中一貫校である加茂学園の特性を最大限に活かし、さらに魅力ある「通いたい・通わせた
い学校」を実現するために、外国人講師(ALT)の常時配置等によってグローバル化を図る
ことで、今後の社会で求められる英語力の向上を目指し、国際的に活躍できる人材を育成しま
す。
【目標】
英語によるコミュニケーション能力の向上
【目標値】
全ての児童生徒が ALT と主体的に英語で会話をする
体験的な学習活動を展開することを通して、子どもたちの英語を実用的に活用できる能力の
育成を図るため、市内全小学校に、通常の外国語活動の授業とは別に、学校規模に応じて複数
の外国人講師(ALT)を1日派遣し、5年生を対象とした校内留学体験として、1日英語の
みによる特別活動を少人数グループ単位で実施します。
【目標】
英語学習に対する関心・意欲および英語によるコミュニケーション能力の向上
【目標値】
実施後の参加児童へのアンケート結果
「アクティブ・イングリッシュ参加の満足度」 R 元 97.4% → R2 90%以上
「英語学習への意欲向上」 R 元 91.9% → R2 90%以上
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◎小学校少人数学級推進(新規・拡充・継続)<担当課:学校教育課>
◎職場体験活動を通じてのキャリア教育の充実(新規・拡充・継続)<担当課:指導課>
学習・生活習慣の定着、基礎学力の定着・向上及び子どもたちの豊かな人間関係を築くため、
すべての小学校の全学年において 35 人以下の学級編制を実施し、一人一人にきめ細かな指導・
対応を行います。
【目標】
全小学校全学年において 35人以下の学級編制の実現
【目標値】
全小学校全学年における 35人以下の学級編制達成率 R 元 99.4% → R2 100%
キャリア教育の充実を図るため、職場体験活動等の体験活動を通して、人間関係力や、将来
社会を主体的に生き抜くことのできる力の育成を図ります。
【目標】
職場体験活動の推進を通じてのキャリア教育の充実
【目標値】
働くことへの関心・意欲が向上した児童の割合 R 元 97.2% → R2 90%以上
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(2)質の高い幼児教育の推進
○ すべての子どもたちが質の高い幼児教育を受けられるよう、教育の機会拡充や質の向上
を図ります。
○ 自発的な活動としての遊びを通じ、心身の調和のとれた発達を支援する中で、生涯にわ
たる人格形成の基礎づくりや義務教育へとつながる土台づくりを推進します。
令和2年度推進事業
◎幼小一貫教育の推進(新規・拡充・継続)<担当課:指導課>
◎交流研修の推進(新規・拡充・継続)<担当課:指導課>
幼児期から義務教育の接続が円滑にいくよう、小学校と認定こども園、保育所(園)、幼稚
園の職員が意見交換や合同の研修・研究の機会を設け、連携を通じた質の向上を図ります。
また、すべての子どもに質の高い教育・保育を提供するため、小学校区ごとに連携カリキュ
ラムを作成・展開し、公立のみならず私立へも普及促進します。
【目標】
小学校区別合同研修会の実施(年間2回)
連携カリキュラム(アプローチカリキュラム、スタートカリキュラム)の策定・実施
【目標値】
連携カリキュラム実施率 R元 100% → R2 100%
すべての子どもに質の高い教育・保育を提供するため、子ども未来部と連携し、公立認定こ
ども園及び公立保育所の職員が公立認定こども園での交流研修を行い、教育・保育内容の充実
を推進します。
【目標】
公立認定こども園での交流研修(保育・幼児教育研修)の実施
【目標値】
公立認定こども園・保育所・小規模保育事業所職員参加率 R 元 99.1% → R2 100%
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◎市原市幼小研修会の推進(新規・拡充・継続)<担当課:指導課>
認定こども園・保育所(園)・幼稚園・小規模保育事業所から小学校教育へのスムーズな橋
渡しのため、研修会を実施し、幼児教育及び保育と小学校教育の連携を推進します。
【目標】
研修会への参加者数及び参加園数の増加
【目標値】
・総参加者数 R 元 98 人 → R2 100 人
・対象校・園・所の参加率 R元 63.7% → R2 65.0%
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教育大綱 基本目標②
一人一人の個性を生かした、感性豊かな心と健やかな体の育成
<施策の基本的な方針>
(1)豊かな心と健康でたくましい子の育成
○ 「子育て4か条」、「市原の子どもの4つの約束」の定着や道徳の時間等を通じて、自他
を尊重し思いやる心、人間関係を築く力、主体的に判断し行動する力等を醸成し、感性豊
かな心を育成します。
○ 学校、遊び、地域スポーツ等の様々な機会を通じた体力の向上を推進し、健康でたくま
しい子を育成します。
○ 学校保健、学校給食、食育の充実等により、様々な健康課題等に適切に対応し、健康の
保持増進を図ります。
【参考】 地方教育行政の組織及び運営に関する法律第21条おいて、教育委員会の権限に
属する事務と規定されているものの内、同法第23条に基づき、市長が管理・執行
することとされたスポーツに関する事項については、参考として掲載しています。
令和2年度推進事業
◎「正義の心」「素直な心」「優しい心」を大切にする『市原市いじめ「ゼロ」宣言』の定着
(新規・拡充・継続)<担当課:指導課>
全市を挙げて感性豊かな子どもの育成を目指し、児童・生徒自らが作成した「正義の心」「素
直な心」「優しい心」を大切にする『市原市いじめ「ゼロ」宣言』を、市内保幼小中を中心に広
く市民に広めます。
【目標】
啓発ポスターの作成、市内保幼小中高等学校、市民が利用する施設等への掲示
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◎道徳教育の充実(新規・拡充・継続)<担当課:指導課>
◎市原力で輝く学校地域連携事業(新規・拡充・継続)<担当課:指導課>
◎児童・生徒の体力向上推進(新規・拡充・継続)<担当課:指導課>
児童・生徒の体力を向上させるため、各学校の新体力テストの結果を千葉県の体力運動能
力と比較・分析して体育授業の改善を図ります。
【目標】
新体力テストの結果を多角的に分析と現状把握
体育授業の改善を通した児童・生徒の体力の向上
【目標値】
新体力テスト(市内小中学校)による「運動能力証」交付率
小学校 R 元 25.9% → R2 26.5%
中学校 R 元 18.2% → R2 19.0%
(千葉県平均 小学校 R元 25.6% 中学校 R 元 23.3%)
2月下旬に集計終了予定2月下旬に集計終了予定
子どもたちが社会と連携・協働しながら、未来の創り手となるために必要な資質・能力を育
む教育の充実を図るため、各地区において小学校と中学校及び地域が連携して、ボランティア
活動や地域の特徴を生かした取組を実施します。また、学校・家庭・地域住民等が本音で語り
合うことを通して、協力し合う環境づくりを推進するために市内の小学校・中学校・公民館な
どを会場に集会を実施します。
【目標】
市原力の活用推進による教育の充実と市内全小・中学校地区での集会の実施
【目標値】
市内全小・中学校地区での学校地域連携活動と集会の実施率 R 元 100% → R2 100%
自他を尊重し、思いやる心、人間関係を築く力、主体的に判断し行動する力等を醸成するた
め、感性豊かな心の育成を図ります。
【目標】
「特別の教科 道徳」の授業において、よりよく生きるための基盤となる道徳性を養う授業
の実施
【目標値】
全国学力・学習状況調査において、「児童生徒が自分自身の問題として捉え、考え、話し合
うような指導の工夫をしている」学校の割合
R 元 小学校 92.7% 中学校 95.5% → R2 小学校 100% 中学校 100%
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◎部活動の充実(新規・拡充・継続)<担当課:指導課>
◎部活動の外部指導者活用(新規・拡充・継続)<担当課:指導課>
◎地域スポーツの活性化(総合型地域スポーツクラブへの支援)(新規・拡充・継続)
<担当課:スポーツ振興課> 【参考】
児童・生徒の体力・技能の向上を目指し、地域と連携を図りながら学校支援ボランティア等
の外部指導者を積極的に活用します。
【目標】
外部指導者の拡充による部活動の充実
【目標値】
外部指導者数 R元 70人 → R2 75 人
子どもから高齢者まで身近な地域でスポーツに親しめる環境を提供し、地域スポーツの活性
化を図るため、地域住民や大学が主体となった総合型地域スポーツクラブの運営を支援します。
【目標】
総合型地域スポーツクラブの運営の支援
【目標値】
支援スポーツクラブ数 R 元 4 クラブ → R2 4 クラブ
児童・生徒がスポーツ等に親しめる基盤として部活動を持続可能なものとするために、平成
31 年 1 月に策定した「市原市運動部活動ガイドライン」を周知し、適切な運動部活動運営の支
援を行います。
【目標】
「市原市運動部活動ガイドライン」に基づいた部活動の適切な運営
【目標値】
「市原市運動部活動ガイドライン」に基づいた運営を行った学校 R 元 100% → R2 100%
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◎児童・生徒等の保健管理(新規・拡充・継続)<担当課:学校保健課>
◎安心・安全な学校給食の提供(新規・拡充・継続)<担当課:学校保健課>
◎食に関する指導等の推進(新規・拡充・継続)<担当課:学校保健課>
児童・生徒等の健康保持のため、学校保健安全法に基づく健康診断及び学校環境衛生基準に
基づく環境衛生管理を適切に行うとともに、フッ化物洗口の実施等により学校保健を推進しま
す。
【目標】
内科検診等による健康状態の把握
むし歯のない児童・生徒の割合の向上
【目標値】
内科検診等による健康状態の把握(長欠者等を除く) R元 100% → R2 100%
12 歳児のむし歯の無い者の割合 R 元 65.6% → R2 65.6%以上
児童・生徒が食に関する知識や正しい食習慣を身に付け、健康の増進を図ることができるよ
うに、食に関する指導等の食育の推進に取り組みます。
【目標】
食に関する指導、交流給食会、給食試食会や給食視察、
児童・生徒による調理場訪問及び職場体験学習の実施
【目標値】
小学校 3年生における食に関する指導の実施率 R 元 100% → R2 100%
安心・安全な学校給食を提供するため、学校職員・調理場職員に対し、食物アレルギーや衛
生管理の研修会等を実施するとともに、「食物アレルギー緊急時対応マニュアル」の考え方を
周知徹底します。
【目標】
学校職員及び調理場職員の食の安心・安全に対する意識の向上
【目標値】
食物アレルギーを原因とした重篤な事故※の発生件数 R元 0 件 → R2 0 件
※緊急搬送され、数日間に亘り症状が出た場合を重篤な事故とする。
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◎学校給食における地産地消推進(新規・拡充・継続)<担当課:学校保健課>
学校給食という生きた教材を通して、豊かな食文化を継承するため、「市原市民に元気な笑
顔を広げる地産地消推進条例」を踏まえ、市原産農産物の学校給食への使用を拡充するととも
に、市原産農産物を使用した加工品の導入に努めます。
【目標】
市原産農産物等の学校給食への使用の拡大
【目標値】
加工品に使用する市原産農産物 R 元 12 品目 → R2 13 品目
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(2)青少年の健全育成
○ 学校・家庭・地域と連携し、多種多様な人との交流の機会や充実した体験活動の提供、
見守り活動を展開し、地域で青少年を健全に育むための環境づくりを推進します。
○ 社会生活を円滑に営む上で困難を抱える子ども・若者に、きめ細かな支援が行えるよう、
関係機関の連携強化を図ります。
令和2年度推進事業
◎青少年育成団体等への支援(新規・拡充・継続)<担当課:生涯学習課>
◎青少年会館活動の推進(新規・拡充・継続)<担当課:生涯学習課>
青少年の健全育成を推進するために地域等で活動をしている団体、事業へ支援を行います。
【目標】
各青少年育成団体及び青少年健全育成事業への支援
【目標値】
青少年健全育成事業数 R 元 5 事業 → R2 5 事業
青少年の健全育成と教養の向上を図るための拠点施設として、それに資する各種主催事業の
実施により学習の機会や体験活動等の提供を図ります。
【目標】
主催事業による学習の機会等の提供
【目標値】
主催事業参加者数 R元 1,846 人 → R2 1,846 人
※新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、令和 2年 3月 5日から休館した。
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◎青少年の非行防止等の推進(新規・拡充・継続)<担当課:生涯学習課>
青少年の健全育成や非行防止を図るため、青少年補導員等による街頭補導活動を実施する
とともに、青少年が陥りやすい非行問題等について理解を深められるよう、小・中学校・高
等学校等との連携を一層深めます。
また、学校や家庭、社会生活等で困難を抱える青少年に対し、子ども・若者相談の窓口で
相談に応じ、迅速且つ適切に支援する体制の充実を図ります。
【目標】
社会情勢や青少年の実態を踏まえた、計画的な街頭補導の実施
各学校や関係機関との連携と青少年相談活動の充実
【目標値】
・街頭補導実施回数 R元 714 回 → R2 710 回
・子ども・若者総合相談件数 R 元 738 件 → R2 775 件
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教育大綱 基本目標③
いじめを許さない体制づくり
<施策の基本的な方針>
(1)いじめの未然防止と早期対応
○ 道徳教育・体験活動の充実や「市原の子どもの4つの約束」等を通じて、豊かな情操や
規範意識、他者への思いやり等を育み、いじめを発生させない風土の醸成を図ります。
○ いじめを許さないという強い思いのもと、「市原市いじめ防止等のための基本方針」の理
念に基づき、アンケートの実施や市・教育委員会・学校・家庭・地域等の連携、相談体制
の充実等により、いじめの未然防止と早期に発見・対応できる体制の充実を図ります。
令和2年度推進事業
◎いじめ対策(新規・拡充・継続)<担当課:指導課>
いじめの未然防止のため、小学校3年生以上の児童・生徒を対象に hyper-QUアンケート
を実施し、児童・生徒への理解を一層深め、「いじめのない学校づくり」を目指します。
また、いじめを発生させない風土醸成のため、市内全小中学校児童会・生徒会によって策
定した「市原市いじめ『ゼロ』宣言」を基に、子どもたちを中心とした主体的な活動を通し
て、いじめ撲滅を目指します。
【目標】
市内全小中学校における「いじめゼロ運動」の実施
いじめの未然防止、早期対応及びいじめ解消率の向上
【目標値】
・いじめゼロ運動実施率 R 元 100% → R2 100%
・いじめ解消率 小学校 H30 84.5%(直近の実績値)→ R2 100%
中学校 H30 77.1%(直近の実績値)→ R2 100%
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◎【再掲】道徳教育の充実(新規・拡充・継続)<担当課:指導課>
◎【再掲】道徳教育の充実(新規・拡充・継続)<担当課:指導課>
◎スクールカウンセラーアシスタント配置(新規・拡充・継続)<担当課:指導課>
◎心のサポーター配置(新規・拡充・継続)<担当課:指導課>
不登校、いじめ、問題行動等の低年齢化に対応するため、心のサポーターを週 1~3回、32
校の小学校に配置し、相談・カウンセリング体制の一層の充実を図り、児童・保護者が抱える
様々な心の問題に対して、早期対応、早期解決を図ります。
【目標】
心のサポーターが関わったことで問題発見・改善の一助となった相談回数の増加
【目標値】
・配置校数 R 元 32 校 → R2 32 校
・相談回数 R 元 7,309 回 → R2 7,500 回
・改善・好転した数 R元 4,430 回 → R2 5,000 回
不登校、いじめ、問題行動等への対応を図るため、スクールカウンセラーアシスタントを週
3回、全中学校に配置し、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーと連携しなが
ら、児童・生徒や保護者に対するカウンセリングにより早期対応、早期解決を図ります。
【目標】
スクールカウンセラーアシスタントが関わったことで問題発見・改善の一助となった相談回
数の増加
【目標値】
・相談回数 R 元 12,849 回 → R2 13,000 回
・改善・好転した数 R元 6,790 回 → R2 7,000 回
自他を尊重し、思いやる心、人間関係を築く力、主体的に判断し行動する力等を醸成するた
め、感性豊かな心の育成を図ります。
【目標】
各小中学校の道徳教育推進教員を中心とした道徳教育全体計画の策定
自他を尊重し、思いやる心、人間関係を築く力、主体的に判断し行動する力等を醸成するた
め、感性豊かな心の育成を図ります。
【目標】
「特別の教科 道徳」の授業において、よりよく生きるための基盤となる道徳性を養う授業
の実施
【目標値】
全国学力・学習状況調査において、「児童生徒が自分自身の問題として捉え、考え、話し合
うような指導の工夫をしている」学校の割合
R 元 小学校 92.7% 中学校 95.5% → R2 小学校 100% 中学校 100%
- 20 -
教育大綱 基本目標④
思い切り学べる教育環境づくりと支援体制の充実
<施策の基本的な方針>
(1)子どもたちが思い切り力を伸ばせる教育環境づくり
○ 児童生徒の学力向上や課題探求型の学習、道徳の教科化等の新たな学びにも対応した質
の高い学習を実現できるよう、教員の資質能力の総合的な向上を図ります。
○ 児童生徒が集団の中で、多様な考えに触れ、認め合い、協力し合い、切磋琢磨すること
を通じて一人一人の資質や能力を伸ばしていけるよう、学校規模の適正化を進めます。
○ より効果的に確かな学力を育成するため、さらなるICT環境※の整備を進め、協働型・双
方向型の授業を推進します。
※ ICTとは、Information and Communication Technologyの略。情報や通信に関する技術
の総称。
令和2年度推進事業
◎教職員研修(新規・拡充・継続)<担当課:教育センター>
◎学校規模適正化推進(新規・拡充・継続)<担当課:教育総務課>
教職員の資質・能力を高めるため、学力向上に向けた研修、情報教育に関する研修、授業力
向上のための研修、人権意識の向上と信頼関係づくりを目指す研修等で、取組の充実を図りま
す。
【目標】
教職員研修の充実
【目標値】
・受講者満足度 R 元 96.0% → R2 90%以上
・受講者研修活用率 R元 80.5% → R2 90%以上
子どもたちの教育環境の向上を最優先とした市原市学校規模適正化基本方針の具現化に向
けて、学校規模適正化の対象地区の地域・保護者等との協議を行います。
【目標】
学校規模適正化協議会の開催
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◎小規模学級特認校推進(新規・拡充・継続)<担当課:学校教育課>
◎教育の情報化推進(新規・拡充・継続)<担当課:教育総務課・教育センター>
先進技術の発達や新学習指導要領の全面実施等の社会変化を踏まえ、より効果的に子ども
たちの確かな学力を育成できるよう、デジタル教材や高速大容量の通信ネットワーク等の整
備を行うことで、児童生徒一人一人に個別最適化された創造性を育むことができるICT環
境の実現を図ります。
【目標】
デジタル教材の整備
校内通信ネットワークの整備
電源キャビネットの整備
タブレット端末等のICT機器を活用した授業の実践
【目標値】
1 年間の 1学級当たりのタブレット端末の利活用状況(回=授業)
R 元 30.5 回 → R2 40 回
小規模学級の特性を生かした教育を実現するため、20人以下の少人数指導によるきめ細か
な教育を行うとともに、体験活動の充実や地域との連携を図った学習の展開などを図り、学校
独自の特色ある教育を推進します。
【目標】
特認校利用による児童数の増加
複式学級の解消及び学校を中心とする地域コミュニティの活性化
【目標値】
小規模学級特認校(国府小・海上小)の複式学級数 R 元 0 学級 → R2 0 学級
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◎学校教職員のメンタルヘルスケア(新規・拡充・継続)<担当課:学校保健課>
「うつ」などのメンタル不調の未然防止を図るため、小中学校の学校教職員にストレスチェ
ック検査を実施し、自身のストレスの状態を把握させることで、必要に応じ、自己で意識づけ
るセルフチェックや職場環境の改善、医師との面談等につなげます。
【目標】
ストレスチェック検査受検率の向上
【目標値】
ストレスチェック検査受検率 R元 75.3% → R2 85.0%
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(2)学校の安心・安全対策の充実
○ 児童生徒等の学習・生活の場である学校施設の耐震対策を推進するとともに、通学路等
の安全確保に取り組みます。
○ 老朽化が進む学校施設や給食施設等の長寿命化や再編、改修等に計画的に取り組みます。
○ 近年の異常気象等を起因とする大規模な災害を教訓として、防災に関する教育の充実や
危険に際して主体的に行動する能力を育みます。
令和2年度推進事業
◎小・中学校施設非構造部材耐震化(新規・拡充・継続)<担当課:教育施設課>
東日本大震災では、吊り天井等の非構造部材が落下する事故が各地で発生したことから、
児童・生徒の安全を確保するため、学校施設の非構造部材についても、耐震化設計及び工事
を実施します。
【目標】
・非構造部材の耐震化工事(令和元年度 3月補正・繰越)
(屋内運動場)牧園小学校、若葉中学校
・吊り天井等非構造部材の耐震化工事(令和元年度 9月補正・繰越)
(武道場)湿津中学校
・吊り天井等非構造部材の耐震化工事(令和元年度 3月補正・繰越)
(武道場)五井中学校、南総中学校、姉崎東中学校、国分寺台中学校、双葉中学校
・非構造部材の耐震化工事に係る実施設計委託
(屋内運動場)湿津小学校、若宮小学校、光風台小学校、有秋西小学校、牛久小学校、
五所小学校
・吊り天井等非構造部材の耐震化工事に係る実施設計委託
(武道場)市原中学校、菊間中学校、三和中学校、加茂中学校、市東中学校、
東海中学校、八幡東中学校
【目標値】
非構造部材耐震化工事の耐震化率 R 元 32.6% → R2 41.9%
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◎小・中学校トイレ環境整備(新規・拡充・継続)<担当課:教育施設課>
◎小・中学校施設環境整備(新規・拡充・継続)<担当課:教育施設課>
◎小・中学校施設長寿命化改修(新規・拡充・継続)<担当課:教育施設課>
安全で快適な学習環境を確保するため、学校施設の老朽化に対応する改修や周辺環境へ配慮
した改修を実施します。
【目標】
湿津小学校普通教室ロッカー改修、千種小学校防砂ネット設置、
姉崎中学校武道場屋根改修、五井中学校正門門扉改修、辰巳台中学校木工室他床改修
学校施設の長寿命化と教育環境の質的向上を図る改修を計画的に実施していくため、長寿命
化計画を策定します。
【目標】
学校施設長寿命化計画の策定(H30 年度~R2 年度継続)
学校トイレは、老朽化や現在の生活様式に合わなくなっていることから、「入りやすい・使い
やすいトイレ」にするため、洋式化等の改修に短期的、集中的に取り組みます。
また、災害時には避難所となることを踏まえ、体育館及び武道場は、全てのトイレを洋式化
します。
【目標】
令和 5年度までに全小中学校で洋式トイレが充足する『洋式トイレ学校充足率※100%』
令和 2年度は、事業者選定及び設計業務を実施
※洋式トイレ学校充足率とは、児童・生徒等へのアンケート調査の結果、洋式トイレの設置
個数について、満足度が最も高い学校のレベルに合わせて各学校の児童生徒数に応じた十
分な数の洋式トイレが設置されている学校数が、全小中学校のうちどの程度あるかを示す。
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◎小・中学校水銀灯LED化(新規・拡充・継続)<担当課:教育施設課>
◎学校給食共同調理場再整備事業(新規・拡充・継続)<担当課:学校保健課>
◎防災教育(新規・拡充・継続)<担当課:指導課>
水銀灯の製造、輸入が令和 2年に原則禁止されるため、屋外に設置された水銀灯を消費電力
が少ないLED照明器具へ改修します。
【目標】
屋外水銀灯をLED照明器具へ改修
【目標値】
屋外水銀灯LED化実施率 小学校 R 元 29.3% → R2 43.9%
中学校 R元 22.7% → R2 31.8%
安全・安心な学校給食を安定的に提供するとともに、学校給食共同調理場全体としての、質
と量、コストの最適化を図るため策定した市原市学校給食共同調理場再整備計画に基づき、再
整備事業を推進します。
【目標】
新調理場について、PFI 等導入可能性調査を実施し、整備運営手法を決定します。
大規模災害に備えるため、6・11幼小中一斉防災訓練の実施と学校危機管理マニュアルの
整備を行い、主体的に行動する能力を育みます。
【目標】
6・11幼小中一斉防災訓練(※)の全校参加、危機管理マニュアルの活用徹底
※6・11防災訓練とは、東日本大震災を風化させることなく、防災・減災教育の教訓とす
る目的で、幼小中で実施する防災訓練です。
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(3)あらゆる子どもへの支援体制の充実
○ 基本的な生活習慣の習得、自立心の育成、心身の調和のとれた発達等の大きな役割を担う家
庭教育を支援するため、市・教育委員会・学校・家庭等の連携のもと家庭教育に関する学習機
会や情報の提供等の支援を推進します。
○ 児童が放課後を安心・安全に過ごせるよう、学童保育等の放課後対策を推進します。
○ 障害者の権利に関する条約に掲げられたインクルーシブ教育システム※の構築に向けて、教
育内容や方法の改善充実を図ることで、すべての子どもたちが能力や可能性を最大限に伸ばせ
る環境づくりを進めます。
○ 不登校・貧困問題・発達障がい等の様々な課題に対応するため、各種相談体制の充実を図り
ます。
※ インクルーシブ教育システムとは、人間の多様性の尊重等を強化し、障がい者が精神的及
び身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可
能にするという目的の下、障がいのある者と障がいのない者が共に学ぶ仕組み。
令和2年度推進事業
◎家庭教育支援(新規・拡充・継続)<担当課:生涯学習課>
子どもの健全な成長や人格の形成にとって、最も大切な場である家庭での教育が適切に行わ
れるよう、保護者や学校、地域、行政が連携し、学習機会や相談体制、情報提供の充実などを
図ります。
【目標】
家庭教育の学習機会、相談体制、情報提供の充実
【目標値】
・家庭教育学級(指定 10校)実施回数 R 元 76 回 → R2 80 回
・親の学びと交流フォーラム参加者数 R 元 236 人 → R2 237 人
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◎学級支援推進(新規・拡充・継続)<担当課:学校教育課>
◎特別支援教育推進(新規・拡充・継続)<担当課:教育センター>
◎教育相談(新規・拡充・継続)<担当課:教育センター>
支援、介助を必要とする児童・生徒が在籍する学級の学習環境づくりを推進するため、学級
補助員、特別支援学級指導補助員を配置します。
【目標】
支援、介助を必要とする児童・生徒が在籍する学級への学級補助員・特別支援学級指導補助
員の配置
【目標値】
配置決定校への派遣率 R 元 96.2% → R2 100%
不登校や心因性の問題を抱える児童・生徒の教育相談を行い、適応指導教室に通級する児
童・生徒に学校復帰や進路を主体的にとらえさせ、社会的に自立することを支援するため、
適切な指導・助言を行います。
【目標】
入級者の適応指導教室や学校への出席率向上(引きこもりの解消)
入級者の学校復帰者率(部分的復帰者・中学3年生進路決定者含む)の向上
【目標値】
・入級者の適応指導教室や学校への出席率 R 元 67.2% → R2 70.0%
・入級者の学校復帰者率(部分的復帰者・中学3年生進路決定者含む)
R 元 76.9% → R2 80.0%
障がいの有無にかかわらず、特別な支援を必要とするすべての幼児・児童・生徒の自立と社
会参加に向けて、一人一人の教育的ニーズに応じたきめ細かな支援をするために、適切な指
導・助言を行います。
【目標】
特別な支援が必要な児童生徒に対して個々の状況に応じた指導助言や必要に応じてアセス
メントや専門機関へつなぐ役割を担う、特別支援コーディネーターの派遣
幼児の円滑な就学や、進学等に不安を抱える児童・生徒及びその保護者への相談を目的と
した特別支援教育相談員の派遣
【目標値】
・特別支援コーディネーターの派遣が有効であった割合 R2 90%以上
・相談員の派遣が有効であった割合 R元 96.8% → R2 90%以上
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◎【再掲】スクールカウンセラーアシスタント配置(新規・拡充・継続)<担当課:指導課>
◎【再掲】心のサポーター配置(新規・拡充・継続)<担当課:指導課>
◎【再掲】スクールカウンセラーアシスタント配置(新規・拡充・継続)<担当課:指導課>
不登校、いじめ、問題行動等の低年齢化に対応するため、心のサポーターを週 1~3回、32
校の小学校に配置し、相談・カウンセリング体制の一層の充実を図り、児童・保護者が抱える
様々な心の問題に対して、早期対応、早期解決を図ります。
【目標】
心のサポーターが関わったことで問題発見・改善の一助となった相談回数の増加
【目標値】
・配置校数 R 元 32 校 → R2 32 校
・相談回数 R 元 7,309 回 → R2 7,500 回
・改善・好転した数 R元 4,430 回 → R2 5,000 回
不登校、いじめ、問題行動等への対応を図るため、スクールカウンセラーアシスタントを週
3回、全中学校に配置し、スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーと連携しなが
ら、児童・生徒や保護者に対するカウンセリングにより早期対応、早期解決を図ります。
【目標】
スクールカウンセラーアシスタントが関わったことで問題発見・改善の一助となった相談回
数の増加
【目標値】
・相談回数 R 元 12,849 回 → R2 13,000 回
・改善・好転した数 R元 6,790 回 → R2 7,000 回
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教育大綱 基本目標⑤
生涯学習の機会充実と学習成果を生かせる仕組みづくり
<施策の基本的な方針>
(1)生涯学習の機会・情報提供の充実とその成果の活用
○ 市民一人一人が生涯にわたって学習することができる機会の充実を図るため、各社会教
育施設が持つ機能・役割を最大限に生かせるようネットワークや仕組みを再構築し、効果
的な施策の展開や市民への情報発信等を推進します。
○ 学習の成果を地域活動等に有効に生かせるような仕組みづくりを行うことにより、学習
への動機づけ・意欲の向上を図り、「生涯学習によるまちづくり」を推進します。
○ 市民の課題解決、郷土を知るための図書や情報の提供を通じて、市原のひとづくり、ま
ちづくりを支援します。
○ 図書館と学校や読書活動団体との連携を強化し、子ども読書活動を推進します。
○ 市民が安心・安全に施設を利用できる環境整備を図るため、社会教育施設の長寿命化や
改修・修繕等に計画的に取り組みます。
令和2年度推進事業
◎いちはら市民大学の推進(新規・拡充・継続)<担当課:生涯学習課>
学習機会の提供により市民力の向上を図り、学んだ成果を生かして地域でまちづくり活動等
に取り組む担い手の育成を図るため、庁内関係部局や企業、関連団体等と連携して「いちはら
市民大学」を実施します。
【目標】
卒業後、市民活動等に従事している人の割合の増加
【目標値】
卒業後、市民活動等に従事している人の割合 R 元 60.0% → R2 75.0%
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◎生涯学習成果の発表と活用(新規・拡充・継続)<担当課:生涯学習課>
◎公民館活動の推進(新規・拡充・継続)<担当課:生涯学習課>
◎情報提供の推進(新規・拡充・継続)<担当課:中央図書館>
生涯学習活動を行っている市民を対象に、その成果を発表する機会を提供し、更なる学習
意欲の向上等を図るため、生涯学習フェスティバルを開催します。
また、市民の生涯学習活動の支援を図るため、今まで培ってきた様々な技能を生かしたい
という市民を、学びたいという市民に紹介する「まちのせんせい」の利用促進を図ります。
【目標】
生涯学習フェスティバルの充実、まちのせんせいの利用回数の増加
【目標値】
・フェスティバル参加者数 R元 0 人 → R2 770 人
・まちのせんせい利用回数 R元 73 回 → R2 76 回
※新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、令和元年度の生涯学習フェスティバルは中
止した。
地域や市民の課題解決のため、既存の図書館ネットワークを発展・拡充させるとともに、各
分野とも連携・協力し、「知の情報拠点」として地域や市民の課題解決のため、データベース
の拡充などの必要な情報を提供していきます。
【目標】
課題解決のための情報提供
【目標値】
データベース利用件数 R 元 372 件 → R2 650 件
※図書館電算システム更新のため、令和 2年 1月 23 日から 2月 3日まで休館した。
※新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、令和 2年 3月 5日から休館した。
地域における社会教育の拠点施設として、市民が自己実現や生きがいづくり等につながる学
習活動等ができるよう、指定管理者と協議、調整のうえ、学習ニーズや地域の実情に応じた学
習機会の提供、充実等を図ります。
【目標】
主催事業等による学習機会の提供
【目標値】
主催事業参加者数 R元 25,987 人 → R2 35,280 人
※新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、令和 2年 3月 5日から休館した。
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◎読書ボランティア人材バンク制度の活用(新規・拡充・継続)<担当課:中央図書館>
◎市原市学びのまち 図書館サービス計画の推進(新規・拡充・継続)<担当課:中央図書館>
◎市原市未来を拓く子どもの読書活動推進計画の推進(新規・拡充・継続)
<担当課:中央図書館>
図書館サービスの向上のため、「市原市学びのまち 図書館サービス計画」に基づき、情
報提供、レファレンスサービスの充実、利用促進、公民館・コミュニティセンター図書室や
学校との連携などに取り組みます。
【目標】
図書館サービスの向上
【目標値】
・年間入館者数 R 元 387,177 人 → R2 462,000 人
・レファレンス件数 R元 3,447 件 → R2 4,060 件
※図書館電算システム更新のため、令和 2年 1月 23 日から 2月 3日まで休館した。
※新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、令和 2年 3月 5日から休館した。
読書活動の推進のため、読書ボランティア人材バンク制度に登録している読書ボランティア
の育成を図るとともに、各種図書館事業において活用します。
【目標】
読書ボランティアによる読書活動の推進
【目標値】
延べ活動者数 R元 406 人 → R2 480 人
※図書館電算システム更新のため、令和 2年 1月 23 日から 2月 3日まで休館した。
※新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、令和 2年 3月 5日から休館した。
子ども読書活動の推進のため、「市原市未来を拓く子どもの読書活動推進計画」に基づき、
子どもが読書に親しむ機会の充実と環境整備、学校等との連携・協力、子どもの読書活動に
関する理解と関心の普及などに取り組みます。
【目標】
子ども読書活動の推進
【目標値】
・いちはらっ子読書フェスタ参加者数 R 元 458 人 → R2 504 人
・子ども読書活動推進講演会 R2 187 人
・読書手帳(小学生向け)の達成者数 R 元 77 人 → R2 86 人
※図書館電算システム更新のため、令和 2年 1月 23 日から 2月 3日まで休館した。
※新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、令和 2年 3月 5日から休館した。
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教育大綱 基本目標⑥
多彩な地域資源を活用したスポーツの推進、歴史・文化・芸術の振興
<施策の基本的な方針>
(1)生涯を通じたスポーツの推進
○ 生涯を通じてスポーツに親しみ、健康でたくましい心と身体をつくるため、本市の特色
あるスポーツ環境を生かした事業展開を図り、「する」スポーツ活動を推進します。
○ スポーツに親しむための情報発信やトップレベルのスポーツに触れる機会の提供により、
「みる」スポーツ活動を推進します。
○ スポーツ施設の長寿命化や改修・修繕等に計画的に取り組み、市民が利用しやすいスポ
ーツ環境の提供や本市のスポーツ活動を支えている団体への支援等「ささえる」スポーツ
活動を推進します。
【参考】 地方教育行政の組織及び運営に関する法律第21条おいて、教育委員会の権限に
属する事務と規定されているものの内、同法第23条に基づき、市長が管理・執行
することとされたスポーツに関する事項については、参考として掲載しています。
令和2年度推進事業
◎いちはらの環境を活かしたスポーツ推進事業(新規・拡充・継続)
<担当課:スポーツ振興課> 【参考】
本市の恵まれた環境を活かしたスポーツを推進するため、養老渓谷やゴルフ場を活用した
イベントを開催します。
また、平成 29 年度に作成した市内 10 地区のウォーキングマップの活用や、既存のウォーキ
ングイベントを近隣市町村と連携して PR するとともに、ウォーキングイベントの継続的な実
施により参加者の増加を図ります。
【目標】
ウォーキングイベントの実施
【目標値】
ウォーキングイベント実施回数 R 元 8 回 → R2 13 回
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◎スポーツ用具整備事業(新規・拡充・継続)<担当課:スポーツ振興課> 【参考】
◎スポーツボランティア活用事業(新規・拡充・継続)<担当課:スポーツ振興課> 【参考】
◎大学とのスポーツ連携事業(新規・拡充・継続)<担当課:スポーツ振興課> 【参考】
ボランティア文化の醸成により、共に支えあうまちづくりを目指すため、スポーツを支え、
様々な場面で活躍が期待できるスポーツボランティアを募集し、スポーツ大会等でボランティ
アとして活躍できる「ひとづくり」を進めます。
【目標】
イベントでのスポーツボランティアの活用
【目標値】
ボランティアのイベント参加回数 R元 6 回 → R2 7 回
※新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、令和 2年 3月のイベントを中止した。
体力や年齢、障がいの有無に関わらず、市民の誰もが楽しめるスポーツを普及するため、
ニュースポーツ用具やユニバーサルスポーツ用具の整備を行い、市民のスポーツ活動を支援
します。
【目標】
ニュースポーツ用具等の貸し出し
【目標値】
ニュースポーツ用具等の貸し出し件数 R元 206 件 → R2 250 件
※「ニュースポーツ」とは、競技性にこだわらず、だれでも気軽に楽しめるスポーツとし
て考案されたスポーツのことです。
※新型コロナウイルス感染拡大の影響により、貸し出しのキャンセルがあった。
地域スポーツの活性化を図るため、大学が有する人材、施設、スポーツに係るノウハウ等を
活用して、大学との協働によるスポーツイベントを開催します。
【目標】
協働によるスポーツイベントの開催
【目標値】
協働によるスポーツイベントの開催回数 R元 0 回 → R2 1 回
※新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、令和 2年 3月のイベントを中止した。
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◎スポーツ合宿誘致事業(新規・拡充・継続)<担当課:スポーツ振興課> 【参考】
ゼットエーオリプリスタジアム、ゼットエーボールパーク、市原スポレクパークなど、本市
の優れたスポーツ施設を活用して、積極的にスポーツ合宿を誘致するため、市内の宿泊施設等
と連携した取組を行います。
【目標】
スポーツ合宿の誘致
【目標値】
市外からの合宿誘致件数 R 元 7 回 → R2 7 回
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(2)ふるさとへの誇りと愛着を育む歴史・文化・芸術の継承と創造
○ 市民がふるさと市原の歴史遺産や伝統芸能に誇りと愛着を持てるよう、文化財や地域の
歴史を知り、守り、伝える施策や、魅力的なまちづくりの観点から、これらの地域資源を
積極的に活用する施策に取り組みます。
○ 市民が自主的に文化芸術活動を行い、その活動の輪が広がるよう、文化芸術に触れ、創
作・発表する機会の充実を図るとともに、賑わいの創出や交流人口の拡大等、地域の活性
化につながるような創造的文化芸術活動を支援します。
令和2年度推進事業
◎上総国府のまち更級日記千年紀事業(新規・拡充・継続)<担当課:ふるさと文化課>
◎いちはら伝統芸能体験事業(新規・拡充・継続)<担当課:ふるさと文化課>
◎文化芸術振興助成事業(新規・拡充・継続)<担当課:ふるさと文化課>
子どもたちの豊かな感性と創造性を育むため、市内小中学校の総合学習時間等を活用して、
伝統芸能のワークショップを実施します。
【目標】
ワークショップの開催
【目標値】
ワークショップ開催回数 R 元 25 回 → R2 30 回
地域の活性化につながるような事業や、文化芸術の裾野の拡大に貢献するような文化芸術活
動に対し、補助金交付や周知、協力等の支援を行います。
【目標】
助成事業の実施
【目標値】
助成団体 R元 5 団体 → R2 5 団体
「更級日記」の著者・菅原孝標女の帰京から 1000 年となる今年度は「更級日記千年紀」とし
て、これを記念する事業を開催します。「更級日記千年紀文学賞」の創設や更級日記や上総国府
に焦点を当てた周知や文化事業を行います。
【目標】
「更級日記千年紀文学賞」の創設及び講演会の開催
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◎いちはら歴史のミュージアム事業の推進(新規・拡充・継続)<担当課:ふるさと文化課>
◎姉崎古墳群の国指定史跡への指定促進(新規・拡充・継続)<担当課:ふるさと文化課>
◎チバニアンの地層の保存と活用(新規・拡充・継続)<担当課:ふるさと文化課>
姉崎古墳群が国の史跡として指定されるための条件整備の一環として、「海保大塚古墳」等、
候補となる古墳を市の史跡に指定することを目指し、そのための手続を進めます。
【目標】
「海保大塚古墳」等、候補となる古墳に対する市史跡指定の同意を得るための条件整備を推進
「歴史をつなぐ、人をつなぐ」を基本理念として、これまでに行ってきた考古・歴史・民
俗の調査活動と、市民との協働による歴史遺産の掘り起こしで得られた成果をもとに、その
価値と魅力をわかりやすく伝え、市民の主体的な活動と交流の拠点となる(仮称)市原歴史
博物館の整備を行います。また、隣接する旧屋内ゲートボール場を体験学習施設にリノベー
ションし、博物館と一体の施設として活用するほか、博物館と統一デザインのサインを市内
各所に設置するなど、フィールドミュージアムの実現に向けた見学コースの整備を行います。
【目標】
増築及び改修工事(R元年度~R2 年度継続)
展示製作
歴史体験館改修・展示実施設計
見学コースの整備
フィールドサイン設置
市民との協働による調査活動の実施
【目標値】
市民との協働による調査活動の実施 R元 10 回 → R2 10 回
国指定天然記念物であり、わが国初の地質年代区分の GSSP(国際境界模式層断面とポイン
ト)に認定され、地球史の一部に「チバニアン」の名称が使用されることになった「養老川
流域田淵の地磁気逆転地層」の保存と活用を図るため、計画を策定のうえ、見学環境等の整
備を行います。
【目標】
整備基本計画の策定
基本設計着手(~令和 3年度)
ビジターセンターの管理運営
天然記念物指定地の管理
暫定的見学環境の整備
- 37 -
◎埋蔵文化財活用事業の実施(新規・拡充・継続)<担当課:ふるさと文化課>
「更級さ ら し な
日記に っ き
著者 菅原す が わ ら の
孝標女たかすえのむすめ
」
(仮称)市原歴史博物館の開館を見据え、考古学・文献史学・民俗学など多角的な視点から
郷土いちはらを学ぶことができる「いちはら郷土学習講座」を実施します。また子ども向けの
講座や体験学習を実施します。
【目標】
一般市民、子ども向けの講座・体験学習の実施
【目標値】
・いちはら郷土学習講座 R 元 5 回 → R2 7 回
・縄文の貝アクセサリーづくり R元 1 回 → R2 1 回
・ものづくり体験 R 元 2 回 → R2 1 回
※(仮称)市原歴史博物館工事完了まで、埋蔵文化財調査センターは休館となり、別会場で
実施となる。
未来へつなぐ いちはらの教育
市原市いじめ『ゼロ』宣言
1 私たちは「正義の心」を大切にします。
勇気を持ち、いじめを絶対に見逃しません。
自分の行動を見直し、相手の良さをみつけます。
2 私たちは「素直な心」を大切にします。
相手の個性を認め、自分の心に嘘はつきません。
挨拶を交わし、感謝の気持ちを伝え合います。
3 私たちは「優しい心」を大切にします。
相手をしっかり受け止め、寄り添う気持ちを持ちます。
相手を思いやり、傷つける行為をしません。
平成28年9月
市原市小中学校児童会・生徒会
編集・発行 令和2年3月 市原市教育委員会 教育総務部 教育総務課