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平成25年8月 平成24年 政策評価書 ~三重県警察政策大綱の推進結果等~ 三重県警察本部 ミーポくん

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平成25年8月

平成24年

政 策 評 価 書

~三重県警察政策大綱の推進結果等~

三重県警察本部

ミーポくん

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目 次

◆ 施策体系一覧【評価項目】

◆ 課題・施策目標等一覧

◆ 警察署別刑法犯認知件数【平成24年】、刑法犯認知件数等の推移【三重県】

◆ 警察署別交通人身事故件数【平成24年】、交通人身事故件数等の推移【三重県】

◆ 平成24年度中の業務に対する警察庁長官賞

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥課題1 身近な犯罪に強い社会の構築(生企) 1

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1 防犯ボランティア活動等の促進(生企) 2

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2 犯罪に強いまちづくりの推進(生企) 4

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3 県民が特に不安を感じる犯罪に係る対策の強化(刑企) 6

4 子どもと女性の安全を守るための施策の推進(生企) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥8

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5 少年非行防止対策の推進(少年) 10

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥6 県民の目線に立った生活経済事犯等への対策の強化(生環) 12

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥7 安全なサイバー空間の確保(生環) 14

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥課題2 広域化する組織犯罪への対処(組対) 16

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1 水際対策の推進(組対) 17

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2 犯罪収益対策の強化(組対) 18

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3 暴力団対策等の強化(組対) 19

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥4 薬物対策等の強化(組対) 22

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5 銃器対策等の強化(組対) 24

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥6 犯罪のグローバル化・犯罪インフラ対策の強化(組対) 26

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥7 組織的に敢行される各種事犯への対策(刑企) 28

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥課題3 安全かつ快適な交通の確保(交企) 30

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1 交通死亡事故等抑止対策の推進(交企) 31

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2 安全・安心な交通環境の整備(交規) 34

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3 交通指導取締り等の強化(交指) 36

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥4 効果的な運転者対策の推進(免セ) 38

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥課題4 テロ・緊急事態等への対処(備一) 40

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1 テロ等治安に重大な影響を及ぼす事象への対応(備一) 41‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2 大規模災害等緊急事態への対応(備二) 44

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥課題5 精強な初動警察態勢の確立(警務) 46

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1 初動警察刷新強化(警務) 47

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2 初動捜査の高度化(刑企) 49

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3 観光地等における各種事故への初動対応(地域) 51

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥課題6 警察活動を支える基盤の整備(警務) 53

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1 人的基盤の強化(警務) 54

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2 物的基盤の強化(警務) 57

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3 変化する社会情勢への対応(警務) 59

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥課題7 県民の信頼に応える警察の確立(警務) 61

‥‥‥‥‥‥‥1 自浄機能の強化による不祥事の防止と警察行政の透明性の確保(警務) 62

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2 県民の理解と協力の確保(警務) 64

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3 総合的な被害者支援の推進(広聴) 66

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課題1

課題2

2 犯罪に強いまちづくりの推進 【生活安全企画課】1 防犯ボランティア活動等の促進 【生活安全企画課】

広域化する組織犯罪への対処【組織犯罪対策課】1 水際対策の推進 【組織犯罪対策課】2 犯罪収益対策の強化 【組織犯罪対策課】3 暴力団対策等の強化 【組織犯罪対策課】4 薬物対策等の強化 【組織犯罪対策課】5 銃器対策等の強化 【組織犯罪対策課】

3 県民が特に不安を感じる犯罪に係る対策の強化 【刑事企画課】

7 組織的に敢行される各種事犯への対策 【刑事企画課】6 犯罪のグローバル化・犯罪インフラ対策の強化 【組織犯罪対策課】

7 安全なサイバー空間の確保 【生活環境課】6 県民の目線に立った生活経済事犯等への対策の強化 【生活環境課】5 少年非行防止対策の推進 【少年課】4 子どもと女性の安全を守るための施策の推進 【生活安全企画課】

身近な犯罪に強い社会の構築【生活安全企画課】

施策体系一覧 【評価項目】

課題3

課題4

課題5

課題6

課題7

安全かつ快適な交通の確保【交通企画課】1 交通死亡事故等抑止対策の推進 【交通企画課】2 安全・安心な交通環境の整備 【交通規制課】3 交通指導取締り等の強化 【交通指導課】4 効果的な運転者対策の推進 【運転免許センター】

テロ・緊急事態等への対処【警備第一課】

2 大規模災害等緊急事態への対応 【警備第二課】1 テロ等治安に重大な影響を及ぼす事象への対応 【警備第一課】

精強な初動警察態勢の確立【警務課】1 初動警察刷新強化 【警務課】2 初動捜査の高度化 【刑事企画課】3 観光地等における各種事故への初動対応 【地域課】

警察活動を支える基盤の整備【警務課】1 人的基盤の強化 【警務課】2 物的基盤の強化 【警務課】3 変化する社会情勢への対応 【警務課】

県民の信頼に応える警察の確立【警務課】

1 自浄機能の強化による不祥事の防止と警察行政の透明性の確保 【警務課】2 県民の理解と協力の確保 【警務課】3 総合的な被害者支援の推進 【広聴広報課】3 総合的な被害者支援の推進 【広聴広報課】

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H27年(度)

24

25

26

27

28

29

18

19

20

21

22

23

12

13

14

15

16

17

6

7

8

9

10

11

番号

1

2

3

4

5

100.0%

100.0%

100.0%

122.4%

100.3%

達成率

107.0%

121.5%

76.7%

76.3%

104.2%

153.3%

143.0%

266.7%

119.1%

0.0%

121.5%

104.1%

94.7%

99.4%

100.1%

99.1%

103.5%

課題7

課題4

課題5

課題6

101.9%

92.5%

101.8%

91.3%

91.9%

119.0%

車両捜査支援システムの整備数

上級鑑識技能検定取得者数(累計)

犯罪被害者等支援率

犯罪被害者等支援の理解者数

訓令及び通達等の公表件数

交番・駐在所施設の充実度(相談室・来訪者用トイレ)

交番・駐在所の整備地区数

携帯用救助工具の整備数(累計)

災害警備訓練の実施回数

訪問指導を実施した爆発物原料販売事業者数

関係機関との連携活動の実施回数

実戦的総合訓練の実施回数

職務質問技能指導班による指導回数

警察官採用競争倍率

捜索救助訓練実施回数

無線通話技能効果測定認定率

通信指令技能指導者等による教養実施回数

98.3

4,284

340

40.0

2

469

課題1

街頭犯罪等の認知件数

外国人住民の研修会等への参加者数

凶悪犯の検挙率

刑法犯認知件数

課題3

交通事故死者数

交通事故死傷者数

信号機の整備箇所数(累計)

シートベルトの着用率

暴力団検挙人員

薬物乱用防止教室の開催回数

216

課題・施策目標等一覧

主な侵入犯罪の検挙人員

非行防止教室の開催回数

課題別 課題・施策目標

課題2

21,493

実績値

3,458

77.1%

目標

21,000

280

400

210

80.0

2,000

3,200

3,250

11,800

75

220

30

1,100

90.0

200

1

218

90

98.0

100.0

3,500

388

43.0

2

450

114

9.7

達成率:19/29(65.5%)

24

500

0

243

23

1,154

96.3

118

5.8

21,900

3,200

2,000

80.0

210

400

280

220

90

13,300

3,160

96.5

90

500

24

183

1

200

90.0

950

30

7.6

114

450

2

40.0

340

3,500

98.0

2,036

73.0

193

476

229

95

13,382

3,163

95.6

138

715

64

218

H24年(度)

目標値

P1

P2

P4

P6

P6

P10

P16

P22

P30

P31

P34

P36

P54

P54

P40

P41

P44

P44

P46

P47

P57

P57

P61

P66

P66

関連ページ数

P47

P49

P51

P53

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平成24年度中の業務に対する警察庁長官賞

刑事部【平成25年5月13日】

上 野 市 ( 現 : 伊 賀 市 ) 桑 町 地 内 の

ホテルキャッスルイン上野における

強盗殺人事件の検挙功労

(事件解決:平成25年2月)

[関連施策]→ P6「県民が特に不安を感じる犯罪に係る対策の強化」

刑事部【平成25年5月13日】

中 小 企 業 を 対 象 と し た 融 資 保 証 金

名下の振り込め詐欺事件の検挙功労

(捜査期間:平成23年7月~平成25年2月)

[関連施策]→ P6「県民が特に不安を感じる犯罪に係る対策の強化」

刑事部【平成25年5月13日】

密入国中国人を首魁とする一般住宅

等を対象とした広域組織窃盗事件の

検 挙 功 労

(捜査期間:平成23年8月~平成25年2月)

[関連施策]→ P6「県民が特に不安を感じる犯罪に係る対策の強化」

刑事部【平成24年9月25日】

ブラジル人グループによる海外不正

輸出を目的とした広域自動車盗事件

検 挙 功 労

(捜査期間:平成23年7月~平成24年7月)

[関連施策]→ P17「水際対策の推進」

警備部【平成25年5月8日】

対北朝鮮措置に係る外国為替及び外国

貿易法違反事件を検挙し北朝鮮企業が

関与する不正輸出の実態を解明した功労

(捜査期間:平成23年10月~平成25年2月)

[関連施策]→ P41「テロ等治安に重大な影響を及ぼす事象への対応」

生活安全部【平成25年5月21日】

初 動 警 察 刷 新 強 化 の 定 着 化 及 び

現 場 執 行 力 の 強 化 に 向 け た 施 策 の

成 果 に 係 る 功 労

(推進期間:平成21年3月~)

[関連施策]→ P47「初動警察刷新強化」

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目的(対象、意図)

身近な犯罪に強い社会が、防犯ボランティアや、関係機関・団体等と連携した各種警察活動により構築されている。

課題目標

目標項目:刑法犯認知件数

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

目 標 値 24,000件 24,000件 22,600件 21,900件 21,300件 - 21,000件

実 績 値 25,540件 23,425件 22,215件 21,493件

達 成 率 94.0% 102.5% 101.7% 101.9%

130%28000 刑法犯認知件数

身近な犯罪に強い社会の構築

【主担当課:生活安全部生活安全企画課】

課題1

1

平成24年(度)事業費

平成23年度予算決算額 平成24年度予算決算額

291,346 326,464

平成24年(度)の課題取組のためのコスト

【単位:千円】構成事業(大項目) 平成23年(度)事業費

① 防犯ボランティア活動の促進② 犯罪に強いまちづくりの推進③ 県民が特に不安を感じる犯罪に

係る対策の強化④ 子どもと女性の安全を守るため

の施策の推進⑤ 少年非行防止対策の推進⑥ 県民の目線に立った生活経済事

犯等への対策の強化⑦ 安全なサイバー空間の確保

平成23年度6月補正予算額(骨格)

平成24年度当初予算額

443,649 343,924

-20%

30%

80%

130%

10000

12000

14000

16000

18000

20000

22000

24000

26000

28000

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

刑法犯認知件数

認知件数

達成率

1

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H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

- 4,500件 3,400件 3,200件以下 3,200件以下

施策目標・関連統計

目標項目:街頭犯罪等の認知件数

年 H21年 H22年

3,200件以下 3,200件以下

実 績 値 4,620件 3,824件 3,641件 3,458件

目 標 値

H27年

達 成 率 - 118.0% 93.4% 92.5%

582団体

関連統計:防犯ボランティア団体数

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年

実 績 値 528団体 569団体 574団体

80%

90%

100%

110%

120%

130%

2000

3000

4000

5000 街頭犯罪等の認知件数

認知件数

達成率 400

600

防犯ボランティア団体数

防犯ボランティア活動等の促進

【主担当課:生活安全部生活安全企画課】

施策名

2

平成24年(度)の取組結果

① 防犯ボランティア団体に対する支援等の推進

平成24年末における警察が把握している防犯ボランティア団体は582団体で、前年比8

団体の増加となった。

防犯ボランティアの団体の活動の活性化を図るため、巡回連絡や交番・駐在所連絡協議会などの各種警察活動を通じて地域の要望把握に努めたほか、タイムリーな情報提供を目的とした三重県警察防犯の絆ネットワークを新たに整備し、これら広報媒体を活用した情報発信や、防犯パトロール用品等の支援を行った。

現在の防犯ボランティア団体の多くが60歳以上の高年齢層世代であることから、若い世代のボランティア団体の拡大を図ったほか、県内で先進的な活動を行っている団体がその活動を発表し、他団体が聴衆することで、団体の質的向上と活動の継続性を確保する取組である防犯ボランティアフォーラムin三重を開催した。

② 関係機関等による防犯ボランティア活動に対する支援の促進

自治体による防犯ボランティア活動への支援を促進するため、その根拠ともなる「生活安全条例」が未制定の2市に対し、条例制定を働き掛けるとともに、県内29市町に対しては、警察署幹部が直接的に地域安全対策関係予算増額の要請を行い、防犯ボランティ

ア団体への支援等の促進を図った。

(社)三重県防犯協会連合会や他機関が行う施策に協力するなど、関係機関等による防犯

50%

60%

70%

80%

0

1000

2000

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

0

200

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

防犯ボランティアフォーラムin三重

・(社)三重県防犯協会連合会や他機関が行う施策に協力するなど、関係機関等による防犯

ボランティア活動に対する支援を行った。

2

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③ 企業等による自主的な犯罪抑止対策の促進

警察と協定を締結するなどして、企業等が子供の見守り活動を行う「子ども110番の家(事業所)」は平成24年末現在40団体10,367事業所となっている。こうした事業所のうち、子供の保護活動、見守り活動、地域への情報発信活動等を行う能動的な活動に取り組む25事業所を三重県警察認定「子ども安全・安心の店」として新たに認定(総計76事業所)するなど、企業等による自主的な犯罪抑止対策を促進した。

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 防犯ボランティア団体に対する支援等の推進

防犯ボランティア団体の要望を踏まえ、防犯活動物品の配布やパトロールへの同行指導のほか、「三重県警察防犯の絆ネットワーク」の拡充による防犯ボランティア団体への

情報提供等により、効果的な活動の促進と活動の活性化を図る。

② 関係機関等による防犯ボランティア活動に対する支援の促進

「生活安全条例」未制定の2市に対し、条例制定を働き掛けるほか、自治体を始め、関係機関・団体等による防犯ボランティア活動への支援が推進されるよう働き掛けを強化

する。

③ 企業等による自主的な犯罪抑止対策の促進

企業等に対する情報提供等を通じ、自主的な犯罪抑止対策を促進するとともに、三重県

警察認定「子ども安全・安心の店」の拡充を図る。

子ども安全・安心の店

三重県警察防犯の絆ネットワークは、知りたい人に知らせたい防犯情報を警察署から提供し、さらに、情報提供を受けた人のネットワークを活用した情報伝達を行うことで、地域住民への幅広い浸透を図り、かつて犯罪抑止に大きな役割を果たしてきた「地域社会の連帯感や絆」を強化し、真に犯罪の起きにくい社会づくりに役立てる取組である。

◆ 情報提供開始日平成24年9月3日~

◆ 提供する防犯情報の種類① 街頭犯罪等に関する情報② 振り込め詐欺等に関する情報③ 不審者に関する情報

三重県警察防犯の絆ネットワーク

コラム 1

3

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施策目標・関連統計

目標項目:外国人住民の研修会等への参加者数

年 度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

目 標 値 - 2,000人 2,000人 2,000人 2,000人 2,000人 2,000人

実 績 値 2,187人 2,395人 2,810人 2,036人

達 成 率 - 119.8% 140.5% 101.8%

関連統計:防犯教室の開催回数

年 度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

防犯教室の開催回数 901回 1,224回 887回 840回

90%

120%

150%

180%

1000

1500

2000

2500

3000

3500 外国人住民に対する研修会等への参加者数

参加者数

達成率

500

1000

1500 防犯教室の開催回数

犯罪に強いまちづくりの推進

【主担当課:生活安全部生活安全企画課】

施策名

4

平成24年(度)の取組結果

① 官民協働による犯罪の起きにくいまちづくりの推進

安全で安心な公共空間を確保するため、老朽化したミニスーパー防犯灯(6基)を街頭

緊急警報装置に更新した。

関係事業者等とのネットワークを通じた情報発信、地域警察官による街頭活動を通じた少年への声掛けや高齢者に対する巡回連絡、学校・教育委員会等と連携した非行防止教室の開催等を通じ、地域住民の規範意識の向上と絆の強化を図り、犯罪の起きにくいま

ちづくりを推進した。

② 犯罪者を生まない社会づくりの推進

街頭活動を通じた少年への声掛けや高齢者に対する巡回連絡等、若者や高齢者の孤立化

を防止するための活動を推進した。

少年警察ボランティア等と連携し「三重県版コネクションズ」による居場所づくり活動

等を通じた少年の立ち直り支援を推進した。

所在不明となった仮釈放者等に対する保護観察所への協力、法務省から提供される出所

者情報の積極的な活用等、犯罪者を生まない社会づくりを推進した。

③ 多文化共生に向けた社会づくりの促進

外国人集住地域を受け持つ交番において、外国語のミニ広報紙を作成するなど、積極的な広報活動を実施したほか、外国人研修生に対する研修会(講話等)の実施など、共生

社会づくり活動への支援活動を行った。

平成24年中の外国人に対する研修会等への参加者数は2,036人であった。

平成24年中、外国語による運転免許学科試験の受験者は、英語が571人、ポルトガル語

が1,067人であった。

30%

60%

0

500

1000

H21年度H22年度H23年度H24年度H25年度H26年度H27年度

0

500

H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

が1,067人であった。

4

Page 13: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

④ 犯罪に強い防犯建物部品の普及推進

防犯性能の高い建物部品(以下「CP部品」という。)の普及を図るため、民間組織(日本ロックセキュリティ協会)と連携し、6月9日(ロックの日)に広報啓発活動を行っ

たほか、地域における防犯教室を積極的に開催し、CP部品の普及を図った。

⑤ 学校等における防犯活動の推進

学校・教育委員会等と連携し、学校への不審者侵入時の対応訓練や、児童に対する誘拐防止教室を

開催した。

制服警察官による通学路周辺における街頭活動の強化、子供の見守りを行う防犯ボランティアに対する情報提供、緊急雇用創出事業を活用した警備

員によるパトロール活動を実施した。

⑥ 地域に密着した警察活動の強化

巡回連絡や、交番・駐在所連絡協議会等の各種警察活動を通じて把握した地域住民のニーズに対応するため、制服警察官による街頭活動の強化など、県民の安心感の醸成に

努めたほか、職務質問の徹底等による犯罪検挙活動を推進した。

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 官民協働による犯罪の起きにくいまちづくりの推進

既設のスーパー防犯灯等を「街頭緊急警報装置」に順次更新しつつ、安全・安心なまち

づくりに取り組んでいく。

街頭活動を通じた少年への声掛けや高齢者に対する巡回連絡、非行防止教室の積極的な

開催等により、地域住民の規範意識の向上と絆の強化を図っていく。

小学校における不審者対応訓練

5

開催等により、地域住民の規範意識の向上と絆の強化を図っていく。

市町におけるセーフコミュニティ認証取得への取組を促進するなど、犯罪の起きにくい

まちづくりを推進していく。

② 犯罪者を生まない社会づくりの推進

「三重県版コネクションズ」による、非行少年の立ち直り支援を推進するほか、少年へ

の呼び掛け活動等により少年を見守る社会気運の醸成を図る。

所在不明となった仮釈放者等に関する保護観察所への協力や、性犯罪者の再犯防止に向

けた取組を推進していく。

③ 多文化共生に向けた社会づくりの促進

巡回連絡や各種会合等を通じ、外国人の居住実態等を把握するとともに、部内外の連携を強化して、積極的な広報啓発活動と共生社会づくり活動への支援・参画を推進してい

く。

④ 犯罪に強い防犯建物部品の普及推進

NPO法人三重県防犯設備協会等の民間団体と連携し、参加体験型の防犯教室や各種の広報活動等により、三重県防犯優良アパート認定制度のほか、CP部品等の普及を図っ

ていく。

⑤ 学校等における防犯活動の推進

学校、教育委員会等と連携し、学校への不審者侵入時の対応訓練や誘拐防止教室を計画

的に開催する。

学校等の要望に応じて地域安全マップの作成に協力していく。

制服警察官による街頭活動の強化、子供の見守り活動を行う防犯ボランティアに対する

支援等を推進していく。

⑥ 地域に密着した警察活動の強化

巡回連絡や、交番・駐在所連絡協議会等の各種警察活動を通じ、地域住民の要望等を把

握していく。

犯罪発生実態等に応じた街頭活動など、地域に密着した警察活動を一層強化していく。

・犯罪情勢を踏まえた勤務時間のスライド運用等、警察事象に応じた効果的かつ効率的な

運用を図るほか、職務質問の徹底等による検挙活動を強化していく。

5

Page 14: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

施策目標

目標項目:凶悪犯の検挙率

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

目 標 値 - 80%以上 80%以上 80%以上 80%以上 80%以上 80%以上

実 績 値 70.8% 80.7% 71.6% 73.0% -

達 成 率 - 100.9% 89.5% 91.3%

目標項目:主な侵入犯罪の検挙人員

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

目 標 値 - - 210人 210人 210人 210人 210人

実 績 値 180人 183人 194人 193人 -

達 成 率 - - 92.4% 91.9%

80%

100%

120%

200

250 主な侵入犯罪の検挙人員

検挙人員80%

100%

120%

80%

100% 凶悪犯の検挙率

検挙率

県民が特に不安を感じる犯罪に係る対策の強化

【主担当課:刑事部刑事企画課】

施策名

6

平成24年(度)の取組結果

① 凶悪犯等重要犯罪対策の強化

凶悪犯罪等重要犯罪の迅速かつ徹底検挙を図るため、110番通報等による事件認知後、現場検挙を目的とした初動捜査を実施し、鳥羽市内で発生した殺人事件では、現場付近において早期に被疑者を発見・検挙したほか、事後の科学捜査を考慮した現場鑑識活動の徹底、防犯カメラ映像等の犯人追跡情報の早期確保、捜査支援システムの活用等による初動捜査活動の強化を図った。

DNA型鑑定、三次元画像鑑定システムなどの科学捜査を推進し、発生から約16年経過し、長期未解決事件として捜査を継続していた上野市(現:伊賀市)内における強盗殺人事件の被疑者を検挙した。

② 身近な窃盗事犯対策の強化

中古物品等の流通環境の把握、流通業者との良好な関係を構築し、質店、リサイクル

ショップ等に対する盗品捜査を継続的に実施した。

聞き込み捜査の徹底、防犯カメラ画像の分析・精査、捜査支援システムを活用した被疑者の割り出し及び被害品の発見・回復に努めるとともに、自動車利用犯罪に対しては、平成22年9月に「大事な車を守ろう!運動」推進に関する協定を締結した三重県自動車販売協会と「自動車関連犯罪抑止対策会議」を開催し、被害防止に係る連携強化に努め

0%

20%

40%

60%

80%

0

50

100

150

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

検挙人員

達成率

0%

20%

40%

60%

80%

0%

20%

40%

60%

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

達成率

現場鑑識活動

た。

6

Page 15: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

③ 振り込め詐欺対策の強化

振り込め詐欺を始めとする特殊詐欺の実行犯及び助長犯被疑者の徹底検挙に努めるとともに、「特殊詐欺撲滅サポーター」による特殊詐欺に利用される犯行ツールの遮断、だまされた振り作戦の実施、被害の届出や相談に係る情報を収集・集約し、「即時通報制度」、「振り込め詐欺金融機関即応ネットワーク」等の活用などによる先制的な抑止活動を推進した。

特殊詐欺捜査で入手した名簿に基づいて巡回連絡を実施したほか、「振り込め詐欺等撲滅の日」(毎月

15日)に合わせて広報啓発活動を行うなど、被害に遭わないための取組を強化した。

④ 告訴・告発の適正な取扱い及び迅速・的確な捜査の推進

告訴・告発の適正な受理と迅速・的確な捜査を推進するとともに相談段階から、警察署及

び警察本部で情報を共有し、適正な受理・不受理の判断と適切な対応を図った。

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 凶悪犯等重要犯罪対策の強化

凶悪犯罪等に対し、事件発生後の早期に組織の捜査力を集中投入する体制の確保、現場検挙を目的とした初動捜査活動の強化、科学捜査を活用するための現場鑑識活動の徹

底、防犯カメラ映像等の犯人追跡情報の早期確保などの基本捜査の徹底を図る。

各種教養や部門横断的な初動対応訓練の反復実施により、初動捜査力の強化に努める。

未解決事件については、証拠資料の再鑑定・再吟味を行うとともに、継続的な情報提供

「振り込め詐欺等撲滅の日」の活動

の呼び掛けなど、必要な捜査を継続し、事件風化の防止に努める。

② 身近な窃盗事犯対策の強化

効果的で漏れのない盗品捜査を継続して推進し、判明した盗品処分者等からの突き上げ捜査の徹底、被害の早期回復に努めるとともに、地域における各種イベント・会合等の機会を通じ、施錠の徹底及び防犯性能が高いCP部品の普及促進、平成25年5月から運用の「青色回転灯犯罪抑止パトロール事業」を活用した警備員によるパトロール活動や駐留警戒活動等による窃盗対策を推進していく。

③ 振り込め詐欺対策の強化

振り込め詐欺を始めとする特殊詐欺の撲滅を目指し、特殊詐欺グループの組織実態の解明、突き上げ捜査による首謀者の徹底検挙及び口座詐欺、携帯電話詐欺等の助長犯罪の

徹底検挙活動を強力に推進する。

巡回連絡等の警察活動を通じた被害防止対策の実施、地域住民で構成される「振り込め詐欺等撲滅員(振り込め詐欺なくし隊)」による広報啓発活動等、先制的な抑止対策を

継続して推進する。

④ 告訴・告発の適正な取扱い及び迅速・的確な捜査の推進

告訴・告発事件を適正に受理するための取組を強化し、相談の段階からの情報共有及び

事件の組織的管理の徹底を図る。

事件の規模、難易度等を的確に検討し、本部捜査員の投入、検察庁との連携、合同共同

捜査の推進等により、事件処理の迅速化を図る。

平成9年4月、三重県上野市(現:伊賀市)内のビジネスホテルにおいて、フロント係の被害者が、何者かに殺害され、事務所内から現金約160万円を奪われる強盗殺人事件が発生した。近年の高度化された鑑定技術を用いて、証拠資料等の再精査を行い、ホテル関係者等に対する再聞き込み等の捜査を実施した結果、同ホテルの元従業員を被疑者と特定し、平成25年2月、発生から15年10月経過した長期未解決重要事件を解決した。

「ホテルキャッスルイン上野」における強盗殺人事件の検挙

コラム 2

25年2月、発生から15年10月経過した長期未解決重要事件を解決した。

7

Page 16: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

関連統計

関連統計:誘拐防止教室等の開催回数

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年

誘拐防止教室等の開催回数 363回 310回 251回 246回

H24年 H25年 H26年 H27年

H26年 H27年

616件 633件 782件 704件

関連統計:不審者情報の認知件数

年 H21年 H22年 H23年

不審者情報の認知件数

50

100

150

200

250

300

350

400 誘拐防止教室等の開催回数

350400450500550600650700750800850 不審者情報の認知件数

子どもと女性の安全を守るための施策の推進

【主担当課:生活安全部生活安全企画課】

施策名

8

平成24年(度)の取組結果

① 子どもと女性を犯罪被害から守る対策の推進

子供や女性を対象とした犯罪の発生状況や不審者情報の分析を行い、情勢に応じた街頭活動や列車警乗のほか、検挙、指導警告等の先制・予防的活

動を推進した。

学校・教育委員会等と連携した誘拐防止教室を開催したほか、子供の見守り活動等を積極的に行う25事業所を新たに『三重県警察認定「子ども安全・安心の店」』に認定するなど、社会全体で子供と女性を守る機運の醸成を図った。

② ストーカー・配偶者からの暴力対策の推進

平成24年中のストーカー事案の認知件数は295件で、前年比23件増加したほか、配偶者

からの暴力事案相談受理件数は548件で、前年比2件増加した。

ストーカー事案等、恋愛感情等のもつれに起因する暴力的事案は、事態が急展開して重大事件に発展するおそれがあることから、相談の受理に際しては、被害者本人やその親族等に及ぶ危険性を理解させるとともに、関係機関等と連携し、被害者の安全確保の徹底を図った。

組織横断的な情報共有を図ることが保護対策上、必要であることから、生活安全関係情

報集約システムを構築し、組織的な情報共有をより一層推進した。

③ 児童虐待防止対策の推進

平成24年中に警察が認知した68件の児童虐待事案に対しては、児童の安全の確認及び安

全の確保を最優先とした対応を徹底した。

0

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

300350

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

誘拐防止教室

8

Page 17: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

8月から9月にかけて各警察署、児童相談所、教育委員会の連絡会議に出席(計5回)し、意見交換及び模擬訓練を実施して児童の保護と支援に向

けた連携を強化した。

④ 児童ポルノ事犯を始めとする福祉犯対策の推進

平成24年中、児童ポルノ事犯を始めとする福祉犯

取締りを推進し、100人を検挙した。

福祉犯の検挙に伴って、83人の福祉犯被害少年を

保護した。

⑤ 少年を取り巻く有害環境浄化対策の推進

毎月5日の「青少年の日」を中心に、少年警察ボランティア、学校等と連携し、カラオ

ケボックス等の営業者に対し、少年の非行・被害防止への協力を要請したほか、「青少

年の非行・被害防止全国強調月間」等を中心に、関係機関・団体と連携し、有害環境浄

化を始めとした各種取組を実施した。

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 子どもと女性を犯罪被害から守る対策の推進

子供や女性に対する声掛け、つきまとい等性犯罪等の前兆とみられる事案の情報収集・分析を行い、行為者を特定して検挙又は指導・警告措置を講ずる先制・予防的活動を推

進するとともに、他機関(教育委員会等)との連携を強化する。

学校、学習塾が密集する地区において、機能が低下しているミニスーパー防犯灯を新た

な防犯装置である街頭緊急警報装置に更新し、子供を見守る環境の強化を図る。

② ストーカー・配偶者からの暴力対策の推進

児童虐待模擬訓練

9

② ストーカー・配偶者からの暴力対策の推進

ストーカー事案等、恋愛感情等に起因する暴力的事案の特性や対応要領について、全職員に対する教養を実施し、この種事案への適切な対応を徹底するほか、関係機関・団体

と連携し、被害者の一時避難等、安全確保のための措置を徹底する。

平成25年2月15日から運用を開始した全国統一様式による意思決定支援手続等を活用し、被害者自身の選択・決断・協力の必要性等を説明して、より一層の被害者対策等を

推進する。

③ 児童虐待防止対策の推進

各種会議等において幹部職員、児童虐待担当者等に対し、児童の安全の確認及び安全の確保を最優先とした対応の徹底について反復継続的に指示するとともに、関係機関との

合同訓練及び情報交換を実施し、連携強化に努める。

組織的な情報集約を行い、部内各部門及び関係機関との必要な情報共有を徹底するとともに、早期に児童の救出保護を図るほか、継続的に被害児童の現状について把握に努

め、関係機関と連携して児童虐待事案の再発防止に努める。

④ 児童ポルノ事犯を始めとする福祉犯対策の推進

各種警察活動を通じ、児童ポルノ事犯、インターネットを利用した児童買春事犯等福祉

犯の端緒を入手し、取締りを強化する。

少年サポートセンターを中心に、少年警察ボランティアや学校関係者等と連携して、家出少年等の発見・保護を強化するとともに、関係機関・団体等と連携し、児童買春事犯を誘発する出会い系サイトを始めとする有害環境の浄化対策を推進するほか、少年の被

害防止に向けた広報啓発を実施する。

⑤ 少年を取り巻く有害環境浄化対策の推進

携帯電話販売、カラオケボックス、書店等の事業者に対し、少年に有害な環境の浄化に向けた自主的な取組を更に要請するほか、関係機関・団体等と連携し、有害環境浄化に

向けた各種取組を推進していく。

学校等の関係機関、少年警察ボランティア等と連携し、児童が使用する携帯電話に係る

フィルタリングの100%普及を目指すなど、児童が被害に遭わない取組を推進していく。

フィルタリングの100%普及を目指すなど、児童が被害に遭わない取組を推進していく。

児童買春・児童ポルノ法や、三重県青少年健全育成条例等、各種法令を積極的かつ多角

的に活用した福祉犯の取締りを強化する。

9

Page 18: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

施策目標・関連統計

目標項目:非行防止教室の開催回数

年 度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

目 標 値 - 400回 400回 400回 400回 400回 400回

実 績 値 347回 382回 435回 476回

達 成 率 - 95.5% 108.8% 119.0%

関連統計:不良行為少年の検挙人員

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

不良行為少年の補導人員 15,874人 13,147人 10,627人 9,548人

9000

12000

15000

18000 不良行為少年の補導人員

100%

150%

300

400

500

600 非行防止教室の開催回数

開催回数

達成率

少年非行防止対策の推進

【主担当課:生活安全部少年課】

施策名

10

平成24年(度)の取組結果

① 少年の規範意識の向上を図る施策の推進

県内の小・中・高等学校等において、476回、児童・生徒に対し、規範意識の醸成に向

けた非行防止教室を開催した。

管内の犯罪発生状況を的確に把握・分析し、犯罪の多発地域、時間帯に重点指向したパ

トロール活動等を実施し、犯罪検挙等取締り活動を強化した。

② 地域社会で少年を見守る活動の推進

少年と年代の近い大学生40人を少年警察学生ボランティアに委嘱して、祭り会場周辺や街頭におい

て、少年への呼び掛け活動を実施した。

③ 少年の立ち直り支援活動の推進

非行少年等に対し、継続的な指導・助言等の立ち直り支援を行った。また、少年警察ボランティア等と連携し、スポーツ活動や農業体験等、少年の

居場所づくりを実施した。

④ 不良行為少年の早期発見・早期措置の推進

少年警察学生ボランティアを含む少年警察ボランティアや関係機関・団体と連携し、不

良行為少年に対する補導活動等を強化した。

⑤ 厳正かつ的確な捜査及び非行集団対策の推進

非行少年に対する厳正かつ的確な捜査等を推進するため、年間を通じ、生活安全課長会

議を始めとする会議等において、少年の特性に配意した捜査等の徹底を指示した。

0

3000

6000

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

0%

50%

0

100

200

H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

居場所づくり活動

議を始めとする会議等において、少年の特性に配意した捜査等の徹底を指示した。

10

Page 19: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

管内実態把握活動、検挙に伴う非行集団(暴走族等)の解体、少年への暴力団の影響を

排除するための広報啓発活動等を推進した。

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 少年の規範意識の向上を図る施策の推進

低年齢のうちからの規範意識の向上に向け、警察職員が学級担任と協働で行うTT

(チームティーチング)方式による非行防止教室の開催促進を図る。

少年による万引き等のゲートウェイ犯罪、その他小さな違法行為についても看過することなく、その対応に応じた検挙又は指導警告等の措置を講ずるなど、少年の規範意識の向上を図るための活動を推進する。

② 地域社会で少年を見守る活動の推進

大学生や地域における多様な人材を少年警察ボランティアとして委嘱し、「少年への呼

び掛け活動」等を積極的に推進する。

③ 少年の立ち直り支援活動の推進

非行少年に対する立ち直り支援活動の一環として、少年及び保護者への相談活動等を強化するほか、関係機関・団体、ボランティア等と連携し、環境美化活動、農業体験、ス

ポーツ活動等、非行少年に対する様々な居場所づくりを実施する。

④ 不良行為少年の早期発見・早期措置の推進

少年非行を防止するためには、その前兆を認知し、早期に的確な対応策を講ずることが

重要であることから、少年警察ボランティア等と連携し街頭補導活動を強化する。

⑤ 厳正かつ的確な捜査及び非行集団対策の推進

厳正かつ的確な事件捜査等に当たるほか、関係部門が一体となり、非行集団やその活動に関与する暴力団の実態把握及び取締りを推進する。

11

に関与する暴力団の実態把握及び取締りを推進する。

過去に警察において非行少年として取扱いのあった少年及びその保護者に警察から積極的に連絡をとり、連絡の結果、当該少年が非行に走りかねない状態にある場合、県教育委員会等の関係機関と連携・協働して少年の立ち直りを支援するための活動を推進する。

三重県版コネクションズ

コラム 3

関係

機関

教育委員会

学校問題サポートチーム

警察

大学生ボランティア

学校

地域

支援内容

○継続的な指導、助言

○他機関と連携した就学・就労支援

○大学生ボランティアによる学習支援

○社会奉仕、生産体験活動 等

支援が必要な少年

11

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関連統計

関連統計:悪質商法検挙件数、ヤミ金融事犯検挙件数

- -

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年

5件 -

H26年 H27年

悪質商法検挙件数 1件 5件 2件 1件 -

- -ヤミ金融事犯検挙件数 4件 11件 11件

0

1

2

3

4

5

6

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

悪質商法検挙件数

0

5

10

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

ヤミ金融事犯検挙件数

県民の目線に立った生活経済事犯等への対策の強化

【主担当課:生活安全部生活環境課】

施策名

12

平成24年(度)の取組結果

① 生活経済事犯取締りの強化

悪質商法やヤミ金融事犯を始めとする生活経済事犯の検挙活動はもとより組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律に基づく犯罪収益等の没収等を強化するとともに、犯行に利用されている預貯金口座や携帯電話の情報を把握した際には、口座凍結

依頼や契約者確認の求めなど犯行ツールの無力化を図り、被害拡大防止を推進した。

交番・駐在所のミニ広報紙のほか、高齢者に対する防犯講話や巡回連絡等、あらゆる活

動を通じた被害防止広報に努めた。

② 保健衛生関係事犯取締りの強化

保健衛生関係事犯は、事案解決が遅れた場合、県民の生命・身体に直接危害を及ぼすおそれがあることから、事件情報を認知した際には、迅速・的確な捜査活動を実施し、早

期検挙に努めた。

交番・駐在所のミニ広報紙のほか、高齢者に対する防犯講話や巡回連絡等、あらゆる活

動を通じた広報啓発活動を推進した。

③ 秩序違反関係事犯取締りの強化

軽犯罪法違反などの軽微な違反行為は、刑法等の重大犯罪に発展し得るものであることから、犯罪の発生実態に応じたパトロール、駐留警戒等の街頭活動の強化及び積極的な

職務質問の実施等、規範意識の向上を図るための活動を推進した。

多くの女性が被害に遭っている盗撮や痴漢事犯の検挙活動を推進した。

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 生活経済事犯取締りの強化

高齢者を狙った悪質商法やヤミ金融事犯、未公開株や社債等への投資を煽る利殖勧誘事犯など、県民の生活を脅かす生活経済事犯に対する検挙活動を一層強化し、組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律に基づく犯罪収益等の没収等を始め、検挙時の課税通報等により、被疑者が不当に得た犯罪収益を積極的に剥奪するとともに、被時の課税通報等により、被疑者が不当に得た犯罪収益を積極的に剥奪するとともに、被害者に対する被害回復を可能な限り支援する。

12

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消費生活センター等との情報交換や担当者会議により連携を強化するほか、適切な広報

啓発活動を実施する等、被害防止対策を推進する。

② 保健衛生関係事犯取締りの強化

食品や薬品に関する保健衛生関係事犯は、県民の生命や身体に直接被害を及ぼすおそれ

が特に強いことから、事件情報を認知した際には早期の検挙を図る。

連絡会議の開催等により関係行政機関との緊密な連携体制を確立し、情報の共有化を図

るとともに、被害拡大防止対策を推進する。

③ 秩序違反関係事犯取締りの強化

依然として多発している女性を狙った盗撮や痴漢事犯に対する取締りを強化するとともに、軽犯罪法違反などの軽微な違反行為についても、他の犯罪を予防する観点から、検

挙や警告活動を徹底する。

地域警察官に対する指導教養を徹底するなど、現場警察官の執行力の強化を図る。

高齢者を狙った悪質商法やヤミ金融事犯、未公開株や社債等への投資を煽る利殖勧誘事犯など、県民の生活を脅かす生活経済事犯に対する被害を未然に防止するため、ポスター等を活用した広報啓発活動を行い、広く注意喚起を促している。

生活経済事犯に対する広報啓発活動

コラム 4

1313

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関連統計

関連統計:サイバー犯罪検挙件数、サイバー事犯相談受理件数

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

サイバー犯罪検挙件数 67件 69件 61件 57件

サ イ バ ー 事 犯相 談 受 理 件 数

1,356件 1,088件 911件 1,286件

0

300

600

900

1200

1500

1800

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

サイバー事犯相談受理件数

0

20

40

60

80

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

サイバー犯罪検挙件数

安全なサイバー空間の確保

【主担当課:生活安全部生活環境課】

施策名

14

平成24年(度)の取組結果

① 部門横断的な取組と新たな捜査手法の積極的な活用等の推進

三重県警察サイバー犯罪対策プロジェクト会議、三重県警察サイバー空間の脅威に対する総合対策委員会、三重県警察サイバー対策幹事会などにおいて、サイバー犯罪捜査に

おける留意事項等の情報共有を図るなど関係部門との連携を強化した。

インターネット・ホットラインセンターから通報される違法・有害情報事犯や不正アクセス等の悪質事犯を取り締まるための専従捜査員7名を増員し、児童ポルノ法違反など

57件を検挙した。

② 違法・有害情報対策の推進

非行防止教室や中・高等学校での講話などを通じ、サイバー空間における情報モラルの向上を図ったほか、犯罪被害の実態やインターネットの危険性、フィルタリングの重要

性についての広報啓発活動を実施し、違法・有害情報対策の強化に努めた。

③ サイバー犯罪対策の推進

中・高等学校の生徒や県民を対象とするインターネット安全教室を開催し、サイバー犯罪に遭わな

いための意識醸成を図った。

県内でインターネットプロバイダ業を営む18事業者による「三重県インターネット防犯連絡協議会」や、インターネット上の違法・有害情報パトロールを県内の民間人に委嘱して運用している「三重県警察サイバーパトロール・モニター」と連携し、官民一体となったサイバー犯罪対策を推進した。 サイバーパトロールモニター委嘱式

14

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平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 部門横断的な取組と新たな捜査手法の積極的な活用等の推進

「不正指令電磁的記録に関する罪(ウイルス罪)」や、電磁的記録に係る記録媒体の差

押えの執行方法などを捜査員に浸透させ、新たな捜査手法の活用を推進する。

サイバー犯罪捜査専科を更に充実させるとともに、サイバー犯罪捜査検定(初級)を継続実施し、初級合格者には中級を受験させるなど、捜査員のサイバー犯罪対処能力の強

化を図る。

② 違法・有害情報対策の推進

関係機関と連携し、情報モラル向上に向けた教育・広報啓発を継続的に実施し、イン

ターネットの危険性及び適切な利用に関する意識醸成に向けた対策を推進する。

③ サイバー犯罪対策の推進

相談等を端緒とする事案の積極的な事件化を図り、不正アクセス事犯等の悪質事犯検挙

に向け、関係部門と連携を密にした取締りを強化する。

犯罪情勢に応じた内容が盛り込まれた、サイバー犯罪の被害に遭わないための広報啓発

活動を推進する。

「全国協働捜査方式」は、匿名性と広域性を特徴とするサイバー犯罪に対処するために平成23年7月1日から導入された捜査方式である。

インターネット・ホットラインセンターから警察庁に対して通報された

全国協働捜査方式

コラム 5

15

インターネット・ホットラインセンターから警察庁に対して通報された違法情報のうち、発信元がどの都道府県にあるか推認できないものを警察庁から警視庁生活安全部サイバー犯罪対策課に設置されている情報追跡班に送付し、この情報追跡班で違法情報の発信元を割り出す捜査を行い、これによって発信元が判明した違法情報について、警察庁の調整により、発信元を管轄する都道府県警察がその後の捜査を行うものである。

また、平成24年4月1日から有害情報についても警察庁に通報されることとなった。

【全国協働捜査方式の流れ】

国民からの通報

インターネット・

ホットラインセンター

警視庁情報追跡班

都道府県警察

発信元の解明捜査

犯人検挙

15

Page 24: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

目的(対象、意図)

暴力団等の組織を背景に敢行される犯罪が、検挙活動や暴力団排除条例を効果的に活用した暴力団排除活動等により減少している。

課題目標

目標項目:暴力団検挙人員

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

- - -

目 標 値 350人 350人 280人 280人 280人

89.3% 77.1% -

280人 280人

実 績 値 246人 268人 250人 216人

- -達 成 率 70.3% 76.6%

広域化する組織犯罪への対処

【主担当課:刑事部組織犯罪対策課】

課題2

16

平成24年(度)の課題取組のためのコスト

【単位:千円】構成事業(大項目) 平成23年(度)事業費 平成24年(度)事業費

① 水際対策の推進② 犯罪収益対策の強化③ 暴力団対策等の強化④ 薬物対策等の強化⑤ 銃器対策等の強化⑥ 犯罪のグローバル化・犯罪イン

フラ対策の強化⑦ 組織的に敢行される各種事犯へ

の対策

平成23年度6月補正予算額(骨格)

平成24年度当初予算額

20,456 23,332

平成23年度予算決算額 平成24年度予算決算額

21,070 20,263

0%

20%

40%

60%

80%

100%

120%

0

50

100

150

200

250

300

350

400

450

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

暴力団検挙人員

暴力団検挙人員

達成率

16

Page 25: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

認知件数

検挙件数

関連統計

関連統計:自動車盗認知・検挙件数、水際監視協力員委嘱数

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

-自動車盗

402件 430件 459件 458件 -

92人 -

- -

71件 115件 128件 99件 - -

- -

平成24年(度)の取組結果

① 関係機関と連携した密輸入対策等の推進

水際監視協力員委嘱数 103人 103人 103人

0

200

400

600

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

自動車盗認知・検挙件数

自動車盗認知件数

自動車盗検挙件数

0

50

100

150

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

水際監視協力員委嘱数

水際対策の推進

【主担当課:刑事部組織犯罪対策課】

施策名

17

① 関係機関と連携した密輸入対策等の推進

増加傾向にある自動車盗の検挙を図るため、捜査支援システムを駆使し、実行犯・運搬・保管の各役割に着目した車両の割り出しにより、検挙に向けた捜査を推進したほか、盗難自動車を不正輸出する目的で解体等を行っているヤードの実態把握のため、関係部門及び関係機関と連携し、情報交換及び立入調査を実施するとともに、ヤード及び関連施設解体のため、捜索等を実施した。

水際における密輸関連情報の入手及び薬物・銃器の摘発強化を図るため、水際監視協力員として92人を委嘱し、監視及び通報体制の強化に努めたほか、警察、検察庁、税関、海上保安庁及び入国管理局で構成する「三重県薬物・銃器取締機関連絡協議会実務担当者会議」、「名古屋税関密輸出入取締対策三重地区協議会」等の連絡会議を開催し、各種情報の共有化及び連携の強化に努めた。

② 関係機関等との連携による沿岸警戒の強化

海上保安庁、税関等関係機関との積極的な情報交換、合同訓練及び合同パトロールを推進し、連携の強化を図りながら沿岸警戒を徹底したほか、沿岸部を管轄する警察署の警察署協議会、交番・駐在所が発行するミニ広報紙等を活用した広報啓発活動等を推進

し、沿岸住民、漁業関係者等の協力確保による不審情報の収集に努めた。

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 関係機関と連携した密輸入対策等の推進

増加傾向にある自動車盗の検挙対策を中心に各種施策を推進し、継続的なヤード対策を推進するとともに、関係部門及び関係機関との連携を強化し、盗難自動車等の不正輸出

防止に向け取り組んでいく。

水際監視協力員の拡充に努め、監視及び通報体制の更なる強化を図るとともに、関係機関・団体との連絡会議を積極的に開催するなどして、各種情報の収集・分析及び共有化

を図り、密輸入事犯の検挙に努める。

② 関係機関等との連携による沿岸警戒の強化

関係機関・団体との積極的な情報交換、水上機動力を活用した合同訓練、合同パトロール等を実施するなど、緊密に連携して沿岸警戒を強化するとともに、あらゆる警察活動ル等を実施するなど、緊密に連携して沿岸警戒を強化するとともに、あらゆる警察活動

を通じた広報啓発活動を推進し、不審情報の収集に努める。

17

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提供件数

活用件数

H24年 H25年

- -

関連統計

関連統計:疑わしい取引に関する情報提供・活用件数

年 H21年 H22年 H23年

- -

H26年 H27年

疑わしい取引に関する情報

1,388件 1,489件 1,531件 1661件 -

平成24年(度)の取組結果

① マネー・ローンダリング対策等の推進

組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律(以下「組処法」という。)を

610件 319件 408件 358件

0

500

1000

1500

2000

2500

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

疑わしい取引に関する情報提供件数

0

200

400

600

800

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

疑わしい取引に関する情報活用件数

犯罪収益対策の推進

【主担当課:刑事部組織犯罪対策課】

施策名

18

組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律(以下「組処法」という。)を積極的に適用し、貸金業法違反を前提犯罪とした組処法違反(犯罪収益等隠匿)事件に

より暴力団員等被疑者3人を検挙した。

疑わしい取引に関する情報(以下「疑取情報」という。)の分析精度の強化に努めるとともに、同情報の積極的かつ効果的な活用に資するため、各種執務資料を発出したほか、担当者の情報分析能力の向上等に努め、関係部門が連携した捜査を推進した結果、

同情報を端緒とした通帳詐欺事件等により、被疑者13人を検挙した。

② 犯罪組織からの収益の剝奪・収益ルートの遮断

平成24年は、起訴前没収保全の適用には至らなかったが、課税通報により犯罪収益の剥

奪に努めた。国税機関との「課税措置推進連絡会議」を開催し、資産や犯罪収益等の解明に関する情

報の交換、共有化を図った。

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① マネー・ローンダリング対策等の推進

組処法を適用するためには、その前提となる詐欺、金融犯罪等が必須であることから、関係部門との連携を密にし、事件の内偵段階からマネー・ロンダリング事犯に着目した

検討を行う。

犯罪収益対策係において疑取情報の分析強化に努めるとともに、各種教養、巡回業務指導等あらゆる機会を通じて教養を実施することにより、事件捜査の端緒を始め、基礎捜査、突き上げ捜査、余罪の解明、隠匿された犯罪収益の解明等、様々な犯罪捜査におい

て有効活用を図る。

② 犯罪組織からの収益の剝奪・収益ルートの遮断

情報官会議、三重県警察犯罪のグローバル化・犯罪インフラ対策室会議等の各種会議を活用するなどして、関係部門間における各種情報の共有を図り、押収、起訴前没収保全

のほか、国税機関との連携による課税通報を積極的に適(活)用し、犯罪収益の剝奪や収益ルートの遮断による犯罪組織の壊滅、弱体化を図る。

18

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団体数

構成員等

H25年 H26年

920人

関連統計

関連統計:暴力団勢力(団体数・構成員等)、行政命令発出件数

年 H21年 H22年 H23年 H24年

H27年

暴力団勢力41団体 35団体 33団体 32団体 - - -

880人 780人 - -

- -

1,160人

行政命令発出件数 12件 6件 9件 3件

0

5

10

15

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

行政命令発出件数

0

500

1000

1500

0

10

20

30

40

50

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

暴力団勢力

団体数

構成員等

暴力団対策等の強化

【主担当課:刑事部組織犯罪対策課】

施策名

19

平成24年(度)の取組結果

① 暴力団の実態解明の推進

各警察署から暴力団に関する情報及び資料を集約の上、これを分析・一元化して、情報官会議、犯罪のグローバル化・犯罪インフラ対策室会議等の各種会議を活用し、関係部

門に適切に還元するなどして、部門横断的な情報の共有化を図った。

巡回連絡や警ら活動を通じて、暴力団の実態把握、住民からの意見や要望等の把握な

ど、各種情報収集に努めた。

② 暴力団の社会からの孤立化の推進

4月1日、暴力団排除条例の施行から1年を期に、県下一斉に条例施行1周年キャンペーンを実施し、県民及び事業者に対する条例の更なる周知徹底並びに意見・要望の把

握に努めた。

県関係部局並びに全市町の条例所管部局及び教育委員会の担当者で構成する「暴力団排除に関する連携・協力のあり方検討会議」において暴力団排除対策の現状、課題等について全県的な情報共有を行うとともに、三重県が一体となった暴力団排除に関する各種

取組を推進した。

条例に規定されている「飲食店事業者からの暴力団排除対策」に基づき、平成24年中、「愛宕・周辺地区不当要求拒否宣言の街」ほか2地区において、飲食店事業者等が加盟する「不当要求拒否宣言の街」が設立されたほか、県及び市町の事務事業からの暴力団排除を推進した(生活保護制度から1件、公営住宅制度から1件を排除)。

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

愛宕・周辺地区不当要求拒否宣言の街

設立決起大会

19

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③ 暴力団に対する資金源対策の強化

暴排ローラー等あらゆる機会を通じて暴力団関係企業、共生者の実態解明に努めた。

国税機関との「課税措置推進連絡会議」を開催し、暴力団構成員に対する課税措置、犯

罪収益に対する没収、追徴等の促進に関する情報の共有及び連携の強化に努めた。

④ 暴力団に対する取締りの強化

弘道会傘下組織を中心とした集中的かつ戦略的な取締りを推進した結果、弘道会傘下組織組員等による保険金詐欺事件等を始め、216人の暴力団構成員等を検挙したものであ

るが、目標値である280人の達成には至らなかった。

地域警察官による暴力団構成員等の検挙人員は、79人であった。

⑤ 暴力団への加入防止と暴力団からの離脱促進のための取組の強化

指定暴力団員による脱退妨害行為事案について暴力団対策法に基づく中止命令を2件、

再発防止命令を1件発出した。

警察職員を派遣し、暴力団排除に係る学校教育を49回(受講者総数15,503人)実施した。

組織犯罪対策課内に設置している「暴力相談電話」及び暴力団対策法施行規則に基づい

て配置している「社会復帰アドバイザー」を効果的に運用するとともに、暴力追放三重

県民センター及び暴力団離脱者受入賛同企業と連携するなどして、暴力団離脱者に対す

る就労支援体制を構築した。

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 暴力団の実態解明の推進

総括情報官を中心に、部門横断的な情報収集を推進して暴力団の実態解明を図るとともに、収集・分析した情報を一元化した上、犯罪のグローバル化・犯罪インフラ対策室会

議等を通じ、関係部門に適切に還元するなどして、部門間相互の活用を推進する。

20

議等を通じ、関係部門に適切に還元するなどして、部門間相互の活用を推進する。

巡回連絡、パトロールを始め地域警察活動による多角的な実態把握を推進していく。

② 暴力団の孤立化対策の推進

施行3年目を迎えた暴力団排除条例を効果的に活用し、各種業・取引からの暴力団排除

等を図るとともに、各種事業団体に対し、暴排条項の導入を働きかける。

平成24年度末をもって終了した「暴力団排除に関する連携・協力のあり方検討会議」に代わり、「三重県暴力団排除対策推進会議」を設立し、全県的な情報共有及び各種取組

の推進を図る。

不当要求防止責任者講習等を通じて、行政対象暴力排除の重要性を認識させるとともに、暴力追放三重県民センター及び三重弁護士会と緊密な連携を図り、暴力団等の不当

要求に対する組織的な対応のための支援・指導を一層推進する。

③ 暴力団に対する資金源対策の強化

国税等関係機関との連絡会議を定期的に開催するなどして、各種情報の共有及び連携の強化を図るとともに、あらゆる機会を通じ、犯罪収益対策に関する教養を実施し、疑わ

しい取引に関する情報の活用、課税、没収、追徴等の積極的な適用を図る。

各地域の実情に応じた繁華街・歓楽街対策、暴排ローラー等を実施することにより、暴

力団関係企業、共生者の実態解明及び取締りを強化する。

暴力追放三重県民センターで実施している無償貸付金制度、見舞金支給制度等に関する

広報啓発活動を推進するなどして、被害回復等の支援活動を推進する。

④ 暴力団に対する取締りの強化

精緻な検証を実施して、実績向上に向けた取組等について検討を行うとともに、事件検討会の積極的な開催等により、弘道会を始めとする暴力団組織に対する集中的かつ戦略的な取締りを強化するほか、潜在している暴力団犯罪の掘り起こしなど、あらゆる法令

を駆使した取締りを推進する。

20

Page 29: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

⑤ 暴力団への加入防止と暴力団からの離脱促進のための取組の強化

暴力団対策法に規定する暴力的要求行為、暴排条例に規定する青少年に対する暴力団事務所への立ち入らせ行為等の積極的な把握に努めるとともに、行政命令の迅速かつ確実

な発出を図る。

暴力団離脱者の就労支援体制に関する広報啓発活動を推進するとともに、公共職業安定所、暴力団離脱者受入賛同企業等の関係機関・団体との連携を強化するなどして、暴力

団離脱者の社会復帰対策を推進する。

全国で暴力団排除条例が制定されるなど、暴力団排除機運が高まる中、暴力団との関係の遮断を図る企業や個人が襲撃される事件が相次いでいる。これらの関係者の安全を確保

するため、新たに身辺警戒員(PO)制度を創設した。警察本部及び県内各警察署

から選抜した50名を身辺警戒員に指定し、実践的な訓練を実施するなど、県民の安全確保に努

身辺警戒員「通称:PO」の指定※ PO = Protection Officer

コラム 6

21

するなど、県民の安全確保に努めている。

21

Page 30: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

検挙人員

検挙件数

施策目標・関連統計

目標項目:薬物乱用防止教室の開催回数

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

目 標 値 - 220回 220回 220回 220回 220回 220回

結 果 値 193回 185回 219回 229回 - - -

達 成 率 - 84.1% 99.6% 104.1% - - -

関連統計:薬物事犯検挙人員・検挙件数

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

薬物事犯151人 171件 160人 123人 - - -

197件 216件 218件 181件 - - -

100%

110%

200

250

300 薬物乱用防止教室の開催回数

結果値

達成率

200

250

300薬物事犯検挙人員・検挙件数

薬物事犯検挙人員

薬物事犯検挙件数

薬物犯罪等の強化

【主担当課:刑事部組織犯罪対策課】

施策名

22

平成24年(度)の取組結果

① 薬物犯罪に対する取締りの強化

末端乱用者の徹底検挙、積極的な突き上げ捜査等を推進した結果、イラン人密売人によ

る覚せい剤取締法違反事件を始め、薬物事犯被疑者123人を検挙した。

コントロールド・デリバリー、通信傍受等を活用した事案はなかったものの、警察庁主

催の各種教養に積極的に参加し、高度な捜査手法の習得に努めた。

地域警察官による薬物事犯の検挙件数は、69件であった。

② 薬物乱用防止に向けた取組の推進

違法薬物等を掲載したパンフレット「三重の薬物・銃器情勢」を作成し、関係機関・団体に配布したほか、関係機関・団体と連携した広報啓発活動を推進し、薬物乱用を拒絶する機運の醸成に努めた。

学校及び教育委員会と連携し、小・中・高校等の児童・生徒を対象とした薬物乱用防止教室を229回(延べ39,696人)開催したほか、県健康福祉部と連携し、ライオンズクラブ会員に対する講習会において、薬物犯罪等の現状について講話を実施するなどして、薬物乱用防止教育の充実強化及び薬物乱用防止教育認定講師の養成に努めた。

70%

80%

90%

0

50

100

150

H21年H22年H23年H24年H25年H26年H27年

達成率

0

50

100

150

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

薬物事犯検挙件数

薬物乱用防止教室

22

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平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 薬物犯罪に対する取締りの強化

関係機関・団体との連携を一層強化するとともに、三重県警察薬物対策推進強化部会等の各種連絡会議を効果的に運用するなどして、薬物事犯に関する情報集約及び分析を強化し、薬物犯罪組織の実態解明、計画的な薬物事犯の取締り及び脱法ドラッグ対策を推

進する。

コントロールド・デリバリー、譲受け捜査、通信傍受等の高度な捜査手法の積極的な活用を図るとともに、地域警察官による職務質問及び所持品検査を徹底するなどして、薬

物犯罪の取締りを強化する。

② 薬物乱用防止に向けた取組の推進

学校及び教育委員会と連携し、児童、生徒に対し薬物の危険性や有害性等を正しく理解

させるため、積極的に薬物乱用防止教室を開催していく。

県関係部局と連携し、薬物乱用防止キャンペーン等の広報啓発活動を推進する。

店舗やインターネット上において、「合法ハーブ」「お香」「アロマ」などと称して販売されている物には、法律で規制されている麻薬や指定薬物等の成分が含まれているものがある。これらは、いかにも人体への摂取を目的としない物であるかのように装って販売されているが、購入者がこれを吸引等することにより意識障害、嘔吐、けいれん、呼吸

違法薬物の乱用防止に向けた取組

コラム 7

23

入者がこれを吸引等することにより意識障害、嘔吐、けいれん、呼吸困難等を起こし、病院に救急搬送される事案も多発しているなど大変危険な薬物である。

こうした現状を踏まえ、三重県では警察と県健康福祉部が非合法ドラッグ・脱法ドラッグに関する情報交換を緊密に行うなど相互の連携を図っているところであり、悪質な販売店等に対しては、各種法令を積極的に適用した取締りを行っていくこととしている。併せて、若年者に非合法ドラッ

グ・脱法ドラッグの危険性を訴えていくため、薬物乱用防止教室における啓発を始め、各種の街頭広報活動を積極的に推進していくこととしている。

23

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関連統計

関連統計:拳銃押収丁数、猟銃等所持許可丁数、猟銃等所持許可人数

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

拳銃押収丁数 9丁 10丁 1丁 8丁 - - -

猟銃等所持許可丁数 3,966丁 3,686丁 3,407丁 3,170丁 - - -

猟銃等所持許可人数 2,264人 2,127人 1,976人 1,836人 - - -

0

1500

3000

4500 猟銃所持許可丁数・人数

猟銃等の所持許可丁数

猟銃等の所持許可人数

0

5

10

拳銃押収丁数

銃器対策等の強化

【主担当課:刑事部組織犯罪対策課】

施策名

24

平成24年(度)の取組結果

① 銃器犯罪に対する取締りの強化平成24年中は、他県警察との積極的な合同捜査の実施等により、拳銃8丁を押収した。

② 危険物等関係事犯取締りの強化県民の身近で日常的に発生し、かつ凶悪事件に発展するおそれのある刃物の携帯違反等

の銃砲刀剣類関係事犯に対する取締りを推進した結果、23人を検挙した。

関係部門との連携を密にし、各種情報の共有を図るなどして、火薬類関係事犯の取締りの強化に努めた。また、危険物関係事犯の取締り強化を図るため、県下14か所におい

て、関係機関との合同による危険物運搬車両に対する一斉取締りを実施した。

狩猟期には猟場周辺における狩猟関係事犯の指導・取締りを推進したほか、銃砲刀剣類所持許可者及び火薬類取扱業者に対する指導を積極的に実施し、適正な銃砲刀剣類及び

火薬類行政の推進に努めた。

③ 広報啓発活動の推進古式銃、軍用拳銃、違法モデルガン等の危険性及び違法性並びに拳銃110番報奨制度を含めた銃器発見時における通報要領等を掲載したパンフレット「三重の薬物・銃器情勢」を作成し、関係機関・団体に配布したほか、テレビのスポット放送、ラジオ等のマスメディアを始め、県警ホームページ、交番・駐在所が発行するミニ広報紙等を活用し、県民等に対する広報啓発活動を推進した。

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 銃器犯罪に対する取締りの強化

暴力団犯罪や薬物事犯の捜査を始めとする全ての警察活動を通じた情報収集活動を推進するとともに、専従捜査体制を構築した内偵捜査の実施、装備資機材を有効活用した捜

0

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

「三重の薬物・銃器情勢」

パンフレット

するとともに、専従捜査体制を構築した内偵捜査の実施、装備資機材を有効活用した捜

索の徹底等、銃器を押収するための捜査を推進する。

24

Page 33: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

コントロールド・デリバリー、通信傍受、装備資機材の効果的活用等の高度な捜査手法

の活用を図る。

② 危険物等関係事犯取締りの強化

危険物等関係事犯は、凶悪事件・重大事故に発展するおそれがある行為であることか

ら、関係部門及び関係機関・団体との連携を一層強化の上、取締りを徹底する。

銃砲刀剣類の所持許可審査の厳格な実施、危険物取扱業者に対する指導の徹底等、銃砲

刀剣類及び火薬類による事件・事故の防止の徹底を図る。

③ 広報啓発活動の推進

関係機関・団体に対する各種広報啓発資料の配布を始め、あらゆる機会を通じた広報啓

発活動を推進し、違法銃器及び銃器犯罪を根絶する社会形成並びに県民の協力確保に努

め、拳銃110番報奨制度に関する県民への周知を徹底し、同制度の有効活用を図る。

平成20年5月、広く国民から拳銃に係る情報提供を促すことを目的に、実名・匿名を問わず、通報者の情報により銃器等が押収され、かつ被疑者が検挙された時、状況に応じて報奨金が支払われる制度が導入された。

拳銃110番報奨制度

コラム 8

2525

Page 34: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

検挙人員

検挙件数

H25年 H26年

253件

関連統計

関連統計:犯罪インフラ事犯、ヤード等立入回数

年 H21年 H22年 H23年 H24年

H27年

犯罪インフラ事犯

- 43人 64人 57人 - - -

94件 101件 - -

- -

ヤード等立入回数 - 35回 58回 41回

0

50

100

150

200

250

300

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

犯罪インフラ事犯検挙人員・検挙件数

犯罪インフラ事犯検挙人員

犯罪インフラ事犯検挙件数

0

10

20

30

40

50

60

70

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

ヤード等立入回数

犯罪のグローバル化・犯罪インフラ対策の強化

【主担当課:刑事部組織犯罪対策課】

施策名

26

平成24年(度)の取組結果

① 部門横断的な取組の推進

犯罪のグローバル化・犯罪インフラ対策委員会等を開催し、各部課における取組、課題

等を発表するなどして、情報共有及び連携強化を図った。

警察署における犯罪のグローバル化・犯罪インフラ対策の司令塔として、「統括責任

者」を指定し、各種取組の強化を図った。

犯罪インフラ対策の一環で、県下最大の歓楽街である四日市市諏訪地区において、四日

市南警察署及び関係各部課合同による繁華街対策(諏訪クリーン作戦)を実施した。

② 国際組織犯罪対策の強化

計画的かつ戦略的な内偵捜査、突き上げ捜査等を推進した結果、中国人妻及び日本人夫にかかる組織的な偽装結婚事件等の犯罪インフラ事犯を検挙したほか、恒常的な経済不況、出入国管理及び難民認定法の改正等に伴い、不法滞在者数が減少する中、入国管理局との合同摘発を積極的に推進して、42回に及ぶ合同摘発により、56人の不法滞在者を検挙した。

ヤード及び外国人が関与する自動車修理業者等に対する立入りを計41回実施した。

人身取引事犯対策の推進を図るため、警察、検察庁、入国管理局、海上保安庁、女性相談所等で構成する「人身取引対策に関する関係機関連絡会議」を立ち上げ、関係行政機

関相互の連携の強化を図った。

③ 情報の収集・共有及び分析能力の強化

国際捜査課実態解明班の効果的運用及び組対システムの活用により、国際犯罪組織等各

種情報の収集、分析に努めるとともに、国際犯罪組織等の実態解明を推進した。

④ 外国人集住地域総合対策の推進

外国人が集住する四日市市、鈴鹿市、津市、伊賀市を管轄する5警察署において、外国人集住地域総合対策の推進状況及び方策などに関する検討会を開催し、外国人集住地域

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

人集住地域総合対策の推進状況及び方策などに関する検討会を開催し、外国人集住地域

への犯罪組織等による浸透の防止を図るための実態把握活動の推進に努めた。

26

Page 35: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

⑤ 犯罪インフラ事犯に対する取締りの強化

関係部門が連携した取締りを推進した結果、韓国人女性の長期在留資格取得を目的とした組織的な偽装結婚事件、中国人組織による偽造キャッシュカードを利用した払出盗事

件等により、57人の犯罪インフラ事犯被疑者を検挙した。

⑥ 犯罪インフラを生まないための環境づくりの推進

県内のインターネットプロバイダ事業者等で編成する「三重県インターネット防犯連絡協議会」や、県関係部局及び県内全市町で構成する「暴力団排除に関する連携・協力のあり方検討会議」等を通じて、本人確認の徹底等を依頼するなど、関係機関・団体との情報共有及び連携の強化に努めるとともに、各種サービスが犯罪インフラの構築に悪用されない環境の整備に努めた。

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 部門横断的な取組の推進

「三重県警察犯罪のグローバル化・犯罪インフラ対策室」等を効果的に運用するなどして、部門横断的な情報収集及び実態解明を一層推進し、収集した情報等を的確に分析・資料化するとともに、迅速かつ適切に関係部門へ還元し、情報の更なる効果的活用及び

取締りの強化を図っていく。

② 国際組織犯罪対策の強化

犯罪のグローバル化対策戦略プラン及び犯罪インフラ対策プランに基づく各種取組を推進するとともに、盗難車両の解体・不正輸出の拠点、不法滞在外国人等の稼働・居住場所、薬物の使用・隠匿場所として利用されるなど、犯罪の温床となっているヤードに対する実態把握及び取締りを強化していく。

「実態解明と事件検挙のサイクル」を確立し、国際犯罪組織を始め、そのネットワークを壊滅するための取組を推進していく。

27

を壊滅するための取組を推進していく。

③ 情報の収集・共有及び分析能力の強化

事件検挙等のあらゆる警察活動を通じ、継続して犯罪インフラに関する情報の収集、分

析及び共有を行うことにより、犯罪組織等に関する実態解明を図っていく。

組対システムを有効活用し、関係都道府県警察間における情報共有を推進していく。

④ 外国人集住地域総合対策の推進

関係機関・団体に対し、外国人集住地域に係る犯罪の発生状況等に関する情報を積極的に提供するなどして、各種取組の効率化を図るとともに、関係機関・団体との協働によ

る外国人集住地域総合対策を推進する。

各地域の実態を踏まえ、外国人集住地域への犯罪組織等の浸透の防止及び定住外国人に係る現在又は将来における犯罪誘因の除去を図るため、外国人集住地域の実態把握を推

進する。

⑤ 犯罪インフラ事犯に対する取締りの強化

あらゆる機会を通じ、犯罪インフラ対策の重要性等に関する教養を実施するとともに、警察署においては、「統括責任者」を中心として、警察の総合力を発揮した犯罪インフ

ラ事犯の取締りを推進する。

⑥ 犯罪インフラを生まないための環境づくりの推進

犯罪インフラとして悪用されている各種制度やサービスの構造上の脆弱性を積極的に広報するとともに、各部門が所管する関係機関・団体との連絡会議等を効果的に活用し、

改善に向けた取組の働き掛けを推進する。

関係機関・団体と連携し、犯罪の温床となっている繁華街・歓楽街対策を強力に推進するなどして、犯罪インフラの解体を図るとともに、交番・駐在所が発行するミニ広報紙や県警ホームページを活用した各種広報啓発活動を推進し、情報提供を始めとする県民

の協力確保に努める。

27

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検挙件数

検挙人員

関連統計

関連統計:西東海広域捜査隊編成回数、風俗・雇用関係事犯(検挙件数・人員)

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

西東海広域捜査隊編成回数 7件 6件 4件 8件 - - -

風俗・雇用関係事犯

84件 107件 141件 70件

52名 58名 90件 46名

0

50

100

150 風俗・雇用関係事犯検挙人員

件数 人員

0

5

10

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

西東海広域捜査隊編成回数

組織的に敢行される各種事犯への対策

【主担当課:刑事部刑事企画課】

施策名

28

平成24年(度)の取組結果

① 広域犯罪捜査力の強化

県間、署間をまたいで敢行される広域犯罪に対し、重複する捜査指揮・項目の効率的な実施、捜査情報の共有化を図るとともに、迅速かつ的確な捜査活動を実施するため、積極的な合・共同捜査の推進に努め、9府県にわたる連続持凶器コンビニ強盗事件を検挙した。

県境付近で発生した逮捕監禁容疑事件、持凶器金融機関強盗事件等に対し、西東海広域捜査隊を効

果的に運用した。

② 環境犯罪取締りの強化

県や各自治体と緊密に連携し、情報の収集・共有化を図るとともに、廃棄物関係事犯の拡大防止のための早期検挙、悪質業者の積極的な事件化に努め、四日市市内の廃棄物処

理会社1社及び同社代表1名を廃棄物処理法違反で検挙した。

交番・駐在所連絡協議会、巡回連絡、ミニ広報紙等を通じて、住民から不法投棄に関する情報や要望等を把握するとともに、自主防犯ボランティア団体との合同パトロールを

実施し、廃棄物不法投棄事犯の防止に努めた。

③ 風俗・雇用関係事犯等取締りの強化

本部関係各課において部門横断的な情報共有を図り、違法風俗店等に対する実態把握・取締りを強化し、外国人女性4名(うち2名は不法残留)をコンパニオン兼売春婦として雇用していたとして、志摩市内の置屋経営者の女1名を出入国管理及び難民認定法違反(不法就労助長)及び売春防止法違反(場所提供業)で、雇われていた外国人女性2名を出入国管理及び難民認定法違反(不法残留)で検挙した。

外国人労働者に係る雇用関係事犯取締りの強化を図るため、「中部地区不法就労等外国

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

広域捜査訓練の状況

・外国人労働者に係る雇用関係事犯取締りの強化を図るため、「中部地区不法就労等外国

人労働者問題地方協議会」を開催し、関係省庁との情報交換を促進した。

28

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④ 知能犯捜査力の強化

構造的知能暴力事件の検挙はなかった。

伊賀市議会議員による副議長選出をめぐる贈収賄事件を検挙した。

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 広域犯罪捜査力の強化

複雑・多様化する捜査環境の変化に的確に対応し、迅速かつ強力な組織捜査を実施するため、引き続き、積極的な合同・共同捜査による連携・情報共有を図り、捜査力の効果

的運用を推進する。

県境付近で発生した事案への対処能力の向上を図るため、西東海広域捜査隊の効果的運

用、合同捜査訓練による近隣府県との連携強化を推進する。

② 環境犯罪取締りの強化

関係機関との情報共有・連携の強化、巡回連絡、交番・駐在所連絡協議会等のあらゆる警察活動を通じた情報収集を図り、環境犯罪に対する取締りを徹底するとともに、ミニ広報紙やラジオ等の各種メディアや機会を通じて、地域住民からの廃棄物不法投棄事犯

等に関する情報を得るための広報啓発活動を推進する。

③ 風俗・雇用関係事犯等取締りの強化

本部関係各課において部門横断的な情報共有を図り、違法風俗店等に対する実態把握・取締りを強化するとともに、人身取引被害者の発見・保護及び突上げ捜査を徹底し、その背後に潜むブローカーや人身売買等を行う組織等の実態解明及び犯罪収益の剥奪を推

進する。

④ 知能犯捜査力の強化

潜在する不正の実態を解明し、その実態に応じて様々な刑罰法令を適用するなどして犯

29

・潜在する不正の実態を解明し、その実態に応じて様々な刑罰法令を適用するなどして犯

罪の取締りを推進していく。

志摩市磯部町地内の渡鹿野島は、地理的条件等から観光客を対象とする各種風俗事犯が行われやすい環境にあり、過去には同島における風俗情報が一部週刊誌に掲載され、社会問題となった経緯がある。また、近年では、平成23年11月と平成24年2月、同島における外

国人女性を雇用した売春関係事犯を連続的に検挙し、依然として同島の風俗環境が改善されていない実態が浮き彫りとなった。そのような情勢を受け、平成24年6月5日、「観光客が安心して訪れ

ることができる街づくり」を目指すわたかの島観光協議会会員や自治会長、志摩市、警察を構成員とする「渡鹿野島風俗環境浄化対策会議」が開催され、同島における環境浄化対策や安全で安心な街づくりに関する意見交換が行われたほか、同協議会会長が「渡鹿野島安全安心街づくり宣言」を行うなど、官民一体となった風俗環境浄化対策の推進について確認しており、警察としても、その後移動交番の開設など各種施策を展開し、同島における風俗環境浄化対策に取り組んでいる。

官民一体となった風俗環境浄化対策の推進について

コラム 9

29

Page 38: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

目的(対象、意図)

県民一人一人が、交通安全意識を高め、安全・安心で快適な交通社会の中で暮らしている。

課題目標

目標項目:交通事故死者数

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

目 標 値 110人以下 110人以下 109人以下 90人以下 85人以下 80人以下 75人以下

実 績 値 112人 135人 95人 95人

達 成 率 98.2% 81.5% 114.7% 94.7%

130%150 交通事故死者数

安全かつ快適な交通の確保

【主担当課:交通部交通企画課】

課題3

30

平成24年(度)の課題取組のためのコスト

【単位:千円】構成事業(大項目) 平成23年(度)事業費 平成24年(度)事業費

① 交通死亡事故等抑止対策の推進② 安全・安心な交通環境の整備③ 交通指導取締り等の強化④ 効果的な運転者対策の推進

平成23年度6月補正予算額(骨格)

平成24年度当初予算額

3,310,184 3,338,874

平成23年度予算決算額 平成24年度予算決算額

2,971,080 3,139,730

-20%

30%

80%

130%

0

50

100

150

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

交通事故死者数

死者数

達成率

30

Page 39: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

施策目標・関連統計

目標項目:交通事故死傷者数

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

目 標 値 15,500人以下 15,200人以下 14,500人以下 13,300人以下 12,800人以下 12,300人以下 11,800人以下

実 績 値 15,238人 15,013人 13,908人 13,382人

H26年

達 成 率 - 101.2% 104.3% 99.4%

関連統計:交通事故高齢死者数、構成率

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年

50.5%

H27年

交通事故高齢死者数 65人 71人 53人 48人

構 成 率 58.0% 52.6% 55.8%

90%

100%

110%

14000

14500

15000

15500交通事故死傷者数

死傷者数

達成率 60%

80%

100%

60

80

100 交通事故高齢死者数

高齢死者数

構成率

交通死亡事故等抑止対策の推進

【主担当課:交通部交通企画課】

施策名

31

平成24年(度)の取組結果

① 高齢者等の交通事故抑止対策の推進

高齢者が交通事故死者の半数近くを占める現状を踏まえ、「高齢者の交通安全の日(セーフティー・シルバー・デー、毎月21日)」等の機会を捉えた街頭における高齢者の保護誘導活動を始め、警察署ごとに設定した「高齢者交通安全教育ステップアップ地区」を中心とした交通関係機関・団体等と連携した地域ぐるみの交通安全教育・広報啓発活動(「高齢者交通安全教育ステップアップ事業」)を推進した。

高齢者交通安全アドバイザー等による高齢者宅を訪問して行う訪問指導活動等を展開して、平成24年中、県内の高齢者約25,964人に対する交通安全

教育を実施した。

高齢運転者に対する交通安全教育の一環として、「高齢ドライバー安全運転大会」の開催を通じて、加齢に伴う身体機能の低下についての自覚を促す参加・体験・実践型の交通安全教育に取り組んだ。

夜間等における高齢者等の交通事故(特に、歩行中や自転車乗車中に死傷する交通事故)を防止するため、「自動車、原動機付自転車の前照灯を上向きにしての走行とこまめな切り替え」、「夕暮れ時等における早目のライト点灯」及び「歩行者、自転車利用者の夜光反射材の着用促進」を目的とした啓蒙活動「交通安全“見える・見せる”キャンペーン」を推進した結果、夜間における高齢者(歩行中、自転車乗用中)の交通事故死者数は19人と前年に比べ1人減少した。

60%

70%

80%

12000

12500

13000

13500

14000

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

0%

20%

40%

0

20

40

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

高齢者に対する訪問指導

(歩行中、自転車乗用中)の交通事故死者数は19人と前年に比べ1人減少した。

31

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② 飲酒運転根絶対策の推進

飲酒運転が絡む交通事故や飲酒運転取締りの状況に基づき、飲酒運転が敢行される時間

帯・場所の傾向を分析の上、分析結果に即した飲酒運転取締りを強化した。

地域住民、事業所等に対するハンドルキーパー運動への参加促進、酒類提供飲食店等に対する協力要請及び自動車運転代行業の健全育成と利用促進を推進し、道路交通の場か

らの飲酒運転者の排除や地域社会における飲酒運転根絶気運の醸成に取り組んだ。

平成24年中の飲酒運転による交通死亡事故は4件と前年に比べ2件減少した。

③ シートベルト着用対策の推進

シートベルト非着用死者が四輪乗車中死者の半数を占める現状を踏まえ、主要幹線道路、大型店舗周辺地域等、路線・場所及び時間帯を選定して効果的なシートベルト着用

義務違反の指導取締りを強化した。

四季の交通安全運動を始めとする各種イベント等の機会を捉えた参加・体験型の交通安

全教育・広報啓発活動を推進した。

シートベルト着用推進モデル事業所やチャイルドシート着用推進モデル幼稚園等を指定し、ドライバーや幼児の保護者に対する意識啓発を図るなど、シートベルト及びチャイルドシートの有用性の理解と正しい着用の徹底を図った結果、平成24年中の四輪乗車中死者のうちシートベルト非着用者の割合は50.0%(34人中17人)と前年と同率であった。

④ 速度抑制対策の推進

交通事故発生状況や主要幹線道路等における実勢速度等の実態を踏まえ、国道23号等に白バイ等を集中投入して交通指導取締りを実施した結果、最高速度違反による死亡事故

は減少した。

速度規制の見直しや、道路管理者と連携して減速標示等の交通安全施設整備を図った。

32

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 高齢者等の交通事故抑止対策の推進

平成25年3月末における高齢者の交通事故死者数は11人で、全死者25人に占める構成率は44%と半数を下回ったが、高齢運転者(原付以上の第1当事者)の人身事故件数は383件で前年より5件増加など、依然として高齢者の事故が多発していることから、「高齢者の交通安全の日」(セーフティー・シルバー・デー、毎月21日)等の強化日を中心とした街頭活動による高齢者に対する保護誘導活動や交通安全指導を充実させるとともに、「高齢者交通安全教育ステップアップ事業」に基づく地域ぐるみの交通安全教育や高齢者宅訪問活動等の強化を通じて高齢者の交通事故防止に取り組むほか、自転車利用者や歩行者といった交通弱者やドライバーに対する交通安全意識の高揚を図る。

② 飲酒運転根絶対策の推進

平成25年3月末における飲酒運転が絡む交通死亡事故は2件で、前年同期と比べ1件増加しており、根絶というには程遠い状況にあることから、引き続き、飲酒運転の実態を踏まえた取締りを強化し、飲酒運転者の早期排除を図るとともに、ハンドルキーパー運動やドライバー等に対する交通安全教育を推進するほか、自動車運転代行業の健全育成と利用促進に取り組むなどして、地域社会の飲酒運転根絶気運の醸成を図る。

③ シートベルト着用対策の推進

平成25年3月末における四輪乗車中死者12人中シートベルト非着用死者は3人(構成率25%)で、前年同期と比べ1人減少(前年同期構成率-25%)しているものの、いまだ着用していない者が存在することから、引き続き、主要幹線道路や大型店舗周辺における効果的な指導取締りを強化するとともに、シートベルトコンビンサーを活用した参加・体験型の交通安全教育やシートベルト着用モデル事業所及びチャイルドシート着用推進モデル幼稚園の指定等による交通安全意識の啓発を図る。

④ 速度抑制対策の推進

速度超過は重大事故に直結する危険な行為であることから、実勢速度が速い国道23号等の主要幹線道路に白バイ等を集中投入し、顕示効果の高い最高速度違反取締りを強化するとともに、道路管理者と連携した交通安全施設の整備、ドライバーの交通安全意識のるとともに、道路管理者と連携した交通安全施設の整備、ドライバーの交通安全意識の

高揚につながる運転者教育を推進するなどして、速度抑制を図る。

32

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追突事故は、三重県内で発生した交通人身事故の約4割を占め、かつドライバー等の緊張感欠如がもたらす最たる事故である。

そこで、追突事故の減少に重点を置いた対策を強化するため、平成25年8月1日から「追突“ゼロ”作戦」を実施する。

この取組を広く広報・啓発することで、ドライバー等に緊張感を保持した運転を促し、交通事故の総量抑制と交通事故による死傷者の減少を図っていく。

『追突“ゼロ”作戦』の実施

コラム 10

3333

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設置数

整備率

※H24年度末ストック数は、3,162か所(撤去1か所を含む。)

施策目標・関連統計

目標項目:信号機の整備箇所数(累計)

年 度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

目 標 値 3,050か所 3,090か所 3,130か所 3,160か所 3,190か所 3,220か所 3,250か所

実 績 値 3,051か所 3,091か所 3,133か所 3,163か所

達 成 率 100.0% 100.0% 100.1% 100.1%

関連統計:LED信号機設置数・整備率

LED信号機

1,248か所 1,289か所 1,331か所 1,405か所

40.9% 41.7% 42.5% 44.4%

3000

3500

4000 信号機の整備箇所数

46%

48%

50%

1350

1400

1450 LED信号機数

設置数

整備率

安全・安心な交通環境の整備

【主担当課:交通部交通規制課】

施策名

34

効果的な施設整備としては、一定件数以上が発生した交通事故多発箇所に対して重点的に施設整備に取り組んだ結果、交通事故多発箇所は33箇所であったところ、24箇所に減少したほか、生活道路対策として歩行者等の安全を確保する「ゾーン30」を桑名市内に一地区を設置するなど効果的かつ効率的な施設整備を推進した。

平成24年(度)の取組結果

① 交通安全施設の効果的かつ効率的な整備と維持管理

5月中を交通安全施設等点検月間として集中的に施設の点検を実施するとともに、交通安全施設管理システムを活用して、必要性・緊急性の高い施設の整備・更新を効率的に

実施した。

特に8月末までに実施した県内小学校通学路に対する緊急合同点検において把握した対策必要箇所

の一部について早期に対策を講じた。

② より合理的な交通規制の実施

最高速度規制については4路線6区間で見直しを実施したほか、随時、交通状況の変化等交通実態に即した交通規制となっているか点検・見直しを実施するとともに、駐車規

制についても6区間において見直しを実施し環境改善に努めた。

信号機の運用方法等について、交差点204か所の点検・見直しを図った。

1000

1500

2000

2500

H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

40%

42%

44%

1150

1200

1250

1300

H21年度H22年度H23年度H24年度H25年度H26年度H27年度

通学路に対する緊急合同点検

34

Page 43: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

③ 交通管制システムの充実

伊勢神宮式年遷宮に伴う伊勢神宮周辺の交通渋滞対策に向け、伊勢・志摩地方に交通情報収集・提供機器(光ビーコン25基、交通情報板2基(新規1基、更新1基))を整備し、交通情報提

供エリアの拡大・充実を図った。

老朽化していた交通管制センター上位装置及び交通状況表示板を高度化更新するなど、交通管制シ

ステムの充実に努めた。

④ 高速道路における安全対策の推進

紀勢道の延伸に伴い、本線上やインターチェンジのランプ部分の交通規制や非分離対面通行区間を

始めとする安全対策を実施した。

新名神高速道路の開通に伴い、東名阪自動車道の交通量が増加し、慢性的な交通渋滞とそれに伴う追突事故等を抑止するため、平成24年末に四日市IC付近が暫定3車線化されるとともに、道路管理者と連携して各種安全対策を講じた。

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 交通安全施設の効果的かつ効率的な整備と維持管理

新設信号機の効果的な整備を始め、新たな要請・要望に応える施設整備及び老朽化に対

する施設整備のため、必要予算の獲得と計画的な更新等に努めていく。

道路管理者等関係機関と連携を図り、交通事故多発箇所を始めとする危険箇所の解消、

通学路対策、「ゾーン30」の整備、交通弱者へ配慮した生活道路対策等を推進していく。

② より合理的な交通規制の実施

「交通情報板」の設置状況

35

② より合理的な交通規制の実施

交通実態に適合した交通規制とするため、全ての道路利用者の視点に立った点検を推進

し、交通規制の見直しを図っていく。

信号機の運用方法等についても適宜、見直し・改善を図っていく。

③ 交通管制システムの充実

伊勢神宮式年遷宮に向けた更なる渋滞対策として交通情報収集・提供機器を整備するとともに、交通渋滞緩和、交通事故防止、震災時における迅速な情報収集・交通誘導を実施するため交通監視用カメラを更新整備するなど、更なる交通管制システムの充実に努

める。

④ 高速道路における安全対策の推進

伊勢神宮式年遷宮に伴う交通量の増加が予想されるほか、紀勢道の延伸が予定されてい

ることから、引き続き道路管理者との連携を強化し、交通事故防止対策を推進する。

新名神の開通に伴って名阪国道の交通量が減少したことから、速度に起因する事故抑止

対策などを推進する。

ゾーン30とは、生活道路における歩行者等の安全な通行を確保することを目的として、区域を定めて最高速度30キロ規制を実施し、併せてその他の安全対策を必要に応じ組み合わせ、ゾーン内における速度抑制と通過交通の抑制等を図る生活道路対策である。

「ゾーン30」の推進

コラム 11

【対策前】 【対策後】

35

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施策目標

目標項目:シートベルトの着用率

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

目 標 値 94.2% 95.0% 96.0% 96.5% 97.0% 97.5% 98.0%

実 績 値 93.9% 95.5% 95.9% 95.6%

H27年

達 成 率 99.7% 100.5% 99.9% 99.1%

86,795件

関連統計:交通違反総検挙件数

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年

交通違反総検挙件数 106,420件 101,298件 86,499件

95%

100%

105%

94.0%

96.0%

98.0% シートベルト着用率

着用率

達成率

80000

90000

100000

110000 交通違反総検挙件数

交通指導取締り等の強化

【主担当課:交通部交通指導課】

施策名

36

平成24年(度)の取組結果

① 効果的な交通指導取締りの推進

飲酒運転のほか、最高速度違反、交差点関連違反、携帯電話使用等の交通事故に直結する悪質・危険性の高い違反、地域の交通実態、県民の要望等を踏まえた交通指導取締りを推進するとともに、交通事故多発エリア・路線に重点指向した交通指導取締りを推進

した結果、86,795件を検挙した。

暴走族による集団暴走事件に対しては、警察本部交通指導課及び警察署暴走族Gメンが連携の上、あらゆる法令を適用し、積極的な事件化に取り組んだ結果、暴走族構成員等187人を検挙、うち36人を逮捕したことから、暴走ぐ犯者は増加傾向にあるものの、暴走族グループ数が前年に比べて1グループ減少し10グループと過去最少となった。

各警察署ごとに交通事故の発生状況に応じ、繁華街における飲酒運転等の各種交通違反の検挙及び防止活動、通勤・通学路等における朝夕

の街頭監視や主要交差点における駐留警戒活動の交通指導取締りを実施した。

住宅団地等における駐車違反対策、民間ボランティアとの合同パトロールによる街頭警戒活動、歩行者や自転車運転者等の軽微な交通違反者に対する積極的な指導・警告活動

を実施して規範意識の向上を図った。

② 緻密な交通事故事件捜査の推進

平成24年中に発生した130件のひき逃げ事件(死亡1件、重傷10件、軽傷119件)に対して、自動車部品画像検索システムを活用した容疑車両の特定や交通事故自動記録装置、交通事故自動見分システム、デジタル画像解析図化機等を活用し、現場の痕跡、車両の変形状況について科学的な分析に基づく速度鑑定を行うなど、適正かつ科学的な交通事

90%92.0%

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

70000

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

暴走族取締り訓練

故事件捜査を推進した。

36

Page 45: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

警察本部交通指導課の交通事故事件捜査統括官、交通事故鑑識官の現場臨場体制を整備するとともに、交通鑑識実践塾、巡回教養、車両衝突実験等の教育研修の機会を確保し、適正かつ緻密な捜査の推進が図られるよう、交通捜査員個々の捜査技能の向上に努

めた。

平成24年中の交通死亡事故、ひき逃げ事件等290件の交通事故については、交通指導課の交通事故被害者連絡調整官が各所属の被害者支援状況を総括の上、必要な指導を行い、適切な被害者支援を実施した。特に、平成22年11月、紀勢自動車道で発生した交通死傷事故、平成24年3月に判明した松阪市内における死亡ひき逃げ容疑・死体遺棄事件、平成24年9月、松阪市内で発生した死亡ひき逃げ事件について、本部被害者支援連絡室等と連携し、遺族の負担軽減を図るなど適切な被害者支援に努めた。

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 効果的な交通指導取締りの推進

飲酒運転、最高速度違反及びシートベルト非着用を最重点としつつ、交差点違反関連違反等の交通事故に直結する悪質危険な違反に対する積極的な交通指導取締りを実施して

いく。

交通事故発生現場を中心として広報を兼ねた交通指導取締り、交通事故多発エリア・路線に重点を指向した交通指導取締り等、限られた警察力において交通事故防止に真に効

果のある取締りを推進し、交通事故防止を図っていく。

暴走族グループは、過去最少まで減少したが、暴走ぐ犯者が増加傾向にある上、少人数によるゲリラ的暴走行為が増加しており、依然として暴走族対策の強化を求める県民の要望が強いことから、暴走行為に対しては、共同危険行為等の禁止違反等、あらゆる法令を適用して積極的に事件化を図るとともに非行少年の暴走族離脱・立ち直り支援等を積極的に実施し、暴走族グループの弱体・壊滅を図っていく。

37

積極的に実施し、暴走族グループの弱体・壊滅を図っていく。

暴走族追放気運を醸成するための積極的な広報活動等に努めていく。

交通事故発生原因等を分析し、市街地や交差点における交通指導取締りを強化するとともに、制服警察官による街頭活動により顕示効果を高め、ドライバー等の緊張感の保

持、交通ルール遵守意識の向上に努めていく。

② 緻密な交通事故事件捜査の推進

ひき逃げ等悪質な交通事故事件や事故原因の究明が困難な交通事故事件等は、交通事故事件捜査統括官及び交通事故鑑識官が現場臨場して的確な捜査指揮を行うとともに、一昨年3月に体制を強化した交通特別捜査係と刑事部その他関係部門との連携を強化し、

組織的かつ重点的な交通事故事件捜査を推進していく。

自動車部品画像検索システムのデータベース、交通事故自動記録装置の整備・充実を図るなど、適正かつ緻密な捜査活動を行うための交通捜査支援システムを有効に活用した

初動捜査の高度化に向けた取組を推進していく。

交通事故事件に係る被害者支援については、被害者等の心情に配意した適正な支援が行

われるよう、その需要性や実施要領等に関する指導教養に努めていく。

【事例】平成22年11月、紀勢自動車道

において発生した不可抗力を主張するタイヤバーストに起因する死傷者5名の交通事故事件について、約2年1か月の長期間にわたる捜査により、トラック運転手を逮捕し、事件の全容解明に努めた。

緻密な交通事故事件捜査の推進

コラム 12

37

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H26年

関連統計

関連統計:取消処分件数、外国人の免許保有数

年 度 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年

16,858人

H27年

取消処分件数 555件 713件 666件 706件

平成24年(度)の取組結果

外国人の免許保有者数 18,438人 17,818人 17,248人

0

200

400

600

800

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

取消処分件数

15000

16000

17000

18000

19000

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

外国人免許保有者数

効果的な運転者対策の推進

【主担当課:交通部運転免許センター】

施策名

38

① 悪質・危険運転者対策の推進

平成24年中の運転免許停止処分件数は5,549件と前年より876件減少し、取消処分件数は

706件と前年より40件増加した。

行政処分については、違反を繰り返す運転者や重大な交通事故を起こした運転者を道路交通の場から早期に排除するため、業務管理を徹底するとともに、行政処分事務担当者の研修会を実施するなど、行政処分の早期上申、早期執行及び長期未執行者の解消に努

めた。

飲酒学級の講習内容の充実を図り、飲酒運転違反者に対して飲酒運転の危険性、罰則や

行政処分及び飲酒事故における民事訴訟などの運転者教育を実施した。

② 高齢運転者対策等の推進

高齢者の免許保有率(占有率)の増加という現状の下、免許更新時に義務付けられている高齢者講習での実車指導、運転適性検査器材等を活用した参加・体験・実践型の講習や

運転適性診断の結果に基づく個別指導に努めた。

高齢者の安全運転を支援するため、75歳以上の26,674人に講習予備検査を行い,その結果に基づく効果的な高齢者講習を実施するとともに、県内各地域において高齢ドライバーにワンポイントアドバイスのできる指導者の育成に努め、高齢運転者の運転適性相

談、免許証自主返納制度の周知、自主返納者への支援等の充実を図った。

平成22年4月19日から設置している高齢運転者等標章自動車のみが駐車することができる駐車区間(亀山市)に駐車するための高齢運転者等の標章交付は、平成24年度末で180件で

あった。

外国人運転者対策は、平成24年4月に要望のあったポルトガル語による学科試験を導入し、平成24年中、1,067人が受験

したほか、英語による学科試験を引き続き実施した。

外国人に交通法規、交通マナーを理解させるため、更新時講習には、外国語版教本・啓発チラシを活用したほか、障害者に対しては、更新手続きや運転者教育を受ける障害者の程度に対しては、更新手続きや運転者教育を受ける障害者の程度

に応じて利便性に配意した応接に努めた。 高齢運転者等専用駐車区間

38

Page 47: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 悪質・危険運転者対策の推進

交通違反を繰り返す悪質・危険性の高い運転者を道路交通の場から早期に排除するた

め、行政処分事務担当者等に対する指導・教養の徹底を図っていく。

留置施設、刑務所等に収容中の対象者に対する処分執行を始め、執行不能な対象者に対

する的確な手配を行うなど、行政処分の早期執行と長期未執行者の解消を図っていく。

常習飲酒運転者対策の一環として平成25年4月から「飲酒取消講習」が導入されること

から、講習内容を充実して効果が発揮されるよう適切に運転者教育を推進していく。

② 高齢運転者対策等の推進

高齢者に対する講習予備検査の適正な実施に向け、検査内容の一部を改善し、同検査の結果に基づく効果的な高齢者講習の実施に努めるほか、交通事故防止を図るため、参加・体験・実践型の交通安全教育や研修会を推進し、申請による免許取消制度の周知及

び自主返納者への支援を行うなど、的確な対応に努めていく。

身体機能の低下等が見られる高齢運転者等の支援を図るため、安全で快適な駐車環境を

提供し、高齢運転者等専用駐車区間制度の拡充を図っていく。

外国人運転者対策については、ポルトガル語による学科試験を導入したことで、外国人の学科試験者が倍増したことから、今後も継続して、これら外国人に対する的確な学科

試験の運用を図っていく。

外国語教材等を活用をしての外国人の運転者教育の充実を図るほか、障がい者に対する

きめ細かな交通安全教育を推進していく。

コラム 13

39

平成24年4月1日から、運転経歴証明書の交付を受けられる期間が、運転免許証を返納してから5年以内にまで延長された。また、記載事項の変更の届出が義務づけられるとともに、再交付の申請等を行うことができることとなった。なお、平成24年3月に犯罪による収益の移転防止に関する法律施

行規則が改正されたことにより、運転経歴証明書が同規則上の本人確認書類として明記され、交付から6月を経過しても本人確認書類として使用できることとなった。

※運転経歴証明書保持者の優遇措置(65歳以上の高齢者)三重交通バス・三岐鉄道バスの運賃割引等を受けることができる。

運転経歴証明書制度の充実

コラム 13

運転経歴証明書の様式

39

Page 48: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

目的(対象、意図)

各種テロ事案、大規模災害等の緊急事態発生時における対処態勢が、構築されている。

課題目標

目標項目:関係機関との連携活動の実施回数

年 H21年 H22年 H23年 H24年

目 標 値 - 90回 90回 90回 90回

H25年 H26年 H27年

90回

140.0% 135.6% 153.3%

90回

実 績 値 89回 126回 122回 138回

達 成 率 -

170.0%関係機関との連携活動の実施回数

テロ・緊急事態等への対処

【主担当課:警備部警備第一課】

課題4

40

平成24年(度)の課題取組のためのコスト

【単位:千円】構成事業(大項目) 平成23年(度)事業費 平成24年(度)事業費

① テロ等治安に重大な影響を及ぼす事象への対応

② 大規模災害等緊急事態への対応

平成23年度6月補正予算額(骨格)

平成24年度当初予算額

16,715 78,109

平成23年度予算決算額 平成24年度予算決算額

11,894 43,357

90.0%

100.0%

110.0%

120.0%

130.0%

140.0%

150.0%

160.0%

170.0%

0

50

100

150

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

関係機関との連携活動の実施回数

実施回数

達成率

40

Page 49: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

施策目標・関連統計

目標項目:訪問指導を実施した爆発物原料販売事業者数

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

目 標 値 - 500事業者 500事業者 500事業者 500事業者 500事業者 500事業者

実 績 値 - 2,277事業者 783事業者 715事業者

達 成 率 455.4% 156.6% 143.0%

関連統計:テロ対策合同訓練等の実施回数

年 度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

テロ対策合同訓練等の実施回数 6回 11回 15回 19回

300%

400%

500%

600%

700%

1500

2000

2500

3000 爆発物原材料販売事業者への訪問実施回数

指導事業者数

達成率

テロ等治安に重大な影響を及ぼす事象への対応

【主担当課:警備部警備第一課】

施策名

15

20

25

30 テロ対策合同訓練等実施回数

41

平成24年(度)の取組結果

① 地域住民の理解と協力を基盤とした総合的なテロ対策の推進

テロの未然防止に向け、広報紙等の配布、巡回連絡、警ら、その他の警察活動を通じた広報活動及び多角的な実態把握活動を推進したほか、国民保護共同実動訓練におけるテロ事案への対処活動の展示等を行い、県民のテロ防止諸対策に対する理解と協力の確保

に努めた。

テロリスト等の利用が懸念される県内の宿泊施設、インターネットカフェ等の各事業所等に対する広報活動の実施、利用者の身分確認の徹底等を指導したほか、爆発物原料販売事業者等に対してロールプレイング方式の訓練を実施するなどの管理者対策を推進

し、不審情報を速やかに把握できる態勢の構築を図った。

② 国際海港対策の推進

県内の各国際港湾(四日市港、津港、松阪港及び尾鷲港)における港湾保安委員会への出席、水際危機管理コアメンバー会合の開催等を通じ、関係機関との連携強化及び情報共有の徹底を図ったほか、テロを想定した合同対処訓練を実施するなどして水際危機管理体制の強化に努めた。

税関、海上保安庁等と連携し、適宜、国際埠頭施

設周辺の警戒を強化するとともに、外国船の入港

時には、船舶関係者に対する管理者対策を実施す

るなど、不審な入国者の発見に努めた。

0%

100%

200%

300%

0

500

1000

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

港テロ合同訓練

0

5

10

H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

41

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③ 情報収集の強化及び違法行為の検挙

治安に影響を及ぼす国際テロ組織、オウム真理教、極左暴力集団、右翼等の動向について、県民の理解と協力の確保を図りながら、関連情報の収集及び総合的な分析を推進して各種テロ事案の「予兆」の把握に努めた結果、中核派活動家による詐欺等事件、右翼

団体による政治資金規正法違反等事件を検挙した。

④ 情勢を踏まえた警戒警備の強化

皇族方の県内行事への御臨席、内閣総理大臣ほか閣僚等による伊勢神宮参拝等の要人の来県に際しては、諸情勢を総合的に判断して的確な警衛・警護警備を実施し、身辺の安

全確保に万全を期した。

実戦的な訓練を実施し、警護員個々の現場対応能力等の向上を図った。

テロの対象となり得るライフライン施設、大規模集客施設、鉄道等公共交通機関等に対

する管理者対策、各種情報の提供を行ったほか、情勢に応じた警戒警備を実施した。

⑤ サイバーテロ・サイバーインテリジェンス対策の推進

重要インフラ事業者等に対し、個別訪問や三重県サイバーテロ対策連絡協議会を通じて、サイバー攻撃の脅威、情報セキュリティ対策に関する情報提供等の管理者対策及び事業者間における情報共有の促進を図るなど、サイバー攻撃による被害の未然防止に努

めた。

⑥ 対日有害活動等への対応

県内企業等の実態把握及び管理者対策を推進するとともに、他県警察、関係機関と緊密に連携した不正輸出等に係る違法行為の情報収集及び分析強化に努めたほか、各種教養

を実施して捜査員個々の実務能力の向上を図った。

県内における拉致の可能性が排除できない事案について、洗い直し等の所要の捜査を実

施した。

42

施した。

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 地域住民の理解と協力を基盤とした総合的なテロ対策の推進

引き続き、テロ防止に向けた県民の意識啓発を図るため、警察署協議会等の各種会合、巡回連絡等の地域警察活動、広報紙の配布等のあらゆる機会を活用した積極的な広報啓

発活動に取り組んでいく。

宿泊施設等に対する管理者対策、爆発物原料販売事業者等に対するロールプレイング方式の訓練等を実施し、テロ防止諸対策に対する県民の理解と協力の確保に努め、不審情報を速やかに把握できる態勢の構築を図るなど、関係機関・団体、民間事業者等との連

携・協力による官民一体となった総合的なテロ対策を推進していく。

② 国際海港対策の推進

今後も、各港湾保安委員会や水際危機管理コアメンバー会合の開催、テロを想定した合同対処訓練を通じ、関係機関との連携強化及び情報共有の確立を図って水際危機管理体制を強化するとともに、関係機関と連携した国際埠頭施設周辺での警戒活動を実施し

て、不審者の発見に努めるなど警戒態勢の強化を図っていく。

③ 情報収集の強化及び違法行為の検挙

各種テロ事案を未然に防止するため、県民の理解と協力の確保に努めるとともに、関係機関との緊密な連携の下、国内外の政治・経済・社会情勢を踏まえた幅広い情報収集、総合的な分析活動等を強化し、各種テロ事案の「予兆」の把握と様々な法令を適用して

違法行為の徹底検挙を図っていく。

④ 情勢を踏まえた警戒警備の強化

警護員に対する実戦的な訓練、全職員を対象とする指導、教養を推進し、個々の現場対応能力の向上に努めるとともに、国内外の要人等の来県に際しては、諸情勢を総合的に

判断した的確な警護警備を実施していく。

各種テロ情勢を踏まえ、テロの対象となり得るライフライン施設、公共交通機関等に対

する管理者対策、自主警備等の強化を促進し、連絡・連携体制を一層強化していく。する管理者対策、自主警備等の強化を促進し、連絡・連携体制を一層強化していく。

42

Page 51: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

⑤ サイバーテロ・サイバーインテリジェンス対策の推進

重要インフラ事業者に対する個別訪問、「三重県サイバーテロ対策連絡協議会」等を通

じた事業者等との連携強化を図るとともに、きめ細かな管理者対策を実施していく。

捜査員等に対する指導、教養を実施して対処能力の向上に努めるとともに、事案発生時

における速やかな実態解明や違法行為に対する厳正な取締りを推進していく。

⑥ 対日有害活動等への対応依然として、諸外国による我が国の国益を損なう各種活動が懸念されることから、県内企業等の実態把握及び管理者対策を一層強化するほか、関連情報の収集、分析に努め、

違法行為の事件化を推進していく。

北朝鮮による拉致の可能性が排除できない事案について、関係機関と緊密に連携した情報収集を強化するほか、家族等からの積極的な資料採取や適切な家族対策を推進してい

く。

例年1月に実施される内閣総理大臣ほか閣僚の伊勢神宮参拝に伴う警護警備では、所要の体制を構築し、テロの防止や雑踏警備等を踏まえた的確な警備諸対策を推進して要人の身辺の安全確保を図っている。

内閣総理大臣ほか閣僚の伊勢神宮参拝に伴う警護警備

コラム 14

43

Page 52: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

施策目標

目標項目:災害警備訓練の実施回数

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

目 標 値 - 24回 24回 24回 24回 24回 24回

実 績 値 24回 26回 50回 64回

達 成 率 - 108.3% 208.3% 266.7%

目標項目:携帯用救助工具の整備数(累計)

年 度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

目 標 値 - 144本 163本 183本 203本 218本 218本

実 績 値 134本 143本 153本 218本

達 成 率 - 99.3% 93.9% 119.1%

120%

130%

215

230 携帯用救助工具の整備数(累計)

250%

350%

60

80 災害警備訓練の実施回数

実施回数

大規模災害等緊急事態への対応

【主担当課:警備部警備第二課】

施策名

44

平成24年(度)の取組結果

① 警備計画等の見直し

東日本大震災を受けて、大震災発生時の円滑な警察活動に資するために策定した「三重県警察大震災活動要領」の見直しを行ったほか、大規模災害と新型インフルエンザに対応した業務継続計画を策定するなど、災害対策・危機管理関連の各種警備計画等の策

定、見直しを行った。

② 関係機関との連携の強化

三重県総合防災訓練、三重県国民保護共同実動訓練、治安出動を想定した自衛隊との共同実動訓練等の防災・危機管理関係機関との合同訓練を通じて、大規模災害等緊急事態における連携強化と事態対処能力の向上に努めた。

防災・危機管理関係機関との各種会議、合同訓練等を通じて関係の醸成、連携強化を図るとともに、警察署と市町の間で災害時における各種情報の共有、検視・遺体安置所の確保等に関する相互協力について書面確認した。

大規模災害時における必要な物資等の確保方策として、民間事業者と迅速な供給に関す

る協定を締結した。

70%

80%

90%

100%

110%

125

140

155

170

185

200

H21年度H22年度H23年度H24年度H25年度H26年度H27年度

整備累計

達成率

-50%

50%

150%

250%

0

20

40

60

H21年度H22年度H23年度H24年度H25年度H26年度H27年度

実施回数

達成率

三重県国民保護共同実動訓練

44

Page 53: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

③ 部隊の対処能力の強化

大規模災害発生時における初動対応の重要性を鑑みて、警察署ごとに当直体制時の発災を想定した図上訓練を実施した上、警察本部と警察署との間

で報告・指揮を行う図上訓練を実施した。

大規模災害等緊急事態に対応する部隊は、大規模災害等緊急事態の発生を想定した防災・危機管理関係機関との合同訓練を通じ、部隊対処能力の強

化を図った。

交番・駐在所においては、大規模災害時における地域の防災拠点となることを踏まえ、避難誘導用具等の災害用資機材を配備し、機能強化を図っ

た。(50か所実施)

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 警備計画等の見直し

平成24年中に取り組んだ大規模災害等緊急事態における対処等に係る警備計画等の策

定、見直しについて、これらの検証・改善を継続的に推進していく。

② 関係機関との連携の強化

三重県が、平成25年度中の策定を目指す「三重県新地震・津波対策行動計画」及び「三重県地域防災計画(震災対策編)」の抜本的修正において、警察が実施する災害警備活

動等に関して必要な措置を組み入れるための調整を図っていく。

防災・危機管理関係機関との各種会議、合同訓練等を通じて一層の関係の醸成、連携強化を図っていく。

図上訓練

45

化を図っていく。

③ 部隊の対処能力の強化

警察署単位での図上訓練について、新たに作成する教養資料を活用し、警察署での図上

訓練の促進を図っていく。

装備資機材の整備について、大規模災害等の各種出動で得た経験を活かし、引き続き、

計画的に整備を推進していく。

東日本大震災では、深刻な津波災害や原子力災害等に対応するため、かつてないほど長期間にわたって、全国の警察から大規模な部隊派遣が行われた。この経験を踏まえ、警察庁は平成24年5

月、大規模災害発生時において全国から直ちに被災地へ派遣する即応部隊を約1万人体制に拡充するとともに、災害対応が長期化する場合に派遣する一般部隊を新たに配置し、両部隊からなる警察災害派遣隊を新設して災害に幅広く対応できる体制を構築したものである。警察では、各部隊の練度向上に向け、今後

も各種訓練を実施していくこととしている。

「警察災害派遣隊」の新設

コラム 15

【警察庁資料から】

45

Page 54: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

目的(対象、意図)

事件・事故による被害拡大防止や被疑者逮捕等のための初動警察態勢が、通信指令機能の強化や捜査の高度化等により確立されている。

課題目標

目標項目:車両捜査支援システムの整備数

年 度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

目 標 値 2基 2基 4基 1基 1基

100.0% 0.0%

1基 1基

実 績 値 2基 2基 4基 0基

達 成 率 100.0% 100.0%

精強な初動警察態勢の確立

【主担当課:警務部警務課】

課題5

46

平成24年(度)の課題取組のためのコスト

【単位:千円】構成事業(大項目) 平成23年(度)事業費 平成24年(度)事業費

① 初動警察刷新強化② 初動捜査の高度化③ 観光地等における各種事故への

初動対応

平成23年度6月補正予算額(骨格)

平成24年度当初予算額

408,631 447,131

平成23年度予算決算額 平成24年度予算決算額

384,437 416,711

0

0.2

0.4

0.6

0.8

1

1.2

0

1

2

3

4

5

6

H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

車両捜査支援システムの整備数

整備数

達成率

46

Page 55: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

施策目標

目標項目:通信指令技能指導者等による教養実施回数

年 度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

目 標 値 - 100回 200回以上 200回以上 200回以上 200回以上 200回以上

実 績 値 91回 225回 235回 243回

達 成 率 - 225.0% 117.5% 121.5%

目標項目:無線通話技能効果測定認定率

年 度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

目 標 値 - 90.0% 90.0% 90.0% 90.0% 90.0% 90.0%

実 績 値 - 76.8% 91.0% 96.3%

達 成 率 - 85.3% 101.1% 107.0%

200%

250%

250

300 通信指令技能指導者等による教養実施回数

実施回数

100%

120%

100%

120% 無線通話技能効果測定認定率

認定率

初動警察刷新強化

【主担当課:警務部警務課】

施策名

47

平成24年(度)の取組結果

① 意識改革の推進

警察の生命線である初動警察活動に対する期待はますます高まっていることを受けて、平成24年6月に本部長通達「初動警察刷新強化の取組の定着化について」を発出し、各

部門間の緊密な連携の下、初動警察刷新強化に関する重点施策の定着化を示達した。

平成21年度から取り組んできた各諸施策の3か年の推進状況を検証し、その成果、今後の施策展開の方向性等を示した初動警察刷新強化に係る評価書を平成24年8月に作成し、全職員に初動警察刷新強化に向けた諸施策について周知徹底し、更なる定着化の推

進を図った。

② 通信指令機能の強化

平成25年1月10日、三重県警察年頭視閲式の終了後、会場に設けられた「ふれあい広場」を利用して、『110番の日』の広報啓発活動イベントを開催した。イベントでは、元車いすランナーでロンドンパラリンピック銀メダリストの伊藤智也氏が一日通信指令課長を務め、ふれあい広場の参加者に適切な110番通報の利用を呼び掛けた。

平成23年度から設置されている警察署地域課「通信指令係」について、大規模6警察署(桑名署、四日市南署、鈴鹿署、津署、松阪署及び伊勢署)に加え、

0%

50%

100%

150%

0

50

100

150

200

H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

達成率

0%

20%

40%

60%

80%

0%

20%

40%

60%

80%

H21年度H22年度H23年度H24年度H25年度H26年度H27年度

達成率

『110番の日』のイベント

平成24年度の組織改編で中規模6警察署(四日市北署、津南署、鳥羽署、尾鷲署、伊賀署及び名張署)に設置し、警察署における初動警察活動の要となる体制を強化した。

47

Page 56: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

全ての警察職員に対し、三重県警察通信指令技能検定の受検を推奨し、通信指令技能指導者が各警察署に赴き署員に対し事前教養を計画的に実施するなど、検定取得に向けた教養を通じ、通信指令技能の向上を図った。

※通信指令技能検定取得数(平成25年3月31日現在)

上級:4人、中級:33人、初級:574人

指令室員3人を愛知県警察へ短期派遣し、先進県の指令技術等を修得させることで、通信指令を担

う人材の育成強化を図った。

③ 初動警察における事案対処能力の強化

平素の110番通報等に係る警察署の対応状況等について確認・検証し、その過程において把握した課題や問題点を適宜指導し、警察署における事案対応能力の強化を図るとともに、警察署の宿日直司令等に対し、改良を行った特定通報者自動表示システムを始めとする各種システムの活用要領等に係る教養を実施した。

現下の治安情勢に的確に対応できるよう、組織横断的な指導体制を構築した上で、実戦的総合訓練を推進するとともに、指導者の指導能力や訓練対象者の練度を検証する「実戦的総合訓練点検」を実施するなど、現場指揮能力及び事案対応能力の強化を図った。

なお、平成24年中は、11月から12月にかけて、県下18警察署を対象に現場対応指揮訓練、現場対

技能検定の状況

実戦的総合訓練点検

48

県下18警察署を対象に現場対応指揮訓練、現場対応措置訓練、総合術科訓練の3項目を点検した。

※「実戦的総合訓練の実施回数」は、課題6:施策名「人的基盤の強化」の施策目標を参照

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 意識改革の推進

引き続き、初動警察刷新強化に係る各諸施策の定着化を図りつつ、精強な初動警察態勢の確立を図るため、全ての警察職員に対し、あらゆる機会を通じて、初動警察活動は、日々発生する様々な事態に即応し、被害の拡大防止、犯人の検挙等を図る上で極めて重

要であることなどを教養し、意識改革を推進していく。

各警察署の宿日直業務に従事する全ての警察職員に対しても、指導教養を効果的に実施

し、夜間・休日等における事案対処能力の更なる強化の重要性を意識付けていく。

② 通信指令機能の強化

全ての警察職員の通信指令技能検定取得及び上位の級位取得を目指し、検定取得に向けた各取組等を通じた通信指令技能の向上を図るとともに、通信指令技能指導員を増やし、高度な通信指令技術を持った者からの指導教養の機会を増やすことで、指導者自身及び指導を受ける側双方の通信指令技能の向上を図っていく。

通信指令を担う人材の育成強化を図るため、引き続き、先進県への派遣研修を行い、指

令室担当者自身の能力向上に努めていく。

③ 初動警察における事案対応能力の強化

災害時や重大事件の発生を始めとする突発事案を想定した実戦的総合訓練(現場対応指揮訓練等)、各警察署に対する巡回業務指導、各種研修会等を実施し、事案対応能力の

更なる高度化を図るとともに、夜間・休日における警察署の態勢を強化していく。

無線機の操作要領及び通話技能の向上を図るため、各警察署に対する通信指令技能指導者等の巡回指導教養や反復した実戦的な通信指令訓練を実施し、個々の能力に応じたき

め細かな指導、教養を行っていく。

より迅速・的確な初動対応を図ることを目的とした組織横断的な情報共有に有効な「三

実戦的総合訓練点検

・より迅速・的確な初動対応を図ることを目的とした組織横断的な情報共有に有効な「三重県警察総合情報支援システム(仮称)」の構築に向けて、必要な取組を推進してい

く。

48

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検視数

臨場数

臨場率

施策目標・関連統計

目標項目:上級鑑識技能検定取得者数(累計)

年 度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

目 標 値 - 820人 890人 950人 1,000人 1,050人 1,100人

実 績 値 735人 905人 1,016人 1,154人 -

達 成 率 - 110.4% 114.2% 121.5%

関連統計:検視官臨場状況(検視数、臨場数、臨場率)

検視官臨場状況

2,138体 2,294体 2,384体 2,428体 -

329回 749回 1,073回 1,303回

15.4% 32.7% 45.0% 53.7%

50%

70%

1500

2000

2500

3000 検視官臨場状況

検視数

臨場数

臨場率

120%

140%

1000

1200

1400 上級鑑識技能検定取得者数

取得者数

達成率

初動捜査の高度化【主担当課:刑事部刑事企画課】

施策名

49

平成24年(度)の取組結果

① 組織の総合力を発揮した初動捜査の推進

初動捜査活動において、被疑者に結び付く多角的な証拠の確保を徹底するため、鑑識に精通した捜査員の育成及び捜査に精通した鑑識員の育成を目的とした捜査員・機動鑑識

隊員に対する相互実践研修を試行実施した。

多角的な証拠を収集するため、警察職員へ捜査情報を幅広く提供し、日々の活動を通じて収集した関連情報と捜査結果との照合・検討を行い、それを捜査指揮に反映させる

「捜査情報分析官」の積極的な運用を図った。

② 客観的な証拠の収集方法の整備強化

重要犯罪等の発生が多く、体制が希薄な夜間や休日に機動鑑識隊を警察署に前進待機させるなどの鑑識体制の充実・強化を図るとともに、新たな鑑定技法である「三次元画像鑑定」を積極的に活用した。

現場鑑識能力の向上を図るため、鑑識専務員に対する鑑識実戦塾、現場へ第一臨場する可能性が高い地域警察官を対象とした鑑識巡回教養を実施したほか、「現場鑑識競技会」、「第3回科学捜査研究所研究発表会」を開催した。

③ 適正な死体取扱業務の推進

犯罪死の見逃し事案の絶無を期すため、三重大学法医学教室在籍の医師による同行検案

10%

30%

0

500

1000

1500

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

臨場率

60%

80%

100%

400

600

800

H21年度H22年度H23年度H24年度H25年度H26年度H27年度

現場鑑識競技会

・犯罪死の見逃し事案の絶無を期すため、三重大学法医学教室在籍の医師による同行検案について、前年度から嘱託している准教授に加え、同教室の教授に警察医を嘱託して同

行検案を実施し、検案の高度化を図った。

49

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装備機材の積極的な活用に努めるとともに、三重大学医学部付属病院及び三重県立志摩病院との各間において、死亡時画像診断(持ち込みCT)の協力体制を確立し、積極的に

活用した。

④ 犯罪の追跡可能性の拡充

防犯カメラ映像の早期収集・確保を図るため、設置箇所について調査・把握するとともに、車両捜査支援システムの既設箇所について、車両の流動状況等から見直しを行い、

効果的な活用に努めた。

情報分析支援システム(CIS-CATS)、各種捜査支援システム、犯罪者プロファ

イリングなどの積極的な活用を推進した。

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 組織の総合力を発揮した初動捜査の推進

引き続き、組織が一体となった初動捜査体制を確保し、部門横断的な実戦的総合訓練に

よる連携の強化、各種指導・教養を推進し、迅速・的確な初動捜査力の強化を図る。

「捜査情報分析官」制度の積極的な運用を図るため、各種教養や巡回指導を通じ、同制

度の定着化に努めていく。

② 客観的な証拠の収集方法の整備強化

鑑識専務員及び鑑識専務員以外に対して、「鑑識実戦塾」を始めとする各種教養の実

施、上級鑑識技能検定等の積極的な取得による組織全体の鑑識能力の底上げを図る。

三次元画像鑑定、DNA型鑑定などの各種鑑定の積極的な活用、DNA型データベース

の拡充を図り、客観証拠収集の強化に努める。

③ 適正な死体取扱業務の推進

更なる検視官臨場率の向上のため、検視官の効率的な運用を推進するとともに、専科教

50

更なる検視官臨場率の向上のため、検視官の効率的な運用を推進するとともに、専科教養における部外講師の講義、解剖見学、検査実習等のカリキュラムの見直しを図り、よ

り実践的かつ重点的な教養を推進していく。

三重大学法医学教室在籍医師による同行検案の継続運用、平成25年4月1日施行の「警察等が取り扱う死体の死因又は身元の調査等に関する法律」において新設された死

因究明法医解剖制度等を積極的に活用し、犯罪死見逃し防止に努める。

④ 犯罪の追跡可能性の拡充

引き続き、車両捜査支援システムの効果的かつ計画的な整備に努めるとともに、防犯カ

メラ設置状況の把握、携帯電話会社等との良好な協力関係の構築を推進していく。

情報分析支援システム(CIS-CATS)などの各種捜査支援システム、犯罪者プロ

ファイリング等の積極的な活用に努める。

三次元画像鑑定とは、ハンディ型の三次元スキャナで撮影した立体的な三次元画像と画像中の物体の形状や色を照合し、同一性を識別する鑑定である。

特に防犯カメラ等で撮影された人物の顔画像と被疑者の三次元顔画像の識別に活用されることが多い。防犯カメラの設置が増加する中、客観的

証拠の収集強化を図る有効な捜査手法となっている。

三次元画像鑑定

コラム 16

50

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警備艇

航空機

施策目標・関連統計

目標項目:捜索救助訓練実施回数

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

目 標 値 - 30回以上 30回以上 30回以上 30回以上 30回以上 30回以上

実 績 値 24回 22回 24回 23回

達 成 率 - 73.3% 80.0% 76.7%

関連統計:捜索救助出動回数(警備艇、航空機)

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

捜索救助出動回数

14回 16回 16回 15回

21回 15回 13回 29回

10

15

20

25

30 捜索救助訓練回数

10

20

30

40 捜索救助出動回数

警備艇

航空機

観光地等における各種事故への初動対応

【主担当課:生活安全部地域課】

施策名

51

平成24年(度)の取組結果

① 水難及び山岳遭難対策の推進

水難及び山岳遭難発生時には、各警察署で編成する救助部隊、警察航空隊、水上警察隊及び機動隊に編成するレンジャー及び潜水部隊が連携して捜

索活動に当たった。

水難及び山岳遭難は、大半が休日に発生するためあらかじめ救助部隊を編成の上、事故発生に備えた体制の確保、捜索救助活動に必要な実戦的訓練を実施するなどして、事故発生時における迅速・的確な初動対応に努めた。

警察航空機の出動は、山岳遭難における捜索救助活

動には不可欠であり、平成24年中は29回出動した。

② 突発的に生じる群衆の滞留・混乱による雑踏事故等対策の推進

本県内には、県内外から多数の人が訪れる神社、レジャー施設、観光地があることから、行楽期や年末年始はもとより、交通渋滞や各種事故の発生が懸念される際には、主催者、関係機関・団体と連携した雑踏警備を実施した。

閑散期においては、管理者等の自主警備を基本とし、事故防止のための必要な指導等を行っているが、突発的な雑踏事故は予測が困難であることから、事故発生時における的確な初動措置を講ずるため、県内各地の施設等の実態把握に努めた。

0

5

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

0

10

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

山岳訓練の状況

雑踏警備の状況ため、県内各地の施設等の実態把握に努めた。

雑踏警備の状況

51

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番号1 人

多数の歩行者等が滞留し混雑することが常態化している箇所について、この種の事案の発生を想定して、実態に応じて必要と認められる場合には、付近の商店主等の関係者や

自治体等に対して働き掛けを行った。

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 水難及び山岳遭難対策の推進

各警察署の第二機動隊や山岳救助隊を中心とした休日、夜間における体制確立方法、警察航空隊、水上警察隊等との連携に配意した捜索救助体制など、有事における迅速な体制確立を図るとともに、各部隊合同による実戦的訓練を実施し、更なる連携強化と技術

の向上を図っていく。

② 突発的に生じる群衆の滞留・混乱による雑踏事故等対策の推進

神社、レジャー施設、観光地等を管轄する警察署及び警察本部関係所属において、当該施設等の管理者を始め、自治体、消防その他関係機関・団体との連携を図り、当該施設における行事、イベント等の年間計画、予想入込客数等の情報を把握し、初動措置要領

の検討に備えた基礎資料の整備を図っていく。

行事名 開催地 人出数伊 勢 神 宮 初 詣 伊勢市 524,000

平成24年中に雑踏警備を実施した

三重県内の主要な行事(人出数は主催者発表)

コラム17

52

1 人2 人3 人4 人5 人6 人7 人8 人9 人10 人11 人12 人13 人14 人15 人16 人

伊 勢 神 宮 初 詣 伊勢市 524,000椿 大 神 社 初 詣 鈴鹿市 420,000津 ま つ り 津市 420,000多 度 大 社 初 詣 桑名市 415,000大 四 日 市 ま つ り 四日市市 320,000伊勢神宮奉納全国花火大会 伊勢市 250,000多度大社御例祭(上げ馬神事) 桑名市 210,000F 1 グ ラ ン プ リ 鈴鹿市 208,000く わ な 石 取 祭 桑名市 200,000四 日 市 花 火 大 会 四日市市 200,000桑 名 水 郷 花 火 大 会 桑名市 180,000熊 野 大 花 火 大 会 熊野市 180,000津 花 火 大 会 津市 150,000伊 勢 ま つ り 伊勢市 150,000氏 郷 ま つ り 松阪市 130,000上 野 天 神 祭 伊賀市 110,000

52

Page 61: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

目的(対象、意図)

安全で安心な県民の生活を守る警察の活動基盤が、複雑に変化する犯罪・交通等の治安情勢に対応できるように整備されている。

課題目標

目標項目:警察官採用競争倍率

年 度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

目 標 値 - 6.2倍 6.9倍 7.6倍 8.3倍

98.6% 76.3%

9.0倍 9.7倍

実 績 値 4.1倍 6.3倍 6.8倍 5.8倍

達 成 率 - 101.6%

警察活動を支える基盤の整備

【主担当課:警務部警務課】

課題6

53

平成24年(度)の課題取組のためのコスト

【単位:千円】構成事業(大項目) 平成23年(度)事業費 平成24年(度)事業費

① 人的基盤の強化② 物的基盤の強化③ 変化する社会情勢への対応

平成23年度6月補正予算額(骨格)

平成24年度当初予算額

35,126,928 33,355,281

平成23年度予算決算額 平成24年度予算決算額

33,958,173 33,415,508

0%

50%

100%

0

2

4

6

8

H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

警察官採用競争倍率

競争倍率

達成率

53

Page 62: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

施策目標・関連統計

目標項目:職務質問技能指導班による指導回数

年 度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

目 標 値 - 114回 114回 114回 114回 114回 114回

実 績 値 112回 63回 140回 118回 - - -

H26年度

達 成 率 - 55.3% 122.8% 103.5% -

450回

- -

目標項目:実戦的総合訓練の実施回数

年 度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度

H27年度

目 標 項 目 実戦的総合訓練の実施回数

目 標 値 - 200回 300回 450回 450回

104.2% -

450回

実 績 値 153回 239回 533回 469回 - -

- -達 成 率 - 119.5% 177.6%

250%

600

実戦的総合訓練の実施回数200%200 職務質問技能指導班による指導回数

人的基盤の強化

【主担当課:警務部警務課】

施策名

54

平成24年(度)の取組結果

① 警察官の増員等

警察官の増員については、スクラップ・アンド・ビルドを基本とした組織及び定員の見直しを行うとともに、真に治安対策に必要な警察官について、知事部局と連携して、国に対する警察官の増員要求を行うなどして、9名を増員し、サイバー犯罪捜査及び暴力団対策の体制強化を図った。

県内全ての交番に交番相談員を継続して配置し、警察官の不在時における地域住民のニーズに応え

る体制を確保した。

② 現場執行力の強化に向けた教養・訓練の推進

「新任専務員育成プログラム実施要綱」を効果的に運用するため、教養担当者及び教養対象者を対象とした研修会を開催したほか、実戦的総合訓練を組織横断的かつ効果的に推進するため、警察本部及び警察署の担当者研修を開催するとともに、各警察署プロ

ジェクトチームの指導能力を検証するため、実戦的総合訓練点検を実施した。

誘拐・人質立てこもり事件等の特殊事件に迅速かつ的確に対処するため、他府県警察との合同による広域誘拐事件対応訓練や人質立てこもり事件の認知から犯人制圧に至るま

での実戦的訓練を反復実施した。

0%

50%

100%

150%

200%

0

200

400

600

H21年度H22年度 H23年度H24年度 H25年度H26年度 H27年度

実施回数

達成率

0%

50%

100%

150%

0

50

100

150

H21年度H22年度H23年度H24年度H25年度H26年度H27年度

指導回数

達成率

交番相談員の活動

での実戦的訓練を反復実施した。

54

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③ 人事交流の推進

警察事象の変化に対応するため、警察官の実務能力の向上を図ることを目的として、真に必要な部門と個々の警察官の特性を検討した上で、警察庁、他の都道府県警察等との

積極的な人事交流を実施した。

技能指導体制の充実・強化を図るため、先進県警察から職務質問に係る指導を継続的に

受けるとともに、高い実績を上げている都道府県警察等との相互派遣を実施した。

幹部警察官検察実務研修及び司法警察員検察実務教養訓練により、公判を見据えた捜査力の向上、検察官との連携をより一層緊密にするとともに、適正な捜査活動の推進に向

けた取組を行った。

④ 士気高揚のための適正な評価・処遇等

適正な給与事務を徹底するため、給与事務担当者に対する研修会を開催するとともに、

教養資料を配布した。

職員の勤務成績を踏まえ、勤勉手当、昇給に反映させる等、給与処遇について適正な運

用に努めた。

巡回相談、年齢別、退職予定者を対象としたセミナーの開催などライフプラン作成に係

る支援を実施したほか、産業カウンセラー委嘱による生活相談体制の充実を図った。

平素の警察活動に対する取組姿勢等を正しく評価し、適時適切な賞揚を実施することに

より、職員の士気高揚と適正な業務の推進を図った。

⑤ 優秀な人材の確保

優秀な人材を確保するため、採用案内ホームページの拡充、ポスター・パンフレット等の作成・配布、地元マスメディアを活用した広報活動のほか、警察学校におけるオープンキャンパスの実施

か、警察学校におけるオープンキャンパスの実施(年間2回)、参加者の利便性を考慮した駅前施設での「体験・体感型説明会」の開催、民間企業の合同就職説明会への参加するなど幅広い採用募集活動を推進した。

真に警察官たるにふさわしい者を採用するため、人物試験の配点比率の拡大等、試験実施要領の見

直しを図った。

捜査部門、地域部門等の技能伝承や指導を行うポストに再任用職員を登用した。

⑥ 組織的な健康管理対策の推進

職場復帰支援制度の本格実施、異動期におけるメンタルヘルス対策などの充実に努めたほか、複数の生活習慣病罹患者(死の四重奏)に対する面接指導、従来から実施してい

る過重労働による健康障害防止対策実施要領の改正など健康管理対策を推進した。

平成13年度から実施している「ヘルスアップ・21」運動の最終年度であることから職員

の健康実態を調査し、分析・評価を実施した。

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 警察官の増員等

警察官の増員については、警察庁の地方警察官増員要求の状況も踏まえて、知事部局と

連携の上、引き続き、真に治安対策に必要な警察官の増員について要求していく。

引き続き、交番相談員は、県内全ての交番への配置可能な体制を確保していく。

② 現場執行力の強化に向けた教養・訓練の推進

引き続き「新任専務員育成プログラム実施要綱」を効果的に運用するため、教養担当者

及び教養対象者を対象とした研修会の開催、プログラム運用状況の検証を実施する。

実戦的総合訓練及び各種術科訓練により現場執行力の強化を図るとともに、各種術科大

会を分離開催することにより術科訓練の振興を図っていく。

オープンキャンパスの開催

55

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職務質問技能指導体制の一層の充実を図るとともに、各級幹部の指導能力の強化及び若手の地域警察官を対象とした各種教養・訓練を推進することで、執行力の強化を図って

いく。

特殊事案発生時において的確な事件指揮、現場対応を行うため、訓練日時、場所、想定等を事前周知しない、いわゆるブラインド方式の訓練を行うなど、事案対応能力の更な

る強化を図っていく。

③ 人事交流の推進

時代の変化に対応するため、真に警察官の実務能力の向上につながる部門を検証した上

で、先進県等への人事交流を積極的に推進していく。

各種業務での高い実績を有する都道府県警察等への派遣研修を継続して実施するとともに、更に警察官の実務能力の向上、都道府県警察間の連携の緊密化を図るなど、人事交

流を積極的に推進していく。

引き続き、幹部警察官を対象とする検察実務研修等を実施していくなど、適正な捜査活

動に資するため検察庁・警察との人的交流の取組を推進していく。

④ 士気高揚のための適正な評価・処遇等

各所属幹部及び担当者に対する巡回指導、業務指導を計画的に実施し、適正な給与事務

の推進を徹底するとともに、全職員に対する効果的な教養等を実施する。

職員の精神的、経済的な諸問題に的確に対処するため、引き続き、創意工夫を凝らした

ライフサイクルプラン作成の支援及び生活相談を実施していく。

県民、社会等の安全確保への貢献度が高いにもかかわらず、業績が数字に表れにくい犯罪や事故を予防する活動等の業務について、その業績を適正に評価し、積極的に表彰・

賞揚を行うことができるよう、表彰・賞揚の指針を取りまとめていく。

⑤ 優秀な人材の確保

56

⑤ 優秀な人材の確保

従来の採用募集活動に加え、就職情報ウェブサイトの活用・強化、警察本部の採用案内に係るホームページを充実させるなど、インターネットを中心に多彩な採用募集活動を

展開していく。

必要に応じて、警察官としての能力及び適性の多角的な判定に係る制度の見直しを検討

するなど、人物重視の採用試験の精度を向上させる取組を推進していく。

⑥ 組織的な健康管理対策の推進

新規の対策としてメンタルヘルスセミナーの開催、職場復帰支援制度の定着化を図るな

どメンタルヘルス対策の充実強化に努めていく。

「ヘルスアップ・21」運動を継承し、平成25年度から5年計画による「ヘルスアップ・

21(第2次)」運動を実施し、過重労働対策、生活習慣病対策等を継続して実施する。

三重県警察ホームページの採用情報では、業務・採用試験の概要、警察学校における生活等の案内、若手警察官から受験希望者へのメッセージのほか、活躍の場がますます増えている女性警察官への特別インタビューコーナーなどを掲載し、採用募集活動を行っている。

コラム 18

優秀な人材の確保に向けた取組~採用案内ホームページの拡充~

56

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施策目標

目標項目:交番・駐在所の整備地区数

年 度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

目 標 値 4地区 4地区 4地区 2地区 2地区 2地区 2地区

実 績 値 4地区 4地区 4地区 2地区

達 成 率 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%

目標項目:交番・駐在所施設の充実度(相談室・来訪者用トイレ)

年 度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

目 標 値 - - 38.8% 40.0% 41.0%

100.0%

42.0% 43.0%

実 績 値 33.5% 36.3% 38.8% 40.0%

達 成 率 - - 100.0%

100%

120%

4

5 交番・駐在所の地区数

地区数100%

110%

45%

50% 交番・駐在所の充実度(相談室・来訪者トイレ)

充実度

物的基盤の強化

【主担当課:警務部警務課】

施策名

57

平成24年(度)の取組結果

① 治安関係施設等の整備

平成25年3月末までに老朽化・狭隘化の著しい2駐在所(松阪警察署小野江駐在所、尾鷲警察署三

木里駐在所)を整備した。

警察共済組合の不動産投資事業の活用により、名張警察署職員宿舎2棟を整備したほか、旧耐震基

準で建設された宿舎の耐震診断を実施した。

② 現場執行力の強化に向けた装備資機材等の開発及び整備

平成24年度中、交通取締用四輪車1台、小型警ら車4台、白バイ2台を更新整備するとともに、現場対応や広域的な捜査等に従事する車両の機能向上を図るため、カーナビゲーションシステ

ムを設置するなど、捜査支援資機材の拡充を行った。

本部執行隊、警察署自動車警ら班及び交番・駐在所に対し、現場対応装備資機材を配備

するとともに、新型警棒及び標準仕様の耐刃防護衣を増強配備した。

現場活動に直結した有効な装備資機材として選定した山岳救助活動用LEDヘッドラン

プ等を増強整備した。

平成24年度の発表会において優秀作品であった夜光反射式耐刃アームカバー等の現場補

0%

20%

40%

60%

80%

0

1

2

3

4

H21年度H22年度H23年度H24年度H25年度H26年度H27年度

地区数

達成率

50%

60%

70%

80%

90%

20%

25%

30%

35%

40%

H21年度H22年度H23年度H24年度H25年度H26年度H27年度

充実度

達成率

整備された松阪警察署小野江駐在所

・平成24年度の発表会において優秀作品であった夜光反射式耐刃アームカバー等の現場補

完効果の高い装備資機材について、その実用化に向け検討を進めた。

57

Page 66: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

③ 警察の情報通信システムの整備

遺失物管理システムの再構築を図り、当該システムと連動するインターネット接続シス

テムの震災対策を図るなど情勢の変化に対応するシステム開発を推進した。

PSD形データ端末に新機能が付加されたことから、同端末を効果的に活用できるよう、

各種関係資料の発行、実戦的な教養訓練を実施した。

機動警察通信隊と連携し、各種事案に対応することで、組織横断的な対応力の強化に努

めた。

ヘリコプターテレビシステムの中継所3か所をデジタル・アナログ併用方式の機器に更

新整備した。

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 治安関係施設等の整備

現下の治安情勢や多種多様な県民の要望に的確に応えるため、老朽化、狭隘化、警察事象の発生状況や利用者の利便性、用地事情を考慮し、警察署等の整備を推進していくこ

ととしており、平成25年度には、2駐在所を整備する。

職員宿舎については、老朽化、警察署の整備状況等を考慮し、順次整備を推進すること

としており、平成25年度から2か年計画で松阪警察署職員宿舎を新築整備する。

② 現場執行力の強化に向けた装備資機材等の開発及び整備

警察活動の基盤となる最前線車両の老朽化等を解消するため、計画的に更新整備を推進

する。

現有装備資機材の更なる有効活用を図るほか、本部執行隊、警察署自動車警ら班、交

番・駐在所等に現場対応装備資機材等の整備を計画的に推進する。

装備資機材に関して、現場の意見をより多く把握するために整備した「装備関係御意見

58

発表会は、各所属における警察装備資機材の開発改善及び鑑識実務の研究に関する意欲を高め、科学技術の進歩、社会情勢の変化等に即応した警察装備の充実・発展を図ることを目的に開催している。平成24年7月18日に開催された発表

会では、装備部門から受傷事故防止資機材の開発等10件、 鑑識部門から指紋採取や足跡採取に関する考案等12件が出展され審査を受けた。

装備資機材に関して、現場の意見をより多く把握するために整備した「装備関係御意見箱」及び装備開発改善発表会の更なる活性化を図り、現場活動に直結した装備資機材の

開発・改善を推進し、現場補完効果の高い装備資機材の整備を図っていく。

③ 警察の情報通信システムの整備

端末利用者の各種ファイル操作等におけるログの採取、分析が可能な証跡取得システムを構築するほか、第一線警察を取り巻く情勢の変化に対応するシステム開発を推進して

いく。

新しい機能が付加されたPSD形データ端末を現場活動において積極かつ効果的に活用さ

せるため、引き続き実戦的な教養訓練を実施していく。

機動警察通信隊との合同訓練を充実させ、訓練を通じて把握した課題・問題点を検証、

改善し、あらゆる事案への対応能力の向上を図っていく。

全てのヘリコプターテレビシステム機材のデジタル化に向けた更新整備を推進する。

第23回警察装備開発改善・鑑識実務研究発表会の開催

コラム 19

『夜光反射式耐刃アームカバー』警察庁長官官房会計課長賞を受賞 (平成24年10月5日)

58

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人員

構成率

関連統計

関連統計:大学における講義、女性警察官採用拡大(人員、構成率)

年 度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

大学における講義- 7回 12回 12回 - - -

- 474人 480人 988人 - - -

女性警察官採用拡大

193人 196人 204人 227人 - - -

6.4% 6.4% 6.7% 7.4% - - -

平成24年(度)の取組結果

0

200

400

600

800

1000

1200

0

5

10

15

H21年度H22年度H23年度H24年度H25年度H26年度H27年度

大学における講義

講義回数

延べ受講者数

0

0.05

0.1

0

100

200

300

H21年度H22年度H23年度H24年度H25年度H26年度H27年度

女性警察官の採用拡大状況

女性人員

構成率

変化する社会情勢への対応

【主担当課:警務部警務課】

施策名

59

平成24年(度)の取組結果

① 新たな警察事象等に対応可能な組織の構築と運営

厳しい治安情勢の中、変化する犯罪情勢に的確に対処し得る組織を構築するため、地方警察官の増員を受けて、生活安全部生活環境課サイバー犯罪対策室及び刑事部組織犯罪対策課暴力団対策室の体制を強化したほか、要望・相談等への対応を徹底するための体

制強化など、真に増員が必要な部署への増員措置などを行った。

「三重県警察における女性警察官の採用・登用の拡大に向けた計画」に掲げた諸施策を推進し、女性職員意見箱を設置・運用するなど女性警察官が働きやすい職場環境づくり

に取り組んだ。

平成24年度の取組として、皇學館大学では、「現代の課題」と題した全8回の警察講義枠を確保し、三重大学では、「犯罪と非行について考える」と題した平成24年度後期講座(全16回)のうち4回を警察講義枠として確保し、それぞれ講義を行い、治安情勢や警察活動についての関心や理解を深めた。

警察改革推進事業及び政策開発推進事業を活用し、

各種施策を展開するための調査研究、システムの運用に関する調査研究等を行った。

② 治安情勢の変化に応じた有効な捜査手法等の検討

犯罪追跡可能性の拡充、客観的証拠による的確な立証に資することを目的に、平素の各

種警察活動を通じ、街頭防犯カメラの設置場所等の把握を推進した。

三次元画像鑑定システムを導入し、多角的かつ客観的な証拠の収集・分析に努めた。

証拠物件等管理システム(仮称)の構築に向け、政策開発推進事業の活用による先進県に対する視察を実施し、システム開発上の留意点、運用後の問題点等を把握するなど、

構築に向けた取組を推進した。

③ 司法制度改革等への的確な対応

裁判員裁判制度に的確に対応するため、検察との連携を緊密にし、立証上の問題点、争

警察幹部による大学講義

・裁判員裁判制度に的確に対応するため、検察との連携を緊密にし、立証上の問題点、争

点の早期把握、裁判員に分かりやすい立証等に努めた。

59

Page 68: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

取調べの適正化を一層徹底するため、理解度・浸透度を測る効果測定の実施、全警察署

に対する巡回指導を毎月実施するなど、あらゆる機会を通じた指導・教養を推進した。

取調べの適正化に関する視聴覚教材を作成し、各警察署及び本部事件担当課に配布し

て、視覚に訴える教養を実施し、取調べ適正化の定着及び知識の向上に努めた。

適正な留置管理業務を推進するため、各警察署に対する巡回指導及び警察本部担当者による出前教養のほか、留置主任官研修会及び留置管理係長研修会等の開催、留置担当官

等を対象とした講習、留置業務に関する執務資料の作成・配布等を実施した。

留置業務指導員制度を導入し、留置管理業務の知識と経験が豊富で指導能力を有する職

員を留置業務指導員に指定して警察署に配置し、留置管理体制の強化・充実を図った。

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 新たな警察事象等に対応可能な組織の構築と運営

厳しい治安情勢や変化する犯罪情勢を踏まえ、これに的確に対処し得る組織の構築に向

け、引き続き必要な組織改編、定員の見直しを行う。

「三重県警察における女性警察官の採用・登用の拡大に向けた計画」に基づき、女性警

察官の採用・登用の拡大に取り組んでいく。

引き続き、地元大学との連携強化に努め、次世代を担う大学生の治安情勢や警察活動に

ついての関心や理解を深めるための取組を推進していく。

警察改革推進事業及び政策開発推進事業を活用し、変化する治安情勢に的確に対応でき

る先進的な施策の具現化を目指していく。

② 治安情勢の変化に応じた有効な捜査手法等の検討

DNA型鑑定精度の向上とともに、DNA型鑑定の犯罪捜査における重要性が高まって

いることから、巡回指導、各種教養を通じて、積極的な活用を推進していく。

60

いることから、巡回指導、各種教養を通じて、積極的な活用を推進していく。

三次元画像鑑定を始めとする細心の画像鑑定技術を向上させるとともに、その積極的な

活用を図っていく。

証拠物件の適正な管理を行うため、証拠物件等管理システム(仮称)を構築し、平成25

年度中の運用開始を目指していく。

③ 司法制度改革等への的確な対応

裁判員裁判対象事件に的確に対応するため、引き続き、検察庁との連携を強化していくとともに、法曹関係者による講話、巡回指導、学校教養等を推進し、捜査力を向上させ

ていく。

取調べの適正化を一層推進するため、更に深化した効果的かつ継続的な指導・教養を実

施し、全警察官に対する徹底した施策の意識付けを図っていく。

留置業務指導員制度を実効性のあるものにするため、留置業務指導員の指定及び育成を

推進し、全警察署への留置業務指導員の配置を目指す。

警察本部の指導体制が強化されたことに伴い、各警察署に対する巡回指導及び警察本部

担当者による出前教養の回数や内容を充実させ、適正な留置管理業務を推進する。

三重県警察では、少子化社会の進展に伴い、厳しい採用情勢が懸念される中、警察官の質を確保するため、また、女性警察官の能力を十分に発揮する機会を確保し、組織を活性化するため、能力・適性等を有する女性警察官の積極的な採用・登用の一層の拡大に取り組んでいる。さらに、将来的に三重県警察の警察官の定員に占める女

性警察官の割合がおおむね10パーセントになることを目指すこととしている。

女性警察官の採用・登用の拡大に向けた取組

コラム 20

60

Page 69: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

目的(対象、意図)

県民の期待と信頼に応える警察が、「警察改革の精神」を具現化する諸施策の着実な推進により確立されている。

課題目標

目標項目:訓令及び通達等の公表件数

年 度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

目 標 値 - 255件 323件 340件 357件 372件 388件

実 績 値 215件 306件 327件 340件

達 成 率 - 120.0% 101.2% 100.0%

県民の信頼に応える警察の確立

【主担当課:警務部警務課】

課題7

61

平成24年(度)の課題取組のためのコスト

【単位:千円】構成事業(大項目) 平成23年(度)事業費 平成24年(度)事業費

① 自浄機能強化による不祥事の防止と警察行政の透明性の確保

② 県民の理解と協力の確保③ 総合的な被害者支援の推進

平成23年度6月補正予算額(骨格)

平成24年度当初予算額

61,389 80,408

平成23年度予算決算額 平成24年度予算決算額

108,235 69,191

50%

70%

90%

110%

130%

0

100

200

300

400

H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

訓令及び通達等の公表件数

公表件数

達成率

61

Page 70: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

関連統計

関連統計:懲戒処分者数

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年

H27年度

H26年 H27年

懲戒処分者数 1人 3人 3人 3人 - -

253回 -

関連統計:監察実施回数

年 度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度

- -監察実施回数 191回 228回 345回

1

2

3

4 懲戒処分者数

100

200

300

400 監察実施回数

自浄機能強化による不祥事の防止と警察行政の透明性の確保

【主担当課:警務部警務課】

施策名

62

平成24年(度)の取組結果

① 職務倫理意識の高揚と監察機能の充実強化

「警察改革の精神」を風化させないための警察改革旬間を設置し、部外有識者講演、テーマを定めた小集団討議を実施したほか、上級幹部、若手警

察官等の属性に応じた職務倫理教養を推進した。

非違事案の未然防止に重点を置いた総合監察及び随時監察によって業務等に関する調査・検証を行い、是正が必要な場合は改善への確実な指導を

行った。

「警察改革の精神」の徹底等に向けた総合的な施策検討委員会(マインド・アップ委員会)を設置し、業務上の非違事案を防止するための対策及び「「警察改革の精神」の徹底のために実現す

べき施策」に基づく12施策を着実に推進するための検討を重ねた。

「三重県非違事案防止対策委員会」を設置し、非違事案の発生(再発)防止、意見、苦

情・要望等を踏まえた業務改善に向けた、検討・検証を図った。

平成24年中、発生した非違事案行為について、規律違反行為に対する事実調査を迅速・的確に行った結果、懲戒処分相当と認め、懲戒審査委員会での公正な審議を経て、三重

県公安委員会に報告の後、3人の職員の懲戒処分を実施した。

② 適正な会計経理の保持

他県における不適正事例を踏まえ、重点指向した監査や対面検査の強化など、予防的監査の充実強化を図ったほか、各種会議の開催、執務資料等の発出、業務指導の充実強

化、総合監察の実施など指導教養を推進し、適正な会計経理の保持に努めた。

0

H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

0

H21年度H22年度H23年度H24年度H25年度H26年度H27年度

田中節夫元警察庁長官による講演

62

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③ 情報セキュリティ対策の推進

本県警察、長野県警察等において不正照会事案が発生したことを踏まえ、再発防止のた

め、各種照会に対する調査・点検を徹底した。

幹部によるブロック別検討会、情報管理業務監査、所属における例会等あらゆる機会を

利用して情報管理の重要性について指導・教養を実施した。

④ 職務執行に対する苦情への的確な対応

平成24年中に受理した苦情は55件(公安委員会15件・警察本部40件)で、前年に比べ17

件増加した。

県民等からの苦情に的確に対応するため、全警察署に対する巡回指導、研修会、執務資料の発行等を行い、指導・教養を徹底して、苦情に対する迅速かつ適切な対応が図れる

よう努めた。

⑤ 情報公開の推進

平成24年中の情報公開請求件数は96件、個人情報開示請求件数は56件で、情報公開件数

は前年に比べ減少したが、個人情報は制度発足後、最多件数となった。

警察行政の透明性を確保し、県民に対する説明責任を果たすため、積極的な訓令及び例

規通達の公表に努め、340件を公表した。

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 職務倫理意識の高揚と監察機能の充実強化

職員一人一人が「職務倫理の基本」を得心し、自らの行動理念として実践できるよう職

務倫理教養を一層徹底していく。

警察の能率的な組織運営及びその規律の保持に資するため、業務及び服務一般に係る非違事案の未然防止、業務上の不適正事案が発生するリスクの高い業務領域に重点指向し

63

違事案の未然防止、業務上の不適正事案が発生するリスクの高い業務領域に重点指向し

た監察を推進するなど、その刷新改善を図り、監察の実効を充実させていく。

引き続き、「警察改革の精神」の徹底等に向けた総合的な施策検討委員会(マインド・アップ委員会)、非違事案防止対策委員会を継続的に開催することで、部門横断的に情

報共有し、非違事案防止対策等の検討を行っていく。

職員の規律違反行為が発覚した場合には、徹底した事実調査を迅速・的確に行い、真相を解明した上、懲戒処分相当であると認めた場合は、懲戒審査委員会での公正な審議を経て、三重県公安委員会に報告の後、適正な懲戒処分を実施し、指針に基づき速やかな

発表に努めていく。

② 適正な会計経理の保持

会計課監査室による創意工夫した定期監査等はもとより、重点指向した業務指導を実施するほか、あらゆる機会を捉え、厳正な予防的監査等を推進し、適正な会計経理の保持

に努めていく。

各種会議、業務指導等の機会を捉え、各部門横断的な会計経理に関する職員教養の充実

強化を図っていく。

③ 情報セキュリティ対策の推進

三重県警察の情報セキュリティに関する諸規程を整備するほか、証跡取得システムを構築し、情報セキュリティ対策を強化するとともに、不正照会防止のため、職員の規範意

識の高揚を図っていく。

④ 職務執行に対する苦情への的確な対応

研修会、各種会議等における指導・教養及び巡回指導、執務資料等の発行などにより、

適正な職務執行と苦情に対する迅速かつ適切な措置を徹底していく。

⑤ 情報公開の推進

情報公開及び個人情報保護制度に関する職員の指導・教養を徹底し、これら制度の適正な運用に努めるほか、引き続き、適正な開示請求への対応と積極的な訓令及び例規通達

苦情及び意見・要望の申出手続等の利便性の向上を図るとともに、苦情等を幅広く受け

付け、県民の声を十分に活かした組織の業務改善を推進していく。

な運用に努めるほか、引き続き、適正な開示請求への対応と積極的な訓令及び例規通達

の公表に努める。

63

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関連統計

関連統計:警察署協議会開催状況、相談受理件数

年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

- -

警察署協議会 4.1回/署 4.0回/署 3.9回/署 4.0回/署 -

37,056件

- -

開催状況 118分/回 125分/回 122分/回 124分/回 -

相談受理件数 29,910件 31,659件 33,385件

0

10000

20000

30000

40000

50000 警察安全相談受理件数

3.8

3.9

4

4.1

4.2

100

110

120

130

140警察署協議会開催状況

開催回数

開催時間

県民の理解と協力の確保

【主担当課:警務部警務課】

施策名

64

平成24年(度)の取組結果

① 警察署協議会の活性化

警察署協議会の活性化を図るため、広範な地域、職域、年齢等について検討して、地域問題についてより意見・要望を表明するにふさわしい人物を選任することとし、大学教授1人、法曹関係者5人、医師6人を委嘱したほか、次世代感覚の意見が求められるよう、大学生、20歳代の外国人等6人の委員を選任して、委員の若返りを図った。

県民の声を真摯に受け止めて警察行政に反映していくため、警察署協議会の開催時間の充実はもとより、参加者からより多くの意見を求めることとし、元委員によるOB会の開催、警察施設への視察等を行った。

② 警察安全相談の充実

各種会議、研修会等における指導・教養、全警察署に対する巡回指導等の実施及び執務資料の発出により、相談業務の組織的管理について指導を徹底したほか、警察安全相談

システムの機能向上による情報共有を推進し、相談内容の組織的管理を図った。

③ 積極的な広報の推進

警察本部長を始めとする県警察幹部自らがテレビ出演し、警察の取組を積極的に広報したほか、東日本大震災の被災地において、本県からの特別出向者が困難な状況下で懸命

に活動する状況を新聞紙面で広報した。

H21年H22年H23年H24年H25年H26年H27年H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年

警察署協議会の開催

64

Page 73: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 警察署協議会の活性化

引き続き、幅広い分野等からの委員の選任に努めるとともに、公安委員会委員が積極的

に警察署協議会に出席するなど、同協議会に対する管理・指導を強化していく。

警察署協議会の開催に当たって、警察施設の見学や現場で活動する警察官との意見交換を積極的に行うなど、警察に関する情報を発信することで、委員の警察活動に対する理

解を深めていく。

② 警察安全相談の充実

各種会議、研修会等における指導・教養、巡回指導の実施及び執務資料等の発出などにより、相談業務の組織的管理について指導を強化するほか、警察安全相談の組織的共有

を図る警察安全相談管理システムの効果的な活用を図っていく。

③ 積極的な広報の推進

引き続き、県警察各級幹部による積極的な広報活動を推進するとともに、テレビ、ラジ

オ等の放送枠を獲得し、継続した情報発信を推進していく。

県警察ホームページと連動した携帯サイトの内容を充実させるとともに、県民のニーズ

を的確に反映した魅力的な広報素材の提供に努めていく。

警察活動に対する県民

コラム 21

精強な警察の姿を伝える積極的な広報活動の推進

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警察活動に対する県民の理解と協力を得るため、「警察の姿」を県民に伝える積極的な広報を推進している。平成24年1月31日には、岩手県警察へ特別出向する警察官にスポットを当てた記事が新聞掲載された。

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Page 74: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

施策目標

目標項目:犯罪被害者等支援の理解者数

年 度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

目 標 値 - - 2,800人 3,500人 3,500人 3,500人 3,500人

実 績 値 - 1,726人 2,603人 4,284人

達 成 率 - - 93.0% 122.4%

目標項目:犯罪被害者等支援率

年 度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

目 標 値 - 95.0% 97.0% 98.0% 99.0%

100.3%

100.0% 100.0%

実 績 値 94.2% 95.2% 98.3% 98.3%

達 成 率 100.2% 101.3%

130%

140%

4000

5000 犯罪被害者等支援の理解者数

110%

120%

110%

120% 犯罪被害者等支援率

実施率

総合的な被害者支援の推進

【主担当課:警務部広聴広報課】

施策名

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平成24年(度)の取組結果

① 犯罪被害者等の立場に立ったきめ細かな被害者支援の充実

三重県警察犯罪被害情報総合管理システムを活用し支援対象事案の確実な把握に努め、被害者支援要員の効果的な運用、犯罪被害給付制度等各種制度の適切な運用に努めたほか、公益社団法人みえ犯罪被害者総合支援センター(以下「支援センター」という。)を始め関係機関・団体で構成する「三重県犯罪被害者支援連絡協議会」の実務担当者会議を開催する等、各種会議、研修会を通じ、関係機関・団体等との情報共有、被害者支援ネットワーク体制を構築した。

犯罪被害者の負担軽減対策として、診断書料等の公費負担適用範囲を拡大したほか、情報提供制度の効果的な運用に努め、在日外国人被害者等の支援の充実として、平成23年度の英語版に続きポ

ルトガル語版の「被害者の手引」を作成した。

被害少年サポーター等と連携し、15人の犯罪被害に遭った少年に対し延べ131回の立ち

直り支援を実施した。

再被害を受けるおそれの大きい犯罪被害者等に対する被害防止対策を推進し、暴力団から危害を受けるおそれがある者に対する保護対策においては、保護区分に「身辺警戒体制」を追加し、適正に運用する等、犯罪被害者等の要望に応えたきめ細かな被害者支援

活動を推進した。

70%

80%

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1000

2000

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H21年度H22年度H23年度H24年度H25年度H26年度H27年度

人数

達成率

70%

80%

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100%

110%

80%

90%

100%

110%

H21年度H22年度H23年度H24年度H25年度H26年度H27年度

達成率

ポルトガル語版「被害者の手引」

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Page 75: Taro-① 表紙(H25.8).jtd - 三重県警察オフィシャルサイ …30 7.6 114 450 2 40.0 340 3,500 98.0 2,036 73.0 193 476 229 95 13,382 3,163 95.6 138 715 64 218 H24年(度)

② 民間支援団体等と連携した活動の推進

次世代を担う中学生、高校生及び大学生を対象に支援センター顧問である交通事故被害者遺族等が講師となり、「命の大切さを学ぶ教室」を16回開催した結果、約6,590人が受講し、受講後のアンケートでは、回答者のうち4,284人(68.8%)が犯罪被害者支援の重要性を理解したと回答した。

支援センター等関係機関・団体と連携し、「犯罪被害者支援キャラバン隊」、「犯罪被害者支援を考える集い」等のイベントを開催し、社会全体で被害者を支え、被害者支援の重要性につい

て、広く県民の理解を深めるための広報啓発活動を推進した。

平成24年(度)の取組結果を踏まえた平成25年(度)の取組

① 犯罪被害者等の立場に立ったきめ細かな被害者支援の充実

支援センター、県関係部局と連携し、性暴力被害者に対する支援体制の充実についての検討を行うほか、引き続き犯罪被害者支援対象事案の確実な把握に努め、犯罪被害給付制度等各種制度の確実な教示、的確な運用等、犯罪被害者等の多様な要望に対するきめ

細かな支援活動を推進していく。

女性被害者等の犯罪被害者やその家族・遺族の心情を理解した支援を推進するため、学

校教養、研修会等を通じ警察職員の教養を推進していく。

被害に遭った少年等に対し、大学生を始めとしたボランティア、関係機関・団体と連携

した効果的な立ち直り支援に取り組んでいく。

② 民間支援団体等と連携した活動の推進

命の大切さを学ぶ教室

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犯罪被害者に対する支援は、被害者の実態に目を向け、社会全体で被害者を支え、被害者も加害者も出さないまちづくりの機運を醸成することが重要であり、各種広報啓発活動を行うことで、被害者支援意識の高揚を図り、地域における被害者支援体制の充実を図っていくことが重要である。

犯罪被害者支援キャラバン隊「犯罪被害者支援キャラバン隊」(警察、県、支援センター等関係機関の約15名で編成)は、県内各自治体を訪れ、首長、地元事業者、自治会関係者等に対し、「犯罪被害者支援にかかるメッセージ」の伝達を行うとともに、主要箇所において広報啓発活動を行っている。

犯罪被害者支援を考える集い「犯罪被害者支援を考える集い」は、全国的に活動している犯罪被害者等による講演会、犯罪被害者支援の重要性を訴える映画の上映、県内中学生を対象とした「いのちをテーマとした一行詩「い・の・ち」」の入選者に対する表彰式等を行っ

支援センター等関係機関・団体と一層の連携を図りイベントを開催するほか、「命の大切さを学ぶ教室」については、県内未実施の市町における開催を計画する等、犯罪被害者等支援の重要性について広く県民の理解を深めるとともに、ボランティアの参加促進

を図っていく。

犯罪被害者等に対する理解を深める広報啓発活動~犯罪被害者支援に関するイベントの開催~

コラム 22

ち」」の入選者に対する表彰式等を行っている。

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