xバンド・レーダーについて -...
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XバンドXバンド・・レーダーの概要レーダーの概要
(外 観)
このレーダー・システムは、弾道ミサイルが飛来する可能性が高い空域を監視し、飛来する弾道ミサイルをピンポイントで詳細に捉える能力が高いもの。
また、このレーダーは、ペトリオット・システムのように迎撃ミサイルを有するものではない。
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米国は、弾道ミサイルから自国の本土を防衛するた
めの固定式レーダー・システムに加え、国外の展開部
隊や、同盟国・友好国に飛来する弾道ミサイルを探
知・追尾するための移動式レーダー・システムを開発。
この移動式レーダーが、Xバンド・レーダー。
Xバンド・レーダーの目的Xバンド・レーダーの目的Xバンド・レーダーの目的
【参考】1991年2月25日(湾岸戦争中)、イラクが発射した弾道ミサイルの1発がサウジアラビアの米軍兵舎に命中し、多数の米兵が犠牲となった。
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Xバンド・レーダーの特徴XバンドXバンド・・レーダーの特徴レーダーの特徴
① 移動式であること
② ユニット構成であり各ユニットも比較的小型であること
③ 既存のレーダーが機械式に回転し360°の範囲で電波を放射するのに対して、機械式に回転せず、前方のある特定の範囲で電波を放射すること
④ Xバンドの周波数を活用しており、この帯域の特性として、一般的に電波を遠くに放射するためには相当の電力を要すること
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アンテナ・ユニット
エレクトロニクス・ユニット
クーリング・ユニット
重量(牽引車両込み):約34t
重量(牽引車両込み):約28t
重量(牽引車両込み):約27t
システムを構成する主要ユニットシステムを構成する主要ユニットシステムを構成する主要ユニット
※ この他に、電源ユニットや運用者が常駐するユニットが必要とされる。また、長期間運用する場合には、部品の倉庫や燃料タンクなどの施設が必要。 4
本レーダーの周波数は、スピード違反取締やアマチュア無
線等、身近に使われており、 「X」と呼称される帯域
レントゲン等で用いられる、放射線である「エックス線」
や「ガンマ線」(電離放射線:細胞を傷つける)とは全く異
なる。
日常生活で用いられている非電離放射線(細胞を傷つけな
い)であり、この電波は熱を発生するもの。そのため、一定
の距離をとれば影響は無視できる。
この一定の距離については、現在検討中。いずれにせよ、
他のレーダー同様、安全を確保し、展開することとなる。
XバンドXバンド・・レーダーの安全性レーダーの安全性
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今後の更なる検討に必要な情報を収集。
現地調査実施期間
平成17年12月7日~12月16日
主要調査事項
・電波環境調査(実施)
・通信関連調査(実施)
・測量調査(一部のみ実施)
・施設関連調査(実施)
昨年12月の現地調査の概要昨年12月の現地調査の概要
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各調査事項の概要
・電波環境調査電波環境調査
運用環境を確認する上で必要な、現在どのような種類の電
波が飛んでいるかといった、現在の電波状態の調査。
・通信関連調査通信関連調査
通信システムの構成を計画するために必要な、現在の通信
システムに関する調査。
・測量調査測量調査
土地の測量:積雪のため取止め。ただし、分屯基地内の施
設などの位置の確認は実施。
・施設調査施設調査
Xバンド・レーダーの運用環境を確認する上で必要な、電
力、水道、ガス、倉庫などの現状について確認。
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実施場所
航空自衛隊車力分屯基地内を主体として実施。
現地調査実施期間
平成18年3月3日(金)09:00~15:15
現地調査へ参加する米軍職員の規模
在日米軍、ミサイル防衛庁、レイセオン社 22名
主要調査事項
・施設調査等(基地内の諸設備の調査)
3月の現地調査について3月の現地調査について
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Ⅲ.兵力態勢の再編
2.再編に関する勧告
●ミサイル防衛
新たな米軍のXバンド・レーダー・システムの日本に
おける最適な展開地が検討される。このレーダーは、適
時の情報共有を通じて、日本に向かうミサイルを迎撃す
る能力、及び、日本の国民保護や被害対処のための能力
を支援する。(以下略)
日米同盟:未来のための変革と再編日米同盟:未来のための変革と再編
参考1
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