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2014 年 2 月号

第 33 号

C O N T E N T S

１．「タイ・ミャンマー経済ミッション」に参加して

･･･公益財団法人ひょうご産業活性化センター（ひょうご海外ビジネスセンター）

課長 富田 浩司

２．海外取引先の与信リスクへの対処について

･･･独立行政法人日本貿易保険 大阪支店営業グループ長 服部 義一郎

３．最近のアジアニュース

４．アジア各国外国為替・株式・金利相場

みなと銀行法人業務部アジア室

１． 本資料記載の情報は、法律上、会計上、税務上の助言を含むものではありません。法律上、会計上、税務上の助言を必要とされる場合は、それぞれの専門家に

ご相談ください。 ２．著作権 本誌記載の情報の著作権は原則として弊行に帰属します。いかなる目的であれ、本誌の一部または全部について無断で、いかなる

方法においても複写、複製、引用、転載、翻訳、貸与等を行うことを禁止します。 ３．免責 本誌記載の情報は、弊行が信頼できると考える各方面から取得しており

ますが、その内容の正確性、信頼性、完全性を保証するものではありません。ここに記載された内容は事前の連絡無しに変更されることもあります。弊行は当該情報

に起因して発生した損害については、その内容如何にかかわらず一切責任を負いません。また、本稿の中で、意見にわたる部分は、筆者の個人的意見であり、筆

者の所属する組織の見解を代表するものではありません。

【写真】 1 月 31 日～2 月 2 日神戸南京町「春節祭」

左： お正月飾りで飾られた長安門の風景

右： 京劇の衣装やメイクでの中国史人パレード

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ひょうご産業活性化センター（ひょうご海外ビジネスセンター）課長 富田 浩司

「アジア最後のフロンティアの息吹を体感したい」―。平成２５年１１月２４日～３０日に行われた、

兵庫県主催の「タイ・ミャンマー経済ミッション」に参加しました。

民主化や外資への市場開放に伴い、今後成長が期待されるミャンマーと、メコン経済圏のハブと

して日系企業進出が進むタイへの経済ミッションは、石井孝一兵庫県産業労働部長を団長に、総

勢２１名の参加となりました。今回は、ミャンマーを中心にレポートします。

経済発展へと舵を切った仏教国ミャンマー

ミャンマーでは、ジェトロヤンゴン事務所で経済概況につき説明を受けた後、ミンガラドン工業

団地、縫製関係の現地企業、ティラワ港湾施設、ティラワ経済特区予定地を視察したほか、ヤンゴ

ン市北東 80km に位置するバゴー市訪問など、地方都市も視察しました。

初日、ヤンゴンの街を訪れたのは、夜になってからでしたが、電力不足のための節電のせいか、

街灯もあまりなく、足元をよく見ていないとつまづきそう

になるくらいでした。「夜は暗くて怖い」という第一印象

でしたが、実は治安は良く、翌日夜の街を歩くと、暗い

が、怖いという感じはありませんでした。

ヤンゴンにはこれから経済発展が待っているという

期待感を感じさせるものが多くありました。市内は車の

交通量も多く、ほとんどが日本車で、かつ中古車が多

かったのですが、それほど古い車ではありませんでし

た。法律が変わり、車の値段が下がり最近の中古車も

入ってきていました。また、新たなビル建設工事も見ら

れ、都市インフラ整備も進んでいました。

ヤンゴン空港には、欧米等様々な人種を見ること

ができました。海外からの投資先として魅力が高ま

りつつあるのですが、日系企業はミャンマーへの投

資を不安視している現状があり、インフラや法制度

の未整備がその原因として挙げられます。

ジェトロヤンゴンのアドバイザーの方によると「イン

フラは、日本政府が調査を行っており、電力も今後

5年間で供給量は大幅に増え、光ファイバーも整備

される計画。また法律は現実の後追いをするもので、

現在進行形で法の整備は始まっている。日本企業

はデメリットばかり考えるので、乗り遅れる心配がある」と投資推進を強調されていました。しかし、そ

うは言うものの、電力不足は間違いない事実で、ＪＩＣＡから派遣されている専門家の方は「ミャンマ

ーは電力の 7 割を水力発電に依存しており、乾季には計画停電が実施され、一般向けの電力を

確保するため、酷暑季（5 月）には工業用電力供給がゼロになることもあり、進出には自前の電源措

【写 真 】 夜のヤンゴンの街。歩道は暗い。

【写 真 】 ヤンゴンの街。日本車が多く走る。

「タイ・ミャンマー

経済ミッション」に参加して

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置が必須。今後の課題として電力需要増への対応、電化率（現在 26％）向上が挙げられるが、対

応は容易ではない」と言われました。なおミャンマーは天然ガスを産出するが、外貨稼ぎのため、中

国、タイに輸出し、国内で消費できるガスは限定的。石炭も出るが、質はよくないようです。

また、法律が未整備であり、さらに通関業務は複雑

で通過には丸二日かかるなど問題は山積みですが、

例えば、通関業務については、システムの改善を目的

に神戸税関の職員が JICA 専門家として派遣され、通

関システムの改善を担当していると聞きました。

また、一部に残る米国の経済制裁、銀行の国際取

引システムへの未加盟問題が残るものの、決済業務

については改善がみられるようです。他方、融資業務

については、融資に際して、外国企業が取得を認めら

れていない土地の担保が求められるなど、現時点で、

外国企業は実質上、現地で融資を受けられることが

できないということでした。

そうしたなかで、日本とミャンマーの共同事業となるティラワ経済特区は注目です。開発共同事

業体への出資比率は、ミャンマー政府・民間（51％）、日本民間（三菱商事、丸紅、住友商事）

（49％）で、昨年 11 月 30 日に鍬入れ式が行われました。

ティラワ港隣接地帯を 2015 年までに先行的に 400ha 開発することになっており、労働力確保の

ため隣接地域に住宅地開発も行うようです。また現在、コンテナ貨物輸送のため、片側 2車線道路

が開通。今後、民有地（まだ農民が住んでいましたが）を政府が買い上げ、企業に 60 年契約で貸

し出す予定です。

このように様々な問題を抱えつつ、経済発展とい

う大海原に漕ぎ出そうとしているミャンマーですが、

ジェトロのアドバイザーによると「ミャンマー人はある

意味幸せである。温暖で服もいらないし、寝るところ

も雨風しのげればいい。そこら辺にバナナがなって

いる。お金があれば幸せになるとは限らない。財布

を落としても返ってくる国である」ということでした。

私も、ヤンゴン空港である光景に出合いました。

一人の男性が走ってきて、「雑誌を忘れていません

か？」と息を切らして話してきました。心当たりがなく、

違うと言いましたが、「それでは誰のものだろう？」と

淋しげな顔で、別のグループに聞きに行きました。

日本人の感覚としては「たかが雑誌でそこまで？」と思いましたが、仏教の教えが浸透しているのを

感じさせるものでした。

経済発展が進むミャンマーですが、今後、こうした仏教の教えをミャンマー人が守り続け清らか

な心を片隅にでも持ち続けてくれるならば、日本人が新たなビジネスの場として選ぶ価値がある国

なのかもしれない、と感じました。

最後に、タイでは、同国に展開している兵庫県内企業の工場を視察したほか、2006 年に設立さ

れたバンコク兵庫県人会との交流を行いました。なおバンコク市内で政権運営に反対する大規模

デモが発生し、同市内における行程を一部変更しましたが、ミッション遂行における支障は無かっ

たことを付け加えておきます。

【写 真 】 現在日系企業が関わる製造業

は縫製業が中心

【写 真 】 ティラワ経済特区予定地を

視察する参加者

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公益財団法人ひょうご産業活性化センター（ひょうご海外ビジネスセンター）

活動概要

１．海外ビジネス豊富な海外展開促進員が中小企業を直接訪問し、製造業、サービ

ス業など業種問わず、海外展開にかかる様々な相談に対応

① 5 カ国 7 都市、中国、タイ、ベトナム、インドネシア、インドに「ひょうご国際ビジネスサポ

ートデスク」を配置し、現地情報の提供や現地面談を行います。さらに兵庫県海外事

務所（香港、米シアトル、仏パリ、豪パース、伯クリチバ）と連携し、現地での対応も行

います。

② さらに、日本貿易振興機構（ＪＥＴＲＯ）等、関係機関との幅広いネットワークを活かして、

皆様の海外での各種事業活動をサポートしています。

２．中小企業等の海外進出調査に対する支援(助成金)を実施(25 年度内容)

① 対象経費（１）販路開拓にかかる調査 海外現地展示会への出展等販路開拓に

かかる調査

（２）拠点設立等にかかる調査 営業拠点等の設置を進める調査

② 助成対象経費渡航費、宿泊費、通訳・翻訳費、現地専門家謝金、展示会出展等に

係る経費等。

③ 対象：兵庫県内の中小企業者等 補助率：1/2 以内 補助限度額 1,000 千円以内

(審査あり)

※現在、兵庫県で 26 年度の予算要求中、事業詳細は後日決定予定 (内容変更の可能

性あり )

３．海外展開支援セミナー開催や海外ミッションの派遣

最新の現地情報など、海外展開に有意義な情報を提供するセミナーを開催するほ

か、海外ミッションとして 22 年度より兵庫県と海外ビジネスセンターで 7 団約 100 名を

派遣してきました。

４．国際ビジネス人材（留学生）採用への支援等

●以上お問い合わせは、ひょうご海外ビジネスセンター

ＴＥＬ 078-302-2050

ホームページに最新情報を掲載。

事務所：神戸ポートアイランド内の神戸商工会議所４階

「ひょうご海外ビジネスセンター」は

県内企業の海外ビジネス展開をサポートします！

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独立行政法人日本貿易保険大阪支店営業グループ長 服部 義一郎

売掛金の管理・回収など、取引先の与信リスクにどのように対処するかは、ビジネスを

最終的に成功させるための重要なファクターといえます。まして、遠く離れた海外の取引

先を相手にする貿易取引においては、このリスクをどのように管理するかは一層大きな課

題となって参ります。本稿では、与信リスクの見極めのために必要となる取引先の情報収

集・分析をトピックスとして取り上げ、そのポイントを考えてみるとともに、十分な情報

収集ができなかったために問題が発生した海外取引の事例をご紹介させていただきます。

あわせて、与信リスクヘッジのための貿易保険の活用をご紹介させていただきますので、

皆様の海外ビジネス展開の参考にしていただけるようであれば幸いでございます。

海外取引先の情報収集と分析

距離的な問題、ビジネス慣習・法制度の違いなどの障害を考えた場合、一旦海外で取引

上のトラブルが発生すれば、その解決には取引の受注にかけた数倍、数十倍のもの労力を

要することを覚悟しなければなりません。そうしたトラブルを未然に防止するためにも、

取引先の十分な情報収集・分析を行った上で、取引を進めていく必要があります。

取引先のホームページやアニュアルレポート等の公開情報、信用調査会社レポート、先

方への往訪等により情報を収集し、取引先がどのようなビジネスをしていてどのような状

態にあるのかを把握し、分析を行うことが必要となります。情報収集のファーストステッ

プとして有効なのがインターネット検索により取引先の情報収集を試みることです。相手

方名称（正式な社名とは別のトレードネームを使用している場合もあります。）・住所、取

り組んでいるビジネス、グループ企業といった基本的な情報収集が可能になるケースが多

くあります。ご参考までに、収集した情報のチェックポイントを以下のようにあげてみた

いと思います。

ここで上記のような情報収集が十分できなかったために、問題が発生した事例を２つご

紹介させていただきます。最初の事例は、問題発生後に取引先の事業実態が全く想定外の

ものであったことが判明した事例です。アジアを含めた新興国企業の経営形態の多くは、

オーナー企業となっていますが、オーナー企業は決断が早いなどのメリットがある一方で、

経営実態の把握が難しいなどのデメリットもあります。

（情報分析のチェックポイント）

・資本／グループ構成 → 株主は誰か、どのようなグループ会社があるか？

・業歴・業容 → 業界で十分な実績を持っているか？ふさわしい業容か？

・営業状況 → 直近の販売状況は順調に推移しているか？

・財務状況 → 過剰な在庫を抱えていないか？借り入れは適正か？

・業界の評判 → 取引の仕振りに悪い評判は無いか？

・経営の透明性 → 事業資産は正しく運用されているか？ 等

海外取引先の与信リスクへの対処について

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次の事例は、問題発生後に取引先の経営不安は現地では周知の情報だったことが判明した事

例です。メディアや他の取引先からの情報等、海外では取引先の業況や取り巻く市場環境を把

握するための情報源にタイムリーにアクセスすることが難しい場合があります。

上記二つの事例のように、海外では取引先の十分な情報収集・分析ができず、与信リスクの見

極めが難しいケースもあります。ここで、そうした場合のリスクヘッジ手段の一つとして、貿

易保険を活用いただく方法をご紹介いたします。

与信リスクへの対処のための貿易保険の活用

NEXI は経済産業省が 100%出資する独立行政法人です。貿易保険では、取引先国／投資先国

で発生する戦争・天災・法規制の発動等のカントリーリスク、貿易取引におけるバイヤーの貸

倒れといった信用リスクをカバーします。NEXI は、貿易保険により皆様の海外取引・投資に

安心を提供し、日本企業の積極的な海外展開を支援しています。

（事例１）

取引先の事業は順調であり、シッパーは徐々に取引を拡大しておりましたが、突然代

金の支払いを待ってくれとの要請がありました。取引先のオーナーが必ず支払うとの確

約をしていたため、これを信用しシッパーは入金を待っていましたが、結局一切の代金

支払いがされないまま、取引先のオーナーとも連絡が取れなくなりました。取引先の販

売は順調で大きな在庫も抱えておりませんでしたので、何故資金繰りに窮したのか不

明でしたが、後になってオーナーが地価の上昇を見込んで本業とは無関係の不動産

投資に資金をつぎ込み、回収が滞ったのが原因だと分かりました。

（事例２）

シッパーは取引先向けに長期にわたり部材供給を行っており、特に直近１年は引き合

いが増加し、取引額は前年の約２倍まで拡大していました。シッパーは、これを足掛かり

に同国での市場開拓を期待していましたが、突然、取引先から、企業再生のための法

的手続きを申請したとの連絡を受けました。会社再生手続きの中で得られた情報によ

れば、取引先の経営状態の悪化は、現地業界では広く知られており、現地サプライヤ

ーからの部材調達が難しくなってきたため、シッパーからの仕入れを増やしていたことが

判明しました。

独立行政法人日本貿易保険（NEXI: Nippon Export and Investment Insurance）とは？

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1st Step 貿易保険のバイヤー審査の活用

2nd Step 与信リスクヘッジのための保険お申込み

【貿易保険のお問い合わせ先】

NEXI は、貿易保険の紹介についてみなと銀行と業務提携を行っております。

貿易保険のご利用についてのお問い合わせは、お客様のみなと銀行担当窓口も

しくは、みなと銀行法人業務部アジア室（TEL：078-333-3283）までご連絡を

お願いいたします。

【筆者プロフィール】

氏名 ：服部 義一郎

役職 ：独立行政法人日本貿易保険 大阪支店営業グループ長

略歴 ：大手商社にて国際金融部・為替市場部にて主に外国為

替業務に従事後、プラント建設プロジェクトのためフィ

リピンに駐在。独立行政法人日本貿易保険に入社後は、

債権業務部査定回収グループにて東南アジアを中心と

した貿易債権の回収業務に従事。現在同法人大阪支店に

て、みなと銀行等の業務提携銀行の協力の下、海外展開

を目指す企業様に貿易保険のご活用を提案している。

連絡先：独立行政法人日本貿易保険大阪支店

Tel : 06-6233-4018 ／ Fax: 06-6233-4001

e-Mail : sme-support-osaka@nexi.go.jp

取引先の与信リスクヘッジのための貿易保険の活用

NEXI では、貿易保険のご利用に先立ちお客様の取引先（バイヤー）の登録審査を行い

ます。その際には、お客様からのご依頼により、海外の一流信用調査機関による信用調査

依頼も受け付けております。（※お客様がみなと銀行から紹介された中小企業であ

る場合には、6 社まで無料でバイヤーの信用調査依頼を受付させていただきま

す。）信用調査の分析に基づいた NEXI による審査結果は、お客様の取引先与信リスク

の判断材料として活用していただくこともできます。

貿易保険では、取引先国のカントリーリスクを広くカバーすることに加え、取引先の破産・

倒産により貨物を出荷できないことにより発生する貨物処分等の損失、貨物出荷後に売

掛金が回収できないことによる損失をカバーします。中堅・中小企業の皆様の売掛金回収

リスクのカバーには、低廉な料率の中小企業輸出代金保険がご利用いただけます。

（※お客様がみなと銀行の与信先である場合には、中小企業輸出代金保険の

保険料を 10%割引いたします。）

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最近のアジアニュース

（ 中 国 ）

2013 年中国本土 ・香港のＭ＆Ａ市場、過去最高の 1 ,857 億米ドル

2013 年の中国本土及び香港のＭ＆Ａの件数は 1 ,062 件で、総額は 1 ,857 億米ド

ル（約 18 兆 9 ,860 兆円 ）に達し、前年より 21.8％増加した。金額 ・件数ともに、2001

年に統計を開始して以来最高となった。このうち、食肉大手 ・双匯国際による 69 億米

ドルのスミスフィールド買収もあり、中国本土及び香港の外資に対するＭ＆Ａ総額は前

年比 15.2％増の 691 億米ドル（約 7 兆 650 億円 ）に上 り、最高額を更新した。

業種別では、製薬、医療、バイオテクノロジー分野のＭ＆Ａ総額が 82 億米ドル（約

8,384 億円 ）に達し、26％増という高い伸び率を示した。今後も外資による同分野への

投資増加が見込まれる。

春節 （旧正月 ）期間 36 億人の「民族大移動 」、海外旅行も人気上昇中

春節時期の特別輸送体制の「春運 」は 1 月 16 日から始まり、旧暦元日の 1 月 31

日をはさんで、2 月 24 日までの 40 日間。同期間中には、連休を故郷で過ごす農村か

らの出稼ぎ労働者 （農民工 ）や学生の帰省が重なり、前年より 2 億人多い、延べ約 36

億 2,300 万人が長距離バスや列車、航空機などの交通手段を利用して移動すると見

込まれている。高速道路など全国の有料道路では 1 月 31 日午前 0 時から 2 月 7 日

午前 0 時まで乗用車の通行料を無料とする渋滞改善策も実施。

一方 、従来自宅で過ごすのが一般的であった春節の過ごし方に変化が見られ、海

外旅行を希望している人は 39 .3％を占め、国内旅行 （香港 ・マカオ除く）の 32％を上

回った。行先は欧米やオーストラリアが人気。

（ ミャンマー ）

光ファイバー網を大幅拡充計画

ミャンマー政府はインターネットのインフラ整備 を急 ピッチに進めている。韓国輸出

入銀行の対外経済協力基金 （ＥＤＣＦ）から 5 ,587 万米ドル（約 57 億円 ）の支援を受

け、現行の 383 キロメートルから新たに 2 ,401 キロメートルの光ファイバー網を敷設し、

大 幅拡充 を計画 しているほか、国 際 回線 とつなぐための海底 ケーブルも増 設する。

2011 年時点で 0 .3％にとどまっていたインターネット普及率を大幅に引き上げる方針。

（ タ イ ）

若年層の個人債務が増加

タイでは、欧米などの需要低迷で減速した輸出を補 うため、様々な消費刺激策を

打ち出 してきた。その結果 、同国の個人債務が国内総生産 （ＧＤＰ）に占める比率は

1997 年の 28.8％から、2013 年 3 月末の 77.5％に上昇し、個人債務を抱える消費者

は 950 万人に上る。このうち月収１万～3 万バーツ（約 3 万 1 ,100 円～9 万 3 ,300 円 ）

の所得層は 370 万人と全体のおよそ 4 割を占める。同所得層の債務比率が 2009 年

の 24％から 2013 年は 34％となり、同国の債務返済比率 （収入に対する債務返済額

の比率 ）の平均値と並ぶ見通し。「貯蓄よりも消費を優先する」、消費意欲が旺盛とさ

れる若年層が多 く含 まれていることから、今後内需の冷え込みにつながっている可能

性が指摘されている。

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※１ 韓国ウォンは 100 通貨あたりの相場

※２ インドネシアルピアは 10 0 通貨あたりの相場

※３ ベトナムドンは 1 000 0 通貨あたりの相場

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※ 表示期間

外国為替相場、株式相場は約 1 年間

金利相場は約 5 年間を表示