2017-2018 no.34 autumn-winter - gifu university

published by No. 34 2017-2018 Autumn-Winter 岐 阜 倧 å­Š の 掻 力 い ぶき を 地 域 から䞖 界 ぞ発 ä¿¡ する広 å ± 誌 【特集】 八癟接町での瀟䌚実隓を通じお 氎玠゚ネルギヌを䞭心ずした 次䞖代のむンフラの構築を目指す。 熊本地震での救助掻動に関する調査分析に協力。 研究の経隓を゜フト面での防灜むンフラ敎備に生かす。 むンフラ むノベヌション

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No.342017-2018Autumn-Winter

岐阜倧孊の掻力いぶきを地域から䞖界ぞ発信する広報誌

【特集】

八癟接町での瀟䌚実隓を通じお氎玠゚ネルギヌを䞭心ずした次䞖代のむンフラの構築を目指す。

熊本地震での救助掻動に関する調査分析に協力。研究の経隓を゜フト面での防灜むンフラ敎備に生かす。

むンフラむノベヌション

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No.342017-2018Autumn-Winter

岐阜倧孊の掻力いぶきを地域から䞖界ぞ発信する広報誌

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03―05 Topics  岐阜倧孊のずりくみ Apr . 2 017 →Sep . 2 017

06―11 【特集】 むンフラむノベヌション

次䞖代を芋据えた、さたざたな瀟䌚的基盀むンフラに぀いおの革新的な技術や取り組みをご玹介したす。

貯蔵・茞送しやすいアンモニアから高玔床の氎玠を補造する䞖界初の装眮を開発

八癟接町での瀟䌚実隓を通じお氎玠゚ネルギヌを䞭心ずした次䞖代のむンフラの構築を目指す。岐阜倧孊次䞖代゚ネルギヌ研究センタヌ センタヌ長岐阜倧孊倧孊院工孊研究科 環境゚ネルギヌシステム専攻

神原 信志 教授

熊本地震での救助掻動に関する調査分析に協力。研究の経隓を゜フト面での防灜むンフラ敎備に生かす。岐阜倧孊流域圏科孊研究センタヌ

小山 真简 准教授

12―15 岐倧で生たれるもの。最先端研究の珟堎。

倚圩な蛍光を発するナニヌクな有機化合物を発芋。出䌚いが拓く新物質科孊。岐阜倧孊工孊郚化孊・生呜工孊科

村井 利昭 教授

音で䜓積を枬定する技術を開発。サクサク感や口どけの制埡が可胜に岐阜倧孊応甚生物科孊郚 応甚生呜科孊課皋

西接 貎久 教授

16―17 ひらけ 授業の扉

「岐阜倧孊流域氎環境リヌダヌ育成プログラム」

途䞊囜が抱える流域氎み ず

環境問題を解決するリヌダヌを育成する。

18―21 いたを駆ける! 岐倧生FACE

Interview 岐阜倧孊硬匏野球郚監督

関谷 竜成 さん

Interview 岐倧手話サヌクル しゅわっち 代衚

藀柀 知優 さん

22 お知らせ

23 岐阜倧孊基金

巻末 入詊情報衚玙写真

神原 信志 教授

枅掃掻動「春のクリヌンキャンパス」を実斜したした。岐阜倧孊は、平成21幎に『環境ナニバヌシティ』を宣蚀し、環境に配慮した倧孊づくりに継続しお取り組んでおり、環境察策掻動の䞀環ずしお、幎回クリヌンキャンパスを行っおいたす。圓日は、圹員をはじめ教職員や孊生798名の参加があり、キャンパス内やキャンパス呚蟺を流れる新堀川の川沿いなどの枅掃掻動を行いたした。

岐阜倧孊では、平成22幎床から岐阜倧孊基金による事業の䞀環ずしお、応揎奚孊生の制床を実斜しおいたす。これは、人物および孊業成瞟においお優れ、他の孊生の暡範ずなる孊生に奚孊金を支絊するものです。

平成29幎床は各孊郚、各研究科より掚薊を受け、24名の応揎奚孊生が決定したした。

春のクリヌンキャンパスを実斜したした 応揎奚孊生決定通知曞亀付匏を実斜したした 平成29幎月19日氎

岐 阜 倧 å­Š の ずりくみApr.2017→Sep.2017Topics

4月に開催された「第回孊生金型グランプリ」においお岐阜倧孊の孊生チヌムが「プレス金型郚門」で優勝、「プラスチック金型郚門」で銀賞を獲埗し、䞡郚門䜵せお今幎で幎連続の金賞を受賞したした。たた、7月にフランスのタルブで行われた「C'SPACE2017」においお、「猶サット倧䌚」に出堎した工孊郚機械工孊科のチヌムが優勝。8月に台湟で行われた「アゞアブリッゞコンテスト2017」においお工孊郚瀟䌚基盀工孊科のチヌムが「矎芳郚門」で優勝したした。それぞれ、今回の成果に぀いお、孊生チヌムおよび指導教員による森脇久隆孊長ぞの報告䌚を行いたした。

岐阜倧孊生チヌムが「第回孊生金型グランプリ」「C'SPACE2017 猶サット倧䌚」「アゞアブリッゞコンテスト2017 矎芳郚門」で優勝したした

平成29幎4月12日氎〜15日土・7月15日土〜22日土・8月14日月〜18日金

平成29幎5月24日氎

掻力ある地域瀟䌚の圢成や発展、人材育成に寄䞎するこずを目的に笠束町ず4月17日月に連携に関する協定を締結したした。たた、公益財団法人岐阜芳光コンベンション協䌚ず5月26日金に包括連携協定を締結したした。この協定は、地域における知的基盀の匷化を図り、囜内倖から倚様な人材が集積・亀流する取り組みを行うため、盞互の連携・協力を目的ずしおいたす。

平成29幎床入孊匏を4月7日金に長良川囜際䌚議堎で行い、孊郚孊生1,328人、倧孊院孊生611人が入孊したした。森脇久隆孊長が告蟞を述べお激励し、教育孊郚の田䞊千玘さん、地域科孊研究科の江慧君さんが宣誓を行いたした。

たた、4月14日金には岐阜倧孊講堂で、平成29幎床倧孊院連合蟲孊研究科ず倧孊院連合獣医孊研究科入孊匏を行いたした。

笠束町ず連携に関する協定、岐阜芳光コンベンション協䌚ず包括連携協定を締結したした

平成29幎床入孊匏を行いたした

平成29幎4月17日月・5月26日金

平成29幎4月7日金・14日金

「第回孊生金型グランプリ」孊長ぞの報告䌚の様子

「猶サット倧䌚」孊長ぞの報告䌚の様子

「アゞアブリッゞコンテスト2017」孊長ぞの報告䌚の様子

3

Page 3: 2017-2018 No.34 Autumn-Winter - Gifu University

生呜の鎖統合研究センタヌは、孊内の秀でた研究者を孊長のリヌダヌシップのもずトップダりンで融合した生呜科孊の研究拠点であり、糖鎖などの生䜓分子の構造ず機胜に関する基瀎研究およびそれらを応甚したオヌダヌメむド医療を目指す新拠点ずしお、平成28幎10月に発足したした。開所匏埌の亀流䌚では、研究者ず来賓、参加者ずの情報亀換が掻発に行われたした。

岐阜倧孊倧孊院連合創薬医療情報研究科は囜立研究開発法人囜立長寿医療研究センタヌ、岐阜県保健環境研究所および研究科ず、教育研究に係る連携・協力に関する者間協定をそれぞれ締結したした。今回の協定締結により、孊生が広い芖野を身に付ける機䌚を埗るこずができ、孊䜍取埗埌も近隣地域を含めた倚様な箇所で掻躍できる力を逊う䞀助になるず期埅されたす。

岐 阜 倧 å­Š の ずりくみApr.2017→Sep.2017Topics

ブロック玩具「レゎ」を䜿っお補䜜したロボットの胜力などを競う「FLLファストレゎリヌグ」の䞖界倧䌚で、教育孊郚附属䞭孊校幎の小野新知翔さんのチヌムが、AWARD"Honorable Mention"を受賞したした。小野さんは、副校長ぞの受賞報告で「今回の経隓を掻かしお、今埌もさらに掻躍しおいきたい」ず抱負を語りたした。

9月3日日に名叀屋垂の日本ガむシフォヌラムで開催された「そろばん・あんざん䞭郚カップ2017」で、教育孊郚附属小孊校幎の䞍砎花菜さんが総合優勝したした。倧䌚には䞭郚9県から、子どもから倧人たで総勢500名が参加。小孊生が同倧䌚で総合優勝するのは初めおです。

生呜の鎖統合研究センタヌ開所匏を開催したした

囜立研究開発法人囜立長寿医療研究センタヌおよび岐阜県保健環境研究所ずの教育研究に係る連携・協力に関する協定を締結したした

教育孊郚附属䞭孊校2幎小野新

に ち か

知翔さんがレゎの䞖界倧䌚で、AWARD“Honorable Mention”を受賞したした

教育孊郚附属小孊校幎䞍砎花

は な

菜さんが「そろばん・あんざん䞭郚カップ2017」で総合優勝したした

平成29幎床秋季岐阜倧孊倧孊院連合蟲孊研究科ならびに連合獣医孊研究科の孊䜍蚘授䞎匏を、9月22日

金に岐阜倧孊講堂にお行いたした。䞡研究科の博士課皋および論文博士の修了者を察象ずしお、森脇久隆孊長から修了者䞀人ひずりに孊䜍蚘を授䞎したした。䞡研究科の修了者数は䞋蚘の通りです。

■ 連合蟲孊研究科  博士課皋名、論文博士名■ 連合獣医孊研究科 博士課皋名、論文博士名

平成29幎床秋季岐阜倧孊倧孊院連合蟲孊研究科・連合獣医孊研究科 孊䜍蚘授䞎匏を挙行したした 平成29幎9月22日金

平成29幎5月19日金〜21日日

平成29幎9月3日日

岐阜倧孊ず倧孊間孊術亀流協定を締結しおいるタむ囜教育省基瀎教育委員䌚事務局OBECが、タむのバンコクで「第1回特別支揎教育囜際シンポゞりム孊校から職堎ぞ」を開催し、8カ囜から玄500名が参加したした。OBECから岐阜倧孊ぞはシンポゞりムぞの参加だけでなく、運営に関しおも助蚀・指導の䟝頌があり、文郚科孊省、岐阜倧孊が支揎しお第1回を開催する運びずなりたした。

「第1回特別支揎教育囜際シンポゞりム」が開催されたした

平成29幎8月29日火・30日氎 岐阜倧孊講堂にお、第68回創立蚘念日行事を開催したした。森脇久隆孊長からは、岐阜倧孊が地域密着型の䞭栞拠点になり、さらに特城的な分野で囜際的拠点になるこずで瀟䌚の䞭で倧きな圹割を果たしおいく決意が語られたした。たた、昚幎床に匕き続き、同窓䌚連合䌚䌚長衚地ず、その受賞者による講挔が行われたした。

第68回創立蚘念日行事を開催したした平成29幎6月1日朚平成29幎6月2日金

平成29幎9月6日氎 工孊郚瀟䌚基盀工孊科の髙朚朗矩教授が「第19回囜土技術開発賞」においお「創意開発技術賞」を受賞したした。髙朚教授が䞀般瀟団法人Do It Yourselfの東喜朗氏ず共同開発したアプリ「枛灜教宀」は、これたで講座や蚓緎の機䌚のみにずどたっおいた防灜掻動をより身近にし、倚くの人に防灜・枛灜に関心を持っおもらうこずができたす。7月31日

月には、森脇久隆孊長ぞの報告䌚が行われたした。

工孊郚 髙朚朗矩教授が囜土技術開発賞 創意開発技術賞を受賞したした

平成29幎7月27日朚

応甚生物科孊郚4幎 叀柀長流さんが「第8回おんしき杯孊生萜語王者決定戊」王者に茝きたした

「むンフラミュヌゞアム蚭眮蚘念匏兞」を開催したした

「第回おんしき杯孊生萜語王者決定戊」の決勝トヌナメントが8月20日日に岐阜垂のじゅうろくプラザで開催され、

「ながら家千兵衛」こず叀柀長流さん応甚生物科孊郚4幎が優勝したした。叀柀さんは、月日月に萜語研究䌚OBである石田教授ずずもに、孊長宀を蚪問。「台本の構成力が評䟡されお嬉しかった」ず受賞の喜びを報告したした。

岐阜倧孊講堂にお「むンフラミュヌゞアム蚭眮蚘念匏兞」を開催したした。この斜蚭は、プレストレストコンクリヌト橋、鋌橋、トンネル、盛土の建蚭過皋が孊べる構造物モデルを構築し、ME逊成講座、倧孊院むンフラマネゞメントリヌダヌ育成プログラムにおける維持管理技術者の育成ずずもに、戊略的むノベヌション創造プログラムのむンフラ維持管理・曎新・マネゞメント技術で開発されおいる点怜技術の怜蚌に圹立おるものです。

平成29幎8月21日月

岐阜倧孊医孊郚本通倧䌚議宀にお、「忠北倧孊医孊郚韓囜岐阜倧孊医孊郚孊生亀流プログラム10呚幎蚘念匏兞」が執り行われたした。このプログラムは、平成20幎に、圓時岐阜倧孊医孊郚の教授であった枅氎名誉教授ず忠北倧孊医孊郚のキム教授の瞁で始たりたした。以来、隔幎で孊生の受け入れおよび掟遣を盞互に行っおおり、総亀流人数は玄250名になりたす。

「忠北倧孊医孊郚岐阜倧孊医孊郚孊生亀流プログラム10呚幎蚘念匏兞」を開催したした

岐阜倧孊倧孊院教育孊研究科教職実践開発専攻は独立行政法人教職員支揎機構ず連携協力に関する協定を締結したした。この協定は、䞡機関が盞互に連携・協力し、教員の研修に関する諞課題に的確に察応するこずを目的ずしおいたす。これにより、双方が連携し、岐阜県における教員逊成の高床化に向けた研修開発等に取り組みたす。

倧孊院教育孊研究科が教職員支揎機構ず連携協力に関する協定を締結したした

平成29幎6月26日月

平成29幎8月10日朚平成29幎8月20日日

4岐倧のいぶき No.34 2017 Autumn - Winter 5

Page 4: 2017-2018 No.34 Autumn-Winter - Gifu University

窒玠酞化物の研究過皋で

氎玠の新たな補造法を発芋

 

珟圚、次䞖代゚ネルギヌずし

お、氎玠ず空気䞭の酞玠を反応

させお発電する「燃料電池」が

泚目されおいたす。私は孊生

時代から石炭のガス化に関す

る研究に携わり、民間䌁業に就

職埌も長幎、䞻に石炭が䜿われ

る火力発電の研究開発に埓事

しおきたした。その埌、石炭以

倖の研究を発展させたいず、平

成15幎に岐阜倧孊の助教授ず

なりたしたが、その頃から近い

将来、〝氎玠瀟䌚〟が実珟する

ず蚀われ始めおおり、私自身も

氎玠゚ネルギヌに倧きな可胜

性を感じおいたした。

 

私が本栌的に氎玠゚ネル

ギヌの研究を始めたのは幎

ほど前で、それたでは、倧気汚

染の原因ずなるNOX窒玠酞

化物の環境負荷を軜枛するた

め、アンモニアを䜿っおNOXを

無害化する研究を進めおいた

した。ずころが、プラズマを応

甚しおNOXを分解陀去する方

法を開発する䞭で、プラズマを

甚いるこずでアンモニアから簡

単に氎玠が生成できるこずを

発芋したのです。平成23幎には

この発芋を発展させる圢で、倧

気圧プラズマを利甚し、垞枩か

぀無觊媒でアンモニアを氎玠

ず窒玠に分解し、氎玠を補造す

る方法を䞖界で初めお開発し

たした。

 

埓来のアンモニア分解に䜿

われる觊媒反応法では、アンモ

ニアを℃の高枩

にする必芁がある䞊、高䟡な貎

金属を觊媒に甚いるため、゚ネ

ルギヌ効率が悪くお高コスト

でした。しかし、私たちが開発

した「垞枩無觊媒氎玠補造法」

は、こうした課題を解決する画

期的な方法でした。ただ、埓来

の方法ず同様、反応しきれない

アンモニアが残留し、補造した

氎玠をそのたた燃料電池に利

甚するには支障がありたした。

そこで平成24幎に、電装品メヌ

カヌの柀藀電機ず共同開発し

たのが「プラズマメンブレンリ

アクタヌ」です。これは倧気圧

プラズマを甚いお垞枩でアン

モニアを分解し、さらに残留ア

ンモニアを混入させずに氎玠

だけを取り出すこずができる

アンモニアから氎玠を補造する装眮を開発。

倧芏暡な瀟䌚実隓を行い、氎玠瀟䌚実珟の先駆けに。

装眮です。氎玠の分解率は倍

に䞊昇し、玔床99.999

ずいう高玔床の氎玠の補造が

可胜ずなりたした。たた、この

リアクタヌずプラズマ発生甚高

電圧電源を組み合わせた氎玠

補造装眮の詊䜜機も開発。この

装眮から埗られた氎玠を䜿い、

燃料電池で発電できるこずも

確認したした。

氎玠の貯蔵・運搬手段ずしお

手軜なアンモニアを掻甚

 

そもそも氎玠は䜓積あたり

の重量が小さく、貯蔵や運搬に

液化や高圧圧瞮をする必芁が

あり、扱いが難しい点が倧きな

課題です。そこで泚目されお

いるのが、手軜に扱え、安䟡な

アンモニアです。私たちが開発

した新たな氎玠補造装眮を甚

いれば、今埌はアンモニアを貯

蔵・運搬し、必芁な時に必芁な

堎所で分解しお氎玠を補造・䟛

絊するこずが可胜です。そうな

れば、最近泚目を集める燃料電

池自動車ぞの氎玠䟛絊や、氎玠

䟛絊スタンドの蚭眮、燃料電池

発電機の普及などを通じ、氎玠

プラズマメンブレンリアクタヌは二重構造になっおおり、倖筒は石英ガラスを䜿甚。内筒は穎の開いた薄い鉄板に、厚さ20マむクロメヌトルのパラゞりム合金補の氎玠分離膜を溶接しお、氎玠分離膜そのものをプラズマ発生甚の電極ずしおいる。アンモニアを倖筒ず内筒の間に流し蟌み、電圧を加えおプラズマを発生させお氎玠ず窒玠に分離するず、氎玠原子だけが内筒の分離膜の衚面に吞着しお内郚に透過し、さらに氎玠原子同士が結合しお氎玠が生成される。補造された高玔床の氎玠は、燃料電池に䟛絊しお発電するこずも可胜。

アンモニア 燃料電池プラズマメンブレンリアクタヌ

接地電極

倧気圧プラズマ

氎玠分離膜を溶接した高電圧電極氎玠分離膜を溶接した高電圧電極

NH3NH3

分解分解

氎玠原子Hのみ透過氎玠原子Hのみ透過 氎玠原子H

が結合氎玠原子Hが結合

NNHH

HH2

アンモニアNH₃䟛絊

氎玠H₂䟛絊

発電

岐阜倧孊次䞖代゚ネルギヌ研究センタヌ センタヌ長岐阜倧孊倧孊院工孊研究科 環境゚ネルギヌシステム専攻

神原 信志 教授

6岐倧のいぶき No.34 2017 Autumn - Winter 7

アンモニアを原料ずする氎玠補造装眮の仕組みず掻甚

貯蔵・茞送しやすいアンモニアから高玔床の氎玠を補造する䞖界初の装眮を開発

八癟接町での瀟䌚実隓を通じお氎玠゚ネルギヌを䞭心ずした次䞖代のむンフラの構築を目指す。

特 集

むンフラむノベヌション

Page 5: 2017-2018 No.34 Autumn-Winter - Gifu University

しおの氎玠の倧きな可胜性を

感じおいたす。平成28幎に岐

阜倧孊は、岐阜県、八癟接町、

民間䌁業瀟ず、「氎玠瀟䌚の

実珟に向けた産官孊連携協定」

を締結。氎玠を掻甚した新た

な゚ネルギヌシステムの構築

を目指し、氎玠瀟䌚の実珟に

向け、八癟接町をモデル地域ず

した瀟䌚実隓を進めおいたす。

この瀟䌚実隓は、岐阜倧孊次

䞖代゚ネルギヌ研究センタヌの

前センタヌ長である野々村修䞀

教授が、自然゚ネルギヌを岐阜

県の䞭山間地域に普及させよ

うず掻動しおいたこずが䞋地

になっおいたす。

 

この瀟䌚実隓のテヌマは、

「地産地消のCO2フリヌ氎玠

゚ネルギヌシステム」の構築で

す。具䜓的には、八癟接町久田

芋に蚭眮予定の倪陜光発電や

朚質バむオマス発電でできた

電力を䜿い、氎を酞玠ず氎玠

に分解しお氎玠を補造したす。

これに加え、将来的には他の

バむオマスや䞋氎汚泥からも

氎玠を䜜り、移動匏氎玠ステヌ

ションで茞送・䟛絊する仕組み

を構築したいず考えおいたす。

䜙剰の氎玠はアンモニアに倉

え、アンモニアボンベずしお貯

蔵・茞送し、電力利甚地で氎玠

に倉換しお発電させる仕組み

も䜜り䞊げおいく予定です。

 

このように八癟接町で地産

される、利甚段階でCO2を排

出しないクリヌンな氎玠゚ネ

ルギヌの掻甚システムの構築

は、䞀般家庭に地産地消゚ネル

ギヌを䟛絊するだけでなく、工

堎に安䟡でクリヌンな゚ネル

ギヌの提䟛もでき、地域ぞの䌁

業誘臎の起爆剀になるず期埅

を寄せおいたす。さらに、氎玠

を安定䟛絊するシステムを構

築するず同時に、燃料電池に

よるモビリティやモバむル補

品などの開発にも取り組んで

いたすが、䞭でも新産業ずし

お特に有望ず感じるのが、産

業甚燃料電池発電機です。こ

れは埓来のディヌれル発電機

に比べお静かで、排気ガスも

出たせん。海倖では送電線が

行き枡っおおらず、発電機を掻

甚する地域も倚いため、商品

化が実珟すれば、䞖界芏暡で

垂堎が芋蟌めたす。

 

今埌の目暙は、たずは八癟

接町での瀟䌚実隓を軌道に乗

せるこず。燃料電池を䜿った新

補品はそこから埐々に生たれ

おくるはずです。実際、昚幎に

は燃料電池の電動アシスト自

転車を詊䜜し、それを八癟接

町圹堎に蚭眮しお、芳光客に

利甚しおもらおうず蚈画䞭で

す。たた、小指倧皋床のアンモ

ニアボンベをコンビニで販売

し、燃料電池の発電機を䜿っお

どこでも発電できるようにし

たいずも考えおいたす。

 

私たちが手掛ける氎玠゚ネ

ルギヌシステムは、埓来の瀟䌚

むンフラのあり方を劇的に倉

える倧きなむンパクトを持っ

おいたす。過疎化が進む地域

で、地産地消のクリヌン゚ネル

ギヌを創出し、それが地方創生

のモデルずなる。そんな未来の

むンフラの先駆けずしお、今埌

も研究に力を泚ぐ考えです。

゚ネルギヌを掻甚する流れが

瀟䌚に䞀気に広たる可胜性が

ありたす。

 

たた、この氎玠補造装眮を䜿

えば、䞀般家庭でもLPガスず

同じ倧きさのボンベにアンモ

ニアを貯蔵し、そこから補造し

た氎玠を䜿っお燃料電池で発

電するこずが可胜です。ちな

みに、氎玠による発電はCO2

二酞化炭玠を䞀切排出した

せん。パリ協定では䞀般家庭の

CO2を40削枛する目暙が掲

げられおいたすが、このアンモ

ニアボンベを䜿えば、家庭から

出るCO2は埓来の発電に比べ

倧幅に削枛できたす。

氎玠瀟䌚実珟に向け

八癟接町で瀟䌚実隓を開始

 

これたでの研究開発を通じ、

私たちは次䞖代゚ネルギヌず

ただ倢物語の段階ではありたすが私たちが研究した技術が䞖の䞭に普及し瀟䌚が倉わるず思うずワクワクしたす。

氎玠゚ネルギヌ瀟䌚に貢献するずいう明確なテヌマがあるからやりがいも倧きい。今の研究を商品化に繋げるこずが目暙です。

岐阜倧孊倧孊院工孊研究科 環境゚ネルギヌシステム専攻岐阜倧孊工孊郚 化孊・生呜工孊科

早川 幞男 助教

岐阜倧孊倧孊院自然科孊技術研究科 博士前期課皋゚ネルギヌ工孊専攻1幎

静谷 公汰 さん

 私は孊生時代から神原先生の研究宀に所属し、博士前期課皋を経お䞀旊就職したものの、幎ほどで博士埌期課皋に戻り、今幎から助教を務めおいたす。神原先生の研究宀を遞んだのは、瀟䌚でどう圹立぀のかを意識し、利甚甚途をきちんず定めおいる点に魅力を感じたからでした。 私の研究内容は、博士課皋に所属しおいた頃から続けおいる、アンモニアから氎玠を埗るための倧気圧プラズマの研究です。同じように氎玠を埗る技術には熱分解觊媒がありたすが、こちらは分解・生成・分離ずいう3぀の工皋が必芁です。䞀方、私たちの方法では、分解から分離たでをステップで行えるのが最倧の特長であり、玔床の高い氎玠を連続的に埗るこずができたす。ただ、アンモニアは窒玠ず氎玠が結合した単玔な構造をしおいるものの、効率良く分解しようずするず思うようにいきたせん。それが研究の難しいずころですし、面癜さでもありたす。 倢物語のような話ではありたすが、将来的に私たちが研究開発した基瀎技術が䞖の䞭に普及し、瀟䌚を倉えおいく様を想像するずワクワクしたすし、それこそがこの研究に携わる䞀番の醍醐味だず思いたす。

 私が神原研究宀を遞んだ理由はいく぀かありたすが、そのうちの䞀぀が、神原先生の授業を受けた時、民間䌁業で勀務しおいた頃のお話を聞き、将来の就職先を考えるうえで民間䌁業ずの繋がりが匷いこずに魅力を感じたこずでした。たた、孊郚時代に所属した生呜化孊工孊科では、高分子化孊や有機化孊などの分野があるものの、私の個人的な感想ずしおは、どれも非垞に耇雑で、いたいちどんな分野に圹立぀のかがむメヌゞできたせんでした。その点、神原先生の研究は、氎玠゚ネルギヌ瀟䌚に貢献するずいう明確な方向性があり、ずおも魅力的に感じたのです。 私は珟圚、プラズマメンブレンリアクタヌを䜿い、アンモニアから氎玠を補造する実隓を行っおいたすが、神原研究宀では、新しい実隓をやりたいず申し出た時、それを止められるこずはたずありたせん。孊生たちの䞻䜓性を尊重し、孊䌚ぞの参加などを通じお、瀟䌚に通甚する技術者を育おたいず考えおくださっおいるこずが分かりたす。だからこそ、神原研究宀の名に恥じない瀟䌚人になりたいず匷く思いたすし、珟圚携わる氎玠補造機を商品化に繋げ、広く䞖の䞭に普及させるこずができれば嬉しいです。

研究宀メンバヌむンタビュヌ

新産業・新補品の創出

高効率倪陜光発電朚質バむオマス発電

氎蒞気プラズマ氎玠補造装眮 アンモニア補造装眮 氎玠補造装眮

燃料電池自動車

移動匏氎玠ステヌション

発電所、焌华炉での硝酞補造装眮

▶ アンモニア燃料電池発電機▶ 燃料電池モビリティ▶ ディスペンサヌ▶ モバむル燃料電池▶ 定眮型・非垞甚燃料電池

バむオマスや䞋氎汚泥などから氎玠補造

8岐倧のいぶき No.34 2017 Autumn - Winter 9

地産地消のCO2フリヌ氎玠゚ネルギヌシステム

CO₂フリヌ発電 CO₂フリヌ氎玠補造 NOXから硝酞補造

アンモニアから氎玠補造液化アンモニア化CO₂フリヌ氎玠補造

氎玠・アンモニアの安定䟛絊

氎玠の茞送・利甚

新産業創出

電力

氎玠

氎玠

氎玠アンモニア

硝酞HNO₃

FCV

H2

アンモニア

Page 6: 2017-2018 No.34 Autumn-Winter - Gifu University

阪神・淡路倧震灜では

救助掻動の詳现が把握できず

私が防灜に興味を持ち始め

たのは、倧孊圚孊䞭に発生した

阪神・淡路倧震灜がきっかけで

した。未曟有の倧灜害を目の圓

たりにし、私にも䜕か貢献でき

るこずがないかず、防灜関係の

研究宀を遞択したのです。防灜

には、建築物の耐震補匷などの

ハヌド面ず防灜蚓緎などの゜フ

ト面がありたす。私は゜フト面

に泚目し、死傷者が発生するメ

カニズムの解明ずそれに基づい

た枛灜察策に関する研究を進め

おきたした。

地震の救助掻動の䞭心ずなる

詳现な調査分析を螏たえお

蚓緎を実態に即した内容に

熊本地震の調査は、譊察庁の

担圓者が聞き取りを行った救助

者に察し、改めお調査シヌトに蚘

入しおもらう圢で進めたした。

絵を甚いお倒壊家屋の状況をパ

タヌン化しお瀺すなど、閉じ蟌

め状況を詳しく知るために調査

シヌトにも工倫を凝らしたした。

そしお、収集した情報を分析し

た結果、阪神・淡路倧震灜ずの共

通点や盞違点などが浮き圫りに

なりたした。

熊本地震では、震床の前震

が起こったため、本震発生時には

すでに倚くの救助隊が珟堎に駆

け぀けおいた皀なケヌスです。た

た、䜙震が続き、避難所や屋倖に

避難しおいた人やすぐに屋倖に

避難できる準備をしおいた人が

倚かったこずで、倒壊建物数に比

べるず死傷者が少なく抑えられ

たず掚枬されおいたす。救助に぀

いおは、柱・梁などの構造郚材に

よっお圧迫を受けおいる堎合、救

助にかかる時間が長くなる傟向

などが明らかになっおきたした。

こうしお埗た、熊本地震の救

助状況の情報は、すでに蚓緎ナ

ニットを甚いた救助蚓緎に掻か

されおいたす。平成29幎月、岐

阜県で蚓緎が行われた時にも、

熊本地震での倒壊家屋からの救

助状況を再珟するなど、調査を

めお重芁だず痛感したした。

岐阜倧孊では平成27幎に「枅

流の囜ぎふ

防灜・枛灜センタヌ」

を立ち䞊げ、防灜リヌダヌ育成講

座などを通じお地域防灜を担う

人材の育成に努めおいたす。防灜

ずいうず、トップダりンで動く䜓

育䌚系の集団ずいったむメヌゞを

抱く方もいるかもしれたせんが、

むしろそれでは限界がありたす。

防灜には倚角的な芖点が䞍可欠

です。自分ができるこずをやりな

がら倚くの人を巻き蟌んでいく

方ができるこずは倚く、倚領域に

広がるず思っおいたす。たたそこ

にむノベヌションがあるず思いた

す。そしお、ネガティブな印象が

ある防灜を、もっず明るく前向き

に捉え、みんなが楜しんで取り組

めるものにしおいければず考えお

いたす。

倒壊家屋においお、状況に応じた

救助ができれば、人の呜を助けら

れる可胜性が高たりたす。ずこ

ろが、阪神・淡路倧震灜の救助蚘

録を調べたずころ、家屋の倒壊や

閉じ蟌め状況、救助方法などに぀

いお、詳现な調査が行われた事䟋

はごくわずかでした。そのため、

十分な調査デヌタがなく、救助の

䜓系化ができおいない状況が続

いおいたのです。

平成27幎には、譊察庁におい

お倒壊家屋からの救助蚓緎プロ

グラムが開発され、倒壊珟堎を再

珟した蚓緎ナニットが補䜜され

たした。ただ、前述の通り、倧芏

暡灜害時の救出状況を䌝える情

報はほずんどありたせん。そのた

め、建物の倒壊を再珟しおはいる

ものの、灜害時の実態を反映する

たでには至っおいたせんでした。

そんな折、熊本地震が発生したの

です。するず、私の元に連絡が入

りたした。灜害珟堎を詳しく調

査する必芁性を感じおいた譊察

庁の蚓緎担圓者から、倒壊家屋

における救助掻動の調査協力を

芁請されたのです。

螏たえおより実態に即した圢に

進化しおいるのです。

防灜をネガティブに捉えず

もっず明るい掻動に倉えたい

地震発生時の倚くは、地域䜏

民の手で救助掻動を行う必芁が

ありたす。阪神・淡路倧震灜にお

いおも、䜕千人もの方々が近隣䜏

民の協力で救助されたず掚察さ

れおいたす。そのため、地域防灜

の珟堎では「みなさんが助けな

いずいけない」ず蚀われるわけ

ですが、地域の方々は䜕の蚓緎も

受けおいたせん。これは、二次灜

害を誘発させるこずにも繋がり

かねないわけで、今回の調査を

通じお救助の際の安党確保の重

芁性やその方法など、゜フト面

での防灜むンフラの敎備が、改

岐阜倧孊流域圏科孊研究センタヌ

小山 真简 准教授

譊察庁譊備局長感謝状が莈られたした

無料オンラむン講矩の普及を目指すJMOOCの公認サヌビス「gacco」にお、小山准教授の講矩「事䟋に孊ぶ灜害察策講座」が平成30幎3月14日より開始いたしたす。詳现はQRコヌドよりgaccoのホヌムペヌゞをご芧ください。

熊本地震での譊察の救助掻動に関する調査分析に協力した功瞟が認められ、平成29幎6月2日、譊察庁譊備局長感謝状を受けたした。

小山准教授のオンラむン講矩が無料で受けられたす

11

1.2.小山准教授が協力した熊本地震における救出救助掻動の調査分析結果は、すでに譊察の蚓緎プログラムにフィヌドバックされおいる。熊本地震埌の蚓緎では、瓊瀫など珟堎呚蟺の状況を再珟しおいるほか、家屋に閉じ蟌められた人を運び出す開口郚の緊急補匷の蚓緎などが行われるようになった。3.熊本地震の前は、建物の倒壊状況ず蚓緎蚭定の関連がやや分かりにくい状況だったこずから、熊本地震以埌は、ナニットの前に救助プロセスに関する情報をパネル掲瀺し、蚓緎の想定をあらかじめ理解しやすいように工倫がなされおいる。

1

2

3

熊本地震の倒壊家屋

熊本地震での救助掻動に関する調査分析に協力。

研究の経隓を゜フト面での防灜むンフラ敎備に生かす。

特 集

むンフラむノベヌション

Page 7: 2017-2018 No.34 Autumn-Winter - Gifu University

図2青色の蛍光発光化合物に、酞を加えた際の発光色の倉化を瀺したもの。酞を加えるず埐々に青色が薄くなり、塩基に察しお2.5倍の酞を加えるず癜色になる。さらに酞を加えるこずで橙色に倉化する。䞀床、酞を加えお色を倉化させた埌、塩基を加えるこずで再び青色に戻すこずも可胜。図3蛍光発光化合物の色床座暙。発光色が酞の添加量に比䟋しお、盎線的な色の倉化をしおいるのが分かる。

図2

図3

図1

蛍光発光化合物を塗垃したフィルム。ブラックラむトを照射するず酞性床に応じお異なる蛍光色を発する。

図1村井教授が開発した新たな蛍光発光化合物の暡匏図右ず分子構造モデル巊。五員環の郚分ず窒玠原子が導入された郚分が倧きくねじれおいる。

孊郚でさたざたな実隓に関わるうち、自ら新たな化合物を生み出す有機合成化孊の面癜さに惹かれ、村井研究宀を遞びたした。珟圚はホり玠化合物の酞性床を光の倉化から調べる実隓を行っおいたす。難しい反面、詊行錯誀の末に期埅通りの成果が埗られた時の達成感は倧きいですね。

岐倧で生たれるもの。

最先端研究の珟堎。

私たちは有機化合物の新たな合成方法を研究する過皋で、特異な構造を持぀蛍光発光化合物を開発し、

それが酞ずの反応より倚圩な色に倉化するこずを発芋したした。

この研究成果は論文誌「ChemistryOpen」に掲茉されたした。今埌、この化合物が有機ELディスプレむや

化孊センサヌチップ、バむオセンサヌなど、幅広い分野で応甚されおいくこずに倧きな期埅を寄せおいたす。

この新たな蛍光発光化合物

は有機化合物であり、埓来蛍光

灯などに䜿われおきた無機化

合物に比べお、加工がずおもし

やすい点が特長です。氎に溶か

したり、フィルムに固定したり

するこずで、幅広い分野ぞの応

甚が期埅されたす。珟状はコス

トや耐久性に課題があるもの

の、有機EL照明や有機EL

ディスプレむのほか、有害物

質を怜知するための化孊セン

サヌなどにも広く䜿われる可

胜性がありたす。

私は、「閑散ずした堎から始

めお、そこが集いの堎ずなるよ

うに」ずいう意識で垞に研究ず

向き合っおいたす。もちろん、

すでに賑わっおいる分野をよ

り深く広く研究するこずにも

倧きな意矩がありたすが、私自

身は、垞に未開の地を探求する

ような開拓者でありたいず考

えおいたす。誰も入っおいない

分野を芋極め、新発芋を芋逃さ

ず、远い求める。今埌もそんな

人でいたす。

われる、新たな緑色の化合物の

合成に成功したこずでした。無

色透明な化合物が倚い䞭、初め

お色を持぀化合物の䞖界の奥深

さに気付きたした。

その埌、岐阜倧孊に戻っお実

隓を重ねるうち、私は「䞉成分

連結法」ずいう新たな合成方法

を芋出したした。䞀般に同じ反

応容噚にA、B、Cの぀の化合

物を入れるず組み合せの倚さか

ら耇数の化合物ができおしたい

たす。ずころが、硫黄を含んだ

特定の化合物を利甚するず、き

れいに連結するこずを発芋した

した。これは、アルツハむマヌ病

などの治療薬に䜿われる物質を

合成するうえで、ずおも有益な

方法にもなり埗たす。そしお、

この連結法を研究する䞭で偶然

発芋されたのが、埌に倚圩な発

光を瀺すこずが分かる、窒玠原

子を含む小さな化合物でした。

化合物には赀や青などに発

光するものが倚数ありたすが、

基本的にその分子構造は平面

です。ずころが、私たちが発芋

した化合物は、五員環ず呌ばれ

る぀の原子が環状になった郚

分ず、窒玠原子が導入された郚

分ずが、倧きくねじれた構造に

なっおいたす図1。このねじ

れた郚分に倖郚環境の倉化が加

わるず揺れが生じ、色が倉わる

こずが分かったのです。

私は孊生時代に有機化孊の

分野に興味を持ち、その䞭でも

有機合成化孊を研究する道を

遞びたした。有機合成化孊ず

は、元玠同士の新たな結合を぀

くったり、結合を切断する方法

を探玢するこず、さらにはその

方法を駆䜿しお倩然・非倩然有

機化合物を提䟛する孊問のこず

です。䞀般的には、数ある元玠

の䞭でも、倚くの化合物に組み

蟌たれる炭玠や窒玠、酞玠、氎

玠などが泚目されがちですが、

呚期衚にはそれぞれ異なる個性

を持぀100以䞊の元玠があ

り、それらを結び぀けるこずで、

自然界にはない新たな化合物も

぀くるこずができたす。19侖简

以降、倚くの科孊者が取り組ん

できたこの分野に、私も倧きな

魅力ず可胜性を感じたした。

ただ、圓初私が合成しおいた

化合物はすべお無色透明のも

ので、最初から色に着目しおい

たわけではありたせんでした。

転機ずなったのは、工孊博士ず

なった埌、研究員ずしおテキサ

ス倧孊に赎任し、磁気共鳎画像

装眮の造圱剀などに䜿

これたで、化合物の発光色は、

䞀郚の䟋倖を陀いお単色ずいう

のが垞識でした。ずころが、私

たちが発芋した化合物は、酞ず

反応させるずその酞性床に応じ

お色が倚圩に倉化したす図2・

3。ただ、酢酞などず同じ䞀般

的な酞を䜿っお実隓を行ったず

ころ、青から橙たで色が倉わる

こずは解明できたものの、橙色

に倉わるたで酞を加えるず、発

光の匷さが䜎䞋しおきれいな

発光色が出たせんでした。そこ

で、別の酞を詊し、さらに分子レ

ベルで構造を工倫したずころ、

はっきりずした橙色たでを出せ

るようになったのです。たた、通

垞、癜色発光は異なる発光色を

瀺す化合物を耇数組み合せお䜜

られおいたすが、この化合物は

酞ず塩基アルカリの割合を調

敎すれば、単䞀の発光化合物で

癜色が出せるこずが分かったの

です。しかも、酞を加えお発光

を橙色に倉化させた埌も、塩基

を加えれば、もずの青色を再珟

できるこずも刀明したした。

12岐倧のいぶき No.34 2017 Autumn - Winter 13

倚圩な蛍光を発するナニヌクな有機化合物を発芋。出䌚いが拓く新物質科孊。

岐阜倧孊工孊郚化孊・生呜工孊科

村井 利昭 教授

研究過皋で偶然出䌚った化合物が

倚圩な蛍光発光を瀺し、酞を加えるず

癜色発光するこずも発芋したした。

今埌も閑散ずした堎所に分け入り、

探怜する人でありたい。

岐阜倧孊倧孊院工孊研究科応甚化孊専攻博士前期課皋 2 幎

䞭接 雄倪 さん

Page 8: 2017-2018 No.34 Autumn-Winter - Gifu University

ミキサヌに音響管ずスピヌカヌを取り付け、ボりル内郚の共鳎呚波数を枬定。ホむップクリヌムなどの䜓積の倉化をかき混ぜながら蚈枬し、きめの现かさなどを数倀で確認できる。適切なタむミングで攪拌を止めるこずで、䞀定の泡立ちにするこずが可胜。

キりむフルヌツの密床を党数枬定し、远熟埌の最終糖床を個䜓ごずに予枬する怜査装眮。ベルトコンベア䞊を流れる果実を、開攟型のヘルムホルツ共鳎噚に入れお共鳎呚波数を枬定。䜓積ず質量を蚈枬するこずで密床を把握し、これにより糖床の予枬が可胜ずなる。

音響共鳎法によるキりむの糖床予枬

PC アンプ

スピヌカヌ

キりむなど

ビヌルの泡の質を枬定する装眮。音響共鳎法を掻甚すれば、ビヌルの泡のきめや泡立ち、さらには消費者の嗜奜性を倧きく巊右する泡持ちなども蚈枬が可胜。䌁業の商品開発に圹立おるこずができ、すでに飲料メヌカヌずの共同研究なども進めおいる。

岐倧で生たれるもの。

最先端研究の珟堎。

珟圚は、飲料メヌカヌや補

菓メヌカヌなどず共同で、泡

立ちやサクサク感などの評䟡

方法に関しお研究を進めおい

たす。孊倖の䌁業ず協同しお

ヘルムホルツ共鳎による䜓

積枬定の゜フトりェアを開発

し、販売。パ゜コンに加え、ス

マヌトフォンやタブレット端

末にも察応しおおり、誰でも

簡単に䜿えたす。将来的には、

工堎や開発珟堎、研究機関な

どにずどたらず、重さを蚈枬

する「はかり」ず同じように、

䞀般家庭にも広く普及しおい

けばず期埅しおいたす。

私の専門は食品工孊ずいう

分野で、その䞭でも「物性」に

関する研究に取り組んでいた

す。物性ずは物理化孊的性質

のこずで、サクサク感や口ど

けなど、口に入れた時の食感

に倧きく関わっおきたす。私

は、ヘルムホルツ共鳎を䜿っ

た䜓積枬定技術を開発し、物

性倉化をモニタリングするこ

ずで、食感を制埡する仕組み

を研究しおいたす。

ヘルムホルツ共鳎ずは、瓶の

口に息を吹きかけるずボヌず

音が鳎る珟象のこず。この音

の高さは容噚に入れたものの

䜓積によっお倉わるため、共鳎

音の倉化を調べれば䜓積が枬

定できたす。通垞、䜓積を求め

る時には、物質を氎に浞しおあ

ふれた氎量を蚈るアルキメデ

スの原理を䜿った方法が甚い

られたすが、この方法では察象

物を液䜓に浞さなければなら

ず、食品には䞍向きです。たた、

レヌザヌによる枬定方法もあ

りたすが、こちらはスキャンに

時間がかかりたす。音の倉化で

䜓積を枬る今回の技術は、埓来

の欠点を補う新しい方法です。

この蚈枬技術は、さたざた

なものに応甚できたす。そこ

で開発したのが、キりむフルヌ

ツの糖床予枬装眮です。キり

むは収穫埌に远熟させ、デンプ

ンを糖に倉えお甘みを出した

す。そのため、今たでは収穫時

に最終的な糖床を知るこずは

できたせんでした。しかし、密

床が枬定できればデンプンの

量が分かるため、远熟埌の甘み

を予枬できたす。そこでヘルツ

ホルム共鳎を甚いた密床枬定

装眮を぀くり、キりむの密床を

枬れるようにしたした。

このヘルムホルツ共鳎によ

る枬定法は、液䜓、固䜓を問わ

ず䜿えたす。ずころが、パン生

地を枬定した時に問題が発生

したした。明らかに膚らんで

共鳎呚波数が䞊がるはずなの

に、なぜか䞋がったのです。そ

の原因は気泡でした。パンの

䞭にある気泡が音を吞収しお

共鳎呚波数を䞋げおいたので

す。そこで私は、この呚波数の

倉化を逆に利甚しようず考え

たした。パンには「きめ」ずい

う品質の指暙がありたすし、

ビヌルも泡立ちが食味を巊右

したす。そこで共鳎呚波数の

倉化から泡の倧きさや量、き

めなどを数倀化。枬定結果を

もずにリアルタむムで運転条

件を修正し、期埅する食感が

埗られるようにしたのです。

食品の物性は、人間の感芚

に密接に結び぀くものです

が、個人の䞻芳に委ねられる

郚分が倚く、いただにその関

係は明らかにされおいたせ

ん。私はその郚分を科孊的に

明らかにしたいのです。最近

では「人間を枬定噚にする」

ずいった詊みも始めおいた

す。䟋えば、人間がサクサク

感を感じた振動を枬定し、そ

の䞭で特城的な振動のみを人

工的に生み出し、同じ感芚を

䞎えられるかどうか、ずいっ

た詊隓を考えおいたす。今埌

もさたざたな実隓を詊みなが

ら、少しでも食品の物性ず人

間の感芚ずの関係性を解き明

かしおいきたいですね。

氎を入れた瓶の口に息を吹きかけるずボヌず音が鳎りたすが、瓶の䞭の氎量を倉えるず音の高さも倉化したす。

私はこの珟象を掻甚した䜓積蚈枬技術を開発したした。

珟圚はこの技術を応甚し、果物や野菜の䜓積から密床を割り出し、糖床を予枬する装眮や、

共鳎呚波数を解析しおサクサク感や口どけなどの食感を制埡する技術を開発しおいたす。

14岐倧のいぶき No.34 2017 Autumn - Winter 15

音で䜓積を枬定する技術を開発。サクサク感や口どけの制埡が可胜に

岐阜倧孊応甚生物科孊郚 応甚生呜科孊課皋

西接 貎久 教授

共鳎音を利甚するこずで

䜓積を瞬時に蚈枬できたす。

食品の物性ず食感ずの関係を

解き明かしたい。

Page 9: 2017-2018 No.34 Autumn-Winter - Gifu University

平成29幎に発行した冊子「流域氎環境の問題を瀟䌚的・文化的偎面から考える」。共同セミナヌで孊生が準備した資料を孊生自ら再線集し、たずめおいる。流域氎環境問題の瀟䌚的、文化的偎面が理解できるだけでなく、異なる囜の孊生の目から芋た流域氎環境問題を知るこずができる。

ひらけ授業の扉

アゞア・アフリカ諞囜で

は、氎質や氎資源、蟲業や

灌かんがい挑甚氎、氎圏生態系な

ど、氎環境に関わるさたざ

たな問題を抱えおいたす。

「岐阜倧孊流域氎環境リヌ

ダヌ育成プログラム」では、

そういった途䞊囜の氎環境

問題の解決ず斜策立案に掻

躍できる人材の育成を目指

しおいたす。このプログラ

ムでは、倚岐にわたる問題

を解決するために必芁な広

い芋識ず高いコミュニケヌ

ション力を逊うカリキュラ

ムを蚭眮しおいたす。

プログラムに参加する

修士課皋の孊生は岐阜倧

孊倧孊院工孊研究科の瀟

䌚基盀工孊専攻、環境゚ネ

ルギヌシステム専攻たた

は応甚生物科孊研究科生

産環境科孊専攻のいずれ

かに所属。それぞれが各自

の分野から流域氎環境問

題に関わる授業を履修し、

専門知識を䌞ばしたす。

しかし、これだけでは偏っ

た芋解でしか解決策を芋

出だすこずができたせん。

そのため、3専攻にたた

がっお履修できる「盞互補

完科目」や、地域の文化や

颚習を孊ぶ「人文・瀟䌚科

孊分野関連科目」など、幅

広い分野の授業を行っお

いたす。たた、孊生の半数

以䞊は留孊生が所属し、囜

際性を身に付けるために

も倚くの授業で英語を䜿

甚したす。䟋えば「共同セ

ミナヌ」では、日本人ず海

倖留孊生が混圚する小人

数グルヌプに分かれ、英語

を甚いお発衚や蚎論を実

斜。発衚はグルヌプごずに

行うため、孊生たちは授業

以倖の時間にも集たっお

準備を進めおいたす。必

然的に英語で意芋を亀わ

す機䌚が倚いため、初めは

内向的だった孊生でも、自

分の考えを盞手に䌝えよ

うずする積極性や衚珟力

が埐々に身に付いおいる

ず感じたす。日本人孊生

ず留孊生の亀流のみなら

ず、他専攻の孊生同士が関

わるこずは、幅広い意芋に

觊れられる良い機䌚です

し、倚様な意芋をたずめる

力は将来必ず圹に立぀ず

考えおいたす。

これらの授業に加え、実

践的な教育も実斜しおい

たす。「環境リヌダヌ育成

特別挔習」では、氎環境に

関わる䌁業の瀟員から講

矩を受けたり「グルヌプむ

ンタヌンシップ」では、留孊

生は囜内、日本人孊生は海

倖の排氎凊理システムを

芋孊したりず、倖郚機関ず

の連携が匷いこずもこのプ

ログラムの特長です。

孊生にはこうした倚圩

な授業を通しお孊んだ専

門知識や囜際性、幅広い芖

野を生かしお、各囜でリヌ

ダヌずしお掻躍しおほし

いず願っおいたす。たた、

圌らが研究者や教育者ず

なり新たなリヌダヌを生

み出す“流域氎環境リヌ

ダヌ育成の埪環”が生たれ

おいくず嬉しいですね。

岐阜倧孊倧孊院工孊研究科環境゚ネルギヌシステム専攻 2幎

゚ルダ ラフミラむラ デスフィットリ さん

私は平成27幎にむンドネシアから来日し、䞻に環境問題に぀いお孊んでいたす。むンドネシアでは飲み氎、

生掻排氎、廃棄物など、氎環境にた぀わる問題が深刻です。そういった問題を解決するための知識をこのプログラムで孊んでいたす。たた「共同セミナヌ」では、さたざたな囜の生埒ず意芋を亀わすので、考え方の違う意芋も盞手の文化を理解しながら敬意を持っお受け入れられるようになりたした。今埌は博士課皋に進む予定です。卒業埌は垰囜しお倧孊教員になり、岐阜倧孊で孊んだこずを祖囜に䌝え、孊んだ幅広い知識を生かしおむンドネシアの発展のために貢献したいです。

孊んだ幅広い知識を生かしおむンドネシアの発展のために貢献したい。

孊生むンタビュヌ

授業科目の玹介

このプログラムを通しお、さたざたな囜の文化ず留孊生の思考に觊れるこずができたこずにより、グロヌ

バルな芖野を持ち倚様な環境の䞭で自分の力を詊しおみたいずいう考えが倧きくなりたした。たた、自分がこれたで孊んできたこずに察しお、工孊的な芖点からのアプロヌチに觊れるこずができたこずも非垞に新鮮で面癜く、倧きな財産ずなっおいたす。就職埌は、このプログラムを通しお孊んだコミュニケヌション力ず幅広い知識を掻かしお、耇合的な思考で囜内倖の倚様な地域で「氎資源の有効掻甚」及び「氎環境問題の解決」に尜力しおいきたいです。

グロヌバルな環境の䞭で孊んだこず。人生の分岐点。

岐阜倧孊倧孊院応甚生物科孊研究科生産環境科孊専攻 2幎

æ­Šè—€ 啓悟 さん

共同セミナヌ倚岐にわたる環境問題の知識を共有しお芖野を広げ、プレれンテヌションやコミュニケヌション胜力を向䞊するこずを目的ずしおいる。日本人孊生を含む、出身囜が異なる2〜3名のグルヌプを䜜り、事前孊習、資料準備、授業での発衚、発衚者を進行圹ずしお履修者党員でのグルヌプ蚎論、発衚者による総たずめを行う。通幎で隔週16回開講し、䞀回に2グルヌプが発衚する。発衚テヌマは教員が蚭定した倚圩な案氎環境・氎資源、生態系ず倚様性、゚ネルギヌ、灜害や防灜、廃棄物凊理ず再利甚、グロヌバル化などの10カテゎリヌ、蚈150テヌマから孊生自らが遞択する。たた、資料準備、発衚や蚎論はすべお英語によっお行われる。

環境゜リュヌション特別挔習Ⅱ教員や孊生を聎講者ずする公開暡擬講矩を実斜し、孊生の専門的な知識を講矩する力を逊う博士課皋の科目。人数や専門分野に応じおグルヌプを䜜り、孊生が自ら決めたテヌマに察し、グルヌプ内で講矩党䜓の流れを蚎議し、各自で講矩資料や聎講者甚評䟡シヌトを準備する。

グルヌプむンタヌンシップ流域氎環境分野の最前線で掻躍しおいる連携䌁業や、行政の実務者、管理者の指導のもずで研修を行い、珟堎の知識ず経隓を身に付ける。留孊生は囜内で氎質分析や氎凊理技術を孊び、日本人孊生は途䞊囜にお氎凊理や゚ネルギヌ需絊など、珟地の環境問題ぞの取り組みや珟状ずずもに、歎史や文化に぀いおも孊ぶ。

共同セミナヌ指導共同セミナヌでの発衚に向けお、孊生たちはグルヌプごずに遞んだテヌマの事前孊習ず資料準備を行う。その内容や英語衚珟に぀いお、準備段階からプログラム掚進宀教員によるマンツヌマン以䞊のきめ现かい指導を耇数回にわたっお受け、発衚内容を完成させる。

16岐倧のいぶき No.34 2017 Autumn - Winter 17

「岐阜倧孊流域氎環境リヌダヌ育成プログラム」

途䞊囜が抱える

流域氎み

ず

環境問題を解決する

リヌダヌを育成する。

幅広い分野の科目や連携䌁業ぞのグルヌプむンタヌンシップ、

囜際色豊かな孊生間の亀流を通しお、

流域氎環境に関わる問題解決に必芁な

専門知識ずコミュニケヌション力の習埗を目指したす。

岐阜倧孊応甚生物科孊郚

平束 研 教授巊

流域圏科孊研究センタヌ流域氎環境リヌダヌ育成プログラム掚進宀長

李リ

富フ ã‚Š セ ン

生 教授右

途䞊囜の流域氎環境問題の解決をリヌドする人材を逊成する「岐阜倧孊流域氎環境リヌダヌ育成プログラム」。海倖からの留孊生ず日本人孊生が圚籍し、囜際的なコミュニケヌション胜力の向䞊のため、倚くの授業は英語で行われたす。孊生は所属する専門科目に加え、盞互補完科目を履修するこずで、幅広い分野の専門的な知識や技胜を身に付けたす。政治や経枈、文化など、問題発生の背景を倚角的に理解した䞊で、その土地の瀟䌚基盀敎備状況に応じた解決策を立案する胜力を習埗したす。

岐阜倧孊流域氎環境リヌダヌ育成プログラム察象孊生修士課皋3専攻岐阜倧孊倧孊院工孊研究科瀟䌚基盀工孊専攻、同環境゚ネルギヌシステム専攻、応甚生物科孊研究科生産環境科孊専攻※特に優秀な修了者は博士課皋に進孊可

Page 10: 2017-2018 No.34 Autumn-Winter - Gifu University

「効率の良い緎習」ず「考える野球」を培底。目暙は来季リヌグでの勝ち点ず新人戊での勝利です。

キャプテンずしおチヌムをたずめる前川竜也さんは、

「関谷監督ずは幎霢が近いせいか、アドバむスを聞きに行きやすいです」ず話す。

「緎習にもよく顔を出しおくれるので䞀緒にいる時間が長く、遞手の意芋もよく聞いおくれたす。監督の指導通り、“考える野球”を実践しお勝利を目指したい」ず意気蟌みを芋せる。

授業の合間に時間を芋぀け、頻繁にグラりンドに足を運ぶ関谷さん。バッティングフォヌムなど、䞀人ひずりに现やかな指導を行う。最埌は党員でグラりンドに䞀瀌し、党䜓緎習が終了。

氎曜日の午埌、授業が終わるずすぐにグラりンドぞ集たる遞手たち。たずは内野ず倖野でそれぞれ守備緎習を行った埌、バッティングやピッチングの緎習を行う。2時間ずいう短い時間でいかに緎習効率を高めるかが重芁だ。

昭和25幎に創郚。東海地区倧孊野球連盟内郚の岐阜孊生野球連盟に所属し、6校のうち唯䞀の囜立倧孊硬匏野球郚ずしお奮闘しおいる。珟圚の郚員は22名、マネヌゞャヌは6名平成29幎11月時点。授業や研究掻動で倚忙な䞭、毎週氎曜日の午埌ず週末に党䜓緎習を実斜。短い時間の䞭で連係プレヌを䞭心ずした緎習を行い、そのほかは自䞻緎習で実力の匷化を図る。平成29幎床より関谷竜成監督が就任し、春季リヌグでは接戊の末に1勝。たた秋季リヌグでは盞手校に倧差を぀けお1勝を収めた。来季は平成25幎春以来の勝ち点を挙げるため、郚員䞀䞞ずなっお緎習に取り組んでいる。

「岐阜倧孊硬匏野球郚」

プレヌの意味を考え、目的意識

を持っお緎習しおいたす。

将来は高校教垫になりたいず

思い、孊びを深めるために岐阜

倧孊の倧孊院に入孊したした。

前監督から声を掛けおいただい

たのがきっかけで硬匏野球郚の

監督をやらせおもらうこずにな

りたしたが、人に教える職を目

指す私にずっお倧倉良い機䌚を

いただいたず思っおいたす。

うちのチヌムは野球に察し

おひたむきな郚員ばかり。み

んな詊合に勝぀こずに貪欲に

取り組んでいたす。でも、それ

ぞれの授業が忙しく、チヌム

党員で緎習できるのは氎曜の

午埌ず土日のみ。しかも準硬

匏野球郚ず亀代でグラりンド

を䜿うため、時間も限られお

いたす。だからこそ、緎習の効

率を䞊げるこずが重芁。みん

なが集たった時は連係プレヌ

を䞭心に緎習したす。ノック

をカ所ではなくカ所同時

に行ったり、打撃緎習のピッ

チャヌを増やしたりするなど、

球でも倚くの球を受けお打

おるように工倫しおいたす。

みんなにい぀も話すのは「1

぀のプレヌに察しおよく考えお

ほしい」ずいうこず。限られた

時間の䞭で䞊達するために、目

的を持っお緎習するこずはずお

も倧切です。䞀぀䞀぀のプレヌ

に぀いお、郚員同士で課題を話

岐阜倧孊倧孊院ぞの入孊を機に、成瞟が䜎迷しおいた岐阜倧孊硬匏野球郚の監督に就任した関谷竜成さん。孊生監督ずしお遞手ず近い距離から的確なアドバむスを行い、平成29幎床には、匷豪ぞろいの東海地区倧孊野球岐阜リヌグで春季・秋季ずもに1勝ぞず導いた。チヌムキャプテンの前川竜也さんをはじめ、郚員たちからも厚い人望を埗おいる。

し合う堎面も増えおきたした。

こうした緎習の成果が珟われ、

今幎の春季・秋季リヌグではず

もに勝ず぀挙げるこずができ

たした。しかし、リヌグ戊では

同じ察戊盞手に戊のうち

勝しないず勝ち点は取れたせ

ん。たずは勝ち点を挙げるこ

ずを目暙に、「緎習の成果が力

ずなり、勝ちに぀ながる」ずい

うこずを䌝えおいきたいです。

指導者ずしお的確な教授法で

郚員たちの力を匕き出したい。

指導者ずいう立堎になり、今

たで遞手ずしお感芚的にやっ

おきたこずを理論的に䌝える

のが、倧倉難しいこずだず実感

しおいたす。曖昧なこずを蚀

わず、垞に論理的・科孊的な根

拠を基に改善案を瀺すように

しおいたす。倧孊院で保健䜓

育領域を専攻しおいるこずも

あり、䟋えば野球の動䜜分析な

ど、授業で孊んだこずが指導に

生きおいるず感じる堎面もあ

りたす。なるべく耇数の改善

案を挙げお、その䞭から遞手が

自ら考え、答えを導けるような

指導を心がけたいです。そしお

䞀人ひずりのレベルを高め、た

ずは新人戊を勝ち抜くこずが

目暙。監督ずしおは至らない

点も倚いですが、孊生ずいう身

分に甘んじるこずなく、遞手ず

ずもに成長しおいきたいです。

いたを駆ける岐倧生face

「曖昧ではなく論理的・科孊的な指導で、遞手䞀人ひずりのレベルを高めたい。」

岐阜倧孊硬匏野球郚監督

関谷 竜成 さん岐阜倧孊倧孊院教育孊研究科 総合教科教育専攻芞術身䜓衚珟コヌス 保健䜓育領域1幎

18岐倧のいぶき No.34 2017 Autumn - Winter 19

岐阜倧孊工孊郚電気電子・情報工孊科3幎

前川 竜也 さん

Page 11: 2017-2018 No.34 Autumn-Winter - Gifu University

それたで䌑止状態だったツむッタヌを頻繁に曎新。他倧孊ずの亀流も始たり、合同合宿も開催しおいたす。

▲手話のレッスンDVDを芋ながら緎習するサヌクルのメンバヌたち。手話は限られた動䜜で日本語をすべお網矅する必芁があり、同じ動䜜で耇数の意味を持぀こずもある。

◀▲月に䞀床、平井さんずの亀流を通しお、生きた手話を孊ぶ。たた、この日は緎習を重ねた「手話歌」を平井さんに披露した。

岐阜倧孊では今埌、授業内容を文字通蚳できるボランティアを育成するなど、聎芚に障害のある方が安心しお入孊できる環境をより䞀局充実させる必芁がありたす。私たちが「しゅわっち」を支揎するのも、障害のある方ぞの支揎を担っおほしいず倧いに期埅しおいるから。ずりわけ代衚の藀柀さんは、手話の緎習も熱心ですし、ぜひ障害ぞの理解の茪を広げおいっおもらいたいです。

①時蚈の針が正午を指すように、人さし指ず䞭指を重ねお額の䞭倮に圓おたす。

①②右の手の平を巊手の甲に重ね、人さし指を立おながら䞊にあげたす。人さし指で「1」を瀺すこずで、「1番目に」ずいう意味を衚したす。

③右手ず巊手の人さし指を向き合うように立お、人ず人ずが出䌚うように近づけたす。

②䞡手の人さし指を立おお向かい合わせ、人がおじぎをするように䞡方の指先を曲げたす。

平成27幎6月、教育孊郚特別支揎孊校教員逊成課皋の孊生が集たり、自䞻サヌクルずしお掻動を開始。その埌、サポヌトルヌムの支揎の䞋、平成28幎4月に正匏なサヌクルずしお発足した。珟圚のメンバヌは30名平成29幎11月珟圚。他の郚掻動やサヌクルず掛け持ちする孊生も倚いため、昌䌑みの時間を䞭心に週に2回掻動する。圓初は手話怜定甚DVD教材を䜿った自䞻勉匷が䞭心だったが、珟圚は手話による文章衚珟の実践緎習などを取り入れるほか、倖郚ぞの情報発信も積極的に展開。䞭郚孊院倧孊や富山倧孊など他倧孊ずの亀流を図るほか、岐倧祭に向けお「手話歌」を緎習するなど、手話ぞの理解を広めようず力を入れおいる。

「岐倧手話サヌクル しゅわっち」

実践圢匏の緎習を取り入れ

栌段に䞊達が早くなりたした。

私は高校時代から幌皚園教

諭になるのが倢でした。岐阜

倧孊を遞んだのは、教育に぀い

お深く孊びながら、幌皚園教

諭の免蚱が取れるからです。

教育孊郚特別支揎孊校教員

逊成課皋には、犏祉関連斜蚭

で実習を行う「介護䜓隓」が

ありたす。その事前授業では、

聎芚に障害のある平井知加子

さんがゲスト講垫を務めおい

たす。去幎、平井さんから聎芚

障害に぀いおの話を聞きたし

た。その際「しゅわっち」の玹

介があり、少しでも障害ぞの

理解を深めるために手話の勉

匷をしたいず思い、サヌクル

ぞの参加を決めたした。代衚

を匕き継いだ今幎床は勧誘掻

動にも力を入れ、そのおかげ

で15人ほどだったメンバヌは

他孊郚の生埒も集たり30人に

倍増したした。

掻動は週2回。DVD教材

で勉匷するほか、最近では手

話で文章を䜜っおみんなの前

で発衚する実践圢匏の緎習も

取り入れおいたす。以前より

も䞊達速床が栌段に䞊がりた

したよ。たた、ツむッタヌによ

る情報発信も積極的に行い、

これがきっかけで䞭郚孊院倧

孊や富山倧孊の手話サヌクル

ずも亀流が始たりたした。今

教育孊郚特別支揎孊校教員逊成課皋の講矩で、聎芚に障害のある方から手話に関する話を聞き、「岐倧手話サヌクル しゅわっち」に興味を持ったずいう藀柀知優さん。平成29幎4月からは、サヌクルの代衚を4幎生から匕き継いだ。ツむッタヌでの情報発信、新入生の勧誘、他倧孊ずの合同合宿などを実斜するほか、最近では手話の魅力を発信したいず「手話歌」にも挑戊しおいる。

幎の倏には富山県のキャンプ

堎で合同合宿を開催したし

た。今埌もお互い行き来しな

がら情報亀換できればいいな

ず思っおいたす。

将来は手話の経隓を掻かしお

聟孊校の幌皚郚で働きたい。

私自身、岐阜倧孊の吹奏楜

団の掻動ず䞊行しお、サヌク

ルの代衚を務めおいるので、

時間の配分に苊劎するこずも

倚いです。それでも今幎は、

より倚くの人に手話に興味を

持っおほしいず考え、曲の歌

詞に合わせお手話を行う「手

話歌」にメンバヌ党員で初め

お挑戊したした。披露する予

定だった岐倧祭は残念ながら

台颚で䞭止になっおしたいた

したが、みんなで䞀぀の目暙

に向かっお取り組むこずで、

団結力が生たれたず思いた

す。今埌もどんどん手話の魅

力を発信する機䌚を増やしお

いきたいです。

幌皚園教諭を目暙に入孊し

た私ですが、サヌクル掻動だ

けでなく、鈎朚祥隆助教のれ

ミの授業でも聎芚障害や手話

に぀いお孊ぶうちに、将来は

特別支揎孊校の教員になりた

いず匷く思うようになりたし

た。さらに手話のスキルを高

めお、聟孊校の幌皚郚で掻躍

したいです。

いたを駆ける岐倧生face

「手話に觊れたこずのない人達に手話ぞの理解を広めおいきたい。」

❶

❷

❶12❞ ❷

〜はじめたしお線〜 〜こんにちは線〜

手話の動きには意味があるので、面癜いですよ

藀柀さんの

手話講座

岐倧手話サヌクル しゅわっち 代衚

藀柀 知ち ひ ろ

優 さん岐阜倧孊教育孊郚特別支揎孊校教員逊成課皋 3幎

藀柀さんをよく知る、サポヌトルヌムの

舩ふ な こ し

越高こ う じ ゅ

æš¹ 特任助教に䌺いたした

20岐倧のいぶき No.34 2017 Autumn - Winter 21

Page 12: 2017-2018 No.34 Autumn-Winter - Gifu University

岐阜倧孊基金

法人・団䜓等株YSコンサルティング 様

株倩野䌁画 様

株埌藀玙店 様

個人青 朚     䜐 様

èµ€ 座     壜 様

阿 郚     昇 様

荒 川   浄 信 様

荒 幡   侀 男 様

安 è—€   æ­£ 俊 様

飯 田   政 敏 様

石 井   昭 人 様

åž‚ 川   å¹¹ 雄 様

䌊 è—€     地 様

䌊 è—€   利 浩 様

䌊 è—€   匘 和 様

䌊 è—€   匘 成 様

井 戞 田 綟 子 様

çš² 垣   克 å·± 様

çš² 垣   幞 男 様

çš² 川   雅 ç«  様

䌊 胜 の り 子 様

今 井     亘 様

岩 瀬   明 圊 様

岩 田   哲 倫 様

岩 田     廣 様

岩 田   眞 埁 様

岩 田     元 様

侊 田   二 郎 様

侊 田   元 ä¿¡ 様

侊 野   康 定 様

æµ· 野   æ³° 侀 様

江 頭   真 二 様

抎 戞   善 成 様

倧 井     保 様

倧 野   晎 生 様

倧 橋   宏 重 様

倧 ðŠš°   文 子 様

岡 ïš‘   æ­£ æš¹ 様

岡 田   目 叞 様

岡 田     実 様

小 川     健 様

奥 野   毅 圊 様

奥 村   祐 茔 様

小 栗   敬 圊 様

梶 田   æ³° 叞 様

片 田   早 苗 様

片 å±±   誠 侀 様

勝 野   淑 代 様

加 è—€   勝 壱 様

加 è—€   å¿  䜜 様

加 è—€   利 箔 様

金 井   æž… 吟 様

可 児   光 子 様

加 玍   宣 康 様

神 è°·   隆 倫 様

川 ïš‘   雅 芏 様

æ²³ 村   矩 則 様

川 本   貎 明 様

菊 地   正 浩 様

菊 æ°ž   裕 行 様

菊 茪     豊 様

朚 例     å­Š 様

朚 村   志 づ 様

朚 村   長 æ²» 様

葛 巻   重 光 様

栗 田   尚 子 様

小 æ±    寛 叞 様

神 å±±   光 侀 様

埌 è—€     織 様

小 西   花 林 様

小 林   俊 侀 様

叀 保     晃 様

小 芋 å±± 茝 人 様

近 è—€     孝 様

近 è—€     掋 様

近 è—€   å¹¹ 倫 様

霋 è—€   由 矎 様

把 原   幞 宏 様

坂 例   盈 圊 様

酒 向   淳 匡 様

䜐 々   文 成 様

䜐 è—€   博 叞 様

䜐 è—€   広 之 様

柀 井   克 匘 様

å¡© 柀   晃 匘 様

柎 田   勝 矎 様

柎 田   仁 矎 様

島 田   俊 侀 様

島 田   å¹¹ 倫 様

æž… æ°Ž   範 子 様

æž… æ°Ž   宏 晏 様

例 å¹³   友 人 様

杉 原   秀 高 様

杉 å±± 惣 䞃 郎 様

杉 山   道 雄 様

鈎 朚   光 雄 様

関 村   恵 子 様

高 å°Ÿ   秀 男 様

髙 須   信 明 様

髙 谷   日 和 様

高 橋     匷 様

髙 芋   浩 侉 様

髙 宮   秀 至 様

髙 村   简 行 様

田 口     敬 様

æ­Š 田   幞 倫 様

竹 本   æ­£ 匘 様

田 äž­   瑞 人 様

棚 瀬   繁 雄 様

玉 井   順 子 様

田 村   茂 雄 様

äž­ 銬   悟 朗 様

槻 å°Ÿ   矩 昭 様

蟻󠄀 井   å…Œ æ­£ 様

接 田     勝 様

手 取 屋 埁 倫 様

虎 前   浩 二 様

内 è—€   浩 叞 様

長 井   茂 明 様

長 嶋     郁 様

西 å°Ÿ   俊 勝 様

äž¹ 矜   憲 叞 様

野 柀   和 圊 様

野 柀   矩 則 様

野 寺   倕 子 様

矜 賀 か ほ り 様

長 谷 川 尚 良 様

原     匘 隆 様

坂     秀 己 様

阪 野   敏 圊 様

日 比 野 侀 康 様

廣 江   達 雄 様

犏 岡   目 哉 様

è—€ 井   敏 男 様

è—€ 代     勝 様

è—€ 浪 矎 代 子 様

堀 äž­   敏 匘 様

牧     栄 䌞 様

束 浊   宏 允 様

束 野   知 文 様

束 村   æ­£ 幞 様

æ°Ž 野   邩 圊 様

溝 口   敏 博 様

光 田   䜳 代 様

埡 村   䜳 代 様

味 元   宏 道 様

å®® æ­Š   博 明 様

森 田   æ³° 玹 様

安 田   寛 二 様

è°· 髙   荘 侀 様

山 内     裕 様

å±± 口   晎 茝 様

å±± 例   è—€ 隆 様

山 田   啓 二 様

山 田   博 文 様

吉 䜍   栄 䞃 様

吉 柀   隆 志 様

吉 田     織 様

𠮷 田     亮 様

米 谷     敏 様

脇 若   保 雄 様

æž¡ 邉   侀 圊 様

æž¡ 邉     曉 様

むビデン株 様

倧垣粟工株 様

西濃印刷株 様

犏寿工業株 様

双葉䌚 様

特非゚コ・テクル岐阜 様

有䞭垣技術士事務所 様

飯田ネヌムHD株 様

岐阜倧孊基金創蚭の趣旚 本孊が、曎なる飛躍発展を遂げ、地域瀟䌚からの信頌ず期埅に応え、地域瀟䌚に貢献できる倧孊ずしおの責任を果たすためには、流動的・機動的資金の

運甚が可胜である基金が必芁であるこずから、平成21幎6月に創立60呚幎蚘念を契機ずしお「岐阜倧孊基金」を創蚭いたしたした。

 この基金は、倚くの皆様のご協力により、孊生に察する奚孊金や囜際亀流事業、特色ある研究掻動ぞの支揎、地域瀟䌚ぞの貢献事業、キャンパス敎備な

ど継続的な教育研究掻動に掻甚するこずずしおおりたす。

ご寄附者芳名録 平成29幎4月から平成29幎9月末たでにご寄附いただいた方で、掲茉をご了承いただいた方を五十音順にご玹介させおいただきたす。たた、10月以降

にご寄附をいただきたした方に぀きたしおは、次号にお掲茉させおいただきたす。なお、本孊圹職員に぀きたしおは割愛ずさせおいただきたした。

 珟圚、実斜しおおりたす孊生支揎事業、教育研究掻動支揎事業、地域貢献掻動支揎事業、キャンパス環境敎備事業、特定事業寄附者が指定する事業

等を充実するために、今埌ずも、岐阜倧孊基金ぞより䞀局のご支揎を賜りたすようお願い申し䞊げたす。

岐阜倧孊基金の詳现に぀いおは、Webをご芧願いたす。http://www.gifu-u.ac.jp/fund/

岐阜倧孊基金に぀いおのお問い合わせ先岐阜倧孊基金事務宀 〒501-1193 岐阜県岐阜垂柳戞番TEL 058-293-3276 FAX 058-293-3279 -mail [email protected]

倚くの皆様から岐阜倧孊基金ぞご寄附をいただき、心よりお瀌申し䞊げたす。

広西倧孊における掻動

    プレれント応募締切

平成30幎 5月31日㈭必着※圓遞者の発衚は、賞品の発送をもっお代えさせおいただきたす。

▶▶▶

やさ茶を Present !

今埌のよりよい誌面䜜りのため、皆様からのご意芋やご芁望をお埅ちしおいたす。

岐阜倧孊広報誌「岐倧のいぶき No.34」に添付されたアンケヌトハガキでアンケヌ

トにご協力いただいた方の䞭から、抜遞で6名様に『やさ茶500ml 4本』を進呈いたしたす。プレれントをご垌望の方は、アンケヌトハガキにお名前、ご䜏所、

電話番号をご蚘入ください。

岐阜倧孊広西倧孊内オフィスにお巊䜐藀、右矢野

岐阜倧孊は、事務系職員を察象ずした海倖研修を実斜しおいたす。この研修は、本孊の将来ビゞョンに掲げられた「囜際化地域に根ざした囜際化

ず成果の地域還元」を実珟するために、囜際的な産孊連携・岐阜地域のグロヌカル化に関連する実務の経隓、および、倧孊運営を支える事務職員の胜力向䞊を目的ずしおいたす。平成28幎床から始たり、平成29幎床10月24日〜11月20日で2回目の実斜ずなりたす。今回は、䜐藀孝英 係員総合䌁画郚総務課、矢野匠係員総合䌁画郚䌁画課の2名が、本孊の倧孊間孊術亀流協定倧孊である䞭囜・南寧垂にある広西倧孊ず、岐阜倧孊䞊海オフィスの2カ所で研修を行いたした。

岐阜倧孊はさらなる囜際化に向けお、今埌も事務系職員の胜力向䞊を図る取り組みを進めおいきたす。

平成29幎床からの新しい研修内容も盛り蟌み、以䞋のような孊生および教職員ずの亀流、さらには本孊ず広西倧孊ずの良奜な協定関係を継続しおいくこずに尜力したした。◎ 協定校の圚り方の再確認ず芁望の確認◎ 岐阜倧孊ぞの亀換留孊制床の呚知・留孊を垌望する孊生ぞの察応◎ 亀換留孊方法に぀いおの詳现なポスタヌの䜜成・展瀺◎ 岐阜倧孊フェア in 広西倧孊の開催◎ 日本語講座の䌁画・実斜◎ 初玚䞭囜語授業の受講◎ 岐阜倧孊フェア in 広西倧孊、日本語講座、岐阜倧孊広西倧孊内オフィスに関するアンケヌトの実斜・分析

岐阜倧孊䞊海オフィスにおける掻動

岐阜倧孊䞊海オフィスでは、䞭囜に進出しおいる岐阜県䌁業ずの亀流、岐阜倧孊海倖オフィスの今埌の圚り方の怜蚎をメむンに掻動したした。たた、他倧孊の海倖オフィスにも蚪問し、珟状の把握ず今埌の海倖オフィス掻甚の可胜性に぀いお具䜓的に意芋亀換したした。

第回 事務系職員海倖実務研修を終えお

研修の様子は、岐阜倧孊の魅力を発信する「Gプロゞェクト」HPよりご芧いただけたす https://gproject.gifu-u.ac.jp/teacher_project/

JAPAN䞊海

岐阜

南寧

CHINA

岐阜倧孊フェア in 広西倧孊

広西倧孊広西倧孊は1928幎に蚭立され、広西チワン族自治区の

南寧垂に䜍眮しおいたす。本孊ずは昭和61幎から倧孊間孊術亀流協定を結んでいたす。広西倧孊は31の孊院があり、孊生数、敷地面積は本孊の玄5倍の芏暡を誇りたす。

22岐倧のいぶき No.34 2017 Autumn - Winter 23

Page 13: 2017-2018 No.34 Autumn-Winter - Gifu University

掚薊入孊Ⅰ 倧孊入詊センタヌ詊隓を課さない入詊  掚薊入孊Ⅱ 倧孊入詊センタヌ詊隓を課す入詊

「岐倧のいぶき」に぀いお「いぶき」は、滋賀・岐阜県境にある䌊吹いぶき山ず生気・掻気を意味する息吹をかけお名付けられたした。岐阜倧孊のある濃尟平野には、" 䌊吹おろし " ず呌ばれる匷い季節颚が吹き蟌みたす。これになぞらえ、本誌には、岐阜倧孊の掻力いぶきを地域から䞖界ぞ感じさせたいずいう願いが蟌められおいたす。

■「岐倧のいぶき」に぀いおのご意芋ご感想をお埅ちしおおりたす。送付先 / 岐阜倧孊総合䌁画郚総務課広報宀広報係 〒 501-1193 岐阜垂柳戞 1 番 1TEL 058-293-2009  FAX 058-293-2021  Email [email protected]

http://www.gifu-u.ac.jp/about/publication/publications/ibuki.html

岐倧のいぶきは Web からもご芧いただけたす

入詊情報 ―孊郚入詊第 3幎次線入孊陀く―

孊郚・孊科等名 入孊定員䞀般入詊 特別入詊

前期日皋 埌期日皋 掚薊入孊Ⅰ 掚薊入孊Ⅱ 瀟䌚人 垰囜生

教育孊郚

孊校教育教員逊成課皋

囜語教育 24 19 5

瀟䌚科教育 36 28 8

数孊教育 24 16 8

理科教育 36 20 16

音楜教育 12 8 4

矎術教育 10 6 4

保健䜓育 16 7 7 2

技術教育 10 6 4

家政教育 12 8 4

英語教育 24 14 10

孊校教育

心理孊コヌス 15 10 5

教職基瀎コヌス 11 7 4

小蚈 230 149 67 14

特別支揎孊校教員逊成課皋 20 15 5

蚈 250 164 72 14

地域科孊郚

地域政策孊科 5060 21 6 10 2 1

地域文化孊科 50

蚈※₁ 100 60 21 6 10 2 1

医孊郚

医孊科 110 32 35 43※₂

看護孊科 80 47 20 10 3

蚈 190 79 55 10 43 3

工孊郚

瀟䌚基盀工孊科環境コヌス

6013 14 ア2  

む2  防灜コヌス 13 14 2

機械工孊科機械コヌス

13037 37 5

2知胜機械コヌス 23 23 3

化孊・生呜工孊科物質化孊コヌス

15039 39 6

2生呜化孊コヌス 30 30 4

電気電子・情報工孊科

電気電子コヌス

170

34 35 5

3情報コヌス 32 32 5

応甚物理コヌス 11 11 2

蚈 510 232 235 43※₃

応甚生物

科孊郚

応甚生呜科孊課皋 80 54 10 6 10

生産環境科孊課皋 80 50 10 10 10

共同獣医孊科 30 26 4

蚈 190 130 20 16 24

合蚈 1,240 665 403 32 134 5 1

平成30幎床孊生募集人員

※1 地域科孊郚の入詊は孊科の区別をせず孊郚単䜍で行いたす。所属孊科は2幎次埌孊期に専門セミナヌの遞択を通じお決定したす。※2 医孊郚医孊科の掚薊入孊Ⅱ特別入詊の募集人員43人には、地域枠掚薊28人を含みたす。※3 工孊郚の掚薊入孊Ⅱ特別入詊の募集人員は、「遞抜の察象」により異なりたす。  遞抜の察象 ア高等孊校等の普通科又は理数に関する孊科を卒業芋蟌みの者募集人員はコヌスごず む高等孊校等の工業に関する孊科を卒業芋蟌みの者募集人員は孊科ごず

倧孊入詊センタヌ詊隓 平成30幎1月13日㈯、14日㈰前 期 日 繋 è©Š 鹓 平成30幎2月25日㈰教育孊郚実技怜査、医孊郚医孊科面接 26日㈪埌 期 日 繋 è©Š 鹓 平成30幎3月12日㈪医孊郚医孊科面接 13日㈫

詳现に぀いおは、「入孊者遞抜に関する芁項」、各「募集芁項」でご確認ください。Webサむトhttp://www.gifu-u.ac.jp/の「入詊案内」も䜵せおご芧ください。