昭和60年9月20日 883

健 康 学 童 のAnti-streptococcal polysaccharide値

(ASP値)に つ い て の 検 討

レンサ球菌感染症研究会(会 長:中 島邦夫)

大阪市立少年保養所

中 島 邦 夫 奥 山 道子 菅 原 猛 行

大阪市立大学医学部臨床検査医学

奥 田 清

(昭和60年2月7日 受付)

(昭和60年3月10日 受理)

Key words: Anti-streptococcal polyssacharide, Healthy children,

Grout A strettococcus

要 旨

溶血 レンサ球 菌 に対す る血 清抗 体 としては,従 来 か らASOを 初 め とす る菌 体外 産 物 に対 す る測 定 が

広 く行 われ て い る.今 回,菌 体 成 分 に対 す る抗 体 として,A群 溶血 レンサ球菌(以 下,A群 菌 と略 す)

の細 胞壁 成 分で あ る多糖体 に対す る抗体(antistreptococcal-polysaccharide:以 下ASP)が マ イク ロタ

イタ ー法 に よって,検 査室 レベル で容易 に測 定 で き る方法 が 開発 され,検 討 の機 会 を得た もので あ る.

1979年4月 か ら1983年1月 まで の間 に,大 阪市 立少年 保 養所 入所 児及 び大 阪市 内1小 学校 児童 の計538

名 の小 ・中学 生 の血 清 を採取 し,ASP,ASO,ASKの 三種 の抗 体値 を測 定 した.

ASP値 の平 均値 は6～9歳 で64倍,10～12歳 で43倍,13～15歳 で50倍 で あ り,32倍 と64倍 の 間に正 常

値 と異 常値 の境 界値 が あ る もの と考 え られた.3種 の抗 体 の相関 関係 につ い ては,ASP-ASO,r=0.214,

ASP-ASK,r=0.103,AS〇-ASK,r=0.705で あ って,ASP-ASO,ASP-ASKの 間 には相 関は認 め られず,

ASO-ASKの 間 にや や相 関 を認め た.

大阪 市内1小 学 校学 童109名 に つ いて血清 抗 体値 を測定 した 時点 よ り過 去1年 間 に6回 にわ た って検

索 を実施 して得 た咽頭 分離 溶血 レンサ球 菌 のA群 菌 と抗体値 の関係 を相 互 に比較 した.菌 検 出回数 が増

す と,3種 の抗体 値 のいず れ につ いて も抗体 値 が高値 を とる割 合 が多 くな った.ま たA群 菌 を1回 以上

検 出 した50例 につ い てASO,ASKは23例(46.0%)の 異 常値 を みた が,ASPは18例(36.0%)の 異 常

値 をみた に留 まった.ま た,A群 菌陽 性例 の うちASO値 が200倍 以 下 の低 値 で あ った28例 につ いて は,

ASPは10例(38.5%)の 異 常値 をみ,ASKは7例(25.0%)の 異常 値 をみ,ASPの 方 が若 干優 ってい

た.

1.緒 言

溶 血 レ ンサ 球 菌 感 染 症 の血 清 学 的 診 断 法 と して

は,従 来 よ り菌 体 外 抗 原 に対 す る抗 体 と してASO

値,ASK値,ADN-B値(anti-deoxyribonuclease-

B値)な どの 測 定 が 行 わ れ て きた.ま た 最 近 は 簡

便 な 測 定 法 の 開 発 に よ りAHD値(anti-hyalur-

onidase値),ANAD値(anti-nicotinamideade-

nine dinucleotidase値),ASE値(anti-streptoco-

ccal esterase値)の 測 定 も行 わ れ る よ うに な っ て

きて い る.

しか し な が ら,菌 体 成 分 に 対 す る 抗 体 の 測 定 は,

操 作 法 や 設 備 な どに 問 題 が あ り,研 究 室 段 階 で の

測 定 に 留 ま っ て い た.こ の ほ ど,新 た な方 法 が 開

発 さ れ,A群 菌 の細 胞 壁 の 主 成 分 で あ る多 糖 体 に

別刷請求先:(〒597)大 阪府貝塚市三 ツ松1464

大阪市立少年保養所 中島 邦夫

884 感染症学雑誌 第59巻 第9号

対 す る抗 体(anti-streptococcal polysaccharide:

以 下ASPと 略 す)が 検 査 室 レベ ル で も容 易 に 測

定 で き る よ うに な っ た.我 々 は この た び,こ の 方

法 に よ りASP値 を 測 定 す る機 会 を 得,従 来 の

ASO値,ASK値 と比 較 す る と共 に,咽 頭 溶 血 レ ン

サ 球 菌 の 保 菌 状 況 との 関 連 につ い て も検 討 し,若

干 の知 見 を 得 た の で報 告 す る.

II.対 象

1.血 清

大 阪市 立 少 年 保 養 所 で 入 所,加 療 を 受 け て い る

気 管 支 喘 息 と結 核 の 小 ・中 学 生 及 び,大 阪 市 立 貝

塚 養 護 学 校 の 肥 満 等 の 小 ・中 学 生 よ り,1979年4

月 か ら1981年12月 ま で に 採 取 した 延 べ256名 の 血

清 に つ い て 検 討 した.ま た 大 阪市 内1小 学 校 児 童

(4,5,6年 生)の 血 清 を1982年9月 と1983年1月

の計2回 に わ た っ て延 べ223名 よ り採 取 し,同 様 に

測 定 した.但 しASPに つ い て は この うち513名 に

つ い て測 定 した.

2.溶 血 レ ンサ 球 菌

1982年1月 よ り隔 月 毎 に計6回,上 記 の 大 阪 市

内1小 学 校 児 童109名 の 咽 頭 よ り分 離 し た 菌 株 を

対 象 と した.

III.実 験 方 法

1.血 清 抗 体 値 の 測 定

1)ASP値 の 測 定

ASPキ ッ トヘ キ ス トを用 い,受 身 赤 血 球 凝 集 反

応 に よ って マ イ ク ロ タ イ タ ー法 で 測 定 した.

2)ASO値 の 測 定

Rantz-Randall法 に 準 じた2系 列 の希 釈 法 に よ

る マ イ ク ロ タ イ タ ー 法 で 実 施 した.

3)ASK値 の 測 定

Varidase感 作 ヒ ッ ジ赤 血 球 を 用 い た 間 接 凝 集

反 応(富 士 レ ビオ製)に よ っ て実 施 した 。

2.溶 血 レ ンサ 球 菌 の分 離 及 び群 別 法

菌 分 離 は 咽 頭 粘 液 を 綿 棒 に と り,我 々 の考 案 し

た 溶 血 レ ンサ 球 菌 の選 択 培 地 で あ るN-O培 地1)に

直 接 塗 抹 す る方 法 で 行 った.

群 別 に つ い て は,Phadebact Streptococcus

test試 薬(Pharmacia社 製)に よ るCo-agglutina-

tiontestに よ って 実 施 した.

Table 1 Distribution of ASP titers at age groups

in healthy children

(n=456)

IV.成 績

1.ASP値 の 年 齢 別 分 布

Table1に 示 した よ うに6～15歳 を6～9歳,10～

12歳,13～15歳 の 三 つ の グ ル ー プ に 分 け て検 討 し

た と こ ろ,い ず れ の グ ル ー プ につ い て も64倍 以 下

が 全 体 の約80%を 占め た.ま た,そ れ ぞ れ の グ ル

ー プについて平均値を求めたところ,6～9歳 で

は64.2倍,10～12歳 で は42.6倍,13～15歳 で は50.4

倍 で あ った.

2.ASP,ASO,ASKの 三 種 の抗 体 値 の 相 関 関

係 につ い て

測 定 した血 清 に つ い て 三 種 の抗 体 値 の間 の 相 関

関 係 を 検 討 した(Table2～4).

被 験 者 総 数538名 に つ い てASO-ASKの 相 関 係

数 がr=0.705で あ った の に 対 し,被 験 者 総 数513

名 に つ い てASP-ASOの 相 関 係 数 はr=0.214,

ASP-ASKの 相 関 係 数 はr=0.103と か な り低 い

値 で あ っ て,相 関 は認 め られ な か った.

3.A群 菌 の 検 出 回 数 と三 種 の 抗 体 値 の 関 係 に

つ い て

昭和60年9月20日 885

Table 2 Correlation ASO and ASP

n=513,r=0.214

Table 3 Correlation ASP and ASK

n=513,r=0.103

1)各 々の抗体値 と菌検出回数

1983年1月 に採血 した大阪市内1小 学校の4,

5,6年 生の血清抗体値をそれまでの過去1年 間,

即 ち1982年1,3,5,7,9,11月 の計6回 にわた

って同 じ対象によって実施 した咽頭分離溶血 レン

サ球検索 によるA群 菌の検出回数 との関係を検

討した.Table5～7に 示 した如 く,こ れらの結果

をみるとどの抗体値についても菌の検出回数が増

す と抗体値 も高 くなるとい う傾向がみ られた.ま

たそれぞれの抗体値 について正常値 と異常値の境

界値 とみられる値を境 として,そ れ より低 い値で

は菌を一度も検出しなかった例が多 くを占め,境

界値以上の値では菌を一度以上検出した例が多 く

を占めた.

2)A群 菌陽性例における各抗体値の陽性率

A群 菌を1回 以上検出した50例 について,各 抗

体値が異常値を示 した例 との関係について比較検

討した.異 常値についてはASPは64倍 以上 とし,

ASO,ASKに ついては我々の報告2)に従い,そ れ

ぞれ≧320倍,≧5,120倍 とした.

Table8に 示 した如 く,ASP値 は菌検出回数1

回の時 はASO値 と同数の12例,44.4%の 陽性率

であったが,菌 検出回数が2回,3回 以上 となる

と,ASO.ASKの 方が陽性率が高 くなっていた.

886 感染症学雑誌 第59巻 第9号

Table 4 Correlation ASO and ASK

N=538,r=0.705

Table 5 Correlation between serum ASP titer and times of group A streptococcus isolated

(105 cases)

全50例 に つ い て み る と,ASO,ASKの 陽 性 例 は23

例,46.0%,ま たASPの 陽 性 例 は18例,36.0%で

あ った 。

3)A群 菌 陽 性 例 の うち,ASO値 低 値 例 の

ASP,みSK値 について

ASO値 が≦200倍 で,し かもA群 菌を1回 以上

昭和60年9月20日 887

Table 6 Correlation between serum ASP titer and times of group A streptococcus isolated

(112 cases)

検出した28例 について,ASP≧64倍,ASK≧5,120

倍を示 した例数をTable9に 示した.ASPに つい

ては血清量不足のため2例 については測定不能で

あった.28例 の内訳けは菌1回 もしくは2回 の検

出例が大多数を占めた.全 体 としてはASPの 陽

性例が10例(38.5%)で あったのに対 し,ASKの

陽性例は7例(25.0%)と 若干ASPの 方が高い陽

性率をみた.

V.考 案

ASPは,従 来 より広 く測定 されているASOを

はじめとする溶血 レンサ球菌の菌体外産物に対す

る抗体 とは異 り,菌 体成分に対する抗体 として検

査室 レベルで測定可能になったはじめての抗体で

あるとい う点で注 目されている.溶 血 レンサ球菌

の中でもA群 菌は他群の菌に比 し,最 も疾病を引

きおこす ことの多いことで知 られている.こ れら

溶血 レンサ球菌 の群特異的多糖類の うちA群 特

888 感染症学雑誌 第59巻 第9号

Table 7 Correlation between serum ASK titer and times of group A streptococcus isolated

(110 cases)

Table 8 Comparison of the positive titers with

serum,group A Streptococcus were detected

異性の多糖体に対する抗体(ASP)を 測定するこ

とは,A群 溶血 レンサ球菌感染症の血清学的診断

法 として大変優れているものと考えられる.

小 ・中学生のASP値 の年齢差につ いて,Zim-

mermanら3)は,10歳 代後半に高値を認めた とし,

また立沢4)は13～18歳 に高値を示 したと報告 して

い る.一 方,藤 川 ら5),諸 富6),小 川 ら7)の報 告 に よ

れ ば,著 明 な年 齢 差 は 認 め て い な い.我 々の 実 験

で も,6～9歳 で 平 均64倍,10～12歳 で 平 均43倍,

13～15歳 で 平 均50倍 で あ り,著 明 な年 齢 差 は 認 め

られ な か った.

ま たASPの 正 常 値 に つ い てSladeら8)は 生 血

球 に よ る 感 作 血 球 凝 集 反 応 に よ っ て 測 定 した 結

果,そ の値 は0～128倍 に わ た り,平 均32倍 で あ っ

た と し,Goldsteinら9)は0～160倍 に 分 布 し,平 均

64倍 で あ った と報 告 して い る.ま た 諸 富6)は 学 童

の 平 均 値 は31倍 で あ った と報 じ,小 川 ら7)は32倍

を 正 常 限 界 と報 告 して い る.我 々 の成 績 も ほ ぼ 同

様 で あ った.

健 康 小 児 のASP-ASOの 相 関 関 係 に つ い て は,

Duddingら10)はr=0.620,Karakawaら11)は,r=

0.440,前 述 のZimmermanら3)はr=0.204～

昭和60年9月20日 889

Table 9 Comparison of ASP and ASK titers with low ASO titer(serum,group A was detected)

+:ASP≧64, ASK≧5120, -:ASP

890 感染症学雑誌 第59巻 第9号

を み せ るASP値 の 測 定 は 重 要 で あ る と言 え よ

う.

VI.結 語

1.A群 溶 血 レ ンサ 球 菌 の 菌 体 成 分 に 対 す る抗

体 と して,検 査 室 レベ ル で測 定 可 能 に な った 最 初

の抗 体 で あ るASP値 を 測 定 した.

2.ASPの 平 均 値 は6～9歳 の 健 康 学 童 で64

倍,10～12歳 で43倍,13～15歳 で50倍 で あ っ た.

3.相 関 係 数 はASP-ASOで はr=0.214(n=

513),ASP-ASKで はr=0.103(n=513),ASO-

ASKで はr=0.705(n=538)で あ った.

4.A群 菌 の 検 出 回 数 と三 種 の 抗 体 値 の 間 に

は,検 出 回 数 が増 す と抗 体 値 も高 値 を と る例 が多

くな る とい う関 係 が あ っ た.

5.A群 菌 陽 性 例 の うち,抗 体 値 も陽 性 を 示 し

た 例 はASO,ASKで23例(46.0%),ASPで は18

例(36.0%)で あ った.

6.菌 陽 性 例 の うちASO値 が 低 値 の 場 合 に は,

ASP値 は10例(38.5%),ASK値 は7例(25.0%)

の 陽 性 例 を み た.

本論文の要 旨は第57回 日本感染症学会総 会に於 いて発

表 した.

文 献

1) 中島邦夫, 奥山道子, 田村俊秀, 奥田 清: 溶血

レンサ球菌の薪選択培地に関す る研究. 感染症誌,

55: 501-510, 1981.

2) 奥山道子, 中島邦夫, 奥 田 清: 血清のAHD値 お

よびANAD値 の検討－健康小 ・中学生な らびに

溶連菌 感染症 を対象 に して－. 感染 症誌, 57:

1095-1107, 1983.

3) Zimmerman, R. A., Auernheimer, A. H. & Tar-anta, A.: Precipitating antibody to group A

streptococcal polysaccharide in humans. J. Im-munol., 107: 832-841, 1971.

4) 立 沢 宰: 感 作 ラ テ ック ス凝 集 法 を用 い たA群

溶連 菌 多 糖体 抗 体 測 定 に関 す る研究. 第2編, 小

児期 諸 種 疾患 のASP-L価 につ い て. 日児誌, 81:

813-820, 1977.

5) 藤 川 敏, 大 国 真 彦: Polysaccharide. リウマ チ,

11: 26-28, 1971.

6) 諸 富武彦: A群 レンサ球菌 と多糖体 の抗体 測定

法 の簡易化に関す る基礎的検討. リウマチ, 17:

188-193, 1977.

7) 小川頼子, 藤川 敏: A群 レンサ球菌多糖体に対

する抗体(ASP)の 正常値 と臨床 的意義 に関する

研究. 日児誌, 86: 2204-2213, 1982.

8) Slade, H. D., Hammering, U: Detection byhemagglutination of antibodies to group A and

group E streptocci by the use of O-stearoylderivatives of their cell wall carbohydrate

grouping antigens. J. Bac. 95: 1572, 1968.9) Goldstein, I. & Caravano, R.: Determination

of and group A streptococcal polysaccharideantibodies in human sera by hemagglutination

technique. Proc. Soc. Exp. Biol. Med., 124: 1209-1212

, 1967.

10) Dudding, B. A. & Ayoub, E.M., Perisistence of

streptococcal group A antibody in patientswith rheumatic valvular disease. J. Exp. Med.,128: 1081-1098, 1968.

11) Karakawa, W. W., Osterland, C. K. & Krause,R.: Detection of streptococcal group-specificantibodies in human sera. J. Exp. Med., 122:195-205, 1965.

12) 中 島邦 夫, 奥 山道 子, 奥 田 清: 溶血 レンサ 球 菌

の菌 体 外 エ ス テ ラーゼ に対 す る抗 体 の基 礎 的, 臨

床 的研 究. 小 児科 診 療, 46: 1429-1438, 1983.

13) Takeuchi, T., Inoue, J., Onishi, T. & Kawakita,

S.: A follow-up study on epidemic infectionsof group A streptococci in a small community.

Jap. Circ. J., 47: 1283-1286, 1983.14) Shulman, S. T. & Ayoub, E. M.: Antibody re-

sponse to streptococcal group A carbohydrate:influence of site of infection in patients with

nephritis. Pathogenic Streptococci. Reedbooks,Surrey, 1978, 87-88.

15) Bergner-Rabinowitz, S., Ferne, M. & Karshai,

H.: Immune response to the group A polysac-charide. Pathogenic Streptococci. Reedbooks,

Surrey, 1978, 89.16) Gemmell, C. G. & Abdur Amir, M. K.: Effect of

certain antibiotics on the formation of cellularantigens and extracellular products by group A.streptococci. Pathogenic Streptococci. Reed-

books, Surrey, 1978, 67-68.

昭和60年9月20日 891

A Study on Serum Titers of Anti-Streptococcal Polysaccharide(ASP)Among School Children

Kunio NAKAJIMA,Michiko OKUYAMA & Takeyuki SUGAHARAOsaka Municipal Children's Hospital,Streptococcicosis Study Group

Kiyoshi OKUDADepartment of Laboratory Medicine,Osaka City University Medical School

Determination of ASO and other serum antibodies to extracellular antigens has been widely em-

ployed for the diagnosis of infection of hemolytic streptococcus.A new laboratory microtiter techniquefor determining antibodies to a bacterial somatic component(anti-streptococcal-polysaccharide(ASP))has been developed.This technique permits an easy detection of antibodies to C polysaccharide that is acomponent of the cell wall of Group A hemolytic streptococcus.The present study was designed toevaluate diagnostic value of ASP determination.

Serum samples were obtained from 538 children aged between 6 and 15 years(patients in Osakamunicipal children's hospital and elementary school children in Osaka City) from April,1979 to January,

1983 and serum ASP,ASO and ASK titers were determined.The mean ASP level was 1:64 for the age group between 6 and 9 years,1:43,between 10 and 12

years,and 1:50,between 13 and 15 years,and the cutoff value between a normal and an abnormal levelwould be between 1:32 and 1:64.The coefficents of correlation was 0.214 between ASP and ASO,0.103between ASP and ASK,and 0.705 between ASO and ASK,which indicated that ASO and ASK had themost correlative,value.

Clinical isolates were obtained from a throat of 109 elementary school children in Osaka City sixtimes over the period of one year and the relationship between Group A hemolytic streptococcus andtiters of these antibodies was studied.The proportion of cases with elevated titers increased in all an-tibodies as the incidence of positive bacterial cultures increased.Of 50 patients from whom Group Ahemolytic streptococcus isolated at least once,23(46.0%) showed elevations in ASO and ASK titers butonly 18(36.0%) had elevation in ASP titer.Among 28 children with normal ASO titer of below 1:240despite a positive bacterial culture,the numbers of cases with elevated ASP and ASK levels were 10(38.5%) and 7(25.0%),respectively.The determination of ASP was slightly more beneficial for thediagnosis of infections with Group A hemolytic streptococcus.