断熱材の吸水比較実験soto-dan.sub.jp/7-9-1kyusuijiken.pdf耐水性の差からくる熱伝導率への影響...

1
耐水性からくる熱伝導率への影響 <水中浸漬21日間後の吸水率> <水中浸漬後(21日間)の熱伝導率維持率> 試験法 ASTM D2842-69 吸水試験後の熱伝導率を測定し、吸水テスト前の値で除した、熱伝導率の維持率 水蒸気透過による含水率水分蓄積熱伝導率 断熱材として使用される時、水蒸気圧差が断熱材の表裏面で発生し、フォーム中へその水蒸気が 蓄積または通過する。その現象を想定して、強制的な水蒸気圧差を設けて試験しました。 <水蒸気圧差下、28日間試験後の含水率> <含水後(28日間)の熱伝導率維持率> 試験法 DIN 52615 試験後の熱伝導率を測定し、試験前の値で除した、熱伝導率の維持率 フェノールフォーム水分接触による発錆性 フェノールフォームはPH=4の酸 性を示します。したがって、金属と 接触した状態で湿気があると発錆 を助長します。 同じように実施したポリスチレン フォームはごく一般的な水分付着 による発錆でした。 吸水性比較インクテストインクに浸漬し、5分、30分経過 してもポリスチレンフォームは表 面を伝わるだけで素材には浸透 しません。 断熱材の吸水比較実験 0 1 2 3 4 5 6 7 97 86 78 0 20 40 60 80 100 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 92 19 36 0 20 40 60 80 100 フェノールフォーム ポリスチレンフォーム 浸漬5分経過 浸漬30分経過 ポリスチレンフォーム フェノールフォーム ポリスチレンフォーム フェノールフォーム House Support Club

Upload: others

Post on 16-Nov-2020

5 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 断熱材の吸水比較実験soto-dan.sub.jp/7-9-1kyusuijiken.pdf耐水性の差からくる熱伝導率への影響 <水中浸漬21日間後の吸水率> <水中浸漬後(21日間)の熱伝導率維持率>

耐水性の差からくる熱伝導率への影響<水中浸漬21日間後の吸水率>   <水中浸漬後(21日間)の熱伝導率維持率>

試験法   ASTM D2842-69        吸水試験後の熱伝導率を測定し、吸水テスト前の値で除した、熱伝導率の維持率

水蒸気透過による含水率(水分蓄積)と熱伝導率

断熱材として使用される時、水蒸気圧差が断熱材の表裏面で発生し、フォーム中へその水蒸気が蓄積または通過する。その現象を想定して、強制的な水蒸気圧差を設けて試験しました。

<水蒸気圧差下、28日間試験後の含水率>   <含水後(28日間)の熱伝導率維持率>

試験法   DIN 52615         試験後の熱伝導率を測定し、試験前の値で除した、熱伝導率の維持率

フェノールフォームの水分接触による発錆性

フェノールフォームはPH=4の酸性を示します。したがって、金属と接触した状態で湿気があると発錆を助長します。同じように実施したポリスチレンフォームはごく一般的な水分付着による発錆でした。

吸水性比較(インクテスト)インクに浸漬し、5分、30分経過してもポリスチレンフォームは表面を伝わるだけで素材には浸透しません。

断熱材の吸水比較実験

0

1

2

3

4

5

6

7 97

86

78

0

20

40

60

80

100

05

1015202530354045

92

19

36

0

20

40

60

80

100

フェノールフォーム ポリスチレンフォーム

浸漬5分経過 浸漬30分経過

ポリスチレンフォーム     フェノールフォーム ポリスチレンフォーム      フェノールフォーム

House Support Club