contentsŠ技業界データブック... · nichiyukyo pachinko industry data book 2020 3...

56

Upload: others

Post on 16-Mar-2021

1 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ
Page 2: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

営業所数、遊技機台数、規模別営業所数の推移………18都道府県別の営業所数、遊技機台数……………………19営業所数、遊技機台数の推移……………………………20昭和44年(1969年)からのぱちんこ営業所数の推移…21昭和56年(1981年)からの遊技機台数の推移………22規模別営業所数の推移と1店舗当たりの台数の推移…23全国の「マル優」ホール数の推移………………………23店舗数、台数、店舗規模等の都道府県順位……………24パチンコ参加人口の推移…………………………………25パチンコホールの総貸玉料金(市場規模)の推移……26パチンコ参加率、平均費用、平均回数などの推移……27遊技場の売上高と従業者数の推移………………………281営業所あたり、遊技機1台あたりの売上高推移……291営業所あたりの従業者数の推移………………………30男女別・年代別の「パチンコ行動者率」の推移………31都道府県別の「パチンコ行動者率」の推移……………32ホール経営業者の倒産件数の推移…………………33パチンコホール経営企業数の推移……………………34パチンコホールの営業データの推移……………………35

CONTENTS

【本書に関するお問い合わせ先】〒104-0033 東京都中央区新川2-12-15 ヒューリック八丁堀ビル2階

一般社団法人 日本遊技関連事業協会TEL:03-3553-4333 FAX:03-3553-4334

※本文中で使用する用語は原則として出典に準じます。また、本書の無断転載を固くお断りします。

「遊技業界データブック2020」はこちらからダウンロードできます。

1日あたり利用金額と上限金額…………………………361日あたり遊技時間と月にホールに行く平均回数……37パチンコ・パチスロの継続意向…………………………38パチンコ・パチスロの評価………………………………39パチスロ参加人口の推移…………………………………40パチスロ6.0号機の非継続遊技意向の理由……………41都道府県別の貯玉補償基金への加盟状況………………42各都府県方面の遊技業組合の加盟店舗数推移…………43パチンコ店における電気使用量の推移…………………44全日遊連傘下の組合及びホールの社会還元拠出状況…45法人税等調査事績におけるパチンコ店ワースト順位…46パチンコ機、パチスロ機の型式試験適合数の推移……47遊技機メーカー団体の新台証紙発行枚数の推移………48中古遊技機流通時の確認証紙発行枚数の推移…………49遊技機の出荷金額、産出事業所数………………………50パチンコ関連機器市場規模の推移………………………51パチンコ・パチスロ依存問題電話相談件数の推移……52日遊協の主な社会貢献活動……………………………53業界各種団体と関連団体…………………………………54

2019年の遊技業界(日本遊技関連事業協会)……………………………………………………………… 4社会的視点からみた遊技業界-1 (お茶の水女子大学教授 坂元 章)…………………………………… 6社会的視点からみた遊技業界-2 (公立諏訪東京理科大学教授 篠原 菊紀)…………………………… 9経済的視点からみた遊技業界(帝国データバンク東京支社情報部 綴木 猛)………………………… 12人的資源の視点からみた遊技業界(パック・エックス営業本部長兼営業企画部長 小清水 裕)…… 14新型コロナウイルス問題への対応(日本遊技関連事業協会)………………………………………… 16

●データ編

●遊技業界の現況解説

●「遊技業界データブック 2020」の発刊に寄せて (日本遊技関連事業協会 会長 西村 拓郎)……… 3

Page 3: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3

 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレジャーの多様化などで市場規模が縮小傾向にありますが、それでも、依然として日本の娯楽文化を代表する産業の一つであることには変わりありません。 一方で、パチンコ、パチスロには、社会から厳しい目が向けられる側面もあります。例えば、依存問題対策は喫緊の解決を迫られている重要な課題の一つです。 業界の2019年は、まさにこの依存問題への対応が大詰めを迎えた一年でした。 2018年に施行された、改正遊技機規則によって遊技機の射幸性が抑制されるとともに、同年成立したギャンブル等依存症対策基本法、さらに2019年に閣議決定した基本計画で事業者の取組が具体的に示されました。これに対し業界は、依存問題対策への多角的な取組を進め、年末には「パチンコ依存問題対策基本要綱」及び「パチンコ・パチスロ産業依存問題対策要綱」を制定し、取組の徹底を目指してまいりました。 その後、新型コロナウイルスの影響で滞り気味になっていましたが、現在も、射幸性の高い旧規則機の計画的な撤去を完遂するため、ホール、メーカー、販社など、遊技業界が一丸となって努力を続けています。

 本書は、このような遊技業界の変化や現在の姿を、各種のデータを通して知っていただけるよう編集されております。 全体は2部構成となっており、前半部分では、「経済」「人・労働」「社会」などの各分野の専門家に2019年の業界動向について執筆していただきました。また、2020年の出来事ではありますがその影響の大きさを考慮し、新型コロナウイルス感染症関連の業界の動きもテーマとして加えています。後半部分では、官公庁、業界団体、調査機関、個別企業などが公開している様々な種類のデータを集め、解説を加えて整理しました。 今年度もご執筆いただいた専門家の方々、データ提供を快諾くださった関係各位に、深く感謝申し上げます。 「遊技業界データブック」は、今後も年1回発刊し、基本的に日遊協ホームページ上において公開していきます。業界関係の方々にはデータと解説を通して業界の2019年をつぶさに振り返っていただくため、また一般の方々にはなかなか見えにくかった業界の実像を知っていただくため、役立てていただければと考えております。 本書が、多くの方にとってパチンコ・パチスロ産業への理解を深める一助となれば幸甚です。

2020年9月

「遊技業界データブック2020」の発刊に寄せて

一般社団法人 日本遊技関連事業協会 

会長 西村 拓郎

Page 4: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 4

●遊技業界の現況解説 ① 《2019 年の遊技業界》

依然として根強い停滞感と閉塞感 パチンコ業界にとっての2019年は、長く続く停滞感と閉塞感に覆われたまま、明確な好転材料を見出せないままの1年であった。 これは、政府が2018年の春にまとめたギャンブル等依存症対策の強化に関する論点整理を踏まえ、パチンコ営業における遊技機の持つ射幸性を抑制するための具体的施策として、遊技機規則が改正された影響が大きい。ホールが使用する遊技機の持つ射幸性や技術上の規格などの細かい仕様を定めた改正規則は、2017年の9月に公布、2018年2月1日に施行された。これによって市場は完全に停滞し、需給双方が厳しい展開を余儀なくされている。 遊技機の持つ射幸性や技術上の規格などを定めた国家公安委員会規則、いわゆる遊技機規則は、その時々の遊技場営業の売上や利益を大きく左右するもので、今回の改正はギャンブル等依存症対策の一環として行われたことから、遊技機の持つ出玉性能などが抑制された。改正規則機の射幸性が低下することが確実視されることを受けたホールの現場では、売上性能が落ちる新規則機ではなく、経過措置期間が設けられた旧規則機をできるだけ長く使おうという意思が強く働いている。 ホール経営企業にとって、遊技機の入替に伴う設備投資負担の重さはかねてからの課題で、店舗間競争の関係でどうしても新台入替をせざるを得ない環境が続いていたが、改正規則の経過措置期間というイレギュラーな状態になったことで、競合店も含めてホール全体が新台入替を控えるようになった。いわば、設備投資負担

は軽減されているのだが、検定・認定の有効期間が切れた遊技機は法的に入替えなければならない。ところが、その入替え後の遊技機の方が稼動や売上が落ちるというケースが多かったことから、検定・認定切れ機の後釜には、ポテンシャルが低下する新規則機ではなく、ホールが自社倉庫などに保管していた「検定・認定の有効期間が残っている旧規則機」や中古機が主体となった。結果として、遊技機メーカーが期待した入替特需は2019年中には発生していない。 また、改正規則では遊技機の出玉率の幅も抑え込まれたことで、ホールで使用できる遊技機の型式チェックを行う保安通信協会(保通協)における試験の適合率も悪化した。遊技機メーカー側にしてみると、ホールの新台入替意欲が減退していることから、これをカバーするためには市場性のある遊技機を供給しなければならない。そのためには、改正規則で許される最大限の出玉率で設計した遊技機を保通協に持ち込みたいが、そうした遊技機は当然のことながら試射試験などの適合を受けにくくなる。それでも適合する機種数を上げるためには新型機の保通協への持ち込みを頻繁に行うしかない。結果、抽選で行われる保通協の型式試験の申請枠の確保すら難しい状況になり、やっと申請に漕ぎ着けても不適合になるというケースが相次いだ。そのため、特にパチスロ機では適合数が200機種を割り込み、14年ぶりの低水準になった。 なお、改正遊技機規則の経過措置が満了するのは2021年1月末で、2020年はこうした端境期特有の混乱がピークを迎えると思われたが、新型コロナウイルスの影響を考え、この5月に警察庁が経過措置期間を1年間延長する措置をとっ

依存問題への対応は着実に進展も各種数値の右肩下がりに歯止めかからず

Page 5: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 5

●遊技業界の現況解説 ① 《2019 年の遊技業界》

た。これを受け業界団体では、一方で課題になっている依存問題対策の兼ね合いも考慮し、射幸性の高い機種の早期撤去などスケジュールの再調整を図っている。

依存問題への対応は着実に進展

 遊技機規則の改正の契機となった依存問題への対応では、2018年7月に成立したギャンブル等依存症対策基本法と2019年4月に閣議決定した基本計画に基づく対応をさらに推し進めた。 業界では、基本法成立前から依存問題への対応として各種施策を展開していたが、2019年は方針に沿った取組みを進め、広告宣伝に関する指針を新たに策定したほか、ホールへの入場制限等の「自己・家族申告プログラム」の周知を強化。入場制限については本人の同意書がない家族申告も可能とする仕組み作りを進めた。プログラム導入店舗はこの3月末時点で全体の約45%に達しており、入店制限にあたって顔認証システムの活用等も検討している。 さらに、18歳未満の可能性のある者に対しては公的身分証明書による確認を原則化したほか、一部のホール経営企業では、店舗内に設置しているATM(計約200台)を順次撤去する方針を打ち出している。ホール向け銀行ATMは他の公営競技に設置されているそれとは違い、取引金額や回数などで制限を加えている特別仕様になっており、供給企業はこの制限をさらに強化して対応を図っている。 また、相談機関のポスターの掲示状況や依存症対策のアドバイザーの在籍状況など、個々のホールの依存対策については遊技産業健全化推進機構によるチェックを受けるほか、業界団体の各種施策の進捗や成果などについては、第三者機関の有識者が評価する仕組みも作っている。 一方で、こうした取組みを展開してもなお、業の疲弊に歯止めがかからないことへのもどかしさも表面化している。特に遊技機規則の改正

で射幸性の低減が図られたことに対しては、依存問題に取組む回復支援施設や自助グループの関係者、さらには精神科医などの有識者からもその有効性に対する疑問の声が上がっており、業界内には「依存」と「依存症」との区別をつけた対応が図られない限り、業の疲弊は止まらないとの声は少なくない。

各種数値の右肩下がりに歯止めかからず

 2020年のパチンコ業界は、依存問題への対応を継続させる一方で、景況感が好転するための具体的材料の積み重ねが求められている。本書で示す遊技場数、備付台数、売上規模など業界内の指標の多くも右肩下がりの状態が長く続いている。こうした停滞感を打破する意味合いも含め、2019年夏に行われた参院選では、業界団体が全面的に推す候補者の支援活動が展開されたが、当選には至らなかった。 遊技機の関係では、パチンコ機は12月、遊技機に関する技術上の規格解釈基準が改正され、「時短機能」の拡充が図られた。また、パチスロ機ではメーカー団体の自主規制緩和が行政から容認され、「6.1号機」と呼ばれる新基準機に移行する。これらは、ゲーム性の向上に期待が寄せられている一方で、結局のところは規制強化された改正規則の範囲内であることから、過度の期待を寄せることへの疑問の声もある。 いずれにしても、新しい規則の下でどのような遊技機を市場に供給し、それをホールがどのように使って既存客の満足感の維持と新規顧客層の獲得を図っていくかという課題は変わらない。業界内にはキャッシュレス社会への対応や進化するIT技術の活用、さらには来店客の喫煙者率が高い業態にありながら受動喫煙対策が遅れ気味であることなど、社会的に乗り遅れている課題も少なくない。依存問題対応と並行し、こうした課題をクリアし、新しい業態作りへの意欲を高めることができるかが問われている。

Page 6: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 6

●遊技業界の現況解説 ② 《社会的視点からみた遊技業界 -1》

 2020年1月頃から目立ってきた、新型コロナウイルスの蔓延は、世界的な大問題となったが、日本においても、感染予防のため、不要不急の外出や、感染が生じやすいと見られる店舗の営業を自粛することなどが要請されるようになった。2020年4月7日には首相によって7都府県に対する緊急事態宣言が出され、16日には対象が全国に拡大されるとともに、その要請はさらに強まった。パチンコ・パチスロ産業も要請を受けており、ほとんどの店舗が営業を自粛するに至った。営業を休止しなかった店舗はバッシングにさらされ、また、4月24日には大阪府知事が営業を続けている6つの店舗の名前を公表するなど、営業休止に対する圧力は非常に大きなものがあった。パチンコ・パチスロ産業に関する2020年の出来事の中で、このコロナ禍が最大のものとなるであろう。 こうした風当たりの強さには、パチンコ・パチスロが依存症を引き起こしうることが問題視されてきた部分があるであろう。パチンコ・パチスロ業界は、もともと風俗営業法によってその活動にはさまざまな制約を受けているが、近年の依存症に関する議論の高まりに伴って、依存症対策に関する自主的な取り組みがますます強く要請されるようになり、それを急展開している。 大きな契機となっているのが、2019年4月に閣議決定されたギャンブル等依存症対策推進基本計画であり、14項目の取り組みがパチンコ・パチスロ産業に求められている。その取り組みの多くはすでに着手されていたものであったが、その後、さらに取り組みは粛々と進められてき

た。本稿では、さまざまな取り組みがある中、パチンコ・パチスロ業界における代表的な取り組みとして3つを取り上げて紹介する。

1)パチンコ・パチスロ産業依存問題対策要綱 ギャンブル等依存症対策推進基本計画においてパチンコ・パチスロ産業に求められた取り組みの中に、「ぱちんこへの依存防止対策に係る実施規程の制定」がある(なお、ひらがな表記の「ぱちんこ」はパチンコ・パチスロを意味する)。パチンコ・パチスロ関連業界団体の連合体であるパチンコ・パチスロ産業21世紀会がそれを受けて作成し、2019年12月27日付で施行したものが、この「パチンコ・パチスロ産業依存問題対策要綱」である。 これとは別に、「パチンコ依存問題対策基本要綱」も同時に策定されており、業界が依存問題に対し的確に対応するための基本姿勢を定めている。対策要綱は、基本要綱に基づいて業界における依存問題への具体的対策を示したものである。 実施内容として盛り込まれている項目を表1に挙げている。全部で14項目あり、多岐にわたっている。こうした要綱を定めることは、一過性ではない、長期的で着実な取り組みを導くものと考えられる。

2)パチンコ店における依存問題対策ガイドライン パチンコ・パチスロ産業21世紀会は、さらに対策要綱において規定されている依存防止対策を確実に実行するため、2015年に制定しこれまで運用してきた「パチンコ店における依存(のめ

パチンコ・パチスロ依存問題のこの一年坂元 章お茶の水女子大学

基幹研究院人間科学系 教授

Page 7: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 7

●遊技業界の現況解説 ② 《社会的視点からみた遊技業界 -1》

り込み)問題対応ガイドラインおよび運用マニュアル」を土台として、「パチンコ店における依存問題対策ガイドライン」を制定した。個々のパチンコ店が取り組むべき内容をまとめ、3月30日付で施行している。 そこでは、各パチンコ店の経営者や管理者に対し、ガイドラインに記載されている項目に基づいて、依存防止対策のより一層の推進に努めるとともに、依存問題対策に関する独自の取り組みについても積極的に行うよう要請している。 例えば、まず、依存防止対策に向けた体制整備と取り組みについて書かれており、2018年2月1日の風営法施行規則の改正により、パチンコ店の管理者には、「客がする遊技が過度にわたることがないようにするため、客に対する情報の提供その他必要な措置を講ずる」業務が追加されたことを指摘し、経営者や管理者の役割を説いている。また、安心パチンコ・パチスロアドバイザー講習会受講者の役割について解説し、さらに、従業者教育の実施や、取り組み内容の

記録・保管についても示唆している。とくに記録・保管については、依存問題対策実施確認シート(図1)が提供されている。各パチンコ店は、これに対し月に1回程度定期的に記入することが求められており、これは、取り組みの持続を促すものとなっている。 他にも表2に示すようなさまざまな取り組みに

表 1:対策要綱に記載されている実施内容

1 リカバリーサポート・ネットワークの相談体制の強化及び機能拡充のための支援2 「安心パチンコ・パチスロアドバイザー」制度の充実3 依存防止を啓発する広告・宣伝を推進するための全国的な指針の策定4 18歳未満立入禁止対応の徹底5 普及啓発の推進6 自己申告・家族申告プログラムの普及と改善7 営業所のATM及びデビットカードシステムの撤去等8 依存問題の予防と解決に取り組む民間団体等に対する経済的支援の実施9 都道府県選定「依存症専門医療機関」の広報協力10 第三者機関「パチンコ・パチスロ産業依存対策有識者会議」からの評価・提言に基づく依存防止対策の見直しと改善

11 「一般社団法人遊技産業健全化推進機構」による依存防止対策実施状況調査の実施12 各地域の包括的な連携協力体制への参画13 リカバリーサポート・ネットワークの相談データの分析等による相談者の実態把握14 出玉規制を強化した遊技機の普及、出玉情報等を容易に確認できる遊技機の開発・導入

図 1:依存問題対策実施確認シート

Page 8: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 8

●遊技業界の現況解説 ② 《社会的視点からみた遊技業界 -1》

ついて要請するものとなっている。

3)一般社団法人パチンコ・パチスロ社会貢献機構の設立 2005年に全日本遊技事業協同組合連合会が行っていた社会貢献活動を担う団体として、全日本社会貢献団体機構が設立され、さまざまな分野での社会貢献活動を行ってきた。この団体が2019年11月にパチンコ・パチスロ依存問題の予防と解決に取り組む事業と研究への支援に積極的に取り組むために改組され、一般社団法人パチンコ・パチスロ社会貢献機構が設立された。 実際に、当該機構は、定款において、その目的を「文化及び芸術の振興、平和で住みよい社会づくり並びにパチンコ・パチスロ依存問題の予防と解決に取り組み民間団体に対する支援などの社会的貢献活動を推進する」と定めており、パチンコ・パチスロ依存問題に取り組むことを明確に打ち出している。 これは、今後、依存問題に対して永続的に予算などの資源が振り向けられていくことを意味し、長期的な取り組みを保証しうるものである。また、取り組みの中に、研究に対する振興が含まれているが、パチンコ・パチスロ依存問題に

坂元 章(さかもと あきら)お茶の水女子大学基幹研究院人間科学系教授。博士(社会学)。秋田県「インターネットセーフティ推進委員会」委員長、東京都「推奨携帯電話端末等検討委員会」 副会長、パチンコ・パチスロ産業依存対策有識者会議委員、ゲーム障害調査研究会代表、日工組社会安全研究財団パチンコ・パチスロ遊技障害研究会委員、日本遊技関連事業協会パチンコ・パチスロ遊技障害防止研究会委員など。メディアが人間の行動や発達に及ぼす影響に関する研究に従事している。専攻は、 社会心理学、情報教育。

関する研究は非常に乏しい状況であり、その活性化は意義が大きいものと言える。

おわりに 以上のように、今年の代表的な取り組みとして3つを取り上げたが、いずれも、一過性ではない、サステナブルな(持続可能な)取り組みを促すものであり、大きな意義を持っているように見える。 パチンコ・パチスロ店でクラスター(集団感染)が発生したという話は聞かれていなかったにもかかわらず、自粛期間におけるパチンコ・パチスロ産業に対するバッシングは激しかった。最近の依存症問題に対する取り組みは顕著であるように見えるが、それでも依然としてパチンコ・パチスロ産業に対する逆風は強い状況であるように思われる。社会からの理解が少しずつでも進むよう、今後も取り組みを継続し推進していくことが求められているように見える。

表 2:依存問題対策ガイドラインに記載されている取組内容の一部

・依存防止を啓発する広告・宣伝を推進するための共通標語の活用・お客様に向けて依存防止を啓発するための各種告知物の活用・18歳未満立入禁止対応の徹底について・自己申告・家族申告プログラムの導入

① 導入の促進について② 自己申告・家族申告プログラムの告知ポスター等について

・その他の取組① ギャンブル等依存症問題啓発週間における取組② パチンコ店のATM及びデビットカードシステムの撤去等について③ 一般社団法人遊技産業健全化推進機構が行う依存対策実施状況調査への協力④ 子どもの車内放置防止対策の徹底

Page 9: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 9

●遊技業界の現況解説 ③ 《社会的視点からみた遊技業界 -2》

 2009年、2013年と独立行政法人国立病院機構久里浜医療センターなどによるアルコール使用障害調査と合わせて行われたギャンブリング障害(いわゆるギャンブル依存)調査で、日本ではギャンブリング障害の疑いがある人が500万人規模に及ぶとの報告が行われた1)。そして、その疑い率は諸外国に比べ突出して高く、大半はパチンコ・パチスロを行っているといった報道2)3)がなされ、「パチンコ・パチスロに関連したギャンブリング障害」(以下、「遊技障害」と呼ぶ)が注目された。 そこで日工組社会安全研究財団は「パチンコ依存問題研究会」(後に「パチンコ・パチスロ遊技障害研究会」と改称)を発足、まずパチンコ・パチスロに特化したパチンコ・パチスロ遊技障害尺度(PPDS)を作成・標準化し4)、DSM-5のギャンブリング障害の基準を使った構造化面接によってカットオフ値を検討5)、住民基本台帳に基づく層化二段無作為抽出による全国調査を行った6)。結果、直近1年間で遊技障害の疑いがある人は約40万人7)、調査に使った尺度と方法を考慮した補正値で比較すると、日本のギャンブリング障害の疑い比率は諸外国のそれと変わらないか少ないことが明らかになった8)。また遊技への参加要因と継続要因、疑いの有無の要因は、それぞれ異なることが示唆され6)、遊技場での遊技障害予防対策は、遊技障害の疑いの有無にかかわる要因への働きかけを中核とすべきであると考えられた。 世の中の、そして専門家の「常識」はそこそこ「非常識」。パチンコの大当たり時、血中βエンドルフィン、ドーパミンの分泌が増すというマスコミ受けした研究9)からこの領域に首を突っ込んだ筆者は、ドーパミンドバドバもそれ自体では危険とはいえ

ない、と声を大にしつつ、この研究会に参加して得られた驚きのいくつかを本稿に書き出していきたい。

1)依存の疑い500万人がまさかの40万人! すでに述べたが、久里浜医療センターなどによる2009年調査で5.6%、2013年調査で4.8%(536万人)に「ギャンブル依存症の疑い」があるとされた1)。しかし、同センターによる2017年3月調査では2.7%、2019年9月報告では3.6%(320万人)と大幅に減った。この%は、生涯のどこかで「疑い」がある人をカウントする方式なので、その人が亡くなるか国外に移住するかしなければ減るはずがない。なのに「大幅減」。摩訶不思議な経緯だ。 一方、諸外国では、ギャンブリング障害は直近1年間の数字で議論されている。生涯のどこかでの疑いだと、ギャンブル依存の対策の効果を検証できないからだ。その直近1年で見ると、2019年9月報告で0.8%(約70万人)。最もお金を使ったのはパチンコ・パチスロとした人が8割おり、遊技障害は57万人と推測され、我々の調査(40万人)に近い。

2)ゴールドスタンダードだと思っていたSOGSは補正が必要な指標だった。 久里浜医療センターはSOGS(South Oaks Gambling Screen)という尺度で調査を行ってきた。この尺度は10年ほど前まではよく用いられており、筆者もSOGSはゴールドスタンダードだと思ってきた。しかしWilliamsらによれば、SOGSは「依存疑い」を多くカウントする傾向があり、彼らの補正法を使えば2019年9月報告の0.8%は、0.59%となり8)、遊技障害疑いはほぼ我々の結果と等しい。

「いわゆるぱちんこ依存(遊技障害)」の研究は驚きの連続だった

篠原 菊紀公立諏訪東京理科大学 工学部 情報応用工学科 教授地域連携開発研究機構 医療介護・健康工学部門 部門長

Page 10: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 10

●遊技業界の現況解説 ③ 《社会的視点からみた遊技業界 -2》

3)DSM-5構造化面接すらあやしいかもしれない。 とは言え、この数字にこだわってもあまり意味はない。SOGSにしてもPPDSにしても、DSM(精神疾患の診断と統計のマニュアル)のギャンブル障害を基準としているが、DSM-5の項目をアンケートで繰り返し聞くと、その一致率は7割程度に過ぎず不安定だからだ。また、そもそも精神疾患は「臨床的に意味のある機能的障害や苦痛」があることが前提で、アンケート型のチェックリストでの判断は、たとえ臨床心理士等が面接で行ったとしても、多めにカウントする傾向は否めない。 以下はPPDSの短縮版だが、あてはまらない、どちらかといえばあてはまらない、どちらかといえばあてはまる、あてはまる、の4件法で聞いて、三つが「どちらかといえばあてはまらない」、三つが「どちらかといえば当てはまる」でDSM-5の依存疑い相当となってしまう。

 ○過去1年間、私はパチンコ・パチスロのことがいつも気になって仕方がなかった。 ○過去1年間、パチンコ・パチスロは、ストレスから逃れるために私にとってなくてはならないものだった。 ○過去1年間、私はもっとお金を得たいと思うあまりに、パチンコ・パチスロに使う金額が増えてきた。 ○過去1年間、パチンコ・パチスロを打つ回数を減らしたら、私は気持ちが落ち着かなくなった。 ○過去1年間、私自身のパチンコ・パチスロによる負けや借金を隠すために、うそをついたことがあった。 ○過去1年間、私はパチンコ・パチスロを打つことによって、経済的な困難におちいり、お金を出してくれるように頼ったことがあった。

 図はDSM-5、SOGS、PPDS、ICD-11(国際疾病基準)の関連を模式化したもの。実際の診断基準より、アンケート調査の結果は多めにカウントされやすい。ICD-11はDSM-5より限定的で、ギャン

ブル等依存症対策法案でのギャンブル等依存症はこれに近い。

4)依存症は治らない病気ではなく、自然回復が8、9割にもなるかもしれない。5)遊技者をもっと信頼していい。 ギャンブル依存症の自助団体、たとえばギャンブラーズアノニマスでは、「強迫的ギャンブルは進行性のものであり、完治することはない」としている10)。強迫的ギャンブルはギャンブリング障害に内包されるが、全国調査などで把握される「依存疑い」より狭く、ICD-11よりも狭い。実際、依存疑いなら自然回復は多い。2019年9月調査を使うと、生涯のどこかで依存の疑いがあったまたはある人は320万人、直近一年間での依存疑いは70万人で、320万-70万=250万人、約8割は自然回復、または流動的に軽快したといえる。進行性で不可逆的とは到底言えない。諸外国でも自然回復が多いことが指摘されているが、ぱちんこでは当局による射幸性規制が功を奏し、諸外国以上の自然回復が起こっているのではないかと推測される。我々の調査ではそのほとんどが自力で回復しており、遊技者の予防力や障害疑い者の自己回復力をもっと信頼していいだろう。

ICD-11 医師が疾病と決めたうえで、 どのカテゴリーに 入れるかの分類

DSM-5 診断基準 医師面接

重度

軽度 中等度

重度

軽度

中等度

DSM-5 スクリーニング 基準

PPDS 結果重視 SOGS似

Page 11: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 11

●遊技業界の現況解説 ③ 《社会的視点からみた遊技業界 -2》

6)近接仮説は成り立たないらしい。 カジノが近くにあるとギャンブル障害が多くなることは知られており、日本でもぱちんこ店が近くにあると依存リスクが高まるといった新聞報道がなされた。しかし、我々の調査ではパチンコ店との物理的近さは依存リスクと関係しなかった。

7)遊技の開始要因、継続要因、障害化要因は区別できる! ぱちんこをする人がいなくなれば、ぱちんこ依存はなくなる。だから依存対策として業界縮小が頭に浮かびやすい。しかし、①ぱちんこを始める要因、②続ける要因、③続ける人の一部が依存化する要因は別だ6)。業界の取り組みは③が中心、遊技人口増を狙いつつ、依存リスクを下げることだ。それが責任あるギャンブリング。

8)遊技障害のうたがいのある人の半数は借金も債務整理体験もない。9)借金があっても中央値は10万円未満。 ぱちんこ依存の体験談を見れば、借金まみれ、自己破産が定番だ。しかし、我々の調査では依存疑いの半数は借金ゼロ、債務整理体験もない。借金の中央値は10万円未満。久里浜医療センターのギャンブル外来では400万円が借金の中央値だが、全国調査では400万以上はゼロ。ぱちんこでの借金問題は小口の繰り返しの予防が第一だ。

10)「自由にしてよい時間だけ遊技する」「上限を決め、達したらやめる」健全遊技の推進が大事。 重回帰分析を使った分析では、遊技障害のリスクを下げるのに最も役立つのは、債務整理体験がないなら「自由にしてよい時間だけ遊技しよう」だ。債務整理体験があるなら「上限を決め、達したらやめよう」、ようは自己申告プログラムをすすめるといい。会員カードを使って、遊技頻度、負け額など合わせた別研究でも、遊技状況の影響は極めて小さく、健全遊技の順守こそ大事だ。遊技者の

健全さを信頼し、その健全さを強めればいい。

11)衝動性の高さ、協調性の低さ、誠実性の低さが障害化のリスク要因。12)遊技障害には不安型、衝動型、単純嗜癖型の三タイプがありそうだ。 回復支援を行っている人の中には、ギャンブル依存に性格は関係ないという人がいる。しかし、欧米の研究でも我々の研究でも、遊技者の中で、衝動性の高い人、協調性・誠実性の低い人が遊技障害の疑いを生じやすい。また遊技障害では、不安からの逃避タイプが多く、欧米に多い衝動型が少ない。いずれにしても「ぱちんこでドーパミンドバドバ」は「好き」や「ハマる」を説明しても、遊技障害を説明しきれない。回復支援ではワンデーポートが行っているような、生きにくさのサポート、環境調整が大切だ。

篠原 菊紀(しのはら きくのり) 公立諏訪東京理科大学・工学部情報応用工学科教授、地域連携研究開発機構・医療介護・健康工学部門長、学生相談室長。茅野市縄文ふるさと大使。健康科学、脳科学が専門。「快感・楽しさ」をキーワードに依存問題のほか、「コンテンツの快感を量的に推定する研究」などを行っている。多くのテレビ、ラジオ番組などで解説や監修。

【文献】1)Toyama T, Nakayama H et al: Prevalence and population-attributable risk percent of pathological gambling in Japan: Results of a national survey of the general adult population. Canadian Journal of Addiction, 5(2):28-29,20142)朝日新聞:パチンコに消えた3000万、ギャンブル依存症の闇、上、2014.1.8朝刊3)毎日新聞:日本で多いギャンブル依存症, 2014.12.18夕刊4)秋山久美子, 祥雲暁代, 坂元章ほか: パチンコ・パチスロ遊技障害尺度の作成および信頼性・妥当性の検討. 精神医学, 58(4); 307-316, 2016.5)秋山久美子, 坂元章, 祥雲暁代ほか: パチンコ・パチスロ遊技障害のカットオフ: DSM-5 のギャンブリング障害の基準を用いた分析. 臨床精神医学, 46(4), 463-470, 2017.6)堀内由樹子,坂元章,秋山久美子ほか:パチンコ・パチスロ遊技の参加、継続、障害リスクの特徴-全国調査データを用いた検討- 最新精神医学 24(4) 299 - 305 2019 7)公益財団法人日工組社会安全研究財団:パチンコ・パチスロ遊技障害全国調査報告書 平成30年3月 https://www.syaanken.or.jp/?p=10120(最終アクセス確認2019年6月29日)8)秋山久美子, 坂元章, 堀内由樹子ほか:日本におけるギャンブリング障害の障害疑い率とその比較 - 方法論による重みづけを用いた検討 - アディクションと家族, 34(1),75-82. 2018.9)Kikunori Shinohara, Akitaka Yanagisawa, Yutaka Kagota, et al: Physiological Changes in Pachinko Players; Beta-endorphin, Catecholamines, Immune System Substances and Heart Rate. APPLIED HUMAN SCIENCE Journal of Physiological Anthropology 18(2) 37 - 42 199910)強迫的ギャンブリングとGAGA, Japan information center(http://www.gajapan.jp/jicab-compulsive.html) 最終アクセス2020年6月27日11)篠原菊紀、櫻井哲朗、西村直之ら:パチンコ・パチスロ全国調査データを用いた遊技場でのギャンブリング障害予防対策の検討、アディクションと家族

Page 12: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 12

●遊技業界の現況解説 ④ 《経済的視点からみた遊技業界》

はじめに 2019年は、遊技業界にとって先行きに対する不安感がより高まる年だった。迫りくる新規則時代への対応や、健康増進法の改正に伴う喫煙ブース設置など、将来の資金負担に対する実感が湧いてきたことが背景にある。各社では、抜本的な採算性の見直しや、与信管理の強化、店舗売却・買収などの動きがみられ、経営体制の再構築が進んでいた。今後も新型コロナウイルス対策など、さまざまな改革が求められている遊技業界の状況を、帝国データバンクの資料を用いて分析したい。

財務諸表の分析統計から考える 帝国データバンクでは、約85万社の企業単独財務ファイルをもとに、財務分析上の収益性・効率性・安全性など示す平均値を算出している。直近では、2018年4月から2019年3月に決算期を迎えた企業の全産業平均や各業種平均を算出した。同資料を用いて、全産業と、パチンコホール経営業者が分類される「遊技場」を比較しながら、財務分析を行っていきたい。 まず「遊技場」は自己資本比率が高いというのが特徴だ。自己資本比率とは、総資本に占める自己資本の割合で、企業資本の調達源泉の健全性や自己資本蓄積の度合いを示しており、この値が高いほど安全性が高いといわれている。全産業の自己資本比率平均は27.79%であるのに対し、「遊技場」は0.62ポイント高い水準の28.41%。この点からいえば、「遊技場」は全産業と比べて倒産リスクが低い財務内容といえる。 一方で、売上確保と利益確保については課題を抱えている。たとえば売上高増加率の平均をみると、全産業は8.02%(3年間平均5.46%)に対して、「遊技場」は▲3.10%(同▲4.48%)。これがマイナスであるというのは、売り上げが年々減少して

いる傾向にあるという事を示す。また、各段階での利益率の平均をみると、売上高営業利益率は全産業が2.28%に対して「遊技場」が1.29%、売上高経常利益率は全産業が2.98%に対して「遊技場」が1.56%、売上高当期純利益率は全産業が2.98%に対して「遊技場」が0.27%。いずれも全産業を下回る水準となっている。売り上げが減少しても利益率が高ければ経営上の問題はないが、全産業と比べて利益率が低いことが示されている。 ただし、これらの項目が改善傾向にあることを見逃してはならない。2017年度(2017年4月から2018年3月)と2018年度(2018年4月から2019年3月)における「遊技場」の平均を比較すると、売上高増加率の平均は、2017年度が▲4.44%(3年間平均▲5.12%)、2018年度は前述の通り▲3.10%(同▲4.48%)で、1.3ポイント改善した。また、各段階での利益率の平均は、2017年度が売上高営業利益率1.11%、売上高経常利益率1.42%、売上高当期純利益率▲0.08%。これに対し、2018年度が前述の通り、売上高営業利益率1.29%、売上高経常利益率1.56%、売上高当期純利益率0.27%となっており、利益率は全ての段階で改善している。さらにいえば、最終損益とも呼ばれる当期純損益の利益率において、▲0.08%から0.27%へと、マイナスからプラスに転じた意義は大きい。

倒産の推移 パチンコホール経営業者の倒産推移を振り返ると、ピークは2007年・2008年となっており、それぞれ年間72件発生していた。ちょうどこの頃は、5号機問題と呼ばれる2004年7月からはじまった規制強化のあおりを受けて、大小問わず多くのパチンコホール経営業者が倒産した。倒産理由の多くは、5号機への入替え等に伴う資金負担に耐えられなかったというものだった。その後、世間ではリーマン・ショックが発生し、翌2009年には全産業の

先行きへの不安高まるも売上・利益は改善傾向新型コロナによるダメージも限定的

株式会社帝国データバンク 東京支社調査部 綴木 猛

Page 13: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 13

●遊技業界の現況解説 ④ 《経済的視点からみた遊技業界》

倒産件数が1万3306件となり、現集計基準で過去最多を更新するが、同年におけるパチンコホール経営業者の倒産は30件(前年比▲58.3%)となり、前年の72件と比べ激減。この一連の推移から、「パチンコホール経営業者の倒産は、景気動向の影響よりも規制強化の影響を受けやすい」という経験則が語られるようになっている。 こうしたなか、遊技業界は2021年を完全移行期限とする規制強化への対応を迫られる動きがあった。2016年頃から、ぱちんこの釘問題が騒がれるようになったほか、射幸性の高い遊技機の設置制限、パチスロ機においても6号機への移行が進んだ。また、これに連動する形で、パチンコホール経営業者の倒産件数も、2016年が13件、2017年が21件、2018年が26件と増加。「いつ倒産が急激に増加するのか?」という不安感のなか、2019年を迎えたという訳だ。結果、2019年のパチンコホール経営業者の倒産件数は24件となり、減少に転じたのだが、先行きに対する不安感は拭えないという声が聞かれている。

新型コロナウイルスの影響 新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的とした緊急事態宣言下で、ぱちんこ業界は店舗の休業要請を受け、これに応じた。一部の店舗では強行に営業を継続したが、多くのパチンコホール経営業者では休業要請に迅速に応じた。これに伴う資金負担があり、業界としては、大きな痛手となっている。一般消費者を顧客としている点で類似業態であるホテル・旅館や飲食店では新型コロナウイルス関連倒産が多く発生しており、ぱちんこ業界でも影響が懸念されている方は多いだろう。数値で現状の影響を測ってみたい。 結論を先に申し上げると、先に述べた類似業態と比べれば、ぱちんこ業界は新型コロナウイルスによるダメージが限定的であったという見方ができる。帝国データバンクで集計している新型コロナウイルス関連倒産の件数をみると、2020年上半期末となる6月30日時点では、飲食店が46件、ホテル・旅館が45件となっている。一方、パチンコホール経営業者の新型ウイルス関連倒産は3件にとどまっているのだ。また、前述の財務諸表の分析統計をみると、「遊技場」は固定比率が低い傾向にあ

り、休業に比較的強い財務体質であったという分析もできる。固定比率平均をみると、全産業が39.47%、飲食店が62.1%、ホテル・旅館が70.0%であるのに対し、「遊技場」は29.84%。休業期間中にも発生していた固定費が比較的少なかった事が試算される。 さらにいえば、業界として休業要請に積極的に協力したことなどの背景があり、金融庁や経済産業省からの後押しを受け、ぱちんこ業界は銀行やリース会社からの支援を受けやすい環境を得ている。緊急融資やリスケ対応により、資金繰りの破綻を免れている企業は少なくないようだ。また、新規則への完全移行期限が2021年1月末とされていたが、これが延長になるなどの猶予も得ている。段階的な対応は求められているものの約1年間の猶予が生じたことは、資金負担の緩和につながったとの声が聞かれる。これらの状況を鑑みると、急激なパチンコホール倒産の増加は抑制されているかもしれない。 なお、これらの好要因が生じたことは、緊急事態宣言下で休業要請に応じるなど業界として取り組んできたコンプライアンス遵守の対応のほか、これまで厳しい業界環境を生き抜くなかで各企業が財務体質の改善を図り続けてきた努力の賜物である。引き続き新型コロナウイルスの脅威など各種課題はあるものの、業界として一丸となり対応していく事が、今後を生き抜く鍵になるだろう。

80

70

60

50

40

30

20

10

02005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018

(件)200,000 180,000 160,000 140,000 120,000 100,000 80,000 60,000 40,000 20,000 0

(百万円)

件数(左軸) 負債総額(右軸)

2019

【パチンコホール経営業者の倒産推移】

綴木 猛(つづるき たける) 株式会社帝国データバンク 東京支社 調査部。2010年に同社入社。編集部門を経て、2012年 10月より現職。これまで1000社以上の倒産について取材するほか、業界分析レポートを作成してきた。過去レポートに「パチンコホール経営業者の経営実態調査」(2019年 5月発行 )がある。

Page 14: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 14

●遊技業界の現況解説 ⑤《人的資源の視点からみた遊技業界》

新卒採用は大苦戦 22卒は撤退する企業も 現在の採用市場は、新型コロナウイルスの感染拡大(以下、新型コロナといいます)を受けて一変しました。採用市場について、新卒採用と中途採用に分けてご説明します。 まず、21卒新卒採用においては、各企業が当初立てていた採用目標人数をショートすることがほぼ確定的です。 2020年2月末にリクナビ、マイナビなど大手ナビサイトが合同企業説明会の開催中止を発表したことで、他のイベント運営会社が企画していた学生イベントなども足並みを揃えて中止となりました。その結果、学生はナビサイト内で企業を物色する動きが強くなりましたが、元々ナビサイトからの直接応募で母集団を形成できていないパチンコ店の経営企業(以下、企業と言います)にとって恩恵はありませんでした。 緊急事態宣言が解除されてからは、採用計画をリスケジュールしても目標達成は難しいと判断している企業がほとんどで、今後は新たな母集団形成をせず、これまで獲得した母集団に対してのみ採用活動を継続するという判断が主流になっています。22卒新卒採用目標人数については、とりあえず21卒の採用目標を据え置いている、もしくは目標を半分に減らすという判断が多い印象です。 今後は学生数の減少に加え、通年採用、選考フローの見直しなど、今以上に新卒採用自体の難易度が高まることが確定的なため、新卒採用活動を止める企業も増えて行くでしょう。

中途採用は急ブレーキも回復基調 厚生労働省発表の有効求人倍率をみると、12月

以降は右肩下がりで、12月1.57倍から5月1.20倍へ、実に24%も下落しています。パチンコ企業においては、各都道府県の休業指示を受けて、ほとんどの店舗が休業したこともあり、需要の一時的な冷え込みは顕著でした。 弊社が集計しているパチンコホール企業の採用ニーズの推移では、12月1.08倍から5月0.67倍と実にマイナス42%。有効求人倍率の下落を大きく上回っています。

 この冷え込みをコロナショックと呼び、リーマンショックと比較するケースがありますが、結論、コロナショックが引き起こした採用の冷え込みは時限的であり、ある程度の水準まではすぐに戻ると予想しています。 しかし、その後は新型コロナに対する国や各都道府県の方針によって再度営業自粛を求められるなど、通常営業が困難になる場合は状況が悪化します。いずれにせよ、企業の採用ニーズが以前の状況まで回復するのは2021年以降。半年以上の時間が必要になるでしょう。

ウェブ面接がスタンダードに若年層の採用に注目

株式会社パック・エックス 執行役員営業本部本部長兼営業企画部部長 小清水 裕

300

250

200

150

100

50

0

1.7

1.6

1.5

1.4

1.3

1.2

1.11月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月

有効求職者数 有効求人数 有効求倍率 厚生労働省 一般職業紹介状況より

300

250

200

150

100

50

0

1.7

1.6

1.5

1.4

1.3

1.2

1.11月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月

有効求職者数 有効求人数 有効求倍率

厚生労働省 一般職業紹介状況より

2019年 2020年

【有効求人数と有効求人倍率の推移】

Page 15: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 15

●遊技業界の現況解説 ⑤《人的資源の視点からみた遊技業界》

 一方、求職者マインドにも変化が生じていて、より一層、安定、高稼働など、企業に安心を求めるようになりました。そういう意味では、新型コロナに対する企業の対応は良く見られていました。 求職者の転職理由に、「この非常事態に無意味な出社を求められた」「説明がないまま給与を減らされた」「休業要請が出ているのに営業して失望した」「高齢者や小さな子どもと同居していることへの配慮が無い」「緊急事態宣言中に食事会や飲み会が開催されている」などが急増。緊急事態に企業の本質があぶり出され、この会社では安心して働けないと見切る転職が増えていると言えます。

面接手法の変化 ウェブ面接対応は必須に 新型コロナは面接手法も変えました。代表的なのがウェブ面接です。これまでのウェブ面接は、どちらかと言うと先進的な企業が行っている面接手法でしたが、現在は一般的になりつつあります。企業の担当者によっては、「実際に顔を合わせないと分からない、伝わらない」とウェブ面接を嫌う方もいますが、既にスタンダードになっていますので、ウェブ面接について学ぶ必要がありますし、できるようにならないと、今後の採用は上手くいかないでしょう。 将来的には、最終面接まで全てウェブ面接で行うといった、入社まで直接会わない採用も増えて行くため、これまでの採用の概念を変える必要があります。

採用市場の方向性 新卒採用は、学生減少や通年採用などの影響もあり、難易度が高くなります。企業のできる対策

としては、今まで以上に費用をかけるか、採用活動の質を高めるかになりますが、ヒトやカネを割り当てる効果が見合わず、採用人数を減らす、もしくは計画自体を見直す会社が増えるでしょう。 しかし、新型コロナによってウェブ面接がスタンダードになったように、コンタクトを取る手段が変化する中で、今までよりも場所や時間の縛りが和らぎました。直接会わずとも、オンラインの手法で母集団を増やすことも可能です。しかし、すでに確立されている手法があるわけではないため、新たな手法も積極的に取り入れ、試すマインドが重要になります。 転職市場(中途採用)は、新型コロナ時の企業対応と新型コロナ後の企業状況が求職者を動かしています。 これまでと変わらずパチンコ業界を離れようとする動きもありますが、他業界のキャリア採用の門戸が狭くなっていることもあり、結果的に、今までのキャリアを活かせるパチンコ業界での転職が中心になるでしょう。その状況下で、求職者が企業に安心を求めているのが現状です。 今後、特に需要が増すのは現場を支える若年層の採用です。新卒採用が減ったことによって、ニーズは若年層採用に流れて行きます。弊社調べによると、若年層の求職者は、新型コロナで起きた、いわゆるパチンコバッシングをあまり気にしていない傾向があります。さらに、飲食業などをはじめとする接客業従事者や工場などで働くブルーカラーなど、パチンコ業界と相性の良い経歴の求職者が増えています。 需要と供給がマッチしている若年層採用が、今後の中心になっている可能性が高いため、企業としては、若年層の採用や定着を目的とした評価制度や福利厚生、休暇制度などの構築、設備に取り組むことが重要になってくると言えます。

小清水 裕(こしみず ゆう) 株式会社パック・エックス 執行役員 営業本部本部長兼営業企画部部長。2007年に同社入社。法人営業を経て企画部門へ。2017年より現職。法人営業部門と各人材サービスのマーケティング責任者を兼務。「パチンコの求人」「パチンコバイト」のサービス立ち上げを統括し、同社の主力サービスに成長させる。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

1.2 1.1 1.0 0.9 0.8 0.7 0.6

2018 2019 2020

※1.0を平均値として数字が上がるほど採用ニーズが高いことを示している

【ホール企業の月別採用ニーズの推移】

Page 16: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 16

●遊技業界の現況解説 ⑥《新型コロナウイルス問題への対応》

新型コロナ問題の初期対応 2020年になって世界的な流行をみせた新型コロナウイルスの感染拡大は、パチンコ業界にも深刻な影響を及ぼしている。 国内で最初に新型コロナウイルスに感染した肺炎患者の発生が確認されたのが1月16日。2月に入ってからは、横浜の大黒ふ頭に着岸した大型クルーズ船内での感染拡大の模様が大きく報じられ、2月13日には国内で初の死亡者が発生した。その後、東京、愛知などの都市圏での感染例が次々と報告されるにつれ、業界内にも徐々に危機感が拡大。特に、新型コロナウイルスに感染した人の来店が保健所からの通告で判明したホールが、臨時休業を余儀なくされるケースが出たことで、不特定多数の人が来店する遊技場におけるリスクマネージメントを考える関係者が増えはじめた。 こうした状況を受け業界団体でも、2月中旬から各種会合を控える動きが拡大。遊技機メーカーでもイベントや新機種発表会の開催を見送りはじめた。この頃、パチスロメーカーの団体が行った、新型コロナウイルス感染症の拡大が遊技機の製造に及ぼす影響の調査では、全体の約85%が部材調達などに影響が出ていると回答している。パチンコ機のメーカーでも、中国の工場が操業停止状態になっていることから、樹脂系の部品やコンデンサーなど一部の電子部品の流通が止まり、先行きに対する不安が広がった。検定品である遊技機は、その部材に代替品を使うことができず、一部のパーツの未入荷が全体の停滞につながる。 一方、この頃になると政府の対応も慌ただしさを増し、警察庁保安課は2月20日、パチンコ・パチスロ産業21世紀会あてに、来店客とホール従業員を新型コロナウイルス感染症から守るため「咳エチケット」や「手洗い」の励行を求める文書を発出した。さらにその後、政府が不特定多数の人が

参加するイベントや集会等の中止、不要不急の外出を控えることなどを要請したことを受け、27日には遊技機のハンドルやボタン等、手が頻繁に触れる場所を消毒するなどの措置を適切に講じるよう求めている。 これを受け全日遊連は、翌28日、傘下の組合員ホールに対して警察庁からの要請の周知を図るとともに、感染症の問題が沈静化するまでの間、各種媒体を用いた新台入替等の集客を目的とした広告宣伝について自粛を含めた対応を求めた。日遊協でも感染症防止措置、広告宣伝の慎重な対応、さらには自治体等からの要請など地域の状況に合わせ適切な対応をとるよう会員企業に求めている。一方で、同日には北海道で自治体独自の緊急事態宣言が発せられ、道内を中心に店舗展開するホールが臨時休業に踏み切った。この様子を目の当たりにした全国のホール関係者の胸中には、危機感が一気に膨らんだ。 ホールにおける新型コロナ対策の初期は、厚生労働省が発信する情報などを元にした個々の判断で行われており、3月に入ると、夕方に店舗を一時閉鎖して消毒を行う「二部制営業」や、来店客の検温、さらには「密」を避けるために隔台での営業を行うホールが出てきている。こうした動きが先駆けとなり、各店舗、パチンコ店における換気性能の良さをアピールしたり、遊技機や客が手を触れる設備機器の清掃、出入り口に専属のスタッフを配置して入店と退店時に直接客の手にアルコール除菌剤を噴霧させるなどの対応が広がった。

緊急事態宣言中の対応 東京における一日あたりの新型コロナウイルス陽性者数が89人となった4月3日には、小池都知事が都民に対して週末の外出自粛を強く訴える事態になり、都内のホールはその週末にあたる4月4日と5日の休業を相次ぎ表明した。突然の事態に3日

臨時休業を強いられた新型コロナ禍バッシング報道も相次ぐ

Page 17: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 17

●遊技業界の現況解説 ⑥《新型コロナウイルス問題への対応》

の夜中まで判断に迷うホールが多かったが、最終的には大手法人のホールを中心に200店舗以上が臨時休業に踏み切っている。 その後、4月7日には政府から東京都をはじめとする7都府県を対象に新型インフルエンザ等対策特別措置法の規定に基づく緊急事態宣言が発令された。各自治体では緊急事態措置を取りまとめ、4月10日に東京都が休業を要請する対象施設にパチンコ店を指定し、翌11日午前0時からの実施を決定。ほかの6府県でも、13日までに東京都が打ち出した方針と同様、パチンコ店を休業要請施設とする考えを明らかにした。これを受け各都府県遊協も組合員に対し順次、自治体の要請に沿う営業自粛を呼びかける通知を発出。ここまで営業を継続してきた各ホールも、続々と臨時休業に踏み切った。 さらに、4月16日には緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大され、各地の自治体も一斉にパチンコ店に休業を要請した。この緊急事態宣言中は全国でほとんどの店舗が休業したが、一部に営業を継続する店舗も散見された。これに対し複数の自治体が特措法に基づく休業指示を行うとともに店名を公表。それでも営業を続ける店舗があったことからマスコミが店舗に殺到し、報道番組やワイドショーでその是非を巡る議論が繰り広げられた。一連のバッシングには依存症との関連や業界の在り方に対する批判などもあり、また、それらの中には事実と異なるものも多かったことで、業界団体はその訂正を求めるなど対応に苦慮している。 その後、政府は5月4日に緊急事態宣言の対象地域を全都道府県としたまま、5月31日まで延長することを正式決定。これに伴い基本的対処方針が改定され、重点的な対策が必要な「特定警戒都道府県」以外の地域で、施設の使用制限が一部緩和され、特定警戒都道府県に含まれない多くの地域でホール営業が再開された。 一方で、東京都では5月25日の政府の緊急事態宣言解除に伴い、独自に示した社会経済活動再開のためのロードマップで遊技場を「ステップ3」に位置付け、4月から続く休業がさらに1カ月間、継続される見通しになった。この措置に対し東京都のホール団体では、これ以上の休業を組合員に強いることができないとして、休業の継続を個々の事

業者の判断に委ねている。 ちなみにこの間、パチンコ店では全国的にクラスターは発生していない。

5月期の売上は対前年比で77%ダウン こうして、結果的に6月には全国的にパチンコ店の営業が再開されたが、多くのホールが休業を余儀なくされた間の損失は非常に大きいものがあった。経済産業省が行う特定サービス産業動態統計調査によると、影響が小さかった3月期ですら売上高は前年同月の80.4%に留まり、続く4月は38.2%で約6割ほど下落。市場が大きい都市圏での休業が続いた5月期にはこれがさらに拡大し、対前年同月比22.5%で、実に77%もの落ち込みになっている。 今回の新型コロナ禍では、以前の稼動状況に戻るのには相応の月日を要するとの見方が大勢を占めている。この4月からの改正健康増進法がホール営業に与える影響、また規則改正で遊技機の入替費用が重いこと、さらには前の年の消費税率の引き上げなど、その影響度の見定めが難しいマイナス要素が今回の新型コロナ禍と混じりあっている。 一方で、これまでセーフティネット保証5号や政府系金融機関の融資・保証の対象外だったパチンコ店が、今回の新型コロナ禍を契機にその対象になるという出来事もあった。さらに、改正遊技機規則の経過措置を延長する措置も講じられるなど、ホール経営の負担軽減につながる複数の施策が打ち出されている。これらは、業界団体が業界の窮状を訴え、関係省庁がそれに理解を示した結果であり、平時では想定できない事柄でもあった。 いずれにせよ、新型コロナ禍の影響が長期化の様相を呈している中、ホール営業もその時々の状況に合わせた慎重な対応が求められている。その軸になるのは、ホールが感染拡大の場所にならないための各種施策の確実な実行にほかならない。 パチンコ・パチスロ産業21世紀会は5月14日、ホール営業における新型コロナウイルス感染症拡大予防ガイドラインを作成。今の業界に国民から厳しい視線が向けられていることを強調し、営業にあたっては万全な感染防止対策を行い、安全・安心な遊技環境で来店客を迎えるよう、ガイドラインに沿った対策の徹底を強く求めている。

Page 18: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 18

●ぱちんこ営業所数、遊技機台数、規模別営業所数の5年間推移

●遊技機設置台数の推移

●規模別営業所数の推移

●ぱちんこ営業所数の推移

ぱ ち ん こ 営 業  ぱちんこ遊技機設置店  回胴式遊技機等設置店

R1(前年比) (2019年)

10,596 9,623 973

▲3.5%

9,639 8,747 892

▲4.2%

10,060 9,131 929

▲5.1%

10,986 9,991 995

▲2.9%

11,31010,319 991

▲2.7%

(▲421) (▲384) (▲37) (0.8%)

ぱ ち ん こ 遊 技 機 回 胴 式 遊 技 機 アレンジボール遊技機等 合 計 1店舗当たりの遊技機台

2,749,532 1,687,084

225 4,436,841 418.7

2,557,845 1,637,906

179 4,195,930 435.3

2,637,309 1,665,243

179 4,302,731 427.7

2,833,133 1,691,876

244 4,525,253 411.9

2,918,391 1,661,562

244 4,580,197 405.0

(▲79,464) (▲27,337) (±0) (▲106,801) (+7.6)

  100台以下 1 0 1~ 3 0 0台 3 0 1~ 5 0 0台 501~1,000台 1,001台以上 

▲245 ▲2,316 ▲1,176 +496 +228

219 3,058 3,451 2,565 346

210 3,295 3,645 2,590 320

(+9) (▲237) (▲194) (▲25) (+26)

262 4,154 4,082 2,534 278

H21(参考) (2009年)

H21-R1 (2009年-2019年)

464 5,374 4,627 2,069 118

247 3,880 3,987 2,585 287

209 3,630 3,845 2,603 309

ぱちんこ営業所数の増減率

H27 (2015年)

H28 (2016年)

H29 (2017年)

H30 (2018年)

R1(前年比) (2019年)

H27 (2015年)

H28 (2016年)

H29 (2017年)

H30 (2018年)

R1(前年比) (2019年)

H27 (2015年)

H28 (2016年)

H29 (2017年)

H30 (2018年)

察庁保安課のまとめによると、令和元年12月末現在における全国の遊技場数

は9,639店で、前の年から421店の減少となった。平成7年の1万8,224店をピークに、これで24年連続の減少。全国の遊技場数が1万店の大台を割り込んだのは、いわゆる「フィーバー・ブーム」で著しい伸長期に突入する直前の昭和56年以来、38年ぶりとなった。 規模別営業所数では、「100台以下」がプラス9店の219店で、2年連続でほぼ横ばいを維持したものの、「101台~300台」が237店減、「301台~500台」が194店減、さらに一昨年まで増加傾向にあった「501台~1,000台」も25店の減になるなど、昨年に引き続きボリュームゾーンの減少が目立った。一方で、1,001台以上の店舗は26店の大幅増となった。結果、店舗の大型化はさらに進行し、店舗当たりの平

均設置台数は7.6台増の435.3台になっている。 遊技機台数は不振が続くぱちんこ機が今回も約8万台の大幅減で255万7,845台になったほか、回胴式遊技機も約3万台の減で163万7,906台になった。その他遊技機を含めた総台数は約11万台減の419万5,930台。ぱちんこ機は9年連続、回胴式は3年連続での減少となった。 ぱちんこ機と回胴式遊技機はどちらかが減ると、もう一方が増える相関関係が長く続いたが、この数年でその相関性も消えている。遊技機台数は遊技場数よりも減少率は低いものの、やはり縮小傾向が明確になっている。 次ページの都道府県別の店舗数、台数をみても一連の減少傾向自体に地域差は見られず、2020年はこれに新型コロナウイルスが追い討ちをかけることは確実で、遊技業界の景況感の悪化に拍車を掛けている。

【Data01】警察庁保安課《風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について》【参考】https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/fuuzoku.html

Page 19: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 19

【Data01】警察庁保安課《風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について》

管区 都道府県

北 海 道

東   北

関     東

中 

 部

近   畿

中  国

四 国

九   州

うち回胴式専業店 増減

遊技場数 増減

9 1 2 4 0 16 4 2 16 5 9 10 46 103 30 7 16 66 43 75 8 2 21 22 290 3 7 2 12 42 8 74 9 13 87 52 5 6

172 9 4 18 45 14 90 5 4 13 3 25 31 3 6 8 7 5 10 6 76

892

247 52 76 79 43 497 127 125 186 105 100 185 828 794 247 184 154 475 404 518 165 63 167 280 2,657 73 89 72 163 524 124 1,045 112 166 712 392 77 79

1,538 66 72 140 252 128 658 64 77 117 84 342 372 64 147 155 123 126 217 76

1,280

9,639

-12 -1 -2 -2 -2 -19 -5 -4 -8 -5 -2 -15 -39 -44 -12 -8 -16 -24 -15 -15 -5 -3 -10 -11 -119 0 -3 -2 -6 -32 -5 -48 -5 -7 -50 -16 -5 -4 -87 0 -1 -5 -9 -6 -21 0 2 -1 -2 -1 -8 -2 -8 -2 -2 -4 -14 -3 -43

-421

ぱちんこ機 増減

回胴式遊技機 増減

アレンジ 増減

69,098 13,285 16,530 19,676 9,484

128,073 35,603 32,108 56,056 26,852 23,455 48,362 222,436 174,584 62,629 49,015 43,497 123,493 104,915 127,593 43,601 17,463 44,790 76,393 693,389 24,677 26,846 22,790 50,153 169,554 41,127 335,147 29,585 43,945 199,941 91,999 20,193 23,652 409,315 13,443 14,355 31,097 49,611 32,826 141,332 17,948 21,024 30,891 20,700 90,563 114,129 20,393 36,396 49,821 34,507 40,738 55,546 11,476 363,006

2,557,845

-1,801 -146 -86 -439 -181 -2,653 -1,051 -1,398 -3,097 -764 -340 -2,108 -8,758 -5,016 -1,571 -1,084 -3,072 -4,819 -2,712 -4,970 -1,062 -117 -1,281 -1,855 -22,543 -123 -359 -753 -79

-7,266 -1,598 -10,178 -847 -1,273 -8,360 -2,769 -1,045 -989

-15,283 -44 -367 -364 -2,602 -2,033 -5,410 -140 227

-1,033 -635 -1,581 -1,353 -852 -1,450 -691 -641 -928 -1,687 -440 -8,042

-79,464

44,905 8,204 10,194 11,961 5,750 81,014 20,640 16,545 31,849 13,361 13,675 28,460 124,530 126,115 46,609 31,102 27,565 81,452 68,811 87,756 26,174 8,864 26,894 48,920 454,147 14,713 15,516 11,033 27,437 106,816 24,105 199,620 20,348 26,873 110,601 65,307 10,526 12,394 246,049 11,097 10,853 29,159 43,150 24,791 119,050 11,360 13,715 20,784 10,033 55,892 80,908 12,683 22,558 27,700 22,624 20,916 26,331 17,769 231,489

1,637,906

-66 -74 20 -177 -214 -511 -408 -329 -60 -581 27 -987 -2,338 -3,496 -585 -861 -1,596 -1,004 -2,291 572 -195 31 -442 -415 -6,786 259 128 -328 -1,618 -2,045 -807 -4,411 -546 -740 -2,336 -162 -382 -297 -4,463

3 -118 -306 -705 -631 -1,757 -33 292 103 -314 48 -303 -526 -661 -931 155 -174 -732 -451 -3,623

-27,337

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

じゃん球 増減

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

スマート 増減

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 30 0 0 14 0 0 34 11 89 0 0 0 0 0 0 0 0 0 53 0 0 37 90 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

179

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

-1 0 0 1 0 0 -1 1 0 0 0 0 0 -6 0 1 -1 -2 -3 -4 0 0 -1 -2 -12 0 -1 0 -2 -3 0 -6 0 0 -8 -3 -1 0 -12 0 0 -2 -1 0 -3 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 0 2

-37

遊技機総台数 増減

114,003 21,489 26,724 31,637 15,234 209,087 56,243 48,653 87,905 40,213 37,130 76,822 346,966 300,699 109,238 80,117 71,092 204,945 173,726 215,363 69,775 26,327 71,718 125,324 1,147,625 39,390 42,362 33,823 77,590 276,370 65,232 534,767 49,933 70,818 310,595 157,306 30,719 36,083 655,454 24,540 25,208 60,256 92,761 57,617 260,382 29,308 34,739 51,675 30,733 146,455 195,037 33,076 58,954 77,521 57,131 61,654 81,877 29,245 594,495

4,195,930

-1 0 0 0 0 -1 -2 0 0 0 0 0 -2 0 0 0 0 2 2 0 0 0 0 0 4 0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 -2 0 0 -2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 2

増減 -1,867 -220 -66 -616 -395 -3,164 -1,459 -1,727 -3,157 -1,345 -313 -3,095 -11,096 -8,512 -2,156 -1,945 -4,668 -5,823 -5,003 -4,398 -1,257 -86

-1,723 -2,270 -29,329 136 -231 -1,081 -1,697 -9,311 -2,405 -14,589 -1,393 -2,013 -10,696 -2,931 -1,427 -1,286 -19,746 -41 -485 -670 -3,307 -2,664 -7,167 -173 519 -930 -949 -1,533 -1,656 -1,378 -2,111 -1,622 -486 -1,102 -2,419 -891

-11,665

-106,801

特例風俗営業者

1 0 1 0 0 2 0 0 0 0 2 0 2 38 2 0 0 7 39 16 0 0 5 3 72 0 3 1 4 12 0 20 0 0 2 1 0 1 4 0 0 0 5 3 8 0 0 0 0 0 0 0 0 18 7 0 7 0 32

178

増減

0.2 0.3 0.6 0.8 0.4 -0.1 0.7 0.5 1.6 0.4 0.4 1.6 1.1 1.0 1.0 0.2 -0.1 0.5 0.4 0.8 -0.2 0.0 0.5 0.4 0.9 0.8 0.7 0.8 0.9 0.9 0.5 1.6 0.6 0.8 -0.1 0.3 0.2 0.9 0.8 0.6 -0.1 -0.6 0.2 0.4 0.0 0.2 0.9 0.5 0.3 0.0 0.2 0.4 1.6 0.4

0.7

台当たり人口

25.1 22.2 25.2 26.2 24.0 29.0 24.0 25.0 46.3 26.2 24.1 27.3 35.9 36.0 42.7 31.9 30.8 28.6 29.1 33.3 26.5 26.9 22.7 25.6 27.3 27.3 26.7 28.3 36.5 28.4 34.7 43.3 25.6 31.3 22.7 26.7 31.4 30.2 23.6 28.0 24.8 27.5 25.9 22.7 25.4 26.2 24.6 22.5 22.5 19.9 17.4 19.6 49.7 24.0

30.1

札幌方面 函館方面 旭川方面 釧路方面 北見方面 小   計 青 森 県 岩 手 県 宮 城 県 秋 田 県 山 形 県 福 島 県 小   計 東 京 都 茨 城 県 栃 木 県 群 馬 県 埼 玉 県 千 葉 県 神奈川県 新 潟 県 山 梨 県 長 野 県 静 岡 県 小   計 富 山 県 石 川 県 福 井 県 岐 阜 県 愛 知 県 三 重 県 小   計 滋 賀 県 京 都 府 大 阪 府 兵 庫 県 奈 良 県 和歌山県 小   計 鳥 取 県 島 根 県 岡 山 県 広 島 県 山 口 県 小   計 徳 島 県 香 川 県 愛 媛 県 高 知 県 小   計 福 岡 県 佐 賀 県 長 崎 県 熊 本 県 大 分 県 宮 崎 県 鹿児島県 沖 縄 県 小   計 総   計

増減 14.2 3.6 8.2 2.3 7.0 9.4 5.7 -1.3 3.2 5.2 4.2 15.7 6.1 9.7 12.2 8.0 16.0 9.1 3.5 3.4 5.0 17.7 14.5 9.1 8.0 1.9 13.0 -1.9 6.9 13.6 1.7 9.1 7.1 5.6 14.6 8.6 6.9 6.5 10.7 -0.6 -1.8 10.2 0.0 0.3 1.7 -2.7 -5.1 -4.1 -2.5 -3.2 6.7 -5.2 7.1 -4.0 3.5 6.6 12.4 3.3 6.3

7.6

1店舗平均台数

461.6 413.3 351.6 400.5 354.3 420.7 442.9 389.2 472.6 383.0 371.3 415.3 419.0 378.7 442.3 435.4 461.6 431.5 430.0 415.8 422.9 417.9 429.4 447.6 431.9 539.6 476.0 469.8 476.0 527.4 526.1 511.7 445.8 426.6 436.2 401.3 398.9 456.7 426.2 371.8 350.1 430.4 368.1 450.1 395.7 457.9 451.2 441.7 365.9 428.2 524.3 516.8 401.0 500.1 464.5 489.3 377.3 384.8 464.4

435.3

●令和元年(2019年)12月末現在の都道府県別営業所数と備付台数

※ 「台当たり人口」の算出には総務省統計局の2019年 10月1日現在の推計人口を使用した

Page 20: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 20

【Data01】警察庁保安課《風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について》

平成元年 平成02年 平成03年 平成04年 平成05年 平成06年 平成07年 平成08年 平成09年 平成10年 平成11年 平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成30年 令和元年

16,126店 16,755店 17,415店 17,862店 18,036店 18,113店 18,244店 18,164店 17,773店 17,426店 17,173店 16,988店 16,801店 16,504店 16,076店 15,617店 15,165店 14,674店 13,585店 12,937店 12,652店 12,479店 12,323店 12,149店 11,893店 11,627店 11,310店 10,986店 10,596店 10,060店 9,639店

3,113,238台 3,244,206台 3,380,597台 3,383,016台 3,570,883台 3,722,739台 3,827,577台 3,906,767台 3,853,529台 3,686,066台 3,558,036台 3,422,650台 3,321,391台 3,252,241台 3,227,239台 3,077,537台 2,960,939台 2,932,952台 2,954,386台 3,076,421台 3,158,799台 3,163,650台 3,107,688台 3,042,476台 3,009,314台 2,954,285台 2,918,391台 2,833,133台 2,749,532台 2,637,309台 2,557,845台

590,255台 673,510台 788,405台 804,663台 730,652台 695,782台 700,332台 767,584台 880,090台 1,004,642台 1,139,356台 1,323,729台 1,459,233台 1,606,123台 1,660,839台 1,887,239台 1,936,470台 2,003,482台 1,635,860台 1,448,773台 1,347,176台 1,390,492台 1,474,838台 1,549,319台 1,602,148台 1,643,290台 1,661,562台 1,691,876台 1,687,084台 1,665,243台 1,637,906台

126,841台 107,513台 64,003台 237,554台 245,605台 213,461台 225,449台 193,699台 29,814台 19,938台 12,404台 8,923台 5,631台 5,698台 3,866台 4,380台 1,789台 947台 331台 321台 275台 288台 258台 241台 252台 244台 244台 244台 225台 179台 179台

3,830,334台 4,025,229台 4,233,005台 4,425,233台 4,547,140台 4,631,982台 4,753,358台 4,868,050台 4,763,433台 4,710,646台 4,709,796台 4,755,302台 4,786,255台 4,864,062台 4,891,944台 4,969,156台 4,899,198台 4,937,381台 4,590,577台 4,525,515台 4,506,250台 4,554,430台 4,582,784台 4,592,036台 4,611,714台 4,597,819台 4,580,197台 4,525,253台 4,436,841台 4,302,731台 4,195,930台

711店 808店 913店 899店 794店 660店 613店 570店 599店 662店 760店 967店 1,110店 1,249店 1,381店 1,773店 2,002店 2,086店 1,546店 1,137店 930店 903店 931店 971店 1,020店 1,017店 991店 995店 973店 929店 892店

1989

1990

1991

1992

1993

1994

1995

1996

1997

1998

1999

2000

2001

2002

2003

2004

2005

2006

2007

2008

2009

2010

2011

2012

2013

2014

2015

2016

2017

2018

2019

年 年 遊技場数 回胴式等専業店 ぱちんこ機 回胴式遊技機 その他 総台数

※1 各年12月末現在の警察庁集計。 ※2 「その他遊技機」はアレンジボール、じゃん球、スマートボールなど。 ※3 「回胴式等専業店」には、一部、アレンジボール、じゃん球、スマートボールの専業店やそれら遊技機による併設店舗が含まれる。

区分 遊技場数 備付遊技機台数 ○警察庁まとめによる遊技場数、遊技機台数の推移 ●ぱちんこ営業所数、遊技機台数の推移(平成元年~令和元年)

※業界誌資料など含む(「日遊協データブック2019」の数値を一部修正してある)

Page 21: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 21

【Data01】警察庁保安課《風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について》

●昭和 44年(1969 年)からのぱちんこ営業所数の推移20,000 19,000

18,000

17,000

16,000

15,000 14,000

13,000

12,000

11,000

10,000 9,000

8,000

7,000

6,000

5,000 4,000

3,000

2,000

1,000

0S44 45 46 47 4948 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63H0102 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27

10,734

13,399

18,244

9,639

9,807

13,585

28 29[年]

[店]

30

電動式パチンコ機が認可

郊外型パチンコ店が急増

貸玉料金1個4円に

フィーバー機登場

風営法が全面改正

パチンコ疑惑

プリペイドカードシステム登場

賞品単価1万円に

遊技機規則改正

CR機登場

遊技機規則改正(諸元表制度開始)

変造カード横行

社会的不適合機を撤去

「爆裂機」が検定取消しに

遊技機規則改正

改正規則経過措置終了

低価貸営業が普及

東日本大地震で輪番休業など節電施策

ギャンブル等依存症対策基本法成立

遊技機規則改正

連発皿(百発皿)復活

196919701971

1973

1972

19741975

1977

1976

19781979

1981

1980

198219831984198519861987

1989

1988

19901991

1993

1992

19941995

1997

1996

199819992000200120022003200420052006200720082009201020112012201320142015201620172018R012019

技場数の変遷を長いスパンでみると、 昭和30年代からの20数年間はちょうど

1万軒のラインを軸に上がり下がりしていたが、昭和50年代半ばのフィーバー・ブームで様相が一変。遊技機の持つ射幸性の上昇が後押しした業容の拡大期に突入した。昭和60年の新風営法施行時には一時的に様子見状態になったものの、その後のパチスロの普及、拡大や社会の好景気が底支えし、平均すると年間で500店超のホールが増え続けている。 しかし、その拡大は平成4年頃に頭打ちになり、その後、変造プリペイドカード問題やのめり込みに起因する各種問題の表面化を契機に伸長に歯止めが掛かった。平成7年を境に減少に反転した後は、規制強化の流れを受けた減少傾向が長く続いている。 また、一連の規制強化と並行して、多店舗展開を図る企業の動きも店舗数の減少に拍車を掛けた。エリアをまたいで攻勢をかける多

店舗展開企業の新規店の多くが、優位性の高い大型店であったことで、各地の中小店が閉鎖に追い込まれる図式が明確になった。 この間における店舗の減少率でいえば、これが特に高かったのは前回の改正遊技機規則の経過措置期間が満了し、パチスロ機のポテンシャルが低下した平成19年。当時、約2,000店舗あった回胴式専業店が急落し、率にして7.4%の減になった。その後、いわゆる「5号機ショック」からの立ち直りと並行して全国に普及した低価貸営業が中小ホールにとっても救いとなり、店舗数の減少率自体は鈍化傾向を示していた。 ところが、この低価貸営業の効果が一巡し、営業の同質化が指摘されはじめた平成24年には、減少率が僅かながら上昇。これを境に、母数が小さくなっても減少数そのものはほぼ一定という状態が続いたことで、率としては毎年少しずつ大きくなり現在に至っている。

※業界誌資料など含む(「日遊協データブック2019」の数値を一部修正)

Page 22: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 22

【Data01】警察庁保安課《風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について》

●昭和 56年(1981 年)からの遊技機台数の推移500 490 480 470 460 450 440 430 420 410 400 390 380 370 360 350 340 330 320 310 300 290 280 270 260 250 240 230 220 210 200 190 180 170 160 150 140 130 120 110 100

90 80 70 60 50 40 30 20 10

500 490 480 470 460 450 440 430 420 410 400 390 380 370 360 350 340 330 320 310 300 290 280 270 260 250 240 230 220 210 200 190 180 170 160 150 140 130 120 110 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10

57 60 61 62 63 H1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11S56 58 59万台/年 12

3.4 7.314.4

15.8

36.5 40.149.1

59.067.2

79.0 80.473.0 69.5 70.0

76.8

88.0

100.4

113.9

132.4

9.7

13 14

145.9

160.6

15

166.1

16

188.7

回胴式遊技機設置台数

17

193.6

18

200.3

19

163.6

144.9

20 21

134.7

22 23 24

139.0147.5

494490497489486

479476471471

476

487

475

463455

443

423

401393

368

339328

314303

270

219

190

総遊技機設置台数

25

154.9

26

160.2

27

164.3

28

166.1

29

169.2

30

168.7

187

211

260

288

297

291299

313

334334

344

362

382393

405410

388

370

357342

332

325 323

308

遊技機規則改正

フィーバー機認可

日電協設立

遊技機規則改正

改正風適法施行

CR機登場

公取が日特連に排除勧告

社会的不適合機撤去

連チャン機規制

4号機登場 一

斉封印作業

諸元表制度始まる(7・6・1規制)

4社4機種検定取消に

内規変更・4個戻しに

3個戻し・500分の1

AT機規制、爆裂機問題

296293

295

改正規則経過措置終了

308

下限400分の1

検定時と性能の異なる可能性のある遊技機撤去

316

316.4 310.7

458.3455

451453459

304.2

459.2

300.9

461.1

保通協試験方法が変更

295.4

459.8 458.0

291.8

遊技機規則改正

283.3

452.5

275.0

443.7

ぱちんこ遊技機設置台数

1981198219831984198519861987

1989

1988

19901991

1993

1992

19941995

1997

1996

199819992000200120022003200420052006200720082009201020112012201320142015201620172018

5号機登場

R12019

430.3

263.7

166.5

419.6

255.8

163.8

技機台数の推移を長いスパンでみると、平成7年(1995年)以来、一貫し

て減少傾向にある遊技場数とは違い、上がり下がりを繰り返していることがみてとれる。 パチンコでフィーバー・ブームが起こった昭和50年代の後半はパチンコサイズの回胴式遊技機、つまりパチスロ機の普及期にもあたり、両者ともに平成4年(1992年)まで増加基調にあった。しかし、その後は20数年に渡っ

て、一方が減るともう一方が増えるという相関性が続いた。ただしここ数年はその関係性が崩れ、ともに減少基調にある。 特にパチンコ機は平成8年(1996年)の410万台から約150万台もの落ち込みをみせている。一方の回胴式遊技機は一時は200万台市場にまで成長したが、平成16年(2004年)の遊技機規則改正の影響で急落。そこから徐々に回復させたが、ここにきて頭打ち状態になっている。

※業界誌資料など含む

Page 23: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 23

【Data01】警察庁保安課《風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について》

500店 450店 400店 350店 300店 250店 200店 150店 100店 16H15 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28

348

386

428448

461 473 483486

269

349338

228226

198

29

196

30

450台 400台 350台 300台 250台

H3 4 5 76 8 9 10 1211 13 14 15 16 17 18 19

336.5

323.1318.2

304.3294.7

284.9279.9

274.3270.3268.0268.0

260.5255.7

252.1

247.7243.1

337.9

20 21

349.8

356.2

22 23

365.0371.9

24 25

378.0

26

387.8

27

395.4

405.0

28 29 30

411.9

418.7

1991

1993

1992

19941995

1997

1996

199819992000200120022003200420052006200720082009201020112012201320142015201620172018

2003

2004

2005

2006

2007

2008

20092010

20112012

20132014

2015

2016

2017

2018

社会的不適合機撤去

規則改正 5号機ショック

176

R12019

178

R12019

427.7435.3台

500店 450店 400店 350店 300店 250店 200店 150店 100店 16H15 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28

348

386

428448

461 473 483486

269

349338

228226

198

29

196

30

450台 400台 350台 300台 250台

H3 4 5 76 8 9 10 1211 13 14 15 16 17 18 19

336.5

323.1318.2

304.3294.7

284.9279.9

274.3270.3268.0268.0

260.5255.7

252.1

247.7243.1

337.9

20 21

349.8

356.2

22 23

365.0371.9

24 25

378.0

26

387.8

27

395.4

405.0

28 29 30

411.9

418.7

1991

1993

1992

19941995

1997

1996

199819992000200120022003200420052006200720082009201020112012201320142015201620172018

2003

2004

2005

2006

2007

2008

20092010

20112012

20132014

2015

2016

2017

2018

社会的不適合機撤去

規則改正 5号機ショック

176

R12019

178

R12019

427.7435.3台

舗の大型化は業の草創期以来、一貫して継続している傾向であ

る。業界景気が良ければ店舗規模の積極的な拡大がなされ、これがよくない時でも競合店に対する優位性維持に向けた大型化が進行してきた。一方で、社会的不適合機の撤去や完全5号機市場への移行時のように、特に遊技機を取り巻く環境の先行きに不透明感が強い時には、様子見的な停滞が起こっている。新型コロナショックと改正遊技機規則の経過措置期間にある令和2年の動向が注目される。

チンコ店の特例風俗営業者(「マル優」ホール)の認定店舗数は、

今回、ほぼ横這いながら前の年から2店舗増えて178店舗になった。増加は8年ぶり。特例風俗営業者は平成10年にこの制度ができて以来、長く増加傾向にあったが、平成24年に広告宣伝規制や一物一価の指導強化によって、全国のホールに対する指示処分が多発。同年だけで一気に137店舗減り、さらに1年おいた平成26年も再度の指導強化の影響で100店舗以上が減少するなど、わずか3年でピーク時の半数以下にまで落ち込んでいた。

●規模別営業所数の推移と 1店舗当たりの台数の推移

●全国の「マル優」ホール数の推移

※業界誌資料など含む

100台以下 4.6%

101~300台 50.7% 301~500台

34.9%

501501~~1,0001,000台台 9.39.3%%

1,001台以上 0.6%

平成16年末 (2004年12月末)

平成21年末 (2009年12月末)

平成26年末 (2014年12月末)

令和元年末 (2019年12月末)

501~1,000台 9.3%

100台以下 3.7%

101~300台 42.5% 301~500台

36.6%

1,001台以上 0.9%

501501~~1,0001,000台台 16.416.4%%

501~1,000台 16.4%

100台以下 2.5%

101~300台 37.5%

301~500台 36.3%

1,001台以上 2.1%

501501~~1,0001,000台台 21.621.6%%

501~1,000台 21.6%

100台以下 2.3%

101~300台 31.7%

301~500台 35.8%

1,001台以上 3.6%

501501~~1,0001,000台台 26.626.6%%

501~1,000台 26.6%

Page 24: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 24

【Data01】警察庁保安課《風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について》

順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47

【遊技機台数】 順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 38 40 41 42 43 44 45 45 47

【遊技場数】 【人口/台数】 【台数/店舗数】 都道府県総  計 東 京 都 大 阪 府 愛 知 県 神奈川県 北 海 道 埼 玉 県 千 葉 県 兵 庫 県 福 岡 県 静 岡 県 広 島 県 茨 城 県 鹿児島県 宮 城 県 福 島 県 栃 木 県 長 野 県 京 都 府 新 潟 県 岐 阜 県 熊 本 県 群 馬 県 長 崎 県 岡 山 県 山 口 県 青 森 県 宮 崎 県 岩 手 県 三 重 県 大 分 県 愛 媛 県 滋 賀 県 秋 田 県 山 形 県 石 川 県 高 知 県 和歌山県 奈 良 県 香 川 県 沖 縄 県 富 山 県 福 井 県 島 根 県 鳥 取 県 徳 島 県 佐 賀 県 山 梨 県

遊技場数 9,639 794 712 524 518 497 475 404 392 372 280 252 247 217 186 185 184 167 166 165 163 155 154 147 140 128 127 126 125 124 123 117 112 105 100 89 84 79 77 77 76 73 72 72 66 64 64 63

都道府県総  計 大 阪 府 東 京 都 愛 知 県 神奈川県 北 海 道 埼 玉 県 福 岡 県 千 葉 県 兵 庫 県 静 岡 県 茨 城 県 広 島 県 宮 城 県 鹿児島県 栃 木 県 岐 阜 県 熊 本 県 福 島 県 長 野 県 群 馬 県 京 都 府 新 潟 県 三 重 県 宮 崎 県 岡 山 県 長 崎 県 山 口 県 大 分 県 青 森 県 愛 媛 県 滋 賀 県 岩 手 県 石 川 県 秋 田 県 富 山 県 山 形 県 和歌山県 香 川 県 福 井 県 佐 賀 県 高 知 県 奈 良 県 徳 島 県 沖 縄 県 山 梨 県 島 根 県 鳥 取 県

台 数 4,195,930 310,595 300,699 276,370 215,363 209,087 204,945 195,037 173,726 157,306 125,324 109,238 92,761 87,905 81,877 80,117 77,590 77,521 76,822 71,718 71,092 70,818 69,775 65,232 61,654 60,256 58,954 57,617 57,131 56,243 51,675 49,933 48,653 42,362 40,213 39,390 37,130 36,083 34,739 33,823 33,076 30,733 30,719 29,308 29,245 26,327 25,208 24,540

順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47

都道府県富 山 県 愛 知 県 三 重 県 福 岡 県 佐 賀 県 熊 本 県 宮 崎 県 岐 阜 県 石 川 県 宮 城 県 福 井 県 大 分 県 群 馬 県 徳 島 県 和歌山県 香 川 県 山 口 県 静 岡 県 滋 賀 県 青 森 県 茨 城 県 愛 媛 県 大 阪 府 栃 木 県 全国平均 埼 玉 県 岡 山 県 千 葉 県 長 野 県 京 都 府 新 潟 県 北 海 道 山 梨 県 神奈川県 福 島 県 兵 庫 県 長 崎 県 奈 良 県 岩 手 県 沖 縄 県 秋 田 県 東 京 都 鹿児島県 鳥 取 県 山 形 県 広 島 県 高 知 県 島 根 県

平均台数 539.6 527.4 526.1 524.3 516.8 500.1 489.3 476.0 476.0 472.6 469.8 464.5 461.6 457.9 456.7 451.2 450.1 447.6 445.8 442.9 442.3 441.7 436.2 435.4 435.3 431.5 430.4 430.0 429.4 426.6 422.9 420.7 417.9 415.8 415.3 401.3 401.0 398.9 389.2 384.8 383.0 378.7 377.3 371.8 371.3 368.1 365.9 350.1

順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 38 40 41 42 43 44 45 45 47

都道府県宮 崎 県 鹿児島県 大 分 県 青 森 県 長 崎 県 熊 本 県 鳥 取 県 福 井 県 高 知 県 山 口 県 秋 田 県 福 島 県 栃 木 県 佐 賀 県 徳 島 県 北 海 道 岩 手 県 岐 阜 県 和歌山県 愛 媛 県 福 岡 県 茨 城 県 宮 城 県 富 山 県 島 根 県 石 川 県 三 重 県 群 馬 県 愛 知 県 香 川 県 滋 賀 県 大 阪 府 長 野 県 山 形 県 静 岡 県 全国平均 広 島 県 山 梨 県 岡 山 県 新 潟 県 兵 庫 県 埼 玉 県 千 葉 県 京 都 府 神奈川県 奈 良 県 東 京 都 沖 縄 県

台人口 17.4 19.6 19.9 22.2 22.5 22.5 22.7 22.7 22.7 23.6 24.0 24.0 24.1 24.6 24.8 25.1 25.2 25.6 25.6 25.9 26.2 26.2 26.2 26.5 26.7 26.9 27.3 27.3 27.3 27.5 28.3 28.4 28.6 29.0 29.1 30.1 30.2 30.8 31.4 31.9 34.7 35.9 36.0 36.5 42.7 43.3 46.3 49.7

●店舗数、台数、店舗規模、台あたり人口の都道府県順位

※ 「台当たり人口」の算出には総務省統計局の2019年 10月1日現在の推計人口を使用した

Page 25: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 25

【Data02】日本生産性本部《レジャー白書 2020》

●パチンコ参加人口の推移

3000

2000

1000

0

2,930

1,580

1,7201,6701,860 1,930

2,170

1,790

1,7101,660

1,450

1,740

94 9695 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 1211 13 14

2,020

2,900

2,760

2,310

1,980

1,260 1,110

970

15 16

1,150

(万人)

(年)

1,070

17

940 900

18

950

19

890

本生産性本部がまとめる「レジャー白書2020」によると、2019年のパチン

コ参加人口は前の年から60万人減の890万人で、過去最低値を更新した。 レジャー白書におけるパチンコ参加人口は、09年の1,720万人から4年連続で減少した結果、13年には1,000万人の大台を割り込む970万人まで下落。翌14年は180万人増の1,150万人に回復したが、15年から再び減少傾向に転じ、16年、17年と2年連続で過去最低値を更新していた。18年数値で回復したものの、今回の60万人減でまたもや過去最低値を記録している。 1994年からの推移グラフをみると、「パチンコファン3,000万人」と呼ばれたのは90年代の半ばまでで、その後しばらくは2,000万人のラインを軸に推移。一進一退を繰り返しながらも基本的には下げ基調が続き、2011年の急落以降は1,000万人のラインを挟んで折線グラフが上下している。さらにその後は、1,000万人のラインを割り込んだままの低い水準での推移が続いている。

 昨年の本書でも触れたが、レジャー白書における参加人口は、厳密に言えば「パチンコファン」の数ではない。レジャー白書における調査は海外旅行などの大型レジャーと、ウォーキングや庭いじりといった日常的な余暇の過ごし方を並列に扱い、1年間で当該活動を何回行ったかを尋ねている。そのため、日常的な娯楽に近いパチンコを、年に1回だけ行った人も「参加人口」としてカウントされる。 一方、このところのパチンコは「やる」「やらない」がはっきりし、マニア化、ヘビーユーザー化が著しく、「3,000万人パチンコファン」と言われた頃と比較して客層の山の裾野が狭くなっていることが窺われる。 参加人口の回復に向けては、既存のファンを大切にする一方で、かつてはパチンコをしていた休眠層、さらにはこれまでパチンコ店に足を運んだことがない未経験層を呼び込むなどして、裾野を広げるため努力が求められるが、各種の規制強化で個々の店舗による展開が難しい状況が続いている。

【参考】https://activity.jpc-net.jp/detail/add/activity001569.html

Page 26: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 26

【Data02】日本生産性本部《レジャー白書 2020》

●パチンコホールの総貸玉料金の推移

03 04 05 06

40兆円

30兆円

20兆円

10兆円

0 07

DK-SIS推計値 レジャー白書発表値

特サビ数値から算出

08 09 10 11 12 13 14

32.4 33.9 34.9 33.630.2

28.226.0 25.7 25.0 24.5

28.825.5

15

23.2

16

22.7

17

21.4 20.7

※1 「特サビ数値」は経産省による月次調査を元に算出。調査店舗の売上総計と遊技機台数から1台あたりの年間売上額を算出し、その年の12月末現在における警察庁集計の全国の遊技機台数を単純に掛け合わせた。 ※2 ダイコク電機のDK-SISデータでは会員企業の店舗に比較的優良店が多いことから、これらデータを単純に全国の総設置台数に当てはめる算出は行っていない。また、「売上金額自体には大きな意味はなく、業界動向を考えるには稼動時間と総粗利を重視すべき」としている。 ※3 レジャー白書の業界市場規模は、アンケート調査をベースに、業界内の他の関連数値やその時々の業界事情をヒアリングして算出している。

18 19

20.0

ジャー白書が示した2019年のパチンコの市場規模(貸玉・貸メダル料金の

累計額)は20兆円で、前の年との比較で3.4%、額にして7,000億円の落ち込みになった。これで7年連続の減少で、2005年のピーク時と比べると43%ものマイナスになっている。 この長期に渡る下落傾向は遊技機1台あたりの売上と、来店客数がともに減少傾向にあることに起因している。さらに、遊技機1台あたりの売上の減少は、遊技機の持つ射幸性が段階的に抑制されたことと、1円パチンコや5円パチスロに代表される低価貸営業の普及によるものとみられる。 今回のレジャー白書2020によると、余暇市場全体の市場規模は72兆2,940億円で前年比0.6%の増。市場規模が突出して大きいパチンコを除くと前年比2.2%のプラスで、パチンコ市場の縮小が余暇市場の伸びを押しとどめる傾向が続いている。同白書によると、パチンコ・パチスロを除いた余暇市場は、国民総支出、民間最終消費支出などのマクロ経済指標と比

例関係を保ちながら増加傾向を続けているという。 なお、レジャー白書におけるパチンコの市場規模については、政府による各種の統計などを元に見直し作業を行った結果、過去に遡って大きく修正されたことが複数回あった。なかでも、2015年の白書では数兆円レベルの見直しを行い、05年以降の数値を最大で約6兆円もの上方修正を行っている。その結果、これまでのパチンコの市場規模のピークも1995年の30兆9,020億円から、前回の遊技機規則の改正直後にあたる05年の34兆8,620億円に修正されている。また、前回のレジャー白書2019からは、ホール向け会員制情報提供サービスを行っているダイコク電機の「DK-SIS白書」の数字を用い、2016年に遡って数値を修正し、調整が図られている。 最後に、パチンコ店の売上規模はあくまでも貸玉料金の総額であり、粗利規模を事実上の売上額とするカジノなどの業態との単純比較ができない点に注意したい。

【参考】https://activity.jpc-net.jp/detail/add/activity001569.html

Page 27: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 27

【Data02】日本生産性本部《レジャー白書 2020》

●パチンコ参加率、平均費用、平均回数などの推移

ジャー白書2020が示すパチンコの参加実態をみると、年に1回でもパチン

コをした人の年間における平均活動回数は、前年の28.5回から31.7回に上がったほか、1人当たりの年間平均費用も8万1,800円から10万3,400円に上昇した。 年間平均費用が10万円を超えたのは、前回の規則改正の経過措置期間である2008年以来、11年ぶり。翌09年はいわゆる「5号機ショック」に見舞われて約7万5,000円にまで急落したほか、年間平均活動回数も約30回から20回に急落。それまでのホール営業の底支えをしていたパチスロ機への規制が強化された結果、全国の設置台数も底になるなど、業界の景況感が著しく悪化した。その後、改正規則を消化した遊技機メーカーによる開発努力や、ホールの低価貸営業の普及などもあって平均活動

回数は少しずつ回復したものの、費用面では貸玉単価の引き下げなどが影響し、10万円の大台を割ったままの推移が続いていた。 参加人口が減少した一方で、1人当たりの年間費用と1回当たりの費用が上昇したということは、プレイヤーのマニア化、ヘビーユーザー化の進行が窺われる。社会的課題である依存問題等もあって、客単価の上昇を素直に歓迎できない業界環境にあるだけに、売上規模の拡大は客数の上昇で実現したいところだ。 参加希望率は前々回調査で過去最低の5.7%まで下落していたが、こちらも6.3%に上昇した。10数年前まではこれが10%前後で推移し、業界の景況感のピークとされる1990年代半ばは約20%だったことを考えると物足りないが、参加人口が減少したタイミングで参加希望率が上昇したことは一縷の望みといえる。

【参考】https://activity.jpc-net.jp/detail/add/activity001569.html

180,000

160,000

140,000

120,000

100,000

80,000

60,000

40,000

20,000

0円

4,500

4,000

3,500

3,000

2,500

2,000

1,500

1,000

500

0円 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019

参  加  率 (%) 年間平均活動回数(回) 年間平均費用(千円) 1回当たり費用(千円) 参 加 希 望 率 (%)

2007 13.1 25.6 101.5 3.96 9.6

2008 14.3 29.6 122.9 4.15 10.3

2009 16.8 20.4 75.0 3.68 9.7

2010 16.3 19.9 77.1 3.87 9.5

2011 12.3 27.8 93.7 3.37 7.7

2012 10.9 27.4 97.1 3.54 7.2

2013 9.6 27.5 73.2 2.66 5.7

2014 11.4 22.8 85.2 3.75 7.1

2015 10.6 32.4 99.8 3.08 6.7

2016 9.3 29.8 88.9 2.98 6.6

2017 9.0 29.4 85.1 2.89 5.7

2018 9.5 28.5 81.8 2.87 5.8

2019 8.9 31.7 103.4 3.26 6.3

1回当たり費用(右軸) 年間平均費用(左軸)

Page 28: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 28

【Data03】経済産業省《特定サービス産業動態統計調査》

●遊技場の売上高と従業者数の推移

年 西暦 売上高(百万円) 正社員 パート・アルバイト 事業所数 530,615 532,588 576,333 602,179 671,522 724,201 968,739 872,103 800,173 960,922 900,889 870,573 1,251,001 4,669,393 4,456,080 4,195,768 3,725,845 3,588,769 3,489,683 3,419,146

平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成30年 令和 1 年

64,517 69,006 69,864 71,228 75,488 79,625 106,373 101,986 98,390 121,956 124,845 124,741 167,438 622,968 644,109 659,556 658,610 658,881 660,587 663,119

4,956 5,160 5,074 5,037 5,187 5,545 7,721 7,428 7,371 8,710 7,970 7,411 9,059 33,495 32,890 33,975 33,466 33,596 33,612 33,686

2,830 2,830 2,705 2,640 2,523 2,476 3,396 3,186 3,026 3,760 3,636 3,417 4,602 14,541 14,591 14,731 14,723 14,902 14,972 14,788

2,126 2,330 2,369 2,476 2,664 3,069 4,325 4,242 4,345 4,950 4,334 3,994 4,457 18,954 18,299 19,244 18,743 18,694 18,640 18,898

203 207 209 206 211 214 273 262 246 294 295 290 390 1,236 1,264 1,279 1,267 1,255 1,239 1,235

2000

2001

2002

2003

2004

2005

2006

2007

2008

2009

2010

2011

2012

2013

2014

2015

2016

2017

2018

2019

設置台数 (台) 従業者数 (人)

年 西暦 1営業所あたりの 売上高(円)

遊技機1台あたりの 売上高(円)

1台1日あたりの 売上高(円)

1営業所あたりの 従業者数(人)

1営業所あたりの 遊技機台数(台)

1人あたりの 遊技機台数(台) 正社員比率(%)

2,613,866,995 2,572,888,889 2,757,574,163 2,923,199,029 3,182,568,720 3,384,116,822 3,548,494,505 3,328,637,405 3,252,735,772 3,268,442,177 3,053,861,017 3,001,975,862 3,207,694,872 3,777,826,052 3,525,379,747 3,280,506,646 2,940,682,715 2,859,576,892 2,816,531,881 2,768,539,271

平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成30年 令和 1 年

8,224,421 7,717,996 8,249,356 8,454,246 8,895,745 9,095,146 9,107,001 8,551,203 8,132,666 7,879,252 7,216,060 6,979,045 7,471,428 7,495,398 6,918,208 6,361,504 5,657,134 5,446,764 5,282,700 5,156,157

22,471 21,145 22,601 23,162 24,305 24,918 24,951 23,428 22,220 21,587 19,770 19,121 20,414 20,535 18,954 17,429 15,457 14,923 14,473 14,126

24.41 24.93 24.28 24.45 24.58 25.91 28.28 28.35 29.96 29.63 27.02 25.56 23.23 27.10 26.02 26.56 26.41 26.77 27.13 27.28

57.1% 54.8% 53.3% 52.4% 48.6% 44.7% 44.0% 42.9% 41.1% 43.2% 45.6% 46.1% 50.8% 43.4% 44.4% 43.4% 44.0% 44.4% 44.5% 43.9%

13.02 13.37 13.77 14.14 14.55 14.36 13.78 13.73 13.35 14.00 15.66 16.83 18.48 18.60 19.58 19.41 19.68 19.61 19.65 19.69

317.8 333.4 334.3 345.8 357.8 372.1 389.6 389.3 400.0 414.8 423.2 430.1 429.3 504.0 509.6 515.7 519.8 525.0 533.2 536.9

2000

2001

2002

2003

2004

2005

2006

2007

2008

2009

2010

2011

2012

2013

2014

2015

2016

2017

2018

2019

【特定サービス産業動態統計調査より抜粋した遊技場経営企業の調査結果】

【上記調査結果から算出した営業所あたりの売上高、従業者数等】

【参考】https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/tokusabido/result-2.html

Page 29: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 29

【Data03】経済産業省《特定サービス産業動態統計調査》

済産業省が月次調査している「特定サービス産業動態統計調査」で、パチ

ンコ店が調査対象になったのは平成12年(2000年)。その数値を元に1営業所あたりの年間の平均売上高の推移を算出すると、数年スパンで上がり下がりしている様子がみてとれる。 前半部分でのひとつの山を形成している平成18年(2006年)は、パチスロ機の射幸性を大幅に抑制した改正遊技機規則の経過措置期間で、射幸性が抑制される前のパチスロ旧規則機と改正規則によって射幸性が上昇したパチンコ新規則機がホールで混在していた。その翌年からは、経過措置期間が満了したパチスロ旧規則機の撤去に伴って店舗あたりの売上高も下落。さらにその後、パチンコ機においても大当り確率を高める措置を講じたことなどから、店舗の売上高は下落傾向が続いて

いる。それが平成23年(2011年)を境にパチスロ新規則機のポテンシャルが上昇するにつれて売上高を伸ばすという展開になっている。平成25年(2013年)は極端な数値が示されているが、これは調査対象企業数を一気に4倍まで増やした関係と思われる。 店舗あたりの売上高は各店舗における設置台数の増減の影響を受けることから、業界の景況感は遊技機1台あたりの平均売上高の推移が端的に示している。これをみると平成18年(2006年)以降は下落基調が続き、ピーク時から1万円以上も落ち込んでいるが、これは1円パチンコに代表される低価貸営業の普及と客数の減少による稼動の低迷という二つの要素が重なったもので、その低価貸営業の効果も一巡。最近は下落率は抑えられているものの、低い水準での推移が続いている。

● 1営業所あたり売上高と遊技機 1台あたり 1日の売上高推移

21台

20台

19台

18台

17台

16台

15台

14台

13台

12台

30人

29人

28人

27人

26人

25人

24人

23人

22人

21人H12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

サンプル数大幅変更

1営業所あたりの従業者数(左軸)1人あたりの遊技機台数(右軸)

2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019R1

40億円39億円

38億円

37億円

36億円

35億円34億円

33億円

32億円

31億円

30億円29億円

28億円

27億円

26億円

25億円24億円

23億円

22億円

21億円

20億円

3万0000円2万9000円

2万8000円

2万7000円

2万6000円

2万5000円2万4000円

2万3000円

2万2000円

2万1000円

2万0000円1万9000円

1万8000円

1万7000円

1万6000円

1万5000円1万4000円

1万3000円

1万2000円

1万1000円

1万0000円H12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

サンプル数大幅変更

2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019R1

遊技機1台1日あたりの平均売上(左軸)1営業所あたりの年間の平均売上(右軸)

【参考】https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/tokusabido/result-2.html

Page 30: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 30

【Data03】経済産業省《特定サービス産業動態統計調査》

じく経済産業省の「特定サービス産業動態統計」から、調査対象企業の従業

者数調査を元に、1営業所あたりの平均従業者数の推移をまとめてみた。グラフの前半部分で山場を形成している平成16年(2004年)は遊技機規則の改正がなされた年で、これを境に下落傾向に転じているが、平成20年(2008年)に反発。その後、6年間に渡って急増した。ただし、この数年は完全に頭打ち状態で、1営業所あたり28人前後で推移している。 多くのパチンコ店は現在、人手不足と人件費圧縮の狭間で揺れている。パチンコ店におけるアルバイトの時給は同じサービス業の飲食店等よりも高めに設定されているが、このところは社会全般の時給高騰に追いつかず、差別化が難しい状況になっている。人手は欲しいが、売上の低迷を受けて人件費を上げることにもためらいがある状況といえる。 従業者1人あたりの遊技機台数は、平成26

年(2014年)に一気に14台まで減ったものの、最近は17台から18台のラインで横這いを示している。玉の自動補給装置や計数機などをはじめ、パチンコ店営業は古くから省力化機器が発達してきたが、一方では接客面を軸としたサービスの向上にも努めてきた流れがあり、現在の人手不足解消と人件費圧縮といった相反する悩みを抱えている。 なお、総務省がまとめる経済センサスの直近の調査ではホールの従業者数は約23万人。1事業所あたり約22人で、経産省調査よりも少ない数字となっている。

● 1営業所あたりの従業者数の推移21台

20台

19台

18台

17台

16台

15台

14台

13台

12台

30人

29人

28人

27人

26人

25人

24人

23人

22人

21人H12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

サンプル数大幅変更

1営業所あたりの従業者数(左軸)1人あたりの遊技機台数(右軸)

2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019R1

40億円39億円

38億円

37億円

36億円

35億円34億円

33億円

32億円

31億円

30億円29億円

28億円

27億円

26億円

25億円24億円

23億円

22億円

21億円

20億円

3万0000円2万9000円

2万8000円

2万7000円

2万6000円

2万5000円2万4000円

2万3000円

2万2000円

2万1000円

2万0000円1万9000円

1万8000円

1万7000円

1万6000円

1万5000円1万4000円

1万3000円

1万2000円

1万1000円

1万0000円H12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

サンプル数大幅変更

2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019R1

遊技機1台1日あたりの平均売上(左軸)1営業所あたりの年間の平均売上(右軸)

【参考】 総務省統計局「経済センサス」における従業者数

※従業者数は男性と女性の合計が「従業者数」と一致しないが、公表され た数値をそのまま掲載した。 ※平成21年と26年は「経済センサス基礎調査」、平成28年は「経済センサ ス活動調査」より抜粋。

ホール数 従業者数  男 性  女 性

11,835店 309,679人 183,649人 126,030人

11,402店 251,066人 164,245人 104,793人

10,487店 229,441人 131,002人 97,697人

平成21年 (2009年)

平成26年 (2014年)

平成28年 (2016年)

【参考】https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/tokusabido/result-2.html

Page 31: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 31

【Data04】総務省統計局《社会生活基本調査》

総 数 10~14歳 15~19歳 20~24歳 25~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳 65~69歳 7 0歳以上 男 性 10~14歳 15~19歳 20~24歳 25~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳 65~69歳 7 0歳以上 女 性 10~14歳 15~19歳 20~24歳 25~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳 65~69歳 7 0歳以上

8.5% ―

1.3% 9.5% 11.4% 11.8% 11.3% 10.6% 10.2% 9.6% 4.0% 14.0%

― 2.1% 15.5% 17.7% 19.6% 18.4% 16.8% 16.9% 15.1% 7.2% 3.2% ―

0.5% 3.1% 4.9% 3.8% 4.2% 4.5% 3.8% 4.5% 1.7%

10.0% 0.5% 2.8% 12.9% 15.0% 14.8% 12.6% 12.4% 11.4% 9.4% 3.3% 16.0% 0.6% 3.9% 19.9% 22.5% 22.9% 20.3% 19.6% 18.4% 14.4% 5.9% 4.2% 0.4% 1.6% 5.7% 7.2% 6.4% 4.9% 5.3% 4.6% 4.9% 1.3%

11.8% 0.5% 3.3% 16.6% 18.6% 18.9% 15.0% 14.2% 10.9% 7.6% 2.8% 18.9% 0.5% 4.5% 25.1% 27.9% 29.0% 24.4% 22.6% 18.0% 11.9% 5.3% 5.1% 0.5% 2.1% 7.8% 9.0% 8.6% 5.6% 6.0% 4.3% 3.7% 1.1%

15.3% 1.1% 6.1% 24.2% 26.9% 22.1% 19.5% 18.1% 11.5% 7.6% 2.9% 24.2% 1.0% 8.2% 33.0% 38.4% 34.7% 31.4% 29.0% 19.0% 12.8% 5.4% 6.9% 1.3% 3.9% 15.1% 15.0% 9.3% 7.6% 7.5% 4.5% 3.0% 1.1%

18.5% 0.5% 8.5% 31.6% 30.3% 26.7% 25.2% 19.4% 12.1% 7.6% 3.2% 28.6% 0.5% 12.1% 42.6% 42.5% 41.7% 39.2% 29.8% 19.7% 13.0% 6.0% 9.0% 0.5% 4.7% 20.3% 17.8% 11.5% 11.1% 9.4% 5.1% 2.8% 1.3%

23.1% ―

14.2% 37.8% 35.7% 32.0% 29.0% 19.5% 11.4% 7.7% 3.1% 36.1% ―

20.1% 51.9% 52.2% 50.0% 45.0% 30.8% 19.5% 13.9% 6.0% 10.8% ―

8.0% 23.3% 18.9% 13.7% 13.1% 8.6% 3.8% 2.8% 1.2%

18.1% ―

9.7% 30.4% 30.9% 27.0% 20.0% 12.4% 7.0% 4.7% 2.1% 29.2% ―

13.5% 42.9% 46.8% 43.4% 32.2% 21.0% 13.2% 9.4% 4.3% 7.6% ―

5.7% 17.7% 14.8% 10.6% 8.0% 4.2% 2.0% 1.4% 0.6%

男女年齢 年 昭和61年

1986年 平成3年 1991年

平成8年 1996年

平成13年 2001年

平成18年 2006年

平成23年 2011年

平成28年 2016年

全  体 男  性 女  性

1986年 1991年 1996年 2001年 2006年 2011年 2016年 ― ― ―

― ― ―

39.0回 43.2回 26.3回

42.7回 45.7回 32.4回

44.9回 46.3回 40.1回

50.1回 50.3回 49.6回

44.9回 45.0回 44.6回

男女別の年間の平均行動回数の推移

※ 1986年と 1991年の調査結果では、「年間○回~○回」が「○人」という表記であることから割愛した。

●男女別・年代別の「パチンコ行動者率」の推移

【参考】https://www.stat.go.jp/data/shakai/2016/index.html

※遊技場は法令上 18歳未満の者の客としての入場が禁じられているが、「10歳~ 14歳」が僅かながら存在するのはいわゆるゲームセンターにおけるパチンコ型の「遊戯機」である可能性もあるため、そのまま掲載した。

Page 32: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 32

【Data04】総務省統計局《社会生活基本調査》

全 国 北 海 道 青 森 県 岩 手 県 宮 城 県 秋 田 県 山 形 県 福 島 県 茨 城 県 栃 木 県 群 馬 県 埼 玉 県 千 葉 県 東 京 都 神 奈川県 新 潟 県 富 山 県 石 川 県 福 井 県 山 梨 県 長 野 県 岐 阜 県 静 岡 県 愛 知 県 三 重 県 滋 賀 県 京 都 府 大 阪 府 兵 庫 県 奈 良 県 和 歌山県 鳥 取 県 島 根 県 岡 山 県 広 島 県 山 口 県 徳 島 県 香 川 県 愛 媛 県 高 知 県 福 岡 県 佐 賀 県 長 崎 県 熊 本 県 大 分 県 宮 崎 県 鹿 児島県 沖 縄 県

8.5% 10.6% 9.7% 10.4% 9.6% 8.6% 9.4% 9.7% 8.6% 9.1% 8.1% 7.5% 7.7% 4.9% 6.8% 8.1% 9.1% 11.2% 11.9% 8.8% 8.9% 10.3% 9.3% 9.9% 10.5% 9.1% 7.6% 8.3% 8.5% 6.7% 9.2% 10.1% 8.1% 8.1% 8.8% 10.2% 9.1% 9.4% 9.9% 11.0% 9.5% 10.4% 10.5% 12.9% 10.7% 12.2% 12.4% 3.9%

10.0% 12.5% 10.7% 10.1% 11.7% 12.0% 8.7% 10.8% 9.7% 10.4% 9.4% 8.4% 8.8% 7.2% 8.3% 9.1% 11.0% 11.2% 13.2% 9.8% 9.4% 11.1% 11.9% 12.2% 12.6% 10.6% 8.0% 10.2% 9.1% 8.4% 10.5% 9.3% 10.8% 9.0% 11.3% 10.5% 10.8% 10.0% 11.2% 12.0% 11.6% 11.1% 10.8% 13.1% 11.6% 13.9% 12.6% 4.9 %

11.8% 13.4% 10.9% 12.7% 13.9% 11.7% 9.8% 13.5% 11.6% 11.3% 10.9% 10.4% 10.4% 9.8% 10.2% 10.3% 11.8% 13.8% 14.5% 11.8% 10.6% 13.5% 13.1% 15.3% 13.2% 11.5% 11.3% 12.1% 11.9% 8.7% 10.6% 12.6% 11.4% 11.7% 11.1% 12.2% 12.4% 11.3% 12.7% 12.9% 13.9% 13.1% 12.8% 13.9% 12.8% 14.6% 15.4% 5.0%

15.3% 17.5% 14.8% 15.0% 14.6% 17.7% 12.4% 14.8% 13.2% 16.1% 16.3% 14.9% 15.5% 13.6% 15.1% 12.7% 14.9% 15.4% 17.4% 13.4% 13.4% 15.7% 15.9% 17.4% 15.3% 14.5% 15.3% 18.0% 13.9% 12.6% 12.9% 12.5% 14.4% 15.7% 14.6% 15.1% 13.3% 13.5% 14.1% 16.4% 17.5% 15.0% 16.1% 17.3% 17.2% 18.3% 16.7% 8.0 %

18.5% 21.8% 16.8% 17.2% 20.0% 16.8% 16.2% 17.5% 13.8% 17.7% 19.2% 19.9% 17.1% 17.3% 19.5% 14.3% 18.0% 18.9% 20.9% 15.4% 15.5% 19.0% 17.2% 21.7% 18.2% 19.4% 17.9% 21.6% 18.0% 16.3% 17.7% 16.1% 14.8% 17.2% 19.2% 18.0% 15.4% 16.0% 17.0% 18.3% 20.3% 17.8% 20.0% 20.7% 19.3% 21.2% 18.9% 7.5%

23.1% 25.5% 21.2% 21.6% 24.3% 20.4% 18.5% 22.5% 20.3% 21.5% 22.2% 22.4% 22.0% 22.6% 23.8% 17.3% 21.1% 25.5% 24.7% 22.6% 19.5% 25.5% 23.7% 26.9% 20.1% 23.8% 23.5% 26.8% 21.6% 21.2% 20.5% 20.2% 18.6% 22.3% 23.2% 22.4% 19.5% 19.3% 20.4% 23.1% 26.1% 23.6% 24.4% 27.2% 22.5% 28.8% 25.2% 10.0%

18.1% 19.3% 15.5% 17.7% 18.8% 13.9% 14.0% 15.0% 16.6% 16.3% 18.5% 18.2% 16.4% 18.9% 20.3% 14.5% 16.8% 20.0% 19.0% 16.7% 16.1% 19.1% 17.5% 21.8% 15.6% 17.0% 19.7% 21.4% 15.4% 18.0% 16.0% 15.8% 13.4% 16.6% 17.4% 16.3% 12.9% 14.6% 14.4% 15.9% 19.6% 18.2% 17.1% 20.5% 18.0% 21.8% 19.1% 6.6%

都道府県 年 昭和61年

1986年 平成3年 1991年

平成8年 1996年

平成13年 2001年

平成18年 2006年

平成23年 2011年

平成28年 2016年

●都道府県別の「パチンコ行動者率」の推移

【参考】https://www.stat.go.jp/data/shakai/2016/index.html

Page 33: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 33

【Data05】帝国データバンク《パチンコホール経営業者の倒産集計》

●ホール経営業者の倒産件数の推移

国データバンクがまとめるホール経営業者の倒産件数の推移をみると、2019

年は24件発生し前年比マイナス2件でほぼ横這いだった。 グラフに示されている通り、ホールの倒産は前回の改正遊技機規則の施行とともに増加。旧規則機を使用できる3年間の経過措置期間が満了し、パチスロ機のポテンシャルが低下した2007年に件数、負債総額ともにピークとなった。しかしその後は、この「5号機ショック」から立ち直り、さらにそれと並行して進んだ低価貸営業の普及も相まって、比較的落ち着いた状態での推移が続いている。09年からの小康状態は、全業種平均と比較しても落ち着いたもので、淘汰が一巡したとの見方がなされた。 一方で、遊技場数の減少は一貫して続いている傾向であり、特に中小ホールにしてみると倒産件数、負債総額の減少が示す景況感は体感できていない。この頃から、苦戦を強い

られているホール企業が拡大路線を進む大手ホール企業や小売業などの他業種にに売却する倒産前撤退の事例が増えており、これが倒産事例の減少につながったとみる向きが多い。 業界全体が伸長期にあった1990年代半ばまでは、ホール企業の倒産事例は「バブル処理型」など本業以外のところに原因があったが、その後は遊技機の入替えなどの設備投資をしても客数の減少傾向に歯止めが掛からない、「本業不振型」が主流になっている。

80

70

60

50

40

30

20

10

02005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018

(件)200,000 180,000 160,000 140,000 120,000 100,000 80,000 60,000 40,000 20,000 0

(百万円)

件数(左軸) 負債総額(右軸)

2019

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 合計

2017年

件数 負債総額 (百万円)

5 1 2 1 1 0 2 1 3 0 4 1 21

18,629 43 327 10 120 0 80 170 439 0

1,201 1,200 22,219

2018年

件数 負債総額 (百万円)

0 0 0 3 1 3 2 3 4 4 0 6 26

0 0 0

2,200 524 200 230 760 920 1,476 0

4,810 11,120

2019年

件数 負債総額 (百万円)

0 3 3 2 2 2 5 0 0 1 2 4 24

0 1,500 489

11,010 135 677 732 0 0

103 800 1,860 17,306

【参考】https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p190508.html

80

70

60

50

40

30

20

10

02005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018

(件)200,000 180,000 160,000 140,000 120,000 100,000 80,000 60,000 40,000 20,000 0

(百万円)

件数(左軸) 負債総額(右軸)

2019

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 合計

2017年

件数 負債総額 (百万円)

5 1 2 1 1 0 2 1 3 0 4 1 21

18,629 43 327 10 120 0 80 170 439 0

1,201 1,200 22,219

2018年

件数 負債総額 (百万円)

0 0 0 3 1 3 2 3 4 4 0 6 26

0 0 0

2,200 524 200 230 760 920 1,476 0

4,810 11,120

2019年

件数 負債総額 (百万円)

0 3 3 2 2 2 5 0 0 1 2 4 24

0 1,500 489

11,010 135 677 732 0 0

103 800 1,860 17,306

Page 34: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 34

【Data06】矢野経済研究所《パチンコ経営企業及びパチンコホール調査》

●パチンコホール経営企業数の推移

5,000 4,500 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0

H24年 2012年12月

H25年 2013年12月

H26年 2014年12月

H27年 2015年12月

H28年 2016年12月

H29年 2017年12月

廃業店舗数

パチンコホール経営企業数の推移

H30年 2018年12月

3,975 3,818

3,003

3,702 3,572 3,421 3,244

R1年 2019年12月

2,798

野経済研究所の調べによると、令和元年(2019年)12月末のホール経営企

業の数は前年から205社減の2,798社だった。 パチンコホールの経営企業数は、過去15年以上にわたって減少が続いている。2008年から2012年までは比較的減少幅が小さかったものの、2013年以降は年間100社以上のペースで減少。前年の2018年は、パチスロ5号機への移行が完了した2008年以降で最大の減少数だったが、それと比べると2019年は若干ながら踏みとどまっている。 これらの経営企業を資本や経営者などでグループ化すると、パチンコホール経営企業は2,141のグループに集約できる。その企業グループ数でいえば、2018年末から2019年末までの1年間で156グループ減少している。 また、同社の調べによると、2019年12月末時点で全国で営業しているパチンコ店は、前年比408店舗減の9,386店舗。この5年間で1,906店舗が減少している。 経営企業数や店舗数の減少は、主に1店舗経営などの小規模企業の撤退などが原因だが、

2018年2月に遊技機規則が改正されたことにより、改正前の基準で作られた遊技機は経過措置が満了したら新規則による遊技機に入替えなければならず、その費用負担が非常に重いことからパチンコ営業から撤退する企業が出始めている。大手のパチンコホール経営企業でも、入替え費用の回収が見込めない店舗を閉店させるなど、店舗の統廃合を進める動きも出ている。 2020年は新型コロナウィルスの影響や4月に全面施行された改正健康増進法に伴う禁煙化対策などの懸念材料があり、同社では、当面はパチンコホール経営企業数、パチンコ店舗数ともに減少が加速すると予測している。 なお、総務省統計局の経済センサス基礎調査の「企業等に関する集計」によると、パチンコホールの経営企業数は平成21年(2009年)が3,767社で平成26年(2014年)が4,196社となっている。また、同じく経済センサス基礎調査の「事業所に関する集計」におけるパチンコホールの数は平成21年が1万1,835店で26年が1万1,402店となっている。

【参考】https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2405

Page 35: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 35

【Data07】ダイコク電機《DK-SIS 白書 2020 年版》

●パチンコホールの売上、稼動、粗利など営業データの推移

稼動時間(時間) 売上(円) 粗利(円)

時間売上(円/時間) 時間粗利(円/時間)

2014年 4.33

22,064 3,289 5,090 760

2015年 4.19

21,070 3,136 5,080 750

2016年 4.08

19,147 2,957 4,700 730

2017年 3.95

17,984 2,810 4,550 710

2018年 3.88

17,540 2,702 4,520 700

2019年 3.85

17,377 2,661 4,510 690

対前年 ▲0.03 ▲163 ▲41 ▲10 ▲10

アウト(個)

稼動時間(時間) 売上(円) 粗利(円)

時間売上(円/時間) 時間粗利(円/時間) 総遊技機内シェア

2018年 17430 3.50

15,212 2,513 4,350 720

61.1%

2019年 17000 3.41

14,792 2,442 4,330 720

60.9%

2014年 20130 4.04

20,613 3,165 5,100 780

63.9%

2015年 19330 3.88

19,497 2,988 5,020 770

65.1%

2016年 18560 3.73

17,370 2,780 4,660 750

62.3%

2017年 17680 3.55

15,460 2,556 4,360 720

61.6%

対前年 ▲430 ▲0.09 ▲420 ▲71 ▲20 ±0

▲0.2%

アウト(枚)

稼動時間(時間) 売上(円) 粗利(円)

時間売上(円/時間) 時間粗利(円/時間) 総遊技機内シェア

2014年 9632 4.86

24,694 3,515 5,080 720

36.1%

2015年 9354 4.72

23,839 3,396 5,050 720

36.6%

2016年 9236 4.66

22,152 3,256 4,750 700

37.7%

2017年 9136 4.61

22,404 3,226 4,790 700

38.4%

2018年 8873 4.48

21,250 3,003 4,740 670

38.9%

2019年 8992 4.54

21,422 3,003 4,720 660

39.1%

対前年 +119 +0.06 +172 ±0 ▲20 ▲10

+0.2%

■DK-SIS パチンコ動向(2014年~2019年)

■DK-SIS 業界平均値(2014年~2019年)

■DK-SIS パチスロ動向(2014年~2019年)

業界総粗利規模(兆円) 遊技機購入費用(兆円) 遊技機利益規模(兆円) 遊技機購入比率 総販売台数(万台) 平均遊技機購入単価(万円)

入替回転数

2013年 3.93 1.20 2.73 30.5% 355 33.8 0.77%

2012年 3.99 1.37 2.62 34.4% 384 35.7 0.84%

2014年 3.91 1.07 2.84 27.4% 317 33.7 0.69%

2015年 3.81 1.06 2.75 27.8% 308 34.4 0.67%

2016年 3.66 0.89 2.77 24.3% 247 36.3 0.54%

2017年 3.52 0.83 2.69 23.6% 212 38.7 0.47%

2018年 3.38 0.67 2.71 19.8% 175 38.5 0.40%

2019年 3.24 0.69 2.55 21.3% 173 40.0 0.40%

1995年 4.49 0.63 3.86 14.0% 407 15.5 0.85%

■遊技機購入費用と遊技機利益推移 DK-SIS推測(1995年・2013年~2019年)

※遊技機購入費用、総販売台数に中古機は含まない ※遊技機利益は、業界総粗利から遊技機購入費用を差し引いたもの

パチンコ パチスロ 市場全体 パチンコ パチスロ 市場全体

2013年 15.7 10.0 25.7 2.44 1.49 3.93 15.3%

2012年 16.3 9.7 26.0 2.51 1.48 3.99

15.4%

2014年 15.1 10.4 25.5 2.39 1.52 3.91

15.3%

2015年 14.2 10.5 24.7 2.26 1.55 3.81

15.4%

2016年 12.5 10.2 22.7 2.10 1.56 3.66

16.1%

2017年 10.9 10.5 21.4 1.91 1.61 3.52

16.4%

2018年 10.4 10.3 20.7 1.84 1.54 3.38

16.3%

2019年 9.8 10.2 20.0 1.72 1.52 3.24

16.2%

1995年 --- --- --- 3.79 0.70 4.49 ---

■市場規模の推移 DK-SIS推測(1995年・2012年~2019年)

総売上 (兆円)

総粗利 (兆円)

粗利率(%)

【参考】https://www.daikoku.co.jp/hall/dk-sis/dk-sis_introduce/

Page 36: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 36

【Data08】日本遊技関連事業協会《ファンアンケート調査 2019》

●パチンコ・パチスロの1日あたり利用金額と上限金額

遊協が毎年行っている「ファンアンケート調査」の2019年版によると、2019

年9月から3カ月間の1日あたり平均利用額は、「1万円~3万円」が全体の4割を占めた。このボリュームゾーンを含めて3万円未満という人が7割に達している。一方の「5万円以上」は全体の1割にも満たない。ただし、前年と比較すると1万円未満の割合が減少するとともに、3万円以上の割合が増加し、利用金額平均の上昇傾向が示されている。また、上限額を決めているかどうかの設問では、利用金額が大きいほどにこれを決めていない傾向が示された。 日遊協によるファンアンケートは、2007年から毎年行われており、2019年調査は全国の日遊協会員、九遊連青年部会員の30社が協力。162ホールで2,811人のサンプルを得ている。

4.4%

9.1%

20.0%

40.3%

16.9%

8.3%

0.9%

問16 直近3ヶ月遊技時の1日の平均使用金額

【直近3カ月の1日あたりの平均利用金額】

【使用金額の上限】

29 . 1

32 . 1

36 . 8

39 . 4

29 . 3

22 . 0

9 . 2

33 . 2

30 . 4

24 . 7

27 . 5

31 . 7

25 . 2

30 . 1

27 . 3

29 . 0

25 . 8

17 . 3

13 . 2

19 . 1

16 . 8

18 . 0

17 . 9

15 . 3

18 . 2

17 . 9

16 . 4

18 . 1

14 . 8

18 . 1

17 . 4

15 . 7

19 . 9

12 . 2

51 . 9

53 . 7

39 . 0

41 . 7

52 . 2

57 . 6

75 . 1

47 . 7

50 . 0

57 . 9

47 . 1

51 . 9

55 . 8

51 . 5

55 . 8

48 . 8

59 . 5

1 . 7

1 . 1

5 . 2

2 . 1

0 . 4

2 . 4

0 . 5

0 . 9

1 . 7

1 . 0

7 . 3

1 . 7

1 . 0

1 . 1

1 . 1

2 . 3

2 . 5

( % )

/主に紙たばこ

/主に加熱式たばこ

以前は喫っていたが 、 やめた

喫煙しない

一日単位で決めている ひと月単位で決めている 決めていない 不明

【参考】http://www.nichiyukyo.or.jp/gyoukaiDB/index.php

Page 37: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 37

【Data08】日本遊技関連事業協会《ファンアンケート調査 2019》

【1日あたりの遊技時間(平日の平均)】

日における1日あたりの平均遊技時間は、利用金額の多寡にほぼ比例すると

いう、明確な調査結果が示された。なかでも特徴的なのは1日の利用金額3,000円未満の層で、遊技時間が1時間未満の人が他の金額帯に比べて3倍近い結果が出ている。この層は、「平日は遊ばない」という人の割合も他の金額帯に比べて倍以上になっている。逆に、1日に5万円以上使う層の遊技時間は「5時間以上」がもっとも多く、「3,000円未満」「3,000円~5,000円」といった少額の層の約3倍になっている。また、遊技時間の平均を「不明」とす

る層が利用金額が上がるほどに増えており、使う金額が多いほどに結果として遊ぶ時間が定まっていない様子が見て取れる。 一方、1カ月でホールに足を運ぶ平均回数では、利用金額が1日5万円以上の層は「ほぼ毎日」という回答が圧倒的に多く、他の金額帯の1.5倍になっている。逆に3,000円未満の層は「1カ月に1回未満」がかなりの高率を示しており、他の金額帯と4倍以上もの開きが示されている。ただし、利用金額別の中間層ではホールに足を運ぶ回数との目立った相関性は窺えない。

●1日あたり遊技時間と月にホールに行く平均回数

4 . 8

17 . 1

6 . 7

3 . 8

4 . 6

3 . 1

1 . 7

27 . 7

20 . 9

39 . 3

30 . 9

30 . 3

21 . 7

11 . 8

30 . 6

23 . 9

30 . 0

33 . 8

32 . 3

26 . 6

25 . 5

19 . 2

13 . 3

12 . 2

15 . 8

16 . 3

27 . 8

36 . 8

8 . 8

20 . 0

6 . 4

9 . 7

7 . 5

8 . 6

9 . 8

8 . 9

4 . 9

5 . 5

6 . 1

9 . 0

12 . 2

14 . 5

( % )

26 . 8

26 . 4

30 . 1

25 . 0

24 . 8

25 . 8

40 . 7

17 . 2

10 . 4

14 . 8

19 . 1

16 . 7

20 . 7

15 . 0

19 . 3

10 . 9

24 . 9

19 . 6

18 . 5

21 . 2

14 . 9

23 . 1

15 . 6

15 . 2

20 . 4

27 . 5

22 . 7

22 . 3

8 . 2

8 . 6

8 . 6

9 . 3

9 . 3 7 . 3

2 . 8

4 . 8

26 . 1

6 . 4 6 . 2

3 . 1

2 . 2

1 . 6

0 . 6

1 . 8

0 . 5

0 . 2 0 . 1

2 . 7

( % )

【参考】http://www.nichiyukyo.or.jp/gyoukaiDB/index.php

【直近3カ月のホールへ行く月平均回数】

4 . 8

17 . 1

6 . 7

3 . 8

4 . 6

3 . 1

1 . 7

27 . 7

20 . 9

39 . 3

30 . 9

30 . 3

21 . 7

11 . 8

30 . 6

23 . 9

30 . 0

33 . 8

32 . 3

26 . 6

25 . 5

19 . 2

13 . 3

12 . 2

15 . 8

16 . 3

27 . 8

36 . 8

8 . 8

20 . 0

6 . 4

9 . 7

7 . 5

8 . 6

9 . 8

8 . 9

4 . 9

5 . 5

6 . 1

9 . 0

12 . 2

14 . 5

( % )

26 . 8

26 . 4

30 . 1

25 . 0

24 . 8

25 . 8

40 . 7

17 . 2

10 . 4

14 . 8

19 . 1

16 . 7

20 . 7

15 . 0

19 . 3

10 . 9

24 . 9

19 . 6

18 . 5

21 . 2

14 . 9

23 . 1

15 . 6

15 . 2

20 . 4

27 . 5

22 . 7

22 . 3

8 . 2

8 . 6

8 . 6

9 . 3

9 . 3 7 . 3

2 . 8

4 . 8

26 . 1

6 . 4 6 . 2

3 . 1

2 . 2

1 . 6

0 . 6

1 . 8

0 . 5

0 . 2 0 . 1

2 . 7

( % )

Page 38: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 38

【Data08】日本遊技関連事業協会《ファンアンケート調査 2019》

●パチンコ・パチスロの継続意向

後もパチンコ、パチスロを続けたいかどうかを聞いた設問では、継続の意向

「あり」は半数以上の57%になったが、これが実際にホールに足を運んでいる人に対するアンケートであることを考えると、決して高い数値とはいえないだろう。「どちらともいえない」が35%もいることも含めて、気になる結果といえそうだ。 これを性年代別でみると、男女ともに年齢が上がるほどに継続意向が高まっている様子が示されている。逆に、20代以下はネガティブな反応が多く「そう思わない」「まったくそう思わない」を合わせると、男女ともに1割を超えた。 継続の意向がある人に聞いたその理由では、立地の利便性、スタッフの接客、ホールがきれいで居心地がいいといった環境面が上位を占めた。機種や付帯設備の利便性などよりも、

商業施設としての基本的な部分での評価が先行していることは、非常に興味深い結果といえるかもしれない。 また、「長時間遊べるから」と「短時間で遊べるから」とがともに一定数いることが示されており、時間消費型レジャーとしてのあり方に幅の広さや柔軟性が求められていることが窺われる。 なお、図表は割愛したが、この継続意向の中身をさらに細かく見ていくと性年代別の偏りが示されている。20代以下の若い世代の継続意向理由は、「遊びたい機種があるから」「機種が面白いから」といった遊技機関係が多い。女性でも若い世代は機種の好みを上げているが、「立地」「居心地」「店員の態度」といった環境面も高い割合になっている。女性の20代30代では「同行者と一緒に楽しめるから」という回答も上位に入っている。

16 . 5

12 . 0

11 . 2

15 . 8

17 . 6

20 . 4

4 . 9

8 . 5

9 . 8

15 . 4

26 . 4

40 . 4

36 . 3

36 . 1

39 . 2

42 . 6

45 . 1

28 . 5

27 . 0

34 . 7

39 . 2

46 . 3

34 . 6

37 . 3

40 . 0

37 . 1

35 . 0

27 . 4

49 . 0

50 . 6

44 . 6

44 . 5

21 . 2

5 . 0

9 . 0

9 . 0

5 . 5

3 . 5

9 . 9

8 . 4

7 . 3

3 . 4

5 . 1

3 . 1

7 . 3

5 . 5

3 . 7

3 . 0

( % )

店員の対応、態度がよいから

ホールがきれいで居心地がよいから

33.7

25.2

25.1

22.3

15.3

14.8

13.0

12.9

11.8

10.1

10.0

9.6

8.4

7.1

6.6

6.2

5.7

4.0

3.0

2.2

6.6

1.6

0.0 1 0 .0 2 0 .0 30.0 4 0 .0 (%)

継続意向あり

56.9%

とてもそう思 う そう思 う どちらともいえな い

そう思わな い

不明 まったくそう思わな い

立地や駐車場の関係でホールに行きやすいから

遊びたい機種が置いてあるから、多いから

パチンコ・パチスロに使えるお金があるから

機種が面白いから

同行者と一緒に楽しめるから

長時間遊べるから

周りにパチンコ・パチスロをする人が多いから

短時間で遊べるから

仕事に余裕ができたから

設備が充実しているから

家庭環境的にホールに行きやすくなったから

他のことに時間やお金を使いたいと思わなくなったから

よく勝てるから

データ表示機や各台計数機があるから

遊び方がわかりやすいから

お金があまりかからないから

新装開店や、新台入替が多いから

景品に魅力があるから

上記にはない

不明

【参考】http://www.nichiyukyo.or.jp/gyoukaiDB/index.php

Page 39: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 39

【Data08】日本遊技関連事業協会《ファンアンケート調査 2019》

●パチンコ・パチスロの評価【今のパチンコ機の不満点】

あまり連チャンしない 42.2 34.9

33.4 26.4

23.7 16.7

14.8 14.4 13.0

9.0

0.0 5.0 1 0 .0 1 5 .0 2 0 .0 2 5 .0 3 0 .0 35.0 4 0 .0 4 5 .0 ( % )

27.5 25.9

23.0 21.5

14.8 14.6 13.4

8.7 8.6 8.1

0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 3 5 .0 40.0 45.0 ( % )

大当たりしにくい 大当たり時の出玉が多く期待できない あまりお金をかけずに遊ぶことができない 音がうるさい 長時間遊べない 短時間で遊べない 光がまぶしい 遊び方がわかりにくい 攻略要素が弱くて面白みに欠ける

あまり連チャンしない

大当たりしにくい 大当たり時の出玉が多く期待できない

あまりお金をかけずに遊ぶことができない

音がうるさい 短時間で遊べない 光がまぶしい

遊び方がわかりにくい

攻略要素が弱くて面白みに欠ける

長時間遊べない

電気自動車用の充電設備

25.4 16.6 15.9 15.9 15.0

10.9 4.5 4.4

11.2 16.5

0.0 5.0 1 0 .0 1 5 .0 2 0 .0 2 5 .0 3 0 .0 3 5 .0 ( % )

29.6 21.9 21.4

0 .0 5 .0 10 .0 15 .0 20 .0 25 .0 30 .0 35 .0 ( % )

27.6 21.6

17.2

0 .0 5 .0 10 .0 15 .0 20 .0 25 .0 30 .0 35 .0 ( % )

女性 30 代

女性 40 代

キャッシュレスで遊技できるシステム

キャッシュレスで遊技できるシステム

遊技履歴や使用金額が逐一把握できる会員アプリ、会員カード

遊技履歴や使用金額が逐一把握できる会員アプリ、会員カード

置き引き防止、犯罪抑止のための顔認証機能付きカメラシステム インターネットショップを利用できる景品交換システム 自宅までの送迎 音楽、映画等がダウンロードできる景品交換システム

音楽、映画等がダウンロードできる景品交換システム

レンタル自転車

その他 不明

インターネットショップを利用できる景品交換システム

キャッシュレスで遊技できるシステム インターネットショップを利用できる景品交換システム

【参考】http://www.nichiyukyo.or.jp/gyoukaiDB/index.php

【今のパチスロ機の不満点】

あまり連チャンしない 42.2 34.9

33.4 26.4

23.7 16.7

14.8 14.4 13.0

9.0

0.0 5.0 1 0 .0 1 5 .0 2 0 .0 2 5 .0 3 0 .0 35.0 4 0 .0 4 5 .0 ( % )

27.5 25.9

23.0 21.5

14.8 14.6 13.4

8.7 8.6 8.1

0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 3 5 .0 40.0 45.0 ( % )

大当たりしにくい 大当たり時の出玉が多く期待できない あまりお金をかけずに遊ぶことができない 音がうるさい 長時間遊べない 短時間で遊べない 光がまぶしい 遊び方がわかりにくい 攻略要素が弱くて面白みに欠ける

あまり連チャンしない

大当たりしにくい 大当たり時の出玉が多く期待できない

あまりお金をかけずに遊ぶことができない

音がうるさい 短時間で遊べない 光がまぶしい

遊び方がわかりにくい

攻略要素が弱くて面白みに欠ける

長時間遊べない

電気自動車用の充電設備

25.4 16.6 15.9 15.9 15.0

10.9 4.5 4.4

11.2 16.5

0.0 5.0 1 0 .0 1 5 .0 2 0 .0 2 5 .0 3 0 .0 3 5 .0 ( % )

29.6 21.9 21.4

0 .0 5 .0 10 .0 15 .0 20 .0 25 .0 30 .0 35 .0 ( % )

27.6 21.6

17.2

0 .0 5 .0 10 .0 15 .0 20 .0 25 .0 30 .0 35 .0 ( % )

女性 30 代

女性 40 代

キャッシュレスで遊技できるシステム

キャッシュレスで遊技できるシステム

遊技履歴や使用金額が逐一把握できる会員アプリ、会員カード

遊技履歴や使用金額が逐一把握できる会員アプリ、会員カード

置き引き防止、犯罪抑止のための顔認証機能付きカメラシステム インターネットショップを利用できる景品交換システム 自宅までの送迎 音楽、映画等がダウンロードできる景品交換システム

音楽、映画等がダウンロードできる景品交換システム

レンタル自転車

その他 不明

インターネットショップを利用できる景品交換システム

キャッシュレスで遊技できるシステム インターネットショップを利用できる景品交換システム

【将来パチンコ店にあったら便利だと思う施設・サービス】

あまり連チャンしない 42.2 34.9

33.4 26.4

23.7 16.7

14.8 14.4 13.0

9.0

0.0 5.0 1 0 .0 1 5 .0 2 0 .0 2 5 .0 3 0 .0 35.0 4 0 .0 4 5 .0 ( % )

27.5 25.9

23.0 21.5

14.8 14.6 13.4

8.7 8.6 8.1

0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 3 5 .0 40.0 45.0 ( % )

大当たりしにくい 大当たり時の出玉が多く期待できない あまりお金をかけずに遊ぶことができない 音がうるさい 長時間遊べない 短時間で遊べない 光がまぶしい 遊び方がわかりにくい 攻略要素が弱くて面白みに欠ける

あまり連チャンしない

大当たりしにくい 大当たり時の出玉が多く期待できない

あまりお金をかけずに遊ぶことができない

音がうるさい 短時間で遊べない 光がまぶしい

遊び方がわかりにくい

攻略要素が弱くて面白みに欠ける

長時間遊べない

電気自動車用の充電設備

25.4 16.6 15.9 15.9 15.0

10.9 4.5 4.4

11.2 16.5

0.0 5.0 1 0 .0 1 5 .0 2 0 .0 2 5 .0 3 0 .0 3 5 .0 ( % )

29.6 21.9 21.4

0 .0 5 .0 10 .0 15 .0 20 .0 25 .0 30 .0 35 .0 ( % )

27.6 21.6

17.2

0 .0 5 .0 10 .0 15 .0 20 .0 25 .0 30 .0 35 .0 ( % )

女性 30 代

女性 40 代

キャッシュレスで遊技できるシステム

キャッシュレスで遊技できるシステム

遊技履歴や使用金額が逐一把握できる会員アプリ、会員カード

遊技履歴や使用金額が逐一把握できる会員アプリ、会員カード

置き引き防止、犯罪抑止のための顔認証機能付きカメラシステム インターネットショップを利用できる景品交換システム 自宅までの送迎 音楽、映画等がダウンロードできる景品交換システム

音楽、映画等がダウンロードできる景品交換システム

レンタル自転車

その他 不明

インターネットショップを利用できる景品交換システム

キャッシュレスで遊技できるシステム インターネットショップを利用できる景品交換システム

【将来パチンコ店にあったら便利だと思う施設・サービス(性年代別抜粋 /上位 3項目)】

あまり連チャンしない 42.2 34.9

33.4 26.4

23.7 16.7

14.8 14.4 13.0

9.0

0.0 5.0 1 0 .0 1 5 .0 2 0 .0 2 5 .0 3 0 .0 35.0 4 0 .0 4 5 .0 ( % )

27.5 25.9

23.0 21.5

14.8 14.6 13.4

8.7 8.6 8.1

0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 3 5 .0 40.0 45.0 ( % )

大当たりしにくい 大当たり時の出玉が多く期待できない あまりお金をかけずに遊ぶことができない 音がうるさい 長時間遊べない 短時間で遊べない 光がまぶしい 遊び方がわかりにくい 攻略要素が弱くて面白みに欠ける

あまり連チャンしない

大当たりしにくい 大当たり時の出玉が多く期待できない

あまりお金をかけずに遊ぶことができない

音がうるさい 短時間で遊べない 光がまぶしい

遊び方がわかりにくい

攻略要素が弱くて面白みに欠ける

長時間遊べない

電気自動車用の充電設備

25.4 16.6 15.9 15.9 15.0

10.9 4.5 4.4

11.2 16.5

0.0 5.0 1 0 .0 1 5 .0 2 0 .0 2 5 .0 3 0 .0 3 5 .0 ( % )

29.6 21.9 21.4

0 .0 5 .0 10 .0 15 .0 20 .0 25 .0 30 .0 35 .0 ( % )

27.6 21.6

17.2

0 .0 5 .0 10 .0 15 .0 20 .0 25 .0 30 .0 35 .0 ( % )

女性 30 代

女性 40 代

キャッシュレスで遊技できるシステム

キャッシュレスで遊技できるシステム

遊技履歴や使用金額が逐一把握できる会員アプリ、会員カード

遊技履歴や使用金額が逐一把握できる会員アプリ、会員カード

置き引き防止、犯罪抑止のための顔認証機能付きカメラシステム インターネットショップを利用できる景品交換システム 自宅までの送迎 音楽、映画等がダウンロードできる景品交換システム

音楽、映画等がダウンロードできる景品交換システム

レンタル自転車

その他 不明

インターネットショップを利用できる景品交換システム

キャッシュレスで遊技できるシステム インターネットショップを利用できる景品交換システム

Page 40: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 40

【Data9】日本遊技関連事業協会《パチスロプレイヤー調査 2019》

●パチスロ参加人口の推移

遊協の「パチンコ・パチスロファンファンアンケート調査」の付属調査として、

パチスロ機の供給団体である日電協と日工組回胴部会の協力を得て行っている「パチスロプレイヤー調査」は、遊技機規則の改正に伴う5号機から6.0号機への移行が進む中で、パチスロの「参加人口」「参加率」「頻度」「満足度」の経年変化を確認し、遊技者の動向や考え方を把握するために実施している。 それによると、2019年のパチスロ参加人口は前年比約150万人増の809.4万人で、一昨年レベルまで回復した。この回復は、新規則機である6.0号機の持つ第一印象の良さや旧基準5号機の打ち納めによるものと考えられることから、パチスロ参加人口を維持・拡大するためには、旧基準5号機が市場から完全になくなる前に、現状の6号機の出玉性能面における改善などの検討・対策が必要になりそうだ。

 年代別にみると、参加人口が大幅に回復したのは30代以下で、「10代・20代」で約53万人増、「30代」で約43万人の増となった。参加状況として「この1年以内に始めた」割合が低いことから、新規層ではなく再開層による増加であることが窺われる。30代以下の人口が増加した要因については、「使えるお金や時間が増えた」や「誘われた」などが考えられる。一方で「勝ちやすくなった」割合が前年よりも減少したことや、2019年末の旧基準5号機の撤去で遊技をやめたいと回答している層がいることから、2021年1月末の5号機撤去時における参加人口の減少が懸念される。 休止者層の深堀分析では、休止直前の遊技頻度について全体の4割近くが「年に1回以下」で、低頻度からの離脱が多い。休止歴が直近であるほど「勝ちにくい」「お金がかかる」「おもしろい機種がない」の回答割合が高い。

Page 41: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 41

【Data9】日本遊技関連事業協会《パチスロプレイヤー調査 2019》

51 . 9

26 . 1 31 . 8

16 . 8

27 . 6

13 . 1 12 . 7 8 . 4 11 . 7

4 . 2 11 . 2 7 . 7 8 . 9

3 . 6

46 . 3 34 . 4

29 . 9 27 . 7 21 . 1 17 . 7 16 . 3 16 . 3 15 . 2 13 . 1

9 . 0 8 . 9 7 . 8 2 . 2

0 %

20 %

40 %

60 %

)

勝てなかった

(勝ちにくく感じた)

(思ったよりも)

お金がかかった

一撃のボーナス

(AT)獲得枚数が

期待できない感じがした

有利区間(の上限枚数や

ゲーム数)の仕組みが

好きではない

連荘に期待できない

感じがした

6・0号機以前の機種に比べて、

通常時の遊技でコイン持ちが

悪くなったと感じた

大当たり中が

面白くなかった

高純増のAT機の

スペックに魅力を

感じなかった

機種の特性を知らないと

損をしそうに感じた

ゲーム性の仕組みが

単調でつまらない

感じがした

好きなコンテンツ

ではなかった

やめどきが

分かりにくそうだった

ゲーム性の仕組みが

複雑で難しく、

つまらないと感じた

その他

パチスロで

最も遊んでいる

タイプ別

性年代別

6号機

遊技

理解度別

現行プレイヤー層 18年全体 現行プレイヤー層 18年全体 10代・20代 30代 40代 50代以上 20円ノーマルタイプ 20円のAT機/ART機 20円であれば機種タイプ不問 低貸しのノーマルタイプ 低貸しのAT機/ART機 低貸しであれば機種タイプ不問 ほぼ理解している ある程度理解している あまり理解していない 理解していない/気にしたことない

201 250 36 70 62 52 85 60 18 12 53 21 49 66 75 60

51.9 46.3 34.5 51.6 42.1 52.6 45.4 50.2 37.4 38.7 48.5 44.9 67.5 49.8 39.3 33.6

26.1 34.4 28.7 20.9 48.0 39.2 34.2 32.1 26.6 31.2 41.5 33.1 25.7 45.0 27.9 38.2

31.8 29.9 36.0 29.7 30.3 25.6 31.5 31.9 33.6 20.1 31.4 16.8 24.5 31.8 34.3 26.7

16.8 27.7 33.3 24.6 36.2 17.8 28.2 31.0 40.4 46.1 22.6 8.0 46.4 36.1 15.0 19.1

27.6 21.1 24.0 17.7 28.0 15.4 18.6 30.8 35.7 20.1 15.6 6.2 16.6 24.2 21.9 20.5

13.1 17.7 17.1 20.4 14.6 18.5 12.4 16.1 34.7 35.8 14.3 27.4 9.8 18.2 31.7 6.3

12.7 16.3 19.4 14.0 18.9 14.0 9.2 15.5 47.8 39.9 11.5 18.7 8.8 13.6 24.6 15.0

8.4 16.3 11.3 13.9 22.8 15.0 13.5 11.0 38.6 24.2 17.8 15.6 9.5 12.6 21.6 19.3

11.7 15.2 .5.4 24.8 14.3 11.0 7.3 18.6 21.8 20.1 19.2 19.2 19.2 9.7 21.0 10.6

4.2 13.1 8.5 16.8 17.3 6.7 10.1 7.7 38.8 24.2 12.2 14.9 12.3 9.0 14.9 16.0

11.2 9.0 4.2 8.0 5.7 17.5 7.4 11.5 8.5 18.2 5.4 12.7 6.9 5.3 2.5 23.0

7.7 8.9 15.4 7.0 7.7 8.1 12.2 9.5 -

2.1 7.5 8.3 3.9 5.9 12.0 12.3

8.9 7.8 -

7.0 10.3 11.3 4.1 4.2 13.7 33.0 7.4 14.5 -

6.8 12.0 10.1

3.6 2.2 5.4 -

4.3 0.4 3.1 3.7 1.4 -

0.8 -

4.9 4.1 -

0.8

●パチスロ6.0号機の非継続遊技意向の理由

技機規則の改正によって射幸性が抑制されたパチスロ6.0号機について、非継

続遊技意向の理由を聞いた設問では、「勝てなかった(勝ちにくく感じた)」と答えた人が2018年より5ポイント以上低下したが、それでも最も高い数値になった。以下「お金がかかった」「一撃のボーナス(AT)獲得枚数が期待できない」と続いている。 遊技機の持つスペックに関しては、機種性能を理解している層ほど「有利区間の仕組みが好きではない」「高純増のAT機のスペックに、魅力を感じなかった」「ゲーム性の仕組みが単調でつまらない感じがした」が前年よりも上昇しており、6号機のスペック面での不満が全面に出ている。また、6.0号機への理解度の低い層は、コイン持ちの悪さ、大当り中や高純増ATのつまらなさを感じている。6.0号

機の機種特性をまったく理解せず、気にしたことがないという層ではコンテンツの好き嫌いが優先されている。 6.0号機の遊技動機としてはコンテンツや一撃性、高純増ATが選ばれているが、機種への理解が深まるにつれて勝ちにくさを感じることから、今後は遊びたくないと考える遊技者が出てくる可能性を高めている。この要因は主に一撃の出玉や有利区間の上限など、6号機からの新たな仕様が関係しており、この仕様に「納得できない」とする人が4割以上もいて、しかも理解度の高い層ほどその割合が高い。これまで、長くコアなファンに下支えされてきたパチスロ営業が直面している不安材料であることは間違いなく、旧基準5号機が市場から完全になくなる前に、現状の6号機の出玉性能面における改善などの検討が求められる。

Page 42: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 42

【Data10】貯玉補償基金《貯玉補償基金加盟状況》

●都道府県別の貯玉補償基金への加盟状況(2020年 6月末現在)

【参考】https://www.chodama.or.jp/hosho_member/

レイヤーが獲得した遊技球や遊技メダルを一時的に賞品と交換

することを保留し、そのままパチンコ店に預けておくことで、次回来店時にそれを使って遊技することを可能とした「貯玉/貯メダル・再プレーシステム」は、1993年に警察庁が示した「利用者の保護措置と適正な運用が担保されることを前提に推奨する」という見解を基に運用されている。 この貯玉/貯メダルのデータがホール内だけで管理されていると、利用者に対して正確性を証明することができないほか、システム障害や災害等によってデータが消失してしまう危険性があることから、ホール経営者以外の第三者が管理し、安全性と公明性を保つ仕組みにしている。ホール経営法人の破綻等があって、利用者の貯玉/貯メダルの賞品交換ができなくなる事態に備え、ホールと貯玉/貯メダルのデータを管理する第三者管理事業者等から拠出金を預かり、貯玉/貯メダルを補償する制度も導入している。 補償は一般社団法人貯玉補償基金が行い、その加盟店はホームページで公開。各店舗ごとの補償金額は上限が設けられている。

〈ホームページアドレス〉https://www.chodama.or.jp

管区 都道府県

北 海 道

東   北

関     東

中 

 部

近   畿

中  国

四 国

九   州

加盟店数

179 24 41 56 25 325 88 94 158 71 68 115 594 622 140 117 95 344 276 390 114 44 129 198 1,847 59 60 46 83 343 86 677 83 88 535 246 44 55

1,051 33 44 95 135 82 389 48 47 72 55 222 223 42 92 94 67 83 110 60 771

6,498

札 幌方面 函 館方面 旭川方面 釧路方面 北見方面 小   計 青 森 県 岩 手 県 宮 城 県 秋 田 県 山 形 県 福 島 県 小   計 東 京 都 茨 城 県 栃 木 県 群 馬 県 埼 玉 県 千 葉 県 神 奈川県 新 潟 県 山 梨 県 長 野 県 静 岡 県 小   計 富 山 県 石 川 県 福 井 県 岐 阜 県 愛 知 県 三 重 県 小   計 滋 賀 県 京 都 府 大 阪 府 兵 庫 県 奈 良 県 和 歌山県 小   計 鳥 取 県 島 根 県 岡 山 県 広 島 県 山 口 県 小   計 徳 島 県 香 川 県 愛 媛 県 高 知 県 小   計 福 岡 県 佐 賀 県 長 崎 県 熊 本 県 大 分 県 宮 崎 県 鹿 児島県 沖 縄 県 小   計 総   計

Page 43: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 43

【Data11】全日本遊技事業協同組合連合会《都府県方面遊技業協同組合加盟店舗》

500 400 300 200 100 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900

1,000 1,100 1,200 1,300

新規店舗数

廃業店舗数

営業店舗数 ぱちんこ遊技機 回胴式遊技機 その他遊技機 総台数

H19年1月末 H30年12月末 増減 減少率 13,537店

2,781,778台 1,842,507台 3,290台

4,627,575台

9,237店 2,420,622台 1,537,510台

37台 3,958,169台

31.8% 13.0% 16.6% 98.9% 14.5%

▲4,300店 ▲361,156台 ▲304,997台 ▲3,253台

▲669,406台

■統計開始以来の増減

【年間の新規店舗数、廃業店舗数の推移】

【都府県方面遊協組合加盟店舗数(各年12月末時点)】

平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成30年 令和01年

(2007)

(2008)

(2009)

(2010)

(2011)

(2012)

(2013)

(2014)

(2015)

(2016)

(2017)

(2018)

(2019)

12,594 11,964 11,672 11,522 11,314 11,177 10,953 10,661 10,325 10,011 9,681 9,237 8,886

327 279 247 249 197 207 195 173 148 142 123 111 81

1,257 911 532 398 332 362 434 426 507 436 452 571 437

2,764,109 2,831,788 2,927,190 2,926,898 2,861,545 2,804,496 2,759,090 2,700,898 2,653,593 2,576,278 2,505,068 2,420,622 2,370,586

1,557,661 1,380,821 1,266,494 1,276,552 1,349,015 1,436,842 1,479,807 1,505,557 1,516,969 1,541,556 1,555,137 1,537,510 1,529,980

1,434 168 156 156 156 156 156 156 156 103 37 37 37

4,323,204 4,212,777 4,193,840 4,203,606 4,210,716 4,241,494 4,239,053 4,206,611 4,170,718 4,117,937 4,060,242 3,958,169 3,900,603

営業店舗数 新規店 廃業店 ぱちんこ機 回胴式遊技機 その他 総台数

※店舗数、遊技機台数等は休業店舗分を含む組合と含まない組合とがある。

H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 R01

●各都府県方面の遊技業組合の加盟店舗数推移

【参考】http://www.zennichiyuren.or.jp

Page 44: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 44

【Data12】全日本遊技事業協同組合連合会《ホールにおける電気使用量調査》

500万t 480万t 460万t 440万t 420万t 400万t 380万t 360万t 340万t 320万t 300万t

2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度

07年度 08年度 09年度 10年度 11年度

■対象ホール数に換算したCO2排出量の推移

■CO2排出量「原単位」の推移

471万t

461万t447万t

434万t

対象ホール数 有効回答数 カバー率 総電気使用量 CO2排出量 対象ホール数換算 排出量/延床面積 排出量/台数

12,298店 9,449店 76.8%

79.9億kWh 362万t 471万t 409.0kg 1032.2kg

11,805店 9,435店 79.9%

81.3億kWh 368万t 461万t 364.8kg 1064.7kg

11,579店 9,512店 82.1%

81.1億kWh 367万t 447万t 372.6kg 1054.9kg

11,452店 9,451店 82.3%

78.9億kWh 357万t 434万t 388.9kg 1042.0kg

11,305店 8,960店 79.3%

72.4億kWh 328万t 414万t 342.0kg 931.5kg

2012年度 2013年度 11,137店 9,705店 80.6%

73.2億kWh 332万t 412万t 336.9kg 889.0kg

10,898店 9,097店 81.3%

71.9億kWh 326万t 401万t 346.7kg 903.5kg

※1 CO2排出量(電気事業連合会公表値)=0.453kg-CO2/kWh(07年度実績) ※2「排出量/延床面積」=1平方メートル当たりの年間CO2排出量 ※3「排出量/台数」=遊技機1台当たりの年間CO2排出量

322万t

12年度 13年度

414万t 412万t

1,200kg 1,100kg 1,000kg 900kg 800kg 700kg 600kg 500kg 400kg 300kg 200kg 100kg 0kg

1032.2kg

1064.7kg

1054.9kg

1042.0kg

409.0kg364.8kg 372.3kg 388.9kg 346.7kg

903.5kg

342.0kg 336.9kg

931.5kg 889.0kg

14年度

07年度 08年度 09年度 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度

401万t

770.7kg

287.2kg

832.6kg

316.5kg

15年度

367万t

15年度

364万t

16年度

16年度

313.0kg 314.9kg 311.7kg

836.4kg

17年度

352万t

837.0kg

15%削減

「環境自主行動計画」 07年度を基準年に5年で15%のCO2排出量を削減する。

「低炭素社会実効計画」 07年度を基準年に2030年度までに22%のCO2排出量を削減する。

遊技機1台当たりの年間CO2排出量

1平方メートル当たりの年間CO2排出量

18年度

17年度 18年度

350万t

824.6kg

22%削減

●パチンコ店における電気使用量の推移

日遊連がまとめた全国のホールにおける電気使用量調査によると、2018年度

の総電気使用量は63億7,548万5,258kWhで、これをCO2排出量に算定すると約289万トンだった。調査対象ホール数(9,195店)に換算した場合のCO2排出量の推計値は約322万トンで、前年度比8%の大幅減になっている。 節電効率の変化を示す「原単位」でも、営業所1平米当たりのCO2排出量が7.9%減の287.2キログラムだったほか、遊技機1台当たりのCO2排出量も6.5%減の770.7キログラムだった。原単位は14年度調査以降、4年連続

で足踏み状態が続いており、東日本大震災の発生を機に加速したホールにおける節電施策への取組みが、ここにきて一巡したことが窺われていた。 全日遊連は2007年度から始めた環境自主行動計画で、5年で15%のCO2排出量の削減目標を策定。区切りに設定された12年度のCO2排出量は、推計値で12.6%の削減に留まっていた。その後、新たに策定した自主行動計画「低炭素社会実行計画」では、2030年度までに07年度比22%の削減目標を設定し、こちらは15年度調査の時点で前倒しで達成されている。

【参考】http://www.zennichiyuren.or.jp/activity/release/ondanka_index/23.html

Page 45: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 45

【Data13】全日本社会貢献団体機構《社会貢献、社会還元の実施状況調査結果》

2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年

7,018件 6,787件 7,391件 7,809件 8,196件 8,147件 8,050件 9,917件 9,001件 9,626件 10,100件 10,008件 11,262件 11,383件 12,137件 12,777件

18億2432万2912円 16億7990万7077円 16億5551万9638円 16億6290万2764円 15億0048万4188円 14億4634万9788円 14億4553万2864円 44億7429万6572円 16億8329万4670円 17億2355万2305円 16億1607万8057円 15億1431万5342円 16億9723万5537円 14億1202万2421円 17億0203万7305円 14億7196万5083円

14億7271万5931円 13億6522万0954円 12億5276万5919円 12億7028万1848円 11億4006万9928円 10億4622万0093円 10億9864万1959円 40億2137万5225円 13億4038万4349円 12億8478万7231円 12億7667万8094円 11億6409万8136円 13億3887万8234円 11億0458万8129円 13億5920万0181円 11億4981万1672円

3億5160万6981円 3億1468万6123円 4億0275万3719円 3億9262万0916円 3億6041万4260円 4億0012万9695円 3億4689万0905円 4億5292万1347円 3億4291万0321円 4億3876万5074円 3億3939万9963円 3億5021万7206円 3億5835万7303円 3億0743万4292円 3億4283万7124円 3億2215万3411円

年 件数 拠出総額 内  訳 現 金 物 品

全日遊連、都府県方面遊協、支部組合、ホールの社会還元拠出状況

【拠出内容内訳】 【拠出元内訳】

社会福祉 28.8%

地域貢献 24.2%

災害救助 8.9%

交通 1.8%

暴排 2.7% 学術・文化 6.2%

その他 5.9% AJOSC 3.3%

防犯 12.0%

青少年育成 9.6%

都府県方面 28.4% ホール

54.9%

支部 13.4%

●全日遊連傘下の組合及びホールの社会還元拠出状況

2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年

7,018件 6,787件 7,391件 7,809件 8,196件 8,147件 8,050件 9,917件 9,001件 9,626件 10,100件 10,008件 11,262件 11,383件 12,137件 12,777件

18億2432万2912円 16億7990万7077円 16億5551万9638円 16億6290万2764円 15億0048万4188円 14億4634万9788円 14億4553万2864円 44億7429万6572円 16億8329万4670円 17億2355万2305円 16億1607万8057円 15億1431万5342円 16億9723万5537円 14億1202万2421円 17億0203万7305円 14億7196万5083円

14億7271万5931円 13億6522万0954円 12億5276万5919円 12億7028万1848円 11億4006万9928円 10億4622万0093円 10億9864万1959円 40億2137万5225円 13億4038万4349円 12億8478万7231円 12億7667万8094円 11億6409万8136円 13億3887万8234円 11億0458万8129円 13億5920万0181円 11億4981万1672円

3億5160万6981円 3億1468万6123円 4億0275万3719円 3億9262万0916円 3億6041万4260円 4億0012万9695円 3億4689万0905円 4億5292万1347円 3億4291万0321円 4億3876万5074円 3億3939万9963円 3億5021万7206円 3億5835万7303円 3億0743万4292円 3億4283万7124円 3億2215万3411円

年 件数 拠出総額 内  訳 現 金 物 品

全日遊連、都府県方面遊協、支部組合、ホールの社会還元拠出状況

【拠出内容内訳】 【拠出元内訳】

社会福祉 28.8%

地域貢献 24.2%

災害救助 8.9%

交通 1.8%

暴排 2.7% 学術・文化 6.2%

その他 5.9% AJOSC 3.3%

防犯 12.0%

青少年育成 9.6%

都府県方面 28.4% ホール

54.9%

支部 13.4%

日遊連が中心となって設立した全日本社会貢献団体機構(AJOSC)では、子

どもの健全育成や災害復興を行う団体等への助成事業のほか、遊技場組合やホール経営企業が全国各地で実施している各種の社会貢献活動の中から、社会的有用性、継続性、波及効果などを基準にした顕彰事業を行っている。 そのAJOSCの集計によると、2019年中に全日遊連及び各都府県方面遊協、支部組合、傘下のホールが行った社会貢献の実積は、総額

で14億7197万円。災害が多発した2018年より減少したが、2つの台風被害が大きかったこともあって2017年よりは上回っている。 また、各種ボランティア活動も積極的に行われており、2019年は地域の清掃や献血活動、パトロール、災害ボランティアといった活動が過去最多の3,589件の報告があった。※全日本社会貢献団体機構は2019年11月にパチンコ・パチスロ依存問題の予防と解決に取り組む事業と研究への支援に積極的に取り組むため、「一般社団法人 パチンコ・パチスロ社会貢献機構(POSC)」に改組した。

【参考】https://posc.or.jp

Page 46: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 46

【Data14】国税庁《平成 30事務年度における法人税等の調査事績》

46.2%

39.5%

49.4%

47.5%

47.5%50.3%

51.0%

49.1%

50.1%

46.4%

48.7%

40.4%

31.9%29.8%

(不正発見割合)

11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年

60%

50%

40%

30%

20%

10%

0%

ワースト順位

(1件当たり不正所得金額)

11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年

6000万円

5000万円

4000万円

3000万円

2000万円

1000万円

0円

3266万3773万

4525万

5611万5219万

4206万

4357万

3447万2808万

5364万

3816万

4699万

4247万

5039万

2   2   1   2   2   2   2   2   2   2   2   2   3   2   3   2   3   7   7   7

ワースト順位 4   2   1   3   3   2   1   3   4   1   6   1   1   2   1   1   2   4   2   425年

25年

29.0%

5373万

26年

26年

5721万

27年 28年 29年 30年

27年 28年

4895万

3081万

28.6%

29.6%32.7%

29年 30年

4929万

3063万

29.2%

27.8%

1件当たりの不正脱漏所得金額の大きな10業種12345678910

輸入その他の化学工業製造産業用電気機械器具製造パチンコその他の卸売物品賃貸建売、土地売買自動車・同付属品製造再生資源卸売精密機械器具卸売

43,853千円42,368千円31,456千円30,629千円26,731千円24,418千円22,568千円22,123千円21,929千円21,924千円

(-)(-)(-)(2)(-)(-)(4)(6)(-)(-)

不正発見割合の高い10業種12345678910

バー・クラブ外国料理大衆酒場、小料理その他の飲食自動車修理土木工事パチンコ職別土木建築工事一般土木建築工事管工事

70.3%46.7%46.3%42.7%29.2%28.4%27.8%26.9%26.9%26.9%

(1)(2)(3)(4)(9)(5)(7)(8)(10)(-)

※カッコ内は前事務年度の順位※カッコ内は前事務年度の順位

●法人税等の調査事績におけるパチンコ店のワースト順位

税庁が発表した平成30事務年度における法人税等の調査事績によると、不正

発見割合の高い業種でパチンコは27.8%でワースト7位だった。前年も29.2%で同じワースト7位だった。 パチンコ業の不正発見割合は平成13年度にワースト1位になって以降、翌14年度から9年連続でワースト2位が続き、ワースト1位が続く「バー・クラブ」とともに定位置ともいえる状態が続いていた。不正発見割合も50%の

ラインで上下する展開が続いていたが、23年度調査以降、これが改善。このところは30%のラインを挟んで推移しており、ワースト順位も3年連続で7位になっている。 一方の1件当たりの不正所得金額は3,063万円でワースト4位だった。前回の4,929万円、ワースト2位から若干の改善をみせたが、パチンコはここでも数少ない固定業種になっている。結果、率、額ともに毎年ワーストランキングに入る業種はパチンコだけになっている。

【参考】https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2019/hojin_shinkoku/index.htm

Page 47: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 47

【Data15】保安通信協会《型式試験実施状況》

(機種数)

H11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

250

518

300326

396361335

203

430

191

2018R1201920172016201520142013201220112010200920082004 200520032002200120001999 20072006

●パチンコ機、パチスロ機の型式試験適合数の推移

4月 1月 (%)

2月 3月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

12.9

46.8

16.3

29.2 41.7

56.850.0

27.4 22.5 19.4

50.5

22.523.115.2

24.1 22.4

51.4

46.5

50.6

21.8

39.8

24.2

34.3

28.4

102030

5040

60708090100

(適合率 %) 令和元年(2019年)の保通協型式試験適合率の推移

技機の型式試験を行う保安通信協会(保通協)がまとめたところによると、

令和元年(2019年)はパチンコ機の年間適合数が前年比95機種増の430機種と大幅に増加した一方、パチスロ機は12機種減の191機種に留まった。パチスロ機の年間適合数が200機種を下回るのは、いわゆる5号機ショックに見舞われた平成17年以来、14年ぶりの低水準。 パチスロ機の適合機種数が減った最大の要因は、その適合率の低さにある。最低となった1月の12.9%を筆頭に、20%割れが4回、残りも全て20%台に低迷している。その結果、令和元年におけるパチスロ機の年間適合率は、前年比10.2ポイント悪化した20.9%に留まり、4年連続で前の年を下回っている。 一方、年間の適合数を大幅に伸ばしたパチンコ機でも、適合率自体は前年比6.5ポイント減の43.5%と悪化した。適合数の上昇は、多品種少ロット化というメーカー戦略の進行に伴い、保通協への持ち込み数が大幅に増えたためと思われる。平成30年のパチンコ機の持

ち込み数が710機種だったのに対し、令和元年は942機種に増えている。 遊技機規則の改正に伴い、ポテンシャルの低下した遊技機ではホールの新台購入意欲を喚起できないことから、メーカー側はギリギリの設計値で遊技機を開発する傾向が強い上、保通協の試験方法に関する課題もあって、適合率がなかなか上がらないという展開になっている。保通協の限られた申請枠の確保は抽選で行われているが、規則改正以来、この時点ですでに狭き門になっており、各社、苦戦を強いられている。

【参考】http://www.hotsukyo.or.jp/examination.html

Page 48: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 48

【Data16】日本遊技機工業組合、日本電動式遊技機工業協同組合《新台証紙発行枚数》

●遊技機メーカー団体の新台証紙発行枚数の推移ぱちんこ機証紙枚数の推移 回胴式遊技機証紙枚数の推移

平成22年度 約256万枚 平成23年度 約276万枚 平成24年度 約240万枚 平成25年度 約207万枚 平成26年度 約214万枚 平成27年度 約183万枚 平成28年度 約175万枚 平成29年度 約133万枚 平成30年度 約125万枚 令和元年度 約132万枚

平成22年度 634,585枚 平成23年度 976,287枚 平成24年度 1,025,492枚 平成25年度 759,126枚 平成26年度 802,642枚 平成27年度 665,377枚 平成28年度 603,554枚 平成29年度 409,988枚 平成30年度 336,305枚 令和元年度 410,984枚

年度 発行枚数 年度 発行枚数

300

250

200

150

100

50

0

回胴式遊技機新台証紙発給枚数:平成18年度から日電協証紙発給枚数(パチコンを含む)に、日工組の回胴式 遊技機証紙発給分を加えた。なお、両団体の非加盟メーカー分は含まれないので、総出荷台数とは一致しない。

回胴式遊技機設置台数

(万台)

(万台)

500 450 400 350 300 250 200 150 100 50 0 H2 3 4 5

6 7 8 9 11 1210

パチンコ新台証紙発給枚数 13 14 15 16 17

パチンコ機設置台数

18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

ぱちんこ機証紙枚数の推移グラフ

回胴式遊技機証紙枚数の推移グラフ

※日工組によるぱちんこ機の新台証紙発給枚数 ※日電協による回胴式遊技機の新台証紙発給枚数

R1

H2 3 4 5 6 7 8 9 11 1210 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 R1

【参考】http://nikkoso.jp http://www.nichidenkyo.or.jp

Page 49: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 49

【Data17】全国遊技機商業協同組合連合会、回胴式遊技機商業協同組合《確認証紙発給状況》

●中古遊技機流通時の確認証紙発行枚数の推移全商協確認証紙(中古用)発給状況 回胴遊商確認証紙(中古用)発給状況

平成24年度 603,782 1,205,392 53%  47%平成25年度  597,847 1,078,725 55%  45%平成26年度  609,297 1,109,620 51%  49%平成27年度  634,601 1,113,316 48%  52%平成28年度  606,824 994,039 48%  52%平成29年度  618,800 1,002,723 46%  54%平成30年度  510,559 777,177 46%  54%令和元年度  518,126 786,988 42%  58%

年度 件数 発行枚数 販売/チェーン店比率販売 チェーン店

平成24年度 228,532 504,424 53% 47%平成25年度 268,100 487,353 55% 45%平成26年度 270,079 491,123 52% 48%平成27年度 307,332 536,716 46% 54%平成28年度 319,183 523,310 44% 56%平成29年度 350,363 535,925 40% 60%平成30年度 270,437 376,857 45% 55%令和元年度 256,864 381,661 42% 58%

年度 件数 発行枚数 販売/チェーン店比率販売 チェーン店

パチンコ台の中古機流通量確認証紙(中古用)とは、中古遊技機を営業所へ設置した際に点検確認が適正に行われた証として貼り付けるもので、発給枚数から中古遊技機の流通量を推測することができる。

パチスロ台の中古機流通量確認証紙(中古用)とは、中古遊技機を営業所へ設置した際に点検確認が適正に行われた証として貼り付けるもので、発給枚数から中古遊技機の流通量を推測することができる。

※全商協の中古確認証紙発給枚数は販売、チェーン店移動、キャンセルをくわえたもの

200

180

160

140

120

100

80

60

40

20

0

60

50

40

30

20

10

0

回胴式遊技機中古確認証紙発給枚数(パチコンを含む)。平成18年度まで日電協、平成19年度から回胴遊商の集計※なお、平成24年度分については、平成24年4月~12月までの数値となっている

H2 3 4 5 6 7 8 9 11 1210 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

26 27 28 29 30

H2 3 4 5 6 7 8 9 11 1210 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

ぱちんこ機確認証紙枚数の推移グラフ

回胴式遊技機確認証紙枚数の推移グラフ

(万枚)

(万枚)

R1

R1

全商協確認証紙(中古用)発給状況 回胴遊商確認証紙(中古用)発給状況

平成24年度 603,782 1,205,392 53%  47%平成25年度  597,847 1,078,725 55%  45%平成26年度  609,297 1,109,620 51%  49%平成27年度  634,601 1,113,316 48%  52%平成28年度  606,824 994,039 48%  52%平成29年度  618,800 1,002,723 46%  54%平成30年度  510,559 777,177 46%  54%令和元年度  518,126 786,988 42%  58%

年度 件数 発行枚数 販売/チェーン店比率販売 チェーン店

平成24年度 228,532 504,424 53% 47%平成25年度 268,100 487,353 55% 45%平成26年度 270,079 491,123 52% 48%平成27年度 307,332 536,716 46% 54%平成28年度 319,183 523,310 44% 56%平成29年度 350,363 535,925 40% 60%平成30年度 270,437 376,857 45% 55%令和元年度 256,864 381,661 42% 58%

年度 件数 発行枚数 販売/チェーン店比率販売 チェーン店

パチンコ台の中古機流通量確認証紙(中古用)とは、中古遊技機を営業所へ設置した際に点検確認が適正に行われた証として貼り付けるもので、発給枚数から中古遊技機の流通量を推測することができる。

パチスロ台の中古機流通量確認証紙(中古用)とは、中古遊技機を営業所へ設置した際に点検確認が適正に行われた証として貼り付けるもので、発給枚数から中古遊技機の流通量を推測することができる。

※全商協の中古確認証紙発給枚数は販売、チェーン店移動、キャンセルをくわえたもの

200

180

160

140

120

100

80

60

40

20

0

60

50

40

30

20

10

0

回胴式遊技機中古確認証紙発給枚数(パチコンを含む)。平成18年度まで日電協、平成19年度から回胴遊商の集計※なお、平成24年度分については、平成24年4月~12月までの数値となっている

H2 3 4 5 6 7 8 9 11 1210 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

26 27 28 29 30

H2 3 4 5 6 7 8 9 11 1210 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

ぱちんこ機確認証紙枚数の推移グラフ

回胴式遊技機確認証紙枚数の推移グラフ

(万枚)

(万枚)

R1

R1

【参考】http://www.zenshokyo.jp https://www.kaidou.or.jp

Page 50: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 50

【Data18】経済産業省《工業統計調査》

13,00012,00011,00010,0009,0008,0007,0006,0005,0004,0003,0002,0001,0000

1301201101009080706050403020100

19 20

平成11年平成12年平成13年平成14年平成15年平成16年平成17年平成18年平成19年平成20年平成21年平成22年平成23年平成24年平成25年平成26年平成27年平成28年平成29年平成30年

549,822598,672590,928675,168796,241991,6941,261,7451,065,5241,194,9161,101,7791,125,1381,140,6591,003,5261,196,6991,063,1011,131,8991,076,183831,652701,493626,394

10811411693898884991089492858685907885776772

年金額

(百万円)産出事業所数

区分

全国計宮 城山 形福 島栃 木群 馬埼 玉千 葉東 京神奈川富 山長 野愛 知三 重滋 賀京 都兵 庫岡 山高 知佐 賀長 崎

626,394―

2,7462,419―

151,74598,624―――――

295,88226,159――

6,507――――

721441164211112131151112

都道府県金額

(百万円)産出事業所数

区分

16H11 17 1812 13 14 15 21 22 23 24 25 26 27 28

金額 事業所数

(百万円) (件)

●推移 ●都道府県別(2018年)

1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018

(1999)

(2000)

(2001)

(2002)

(2003)

(2004)

(2005)

(2006)

(2007)

(2008)

(2009)

(2010)

(2011)

(2012)

(2013)

(2014)

(2015)

(2016)

(2017)

(2018)

29 30

13,00012,00011,00010,0009,0008,0007,0006,0005,0004,0003,0002,0001,0000

1301201101009080706050403020100

19 20

平成11年平成12年平成13年平成14年平成15年平成16年平成17年平成18年平成19年平成20年平成21年平成22年平成23年平成24年平成25年平成26年平成27年平成28年平成29年平成30年

549,822598,672590,928675,168796,241991,6941,261,7451,065,5241,194,9161,101,7791,125,1381,140,6591,003,5261,196,6991,063,1011,131,8991,076,183831,652701,493626,394

10811411693898884991089492858685907885776772

年金額

(百万円)産出

事業所数区分

全国計宮 城山 形福 島栃 木群 馬埼 玉千 葉東 京神奈川富 山長 野愛 知三 重滋 賀京 都兵 庫岡 山高 知佐 賀長 崎

626,394―

2,7462,419―

151,74598,624―――――

295,88226,159――

6,507――――

721441164211112131151112

都道府県金額

(百万円)産出

事業所数区分

16H11 17 1812 13 14 15 21 22 23 24 25 26 27 28

金額 事業所数

(百万円) (件)

●推移 ●都道府県別(2018年)

1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018

(1999)

(2000)

(2001)

(2002)

(2003)

(2004)

(2005)

(2006)

(2007)

(2008)

(2009)

(2010)

(2011)

(2012)

(2013)

(2014)

(2015)

(2016)

(2017)

(2018)

29 30

●パチンコ、スロットマシンの出荷金額及び産出事業所数

【参考】https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/kougyo/result-2/r01/kakuho/hinmoku/index.html

Page 51: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 51

【Data19】矢野経済研究所《2018 年度のパチンコ関連機器の市場規模》

2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 凡例

1,500,000

1,250,000

1,000,000

750,000

500,000

250,000

0

(単位:百万円) 注.メーカー売上金額ベース

周辺設備機器 パチスロ機

パチンコ機

1,309,727 1,233,279

1,131,284 1,002,695

857,433

175,158

477,423

657,146

153,457

427,416

652,406

148,498

369,741

613,045

119,229

357,639

525,827

98,248

243,408

515,777

2018年度

766,008 93,598

168,487

503,923

●パチンコ関連機器市場規模の推移

野経済研究所がまとめたメーカー売上金額ベースの2018年度のパチンコ関連

機器(パチンコ機、パチスロ機、周辺設備機器)の市場規模は7,660億円(メーカー売上金額ベース)で、前年度比で89.3%、額にして914億円のマイナスとなった。パチンコ機の市場規模は5,039億円(前年度比97.7%)、パチスロ機は1,684億円(同69.2%)、周辺設備機器は935億円(同 95.3%)となり、2017年度に続きパチスロ機市場が大幅減となった。 パチンコ機市場は前年度比で微減となったが、ホールにおいて旧規則パチンコ機(2018年2月の遊技機規則改正以前の遊技機)が設置されている環境で、新規則パチンコ機(同改正以降の遊技機)の稼動実績は低調になる傾向にあり、その結果、遊技機1機種あたりの販売台数も低下した。 一方のパチスロ機市場は2017年度に引き続き大幅な縮小となった。2018年2月の規則改正に先立って、遊技機メーカー組合での自主

規制によって射幸性を抑制させた5.9号機の稼働状況が著しく低迷したこと、遊技機メーカーの機種販売自体が滞ったことなどが影響した。また、ホールでのパチスロ営業がパチンコ営業以上に旧規則機への依存度が高く、新規則パチスロ機への移行が進まなかった。 また、周辺設備機器市場は2000年代には2,500億円程の市場規模があったが2年連続で1,000億円の大台を割った。需要の契機となるパチンコ店の新規出店の件数が年々減少していることが響いている。 今後の展望でいえば、遊技機関係では新基準機との入替えが控えており、周辺設備関係では改正健康増進法への対応、深刻な人手不足に対応するための省力化機器など需要を喚起する材料自体はある。しかし、ホール側からすると、この数年来の売上の低迷に新型コロナウイルスの感染拡大防止のための休業による売上の減少が追い討ちを掛けており、重い設備投資負担を嫌うムードの方が強い。

【参考】https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2251

Page 52: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 52

【Data20】リカバリーサポート・ネットワーク《遊技に関する依存問題電話相談件数》

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000 n=30,991

2006

771

7801,156 1,308

1,261 1,027

2,060

3,364

3,0772,967

2,502

5,795

4,923

2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018(年)

●● ●● ●● ●● ●●

●●

●●

●● ●● ●●

●●

●●

●●

(件数)

●パチンコ・パチスロ依存問題電話相談件数の推移

【参考】http://rsn-sakura.jp

技業界の依存問題への対応は、日本におけるIR開設の是非に関する議論に先

駆けて行われている。パチンコ・パチスロに関する依存及び依存関連問題解決の支援を行うことを目的に、第三者機関の非営利の相談機関として「リカバリーサポート・ネットワーク(RSN)」が設立されたのは2006年4月。2009年10月に特定非営利活動法人、2013年12月に認定特定非営利活動法人となり、無料の相談電話事業を軸に公益性の高い活動を行なっている。 そのRSNの2019年1年間における相談件数は5,222件で、前の年との比較では537件の減少だったが、過去2番目の多さになっている。これによって、2006年4月からの累計相談件数は3万6,213件になった。 相談内容の分類についてRSNでは、相談者から相談員に感情を吐露する「話したい」と、相談者が相談員に情報を聞く「知りたい」に二分しているが、2019年は「話したい」が

613件で、その大半が当事者に対する感情の吐露だった。一方の「知りたい」は「やめ(させ)る方法」が2,227件でもっと多く、次いで適度に遊ぶ方法を聞く件数が多かった。また、電話相談の結果では、初回相談件数の43%に相互自助グループなどの他機関を紹介した。その紹介先はがギャンブラーズ・アノニマスがもっとも多く、次いで医療機関、精神保健福祉センターと続いている。 なお、グラフ中の2017年からの相談件数の急増は、パチンコ業界による活発な啓発活動やホール関係者が出向しての相談体制の充実、さらには「ギャンブル依存症」に関するマスコミ報道の増加などによる。 RSNでは、この電話相談事業のほか、活動内容を知ってもらうためのフォーラムの企画や各種の広報活動、さらには電話相談における相談員養成プログラムの作成と実践的なトレーニングなどを行っており、その活動資金は主に業界団体が担っている。

Page 53: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 53

遊協の会員企業が、社屋や事業所周辺の清掃活動を行う「第2回全国クリー

ンデー~地域大清掃 パチンコが日本をキレイに~」は9月1日~10日までの10日間に実施された。 期間中、連動企画として東京・上野の恩賜上野公園とその周辺で実施された「パチンコ・パチスロファン スポGOMI大会IN上野」(9月7日)では、ファンと人気ライターが一緒になり、チームで競い合ってゴミを拾った。ま

【Data21】日遊協の主な社会貢献活動

た北海道支部の有志は、すすきの観光協会などが主催する「すすきのごみ拾いボランティア活動」(9月9日)に参加した。 こうした活動をまとめると、2019年のクリーンデーには278社の延べ8,665人が参加し、全国の合計2,058カ所を清掃した。

日本大震災で壊滅的な打撃を受けた被災地の海岸防災林の再生プロジェクト

「みどりのきずな再生プロジェクト」(主催:林野庁)に2013年から参加し、年に数回のペースで植樹活動や下草刈などの整備活動を続けている。活動場所は宮城県の仙台市、東松島市が中心。 2019年は5月17日、18日、仙台市若林区荒浜の北山国有林で活動を展開し、日遊協各支部の有志や社会貢献・環境対策委員会メンバー

ら2日間で延べ127人が参加し、抵抗性クロマツなど約800本の苗木を植え付けた。

●全国クリーンデー

●みどりのきずな再生プロジェクト(2013年から2019年実績)

【参考】http://www.nichiyukyo.or.jp

019年10月中旬、関東、東北地方を通過し、広い範囲にわたって大雨による

土砂災害や河川の氾濫などの被害をもたらした台風19号。日遊協ではボランティア隊を派遣し、水害に見舞われた家屋の畳上げや泥出し、家財の搬出など復旧支援を行った。 特に被害の大きかった宮城県伊具郡丸森町と福島県郡山市安積町では、時折吹く強風に砂ぼこりが舞い上がり、ゴーグルやマスクをしなければ作業ができないという悪条件のなか、隊員が、水を含んで重くなった泥を手押

し車に乗せて家屋から運び出すという作業を一日中繰り返した。2

●ボランティア活動

ボランティア 127人で 800本超の苗木を植えた

家屋の側溝に溜まった泥をかき出すボランティア隊

Page 54: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 54

【Data22】業界各種団体と関連団体

●パチンコ・パチスロ産業21世紀会 http://anshingoraku.link 業界各団体の相互の連携と意志の疎通を図り、業界全体の健全な発展に寄与することを目的として、全日遊連、日遊協、日工組、日電協の4団体が中心となって1996年7月、「4団体連絡協議会」として発足。同年10月1日に「遊技業2001年会」、2001年8月に「パチンコ・パチスロ産業21世紀会」と改称し、現在に至っている。

 主な活動内容は、依存(のめり込み)問題への対応、不正撲滅など健全化に向けた各種取組みなどで、業界全体で協議、検討する必要がある際にも開催される。 現在の正会員は下記の14団体。ホール事業者の団体、遊技機や周辺設備の製造及び販売等を行う事業者の全国組織などで構成されている。

●全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)  http://www.zennichiyuren.or.jp  (全国のパチンコホール営業者の団体/阿部恭久理事長)●一般社団法人 日本遊技関連事業協会(日遊協)  http://www.nichiyukyo.or.jp  (遊技関連企業を会員とした業界の横断的組織/西村拓郎会長)●日本遊技機工業組合(日工組) http://nikkoso.jp  (パチンコ遊技機製造業者の団体/筒井公久理事長)●日本電動式遊技機工業協同組合(日電協) http://www.nichidenkyo.or.jp  (パチスロ遊技機製造業者の団体/兼次民喜理事長)●全国遊技機商業協同組合連合会(全商協) http://www.zenshokyo.jp  (主にパチンコ遊技機の販売業者の団体/林和宏会長)●回胴式遊技機商業協同組合(回胴遊商) https://www.kaidou.or.jp  (主にパチスロ遊技機の販売業者の団体/大饗裕記理事長)●一般社団法人遊技場自動サービス機工業会(自工会) http://www.jikoukai-net.jp  (遊技場における周辺機器製造業者の団体/木原茂成理事長)●遊技場自動補給装置工業組合(補給組合) https://hokyu-kumiai.jp  (遊技場における玉補給装置製造業者の団体/梁川誠市理事長)●遊技場メダル自動補給装置工業会(メダル工業会)  (メダル自動補給装置等周辺機器の製造販売を行う業者の団体/大泉政治理事長)●一般社団法人 日本遊技産業経営者同友会(同友会) http://www.e-pachinko.com  (パチンコホール経営者の団体/東野昌一代表理事)●一般社団法人 余暇環境整備推進協議会(余暇進) http://www.yokashin.or.jp  (パチンコ関連事業を営む事業者及び趣旨に賛同する個人・団体/笠井聰夫代表理事)●一般社団法人 パチンコ・チェーンストア協会(PCSA) http://www.pcsa.jp  (チェーンストア経営システムを取り入れたホール企業の団体/加藤英則代表理事)●一般社団法人 電子認証システム協議会(認証協) http://ninsyokyo.jp  (貸玉・貸メダルのデータ透明化を目的として設立された団体/吉村泰彦代表理事)●一般社団法人 プリペイドシステム協会(PSA) https://www.psa-or.jp  (プリペイドシステムで売上の透明化を目的として設立された団体/小堀豊理事長)

Page 55: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ

NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 55

【Data22】業界各種団体と関連団体

●PSIO(遊技産業不正対策情報機構) https://www.psio.ne.jp/pc/

●一般社団法人 パチンコ・パチスロ社会貢献機構 https://posc.or.jp

 遊技産業における不正排除を目的として、2001年10月に情報システムの運用を開始した。全日遊連、日工組、日電協、全商協、回胴遊商、自工会、日遊協の計7団体で構成するPSIO協議会が運営し、同協議会の下に置かれた不正対策室がシステム運用を担当している。 パチンコ、パチスロにまつわる不正には、ホール自体が関わる不正と、逆にホールが被害を受けるゴト師と呼ばれる者による不正な

どがあるが、これらすべての不正に関する情報を集めている。 情報システムは、ファンと業界関係者の双方から不正の投稿を受ける通信網と、関係団体の間で情報を交換する通信網の二本建てで構成。不正情報は月ごとに整理され、警察庁、関係都道府県の警察本部に提供している。また、不正情報は、データベース化され、いつでも分析・検討できるよう蓄積されている。

 全日遊連傘下の組合や組合員ホールが行う社会貢献活動を継続発展させるとともに、業界全体として21世紀にふさわしい社会貢献活動を推進することを目的に「全日本社会貢献団体機構|として2005年に発足。2019年11月にパチンコ・パチスロ依存問題の予防と解決に取組む事業と研究支援に積極的に取組むため改組した。

 事業は「助成事業」「依存問題への取り組み」「顕彰事業」「社会貢献フォーラム」「活動報告書の作成・配付」の5つのを展開。助成事業では、「パチンコ・パチスロ依存問題の予防と解決に取り組む事業・研究への支援」「子どもの健全育成支援」「災害復興コミュニティ支援」の3つを柱として、国民の理解と支持を得られるような広範な社会貢献事業を進めている。

●一般社団法人 遊技産業健全化推進機構 https://www.suishinkikou.or.jp 遊技機および周辺機器の不正改造の根絶と、身近で手軽な大衆娯楽としての基盤強化を目的として、業界団体が協議検討を行い、2006年に設立された。パチンコ・パチスロ産業21世紀会に参画する業界14団体が社員になっているが、理事の過半数は外部から招いた有識者で構成している。

 あらかじめ機構による随時、無通知の立入調査を受けることに同意しているパチンコ店に立入り、遊技機や周辺機器に対する検査を行い、不正改造が行われていないことを確認している。 立入検査で不正の疑いを発見した時は、警察へ通報することとしている。

●日工組社会安全研究財団 https://www.syaanken.or.jp パチンコ機メーカーの団体である日工組が中心となり、「財団法人日工組調査研究財団」として昭和62年8月に発足。平成2年に「財団法人社会安全研究財団」に、平成25年に「公益財団法人日工組社会安全財団」に、さらに平成28年に「公益財団法人日工組社会安全研究財団」に名称変更し、現在に至っている。 人々が犯罪と関わりなく安全に、また安心

して生活できる社会の実現に向けて貢献することを目的に設立。安全問題の解決に資する研究を同財団内の委員会や研究機関等に委託して行う「研究事業」、安全問題の解決に資するシンポジウムや広報啓発などを行う「安全事業」、さらには安全問題の解決に資する研究及び事業を公募し、助成をする「助成事業」などを行っている。

Page 56: CONTENTSŠ技業界データブック... · NICHIYUKYO Pachinko Industry Data Book 2020 3 パチンコ、パチスロは、わが国の手軽で身 近な娯楽として、戦後、とくに1950年代以降、目覚しい発展を遂げてきました。近年はレ