NEWSNEWSvol.01

2018年 4月発行

ヰセキでは、水稲経営の効率化・大規

模化をテーマとして、これまでにさまざ

まな省力低コスト技術を開発・提案して

きました。その一環である「スマート田

植え」は、ICT技術を活用した先端

農業機械や、新しい栽培技術、またそれ

らを組み合わせた先進の水稲技術です。

　

ヰセキのスマート田植えには４つの技

術があります。圃場の作土の深さや肥沃

度を計測し、土壌条件に応じて施肥量を

調整する「可変施肥田植機」。衛星測位

システムを活用して、田植機を自動で

まっすぐ走らせる「直進アシスト」。厚

播きの苗を少量かき取る技術と疎植栽培

を組み合わせて苗箱数を削減する「密播

疎植」。被覆資材コストが安価で、種子

コーティング作業が短時間で完了する

「べんモリ直播」。

　

いずれも水稲経営の低コスト・省力化

に貢献する先進技術として、多くのユー

ザー様から注目を集めています。

　

春の田植えシーズンを前に、スマート

田植えの魅力をより多くの皆様に知って

いただくために、井関農機webサイ

トのトッページから直接アクセスできる

特設サイトを開設しました。当サイトで

は、それぞれの技術ポイントと利用方法

をわかりやすく解説するとともに、ユー

ザー様へのインタビューを動画付きで掲

載しています。

　

スマート田植えの採用を検討されてい

る方々にはぜひとも参考にしていただき

たいコンテンツです。

田植えスタイルの“これから”を考える

「スマート田植え」特設サイト開設

井関農機株式会社〒 116-8541 東京都荒川区西日暮里 5-3-14http://www.iseki.co.jp/

スマート田植えを導入されたユーザー様からこんな声が寄せられています。

「密み っ

播ぱ

疎そ

植しょく

」は導入しやすい低コスト・省力化技術です

　【可変施肥】「ICT 農業への入り口として、そのきっかけづくりに」「出穂前の葉色ムラがまったく見られなくなった」「品種や植付け株数などに応じて細かく減肥率を設定したい」「収量が穫れて倒れない、ギリギリの設定値を見つけたい」「圃場の施肥ムラを小さくすることで品質向上につながる」

　【密播疎植】「苗運びと苗補給の負担が軽くなって喜ばれた」「苗箱は平均 7 枚／10a、6 枚で済んだ田んぼもあった」「取り量を調整すれば密播苗でも慣行苗でも植えられる。密播専用機ではないので安心感がある」「田植機は標準機のギヤ比を変えて取り量を少なくするだけで、問題なく植えることができた」「育苗の労働負荷を軽減できて、人員を田植えや代かきに回せるので、生産効率の面でメリットが大きい」

　【べんモリ直播】「コーティング作業が楽なので採用した」「自分が先駆者になって、標高が高い地域でも直播ができることを証明したい」「鳥害対策は、集中攻撃を受けないようにまとまった場所で直播をやると効果的」

　ISEKI は、水稲経営の低コスト・省力化を実現するために、植付け株数を少なくする疎植栽培を提唱し、「10aあたりの苗箱数をいかにして削減するか」という課題に取り組んできました。　その一環として、厚播きの苗を少量かき取る「密播」の技術を確立しました。この密播と疎植栽培を組み合わせることで、苗箱数のさらなる削減が可能になります。　しかも既存の設備・機械のままできるので、水稲経営者の方にとっては「導入しやすい技術」と言えます。　また、慣行株数と組み合わせても苗箱数の削減ができるので、経営規模や地域性・品種・土質・気候等、さまざまな条件に応じてアレンジしながら採用できる点も魅力です。　田植えシーズンを迎えるこの時期、密播疎植の試験的な導入を検討されている方は、お近くの ISEKI にご相談ください。

■植付け株数別 10a 当たりに必要な苗箱数（理論値）

※「横送り回数」と「縦かき取り量」は田植機の設定です。 乾籾220gでの密播播種 乾籾220gでの密播苗

横送り回数 縦かき取り量 60 株 50 株 42 株 37 株

24 回標準 11mm 16.5 13.8 11.6 10.2 最小 8mm 12.0 10.0 8.4 7.4

28 回 最小 8mm 10.3 8.6 7.2 6.4

密播のみ 密播疎植

（苗箱数）

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