静岡大学 工学部 機械工学科 知能・材料コース 材料創製・強度研究室東郷敬一郎 理事・副学長，島村佳伸 教授，藤井朋之 准教授

http://mechmat.eng.shizuoka.ac.jp/ 研究室：工学部1号館224室（学生居室）

－先進材料の強度と破壊の研究で安全・安心に貢献 －

航空宇宙・輸送機器等の機械構造の安全は、材料の強度と破壊挙動に支配されます．先進材料（金属・セラミックス・プラ

スチックとそれらの複合材料）の強度と破壊の研究を行い，安全・安心な社会の構築に貢献することを目標としています．

図. 複合材料の破壊形態

高強度鋼やCFRPを用いた構造の107

回を超える繰返し荷重による疲労事故を防ぐために、加速試験装置の開発と材料強度試験を実施しています

島村研究室の研究例・高強度カーボンナノチューブ（ＣＮＴ）強化複合材料の創製

・超音波疲労試験機による構造材料の疲労試験法の開発

図. ＣＮＴ紡績糸図. ＣＮＴフォレスト

紡績

図. 超音波試験装置

目的：CFRPを超える超軽量高強度構造材料の開発を目指しています

ターゲット：自動車、航空機、宇宙機などの次々世代構造材料

出典：ホンダHP

自動車用CVT

航空機ジェットエンジンCFRP製ファンブレード

電子物質科学専攻，東京農工大学，東北大学ほかと共同研究

と共同研究

出典：GE Aviation HP

卒業研究配属希望者向けの研究室見学は，随時実施しています．希望者は，藤井朋之（fujii.tomoyuki（at）*shizuoka.ac.jp，工学部1号館2階227室）まで，直接連絡してください．(at)* を＠に変えてください．

共同研究：

• 企業，研究機関との共同研究を積極的に実施している．

共同研究先(2019年)：IHI，本田技術研究所，神戸製鋼所，イオインダストリーほか

所属学生の就職先（2019年実績）：

学部生：椿本チエイン，トヨタ自動車，ミネベアミツミ，静岡大学大学院（進学）

修士：愛知製鋼，アズビル，ジェイテクト，東芝メモリ，豊田合成，三菱ケミカル，明電舎（50音順）

島村・藤井研究室が求める学生像：

• 研究に熱意をもって，根気強く取り組める．

• 実験とシミュレーション両方に興味がある．（皆さんの興味に合わせたテーマ設定をします．）

藤井研究室の研究例放電プラズマ焼結による人工骨・人工関節用材料の開発

図. 開発対象の人工骨模式図図. 開発したチタン系

傾斜機能材料

*応力腐食割れ：

耐食性を有する材料で散見される経年

損傷現象．

化学プラント・原子力プラント等図. ステンレス鋼における応力腐食割れ

（分岐・屈曲しながら進展します）

き裂

・耐食性材料における応力腐食割れ*挙動解明

図． 応力腐食割れで破壊した面の観察

（応力腐食割れは粒界を進展する特徴的な壊れ方になります：IGSCCと呼びます）

※科学研究費, (株)IHIと共同研究

求められる特性：・外側：硬い・内側：粘り強い

• 複合材料• 傾斜機能材料により実現