vol6. no.8-11b

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Morioka Workshop Report SeamaH Vol.6 , 1. PWB & 90 92 3.CASE 93 4. 96 5. 96 98 -89 -

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Morioka Workshop Report SeamaH Vol.6, No.8-9-10・11

5. 䞭間発衚

1. PWB & Hyperbook グルヌプの発衚 90

2.00A/OOD グルヌプの発衚 92

3. CASE Bench グルヌプの発衚 93

4. StP グルヌプの発衚 96

5. Team.work グルヌプの発衚 96

6. 党䜓の感想ず蚎論 98

-89 -

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F

Morioka W orkshop Report

䞭間発衚報告者

䞭尟博叞・方孊芞(静岡倧孊)

䞭間発衚の蚎論の経過を時間順に報告する.

1. PWB & Hyperbook グルヌプの発衚

Seaman Vo1.6, No.8-9-10・11

われわれはたず課題の䞭からガス絊湯システムを遞択したした.図曞通システムにしょうかずいう案も出

たりしお途䞭いろいろ考えたんですが倚分内容の説明が詳しい方が簡単だろうずいうこずでガス絊湯シス

テムを遞択したした .

問題を最初眺めたずきは手がかりがたったく掎めたせんでした.そこでモデルを遞んでみようずいうこず

になりたした PWB では昚日の説明にあったように. 6 ぀のモデルが甚意されおいたす.たず最初は(難

しい) FSM モデルから入るのがふ぀うだずいう話が出おシステムの機胜構造のモデル化を詊みたした.

しかし実際に考えはじめおみるずなかなか理解しがたく構造蚘述がうたく行きたせん.それでは他のモ

デルで詊しおみようずいうこずになり. EOPM モデルに移りたした.そのほうが曞きやすいのではないかず思

われたからです.これはシステムをナヌサ'の立堎からモデル化するものです . 具䜓的には状態遷移図を曞い

お行くわけですがこれもなかなかうたくいきたせんでした . 党䜓の曞き方がよくわからなかったのです.

そこで.絊湯システムを 3 ぀の郚分に分けたした 絊湯する郚分(図1)ずお湯はりする郚分(図 2) ず远

いだき郚分(図 3) です.みんなで各郚分ごずに状怒遷移図を䜜成しお. PWB に入力したした.

幎)

䌯尚ort'

る

囜 1 絊枇する郚分 (PWB)

-90 -

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Morioka Workshop Report

おiJ..l はり

Ξ-6Y

Seamall Vol.6, No.8-9-10・11

<ィミス 1f

I~ I

囜 2 お湯はりする郚分 (PWB)

叞、'< J))I

l ) tJ I H~ r I;lI H 2)  <ィミスヲf I~I

1 むッチ OFF or 10011 燃m ;:ilI! V~rl1i

2) バむパス匁 I~ I Â¥-3) ランプOド ド

~ )比䟋すr J:ll \1 ) 燃悊ランプOH

\\〆ム勿ねh 


v状Jλ;/䞀予/䞀䞀守T むツチOHI

~ -、 1 ) 刷 1正 ~~~~ .!l!

1) Jr 1;1 1 怜 I~ iV,I ~ ""(1 ¥

2) バむパスヲf 1<1 1) 1f 1 11 付 ¥¥

3 )川 16 ランプ O H !)バむパス 1 r" 1:11 jD しだきスむッチ O H I.nl~~ 1) :~ 11 蟌ラノプ a1す 1)ÎŒ l正投泌氏 æ­¢l

囜 3 遣いだき郚分 (PWB)

-91 -

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Morioka Workshop Report Seama゚ Vol.6, No.8-9-10・11

ツヌルの操䜜に慣れおいなかったのでなかなか仕事が進たず.入力し終わった時点で予定の時闘がきおした

いたした. PWB にはなかなかよいアニメヌション機胜が甚意されおいるのでそれを䜿っお䞀応の動䜜を確認

したした.

さらにこの状態遷移図が本圓に正しいかどうかを怜蚎したかったのですがそこたでの時聞はありたせんで

した . 以䞊です .

萜氎浩䞀郎{静岡倧) : 状態遷移図をちょっず説明しおいただけたせんか?

PWB: いやただあたり怜蚎しおいないのであずで怜蚎がすんでからの方が.議論がより豊かなものになる

ず思いたす.

2.00A/OOD グルヌプの発衚

われわれのグルヌプもやはり絊湯システムを遞ぎ OOA ツヌルを䜿぀おの分析を詊みたした . われわれが

今回目暙にしたのは F 昚日の青朚さん (FXIS) の話にあったオブゞェクトの確定 ・ 属性の定矩 ・ サヌビスの定矩

ずいう段階たでです.今日はこのうちの確定䜜業から始めたのですがご芧になったようなずころたでできたし

た(図 4) .次にオブゞェクト聞に Îs-a 関係ず has-a 関係を定矩したした.䞉角が぀いおいる線が has-a 関係

䞞が぀いおいる緩が Îs-a 関係を瀺したす.

自 囜

囜 4 確定されたオプゞェクト (OOA/OOD-l)

苊劎をした点ですが  湯わかしシステムには沢山の名前が出おきたす.問題に盎接あらわれる名前は簡単に決

定できたんですが抜象化するこずで埗られる抂念たずえばスむ ッ チ矀に察しおそれらは状懞を 2 ぀持぀

ので . バむナリ ・ ステむトずいう䞊䜍のオブゞェクトを認識するこれがものすご く 難し く おむ ンストラクタ

の青朚さんの顔色を窺いながらいろいろキむワヌドをポンポン䞊べ難しい顔をした堎合には取り䞋げ圓っ

たものを案ずするよ う な結果になりたした . 残りの郚分は完成床が倚分ただあたりよくないず思いたす . ずり

あえず珟圚の合意を圢にしよ う ずい う ずころたで行きたしお.䞭間発衚にしたした

-92 -

3

拶

す

し 、

そ

タ

おコ

た

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Morioka W orkshop Report Seamall Vo1.6, No. 8-9-10・11

济糟が䞀人寂しく孀立しおいるのですがこれが明日の発衚たでにどんな颚に倉っお行くかそれずも消えお

いるか䜕ずなくわからない郚分が残っおいたすがそのぞんがポむントだず思いたす

人数が倚いのでグルヌプを 2 ぀に分けたのですがもう 1 ぀のグルヌプもたったく同じ問題ず同じツヌル

を䜿っおいたす.

最初に進め方を議論したした . 詳しく䞭身を読んでからやろうかそれずもオブゞェクトずしおのキ ヌ ワヌド

を取り出しおからやろうかずいうこずをたず話し合っおその結果キヌワヌ ドからオブゞェクトを決めお行

くアプロヌチを採甚したした 䞀応キヌワヌドを 4 人で考えどういうものがあるかを決めたした(図 5) .今

のずころただ is -a 関係たでしかできおいたせん.

囜 5 確定されたオプゞェクト (OOA/OOD・2)

3. CASE Bench グルヌアの発衚

われわれのグルヌプが遞んだ課題は酒屋倉庫問題です. CASE Bench のデヌ タフロ ヌ図から構造図ぞの倉

換機胜が匷力であるずいうこずを信じお明日の昌たでにゆっくり完成しようずいうふうに考えお進めおいた

す 

たず今日綟初にやったこずは芁求内容の怜蚎ですが問題の䞭の「受付け J ずいうのは実は圚庫管理じゃな

いかずか倉庫ずいう蚀葉があるがこれは実は運搬係じゃないかずか課題に文句を぀けるこずから始めたした

その埌デヌタの掗い出しをやりたした.その結果をちょっずだけ芋おいただきたす(図 6).

それから予備的なデヌタフロヌ図を曞きたしたがこの時「ピックパン」ずいう手法だそうですがたずデヌ

タフロ ヌ図を曞くんじゃなくおずにかくバブル(凊理)をたず曞いおそれをあらかじめ掗い出したデヌ タで

぀ないで行くずいう方法をアドバむスしおいただきたした.その埌でコンテキスト・ダむアグラムを曞きたし

た(図 7) .これが皆の統䞀芋解ずいうこずになっおいたす.

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SeamaU Vo1.6, No.8・9-10・11Morioka Workshop Report

U ¥ f.ll jf< ~!n

-デ ヌタを l华す

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党 1&M1 臌 1 1:

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(f )ij[ M 党 匕先リ ストil日品名

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䞍足蟿柿

jf< ~;Si指名?の

- 受 付{系はれ )i\t 係 で もある

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宝右右右耳仕仕+陞䞀床入

玍発䞍

たい出されたデヌタ (CASE Bench)

~叀曞

順~~

空コフモ竺䞀

囜 6

ym 区す䞀䞀䞀䞀

コンテキスト・ダむアグラム (CASE Bench)

-94 -

囜 7

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Morioka Workshop Report Seamall Vo1.6, No.8-9-10・11

珟圚コンテキスト・ダむアグラムはパヌゞョン 1 ですが第 2 階局たでできたした(図 8) .その埌でデヌタ

蟞曞を登録したした(図 9) . 私がやったのではありたせんが.入力が倧倉だったそうです.内容に぀いおはこ

のあず第 3 階局たで詳现化しおみんなでレビュヌし正圓性を怜蚌しようず考えおいたす .

䟝頌者名寄

、

圚府珂=足リスト

コンテナ

囜 8 デヌタフロヌ困 (CASE Bench)

コンテナ= コンテナ番号+ {品名千数量)䟝頌者名簿= 䟝頌者番号+䟝頌者名+䟝頌者䜏所+䟝頌者電話番号空コンテナ通知=コンテナ番号圚庫=品名+ (数量+コンテナ番号)圚庫状況=品名+数量圚庫䞍足リスト= 送り先名+品名+数量取匕先=閥抗名+関|先䜏所+取匕先電話番号出庫䟝頌祚=品名+数量+送り先名出庫指瀺=泚文番号+送り先名+ {コンテナ番号+品名+数量+空コンテナ+搬出マヌク)商品銘柄= 品名+品名コヌド商品問い合せ= 品名+数量入出庫内容=コンテナ番号+ (品名 +数量)玍品曞=コンテナ番号+ (品名+数量)発泚曞=品名+数量䞍足連絡=品名+数量

囜 9 デヌタ定矩 (CASE Bench)

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Morioka Workshop Report SeamaU Vol.6, No.8-9-10・11

4. StP グルヌプの発衚

われわれのグルヌプは図曞通システムに取り組んでいたす.いたコンテキスト・ダむアグラムの入力が終

わったずころです. StP が乗っおいるマシンが 2 台があるので.グルヌプを 2 ぀に分けお それぞれが独自に分

析・蚭蚈を行なう予定です.いたのずころ進床は倧䜓同じぐらいです.明日以降は 2 ぀の分析結果をマヌゞし

おそれをもずにステップを螏んで蚭蚈を進めお行きたいず思っおいたす.

いたできおいるコンテキスト・ダむアグラムは.図 10 に瀺す 2 通りのものです..これたでにぶ぀かった䞻な

トラブルは蚘法ぞのずたどいたずえば入出力の線の曞き方などです.それから私のグルヌプで特に泚意し

た点はたずえば図曞通では本ずいうものが動くのではなくおたずえば貞し出し垳にあたるものそのよう

な抂念をデヌタずしお取り扱うずいうこずを順次確認しお行きたした.苊劎した点は蚘法に぀きたす.たずえ

ば䟋倖凊理はどう曞けばいいのか入出力の線をどういうふうに曞けばいいのかそうしたこずがらに.䜕し

ろ初めおなのでずたどいを感じおいたす.明日の最初の䜜業は.今日の結果を統合しおレビュヌするこずで

す

䞻䞻

Ftの限¥¥

』貞出 ri~

メッセヌゞ l

メッセ ヌゞ 2

*:リスト

人リスト

囜 10 2 皮類のコンテキスト・ダむアグラム (StP)

5. Teamwork グルヌプの発衚

われわれのグルヌプは制埡系の経隓者が倚かったので絊湯システムを遞択したした.たず問題を十分認識

しようずいうこずでモデルを読みこなすずいう䜜業をはじめにやりたした.そこでちょっずした意芋の察立

がありたした.䞀方は  ハヌドりェアの構成をしっかり確認したいずいう意芋であり他方はシステム分析を

DFD を䜿っおやっおいこうずいう意芋です.結局埌者の考えにしたがっおシステム分析を進めお行くこず

になりたした.

そこで. Teamwork でデヌタを入力し぀぀.すべお画面の前でみんなで議論しながら問題を解決しお行こう

ずいう話になりたした . 9 人のメンバ党員が Teamwork に觊れるよ うにしたいずいうこずで. DFD を少しづ

っ䜜りながらオペレヌションを亀替で行いたした.こうしおできたのが図 11 に瀺す絊湯システムのコ ンテ

キスト・ダむアグラムです .

-96 -

'duum

マ、

たるし

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Seamail Vo1.6, No.8・9-10・11Morioka Workshop Report

䞀匁䞀

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J

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䞀䞀む

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-U廿戞

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〆

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切

Eバルブ開~ *:6l:/(J.:;f

コンテキスト・ダむアグラム (Teamwork)

この段階たではたあ順調に割合スムヌズに話し合いが進みたした.ずころがこの埌第 2 階局自に入っ

たずころでちょっず話がもめたした.絊湯システムを倖偎から芋お絊湯栓に絊湯する機胜. ?谷枅にお湯をは

る機胜それから远いだきをする機胜この 3 ぀の䞻芁な機胜に分解しようずしたのですが(図 12) .こ れに察

しおデヌタを付けおいこうずした時にうたくいかない.

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3 ぀の篠髭分解 (Teamwork)

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ンプ{!号 ¥¥

囜 11

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-97 -

囜 12

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Morioka W orkshop Report Seamail Vol.6, No.8-9・10・11

枩床を調敎する機胜がそれぞれの堎所にある.これはたずいのではないかずいう意芋が出たした . たたもう

少し内郚実珟に関わる機胜を含めお考えたほうがいいのではずいう意芋も出お倖偎から芋た機胜を䞻䜓にし

おプロセスを考える掟ず.内郚実珟も考慮しお機胜ずプロセスを決める方がよいずい う掟に分かれたわけです.

そこで枩床を調節するずか氎量を監芖するずいったプロセス  それからお湯をわかすずいうプロセスもこ

こで出しおした っ た方が䞋郚で重耇がなくなるのではないかずいう話が出お . ごじゃごじゃずもめおしたいた

した.珟時点ではただうたい解決策が芋぀かっおいたせん.明日の朝頭が冎えたずころでたた考えなおしお

どち らか を取るかあるいはグルヌプを 2 ぀に分けおそれぞれのやり方で進めお行くか決めたいず思っおいた

す.

6. 党䜓の患想ず蚎論

䜐原仲 (SRA  OOA/OOD グルヌプ): 最埌の Teamwork グルヌプのような圢で発衚をしおいただくず他

のグルヌプの方にもだいたいどんなプロセスで事態が掚移したのかがトレヌスしやすいず思いたす.最終報告

のずきもこの線に沿っお.どんな手順でどんなずころたで行ったのか結果はどうだったのかを報告しおい

ただければ非垞にありがたいず思いたす . その他のグルヌプの状況は私には䜕ずなくが想像できるのですが

倚分他の人にはあたりわからなかったんじゃないかず思いたす . 最終発衚ではそのあたりを考慮しお発衚しお

く ささい.よろし くお願いしたす .

野村行憲(岩手電子蚈算セ ンタ ヌ 実行委員長): 思いのほか早く発衚が進んだので時聞がありたす.もう少

し時聞がかかるだろうずいう想定でこのあずの「わんこそば」は. 7 時ス タヌトでお店にお願いしおありたす

ので ただおそばはゆだっおいないず思いたすから(笑い).

萜氎掻䞀郎(静岡倧プログラム委員長): 䞀般に. CASE ツヌルに察する䞍信感が存圚したす.たずえば方

法論そのものが圹に立たない.教科曞にはいろいろ曞いおあるけれども.具䜓的なこずがわからないし 教科曞

で指定されたやり方は自分のこれたでのやり方ず遣っおいるので結局方法論なんか䜿いたくないずいうこ

ずになっおしたう . たた. JJIJ の圢の䞍信感は. CASE ツヌルっおただお絵曞き機胜の぀いたワヌプロではな

いか. JJIJ にそんなもんを䜿わなくおも蚭蚈はできるずいう意芋です.

私がこのワヌクショ ッ プを通じお知りたかったのはある課題を特定の方法論にしたがっお. CASE ツヌル

を甚いお解決する時に.それによっお埗られるメリ ッ トたず えば黒板に曞いたり頭の䞭で考えたりする堎合

に比べお. CASE ツヌルの枠組みにしたがっお自分が考えたこずをコ ンビュヌタの䞭にどんどん投入しおいっ

た時にその芋返りずしお環境぀たりツヌルの方から自分自身の思考が敎理されお返っおくる.そのような

珟象がい぀どういうずころで起こるのかそのような感想を最埌にお聞きしたいず思っおいたす.

今回の発衚は.党䜓ずしお順調にスタヌトしたしたずにかく手揚かりを掎みたしたずい う こずなのでた

だ議論できる状態ではないず思いたす.それにしおも単なる状況報告にずどたらずもう少し䜕かを話しおい

ただきたかった感じがしたす.発衚の埌に質疑を入れるべきだったかもしれたせん そのあたりに぀いお.もう

少し議論しおみたらどうでしょう? それずも今日は止めにしたすか? 今のずころではたあいいじゃな

いか」ずいう顔のほうが倚いみたいですね.

䜐原 : ちょっず  いたのレベルではただ CASE ツヌルの効果ずか方法論の限界ずかを云々するのは早すぎ

るのではないですか?

萜氎: いや今の時点でも議論できるこずはあるしたたすべきであるずいう意味です.このたた食事に行く

のではちょっずもったいない.他のグルヌフ・に質問をしおおきたいずか確認しおみたいずか  䜕かあ るで

し ょう?

たずえば . 1 番目のグルヌプでしたら.なぜうたくいかなかったのかずい う質問が出お然るべきかず 思 うので

す. PWB を利甚するにあたっお 䞀番適切なモデルを遞択しお進めれば埌はたあ順調に行くずいうお話でし

たが.モデルの遞択がキヌポむントなのかな? ず私は思うわけです.私がもずもず理解しおいるのは. PWB

はいく぀かのモデルに䞊行的に情報を入れながらシステムのコンセプトを䜜りあげおいくずいう方法を支揎

するツヌルであるはずなのでこのたたではうたくいかないのではないかず.私は思いたす.

それから. 2 番目のグルヌプではバむナリ状態のオブゞェクトを発芋するずころで皆さんすごく苊劎され

-98 -

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Morioka Workshop Report Seama゚ Vo1.6, No.8-9-10-11

たずいうお話があったかず思いたす. Smalltalk ずの関係はどうなっおいるのでしょう? Smalltalk 環境に

準備されたクラス階局を Top-down にブラりゞングしおいっお目的のものに近いものたたはその手がかり

をみ぀けるずいうようなこずはやられたのでしょうか?

3 番目の発衚の䞭ではいろいろ考えたした.倧事なこずは党郚考えたした.そのあずで䜕かを CASE

ツヌルに打ち蟌みたした.しかし面倒くさいですから私はやりたせんでした J ずいう発蚀が  すごく印象的でし

た.すでにわかったこずをなぜわざわざあらためお CASE ツヌルに入力しなければならないのだろうずう

ふうに考えおいらっしゃるずすればそれは.やはり CASE ツヌルを信甚しおいないずいうようにも受けず

られたす .

4 番目の StP グルヌプではコンテキスト ダむアグラムを䞀応䜜られたずいう状態でしたねマヌゞする J

ずいうのはどういうこずなのでしょう.党䜓の掻動を最埌に䞀぀にたずめあげようずいう意味でおそらく

蚭蚈ずいうよりはグルヌプの協調ずいう芳点からマヌゞずいう蚀葉をお䜿いになったかず思いたすけれども

䞀芋したかぎりでは簡単にマヌゞできるような図ではないような気がしたす.

それから最埌の Teamwork グルヌプですがこのグルヌプの発衚が遅れおしたったこずに぀いおは.私が

ちょっずお詫びしなければならないこずがありたす.そろそろ䞭間成果ができあがっおあず 30 分ぐらいでた

ずめに入らなければ.ずいう時に私が暪を通っおコヌドを足にひっかけ.電源をポン ず匕っこ抜いおしたいた

した.申し蚳ございたせんでした.私のほうにそういう匱味があるのであたりいえたせん(笑い).

党般的に CASE ツヌルを䜿いこなす掻動に専念しおいくなかで䞭間発衚や.最終発衚ずいう節目では事

䟋にしたがっおやっおきたこずを少したずめ盎しおみたり.もし問題点があるならそれを芋぀けおみようずい

うように話を進めおいただきたいのです.

みなさんがワヌクショップに参加された目的はいろいろだず思いたすが党䜓の共通の目暙は .4 ぀の課題を

解くずいうだけではなくその問題解決過皋の䞭で. CASE ツヌルを䜿った時にどういうずころに有効性がある

かどういうずころに問題点があるかそのぞんを少し芋通しを付けるずいうこずだずい う こずを忘れないでい

ただきたいのです.

䜐原: 珟状は.䜕がど う 圹に立ったかを考える以前の状態でしょう.モダモダずいろいろ詊行錯誀しおいる段

階ですから.もう少し先に進むず゚ラヌチェックその他の掻動が出おくるはずです.

Teamwork はそういう状態ですし  こちらの Smalltalk のグルヌプはただほずんど仕事が進んでいなくお 

「オブゞェクトは䜕か? J を議論しおいるずころです. Smalltalk のクラス階局ずか  あずど う うたくいくかず

いう話はただ党然出ないですね.たぶんその芋圓や評䟡は皆さんの䞭には.ただほずんどないんじゃないか

ず思いたす.

萜氎 そうですか. . ..

CASE Bench: 私たちのグルヌプは  ちょっず Teamwaork グルヌプに䌌おいたすけれどもいた DFD を

やっず䜜ったずころです実情はただその前の段階なんですけれども .

われわれのグルヌプは . ã‚€ ンスチラクタの枡郚さん(゜ニヌテクトロニクス)のご指導でたず情報の流れに

着目しお情報ずは䜕だろうかずいうアプロヌチをしたした . そうするず比范的に順調に䞀応 DFD ができ

あがりたした.ずころで . Teamwork のグルヌプはどのよ う なアプロヌチしたのか? その蟺をちょっず教

えおいただきたいのですが .

Teamwork: われわれのグルヌプも基本的にデヌタの方から入りたした.ハヌドりェアを抌さえおやろうず

いう意芋は䞀応匕っこめたしお. DFD で党郚分析しようずいうこずになっおいたす.最初は私もこんがらがっ

おいたんですがハヌドずいうか物理的なものず情報の区別をはっきりず明らかにしお情報ずいうものを

ベヌスにやっおいたす . たた DFD の䜜り方ずしおはシステムに流れる情報が䜕かずいうこずに぀いお党員

で画面を眺めながら誰かが案ずしお挙げたものをたたき台にしお蚎論するずいう進め方をしおいたす . 基本的

にはデヌタをベヌスでや っ おきたした.

CASE Bench: ぞうするずあらかじめデヌタを党郚掗い出したわけですか?

Teamwork: そうですね.コンテキスト ・ ダむアグラムの䞭でデヌタを党郚出し぀ く したずいうこずです.

CASE Bench: 先ほどうたく行かないずおっしゃ っ おいたしたね あれはどこが う たく行かなかったんです

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か?

Teamwork お湯の量ずか枩床ずかこういったデヌタはいずれの機胜にも関係しおくる.いずれの機胜に

も入っおくるずいうこずになるず 1 ぀のデヌタがいく぀かのずころに分散されお行くこずになりたす.ずいう

こずはさらに機胜分解しおいくず同じような機胜があらわれおくるこずになる.それはたずいのではないか

ずいう意芋が出たのです.

CASE Bench: 線の䞭に埋めちゃうず党郚に入っちゃうずそういう意味ですか?

Teamwork: はいそうです.たずえばここにも入るしここにも入りたす.ですからそういうふうに曞い

おいっおあずで分割しでもいいのではないかずいう意芋ずそれはちょっずたずい埌々になっお共通の同

じような機胜を持ったものがこの䞋にそれぞれできおくるのだはないかずいう意芋の 2 ぀に分かれたわけで

す.

CASE Bench: ああそういうこずですか! いたはそういうふうに意芋が分かれおいお先ほど説明があっ

たように 2 グルヌプに分けおいる.どちらをずるかはただ決心が぀いおいないがずりあえず䞊行的にアプロヌ

チをしたいずいうこずですね?

Teamwork: 明日の朝もう䞀床考えおみようずいうこずです.

野村: よろしいですか?

CASE Bench: 制埡系のプロセスにずっお䜕か必芁か.それが倧䜓芋えおきた.ずいうこずですね?

Teamwork: そうですね実際 3 ぀の機胜に分けおいた段階で 1 ぀コントロヌルがいるだろう.このコント

ロヌルを䞀緒に合わせお考えお行くず.枩床が党郚に入ったりしおえらいややこしくなる.そういうむメヌゞ

もあったず思いたすけれども

CASE Bench: はい.倧䜓わかりたした.

萜氎 : 成果物でただ十分でないものをあたり説明するのはたずいずいう配慮があったようですがヌ・・぀たり

PWB のグルヌプです.このこずはやはりちょっず蚎論した方がおもしろいんのではないかなず思いたす.

ずいうのは実は 3 幎皋前に私は孊生たちに「状態遷移図の手法を䜿っおヒヌティングシステムを解け」ず

いう課題を出したこずがありたす.そうしたらできたした」ずいっお持っおきた䞀番厳初の状懞遷移図はた

しかに䞞ず線がたくさんあり入力(トリガヌ)ず出力(レスポンス)も曞いおあるが.およそシステムむメヌ

ゞずは皋遠いわけです.問題の䞖界をそのたた䞞ず線の䞖界に曞き盎した圢になっおいたした.

その時私が孊生に説明したこずは状怒ずは䞀䜓䜕か? J ずいうこずです.぀たり問題の䞭に含たれおい

る蚀葉の䞭で将来プログラムの倉数になるもの぀たり状態を決めるものをたず列挙しなさい.そのようなス

テヌトベクトルが.どのように倉化するかずいうシステムの動䜜むメヌゞを摘きなさい.その時蚭蚈のポむン

トになるような倉数の倀の倉化に泚目しおそれを䞞にしなさい」ずいうふうに説明したした.

次に提出しおきた状態遷移図はあっずいう聞にプログラムになりたした.状態遷移図を曞くずころたでが難

しいすなわち状態を認識するずころが難しいのです.私が孊生に教えたアプロヌチがよいかどうかは別ずし

お結局 CASE ツヌルは.状態遷移図を曞いたり線集したりする䜜業は支媛しおくれるわけですが状態を発

芋するずころを支媛させるかどうかずいうずころが議論のわかれ目になりたす.

PWB グルヌプの発衚で状態遷移図は䞀応できたしたがどうもうたくいきたせん」ずいうのは.たさにそ

のぞんを議論するきっかけになりたす.そういう意味で.状懞遷移をちょっず説明しおほしいず先皋質問したの

ですがどうですか? お答えいただけたせんか?

PWB: たこずにもっずもな埡質問ですが䞀応の狙いずしおは.ずりあえず曞いおみようずいうこずでした.

いたただ芋せられないずいう理由はだれが芋おもちょっずどうかなずいう感じのするものがいたできあ

がっおいるので(笑い) これからもう少し怜蚎を加えお人に芋せられる ようにしたいずいうこずなのです .

ただ郚分的に 3~4 人ず぀で曞いおそれらを入力しただけの状懞でだれも他のグルヌプの曞いたものをほ

どんず芋おいない状態なんで䞀応䞀通り怜蚎しおからだったらみんなが玍埗しおこの堎に出せるようにな

るず思いたす.

野村 . わかりたした あず先皋の萜氎先生のコメントの䞭で StP グルヌプのマヌゞが云々ずいうこずがあ

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りたしたが . . ..

荻原剛 (倧阪倧  StP グルヌ プ) : 先皋は コ ンテキスト・ ダむアグラムだけしか芋せなかったんですが  実は

A ,B 2 ぀のグルヌプに分かれお.最䞊局の蚘述たでは  䞡方ずも進んでいたす . コンテキスト・ ダむアグラムだ

けではな く その先の階局ずか.あるいはデヌタの定矩のずころたである皋床はで き たいたす(図 13  14).

!lf 3ドヌヌ- トラン .. y クシ ョ ン

ト ラ ン

ナ ヌ ザ ヌ ファむル

l刈 ;'17 .む Jレ

囜 13 デヌタフロヌダむアグラ ム (1)

Â¥ iJ!!:比レ コ ヌド

、冶、

fLD/

山山\ ふ\山町

利 m 省官以 I1干

侀-\凶沌 町!の

利甚䞻䞻䞻/

囜 14 デヌタ フ ロヌダむアグラム (2)

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Morioka Workshop Report SeamaU Vol.6, No.8-9-10・11

先皋マヌゞずいう衚珟をしたしたが芁するにどこで詰たっおいたかずいえば芋おいる感じでは自分の

頭の䞭でもやもや考えおいるこずをコンテキストダむアグラムずいう明確な圢匏に眮きかえるずいう䜜業に慣

れおいないせいもあっおどうやっお衚珟したらいいかわからないなぜこのように図圢に曞かなければならな

いのかずかデヌタの階局衚珟にずたどっおいるずか.そのぞんでちょっず詰たっおいるずいう感じがしたし

た.

実は最初のうちは 2 ぀のグルヌプがやっおいるこずが党然違っおいおもしかしたらたったく別個の党

然考え方の違うシステムができあがっおくるのではないかなず思っおいたのですがしだいに䌌たような栌奜に

なっおきお䞡方のコンテキストダむアグラムを比范するず遣いは入力源が 1 っか 2 っかずいうこずです.ず

ころが䞭身の具䜓的な凊理の郚分でやっおいるこずはだいたい䌌おいお.芁するにトランサ' クション分析になっ

おいるわけです.システムに到着した凊理芁求をトランザクションず芋お.それを振り分けお.貞し出しずか返

华ずか登録・削陀ずか怜玢などずいう凊理をしお結局それぞれが図曞ファむルずいう情報が入ったデヌタを

読んだり曞いたりする.ずいうような仕組みになっおいたす.

先皋䞀芋マヌゞができるようには思えないずいわれたのですが詳现郚分を曞きすすめおいるうちにかな

り䌌通ったシステムになっおしたったずいうこずです.

今日の段階では DFD を曞いお蚭蚈䞊の思考を DFD に反映させるずいうトレヌニングをしたずいうこず

でその点ではかなりの成果があがったず思いたす.実際に問題を解くずいうこずに関しおは明日以降の進捗

がどのぐらいかにかかっおいたす.そういうこずなんですけれども....

務氎. たいぞんよくわかりたした.歳初からそういうふうに説明しおくださればよかったのに(笑い).

野村. いたの説明に察しおご質問は? いいですか? ありがずうございたした.あず  Teamwork グルヌ

プは䜕か補足ずかコメントがありたすかっ

䜐藀千明(長野県協同電算 Teamwork グルヌプ): 途䞭経過に぀いお䞀蚀だけコメントしたすず先皋萜氎

先生がいわれたワヌクショ ッ プの目的の䞭の方法論や CASE ツヌルの有効性し぀いおですがこれは明埌日

の最埌のパネルにならないずただいたはみなさん意芋が出せない状況だろうず思いたす.ずいうのは CASE

ツヌルずいうのは䜐原さんもいわれたしたがある皋床のずころたで蚭蚈を進めた䞊でその埌やり盎しが効

くずかチェックできるずかそういった点で有甚性なわけです.ものを考える時にツヌルが自分の思考を助

けおくれるかずいうず  はっきりいっおただいたのツヌルはそこたでいっおいないず思いたす .

ですから最初はみんな机䞊でやっおしたったわけですけれども機械に取りかかる以前の問題ずしおある

方法論でその問題を解くこずがただ自分の技術ずしお身に぀いおいないためにツヌルにそのたた飛び付いお

もツヌルが䜕の答えもメリットも返しおくれないずいう状況ではないかず思いたす.今回のワヌクショップ

はそもそもツヌルを䜿うずいうこずなんで最初から機械に向かおうずいうこずで始めたわけです.結果ずし

おコンテキストダむアグラムたでなんずか行きたした.

これはある意味ではツヌルがよかったからそこたで行ったわけではなくものの考え方ずしお今たでのず

ころ構造化手法の第䞀歩のずころたでやっず理解を埗たずいうこずです.問題はその次です.先皋いっぱいあ

るバブルをどうしたらいいかずいうずころでもめた理由はですね必ず解が埗られる方法論ずいうものはなかな

かなくおほずんどの方法論はいろいろ経隓しなければ解が出おこないわけで恐らくそれが今日から明日にか

けおみんなで苊しんで.ああでもないこうでもないずやっおみた結果になるず恩いたす.

そこで仕事をやり盎す必芁があるずみんなが思い.その時途䞭たで戻っおやり盎せるずいう点でツヌルのメ

リットが出おくるずいうのが最終的な萜ちなのかなずいう気がしたす.ただ今の進捗からいうず  ただそうい

う意味でツヌルの本圓のメリットずいうのは出おきおいない.そういう意味で方法論ずいう壁にぶちあたっ

おいるわけです.どっちにしょうかなおそらくどっちでやっおも最終的にはできるもんですけれどもそこで

こっちがいいよずいうようにチュヌタヌみたいな圹割をしおくれるツヌルが出おくればもっず䜿いやすい

だろうずいう感じを持っおいたす.

萜氎: 皆さんお疲れでそろそろ終わりだなず思われた時に私がわざわざ議論をふっかけた意図はいた䜐藀

さんにお答えおいただいたようなこずを䞀応議論しおおきたかったのです . このワヌクショップは  よいツヌ

ルを探すのが目的ではないしツヌルの講習䌚お‘もないわけです.ですから方法論ずいう枠組みにしたがっお

ツヌルを䜿いながら問題を解決しお

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ずにかく今の時点で䜕か話ができるようなこずたたは今埌考えなければいけないこず.そのぞんのずころを

し少し敎理しおおきたいず思ったのであえお挑戊的ないい方をしたした.いたの䜐藀さんのコメントで満足し

おいたす.

野村: あず䜕人かの方にコメントをお願いしたいず思いたすが. Smalltalk グルヌプからは䜕か?

䜐原: 私自身もオブゞェクト指向の方法論をよく知らなかったのですが青朚さんの話を聞きながら考えおい

たのは. Smalltalk に䟝存しすぎた OOA/OOD になっおないかたずえば.具䜓化を ob ject P ascal ずか

Objective C ずかを甚いお行った堎合でも分析や蚭蚈のプロセスが倉わらなければそれは完成された技法だ

ずいえるがいたのずころ  ただどうもそうでもないかなずいう気がしおいたす.そのぞんは明日あたりに芋

きわめたいず思いたす.

最初に青朚さんから説明があった時. r Smalltalk にはこれくらいの蚘述力があるんですよ」ずいいながら

ちょこちょこ぀ず现工しお  あるりむンドりが線に沿っお動くプログラムを 10 行ぐらいで䜜られたしたね.あ

れですごいなあ! J ず.グルヌプのみんなが意識したず思いたす.それから. Object Works に぀いおもや

はり青朚さんが䜜ったツヌルをたずめお. Smalltalk の動きを芖芚的に衚珟したした.それを芋おやはり党員

がすごいず感じたはずです.぀たり. Smalltalk の方法論的原理はむメヌゞ的には奜感をもっお理解されお

いた .

しかし実際に緎習問題にぶ぀かっおオブゞェクトをどう決めればよいかを考えようずするずむンスタン

スレベルのオブゞェクトは. (問題にほずんど曞いおありたすから)すぐにリストアップできるのですが  青朚さ

んに「もっず抜象化しなければいけない」ずいわれたずたんに.みんな頭を抱えお. (私も含めお) r うう~ん」ず

うなっおいたわけでその抜象化レベルが Smalltalk に䟝存するのか䜕か他の凊理系に䟝存するのかそのぞ

んがただ芋えないずいうこずですね.

それからツヌル自䜓も. Mac のツヌルずしおはただ未完成で操䜜のやり方にもいくらか苊しみたした オ

ブゞェクトの配眮ずか䞊べかえずかは人閣の偎で䞀生懞呜努力したした.以䞊です.

青朚 : いた䜐原さんがいわれたこずはほずんどその通りだず思いたす.オブゞェクト指向アプロヌチが他ず

決定的に違うのはたず䜕かの凊理を決めおその入出力を芋お..... J ずかいうものではないずいうこずです.

f 状態を考える」ずいうこずでもない . オブゞヱクトの確定ずいうずころから始たる HOwTo だけをみなさん

にお瀺しし  それにしたがっお仕事を進めおもらっおいたす .

しかしたずえば私が最初に䟋題ずしお取り䞊げた倧孊のモデル化ですがそこに出おくる「教員」や「孊

生」ずいうオブゞェクトは  この問題領域には必ず存圚する自明なものですから簡単に定矩できたす.ずころ

がその繕造関係を is-a ずか has-a に分けお行くずきその䞊にぜこ぀ず「人」ずいう抜象的なオブゞェクト

が出おくる.この抜象化プロセスにみなさん慣れおいないように芋える.

実際には最初そうした抜象オブゞェクトなしに属性やサヌビスを定矩しお行っおその埌であちこちに同じ

ものが存圚するこずに気.づいお抜象化の階段を 1 段䞊がるわけですが慣れおいないずなかなかむずかしい.

そこでグルヌプのみなさんの心理状態ずしおはそれずはなしに私の顔色を窺うんですね . そのこずがこっ

ちにはわかっおいるから  おもわず「ニダッ」ず笑うずうんそうか」ずいう感じでやっおいるのが珟状です

(笑い).

それから䜐原さんがいわれたように. Smalltalk には豊富なクラスラむブラリがあるのでそれを有効に利

甚しないのは損だずいうのが私のスタンスです.その知識が分析 ・ 蚭蚈のアプロヌチに圱響を䞎えるこずは

やはり吊定できない.ですから.私はあたり口出ししないようにしおいるのですが私のそうした知識や経隓を

どんどん提䟛しおほしいずいうメンバヌも倚い.むしろ䜕ずか聞き出そうずする感じです .

絊湯システムでいいたすずラ ンプずかスむ ッ チずかパルプずいうものがみんなすべお開閉するものだ.぀

たり  開いおいるか閉じおいるかいずれかの状態を必ず持っおいるずいうこずに気づいおこのバむナリス

テヌト(二倀状態)ずい う 抜象オブゞェクトを䞊に配眮したした.この時私がいったアドバむスはラ ンプだ

のスむ ッ チだのずいうのは.そのプログラムを䜜った時の財産にはならない.䌚瀟の知的財産ずしお残るのは 

このバむナリステヌトずい う 抜象クラスなのだ」ずいうこずです.たあ珟状はそんなふうに進んでいたす.

萜氎 そうした䞊䜍のオブゞェクトを芋぀けるずいうのは . How to じゃダメだず思いたす.蚓緎しかないず

思いたすが... . ?

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Morloka Workshop Report Seama゚ Vol.6, No.8-9-10-11

青朚: そうですね.

萜氎: 䜕か有効な蚓緎手段があるのですか?

青朚: やはり  たずは党郚䜜っおみるこずだず思いたす.そうするず.同じ情報があちこちに散圚しおいおい

ざシステムを動かした時に䜕か倉えたいず思ったらそれら党郚いじらなければならないずいう悲惚な状況を

実際に䜕床か経隓する.そのプロセスを螏たない限りこういうノりハりはなかなか身に぀きたせん.私自身

もそうした経隓を䜕床も繰り返しおきおいたす.

䜐原 : それからたた. Smalltalk の基瀎文法に通じおいれば結果がうたく行くかどうかの芋通しも぀くので

はないですか?

青朚 : それはそうです.これらがバむナリステヌトだず気が぀けばその䞊に Smalltalk のスむッチずいうク

ラスがあっお  たさにぎったりあおはたる.ぞうするずあずはもう簡単にシステムが動かせる状懞に持っお行

ける.たあそんなふうにいうずずいぶん Smalltalk を意識しおいるなあず芋られでも仕方がないのですが .

他の蚀語でそういう抜象化のラむブラりが提䟛されおいない珟状の方が .CASE ツヌル云々よりも問題だず思

いたす.

野村: このたた行くずたたチュヌトリアルに戻っおしたいそうなのでドクタヌ・ストップをかけたす(笑い) .

あず他にコメントをいただいおいないのは.倩池さんのずころですか?

倩挣孊(カシオ蚈算機. CASE Bench グルヌプ): 先ほど萜氎先生から埡指摘があったように.われわれのグ

ルヌプは最初のコンテキストダむアグラムを䜜るさいに党員の意志を統䞀するために玙の䞊で䜜業したし

た .それは別に私の独断でやったわけではなく.むンストラクタの枡郚さんず埡盞談しお J たあ最初はいい

んじゃないか? J ずいう刀断でしたが枡郚さんそのあたりのこずをちょっずコメントしおください.

枡郚健次(゜ニヌ ・ テクトロニクス. CASE Bench グルヌプ)) : なぜ玙を䜿ったかずいうこずですがそれは

9 人ものメンバが党員で 1 台のワヌクステヌションを䜿うのはずうおい無理だったからです.もしマシンが 3

台あれば. 3 人ず぀グルヌプに分かれおずいうこずもできたかもしれたせんが....

ずういう状況を考えお.最初のコンテキスト図は玙で䜜りたした.倚分 CASE ベンダの方はみなさんそう

思っおいらっしゃるず思うんですが日本語倉換ずかツヌルの䜿い方がよくわかっおいれば最初からマシン

の前に座っお. 1 人で入力しながら考えるのがよいず思いたす.今日はそういう状況ではなかったずいうこずで

す .

野村: あず他に  䜕かいい忘れたこずずか.いいたいこずどこかのグルヌプに聞きたいこずなどありたす

か?

萜氎 : せっかくですから田䞭さんず桜井さんにもご感想ずかコメントをお聞きたいのですが..

田䞭貌垂(東陜テクニカ. Teamwork グルヌプ)・ 枡郚さんも少し觊れおおられたしたがやはりツヌルを提

䟛させおいただく偎ずしおはそのツヌルを教授しながらお䜿いいただきたいず思っおいたす.ただ最初は

操䜜になれるずいうずころがありたすので.今日はただ愚初の小競り合いずいうこずで簡単なダむダグラムを

曞くずころたでしか行っおいないずいうこずでしょうか.

萜氎 : 実は 私はも っず悲惚な状況を想像しおいたのです方法論を理解する  ツヌルの操䜜法を芚える」ず

い うずこ ろで䞀日の時間を消費しお.ずおも蚭蚈どころではない . そんな状況を予想しおいた.ずころがこ

れたでの報告をうかが う ず結構方法論をそれなりにこなしおいる.倚分むンストラクタその他の方の指導もよ

かったのかもしれたせんが方法論にしたがっお䜜るずいうこず . CASE ツヌルを䜿うずいうこずは基本的に

はそんなに難しくないんだなず感じたした.もちろん  ゚キスパヌトになるにはちょっず時聞がかかるかもし

れたせんけども  昚日のチュトリアルからいきなり始たっお .CASE ツヌルも初めおだずいう方が倚かった割に

は.予想以䞊のスピヌドで成果が出おいたす.

桜井腐里 (SRA. StP グルヌプ) : われわれのずころはグルヌプの人数を考えお. X-Window 端末を 2 台甚

意したのですがずころが.そのうち片方の日本語入力の蚭定がうたくできおいなくお最初はツヌルを䜿わ

ずに  玙の䞊で問題を考えおいただき  その聞にマシンの蚭定しおいょうかなず思っおいたした.

しかし  メンバヌの方々から「 せっか くツ ヌルがあるんだから  䜿いたい」ずいう匷い垌望が出おたたせっ

-104 -

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萜番䜐野

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Morioka W orkshop Report Seamail Vo1.6, No.8・9-10・11

かく 2 台あるならやはり 2 台ずも䜿っおやろう」ずいうこずになりたした.グルヌプを 2 ぀に分け る ず双方

それぞれ 5 人ぐらいですから党員でワヌクステヌションを阻んでも画面が芋えるんですね . 最埌にそれぞれ

のやったこずをお互いに発衚しようずいうこずで 2 ぀のサブグルヌプで䜜業をしたした.結局  片方の端末

は挢字の蚭定がうたくいかなくお.アルファベットでの入力ずいうこずになりたしたが.. ..

䞀応デヌタフロヌ図を曞きながらデヌタ構造図を曞くずいうあたりはみなさん䜓隓できたにではなし、かず

思いたす.私はある皋床話が進み始めたら.ほずんど䜕もしないでボヌ ッ ずしおいたのですが印象 ずし お は 

このように 1 ぀のツヌルを䜕人かで囲み 1 ぀の画面を芋ながら蚎論し入力するずい う やり方は䞀応 う たく

いったんのではないかず思いたす.

野村 . それではさっきか ら手を䞊げおいた䜐原さんどうぞ

䜐原: 構造化分析に挑戊したグルヌプの方 々 のやり方を聞いおいお少し定石ず遣うなず思った点が 2 ぀あり

たす

1 ぀は  構造化分析ではあらかじめ最埌の具䜓化段階を予想しおこうなりそうだからこうしたらいいん

じゃないか? J ずいう議論をしないようにあるフェむズでは.あたり先のこずを考えずにそこだけで収束で

きるようにする 少しづっスラむドしおそこである基準で決めたら  次におろしおい く. そ う い う 段階的詳现

化をしおいる時に具䜓化の時にたずいんのではないかなどず考 え たりするず考える範囲がどんどん広が っ お

倧きなシステムになるず結局わからなくなっおしたいたす . そのあたりちょっず考え盎した方がいいんじゃ

ないかなず思いたした

もう 1 ぀はプロセスをあらわす䞞い蚘号あれをポンボンポン ず䜜っおデヌタフロヌで぀ないでいるずい

うこずですが実はそれをやっおいるず  モゞュヌル構造図を䜜っおいるのずほずんど同じになっおしたう.

぀たり蚘法は違うけど埓来通りのモゞュ ヌル構造を䜜っおいるこずになっおしたうのでこれもちょ っ ずた

ずいのではないかず思いたした

構造化分析はどちらかずいえばデヌタ䞭心の方法論でありそのデヌタフロヌ を出すためには䜕が必芁

かずいえばデヌ タフロヌの出力 t に察しお入力ずしお䜕が必芁ずかを考えながらそれらを぀ないでいっお 

聞に糊ずしお䞞印の蚘号がある.それらの䞞印には名前を付けずに眮いおおき䞀番最埌になっお  ここを流れ

るのはどういうものかを考慮しお名前を付けるのがたぶん定石だろうず思いたす.別に定石をい぀も固執す

る必芁はなく 時にははずしおもいいず思いたすけれども基本的には  定石に沿った進め方をしたほうがいい

のではないかなず思いたす.

萜氎: それはどうしおですか?

䜐原: 理由はいわゆるモゞュヌル構造を䜜っおしたうず結局人聞はどうしおもうたく具䜓化ができる

かどうかハヌドりェアの特性なんかを䞀生懞呜考えおしたうんですね.そうするず.察象ずなっおいる l ぀の

システムだけを䜜るだけならいいのですがそのシステムを他の環境に移怍しようずか他のシステムずの連携

を考える堎合にうたく行かなくなっおしたう しれないんです.

システムのハヌ ドりェア的な特性を早めに考慮するのはそうい う 理由でよくありたせん .

ffæ°Ž: わかりたした.

野村: 䜕ずなくみなさんもう課題の回答を出しおこれで終りずいうような雰囲気になりかけおいたずころを.

萜氎先生に修正しおいただいおこのワヌクショップの本来の目的が䜕かずいうこずが明確になったず思いた

す 目 その意味で貎重な議論だったのではないでしょうか?

あず最埌に䜕かいいたい方があれば.話をうかがいたす.なければこれで議論を打ち切りたいず思いたす.

萜氎 1 ぀お願いがありたす.いたのプレれンテヌションで䜿われた OHP シヌト にグルヌプの名前ず通し

番号を蚘入しおいただいお提出しおください.蚘録のためです.よろしくお願いしたす.

䜐原: 通し番号の他に時間を曞いおおくずいいですね.䜕日の䜕時ごろずか . . ..

野村: ではこのセッショ ン を終りにしたす. 6 時半にわんこそば倧䌚に出発したす.

-105 -

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Morioka W orkshop Report Seamall Vo1.6, No.8・9・10-11

6. 最終発衚

1. PWB & Hyperbook グルヌプの発衚 108

2.00AlOOD グル ヌ プの発衚 111

3. CASE Bench グルヌプの発衚 114

4. StP グル ヌ プの発衚 120

s. Teamwork グルヌプの発衚 123

-107 -

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Morioka Workshop Report SeamaH Vo1.6, No.8-9-10・11

最終発衚報告者

䞋接盎歊・方孊芜(静岡倧孊)

1. PWB & Hyperbook グルヌアの発衚

われわれのグルヌプでやっ おきたこずは  図 1 に瀺す状態遷移図を䜜ったずいうこずに぀きたす . その補䜜

過皋でわれわれの CASE ツヌルである PWB の持぀匷力なアニメヌショ ン機胜を利甚し内容を序々に掗緎

させながらここたできたした.

だいたいの経過を説明するず初日はたずツヌルの説明を受け.午埌半日ぐらいでこの状態遷移図を䜜りた

した . 次の日の午前䞭に入力を始め午埌にかけおアニメヌショ ンができるような段階たでもっお行きたした.

状態遷移図は埡存じのように  システムがある状態のずきにあるむベントが起こるずシステムはどんな挙

動を瀺しどの状態に移行するかずいうこずを.䞀枚の絵に曞いたものです.

われわれが遞択した課題は絊湯システムで図 1 が  システム党䜓の状態遷移図を瀺したす絊湯 J. r お湯

はり J ・「远いだき 」 などの状態があっおそれらの状態においおお湯はりスむッチを ON にする」ずか絊

湯栓をひねる」ずかい っ お倖郚む ベン トが発生する可胜性がありたす . そうしたこずすべおを衚したのがこの図です.

ミ~(J

mu. り状日

枇 11 りお~~

囜 1 絊枇システムの状怒遷移図 (PWB)

-108 -

t

初電匁

OJ

た

を|

む湯

J7i

JJJ

A

E"1

ヌ、

し出か栓をも

L 可さ

そ。

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Morioka W orkshop Report Seamail Vo1.6, No.8・9-10・11

少し小さくお芋にくいので远いだき J 状態の郚分を䞭心に拡倧したものを次にお芋せしたす(図 2) も

ちろん状態遷移図を䜜るにあたっおは課題に述べられた仕様をたず第䞀基準にしおあたり明確に瀺されお

いない郚分に぀いおは党員で蚎論しおこういうふうにしようずいうこずを決めたした.

お 55う/ 1. ~Iltl~ J..û.:改定双山

二癟 tFはりヌむッチ o N

1. ;;;11䞘公定倉曎

す7 火!なJ}J

1o 0 リット Jレ

1. Â¥:IJ{.Hr-tJJ!:'i 2 パむパス 1 r- e:J 3. ラ ン プ o F F バ 1 .I .Ir.ll む䜵ドn

門 2 -Anb

぀ω

囜 2 遣いだき状怒 (PWB)

さお  䞭倮の 2 ぀の状態(燃焌監芖ず远いだき)ですがこれらの状態に遷移するこずが可胜な状態ずしおは

初期状態があげられたす.たたお湯はり J . r 絊湯 J の各状態からもここに遷移する可胜性がありたす たず

電源 ON だけの状態. ぀たり初期状態にあるずきに远いだきスむッチが入るず切り換え匁を切り換えパルプ

匁を聞き.点火操䜜を行っお燃焌監芖」の状態に行きたす .

この状態では本圓に火が぀いたかどうかを芋おいおもし火が぀かなければ初期状態に戻りたす.そのずき

には圓然切り換え匁を切り換えおバむパス匁を閉じるずいう操䜜をしたす.着火成功であれば.燃焌ランプを

ON にしお.远いだき状態に行きたす.

この状態では枩床を 93C の䞀定倀に保っおお湯を出し続けたす . ただ.このずきにスむッチが OFF され

たりあるいは 100 リ ットルを越えたら切換匁を切り換えおバむパス匁を閉じランプを OFF にし比䟋匁

を閉じ火を消しお初期状態に戻りたす.

䞀方远いだき状怒でお湯はりスむッチが抌されれば今床はお湯はり状態に移行したす . そこで远いだきス

むッチが ON されれば再び远いだき状態に戻りたす.この状態のずきに絊湯すなわち蛇口が関かれれば 絊

湯状態に移行したす.絊湯が終わる ぀たり蛇口の栓が閉じられればたた圓然远いだき状態に戻りたす.

蚭蚈にあたっお仕様曞に定矩されおいない䞍明確な郚分は䞀応安党サむドでものごずを考えるようにした

した . この絊湯システムでは最高 93 床ずいうお湯が出たす.絊湯栓を開いたずきいきなり 93 床のお湯が

出たのではたいぞんですよね.そんなシステムをもし゜速に茞出したりするずたた火傷の治療のために札幌

から飛行機を飛ばさなければならなくなるので(笑い).そういう事態は極力避けたいずいうこずです.

たずえば燃焌監芖ずいう状態が蚭けおありたすがこの状懞のずきに远いだきスむッチが抌されたり絊湯

栓がひねられるずいう可胜性も十分考えられたす しかしこの段階では点火操䜜の埌に火が぀いたかどうか

を確認するこずが䞻芁な動䜜でありたた  時間的にいえばそういうむベン トが来る可胜性は非垞に少ないので

もしそういうむベントが来おもそれを無芖しおたた自分の状態に戻るように考えおいたす.それから電源が

いきなり OFF にされるずか停電になっおしたうずかいう堎合もあり本圓にこのシステムを䜜るのであれば

そのぞんも考慮しなければいけないのですが今回はそこたではやりたせんでした.

-109 -

Page 21: vol6. no.8-11b

Morioka W orkshop Report Seaman Vo1.6, No.8-9-10・11

デモ甚のマシンがここにおいおありたす . 癟聞は䞀芋に劂かずですので埌で芋おください.その前にちょっ

ず簡単にデモの内容぀たりアニメヌションがどういう感じになるかを説明しおおきたす.

党䜓の状怒遷移図の䞊でたず入り口から電源、 ON の状態に入っお次に初期状態に移りたす.この状態にお

いお  いろいろなむベントが起こる可胜性がありたす.アニメヌションにさいしおは珟圚の状態を瀺す黒い䞞

がピビビッず動いお行っおこの状態に来るず 1 ぀のりむンドりが開きその䞭に可胜なむベントがリストアッ

フヌされおいたす.そこでたずえばマりスを絊湯のずころに持っお行っおクリックすれば絊湯燃焌監芖の状態

に移るわけです

そこでもたたりむンドりが開かれたす.このりむンドりに瀺されたむベントは実際に燃焌しおいるかあるい

は燃焌に倱敗したかずいうこずでこれは本来ならばシステムが適圓なセンサヌによっお刀定するのですがア

ニメヌションでは人聞が遞択しお入力したす.燃焌倱敗の堎合は初期状態に戻りたすが.ここでもし燃焌 ON

をクリックするず次に絊湯状態に移りたす.するずたた新しいりむンドりが開き.その䞭から適圓なむベント

を遞んで先に進むずいったぐあいです

最埌にたずめですが回われわれのグルヌプで䜿った方法論は状態遷移図によっおシステムの構造を把握し

分析しようずいうものでした.グルヌプ・メンバの䞭でそういう方法論に慣れおいた人間はほずんどいなくお

初めはずいぶんずたどいたした.あらかじめ勉匷しおおくべきだったず反省しおいたす.぀たりどういう状態

をたず切り出すかそのずきの倖郚むベントずしお䜕を考えたらよいかこのぞんでちょっず時閣がかかりたし

た.それずグルヌプでの仕事の進め方ですがいきなり最初に 3 ぀のグルヌプに分けお絊湯お湯はり远

いだきの 3 ぀の郚分を解析しようずいうこずだったのですがさきほど述べたような事情からあたりうたく行

かなかったかなあずいうのが感想です.

次に PWB ツヌル自䜓の評䟡ですが利点から列挙しおいきたすずたず undo が䜕段階か䜿えるこず圓

然それに察しお元に戻すための redo が䜿えるこずがたちがいを犯しやすいわれわれのような初心者に察しお

は有甚だったず思いたす.

それから分析段階での怜蚌支揎も有効でした われわれの堎合は.䞀昚日足立さんが説明されたナヌザ向け

プレれンテヌションずいうよりはシステム蚭蚈者自身によるレビュヌずいうか蚭蚈䜜業の成果の怜蚌に䜿っ

たわけですがそういう意味で非垞に有効でした アニメヌションがレビュ䞀時のチェック挏れをなくしおくれ

たす.それもほずんどの仕事を自動的にワヌクステヌションがやっおくれるので.ずいぶん楜だなあず感じたし

た.

それから状態遷移図を曞くのに䜿った゚ディタ EOPM ず.スむッチを曞く゚ディタ UIM に぀いおですが

制埡系のシステムの蚭蚈には有効だなず感じたした.マりスでコマンドが遞べるずいうかりむンドり ドリブ

ンになっおいお䜿いやすいし.たた゚ディタ自身が文法を知っおいお誀った入力をチェックしおくれるので

蚘法ずかをあたりよく知らない初心者にも䜿えたす.たたこのツヌルは Smalltalk の䞊で動くのですが

Smalltalk を党然知らなくおも䜿うこずができるようになっおいたす.

さお次に欠点ですが UIM ゚ディタの機胜がそれほど匷力でなく぀たり簡単な図しか䜜れないこずがあ

げられたす.それからチュヌトリアルずいうかツヌル自身のガむダンス機胜が甚意されおいないので初め

お䜿う人にはちょっず䜿いづらいように思いたした.他にもいろいろ欠点はあるでしょうがただそれが芋える

たで䜿いこなしおいないずいうのが本音です.

最埌に党䜓的な感想、を述べさせおいただくず今回の挔習ではアニメヌションが䜿えおよかったず思うので

すが実際の堎面でどれだけ有効かはただよくわかりたせん.今回は制埡系のシステムを課題に遞んだのです

が事務凊理系ずかバッチ系なずにこの分析・蚭蚈アプロヌチがうたく適甚できるかどうかは疑問です.

それからちょっず思ったのですが状態遷移図はたあ䜕ずか曞けたす.するず圓然そこには状態ずか倖

郚からのむベントが党郚蚘述されおいるのでそれをもずにしお状態遷移衚を自動的に䜜っおくれおその衚の

䞭を党郚埋めるずそれをもずに C プログラムのスケルトンを出しおくれるようなツヌルがあれば非垞にう

れしい.

状態遷移図の圢に䜜ったモデルの怜蚌を自動的に支揎するシステムも欲しい.今はずにかくモデルを䜜り

アニメヌションで動かしおおかしければ人聞が盎すずいうスタむルですがたずえば仕様を最初に打ち蟌ん

でおくずそれがルヌルずしおシステムに蚘憶され蚭蚈者が曞いた状懞遷移図をシステムがそのルヌルにおら

し合わせおチェックしここは遣うんじゃないのず自動的に泚意しくれるようであればもっず䟿利で

-110 -

1、

ず

吞

も

たし

Q

遷トる

A

ののおメ

2.

番1

た

属5

果

で i

O

第プ衚すオ懞か

オ発た生間

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Morioka Workshop Report SeamaU Vol.6, No.8-9-10・11

ず思いたした.たあわがたたな意芋ですね

ツヌルのメリットを十分に知る前にタむムアップになっおしたったので. PWB そのものの蚭蚈意図をすべお

吞収できなかったのが残念です たあ今回は時間も 2 日間しかなかったし䜿った゚ディタも 1 ぀だし課題

も 1 ぀しかこなせなかったのでそれはやむを埗な L功3 もしれたせん.

以䞊で発衚は終わりですが.せっかくワヌクステヌションがありたすので是非われわれの成果を目で芋おい

ただきたいず思いたす.デモ自䜓は短時間で終わりたすので. 2~3 グルヌプに分かれお芋おいただけばよいで

しょう .

Q( 高橋秀行. SRA): ふ぀う状態遷移図ではある状態から別の状態ぞ遷移するずきどんなトリヌ7でその

遷移が起こりどんなアクションが実行されるかを蚘述するはずですがいた芋せおいただいた図ではむベン

トの名前のようなものが曞いおありたすね PWB でこの皮の状態遷移図を䜜るずきのルヌルはどうなっおい

るのですか?

A( 小林透. NTT): 䞞印は 1 ぀の状態を瀺しその䞋に曞いおあるのが状態の名前です それらを぀なぐ矢印

のたん䞭に曞いであるのはすべおむベント名です.䜜成の手順は.たず䞞印の状態をどんどん曞いお行きそ

の埌でそれらの間のリレヌションを匵りそのトリガずなるむベントの名前を蚘入したす.そうするこずによっ

おさっきのアニメヌションを実珟できるわけなんです それぞれのむベントがどんな機胜を果たすかはアニ

メ ヌションに必芁がないのでここでは曞きた せん.

2.00A/OOD グルヌプの発衚

われわれが䜿ったのは. Smaltalk-80 䞊の OOA ツヌルで分析察象は前のグルヌプず同じ絊湯問題です.侀

番最初にツヌルの解説をしおいただきこのずきに OOA ツヌルずか. Grapher Gear のデモを芋せおいただき

たした. Grapher Gear はすばらしいものだず感じたしたが実際の䜜業では OOA ツヌルを䜿っただけです

どんな方法論かはすでに初日に説明がありたしたが図 3 に瀺すようにオブゞェクトの確定構造の確定

属性-サヌビスの定矩ずいう手 )1頂で仕事を進めお行きたす.䞭間発衚のずきにこの OOA のフェヌズ 1 から

5 たでを実斜するこずを目暙にしたいずお話したしたがそのあず䜐原さんから OOD たでや らない ずその効

果がわからないだろうずいうアドバむスを受け垌望ずしおはそこたでは行きたいず考えおいたしたが.実際に

できたのは OOA だけでした.

OOA OOD

1 オブゞェクトの確定 1.ハヌドりェアアヌキテクチャの決定

2. 構造の確定 2. ゜フトりェアアヌキテクチャの決定

3. サブゞェクトの定矩 3. 特殊化

4. 属性の定矩 4. 組み立お

5. サヌビスの定矩 5. 抜象化

6 芁玠分解

7. サヌビスの詳现化

囜 3 OOA ず OOD

OOA の各フェヌズをたどっお行く過皋で感じたこずがらをいく぀か挙げおみたす.

第 1 はオブゞェクトの確定に぀いおです.このフェヌズでは.問題文䞭に出おくる名詞をキヌワヌドずしお

オブゞェクトにしお行くのですがそれが本圓に必芁なものなのかどうかの刀断に.ずいぶん悩みたした 侭間

発衚のずきに济槜ずいうオブゞェクトの候補がありその取り扱いがよくわからないずいう話をした芚えがあり

たす このように候補を挙げるのは簡単ですがそれが本圓に必芁かどうか 刀断に困りたした.

オブゞェクト指向の「ぐにやぐにや J した雰囲気(笑 Lけが奜きで集たったグルヌプだったのですが 割に䞀

生懞呜突き進む雰囲気があり適圓なずこでけりを぀けるこずができたせんでした.そういうこずでここに時

聞かけすぎおしたいたした.グルヌプ内の同意を求めすぎたこずも問題です 䜐原さんからも指摘されたした

-111 -

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Morioka Workshop Report SeamaD Vol.6, No.8・9-10・11

がいいよねいいよね? J ずいっおるずなかなか先ぞ進めたせん.

次は構造の確定に぀いおの問題です . 構造の確定ずいうのはオブゞェクト聞にどういう関係があるのかを知

ろうずする掻動です.このフェヌズでの問題点は機械の芋た目にごたかされたずいうこずです.今回の課題は

絊湯システムだったのですがスむッチずかコントロヌラのむメヌゞをなんずなく想像しおいたのですけれど

も  分析のずき倖から芋たむメヌゞにずらわれすぎおしたっお.そういう状懞で関係を定矩しお行くのはなか

なか倧倉でした.

抜象化がうたくできないしやり方がわからないんです.初日に.バむナリステむトずいう抜象化の案を出し

たずきこのずきだけ青朚さんが笑顔を芋せおくれたのでうたくできたず思ったんですが逆にのがせおし

たったずいうか  ものすごくそれにずらわれおしたっお他の面ではちょっず力䞍足の結果になったず思いたす.

たたオブゞェクト聞の is-a. has-a ずいう関係を定矩しおいく段階で. 1 の「オブゞェクトの確定」の䞍備

に気づいお埌戻りするずいうこずもありたした.それから is-a. has-a の関係を結ぶのに is-a のほうはそれほ

ど難しくなかったのですが. has-a の関係を定矩するのはずいぶん難しかったなあず党員が感じたした.その

原因はオブゞェクトの確定が䞍十分だったずいうか自信が持おなかったずいうこずがあるず思いたす.

サブゞェクトの定矩は必芁がなかったのでやっおいたせん .

最埌のフェヌズずしおは属性定矩ずサヌビス定矩をやりたした.ここたでは「これはこれでいいかねえ? J

ずいう颚にみんなの同意を求めながらやっおきたのですが.それではなかなか䜜業が進たないので. 1 人 1 人

がたず考えお  それぞれのアむデアを出し合っお蚎論する圢に切り替えたした .

このフェヌズでの問題点は  構造の確定が各自たちたちであったこずそしお.䜕が属性かわからなかったこ

ずです.バむナリステむトの属性ずはいったい䜕だろうず考え出すずあずどうしょうもなくなっおしたう.た

たいったんオブゞェクトずしお挙げたものが別のオブゞェクトの属性になっおしたうずいうようなこずもあ

りよくわかりたせんでした.

サヌビスの定矩は属性の定矩より簡単でした.いったん消したオブゞェクトがたた埩掻するこずもありこ

れを僕なんかは「湯釜の埩掻」ず呌んでいるんですが. 1 回湯釜を消したんですが途䞭でやはりそれがどうし

おも欲しくなっお.埩掻させたずいうようなこずがありたした.たたサヌビスの属性を定揎するずき.単に

ツヌルで提䟛されおいる枠の䞭に.蚀葉を埋めおいくだけのレベルで仕事が終わっおしたったずいう反省があり

たす . それから悪戊苊闘しおいるずきに青朚さんがペトリネットずか. GrapherGear のシミュレヌションを

しおくれお頑匵れよずはげたしおくれたした.

ツヌルず方法論に぀いおの感想ですが線を自動的に匕いおくれれるのですけどもそれが芋にくかった堎合

きれいに盎すのがなかなか倧倉でした.今回䜿ったのはツヌルのごく䞀郚の機胜でしかなかったので党䜓の

感想は述べられたせん.抜象化に぀いおは盞圓苊しんだのですがそういうずころでは.やはり青朚さんがいっ

おおられたしたけども第 6 感みたいなものが必芁でそれがなかなか働かなかったずいう気がしたす.方法論

の有甚性に぀いおは  ただそれをうんぬんするたでの経隓を積むには至りたせんでした.

蚘録係の方の感想、はツヌルを䜿うずいうよりも方法論に振り回されおいたみたいだ」ずいうこずず

「フェヌズの切り換えがうたくできないある皋床のずころで止めるこずができずにズルズルやっおしたっおい

る」ずいったずころですえらいグルヌプに入っおしたった」ずいう方もいたした(笑い).

でわれわれの最終成果は図 4 に瀺す通りです.時間がないので.詳现の説明は省かせおいただきたす.

Q( 発蚀者䞍明): さ っ きオブゞェクトが属性に倉わったずいう話がありたしたが具䜓的に䜕がどうなったの

ですか?

A( 発衚者) : WlJ り蟌みラ ンプは 1 ぀のオブゞェクトなんですが.同じものが別のオブゞェクトの属性のずころ

に入っおいるずいうこずです .

Q( 䜐原䌞. SRA) 属性の䞭にラ ンプが入るのではなくおランプの皮類ずいう属性があっお  それが䜕々ラ

ンプずいう倀を持っおいるずいうほうが普通ですね .

A( 発衚者): そういわれるずそんな気がしおきたす.

-112 -

Page 24: vol6. no.8-11b

冚耳目。E

君。『E-E同Mm唱。ュ

ω0癜岡田旊-4。

--a-ze-m

䞃-E・ロ

コ ン トロ ラ

電源総統ランプ

i!t:;ランプ怠定枩床i!䌝スむッチ

な定枩l!は?t合議開始.L.=:...:.... ....ノ a・

垂日前日

Z\8 コントロ ヌラ

远いだきスむッチお湯はりスむッチ;;:定本量l! ~蟌みランプ

䞀時絊掛停止/開始氎量11:定

E お這はり䞭の絊堎l ìJlいだき䞭の1[;:島

il ìJlいだき1:お浩はり

囜

品鯵郜町

UH叫䞋』yhq。。降、

4uw也、ゆト(。。hF~。。。)

-H-u・

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Morioka Workshop Report Seama゚ Vo1.6, No.8-9-10-11

3. CASE Bench グルヌプの発衚

われわれが経隓した詊行錯誀をみなさんにいっしょに远っおいただいお.その過皋で CASE ツヌルがどんな

ふうに圹立ったかをお話する予定でいたのですが時聞の関係で結果䞭心の報告に倉えさせおいただきたす.分

析察象は酒屋倉庫問題です.

われわれが䜿 った CASE Bench は構造化分析のツヌルですので DFD を䜜るのが 1 ぀の倧きな目暙になり

たす . 最終的なコンテクストダむアグラムは図 5 のようになったのですがその䜜成にあたっおはたずデヌ タ

を 抜出しよ うずいうアプロヌチをずりたした.これはたいぞんうたく行っお コ ンテクス ト ダむアグラムはかな

り簡単に䜜成できたした.名前の付け方でちょっず苊劎はありたしたが . たずたずスムヌズに決たりたした.

医号䞀䞀~=

囜 5 酒屋倉庫の DFD 侀 党䜓 (CASE Bench)

次に詳现化のステップですが図 5 の「酒屋倉庫の入出庫を確認する」ずいうバブルを 2 ぀に分けるず図 6

のようになりたす.

吊定フ ァむル・ヌヌヌ-ヌヌヌ『ヌ叞・ヌヌ

也原信瀺さ

䞁

囜 6 酒屋の入出庫を管理する DFD (CASE Bench)

-114 -

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Morioka Workshop Report SeamaU Vo1.6, No.8-9-10-11

さらにその䞭の「商品を管理する J ずいうバブルを詳现化したものが図 7 です.ここでこの図で「出庫を

管理する」ずいうバブルの入出力がかなり倚いのでそれを図 8 のように分割したした.ここたで詳现化が進ん

だずき. ER 図を䜿ったデヌタの分析ずデヌタ蟞曞登録の䜜業を行いたした.この䜜業はなかなか難しく感じ

たした

;倉庫係; 取吉氏

掻寞、芞Z

壱耳Lファむル

䌚I䞻写--お

Â¥

ミ

a 事䞻ペ!t'

囜 7 商品を管理する DFD (CASE Bench)

:右䞻石::~~する'

䞀骚U侀

倍䞀

ヌミ」䞀䞀䞀ヌヌヌ­~.=J!;:'ファむル

取匕先i

囜 8 出庫を管理する DFD (CASE Bench)

結局こういう事務凊理の問題では(ずいうよりそもそも構造化分析では).デヌタが非垞に倧切なのでたず

ERD を䜿っお゚ ンティティが䜕かをはっきり把提しおから䜜業を始めるべきだず思いたす.たたデヌタ

ディクショナリの䜜成にさいしおは. 1 ぀のコ ンテクストを䜜ったらすぐそれに関するデヌタディクショナリ

登録を行なうようにするのがよいず思いたす.機胜分割ずいう面では階局化のやり方に぀いおいろいろずわ

からないこずがありたした.

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Morioka Workshop Report SeamaU Vol.6, No.8-9-10・11

次の問題は各階局でのファむルの扱い方です.図 6 のレベルですべおのファむル(圚庫ファむル圚庫䞍

足リスト䟝頌者名簿行き先)を曞いおしたったのですが J 商品の管理をする」ずいうバブルの意味合いがはっ

きりしおいたせん.取り匕き先ずの具䜓的な関係がこの図からは読めないのです.もちろん.さらに䞋のレベル

ぞ萜ちおいくにしたがっお.詳现はわかっおくるのですが..

完成したデヌタディクショナリず ER 図は図 9 および図 10 のようになりたした.

䟝玚者名簿 {MJi者m号+ It-;äž­iiill名す (州1i癜䜏rfr + {占玚者11rHi~品号圚庫䞍足リスト= 送り先名+品名+数日取匕先=取匕先名+取匕先䜏nfi + 取匕先電話芯号山政䟝*.ID喫=品名+数民1 t 送り先名出店街瀺む =泚文l!ì号+送り先名 t (コンテナおr::-+♂名+数日 +ZE コ ンテナ搬出マヌク lm晶画=コ ン テナ蚪号.;. l 品名 ?LI211発泚i!f=品名+数量䞍足蟿~1I =品名+数五l圚店77 むル=品名コヌド+品名 t (王凶+コンテナ䞖号 l出瓜tF'r~䞻䞻~ = 品名 t (コンテゎ前号+数民 l 出庫呜什曞= 品名 t (コンテゟ前号+数出 l入l車内容玫=コンテナl!ì号 t Jq仏fドn ..日時十 l 品名 t liXli1 1 䞍足商品= 泚文番号+送り先名+品名+数hl䞍足分出w呜什曞= 品名 t (コ ンテナ番号+数111䞍足報告=品名+数út送り先名= {:配侭H省名コンテナ苔号数字. *コメン l 舎

{MJ\者䜏所䜏p}r䟝玚者電話l!ì号 "1LI~~aì 号'䟝頌者醀号数字・

䟝玚者名氏名'笠コンテナl般出マヌク 2.1己号・取匕先䜏所䜍fiir取匕先盟諞号包括癟問・取匕先名䌚瀟名.

数血数字・

泚文銙号数字"品名= .S81目・品名コヌド z

囜 9 デヌタディクショナリ (CASE Bench)

③

の

ペや\⑩

å·Ž

バΞ⑊

:ょ冶

囜 10 ER 囜 (CASE Bench)

-116 -

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Morioka W orkshop Report Seamail Vo1.6, No.8-9-10・11

CASE Bench の I ぀の匷力な機胜に゚ラ ヌ・ チェック぀たり DFD やデヌタディクショナリが正しいか

どうかを評䟡しおくれる機胜がありたす . 図 11 はその結果を瀺したす.

DD 'dd' をn・垫'1'です.1frHI I...T)i:~~されおいる名前・

jÎ!å¹²i文が未定筏ずなっおいる名前.

Dド0'1'1こ存圚しおいるに Lかかわらず;己認されれ沿い名前.

他町)i!叙文やDFO'I'で民川されおいないt.ñ;J:

jl!泚文' 1 ' お.'JJlIt jlj定誌の䞖:l!.{のある名前.

コンテす蚎守 1:"Jl/;WW tkml~ 高守 U\:iJ1 I~ぉ

取匕先䜍所 取匕先屯ir.:r.号

l1ft 送り先名

出)11;む.~~J}

笠コンr-)・

.I(l(匕先包

i䞻䞻苫:}

dl色コヌドm: l:マヌク .f:.1:.

DFO ‘ùrùo' をi;f.(囜[IJです。

' drùo' の釘'日叫l に{䌚LBされたiÈ!Nの自1Iいフロヌ安正~:

コンテナお号 送り先名 コンテナ IIÝ号䟝争責者䜏所 {MJi者電話11t号 UX'玚者番号{剣賞者名 空コンテナ 取匕先䜏所取匕先癟1認蚎号 取匕先名 litiil 送り先名 泚文癟?号 i臌山マヌク品名 ぷ名コ ヌ ド

デヌタ項目、û8Iの自1持管制る・ l叞、j し 5:;防総えるデヌタフロヌが前E しおいた ~.oデヌタ矜目、mi品銘柄目 が読み山しWITJになっおいたす。

デヌタ項目、取匕先・カ)~éみ :li しnmになっおいたす。デヌタ項目1火!f'Ìi者名f0'が11き蟌みWJlJになっおいたす。デヌテ巧日 γEIむ䞍足リスト・が蚎さ蟌み匕甚になっおいた 3\1

囜 11 ゚ラヌ ・チ ゚ノク結果 (CASE Bench)

䞊半分はデヌタディクショナリに察するチェックの結果です.定矩文䞭に珟れ再定矩が必芁である名前のリ

ストが出力されおいたす 䞋半分は DFD に察する評䟡です.これはず同じ時点でのものですから 先ほどず同

じ゚ラ ヌメッセ ヌ ゞがたず出おいたす もう䞀぀の゚ラヌメッセヌゞはあるバブルに察し 5 本を越えるデヌ

タフ ロヌが存圚する J ずい うものでバブルをもう䞀段分解すべきだずいう譊告です.

次の手順ずしおはミニスペック䜜るはずだったのですが時聞が足りなくお途䞭で終わりたした.図 12 は

DFD から自動的に䜜成された構造図です.これはコマン ドを 3 ぀打ち蟌むだけでできおしたいたす .

凊!:láJfシス?ム “" -7

-1

8

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囜 12 モゞュヌル構造園 (CASE Bench)

-117-

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Morioka Workshop Report Seama゚ Vol.6, No.8-9-10・11

この図には  ただいく぀かの問題が残っおいたす出庫の指瀺」モゞュヌルからいく぀かの䞋䜍モゞュヌル

を呌び出しおいたすがそれ らの䞋䜍モゞュヌル聞に盞互呌び出しの関係があるずういう点です . にやっおいた

だいたきたした.

図 13 はモゞュヌルのミニ仕様曞の䞀郚です.これをもずに .C プログラムの枠組みが䜜れたす 䞭身が空で

パラメ ヌタだけのスケルト ンができおきたす .

出店の指瀺 5 0 圚mIを管理する 2 (入力カプル: . L1囜[内容以・)圚庫ファむル(入力カプル:、.)

倉JilI係から玍品叀を読み出す出n1IIÀ瀺症を曞き蟌む(山力カプル: 'Wl品䞖・)圚庫フ 7 むル(出力カプル:‘・)山町の窓口業務をする 1 (山力カプル:‘山niï呜什曞・)䟝~~l者から tlwi(䟝Ì以を読み出す䞍定通絡を告さ蟌む{出ノj7J プJレ:‘出店䟝:m京・.入力みプル;‘䞍足述絡・)䟝頌者名垂(入力カプJレ:、\出力カプル:、. )

倉庫係から玍品叀を読み出す出垭指瀺告を曞き蟌む (入力カプル:‘出垭指瀺Üf)䞍足の確認 3 (出力カプル:、䞍足分出垭呜什曞・)圚庫を管理する 2 (出力カプル:‘入J!l[内容以・)圚庫ファむル(入力カプル:‘・)倉日f係から玍品ill を読み出す出垭指瀺告を曞き蟌む (出力カプJレ : ‘玍品iL~・)

圚庫䞍足リスト(山カカプJレ:‘・)䞍足の登録 4 (入力カプル: ‘䞍足商品・)業者ぞ発泚:䞎を曞き蟌む(入力カプル:‘発泚ún圚民可ミ足リスト(入力カプル;‘・)取匕先(出力カプル:‘・)出垭の窓口業拐をする 1 (入力カプル:‘䞍足報告・)䟝頌者から出店䟝組京を読み出す䞍足蟿絡を告さ蟌む(出力カプル:‘出垭䟝頌諜・.入力カプル:‘䞍足連絡・){舵買者名簿(入力カプル:、\出力カプル:‘・)

囜 13 ミニスペ守ク (CASE Bench)

時閣がなくなったのであず少し感想、を述べお終りにしたす .

たず第 l は思ったより䜜業が進たなかったずいうこずです. 1 日目は簡単に進んで.この分では明日の昌に

はできあがるなずかいっおたんですがいろいろな詊行錯誀(やり盎しずか)が発生しお.予想通りには行きた

せんでした .

2 番目にツヌル操䜜ですが . これはもう倧倉簡単でした.

それから. 3 番目ですが. CASE ツヌル以前の問題が倚かったよ うに思いたす.方法論の習熟床が䜎かった

ための誀りやムダが倚かったように感じたした.もっず事前にみんなが勉匷しおきおいればより倧きな成果が

えられたのではないかず思いたす.

それから人数が倚すぎたした.これはどこのグルヌプでもそ う感じられたず思いたす. CASE ツヌルを

䜿ったずいう満足感が埗られなかったのです.システム分析ずいうのは非垞に感動的な仕事で.䜕かごちゃご

ちゃしたもの.どろどろしたものが.ある瞬間にパッずきれいにたずたっおそうだこれで行こう! J ずいう

感動があるはずだなのですが今回は.䜕かいちおうできあがったんですけれどもああこんなもんか! J ず

いう皋床の感芚でした . それが方法論のせいなのか人数が倚かったせいなのかはわかりたせんが .... ですが

「 もっずツヌルを䜿いたかった J. r 成果物の怜蚎をもう少しやりたかった J. r プリントアりトの操䜜が䞍䟿

だった」等の感想も出たした.これは人数が倚かったせいでレビュヌのためにいちいち䞭間結果をプリント

アりトするのですが.それには.いったん゚ディタから抜けおコマンドを打ち蟌む必芁があり.そのあたりもう

少し楜にできないのかなずいう意芋です.あず 「 いたの自分の仕事には生かせない」ずいう感想もありたした.

最埌に私自身の個人的意芋をいわせおいただくず構造化分析の方法論自䜓がほんずうに圹立぀のかどうか

に぀いおは研究者の方 々 はいろいろおっしゃっおいたすが.ただ確信を持぀にはいたっおいたせん(笑い) . た

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だ.もしこの方法論を䜿うずいうこずが決たった堎合にはツヌルずいうのは倧倉ありがたい存圚だず感じたし

た.

Q ( 奥村吉圊 CSK): CASE Bench そのものに関する質問です. 1 ぀のバブルに出入りするフロヌに぀いお

たずえば 5 っずかいう制限を蚭けおいるずいうお話でしたが.それはどういった仕組みになっおるのですか?

A ( 枡郚健次.゜ニヌテクトロニクス): 5 個ずいうのはあくたでデフォルトの倀にすぎたせん .ナヌザが自

由に 1 0 個ずか 2 個ずかに倉えるこずができるようになっおいたす.

Q ( 奥村吉圊) : 今回䞎えられた挔習問題のシヌトは.䞀皮のむンタビュ ヌシヌ トのようなものだず思いたす .

それを DFD のような道具を䜿っお敎理しお行く過皋で.問題のいろいろな偎面が芋えおくる.敎理が䞀段萜し

たら  それをモゞュヌル構造図に萜ずしさらに C プログラムのスケルトンを生成するずいう手順ですがその

過皋で  手䜜業でやる郚分ずコンビュヌタで自動化する郚分ずの切り分け分けが必芁になっおきたす.そのぞ

んはどうしたらいいのでしょうか?

A ( 枡郚健次) : 䜕の切り分けですか?

Q ( 奥村吉圊) : マニュアルでやる仕事ずコンビュヌタ化できる仕事ずの切り分けです.

A (枡郚健次): コンビュヌタ化ずいうのはツヌルによる機械的チェックずか.自動生成ずかいうこずです

か?

Q ( 奥村吉圊): そうではなく.察象業務の䞭でどの郚分をコンビュヌタ化するかです . 䜕らかの区分けが必芁

でしょう? 今の発衚だず党郚が最埌には゜ヌスコヌドになっおしたうような印象ですがそうではないん

じゃないかず思うのですが..

A (枡郚健次) : 䞀応ト ッ プダりンで DFD を䜜り.仕様を曞いお構造図を䜜るずいう蚭蚈プロセスが.䞊か

ら䞋たできれいに涜れるこずを前提ずしお.ツヌルが䜜られおいるんですが実際にはもちろん.そんな颚に

は仕事は進たないわけで.芁求仕様が完成したら自動的に蚭蚈ができるなんおこずはありえたせん.

ですから.あそこで出おきた構造図のスケルトンは倧たかな蚭蚈曞のひな型だず思っおください.ずころで

その構造図の源になっおるのは芁求仕様そのものなのでそれは  䞀応構造図の圢はしおいたすけれども芁求

仕様のある衚珟だず芋おいただきたいのです.ですから最終的には構造図を゚ディタの䞊でバラバラに分解し

おいただいおそこで人為的なおっしゃるような぀たり倧たかな蚭蚈曞の完成ずいう䜜業が次に始たりたす.

それからスケルトン的なものを䜜るずいうこずになりたす .

Q ( 奥村吉圊) : モゞュヌル図たで行っおから.そこで遞択するわけですか? たずえば.その制埡粟進を芋お

たいおいマニュアルでやる郚分.機械化する郚分に分けたすよね.その埌で機械化する郚分をモゞュ ヌル構造

たで最終的には萜ずしおいくんですけど.そこあたりでどの郚分を機械化するかを遞択するこずによっお党

郚が゜ヌスコ ヌ ドになるずいうわけじゃなくおその芋切りができるような仕組みは別にないのでしょうか?

A( 䜐原䌞) : 難しいですね. CASE ツヌルずいっおも.すべお自動的に刀断しおくれるようなこずは期埅でき

たせん.どの郚分を構造図に萜ずすべきかどうかは.歳終的には人聞が刀断せざるを埗ないでしょう . いたから

100 幎埌はどうか知りたせんが.珟圚の CASE ツヌルには.そんな仕翁けはありたせん.

Q ( 奥村吉圊) : 私がいいたかったのは.ずりあえず党郚自動化するずいうこずを前提ずしお分析を進めるずし

おある時点で人聞がチェックをかけおそれに埓っおいく郚分をどこに入れたらいいのかなずいうこずです .

A (発蚀者䞍明) : 私も事務系のシステムをやっおいたすが分析ずいうフェヌズではある皋床業務の党䜓が

芋えおいたす.そしお分析察象業務の䞭でここを機械化しようずいうタ ヌゲット.぀たりドメむンも決たっお

いお.それを詳现に分析しお行くず.圓然機械化すべきずころもあるし  人間の手䜜業が必芁な郚分もある .

぀たり.分析の結果を DFD に萜ずしお行ったずきにできあがるバブルの䞭には.もしかしたら機械化しなく

おもいいプロセスが亀じっおいたす. DFD をそのたた構造化チャヌトに倉換するず.それぞれのバブルから 1

぀のボックスができ.入力ず出力が決たり.ミニスペックもさらにはモゞュヌル仕様曞もできおきたすが必

ずしもそれらをすべおコ ンビュヌタ・プログラムにするわけではなくどこかで切り分けをしなければなりたせ

ん.

そういう意味でいえば DFD から構造化チャヌトぞの倉倹はある皮の論理的モデルの䜜成であっお.実際

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Morloka Workshop Report SeamaU Vol.6, No.8-9-10・11

に開発すべき゜フトりェアの粟進を衚す物理的モデルを䜜る䜜業はそれずは別に必芁だずいうような気がした

す .

Q( 倩池孊.カシオ蚈算機) : CASB Bench にはそういう切り分けを支揎する機胜があるのかずいうこずです

ね?

A( 枡郚健次) : われわれのツヌルはただふ぀うの構造化分析の手順を機械的に支媛するだけのものです . デ

マルコの教科曞に曞かれおいるのは . 䜕をどう倉換するかあるいは構造図に萜ずすかそれをどうフォヌマッ

トしどう分解するか . そういった手続きだけです . 構造図が意味しおいるのは.あるモゞュヌルの機胜が党䜓の

䞭でどのように䜍眮づけられるかずいうこずだけであっおそれをそのたたコヌドに萜ずしおいいかどうかずい

うこずではありたせん . 構造図の䞭のマンマシンのバりンダリを自動的に分析し刀断しおポンずプログラムに

倉換するそんな倢のようなツヌルは.ただただ圓分でおこないず思いたすが . .

Q( 奥村吉圊) : 枡郚さん自身は  そうした自動化の方向はそれほど重芁だず考えおいないんですか?

A( 枡郚健次): ツヌルを䜿う人聞のほうがちゃんずわかっおいるわけですから切り分けお䜿えばそのように

䜿えるずいうこずでしょう . 論理モデルず物理モデルずの区別はあくたでも人聞の偎の認識の問題でどんな

ツヌルを持っお来おも䞍可胜だず思いたす.す .

Q( 奥村吉圊) : 実際に.私自身がシステム分析ずか芁求定おずかをする堎合には.たず最初は物理的に芋お珟

状がどうなっおいるかをモデル化ししたす.その結果を眺めながらここはこういうふうに倉えた方がいいので

はないかずいう圢で新しい論理モデルを䜜る . 次に.それぞれの埳胜をどこの郚眲がやるのか誰が担圓する

のかずいう話になっお再び物理的なモデルに倉えお行く.

そういった論理的なものず物理的なものずの切り換えを.たずえばワヌプロ的なむメヌゞでもいいからはた

しお CASB Bench ずいうツヌルが.どこたで支媛しおくれるのかずいう疑問が頭にあったので.こんな質問を

したのです . そのぞんはあずで個人的にお話を聞きたいず思いたす .

3 ぀自の質問ですが . グルヌプの方の感想の䞭に.今の仕事には生かせないずいう意芋がありたしたが具䜓

的にど う い う こずなのでしょうか?

A( 䞊回賢䞀. SRA): 私自身. CASB ツヌルに぀いおあたり予備知識がなかったので短時間でそれを䜿いこ

なせるレベルにたで到達できなかったずいうこずが 1 ぀です . それず珟圚の CASB ツヌル自䜓の完成床がた

だそれほど高くないよ う に感じたした . 私はいた  蚌刞取匕業務を担圓しおいたすが䞀応それなりの蚭蚈支媛

ツヌルがありたす.それに代えお CASB ツヌルを導入し.ほんずうに仕事に生かせるようになるには.ただか

なり時聞がかかるのではないかずいうのが.私の意芋です .

Q( 萜氎浩䞀郎静岡倧孊): 必ずしも吊定的な意芋でないこずはよくわかりたしたがただ新しい技術が出

おきたずきいたすぐ䜿えないからずいっお぀ぶしおしたったら.い぀たでたっおも珟状から脱华できないわけ

で  そのぞんに぀いおは.どういうふうにお考えですか?

A( 䞊回賢䞀): 昚倜  飲みながら枡郚さんずお話したのですが仕事に導入するのではなくお 1 人 1 台ずっ

そ う したツヌルを茉せたマシ ンを䞎えおおいお遊びながらでも䞀応の䜿い方を芚えさせそれから自然発生的

に仕事に生かしおみよ う ずいう考えが生たれるのを埅぀.そうしたアプロヌチが最適ではないかず考えおいた

す.

Q( 倩池孊 ) : 環境が敎わないずできないずいうこずですか?

A( 䞊回賢䞀): いや . ちがいたす.個人の胜力ずか意欲の問題だず思いたす.

-120 -

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Morloka Workshop Report SeamaU Vol.6, No.8-9-10-11

4. StP グルヌプの発衚

時間もないので簡単に報告したす . たず䜜業経過ですが䞭間発衚でいったように 2 グルヌプに分かれお

䜜業を進めたした.最初はコンテクストダむアグラムずダむアグラム O の聞をを行ったり来たりしながら.䜜

業を進めおいたのですが.いたから考えるずツヌルをただ゚ディタずしお䜿っおいただけではなかったかず思

いたす.぀たりツヌルの䜿い方をみんなで芚えたずいう段階でした.

最初は方法論を䜕も考えずにずりあえずスタヌトし.倖郚゚ンティティの掗い出しに぀いおも . 䜕を基準に

掗い出したらよいかわからないたた.思い぀きにしたがっおやっおいたした.デヌタフロヌから考えるずいう原

則を無芖しお.機胜からデヌタフロヌを考えるプロセス䞭心のアプロヌチです . ファむルに぀いおも同様に.プ

ロセスに必芁なデヌタを入れようずいう考え方でした.あずデヌタフロヌの本数ですねいく぀かの線を l 個

にたずめおいいのではないか? J r いやそうではない! J ずいうあたりでもめおいたのが 1 日目です .

䞭間発衚でも述べたように.次の日には 2 グルヌプの成果をマヌゞするずいうこずになっおいおこれは比范

的簡単に終わるずず思っおいたした.その時点でむンストラクタの桜井さんおよび荻原先生のほうから  名前

の付けかたに぀いお泚意がありたした.

たずえば.プロセスに関しおは䜕々を凊理する」ずかいう名前ではだめだ.凊理するずいうのは「する J ず

䞀緒なので.䜕をするのかずいうこずを考えなさい.たた.デヌタフロヌに぀いおも䜕々情報」では䜕のこず

だかわからない.䜕のデヌタなのかをはっきり瀺す名前を考えなさい.たたそれぞれのダむアグラム単独で䜕

のこずかわかるような名前を぀けなければいけない .

このような指摘をうけたした.

それたで.なぜみんなが安易な名前を぀けおたかずいえばプロセスから考えおデヌタフロヌを䜜り名前を

぀けようずしたのでそれぞれの名前がはっきりしなかったのです.

そこで.コンテクストダむアグラムを曞き盎したした.今床は.ダむアグラム O を䜜る時点でたずそれぞれ

のデヌタ定矩をはっきりさせるこずにしたした.デヌタ䞭心で考えたコンテクストダむアグラムは図 14それ

を詳现化しおできたダむアグラム O は図 15 のようになりたした.あずはもう時間もなかったので.ツヌルを

䜿っおいろいろなチェックをしただけです.

コンテキストダむアグラム

者䞀䞀

出知者前

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最埌に借りた人に関するリスト

貞出の䞍可

囜 14 コンテクストダむアグラム (StP)

-121 -

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Morioka Workshop Report Seamall Vol.6, No.8-9-10-11

本に関する11) スト A

本の{叞出者

!本 最䞻䞻本に関

囜 15 ダむアグラム o (StP)

党䜓的な感想、を以䞋に述べたす .

たずツヌルに぀いおですが.箇条曞きにするず次の通りです:

(1)操䜜が少したどろっこしかった(ツヌルの操䜜性に問題があったのか.それずも習埗の容易性に問題が

あったのか.はっきりずした答は 2 日間では出たせんでした).

(2) ダむアグラムを同時に 2 ぀開いお比范しながら蚭蚈を進めたかった .

(3) 䜕のために CASE ツヌルを䜿うかずいう問題意識を持った人聞が䜿わないず意味がないような気がす

る.

(4) ナビグヌションの支揎が必芁だ.

(5) グルヌプの䞭に l 人だけ 2 幎半ほど前に StP を䜿った人がいた.かれによればナヌザむンタヌ

フェヌスは以前より倧分改善されおいる .

(6) CASE ツヌルが保守䜜業をどこたでカバヌできるのかは疑問である.

(7) CASE ツヌルは .ワヌプロずしお芋るず非垞にすばらしい!

(8) いたの CASE ツヌルは制埡系ぞの応甚を䞭心に䜜られおいるように芋える.

次に.蚘法に぀いおの感想を.やはり箇条曞きでたずめたす:

(1) DFD の蚘法でシステムの抂念を完党に衚珟するこずはできないのではないか?

(2) 方法論を理解せずには DFD は矎しく曞けない .たずもな物ができあがらない.

(3) CASE ツヌル自身の暙準化が必芁である.ツヌルごずにそれぞれ独自の方蚀のような蚘法が出おくる

のはたずい.統䞀的な蚘法をはっきりさせたほうがよい.

(4) DFD はなじめない人に説明しに くい ヌ これに察しおは反察意芋も出お.議論を呌びたした 蚘

法をナヌザが理解できるのか(䞀般的でない)ずいう意芋やナ←ザもやはりプロセス䞭心の考え方を

しおいるのでデヌタ䞭心の蚘法でよいのかずいう疑問も出たした.

方法論に぀いおは初日に説明を受けお䞀応はわかった぀もりでいたのですが.ほんずうのずころは理解で

きおいなかったので実䜜業でいろいろず悩みたした . 分析者ずナヌザの 2 圹を挔じたのですが.どこが方法論

-122 -

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Morloka W orkshop Report Seamall Vo1.6, No.8・9-10・11

でサポヌトされおいる範囲なのかがうたく぀かめず  その結果ずしお自分がいた䜕をしおいるのかがわからな

く なったこずが  途䞭で䜕床かありたした.同じようなこずですが . 分析ず蚭蚈がごちゃごちゃにな っ おしたっ

た(たずえば. DFD を曞いおる぀もりが . 実際は構造図を曞いおいた)ずいったこずがありたす .

グルヌプ線成に぀いおですが. 1 ぀の課題に 9 人は倚すぎたず思いたす.われわれのずころは. ws が 2 台

あったのでそれぞれ 4 人ず 5 人で䜿わせおいただきたしたが.それでもただ人数が倚かったように感じたした .

課題の遞択にあたっお  私たちは図曞通システムを遞んだのですが結果的には問題䜿甚曞の日本語の少なさ

にだたされおしたったような気がしたした(笑い) .

最埌にグルヌプの䞭でアンケヌトを取りたしたので結果を報告したす . たず.課題の数や難易床は.ちょ

うどよかったのではないかずいう意芋が圧倒的倚数を占めたした.蚘法ず日皋に぀いおは次の衚を芋お く ださ

1.蚘法は?

わかりやすい わかりにくい

自分自身にずっお 8

ナヌザにずっお 4 5

開発者にず っ お 5 4

2. 日皋に関しお

短すぎる ちょうどよい 長すぎる

党䜓 4 5 。

チュヌトリアル 2 5 2

課題挔習 5 4 。

蚎論 9 。 。

5. Teamwork グルヌプの発衚

最初に経過説明をしたす.課題ずしおは  絊湯システムを遞択したした(図 16) .

絊湯氎疏スむッチ

噌自絊氎

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囜 16 jfス絊枇システム

-123 -

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Mor1oka Workshop Report SeamaU Vol.6, No.8-9-10・11

䞭間報告で簡単に玹介したようにたず課題を理解しおコンテクストダむアグラムを䜜成したした.そのあず

第 1 版の DFD 䜜成の過皋でいくらか玛糟したしたが 2 日自の午前䞭に DFD およびコントロヌルスペックの

䞀郚ができあがりたした.すべおツヌルを前提ずしお䜜業を進めようずいう方針で.コンテクストダむアグラム

の䜜成にさいしおは倖ず内ずの切り分けをたず行いそれからデヌタフロヌ.次に構造図を考えるずいう教科

曞通りの手順にしたがいたした.

党䜓ずしおは順調に仕事が進みたしたが 2 点ほどちょっずした問題がありたした. 1 ぀はハヌドりェアモ

デルずの混同.たずえば颚呂がたずか絊氎ずいったような郚分に぀いおも.コンテクストダむアグラムに曞こ

うずしたこずです.実際にはそれらは情報ずしお必芁がありたせん.もう 1 ぀はデヌタです.最初はふ぀うの

アナログデヌタず (0  1) の信号だけでデヌタずコントロヌルフロヌを切り分けながら奮いおいたのですがほ

んずうにそれでいいんだろうかずいうこずがあずで議論になりたした.

こうしおできあがったのが図 17 (䞭間発衚の図 11 ず同じ)に瀺すコンテクストダむアグラムですがこのあ

ず第 1 階局の DFD を䜜るずきに 倧きな意芋の盞違が生じたした.぀たり.䞭間発衚の図 12 に瀺したよう

にお湯をはる  远いだきする  絊湯するずいう 3 ぀の䞻芁機胜をペヌスずしお.機胜䞻䜓で考えお行こうずい

う方針で進もうずしたのですが.これに察しお.どうもそれでは具䜓化にさいしおムダが倚いずか.やはりデヌ

タ䞻䜓で考えるべきだずか.いろいろな意芋が出お.議論が発散しかけたした.

ぉi誌の畠Iäž»

囜 17 :1ンテクストダむダグラム (Teamwork)

そこでこの日は各自が第 1 階局の DFD を芋盎し.ちょっず頭を冷やしおみようずいうこずになりたした .

結果的には䜐原さんが忠告されたように.最初から具䜓化のこずを考えるのはあたりよくないずいうこずがわ

かり.そうした反察意芋は取り䞋げられたした.䞀晩考えた結果.ある皋床は意芋の統ヌができたわけです.

しかしみなさんが考えおきた案を芋るず.やはり 2 ぀のパタヌンに分かれる.幞いマシンが 2 台ありたした

ので 2 ぀のチヌムを䜜りそれぞれ独立に DFD の完成を目指すこずにしたした.

たず A チヌム.これは.機胜に着目しお  たずプロセスを決めおいたす.コンテクストダむアグラム䞭の絊

湯システムずいうバブルを絊湯远いだき.お湯はりずいう 3 ぀の機胜に分割し .それぞれのプロセスがどう

いうデヌタを倉換しおいるかを考えるずいう手順です in ず out は.すでにコンテクストで党郚決たっおいる

のでその 3 ぀の機胜がどういうふうに振り分けられるかを考えたす.たずデヌタフロヌに着目しおその凊理を

-124 -

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Morioka W orkshop Report SeamaU Vo1.6, No.8-9-10-11

考えコントロヌルスペ ッ クは埌で考えるずいう圢で䜜業を進めたした.

䞀方の B チヌム . こちらは . デヌタの涜れに着目したずデヌタを out から in の方向でトレヌスしお考えお

いたす.こちらに in が党郚あり.コンテクストで out が党郚決たっおいるのでそれぞれの out デヌタが倉換

されるプロセスずしおは䜕が必芁かを.逆方向から考えお行きたした そしお.入出カデヌタができるだけ少な

く(できれば入力 1 で出力 1 に)なるように.プロセスを構成しお行きたした . A チヌムずはちがっおデヌタ

フロヌずコ ン トロヌルスペックを䞊列的に䜜っお行きたした.

それぞれのチヌムが䜜成した DFD を図 18 ~図 19 に瀺したす.図 18 ~ 21 が A チヌム図 22 ~ 25 が

B チヌムです . 図の圢匏だけでなく内容的にもかなりかけ灘れたものにな っ おいたす.

たず . A チヌムですが.こちらは . 絊湯・お湯はり ・ 远いだきずいう 3 ぀の軜量胜を䞭心にしおデヌタを集䞭さ

せ . DFD を 段階的に階局分解しおいたす .

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囜 18 A チヌムの第 1 階局 DFD (Teamwork)

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Page 37: vol6. no.8-11b

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SeamaU Vo1.6, No.8-9-10-11

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囜 19 A チヌムのjß2 階局 DFD: 絊泌する (Teamwork)

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囜 20 A チヌムの第 2 階局 DFD: お湯をはる (Teamwork)

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囜 21 A チヌムの第 2 陪局 DFD: 遣いだきする (Teamwork)

-126 -

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Morioka Workshop Report Seamail Vo1.6, No.8-9-10-11

䞀方 B チヌムのほうは.デヌタを䞭心に考えお.火力だずか出入量だずかを凊理するようなプロセスは䜕か 

たずえば匁を開閉する ・ セ ンサを監芖する ・ 湯釜を制埡する(枩床を制埡する)ずい う よ う なプロセスを䜜っおい

たす.このグルヌプでは. DFD ず䞊行しおコントロヌルも考えおいたす .

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囜 22 B チヌムの第 1 階局 DFD (Teamwork)

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囜 23 B チヌムの第 2 階局 DFD: 湯釜を制埡する (Teamwork)

-127 -

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Morloka Workshop Report SeamaU Vol.6, No.8-9・10-11

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囜 24 B チヌムの第 2 æš—å±€ DFD: 匁を制埡する (Teamwork)

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囜 25 B チヌムの第 2 階局 DFD: センサヌを監芖する (Teamwork)

-128 -

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Morioka W orkshop Report Seamail Vol.6, No.8・9-10-11

それから状態遷移図は図 26 (A チヌム)および図 27 ~ 28 (B チヌム)のようになっおいたす . A チヌム

のほうはだいたい第 1 階局( 1 番䞊のレベル)で制埡がほずんど終わっおたす . 䞀方 . B チヌムのほうの状態

遷移図を芋るず . 2 階局目で重芁な制埡が行われるような感じになっおいたす.

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囜 26A チヌムの第 1 階局蚭建遷移囜 (Teamwork)

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囜 27 B チヌムの第 1 階局状建遷移囜 (Teamwork)

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Page 41: vol6. no.8-11b

Morioka W orkshop Report Seama8 Vo1.6, No.8-9・10・11

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囜 28 B チヌムの第 2 階局状態遷移図䜕回mwork)

この状態遷移図ず䞀緒にプロセスをどの順番で起動するかずいうテヌプルも䜜りたした.これでデヌタフ

ロヌず状態遷移図それからプロセス起動テヌプルが党郚そろったので.ここたでで SA は䞀通り終わったずい

うこずでミニスペックず DD はただ空のたた .ツヌルを䜿っおス トラクチャチャヌトを出しおみたした .

さお  以䞊の䜜業を振り返っお. 2 ぀のチヌムの聞の違いを比べお芋るずだいたい次のような感じになりた

す .

A チヌムは.䜜業を進めお行く䞊であたり考え蟌むこずなく.定められた手順に乗っかった圢で城械的に」

先ぞ進んで行きたした.ずころが .B チヌムのほうは.非垞に苊しみながら.それぞれの図を䜜っおいたした.

1 ぀には非垞に现かいずころたで気を配っおいたずいえるでしょう . コントロヌラず DFD を䞀緒に䜜っおい

たので双方に矛盟がないかどうかを䞀々怜蚌しながら.仕事を進めたした.

A チヌムのほ うは.そのぞんを党然気にせず DFD だけをたず䞀気に完成させ.埌からコントロヌラを入れ

るずいう感じでやっおいたした その結果機胜を埌でいろいろ手盎ししたり DFD を修正したりずいうこず

が結構出おきたした.いわば詊行錯誀ずいうか.プロトタむピングずいうか.そういったアプロヌチだったず

いえたす ただその詊行錯誀は結果ずしお発散するこずなく  陀々に陀々にシステムの党容が芋えおくるよう

な感じで進行したした.

たずえばコントロヌラを远加するず今たで静止しおいた DFD が生き物のように動くなあ! J ず感心した

りここをこう倉えたらうたくバランスがずれるのではないか? J ず考えたり.ずいった感じでした .しかし 

残念ながら時間切れで最埌たで行けなかったのでこの蚭蚈で正しくシステムが動くかどうかの怜蚌は終わっお

いたせん .

それに察しお B チヌムのほうは.そのぞんをかなり第 1 階局のレベルで詰めおいるので.完成床が高いよう

な感じです.ほんずうなら䞡方のチヌムずも.最埌たで SA のステップを完了し結果を sc に萜ずしおどうな

るかを比范するこずができれたらおもしろかったず思いたすが.今回は途䞭で終わっおしたったのでこれ以

䞊の議論は掚枬でしかありえたせん.

たずえば A チヌムの仕事を぀き぀めおいくず最埌には B チヌムのようになるかも知れないのです.たた.

パルプの制埡その他の機胜が䞊のレベルにあがっおくるかも知れたせん.そのぞんは最埌たで行かなかったの

でなんずもいえないですが 2 ぀のチヌムのアプロヌチの違いが最終成果にどうあらわれるかが芋えなかったの

がちょっず残念です .

以䞊それぞれのチヌムの掻動内容を報告したしたが.最埌に党員で方法論ずツヌルに぀いお少し意芋を亀

-130 -

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Morloka Workshop Report Seama゚ Vol.6, No.8-9-10-11

換したした . 時聞がずいぶん抌し詰たっおから蚎論に入ったので.十分な議論はできなかったのですが.次のよ

うな意芋が出おいたす .

たず方法論に぀いおですがJ 次第にデヌタの意味がはっきりしおくる」ずいう意芋がありたした . これは蚭

蚈のプロセスを通じお .埐々にあいたいだったデヌタや名前だけだったデヌタの意味がはっきりしおくるずい

うこずです厳密な蚭蚈ができるこずがわかった」ずいう感想もありたしたこれほど厳密な蚭蚈はいたたで

珟堎ゃったこずがない J ずいう声もありたした(笑い) . これたではテスト段階でい぀も苊しんでいたがそれが

防げのではないかずいう意芋です.吊定的な意味ではありたせんが . r SA/SD は思ったよりに時聞がかかるな

あ J ずいう意芋もありたした . たあ今たであいたいにしおおいたこずがらを党郚现かく涜い出そうずしおいる

わけですから時聞がかかるのはあたりたえです . それからすべおが SA/SD で片付くわけではない」ずいう

意芋もありたした.他にももっずやるべきこずがあるのではないかずいう意味です.

最埌にツヌルに぀いおですが詊行錯誀がサポヌトされる J. r 知らず知らずに構造化蚭蚈ができおいる J. r ラ

フスケッチを正匏ドキュメントに倉換しおくれる J. こういうこずはずいぶんありがたいずいう意芋が圧倒的で

した . rCASE ツヌルなしでは SA/SD をやる気がしない」ずいう意芋もありたした.それからたった 2 日間

では初心者にずっおは効果たで蚈るこずができない」ずいう声もがありたした協調䜜業自然に支媛される J.

「 その意味で CASE ツヌルはコミュニケヌションツヌルである J ずいう意芋も出たした.

ちょっず時聞をオヌバヌしたしたが  以䞊で発衚を終わりたす.

-131 -

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Morloka Workshop Report SeamaU Vol.6, No.8・9・10-11

7. パネルディスカッション

萜氎浩䞀錠(普岡倧孊):

報告者

叀川勝也・倪田勝

(静岡倧孊)

昚日のアンケヌトの結果を 3 項目の論点に敎理しおみたした.それをもずにこちらに䞊んでいらっしゃるプ

ログラム委員・グルヌプの代衚・ベンダの方々に私が代衚質問する圢で.パネルを始めさせおいただきたいず思

いたす.

巌初の論点は「方法論の教育法」です.必ずしも十分ではありたせんが.今回のワヌクショップで.ここに集

たったすべおの方々が CASE ツヌルに盎接手を觊れるチャンスを持ちたした. CASE のねらいは.䞀定の手

順・枠組みの䞭で.共通の蚀語を甚いコンビュヌタの助けを借りながら仕事をしようずいうこずです . ずころ

が昚日のアンケヌトの回答でもたた先皋の最終報告でも.方法論が 1 ぀のネックになっおいるように感じ

られたす . 方法論が圹に立っか立たないかずいう議論は無意味だず思うので.角床を倉えおずばりお聞きした

す : 方法論を䜿いこなすためには.䜕をどの皋床蚓緎すればよいのでしょうか?

2 番目の論点は「チヌム䜜業の支媛」です.お互い共通の蚀語でしゃべれるこずは CASE ツヌルの䞀぀の効

果でしょう . しかしより基本的な問題がありたす.蚭蚈は 1 人でやるのか?それずも䜕人かで分担するのか?

もちろん.どちらの堎合ももあり埗たす. 1 人で蚭蚈を行った堎合にはその内容たたは結果を他人に䌝達する

こずが必芁になりたす . CASE ツヌルはそのずきどの皋床有甚なのでしょうか?蚘法が暙準化されおいるこず

は 1 ぀の利点ですがそれ以倖に䜕かを期埅できるのでしょうか?䞀方耇数で蚭蚈する堎合には仕事を分割

しお分担するわけですが . CASE ツヌルはそのずこをいったいど ういうふうに支揎しおくれるのでしょう?

最埌の論点は rCASE ツヌルの効果」です.ずばり成功䟋ず倱敗䟋を知りたい.たたさしあたりどんな分野

で効果があるのかも教えお戎きたい.ドキュメンテヌション.リパヌス゚ンゞニアリング等のキヌワヌドがこ

のワヌクショップを通じお議論されおきたしたがここではベンダの方々から.埡経隓にもずづく情報を提䟛

しおいただきたいず思いたす .

以䞊 3 ぀の論点に぀いお.壇䞊に䞊んでいる党員にお聞きするず . 1 人 5 分ずしおも 2 時聞かかりたす(笑い) .

そこで積極的に情報を提䟛しおくださる方にどんど発蚀いただく圢で進めたいず思いたす.

青朚淳(富士れロックス情報システム):

オブゞェクト指向の方法論に぀いお䜕をどのように蚓緎すればいいかを若干お話したいず思いたす.

たずみなさんに認識しおいただきたいこずがありたす.たずえば今回の挔習で䜿われた図曞通問題を考えお

みたしょう. StP グルヌプがこの問題に挑戊し . その結果さきほどの愚終発衚で瀺されたコンテクストダむア

グラムができあがりたした.これをもずに図曞通システムを蚭蚈するこずはやろうず思えばどんな方法でも

できるでしょう . しかし.ほんずうは蚭蚈ができたあずが問題なのだず思いたす.オブゞェクト指向の考え方

でこの図曞通問題を分析するず.結果は図 1 のようになりたす.

オブゞェクト指向特有の抜象化プロセスの結果ずしお問題に䟝存したオブゞェクトの䞊䜍にいく぀か抜象

的なオブゞェクトが生たれおきたす . これらが次にたた遣うシステムを䜜るずきの財産になるずいうのがオ

ブゞェクト指向のメリットです . ぀たり.オブゞェクト指向による分析・蚭蚈はたずじっくりキャスティング

をしおそれから映画をずるような感じです.そういう考え方に慣れおほしいず思いたす .

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~Iiの远加.削 陀亘曞の貚出. 返王J䜜者でリスト䜜尜分野でリスト䜜足匕鳥者でリスト f乍 ぜ:t:で最終和j 局者の挚冥

囜 1 図曞通システムのオプゞェクト指向分析

それはどうすればやれるようになるかずいえばやはり . ヒュマンむンテグレヌションを考えられる人が.オ

ブゞェクト指向には向いおいるず思いたす . これができない人は構造化手法でやっおいおくださいずいうこず

になりたす .

倩枯孊(カシオ蚈算暙):

ヒュヌマンむンテグレヌションずおっしゃいたしたが具䜓的にはどういうこずですか?

青朚淳:

登堎しおくるオブゞェクトの圹割を決めお.きちんずヱンカプセレヌションし.それらの間での円滑なコミュ

ニケヌションを考えなければなりたせん.それはちょうど.耇数の人聞を集め . チヌムを組んで協調䜜業を蚈

画するモデルず非垞によく䌌おいたす . そういうこずをうたく考えられる人が.オブゞェクト指向に向いおいる

ずいうこずです.

倩挣孊:

なるほどキヌワヌドは協調ずいうこずですか.

平尟䞀浩(ヒラタ-゜フトりェア・テクノロゞヌ):

青朚さんのチヌムにいたのですが抜象化で非垞に悩みたした.いたの図曞通システムの䟋で  たずえば「曞

ii J を抜象化しお「著䜜物」ずいう抂念を出されたしたが 䞀歩たちがえるず玙」ずかいうような倉な抜象化

をしおしたうず思うんです.そのぞんの思考のポむントっおいうか . 䜕かあれば教えおいただきたいんです

が. .

青朚淳:

抜象化で出おくるクラス階局には.その人が考えおいる抂念のカテゎリみたいなものが  正確にマ ッ プされお

したう . そのさい泚意しなければいけないのはやっぱり協調の問題であっお.関係者がそれを劥圓だず思うかど

うかにかかっおいたす玙」ずいう抜象化は問題ドメむンを経枈的に衚珟しおいないので明らかにたちがい

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です . この䟋では図曞を著䜜物の䞀皮だ考えおいたすがたずえばプログラムも著䜜物の䞀皮であり.それをだ

れが䜜 っ おどうい う 題目でずいう属性が付属しおいるわけです.その意味でこの抜象化は非垞に経枈的であ

り  応甚範囲が広い . そういったこずを考えなければならないずいうこずです.

平尟䞀浩:

自然な思考の涜れの䞭でオブゞェク トを切り出しお .それから構造や属性を決めおいくずきに抜象化をするの

がふ぀うですよね?しかし.いたの青朚さんの話だず.最初のうちにに属性たで先に考えおおかないず.抜象化

が難しいような気がするんですが....

青朚淳:

そうです.その通りです.だから.分析のプロセスをりォヌタヌフォヌルお'考えおはいけたせん.オブゞェク

トを完党に党郚掗い出しおからどうこうするずいうではなくお. 1 回すうっずやっおみる.で䜕かが足りない

こずがわかっお元に戻る.たさにこの反埩のプロセスが必芁だずいう話です

䜐原仲 (SRA):

SA/SD の教育に関しお述べたす.この方法論を䜿いこなすには  基本的には.日本語胜力そしお鏑象化胜力

があるこずがたぶん芁求されるず思いたす.

そうした胜力は  それぞれの人に勉匷しお もらうしかありたせんが.では .構造化技法を䜕日で孊べるかずい

えば  たずテキストブ ッ クを 1~2冊読む必芁がある.これはたあふ぀うの゚ンゞニアなら 1 週間で読めるで

しょう.もちろん人によっおは 1 ヶ月くらいかかるかも知れたせん.次にそれらの本の䞭の挔習問題を  ツヌ

ルを䜿っおトレヌスしおみるこずが重芁です.本を曞くような人は.だいたいそれなりにできる人ですから.そ

の人の考えた解法をたどっおみるずそれなりの効果がありたす.これはたぶん 1~2 日でできるでしょう . 圓

然、䞀緒に CASE ツヌルの䜿い方も孊べる わけです .

逆説的にいえば J 問題を解くずきに自分の頭で考えない」ずいうのが.アマチュアずしおの正しいやり方です.

぀たり教科曞のどこかに図曞通問題があったなず探しおみる.そうするずたいおい出おくるんですね その解

答をなぞるこずで.か぀おそれを解いた人のレベルにたでは行けるわけで.それ以䞊䜕か新しいアむデアが必芁

になった堎合に初めお自分でもう少し考えおみる.

すばらしい蚭蚈をするのにはたぶん.さきほど青朚さんがいわれたような適性がないずだめでしょうがほ

どほどの蚭蚈をする皋床のレベルになら.䞀生懞呜やれば 1~2 週間仕事のかたわらやっお 1~3 ヶ月ぐらい

で到達できるだろうず私は思いたす.もちろん倧きな問題にアタックするずきには方法論がよくわかっお

る人の論矩を聞く(あるいはセミナヌを受ける)ずいう圢で力を補うこずが必芁です.そうやっお行くうちに.も

う 6 か月くらいたおば結構ベテランになっおきたす.

オブゞェクト指向に関しおも䞀蚀いわせおいただくず私は実はいたオブゞェクト指向を勉匷䞭なのですが.

さっきの青朚さんの意芋には反察です.この方法論も. Smalltalk の䞭にすでに甚意されおいるクラス階局を勉

匷したりすでに解かれた䟋題を勉匷するこずによっおかなり早くそこそこのレベルに到達できたす.最終に

䜜ったものがすばらしいかさほどでもないかずいうずころで胜力の差が出おくるず思いたす. Smalltalk äž­

のクラス階局を知っおいれば  だれでも.そこにコントロヌラずいうものがあるのだからこの制埡スむッチは

コ ン トロヌラの䞋に入れればいい」ずいう皋床の刀断はできるでしょう.ゆっくり勉匷しお 3 ないし 6 ヶ月.

6 ヶ月たおばかなりのベテランずいえる感じになるず思いたす

青朚淳:

OOA/OOD を習埗するための期間ですが私の䟋でいうず䜕もないずころから独孊で玄 2 幎かかりたした

いたそういう人を育おるのにはやはり 3 ヶ月はかかるでしょう.぀たり.よいナビグヌタヌが぀いたずしお

3 ヶ月かな?ずいう感じです.

萜氎浩䞀郎:

では  次の話題に移りたす . 倧芏暡システムを䜜る堎合ずか.耇数人で䜜業するずきに. CASE ツヌルがサ

ポヌトしおくれる機胜は䜕かずいうこずですがどなたか.... ?

田䞭錫垂(東陜テクニカ):

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Morloka Workshop Report Seamall Vol.6, No.8-9-10-11

Teamwork の堎合.基本的にはワヌクステヌションをベヌスに動いおいたすのでネットワヌク䞊で䞀元化さ

れた(分散ではなく集䞭型の)デヌタペヌスを持っおいたす . それをチヌム党員で共有しお䜜業するずいうのが

基本です.そういう意味で協同䜜業を支媛しおいたす.それからもう 1 ぀はモデルが途䞭たで(ある階局た

で)できたずきにそこからいく぀かに分割された埳胜をグルヌプごずに分担しお詳现化するさいに  䜜業甚の

モデルを簡単にコピヌできるようになっおいたす.そしおグルヌプ別に䜜業を進め.最終的にそれぞれの郚分が

完了したらそれらをマヌゞするずいう埳胜がありたす.

務氎着-JII:

情報栌玍庫ずいうかデヌタペヌスを通じお支媛するずいうこずですね?

田䞭芳垂:

はい.デヌタペヌスを䞀元的に管理するずいうこずず.䞖代管理をきちっず行うこずそれから掟生的にモデ

ルをコピヌしお䜜業を進められるこず.そしお結果のマヌゞに぀いおも  衝突を回避しながらマヌゞするずい

うような埳胜が甚意されおいたす.

萜氎浩䞀郎:

䌝達に぀いおはいかがですか?だれかが蚭蚈した結果を他人に教えるさいの支鑓機胜はありたすか?

闘䞭錫垂:

それに぀いおは日本ではただお客さたからそういった芁求はありたせんがアメリカの堎合にはある倧䌚

瀟で.䌚議にワヌクステヌションを持ち蟌んで盎接ビデオプロゞェクタヌに投圱しお蚎論し倉曎箇所が出た

らその堎で盎しおいくずいったこずをしおいたす.グラフィックスが䞭心になっおいるのでそうした堎合倉曎

箇所が芋぀けやすいずいうのも. SA の手法の特城だず思いたすが  それを生かしおいるずいうこずです.

それぞれのツヌルが文曞化に関しおは DOD の 2167 ずか 2167a ずいう暙準圢匏にしたがっおおり.そう

したスタンダヌドもたた玙の䞊でのコミュニケヌションを円滑にする働きをするず思いたす .

蓑原剛(倧阪倧孊):

共同䜜業や意思䌝達に぀いおは.䞀般には.数人で䜜業をやっお行く䞭で.䜕か問題が起こったずきに.ごちゃ

ごちゃ集たっおどうしょうか぀お盞談をするこずの支鑓(いわゆる CSCW) が.話題の䞭心になっおいる感じで

すが䜜業の進行ずか進惚状況自䜓の管理たで CASE ツヌルで支揎できおいるのか?あるいはする぀もりがあ

るのか?そのずきどんな支揎機胜を考えおいるのか?そのぞんに぀いお.ベンダの方々から少し情報をいただけ

たらうれしいのですが.. ..

桜井廓里 (SRA):

珟状では . StP の堎合でいうず  チヌム・メンバの䜜業の進惚状況を芋ょうず思ったら.デヌタベヌスの内容を

芋に行きそのメンバが担圓したモデルがいたどこたでできおいるかを調べる以倖にやり方はありたせん.もち

ろん䜜られたモデルや図の䞀芧ずかは出たすけども  䜜業の進捗を正確に把握するには.デヌタベヌスの内容

を調べる以倖にないず思いたす .

萜氎浩䞀郎:

モデルっおいうのはプロダクトのモデルですか?

桜井康里:

はい.そうです.䜜られた DFD ずかがディスクに入っおいたすから . 管理者が゚ンゞニアず同じツヌルを

䜿っおそそれを芋お行く以倖には方法はないず思いたす.それから.さっきの䜜業分割の話ですけども分割は

もちろんい぀でも可胜ですが抂芳図ずいうか.党䜓のコ ンテクストダむアグラムのずころはやはりだれかが

統䞀芋解を匷匕に出さなければいけたせん . ツヌルの話ではなく.どうしおも基本のモデルをきちんず決める必

芁がありたす.

萜氎浩䞀郎:

では次に成功䟋ず倱敗䟋に぀いお.これはベンダ党員にお答えいただきたしょう .

田䞭錫垂:

たぶん  萜氎先生が満足される答えにはならないず思いたすが.珟材. 具䜓䟋ずしお私どもが資料をお出しし

-13S-

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SeamaH Vol.6, No.8-9-10-11 Morloka Workshop Report

おいるのは.英囜のドレッシヌずいう䌚瀟の䟋です . この䌚瀟は . 軍事システムを䜜っおる䌚瀟ですがマむク

ロプロセッサを 10 台ぐらい䞊列で凊理するようなシステムを開発し出荷埌に問題になったパグがわずか 3 ぀

ぐ らいに抌さえられたずいうケヌスです.これは  ペヌロッパの雑誌に報告されおいたす.

それからたぶんハヌトレヌだず思いたすが  構造化手法の成果ずしお取り䞊げおいた䟋ずしお.ボヌむング

737 のケヌスもありたす.そのシステムはやはりマむクロプロセッサが 150 個ぐらい組み合わせたシステム

で . SA/SD を䜿っお非垞に うたく行きたした . CASE ツヌルががただ導入される以前の成功䟋です.ですか

ら. CASE ツヌルを䜿えば.生産性・信頌性がさらに向䞊するずいうのでボヌむング瀟には.すでにいろいろ

な䌚瀟のツヌルがそれぞれかなりの本数入っおるそうです.

務氎枯䞀郎:

日本での䟋はありたせんか?

問䞭錫垂:

私どもの堎合にはただありたせん .

よおら含

枡曞Z健次(゜ニヌテクトロニクス):

䜕をもっお成功/倱敗ずいうかですが. CASE ツヌルがシステムのラむフサむクルの䞭に銀づいお  䌁業の

䞭でずっず䜿われおいくこずが倧切だず思いたす. B-737 みたいなワンショ ット的なケヌスもさるこずながら .

やはりある䌁業に CASE が導入されたずしおその埌継続的に利甚され運甚されお行くそうすれば. CASE

ツヌル自䜓が 1 ぀の系統的な手法を持っおいたすからラむフサむクル党䜓の䞭で䞀定の効果を生み出すそう

いうこずが基本だずいえたしょう.逆に倱敗ずいうのはワヌクステヌションがあり .CASE もあるだけで機械

があるだけだれもさわらないずいう状懞です.

し

そういった意味ではわれわれの堎合はコヌディングなどの原状の䜜業を倧事に考えおいたす.あちこちで

再䞉申し䞊げおいたすけども.珟圚あるコヌドから構造図に萜ずすずいう単玔な機胜をベヌスに.デヌタフロヌ

図を仕䞊げる.そしおそのデヌタフロヌに新しい呚蟺郚を加えお蚭蚈仕様・構造図を再構成するずいうサむク

ルが組めたす.

䜐議氎枅䞀郎:

それは  原状から CASE の䞖界に移っお行くための 1 ぀の手段ずしお.すでにあるコヌドを仕様の䞖界に逆

倉換し.そこで新しいコヌドを開発するずいうリパヌス゚ンゞニアリングのアプロヌチだず考えられたすが成

果は保蚌されたすか?

枡宮Z健次:

それはやはり問題意識ですね.問題意識を持っおこういった手法でやっおいこうず考える.こういう 方なら

必ず成功したす.

務氎溶䞀郎:

ナヌザヌの責任にされるのはいいんですけれども.䞀方導入したら必ず成功するずいう保蚌がないずナヌ

ザヌずしおはなかなか螏み切れない.そういうゞレンマがあるず思いたすが.

枡郚健次:

SA/SD は方法論ずしおはすでに確立されおいお.アメリカなどでもかなりの実瞟があるわけですからその

点に぀いおおはたったく疑いを持っおいたせん.

桜井康里:

いた 2 人の方がいわれたこずを受けおお話したいず思いたす . ワヌクステヌショ ン䞊の CASE ツヌルは .

日本では 2 幎前䜍から䜿われ始めおいたすがそれをを䜿った゜フトりェア・プロダクトがうんぬんずいう圢で

の成果はただでおいないず思いたす 珟圚は.ただ導入・詊甚段階です .

StP のナヌザの堎合もさたざたです.うたく䜿っおいるずころもあれば党然䜿わなくなったずころもありた

すどういう堎合にうたく䜿われないかずいうずたず問題意識も䜕なくおただ単に買っおみただけのずころ

ずか担圓者がたった 1 人だけで呚囲から源立しおいるずころです.そういったナヌザの堎合は.最初いろいろ

聞いおくるのですがその う ちたったく質問が来なくなっおしたう(笑い)

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うたく行っおいるナヌザ.ずにかく積極的に䜿っお䞋さっおいるずころは.たず耇数( 3 人䜍)の担圓者がい

たす.そうするず.わからないこずがあればお互いに盞談できるし.それでもわからなければベンダに問い合わ

せるずいった環境になりたす.特に方法論䞊の問題や分析の進め方などに関しおよい指導者がいるずか仲

間どうしで盞談しあえるずいうこずが倧切でしょう.詊隓導入ずはいっおも.録䜎 2~3 人の人がは䜿えるよ

うな環境蚭定ず呚囲の理解そしお問題意識.それだけ敎えば技法的には確立されおいたすし.みなさんも今

床のワヌクショップで実感されたず思いたすが . いたたでできなかった蚭蚈時点でのテストずか誀りの発芋ず

かができるわけですから..

䜐原䌞:

成功䟋ですがわれわれがが自分自身で StP を䜿った時には成功したした(笑い) . それからたったく問い

合わせも質問も来ないナヌザヌの䞭にアメリカで StP を䜜った先生の匟子だったずいう人がいおこれはある

補薬䌚瀟なのですが.ここも明らかに成功しおいたす(笑い).぀たり.方法論をよく知っおいる人が䜿えば倧䞈

倫.他のナヌザヌで成功しおいるのは基本的にワヌクステヌションやツヌルを䜿うこずに慣れおいるずころ.

そういった䌚瀟の堎合は.比范的スムヌスに CASE の䞖界に入れるようです.

青朚淳:

オブゞェクト指向を䜿った成功䟋ですけども.オブゞェクト指向で䜜られたシステムず埓来のものずの遣いを

よく芋お䞋さい . 明らかに.みなさん匷烈なむンパクトを感じるはずです.それが成功䟋です.倱敗䟋はただ出

おきおいたせん(笑い) . 私自身がこれからやろうずしおいるのは.構造化のアプロヌチが行き詰たったあたりか

らオブゞェクト指向が出おきたわけですからいずれはオブゞェクト指向もさらに䞊䜍のより匷力な方法論に包

含されお行くだろう.そのあたりを远求しお行きたいず考えおいたす.

小事事透 (NTT):

私はいた. CASE ツヌルに぀いお調査しおいるのですが.プロダクトはアメリカ補が圧倒的に倚く.たた導入

しおいるナヌザもアメリカのほうが倚い.日本で CASE を導入しおいるナヌサ'はごく少ない.その原因ずし

おは.文化の違いその他いろいろ考えられるず思いたすがどうしおこうなのかずいうこずに関しお埡意芋を

お聞かせ願えたすか?

䜐原䌞:

日本ナヌザが倖囜で成功したものでないず買わないずいうこずが 1 ぀ですね.それからワヌクステヌション

の普及率が日本の方が䜎いずいうこずもありたす.぀たりそもそも CASE を導入する基盀ができおいない.

たた.方法論に぀いおいえば.埓来からあるような芁求仕様曞を䜜っお䞋流工皋に流れお行くずいう開発手法で

こり閏たっおしたっおいるずいうこずですねこれたではそれで䜕ずかうたく行っおいたのですがもうそろそ

ろかなり危なくなっおきた.しかし倧半はただそれに気づいおいない.

笑は.アメリカでも CASE はそれほど普及しおはいないのです.軍関係ずか.航空宇宙産業ずかを陀けば 日

本のコンビュヌタ・ナヌサ'の䞻涜である事務凊理系のナヌザに察応するあちらの MIS コミュニティでは.ただ

ほずんど採甚されおいない.

..健次:

日本囜内でどうしお CASE が爆発的に普及しないかずいえばそれは.仕事がきちんず分業化されおいない

からだず思いたす. 1 人の人間が蚭蚈からコヌディングたで手がける.それはたあ極端な䟋ですが. !tJ ずそうい

う傟向にあるんじゃないでしょうか?それが分業化されお.たずえばアナリストずいう職皮が確立されれば

その人が䜕かの出力を出さなければならなくなりそのために必芁な支媛ツヌルを捜すず思うんです.構造化手

法の CASE ツヌルは.そうしたアナリストのための道具です . 日本ではただ゜フトりェア開発の分業化が進ん

でいない .それが 1 ぀の原因だず考えた す.

青朚淳:

もっず人間的な話をするず日本ではプログラマが䌚瀟を苊手めないからです . アメリカだず非垞に転職率が高

いですから各個人の頭の䞭にたたったノりハりを倖郚に取り出しお回定化しおおかなければどうしようもな

い . ずころが日本は終身雇甚制床で.システムの生き字匕きみたいな人が必ずいる 図ったずきはい぀でもその

人を頌ればよいずいう状況がある.倚分こ んな所に぀きるでしょ う(笑い) .

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桜井癖里:

たしかにそのこずは倧きいず思いたす.

倩枯孊:

瀟䌚的な問題ずい うこ ずですね .

桜井康里:

それに関連しお.日本の゜フトりェア技術者は自分の考えを人に説明するのに慣れおいないずいうこずもあ

げ られたす.その必芁性がないからだず思うんですけれども.. ..

藍原千尋(日本ラ 7 ド):

いたのこずに関する質問ですが他の分野぀たり゜フトりェア開発以倖の分野では たずえば QC ずかで嘗!

ず成功しお.逆にアメリカに技術を茞出するずいうパタヌンもありたすよね? SA や OOA に぀いおも .今埌日

本的な手法が開発され発展しお行く可胜性は感じられたせんか?

青朚淳:

やっぱりい぀かは B29 を撃墜しようず思っおいるわけですか?笑い)

䜐厭仲:

QC は別に日本独自の技術ではなく.もずもずアメリカから来たものでしょう?ただ.こちらではアメリカ人

よりし぀こくやっただけの話だず思いたす. CASE に぀いおは.完党に日本語化されたツヌルがただできおい

ないのでそれができさえすれば.方法論自䜓別に倉える必芁はないず思いたす . いた SmallTalk を䜿っおい

お困るのはメ゜ ッ ドの名前をどう぀けるかずいうずころです.぀たり.英語力がもろに効いおきお方法論以

前に英語で悩んでしたう(笑い).完党に日本的なオブゞェクト指向蚀語なら.もっず蚭蚈雅やりやすいだろうな

ず感じるこずがありたす . その意味で.文化的な差を乗り越えた CASE ツヌルが必芁だず思いたす.珟状では.

たずえば StP の堎合にも.日本語化されおいるずはいえある郚分では英語を䜿わなければいけないずころが

あったりする . もっず完党な日本語化が望たしいず思いたす .

PWB グルヌプのだれか:

青朚さんにうかがいたす.導入の成功䟋-倱敗䟋に぀いお.オブゞェクト指向で䜜られたものを芋おほしいず

いわれたしたが具䜓的には SmallTalk 䞊のアプリケヌションず考えおよいのでしょうか?

青朚淳:

SmallTalk 自身が SmallTalk で曞かれおいたすんで SmallTalk がみなさんに䞎えるむ ンパクトはその通り

です.それ以倖ではオブゞェクト指向で䜜られたナヌザヌむンタフェヌス.たずえばマックずか X-Window

ずかそういったものをごらんになっおください.

PWB グルヌプのだれか:

そうしたナヌザヌむ ンタ ヌ フェ ヌスの蚭蚈にはオブゞェクト指向は倧倉すぐれおいるず思いたすがもっず

泥くさい゜フトたずえば最埌はどうしおもアセンプラでプログラムしなければならない堎合  OOA/OOD で

蚭蚈したものず最終む ンプリメンテヌションずの敎合性はどうなるのでしょうか?

青朚淳:

私は.たずえば C でプログラムを曞くずきもオブゞェクト指向颚に曞きたすよずいう考え方です.明日か

らアセンプラで曞けずいわれたらアセンプラでオブゞェクト指向颚に曞いおいくでしょう.

萜氎枯䞀郎:

ただただ議論はっきたせんが.時間が来たしたので終わりにしたす.

-138 -

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Morloka Workshop Report Seamall Vo1.6, No.8-9-10・11

8. 各グルヌプの蚎論経過

1. PWB & Hyperbook グルヌプの蚎論経過 140

2.00A/OOD グルヌプの蚎論経過 144

3. CASE Bench グルヌプの蚎論経過 1??

4. StPグルヌプの蚎論経過 1??

S. Teamwork グルヌプの蚎論経過 1??

-139 -

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Morloka Workshop Report Seama゚ Vol.6, No.8-9-10・11

1. PWB グルヌプの蚎論経過

歊制

措盎倧

前接岡

事䞋现川

O. 参加メンバ

問題解決者 朚村茂和 日商゚ レクト ロニクス

池川哲倫 アスキヌ

飯塚宣男 カシオ蚈算織

藀井康範 MHI ゚アロスペヌスシステムズ

䌌内均 岩手電子蚈算センタヌ

青柳和久 東北 SRA

通山玔 SRA

奥村吉圊 CSK

小林透 NTT

足立倪郎 PFU

菅野卓矢 岩手電子蚈算センタ ヌ

むンストラクタ

コンサルタント

1.ツヌル譲明

前日の解説では説明が十分でないずいうこずで. PWB のデモ(病院の受け付けシステム )を芋お PWB に察

する理解を深めるこずになった . 足立さ んのデモ操䜜を芋ながら.参加者が質問をするずいう圢匏で行なわれ

た . 以䞋のような質問が出た:

(1) UIM の時蚈は凊理時間ず関係があるのか?

(2) UIM ず EOPM 聞のリンクのはり方はどうするのか?

(3) 遷移に関係あるものだけリン ク するのか?

(4) UIM の现かい蚭定(数字の比范入力条件の怜査)は可胜か?

(5) 開始から終了たでのチェックはどの゚ディタでも可胜か?

(6) IOPM においお䞊列同期のアニメヌションは可胜か ?

たた党䜓的なツヌルの印象ずしおナヌサ'の芋えないニヌズを生み出しおしたわないか? J ずいう意芋が出

された .

2. 課題の決定

課題は倚数決の結果ガス絊湯システム」に決定した .

3 . 課題の理解

党員で問題を䞀通り読んだ埌どのように課題を解いお行くかに぀いお議論がなされた.むンス ト ラク タ の足

立さんから「巌初は FSM を甚いお解析するのがよいのでは? J ずいう提案がありその方向で分析を始めるこずにな っ た . そのさい次のような意芋が出た :

(1) FSM で順序関係を蚘述する胜力は?

(2) コントロヌラに関する埳胜を掗い出 そう.

( 3) 䞻芁機胜(絊湯 ・ お湯はり・远いだき・远いだき䞭の絊湯)を出発点にしよう .

(4) 機胜聞に䜕か関係はないのか?

問題䞭の 4 ぀の倧きな機胜(お湯はり・远いだき ・ 絊湯・お湯はり远いだき䞭の絊湯)を出発点ずしお考える

-140-

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Morloka W orkshop Report Seamall Vo1.6, No.8-9-10・11

ずいう方針に決たった.最初に「絊湯」の機胜から分析を始めた . そのさい.次のような意芋・質問が出た :

(1) FSM に階局構造は?

(2) FSM の文法がわからない.

(3) 条件を FSM でど うやっお曞くのか?

(4) r 絊湯 J ずいう仕事をいく぀かの機胜に分割するほうがよいのではないか?

(5) 状態遷移に機胜ずオブゞェクトを加えるずいう方向で考えおはどうか?

(6) FSM にこだわらずにあげおみよう .

結局状態の遷移だけ取り出しおその間の関連づけをしおみよう」ずいうこずになった .

4. 状態遷移囜の䜜成

4.1~.の認曞

ずりあえず FSM による分析を断念し.絊湯機胜の状懞を䞊べおみお状態遷移図 (EOPM) を䜜るこずにし

た . 絊湯お湯はり远いだきの 3 機胜に関しお次のような状態を認識した :

口絊湯

・電源 ON .電源 OFF .絊湯栓を開く ・燃焌ランプ点灯

口お湯はり

-電源 ON .電源 OFF .お湯はりスむッチ ON .切替匁が济槜偎 ・バむパス匁開く

- バヌナヌ点火 ・ 燃焌ランプ ON . お湯はりスむッチ OFF .湯量蚭定オヌバヌ ・蚭定枩床内

・蚭定枩床オヌバヌ ・ 远いだきスむッチ OFF

口远いだき

・远いだきスむ ッチ ON 切替匁が济槜偎 ・バむパス匁開く ・バヌナ䞀点火 -燃焌ランプ点灯

・システム停止 ・ 出湯 93C . 出湯 93C 倖 ・远いだきスむッチ OFF

4.2 各穏健の状建遷移囜の䜜成

3 ぀の機胜に関しおそれぞれグルヌプに分かれお状態遷移図を䜜るこずになった.そのさい「絊湯 J グルヌ

プでは次のような議論があった:

(1) 電源 ON は前提ではないのか?

(2) 比䟋匁ずは䜕か?

(3) 状懲を初期状態ず点火状態の 2 ぀にくたずめるのがよいのではないか?

(4) 状態遷移図は階局化しでもよいものなのか?

(5) わずかな時間内の事象はどう衚珟すればよいのか?

(6) 氎量センサヌは湯量の調節になぜ必芁なのか?

(7) 枩床に関しお 「高 ・適 ・ 䜎」ずい う状態を䜜る のか?

(8) 枩床を䞋げるためには氎量を倚くしなければならない.

(9) 絊湯の優先床がもっずも高い.

(10) フレヌムロッドずは着火を怜出するものなのか?

4.3 各~.遷移囜を EOPM で蚘述する

各グルヌプの状態遷移図が䞀応完成した段階で EOPM ゚ディタを䜿 っ お状態遷移図を曞くこずになった.

参加者が本栌的に PWB を操䜜するのはこの時が初めおだったので.次のような点が掻いにくいずの意芋が出

た:

(1)党䜓像を把握できないのでわかりにくい .

(2) 1 ペヌゞにすべおの状態遷移を曞いたほ うがわかりやすのではないか?

(3) 図の配眮の最適化機胜が欲しい.

.141.

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Morioka Workshop Report SeamaU Vo1.6, No.8-9-10-11

(4) 玙に印刷する機胜がない .

(5) 階局のツリ ヌを䞀気に芋る方法が欲しい.

(6) EOPM ゚ディタは他の゚ディタに比べお䜿いにくいのではないか?

(7) 事務凊理系の堎合 . IOPM ゚ディタは必芁ないのではないか?

このような意芋に察しお足立さんから今回のツヌルは開発パヌゞョンなのでただ実珟されおいない機胜

(印刷機胜等)もあるが.補品では実珟する予定であるずのコメントがあった.

状慟遷移図を打ち蟌んだ埌  アニメヌション機胜を甚いお動䜜の確認を行った . ここたでの結果を䞭開発衚で

報告した .

4.4 t走態遷移囜の怜蚎

次に䞭間発衚の OHP で瀺した個々の状態遷移図に぀いお怜蚎した .最初に「絊湯」に関しお怜蚎した.こ

の時以䞋のような議論があった .

(1)スむッチは倖郚むベントなのか内郚むベントなのか぀

• 倖郚からのむベントも曞くべきだ.

(2) 自分自身に戻る遷移を曞かないのはおかしいのではないか?

(3) 適枩に保぀機胜は内郚状態だがスむッチが抌されたずいうのは倖郚むベントではないか?

(4) 割蟌み状態ずいう状態は曞かなくおよいのか?

• 矢印が割蟌みを瀺しおいる.

(5) 状態遷移図ですべおの割り蟌みを蚘述するのは難しいのではないか?

(6) 絊湯準備䞭ずいう状態はあいたいではないか?

たたスむッチが抌されおいおも䜕もしないずいう仕様が明蚘されおいる以䞊.そのむベントも曞くべきだ」

ずいう意芋に察し.足立さんから J 䞋䜍レベルの状態遷移図で曞けばよいのではないか」ずいうコメントがあっ

たがそれに察しお䞋䜍レベルに萜ずすずかえっおわからなくなる J ずの意芋も出た.

次にお湯はり」に関する状態遷移図の議論ではお湯はり䞭から他のむベント(远いだき)ぞの状態倉化

もこの時点で曞くのか? J ずいう質問に察し珟段階ではただ番かなくおもよいのでは」ずいう意芋がだされた .

最埌に远いだき」に関する状態遷移図の怜蚎を行った.そこでは次のような意芋が出た:

(1)3 ぀の状態遷移図の䞭では䞀番わかりやすい .

(2) 電源 ON の状態は電気がコントロヌラに通じおいるだけで別に䜕もしおいないのではないか?

(3) 電源 ON ず 埅機䞭を分ける必芁はない.

( 4) 燃焌準備䞭での倖郚むベントも曞いた方がよい.

(5) 燃焌準備状態ずいう 1 ぀のむベントにできないのか?

(6) 各ハヌドの状況をいちいちむベントずしお曞くのは意味がない.

(7) 远いだき絊湯䞭ずいう状態は絊湯」ずは別の状態か?

• 状態遷移図ずしおは別にしたほうがわかりやすい.プログラミングの立堎で考えるず同じだ.

たた点火しなかった堎合に関しお次の意芋が出た.

(1)点火しなかったら戻るずいうルヌプでいいのではないか?

(2) 点火しなかったら別の状態を䜜ったほうがいいのではないか?

(3) 点火しなくおも絊湯栓を開くずいう状態に移っおもいいのではないか?

,ti + 1 以䞊のような議論を経お最終的に 3 ぀の状態遷移図をたずめお. 1 ぀の図ずし.その図を EOPM ã‚š

ディタを甚いお曞いた.

-142 -

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Morloka Workshop Report Seamall Vol.6, No.8-9-10・11

5. ヱヌザむンタフェヌスの䜜成

状態遷移図が完成した埌この図を起動するようなナヌザむンタフェヌズを䜜ろうずいうこずになった.ナヌ

ザむンタフェ ヌス構築には UIM ゚ディタを䜿甚した . たず.黒板を䜿っお絊湯システムの操䜜パネルの蚭蚈を

行った . この時次のような意芋が出た:

(1)ボタンは耇数にリンクしお䜿えるのか?

(2) たいしたこずのないものでも画面にでるずよく芋える .

(3) システムの涜れず関係ない䜜業が倚い .

(4) UIM ず EOPM のリンクはバブルずボタンをリンクするのか?

6. ペトリネヲト䜜成

ナヌザむンタフェヌスを䜜成しお動䜜を確認した埌次に䜕をやるかずいうこずになっお IOPM ゚ディタを

䜿っお「適枩に保぀ J ずいう凊理をペトリネットを甚いお蚘述しおみようずいうこずになった.この際次のよ

うな質問がでた.

(1)トヌクンずは䜕か?

• アニメヌションで動いおいる黒い䞞がトヌクンの動きを瀺しおいる .

(2) ペトリネットをど う䜿えばよいの?

(3) 同期凊理や䞊列凊理がこのシステムの堎合あるのか?

(4) r 適枩に保぀ J ずいう凊理以倖でも IOPM が利甚できのではないか?

(5) r 適枩に保぀」ずいう機胜はどのモデルを䜿っお衚珟するのが適圓か ?

(6) フロヌチャヌトになっおしたうのでは?

結局質問は出たが議論は発散しおしたい IOPM ゚ディタを䜿うこずは断念した.新しい䜜業を行うには時

聞が残り少かったので最終報告の準備に入った.

-143 -

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Morloka Workshop Report SeamaU Vol.6, No.8-9-10-11

2.00A/OOD グルヌプの蚎論経過

O. 参加メンバ

問題解決者

むンストラクタ

コンサルタント

1.問題遞択

井䞊忠則

遠藀晋

高橋秀行

田口秀成

平尟䞀浩

前雄介

䜐藀琢矎

束本幞䞉

Dabin Matthieu

青朚淳

䜐原䌞

報告者

小淳䞀地

(静岡倧孊)

シスプラン

アスキヌ

SRA

新日鉄情報通信システム

ヒラタ゜フトりェアテクノロゞヌ

䞭倮システム

岩手電子蚈算センタヌ

CSK

静岡倧孊

富士れロックス情報システム

SRA

問題遞択にあたっお.察象を制埡系-事務系のいずれにするかが論じられた.しばらく話し合いが行なわれた

埌青朚さんのから次のようなコメントがあった.

「オブゞェクト指向に向いおいるずされる制埡系の蚭蚈の確認.たたは事務系の仕事がオブゞェクト指向で

できるこずの確認のどちらでもよい J

話し合いの結果.制埡系の問題「絊湯システム」を察象ずしお遞ぎ事務系の問題である「図曞通システム」に

぀いおは青朚さんから解説しおもらうこずで合意ができた.

2. Smalltalk80 & GrapherGear に぀いおの詳现な矩明

問題解決に入る前に青朚さんから Smalltalk80 および GrapherGear の操䜜法に぀いおの詳现な説明が行

なわれた . そのさい参加者から次のような質問が出た :

(1)既存のオブゞェクトに.新しいメ゜ッドを぀けるこずは可胜か?

(2) 機胜を付加しおいったずき誀りの所圚が自分が定矩したのではない郚分にあったずきそれは発芋可

胜か? さらに.それは修正できるのか?

たた゜ヌスには芋えない郚分はあるか? (芁するに Smalltalk システムのすべおの既存のオブゞェ

クトを鉱匵・修正できるのか?ずいう質問)

(3) オブゞェクトはマルチタスクのように垞時動いおいるがデバッガはそのオブゞェクトの動きを止

めお芋るものなのか?

青朚さんの答えは (1)  (2) に察しおは Yes  (3) に察しおは No であった .

3. 絊枇システムのオプゞェクト指向解析

青朚さんが説明した方法にしたがっお.実際に絊湯システムのオブゞェク ト指向解析を行なっおいくこずに

なった.そのさい Macintosh II-fx に加え䜐原さんのご厚意により Portable Mac を利甚させおいただくこ

ずになった.以埌.グルヌプを 2 ぀の班に分けお䜜業を進めるこずになり.蚘録係はパニックにおちいった.そ

こで班を特定せずおもしろそうな話をしおいる方に耳を傟けるずいう方針でのぞんだ.

3.1 オブゞェクトの認曞䜜業

たずオブゞェクトの認識を行なった.最初は問題文や図䞭で目に぀く蚀葉をあげ.ぞれがオブゞェクトであろ

うずいうこずで.ツヌルに登録しおいった.䞀通りめがしいオブゞェクト候補がリストアップされ぀くすず次のような疑問が出おきた:

-144 -

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Morioka Workshop Report

(1) r 济槜の排氎 J はオブゞェクトかどうか?

(2P 絊氎」はオブゞェクトかどうか?

(3) 物理的なものだけでなくデヌタもオブゞェクトではないか?

SeamaU Vol.6, No.8-9-10-11

(3-a) 氎や湯はオブゞェクトか?そうだずしたら氎ず湯は異なるオブゞェクトか?

(4) 湯の枩床はオブゞェクトにできるか?もしできるならセンサはいらないのでは ?

(a) r 枩床」ず「センサ」は同じものではないか?

青朚さんは参加者にすべおをたかせ.議論が出぀くしたずころでコメントを䞎えるずいう揎し方であった . こ

の議論の終りには次のようなコメントがあった:

「本来属性ずしお定矩されるべきものたでオブゞェクトになっおいる. (オブゞェクトずいう)カプセルの

䞭に入れるべきものたで倖にでおいる J

その結果軌道が修正され.ある皋床話が敎理されたように思う.

オブゞェクトの認識の䜜業が䞀段萜した時点で.オブゞェクト認識の方法に぀いおの蚎論があった . 最初に.次のような疑問が出た:

(1)次のどちらのアプロヌチをずるのがよいのだろう?

(a) 問題を理解しおから解析を行なう.

(b) 問題は軜く読むにずどめ.先に思い぀くオブゞェクトを遞定する .

これに察しお「最初からこの䟋題のようにシステム党䜓がきちんず䞎えられるこずは少ないのではないか?だ

からあたり問題を詳しく理解しない方がよい J ずいう声が聞かれた.すなわち問題を完党に理解しないたた

解析を始める方が珟実に近い感芚になっおよいだろうずいうこずである . 結局 (b) のアプロヌチをずるこず

になり䜜業が続行されるこずになった.

その他に提案された方法は以䞋の通りである:

(2) オブゞェクトの認識だけではそれらの聞の関係がわからないので.ツヌル䞊でオブゞェクトを描く堎

所たでは決められないのではないか?

(3) ずにかく名詞をあげおみおその埌オブゞェクトでないず思われるものをけずる方法でよい .

この過皋で認識されたオブゞェクトを衚 1 に瀺す .

3.2 オプゞェクト聞の関係づけ

䞀通りオブゞェクトが出そろったず思われたずころでオブゞェクトの遞定䜜業に䞀応の決肎を぀けオブ

ゞェクト聞の関係を定矩する䜜業に入った.オブゞェクト聞の関係 is-a ず has-a に関し以䞋のような疑問が出た(ただし is-a は䞀般化ず特殊化を反映したクラスの分類を衚珟し. has-a は党䜓ず官官分を反映した集団を衚

珟する関係である.蚎論の䞭で「あるクラスのスヌパヌクラスを芋぀ける」ずはあるクラス」を䞀般化したクラスを芋぀け.あるいは新しく導入し䞡者聞に is-a 関係を定矩するこずである):

(1)二぀のオブゞェクト.パルプ A ずパルプ B が共通のスヌパクラスずしおパルプを持぀堎合 :

(a) パルプ A に察するメッセヌゞの受信者はパルプ.パルプ A のどちらか?

(b) パルプ A ずパルプ B が遣う機胜を持぀堎合クラスヌむンスタンスの関係で凊理できるのか?

(2) is・a  has-a の関係の匕き方は?たた is-a  has-a の切りわけは?ツヌルを䜿甚しながらの蚎論のため.

is-a 関係の認識ぱディタ䞊での「線を匕き方」ずいう衚珟になっおいる)

(3) r 䞊にひっぱる J ずいうこずの意味ずやり方は?

(3) の質問に察し青朚さんが以䞋のような説明を述べた:

「いろいろな状懞を衚すオブゞェクトずしお State がある.その䞋には特に二倀状懲を衚すオブゞェクト

BinaryState がある.さらにこの䞋に䟋えばパルプのような on-off で衚せるようなオブゞェクトがあるず考えられる」

-145 -

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Morioka Workshop Report

1 班

コントロヌラ

2 班

コントロヌラ

Seama゚ Vol.6, No.8-9-10・11

メむンコントロヌラ

颚呂コントロヌラ

出湯サヌミスタ

メむンコントロヌラ

颚呂コントロヌラ

サヌミスタ

氎量センサ

フレヌムロッド

燃焌ランプ

運転ランプ

割り蟌みランプ

運転スむッチ

絊湯氎涜スむッチ

お湯はりスむッチ

氎量パルプ

切り替え匁

絊湯栓

バむパス匁

比䟋匁

点火プラグ

バヌナヌ

湯釜

济槜

氎量センサ

氎涜スむッチ

氎量パルプ

切り替え匁

絊湯栓

バむパス匁

湯釜

济槜

æ°Ž

è¡š 1 認議されたオプゞェクト

これは抜象化のやり方に぀いお非垞に本質的な瀺唆であった.ここで議論はクラス階局を意識した方向に

足䞊みが揃っおきた .青朚さんによっお瀺されたオブゞェクト聞の関係の䟋(図1)を参考にしながらたずえ

ば以䞋のような問いかけがあった:

(4) 終端的(セ ンサなど)なもののスヌパヌクラスを芋぀けられないか?

(5) 枩床は量であらわされるか?

(6) 氎のサブクラスに それを蚈るものがあるのでは?

(7) 図 1 のゲヌゞず䞊んで蚈枬噚ずいうクラスがある.

(8) スむッチやツマミ LED のスヌパヌクラス(すなわち is-a の関係の芪)は入力(出力〉装眮かそれず

もコントロヌラかどちらがよいのだろう.

(9) コントロヌラヌの䞋に入力装眮がある.

(10) xx ゲヌゞ(たずえば音量グヌゞ)は図 1 のどこに぀けられるか?

ここで.青朚さんから次のようなコメントがあった:

r is-a 関係では子は芪ずの速いだけを蚘述すればよい J (したがっお新しいオブゞェクトは最も性質が近い

オブゞェクトの子ずなるように is-a 関係を結べばよい)

(11) r コントロヌラ」が䜕か(センサ.スむッチなど)を持っおいるのではないか?

(a) r コントロヌラ」は「入力装眮 J r 出力装眮」を持っおいる

(b) セ ンサスむッチ LED が「入力装眮 J r 出力装眮」ではないか?

(12) r コントロヌラ」は「蚈枬噚」か?

(13) センサやスむ ッチが「入力 J r 出力 J ず分けられるなら「パルプ」はどうするか?

ここたで議論が進んだずころで党䜓による䞭間発衚が行なわれた . このグルヌプは 2 ぀の班が独自に定矩し

たオブゞェクト関係図をそれぞれ発衚した.

-146 -

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Morloka Worksbop Report Seama゚ Vol.6, No.8-9-10・11

物

倧きさ 集たり

数䞀日数 順序おヌ

ゲヌゞ

囜 1 オブゞェクト間の関係の䟋

3.3 䞙グルヌプの成果の盀り合わせ

ここたでの䜜業は 2 ぀の班がそれぞれ独自に行なっおきたが.ここで成果の探り合わせを行ない䞀本化する

こずになった . 以䞋それぞれの図に぀いおの発蚀を挙げる.

(1)第 1 班の図はセンサパルプずいう分類でなく.

(2) 第 2 班の図は終端郚の䞊に統ヌされた䞊䜍抂念センサパルプを甚いおいるバむナリステヌト」

ずいう 2 倀動䜜に泚目した分類になっおいる.

この 2 ぀の点が爟班の成果の最も倧きいちがいで他はほが同ヌの結果であった.第 2~の参加者もオブゞェ

クト「バむナリステヌト J に玍埗したため.第 1 班の結果を採甚するこずで合意した.以䞋は  第 1 班の成果に

察する第 2 メンバのコメ ン トや疑問である:

(3) フレヌムロッド等は Îs-a ず has-a を持っおいる.

(4) この時点ではコントロヌラなど  ただ䞍足曞官がある.

(5) バむナリステヌトずその䞋で  持ち䞊げおいるレベルが遣い過ぎるのではないか?

(6) r 蚈枬噚」は党お{デバむスが異なっおも)倀を返すだけである .

(a) どんな倀を返すのか?

(b) フレヌムロ ッ ドは「バむナリステヌト」の䞋にあるのではないか?

(7) サヌミスタの働きは二倀動䜜ではないか?

これらの疑問に察し  サヌミスタは枩床の蚈枬だけを行ない .on-off はコントロヌラが行なうずいうこずにな

り  サヌミスタおよび氎枩センサは「バむナリステヌト」ではないこずが確認された.この議論を皮きりに.オ

ブゞェクトの抜象化の議論が再燃した.

(8) 枩床や氎量を衚わすオブゞェクトがいるのではないか?

(a) r 倧きさ」の䞋に枩床や氎量がありサヌミスタや氎枩センサはそれを has-a しおいる .

= >倧きさず枩床や氎量の関係は?

(9) サヌミスタや氎量セ ンサではなく蚈枬噚」が枩床や氎量を has-a するのでは?

(a) r 蚈枬噚」が「数 J を has-a するのでは?

(10) r 倧きさ」の䞋に「数 J や「蚈枬噚」が぀くのでは?

以䞊のような抜象化の議論に察しお敎数ずいう話(抜象化)は蚭蚈に関係ないのでは? J. r こんなずころた

で論じおいたら仕事にならない.どこで止めるのか?終りを認識する必芁がある」ずいう意芋が出された .

(11) 数ず蚈枬噚は Îs-a 関係か?そうでないのか?

(12) 正しいかどうかは別ずしお少なくずも䞀段階は抜象化されおいるので . も う いいのではないか?

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Morloka Workshoᅵ Report SeamaU Vol.6, No.8-9-10-11

(13) バむナリステヌトずいうのがあるのだから.アナログステヌトずいうレベルの抜象化が必芁になるの

では?

(a) しかしサヌミスタなどずうたく぀ながらないようだ.

(14) r バむナリステヌト」ずいうのは抜象化しすぎだったのではないか?

(15) r コントロヌラ」は制埡するだけだから.特に拍象化はいらないのでは?

続いおオブゞェクト「コントロヌラ」が必芁かどうかの議論が行なわれた . 以䞋のような発蚀が行なわれ

「コントロヌラ」は必芁であるずされた.

(16) r コントロヌラ」はいらないのでは?

(a) 制埡動䜜はデバむス自身が知っおいるので.䞍必芁では?

(b) r コントロヌラ」は「センサ J や「ランプ」の集合にしかすぎない.

(17) r コントロヌラ J は必芁=>たずめ圹がなくなっおしたう

(18) r コントロヌラ」は単なる䞭継点.だがたずめ圹ずしおは必芁.

(19) r コントロヌラ J を䜜っおおくメリットはある.

(a) 少しの倉曎で.皮々のコントロヌラを䜜れるのでは?

3.4 図曞通システムの解誕

ここで青朚さんが.参考のために「図曞通システム」に぀いお解説を行なった.以䞋はそれに関する質問である:

(1)職員ず図曞通は぀ながらないのか?

(2) r サヌビス」が「利甚者 J から「図曞通」ぞ継承されおいるのか?

(3) メッセヌゞの送受は has-a に察しお行なわれるのか?

3.5 オプゞェタト関係囜の完成

青朚さんの説明を参考にオブゞェクト関係囜の決定が行なわれた .

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固 2 オプゞェクト関係囜

以䞋は図 2 に瀺されるオブゞェクト関係図に぀いおの発蚀である :

(1)これではコントロヌラはバむナリステヌトの機胜しか䜿えない?

(2) スむッチ.パルプ等は「入力 J r 出力」ずしお分けられる?

(3) バむナリステヌトから䞋は趣味の問題でぞれほど重芁ではない?

(4) 湯釜はパヌナ等の組合せだから入らない?

3.6 オプゞェクトの属牲ずサヌビス

オブゞェクトの属性ずサヌビスの決定を行なっおいった.残念ながら時聞の郜合ですべおのオブゞェクトに぀いおはできなかった.

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Morloka Worksbop Report Seamall Vol.6, No.8-9-10・11

バむナリステヌト 状態 (1 0)

ランプ 「光る」のは属性かサヌビスか?

属性はバむナリステヌトから継承

= > スむ ッ チやセンサなども同様

蚈枬噚 数量

サヌミスタ (枩床) 枩床単䜍

氎枩センサ (氎量) 氎量単䜍

コントロヌラ ロゞ ッ クを属性ずするか.それずもサヌビスにするか?

蚈枬噚に぀いおは.次のような議論が行なわれカッコ内の属性は削陀された.

(1)サヌミスタが枩床を知っおいれば蚈枬噚は.それを知らなくおもよいだろう .

(2) 蚈枬噚の属性に量や範囲があれば.その䞋にはいらない .

(3) 数が蚈枬噚であればサヌミスタや氎量センサはその意味(単䜍など)を持぀必芁がある

ここで時間切れずなり.最終報告を行なうためのたずめの䜜業に入った.

4. 終わりに

最埌に報告者からの感想を述べる . たず参加メンバのほずんどがオブゞェクト指向の方法論は初䜓隓だった

ためかツヌルを䜿っお䟋題を解いお行くずいうよりは.オブゞェクト指向の勉匷䌚ずいった雰囲気であった.

そのためか最初から最埌たで方法論に綎りたわされる感じになっおしたった .

しかし.その過皋で第䞀線の゜フトりェア技術者の方々が蚀葉によっおいかにコミニュケヌションを行なう

かを芋聞きするこずができたいぞん興味深かった.

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O. 参加メンバ

問題解決者 阿郚和匘 富士れロックス情報システム係

藀原千尋 日本ラ ッ ドだ

泉田昭矩 岩手電子蚈算センタヌ先

思幌田和兞 日本電気゜フトりェア

束浊光哉 䞭倮システム ず

䞊回賢䞀 SRA タ

斉藀基 富士通ピヌ゚スシヌ

財団雅史 ケヌシヌ゚ス 目圃・・ た倧岡俊之 東北コンビュヌタヌサヌビス

むンストラクタ 枡郚健次 ゜ニヌ・テクトロニクス

コ ンサルタ ン ト 倩池孊 カシオ蚈算機

Morioka Workshop Report SeamaU Vol.6, No.8-9-10・11

3. CASE Bench グルヌプの蚎論経過

報告者

叀川勝也

(静岡倧孊)

1. CASE Bencb に぀いおの詳现な護明

枡郚さんから CASE Bench の操䜜法に぀いおの説明が行われた.そのさい.参加者から次のような質問が

あった:

(1)階局が進んだ時点で  䞊の階局を芋ながら曞くこずはできるのか?(2) バブル(プロセス)の数が 10∞個ずいうように倚くなっおもよいのか?

(3) undo や remove の機胜はどうか?

(4) デヌタが倧量になったようなずきの敎理はどうなのか?

枡郚さんの答えは. (1)ず (2) に぀いおは Yes. (3) ず (4) に぀いおは No であった . 参加者の倧勢は「䜿っおみないずただ䜕ずもいえない」ずいうこずであった .

2. 問題の遞択

問題遞択にあたっお.䜕問解くか?たたどの問題を遞択するかが話し合われた .ft初に枡郚さんから次のようなコメントがあった :

r 2 問解くのは時間的にも難しい.問題は制埡系ず事務系ずあるが. CASE Bench は制埡系の問題に向いお

いる」

これを受けお藀原さんから制埡系の問題をやっおみたいずいう垌望が出たが.日頃仕事で事務系のものを行っおいる人が倚かったため .結局倚数決で事務系問題が遞択され.もし時聞が䜙ればもう 1 問制埡系の問題をやっおみようずい うこ ずになった .事務系の 2 ぀の問題のうちどちらにするかは倚数決により酒屋倉庫問題ず

決定した .

3. 酒屋倉庫問題の解析

CASE Bench を䜿っお酒屋倉庫問題を解くにあたりデヌタフロヌ図を䜿った経隓者が 2 人ず少なかったため  枡郚さんから少しコメントいただいた :

・デヌタフロヌ図 (DFD) におけるプロセスが酒屋の仕事にfJ り぀けられる.・ デヌタがシステムの内郚のものか倖郚のものかを.問題文から識別する.・ デヌタの区分をした䞊で.たずコンテクスト・ダむアグラムを䜜る.

3 . 1 デヌタ の掗い出しず分類

たず酒屋問題におけるデヌタの掗い出しず  それらのデヌタのシステムに察する内倖の区分が行われた(この時点でシステム化察象範囲に぀いおも議論された).歳初に倉庫ぞの品物の入庫情報をどうするかずいう

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Morloka Workshop Report SeamaH Vol.6, No.8-9-10・11

問題が議論されたが.話がたずたらずリヌダヌの倧岡さんの意芋で  問題文から忠実にデヌタの嫡出をしよう

ずいうこずになった.問題で䞎えられた図ではデヌタ䞍足だずいう人もいたがずりあえずデヌタを曞き出しお

行くこずになり.それぞれが考えた結果を泉固さんが次のようにリストア ッ プした:

- 積荷祚

- 圚庫䞍足リスト

-出庫䟝頌(祚)

・空コ ンテナ通知

- 出庫指瀺曞

・ 圚庫䞍足連絡

このリストに察し . システム化察象範囲も考慮しお電話連絡はどうおさえるのか? J ずいう問題や受付

係は圚庫の有無の状況を把握し管理する必芁があるから圚庫係を兌ねおおり倉庫係はただ肉䜓劎働をするだけ

だ」ずいった意芋が出お . 電話に぀いおは出庫䟝頌粟に含たれるずし受付係ず倉庫係の仕事の範囲に぀いおは

先にいった意芋にしたが う うこずずしお.話が進められた .

このデヌタ-リストに察し䞀応の圢を芋る䞊での簡単な DFD を(すべおのデヌタを䜿っお)䜜ろうずいうこ

ずになった.枡郚さんからそのやり方に぀いお先にバブルを固定しそれにデヌタの涜れを぀ける方法ずデヌ

タの流れを考えからその亀点にパプルを぀けお行く方法の 2 通りがあるずいう泚意があった .

こうしお䜜られた第 O パヌゞョ ンの  簡単な DFD に぀いお . デヌタの確認をも含めお以䞋のような意芋が出

た :

-入庫時の玍品曞はデヌタに入れなくおもよいのか?

.玍品曞=積荷祚ず考えおよいのではないか?

- コンテナをどこの郚所で管理するか?

- コンテナぞの商品の出し入れは.どちらを䞭心に考えるのか?

.コンテナ䞭心で考えるのが問題に忠実では?

- 圚庫確認は商品に぀いお行うものではないか?

-受付係で圚庫管理しないず笠コンテナ通知が出せない?

・ 入庫通知入庫䟝頌がない?

4. デヌタフロヌダむアグラム (DFD) の䜜成

デヌタの分析が完了したずころで.次にツヌルを䜿぀おのデヌタフロヌダむアグラム (DFD) の䜜成を行っ

た . その過皋での蚎論を以䞋に蚘す .

4.1 コンテタストダむアグラムの䜜成

䜜業を始める前に枡郚さんから.ガむドラむンに぀いお.以䞋のような説明があった:

(a) ゚クスタヌナルの決定:

゚クスタヌナルに名前を぀けお行く

(b) デヌタフロヌを曞く :

デヌタの涜れを曞き入れお行く

(c) プロセス(バブル)を入れる

説明が終った時点で  以䞋のよ う な参加者からの質問や意芋が出た:

(1)ガむドラむンはどうやっお定めたのか?

(2) プロセスになぜ名前を぀けないのか?

(3) 0や口はその䞭に曞く名前の長さによっお自動的に拡倧瞮小しおくれるほうが䟿利だ.

枡郚さんの回答は以䞋の通り :

(1)図を繍く䞊でのわかりやすさを考えお定めた .

(2) もちろん名前を぀けるこずはできる.しかし無理な名前を぀るず埌で支障が出るので  慎重に!

こうしおできあがったたコンテクストダむアグラムに぀いおは  䞭間報告参照 .

4.20 階局のダむアグラムの䜜成

この段階では  最初に泉囜さんによっお提案された DFD をツヌルによっお曞くだけであった.参加者から

ツヌルの䜿い方に関しおコメントたたは質問がいく぀か出た:

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Morloka Workshop Report

(1)゚ディタで:文章を打った埌 [space] を入れれた方が䟿利だ.

(2) ゚ディタで:プロセス等の名前を英文字にするには?

(3) いきなりツヌルを䜿うこずはできなかったのか?

(4) デヌタストアをどの階局で曞けばよいのか?

これらの質問に察する枡郚さんの回答は以䞋の通り :

(2) 英文字のずきは無倉換を遞択する.

(3) 人数等のこずを考えある皋床の前眮きがあった方がよいず考えた.

(4) 必芁なずきに必芁な階局で行えばよい .

できあがったた O 階局ダむアグラムに぀いおは䞭間報告参照.

4.3 デヌタディクショナリの䜜成

Seama゚ Vol.6, No.8-9-10・11

デヌタディクショナリ (DD) は DFD に察しおデヌタを定矩づけるものでここでは未定尊重のデヌタに察し

(゚ディタを甚いお)定矩づけをしお行った .

䟋 : コンテナ = コ ンテナ番号 + ..

たず  枡郚さんから「デヌタディクショナリを曞けば DFD の間違いもわかり.䞍必芁なプリミティプが削れ

る 」 ずいうコメントがあった . 参加者の疑問は次のようなものであった:

. DD での入力が DFD での階局化に圱響があるのか?

-䟝頌者名簿は䜕? たた䟝頌者の Tel No. は?

ここたでの議論ず䜜業によっお DFD および DD が䞀応の完成をみた . 䞭間報告ではこれらの内容に぀い

おの報告を行った.

5. デヌタフロヌダむアグラムの再蚭蚈

参加者から䞭間報告における DFD に䞍満足の声が倚かったため.再蚭蚈を行うこずずなった.それにさいし

お  枡郚さんから次のような泚意点が䞊げられた :

-デヌタストアの䜍眮確認 .

- デヌタベヌスずファむルの区別しっかりず .

. サブシステム化がよくなかった .

-基本的にはデヌタの涜れを曞きその接着剀ずしおバブルを考える .

.デヌタの敎理 .

・ プロセスの名前の確認.

枡郚さんのコメントの埌で蚎論が始たり䞭間報告の内容に぀いお . 以䞋のような疑問点があげられた :

(1)第 O 階局のプロセスは昚日の 3 ぀でよいか?

(2) それを倉えるずコ ンテクストダむアグラムはどう倉化するか?

(3) 機胜ずデヌタの関係が䞍明瞭では?

(3) を受けお枡郚さんから ER モデル l の説明があった . rER モデル l に぀いおの怜蚎は埌ほど」ずいう

こずであったが . 参加者の関心は匷く  いろいろな意芋が出た実際に䜜ろうずしたずき .ER モデル 1 はすぐ

にできるものなのか?す ぐにできるものならやっおみたい」ずいう声あった.それに察する枡蟺さんの返答は次

の通り :

「 ふ぀うは ER モデル l から DFD を䜜る.それぞれのダむアグラムは . ER で・くずモデルがだいたい近

いものになる.デヌタベヌスが ER モデルに眮けるかどうかが問題です.皆さん頭の䞭ではやっおいるの

で しょうが.それを実際にやっおいくのは倧倉ですよ J

そうしたやりずりの結果 . リヌダの倧岡さんがrCASE ツヌルを䜿う䞊ではこういった䜜業が䞀番倧切ず思う

ので . 倧倉だけどデヌタを ER 図で正芏化しお行きたしょう」ず䞻匵し枡郚さんも rERD のほうは倧岡さ

んを䞭心に昚日のデヌタデ ィ クショナりで䞀応やりたしょう.゚ンティテ ィ の関係づけをしっかり぀けお ER

モデルを完成できれば䞀番よい」ずい う こずで. DFD ず ER モデルの 2 グルヌプに別れお䜜業を始めた .

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Morioka Workshop Report Seamall Vo1.6, No.8-9-10・11

5 . 1 コンテクストダむアグラムの怜蚎

コンテクストダむアグラムに぀いおは.すべおの参加者の意芋ずしお䞭間報告時の C!DFD C ONTEXT でだいたいよいのではずいうこずであったが䞋の階局を怜蚎しお行く䞊で少し倉化があった.

5.2 0 階局ダむアグラムの怜蚎

0 階局に぀いおは䞭間報告時の C!DFD 0 に関する蚎論ずしお.以䞋のような話合いが行われた:

(1)圚庫䞍足リストは名前がよ くない .

(2) 新しい O 階局を䜜る䞊でバブルは 2 個ではないか?

(3) 入庫ず出庫を管理するバブルがもう 1 個必芁な気がするが?

(4) 入庫のほうはこれ以䞊分けおも仕方がないのではないか?

このような議論の末. 0 階局の DFD は入庫の受付ず出庫の受付を うけるプロセスが 2 個ずなった.できた

DFD に぀いお 1 個のバブルから出入りするデヌタフロヌが倚いようだずい うこずであったが.ずりあえず 

ツヌルによる DFD の䜜成ずなった.

そこでたず枡郚さんから「ここでプロセスの名前を考えおゆくのが倧切です.䞊の階局の分け方が適切で

ないず䞋では困難になっおきたすよ」ずコメントがあった.

たた参加者の議論は次の通り:

(1)窓口の受付を行なうプロセスを䜜぀おはどうか?そうすれば 1 個のプロセスの受けるデヌタがぞる.

(2) 取匕先からの . いく぀かのデヌタを窓口にもっおくるのはおかしいので取り陀いたほうがよい.

(3) 商品管理のプロセスず窓口のプロセスでは出庫呜什ずか䞍足報告があるはずだ.

(4) デヌタの名前だけの参照か深い属性のある参照かを確認しおみおはどうか?

(5) デヌタストアの取匕先ず䟝頌者名簿は . 0 階局ではい らない. 1 階局で必芁なのではないか?その結

果デヌタストアの取匕先ず䟝頌者名簿は第 1 階局に移すこずになった)

参加者からのツヌルに関する質問は次ずおり ・

(1)党䜓のプラむマリの状況を芋る方法はないのか?

(2) プリンタぞの出力が少し匱いのではないか?

これに察する枡郚さん吻回答は以䞋の通りであった:

(1) WINDOW をマルチに切っお芋るしかない.

(2) シェルコマンドでやるしかない.

この時点で図 1 および図 2 のような DFD が䞀応完成した .

これらの DFD に察しお次のような怜蚎が行われた:

(1)図 1 の"出庫受付"バブルは窓口業務ず商品管理の 2 ぀に分けたらど うか?

(2) それだず図 2 は別にいらなくなるが.. .. ?

圚庫ファむル

囜 1 CIDFD 0 ヌ酒屋倉庫之入出庫を確認する

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Morioka W orkshop Report SeamaU Vol.6, No.8-9-10・11

出庫䟝華れ

䟝頌者名簿

圚庫ファむル

囜 2 CIDFD 1 䞀出庫の受付をする

怜蚎の末  図 1 を図 3 に倉曎するこずずなった.

出庫£

Â¥J 圚庫ファむル

囜 2 CIDFD 1 䞀出庫の受付をする

この時点で枡郚さんから図 3 の"商品管理"バブルは.もっず階局を぀けお分けた方がよい」ずいうコメン

トがあった.それに぀いお話しあっおいるうちに議論が行き詰たりツヌルを離れお図 3 に぀いお党員で怜

蚎した.次のような意芋が出た:

(1)出庫指瀺に空コンテナ指瀺を知らせるニュアンスの空コンテナ搬出マヌクがあるので空コンテナ通知はいらないのではないか?

(2) たしかにそれはいえる .

(3) "入庫受付"バブルに商品管理"バブルぞのむンタヌフェヌスがないのは問題の仕様に反するような

気がする . これでは入庫したこずのチェ ッ クが抜けおいる .

(4) 圚庫ファむルは出庫リストを含んでいるのでは?

(5) 圚庫ファむルには"商品管理"で察応できるので入庫受付"からのアクセスはいらないのでは?

(6) そのアクセスを消すず入庫受付の仕事はほずんどなくなる.しかし入庫受付を重芖するず商品管理の

仕事がぞっおした う .

(7) 2 ぀のバブルを統合しおは?

(8) 1 組の入出庫をバブル 1 個で察応するずいうのはちょっずどうか? 2 ぀のバブルを統合するずそのバ

ブルの仕事が膚倧になるし圚庫商品があるか? J どいう客からの問い合わせに察しお  䜕がいく぀あ

るかがわからないずだめなのでは ? 客の䟝頌しおきた商品がなかったずきそれをいかに早く甚意し

お出すかを考えるこずが必芁なのではないか?

(9) この段階では 2 ぀ののバブルを統合しおおき.䞋の階局で分けおはどうか?

こうした蚎論の結果.結局 2 ぀ののバブルを統合するこずになった .

(10) 0 階局においおプロセスの名前をどのレベルたで確定したものにするのか?たずえば入力出力系の

-154 -

6.

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Morioka W orkshop Report Seamail Vo1.6, No.8-9-10-11

関係を論理的に分けお芋おは?

( 11) この時点で名前を決め論理的にしおみたすか?

(12) この時点ではこのたたにしおおき  もっず䞋の段階たで行っおから考えればよいず思う.

さらに商品管理バブルの䞋の階局に぀いお怜蚎しおいった.これに぀いおは泉田さんず藀原さんからそれ

ぞれ案が出され怜蚎の結果泉田家で行くこずになった .

泉囜家䞭の"出庫管理"バブルに぀いお  さらに䞋に階局をのばした.この階局に぀いおは  藀原さんから出さ

れた案を採甚するこずで意芋の䞀臎をみた.

話がたずたったずころでツヌルを甚いお最終報告に芋られるような DFD が䜜成された . そしお䞭間報

告のずきず同様にデヌタディクショナリが䜜成された.これに぀いおは . 䞀床経隓しおいたので特に議論は

なかった.

5.2 ER モデルの䜜成

ER モデル l に関しおは゚ンティティごずの関係を確定できないものなどをそれぞれ独立に曞いお行くこ

ずで䜜成し盎すこずになった.

このグルヌプからの䜜成終了時のコメントは以䞋の通り:

うたく正芏化されないず゚ンティティどうしの関係が䜜れない そこの所でひっかかっお結局のずこ

ろ䞭断ずいう圢になっおいる . DFD の方で階局が進むず  デヌタの量が増えおそれを考えるずたずたら

なくなっおしたうこずもありそうで短時間ではどうしょうもない.

6. モゞュヌル構造園の䜜成

DFD. ERD. DD が完成したのでツヌルを甚いおモゞュヌル構造図を䜜るこずずした.この䜜業は比范的簡単であった.これに぀いおの枡郚さんのコメントは次の通り :

レベルの耇雑床は. 1 ぀のモゞュヌルの呌ばれる回数ぞの䟝存床が高い.あるモゞュヌルに぀いお耇雑

床が倧きすぎたら階局を䞋げおそこに制埡のモゞュヌルを眮く.

この機胜に関しおは参加者党員䟿利であるず感じた .

ここで時間切れになり最終報告の準備にかかった.

-155 -

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4. StP グルヌプの蚎論経過

o. 参加メンバ

問題解決者

むンストラクタ

コンサルタント

1.問題の遞択

満田豊 (B グルヌプ)

西垣郁倫 (A グルヌプ)

枅氎掋子 (A グルヌプ)

䞉䞊修 (B グルヌプ)

山島利圊 (A グルヌプ)

浜恭士 (B グルヌプ)

阪本普通 (B グルヌプ)

柳瀬健䞀 (A グルヌプ)

築山秀倫 (A グルヌプ)

桜井麻里

荻原剛

報告者

䞭尟博叞

(静岡倧孊)

シヌむヌシヌ

東京電力

東芝

岩手電子蚈算センタ䞀

日本゚ムアむシヌ

SRA SRA ケヌシヌ゚ス

ケヌシヌ゚ス

SRA 倧阪倧孊

たず実際に解決する問題の遞択を行なった . 遞択の基準に関しお

(1) SA/SD の手法で解けるものはどれか?(2) 事務系の問題か?制埡系の問題か?

(3) 1 問だけか? 2 聞やるか?

ずいう疑問があげられた . (1)に関しおは今回甚意された問題はどれも SA/SD で解くこずができるずいう助

蚀が埗られた.たた. (2) に関しおは.倚数決の結果事務系の方を垌望する人数が倚かった. (3) に関しおは

「たず簡単な問題を党員で取り組みうたくいったずころで 2 問目をやっおもよいのではないか? J ずいう意芋が

支持された.

そこで次に事務系の 2 ぀の問題(図曞通管理および酒屋倉庫)を読みくらべどちらの問題を垌望するか自

己玹介を兌ねお発蚀するこずになった この時酒屋倉庫問題はこれたでにいろいろな手法で解かれおいるの

で  それらずの比范ができる」ずいう助蚀もあったが結果ずしお「図曞通管理」の問題が遞択された.

2. 問題解決の方針

次に  この問題をどういうやり方で解いお行くかに぀いお.議論が行なわれた.実際に SA/SD の手法を䜿っ

たこずのある人はいなかったが J ずもかくツヌルがあるのだから  それを䜿いながらやっおみよう J ずいうこず

になった.さらに.今回は端末が 2 台あるので r 2 ぀にグルヌプ分けをしお䜜業を進め埌でそれぞれの報告し

あ う 」ずいうずになった.

3. A グルヌプの䜜業

3.1 問題の解き方の議明

たず  桜井さんから. SA/SD の基本的な䜜業の進め方ずしお

「システムの倖に䜕があるかどういう入力や出力があるかずいう点からシステムの抂芳図を䜜成しお行

く べきである」

ずいうアドバむスがなされそれにしたがっお䜜業を進めお行こうずいうこずにな っ た .

3.2 疑問点の決い出し

そこでたずグルヌプ党員で問題文を詳现に読んでいったがその時点で生じた疑問点は以䞋のようなものであ

る .

-156 -

R

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Morioka W orkshop Report Seamail Vol.6, No.8-9・10-11

-問題に関するもの

(1)この問題文にはあいたいなずころがたくさんある.これをほんず うにナヌザ芁求ずしお解決しお行っおもよいのか?

(2) 問題文の䞭で 3 番目の芁求は本圓は図曞通の利甚者にも䜿える機胜のはずである . これはこのたた解いおよいのか?これにちうおは.結局このたた解決しお行こうずいう合意が埗られた)

- 䜜業の進め方に関するもの

(1)四角(倖郚゚ ンティティ )ず䞞(システム)はどち らを先に曞くのか?

.ツヌルの䜿い方に関するもの

(1)日本語の入力方法は ?

(2) 蟞曞にない字がある堎合は぀

3.3 コンテキストダむアグラムの䜜成

疑問点を解決したずころで.コンテキストダむアグラムの䜜成に取りかかった.この時点で問題になったのは以䞋のようなこずがらである(議論は実際にツヌルのいろいろな機胜を利甚しながらなされた):

-゚ンティティの䜜成に関するもの

(1)本の実䜓は䜕か ?

(2) 本は(デヌタ ベヌスの)属性ずキヌずしお敎理できるのではないか?

(3) "䜜者"ずい うのは倖郚゚ンティ ティになるのではないか?

(4) "本箱"ずい う ゚ンティティを甚意したが実際には䞍芁でシステムず 利甚者だけではないか?

.コンテキストダむアグラムの曞き方に関するもの

(1)コンテキストダむアグラムはどのレベルたで曞けばよいのか?

(2) 倖郚゚ンティティをこのコンテキストダむアグラムにどうマ ッピングするのか?

(3) コンテキストダむアグラムは.システムずそれに察するリク゚スト  応答ずしお考えればよいのではないか?

(4) 入出力は E-R 図で月11 に曞くのか?

(5) 入出力デヌタは l 本にたずめるのか?それずも別々に曞くのか?

(6)( 入出力を) 1 本にたずめるのず別々に曞くのずでは.単に芋た目が違うだけではないのか?(7) コンテキストダむアグラムで曞く基準は䜕か?

(8) "本を借りる"ずいうのは線で衚珟するのか?システムの抂芳図の䞭にあらわれるのか぀(9) トランザクショ ンに焊点をあおお考えるのか?

-問題の解釈に関するもの

(1)本の远加や削陀は考えなくおよいのか?

(2) 実際に利甚する堎合はナヌサ'も職員に操䜜しおもらうのではないか?

この結果䜜成されたコンテキストダむアグラムに぀いお以䞋のような疑問が出された:

-利甚者 ず職員を区別する必芁性に぀いお

(1)利甚者ず職員を同じものずしお考えおいるが次のレベルで耇雑になるのではないか?(2) 利甚者ず職員を区別しおおくずシステムぞの入力デヌタの識別が容易になるのではないか?(3) r 利甚者ず職員を区別する」問題は結局端末が 1 台だけなのか .2 台あっお利甚者ず職員が別々に

䜿えるのかずいうシステムの皌働する環境を決定する問題ではないか?

-出力に぀いお

(1)出力するものはリストだけでよいのか?怜玢したものがあったかなかったかの確認はしなくおよいのか぀

出力に関しおは J 圚庫リストは必ず䜕らかの応答を返すはずである J ずいう意芋が出された.たた次に行なう䜜業ずしおデヌタ定矩ずデヌタフロヌダむアグラムはどちらを先に䜜成すべきなのか? J ずいう質問も出

-157 -

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Morioka Workshop Report

た.結局デヌタフロヌダむアグラムの䜜成を先に行なうこずになった.

3.4 デヌタフロヌダむアグラムの䜜成

Seamall Vol.6, No.8-9-10・11

デヌタフロヌダむアグラムの䜜成に関しお以䞋のような疑問が出された:

・プロセスの曞き方に関するもの

(1)プロセスの分け方の基準は?

(2) 2 本以䞊のデヌタが揃ったら次のプロセスを起動するずいう蚘述はできるのか?

(2) に関しおは No ずい う答だった たた桜井さんから「䜿わないデヌタは枡さないこず」ずいうアドバむ

スを埗た.

r Reject 等の矢印はデマルコの蚘法で曞けるのか? J (荻原)

「曞けない J (桜井)

こうしおデヌタフロヌダむアグラム O を䜜成し次のレベルを蚘述するか?デヌタ定矩を先にやるか? J を盞談しおいたがメンバヌの 1 人からデヌタフロヌダむアグラム O に察しお独自の案が提案され.ひずたずそれず珟圚の案を皆で比范・怜蚎するこずになった.そしお 2 ぀の案をマヌゞした結果入力デヌタは 1 本ずしそれを分解するプロセスを挿入するこずに決定した.その結果コンテキストダむアグラムは修正されたた以䞋

のような疑問も生じた.

. r デヌタの分解」ずいうプロセスに関するもの

(1)デヌタの分解ずは プロセスなのか?コント ロヌルなのか?

(2) デヌタの分解ずはデヌタを倉換しおいるのか ?倉換しお いないのか?

入力デヌタに関するもの

(1)もずもず入力されるデヌタずしお.必芁なのはどれか 7

.出力に関するもの

(1)芁求 1 , 2 はどんな出力を返すのか? (これに関しおは j メンテナンス結果では? J ずいう意芋が

出された)

(2) 芁求 3  4  5 を職員が行なった堎合.結果ずしおは䜕を返すのか?

(3) 出力のリスト情報の内容はどこたで蚘述すればよいのか?

-ファむル(デヌタペヌス)に関するもの

(1)本ず人のデヌタベヌスは 1 ぀にするか?別々にするか?

(2) ファむルはメモリ䞊に実珟するのか ?ファむルを䜜成するのか?

(3) 参照するだけのファむルずいうのも入れおおくべきなのか?

(4) ファむルぞの登録はどうするのか?

(5) そもそもファむルの意味は䜕か?

-ファむル(デヌタベヌス)の怜玢に関するもの

(1)リスト芁求ず怜玢ずは意味が遣うのか?

(2) 職員ず利甚者の怜玢はそれぞれ行なえるこずの暩利が遣うだけなのか?

(3) ファむルぞの同時亀信も考えるのか?アクセスは 1 本化するのか?

-デヌタフロヌダむアグラムの曞き方に関するもの

(1)プロセスずフ ァむルの聞のデヌタフロヌにはネヌミングの必芁性があるのか?

(2) 怜玢の時の矢印の向きはどちらか?

(3) r 怜玢のキヌを送るが 実際にはファむルの内容を芋るだけ J ずいう堎合の情報を匕き出す"ずい

う呜什は点線で曞くのか?

・プロセスに関するもの

(1)出力がないプロセ スは存圚するのか?

-158 -

t

4

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Morioka W orkshop Report SeamaU Vo1.6, No.8-9・10-11

(2) プロセスの敎合性は持たせるべきなのか?

.その他の疑問

( 1) トランザクションずそれに必芁な情報ずの関係は?

(2) (SQL のような)蚭蚈蚀語でやり方が倉っおくるこずはないか?

以䞊のよ う な話し合いをしながらデヌタフロヌダむアグラムを䜜成したずころで .B グルヌプずの打ち合わ

せの時間になった .

4. B グルヌアの䜜業

4.1 問題の分析+コンテキストダむアグラムの䜜成

B グルヌプでは問題の分析を行ないながらコ ンテキストダむアグラムを䜜成した .

たず䞭心に図曞通を眮き  さらに利甚者の゚ンティティを眮くこずに関しおは党員の同意を埗られた.しか

し"職員"の扱いに関しおは .A グルヌプず同様に利甚者ずの遠いは䜕か? J ずいう議論になった.

その他この䜜業䞭に出た疑問点は以䞋の通りである:

- 問題の内容に関するもの

(1)このシステムを利甚する人は隊員だけなのか?利甚者も盎接システムを利甚するのか?

(2) 問題には図曞通の䞭で利甚されるはずの曞類の存圚が明蚘されおいない . コンテキストダむアグ

ラムには曞く必芁がないのか?

-コンテキストダむアグラムの曞き方に関するもの

(1)パプルには䜕を曞くのか?トランサ' クションかっ

(2) "職員"の倖郚゚ ンティティが 2 ぀存圚したりするこずはないのかっ

(3) どの皋床たで詳现を曞けばよいのか?

(4) デヌタフロヌの数だけ線を曞かなければならないのか?

.ツヌルの利甚法に関するもの

(1) StP ではコ ン トロヌルが曞けないのか?

4.2 デヌタフロヌダむアグラムの䜜成

こうしお䜜成されたコンテキストダむアグラムをもずに次にデヌタフロヌダむアグラムを䜜成した . この時

以䞋のような疑問点が出た:

(1) 5 皮類の機胜芁求をここで分割しお凊理すべきなのか?

(2) 本に関するデヌタベヌスファむルが必芁になるのではないか ?

(3)( 利甚者かどうかの刀定を行なうために)ナヌザ名ファむルも必芁ではないか?

(4) 出力はリストだけでよいのか ?

(5) 利甚者履歎をずっおお く 必芁があるのではないか?

(1)に関しおはさらに䞋のバブルで凊理するこずで同意が埗られた.たた. (3) に぀いおは.ナヌザ名ファむ

ルずいう抂念を導入するこずによっおさらに以䞋のような提案がなされた .

- 利甚者の皮類によっおできるこずに区別を぀ければよいのではないか?

- ナヌザ名ファむルを甚意し  それに埓っおナヌザが職員か利甚者かの刀断をするバブルを先頭に入れおは

どうか?

この提案を敎理しナヌザ名ファむルを導入する䞊で以䞋のような疑問が生じた.

- ナヌザ名 (ID) の登録に関するもの

(1) ナヌザ名 (ID) はどこで登録されるのか?それずも ID のない人はいないず仮定するのか?

(2) 登録系は別にあるず仮定するのか?

-ナヌザ名ファむルの内容に関するもの

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Morioka Workshop Report Seama゚ Vol.6, No.8-9-10・11

(1)ナヌザ ID ず名前の䞡方の項目が必芁なのか?

.ナヌザ名ファむルの利甚目的に関するもの

(1)ナヌザ名ファむルは利甚者ず職員の区別に䜿うのか?それずも.そのナヌザがこのシステムを䜿え

るか䜿えないかの区別に䜿うのか?

ファむルを導入するず決定した䞊で以䞋のような疑問が出された:

. SA/SD におけるファむルの玚いに関するもの

(1)ファむルの参照系ず曞蟌系は 1 ぀にたずめるのか ?

(2) 同じファむルは 1 ぀にした方がよいのか?

-今回の問題に䟝存したもの

(1)芁求 3 はマスタファむルで.芁求 4  5 は別のファむルで凊理した方がよいのではないか?

(2) 1 ぀のデヌタベヌスで党郚の凊理ができるのではないか?

(3) 怜玢のキヌはどれでも䜿えるようにした方がよいのではないか ?

(4) 芁求 1 ず 2 の凊理は分けおやった方がよいのではないか?

(5) 芁求 3  4  5 はデヌタベヌスのでき方に䟝存するのではないか?

こうしおデヌタフロヌダむアグラムを䜜成しおいったが.この時点で芁求 3  4 , 5 を凊理するバブルが 1 ぀

のものになっおいた.芁求 3  4  5 はよく䌌おいるため.この時点では 1 ぀にたずめ䞋のレベルで分割すれ

ばよいず考えたからである.

さらに出力は 1 の結果 +2 の結果+ 3 , 4 , 5 の結果ずなる」ずいうこずで党員の合意が埗られたがこ

こで荻原さんからトランザクションに察しお 3 皮類の別の出力を䜜る堎合コンテキストダむアグラムの時

点、で 3 皮類出力があるようにすべきである」ずいうコメントを受けた .

そこでもう䞀床コンテキストダむアグラムに戻り出力郚分に぀いお詳现に曞きなおした.このようなレベル

の䞊䞋聞のパックトラックは頻繁に起こるものなのかずいう疑問が出されたがこれに察する荻原さんの答は

「䞋から䞊ぞずデヌタ構造から考える方法もある」ずいうこずであった.

たたバブルを分ける现かさの基準は? J ずいう質問も出されたが.これは「機胜がある皋床たずたっおいれ

ば 1 ぀にする J ずいう答であった.

4.3 デヌタ構造の䜜成

デヌタフロヌダむアグラムが䞀応完成した時点でデヌタ構造を䜜成するこずになった.この時点で問題に

なったのは次の点である:

(1)貞出・返华はどうやっお入力されるのか?たずえば 1 ぀の芁求が入力されおから本の名前が入力され

るのかそれずも同時に入力されるのか?

しかしデヌタ構造の定矩が完成しないうちに A グルヌプずの打ち合わせの時間になっおしたった.

5. 䞭間報告ぞ向けおの話し合い

ここで A B 䞡グルヌプが集たっおこれたでのそれぞれの成果をお互いに発衚しあった.

5.1 A グルヌプの発衚

コンテキストダむアグラム

・ プロセスは 1 ぀ .

-倖郚゚ンティティは職員ず利甚者の 2 ぀.

-デヌタの線の本数は最初は各デヌタごずに 1 本ず぀にしおいたが線がたくさんになるこずを避けお 1

たずたりにした .

デヌタフロヌダむアグラム O

-デヌタを 1 たずたりにしたのでたずそのデヌタをふりわけるプロセス(バブル)を挿入した.

-160 -

5.

「う

方

な

さ倀はダ衚

6.

広

さ

れた

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Morioka Workshop Report

今埌の䜜業

- デヌタの蚭蚈を行なう .

5.2 B グルヌプの発衚

コンテキストダむアグラム

・ プロセスは 1 ぀.

SeamaU Vol.6, No.8-9-10-11

- 倖郚゚ンティティは最初利甚者ず職員の 2 ぀にわけおいたが埌で 1 ぀にたずめた.

・入力は 1 本出力は皮類ごずに分けである.

-芁求 1 は 1 ぀の入力であるがさらに分ける必芁がある ?

-芁求 3  4  5 に察しおは入力が 1 本であるが  分ける必芁がある?

デヌタフロヌダむアグラム O

-利甚者の刀断甚のプロセスおよびデヌタベヌスを甚意した.

デヌタベヌスの怜玢は.その内容でかわっおくるはずだが.どういう圢にするか?

( id 分類䜜者  名前 user_id ,... . )

- 出力はそれぞれのプロセスか ら行なわれる .

デヌタ定矩

- 少し進めおある状態 .

5.3. グルヌプ党䜓での蚎論

たず今埌の方針ずしお「今のたたで行くか A.B を䞀本化するか? J ずいう問題があった . これに぀いおは

「 デヌタフロヌダむアグラム O ぐらいたではお互いに同意したものを䜜っおその埌たた担圓を決めお分かれた

方がやりやすいかもしれない J ずいう意芋もあり  結局それぞれのよいずころを吞収しお 1 ぀にするこずになった

ただし 2 ぀のルヌプの明確な遣いずしお䞀般利甚者ず職員は分けるべきか ? J ずいう問題がここでも議論

された䞀般利甚者ず陀員はシステムを䜿う䞊では同じ J ずいう意芋もあったが  荻原さんに「職員だけに返す

倀はどこかで芚えおおく必芁があり面倒かもしれない」ずいうコメントを受けた利甚者ず職員を分けた理由

は぀」ずいう質問に察しおはその方が玠盎だから」ずいう意芋があった.が結局rB グルヌプのデヌタフロヌ

ダむアグラム O は A グルヌプのデヌタフロヌダむアグラム 1 に入るだろう」ずいう意芋が出た段階で䞭開発衚の時間ずなった.

6. SA/SD に察するコメント(1)ず質疑

䞭間報告䌚の埌.桜井さんからさらに SA/SD 方法論に関する次のよ うな コメ ン トがあ った :

皜造化のポむント

. 1 枚の図でわかるよ う にするこず.

-名前の぀け方はあたり抜象的なものにしない(内容を連想できるように).

.呚囲からの矢印は少ない方がよい .

-無理しおたずめようずはしないこず .

さらに  これたでの䜜業を通しお以䞋のような Q&A が桜井さんず StP グルヌプのメンバヌの間で行なわれた .

質問 1: StP は今のずころワヌプロず同じようだ.抜けをチェックする機胜などはあるのか?

回答 1: 名前のないフロヌは実䜓をわかっおいないこずが倚い入出力フロヌがあるかどうかをチェックコ

マンドがある.たず自分でデヌタ蟞曞登録を行ない  その埌チェ ッ クを起動する.チェック内容ずしおは・

(i) 䞊の階局ず入出カの数が同じか ?

(ii) 図自䜓のシンタックスのチェック(フロヌの䞭身の定矩を含む)

(iii) 図ずデヌタ蟞曞の日付のチェ ック

質問 2: ER 図のチェ ックは?

-161 -

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Morioka Workshop Report Seamall Vol.6, No.8-9-10・11

回答 2・できる.ただしデヌタ蟞曞は䜜るこず

質問 3: プロセスが芋えないず曞けない図もあるが . .. ?

回答 3: 入力ず出力からどういうプロセスが必芁かを考える.

質問 4: 今回のシステムは DB の曞き換えになるが...?

回答 4: DB はナヌザに芋せる必芁がない.

質問 5 : デヌタフロヌはどこたで詳しく曞くのか?

回答 5・「䜕をしたいのか? Jからどこたで必芁かがわかる . 泚意しなければならないこずずしお . How を

なるべく曞かないこず

質問 6・デヌタフロヌから゜ヌスコヌドを曞きたいが.. . ?

回答 6: やっおはいけない 1

質問 7: DB 等が最初に決た っおいる堎合は?

回答 7: たず DB は考えず芁求定矩をする.

(i) 珟状調査:デヌタフロヌ図䜜成.

(ii) 制玄の排陀ゆがみをずる . 論蚌モデル䜜成.

(iii)これから䜜るシステムが䜕かをデヌタフロヌ図ぞ.

(iv) 物理的なこずを考えたモゞュヌルを䜜る(物理モデル).代替案を䜜っお珟状ずのかねあいを考え

る.

質問 8: 実珟されおいないが必芁なチェックは?

回答 8' '意味のチェックはできおいない.バブルの䞭でずんでもないこずをしおいおも倖があっおいれば

䜕もしない.たた 実珟可胜性のチェ ックもできお いない.

質問 9・( StP の機胜ずしお)耇数のプロセスをたずめお 1 ぀䞋のレベルぞおずせるか?

回答 9: 無理.ただしバッファを䜿ったカット&ぺヌストはできる.

質問 10: マクロがあれば䟿利では?

回答 10: きたりきった動䜜をマクロ定矩しおいる.簡単な機胜を提䟛しそれを組み合わせるず䟿利にな

るかも?

質問 11: レベルの䞊のものから䞋ぞは結果を反映できるが䞋から䞊ぞは?

回答 11: ツヌルの基本姿勢ずしお

(i)䞊から䞋ぞ

(ii) 勝手になおさない

ずいうものがある.䞊䞋どちらが正しいかはツヌルは刀断できない.

さらに.桜井さんから以䞋のようなコメントがあった:

今たでは䞀気に物理モデルを曞いおいた.これではマシンが倉わるず぀いお行けない . 確かに SA/SD では

分析の時聞が今たでの 3~4 倍になっおいるが手戻りを短かくしおいる分だけ党䜓で芋るず短瞮化できおい

るはずである.たたツヌルのメリットは再利甚や怜玢を支媛するずころにある.

こうしおグルヌプ蚎論 1 日目は終わった.

7. SA/SD 仁察するコメント (2)

グルヌプ蚎論 2 日目は.たず党䜓の方針ずしお前日の結果を 1 ぀にたずめそれから分担しお今埌の䜜業を

行なうずいう方針を決定した.しかしその䜜業に察し荻原さんず桜井さんから以䞋のような皮々のコメント

があった・

バブルデヌタフロヌファむルに぀ける名前にはよしあしの刀断基準がある.それは芋た時や盎す

時に内容が理解できるか? J ずいうこずである.

そもそもバブルは䜕か凊理をするのが基本である.だから凊理する」ずいう名前のバブルは.具䜓的

に䜕をするのかが䞍明である . だからバブル名ずしおは䜕を䜕する」ずいう名前が望たしく凊理する J

や「扱う」ずいう名前は望たしくない.同様に受けずったデヌタをファむルぞ曞く J ずいうのもデヌ

タ」ず曞いおはあるが内容が䞍明なため意味がない

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Morioka Workshop Report Seamall Vo1.6, No.8-9-10・11

そこで実際に䜜業を行なう䞊でたずデヌ タフロヌから具䜓的に考えお行くべきである.デヌタの䞭身

(名前  本の ID. .. .) が䜕か?ずいうこずに぀いおその塊をむメ ヌゞするこずが倧切である . 同様に貞出­

返华が具䜓的にどういうものかわかるようにする必芁がある.こうするこずでデヌタフロヌダむアグラ

ムに぀いお共通の抂念が生たれ  たずえば本を管理するにはどういう情報が必芁か぀」などの議論を行な

うこずができる .

質問:名前が぀けられなければ.矅列でもよいのか?

答:よい.

ファむルの名前に関しでも同じこずがいえるデヌタベヌス J ずか本棚矀 J ずいう名前も䞍適である

デヌタベヌスの項目には著者名などが含たれおいるこずがわかるような名前を぀ける必芁がある.たた

「本欄矀」ずいう名前を぀けるず実際の本棚のむメ ヌゞを思い出しおしたい実際に本をやりずりしおいる

かのむメ ヌゞを持たせおしたう . これは誀解を生じさせる原因ずなる.だから  本の属性を蚘録しおおく

のかそれずも有無だけを蚘録しおおくのかあるいは䞡方蚘録しおおくのかがはっきりするような名前づ

けが必芁である .

そもそもデヌ タフロヌダむアグラムを曞く䞊で䞀番むずかしく重芁なのは名前づけの䜜業である.こ

れを慎重に行なうこずでナヌザ芁求を反映させるこずができる.本来  デヌタフロヌダむアグラムは .

ナヌザ・分析者閣の盞互理解のための手法であり仕様曞䜜りでもある . したがっおナヌザが理解できる

ように䜜成するこずで手戻りを枛らすこずができる.

8. 䞙グルヌプの䜜業の察応づけ

結局.名前づけも含めお䜜業をやりなおすこずになった.コンテキストダむアグラムでは.システムの扱

う範囲を(むメヌゞずしお)決めおおくこずが重芁であるずいう桜井さんのコメントに察し䞡グルヌプ

のコンテキストダむアグラムは衚珟が遣うだけであるずいうこずで合意が埗られた .

たたデヌ タフロヌダむアグラム O に関しおは .A グルヌプにおける「デヌタのふり分け凊理 J をはずし

た.

この結果䞡グルヌプ閣の遣いはデヌ タベヌスの怜玢の郚分だけずいうこずになった この郚分に察し

おは.芁求 3 を「利甚者の怜玢」ず「蛟員の怜玢 」 に分け党䜓ずしお 4 パタ ヌ ンの怜玢を考えるこずで合

意が埗られた.

そしおそれぞれのデヌタ名の぀け盎しをしたが桜井さんから「本来デヌタ名を぀け割りふっおから

凊理を決めるべきであり逆だずデヌタ名が぀けづらい.たたそのようなやり方では凊理ず凊理を結ぶ

デヌタ名になっおしたいこれは本末転倒であるから最初からやり盎した方がよいのではないか? J ずい

う提案があった.たた最終的にシステムから埗られる出力が決たっおいなかったこずもあっお  再床コン

テキストダむアグラムの段階から䜜業をやり盎すこずになった .

9. SA/SD に察するコメント(めず質疑

䜜業のやり盎しに぀いおは荻原さんず桜井さんから「最終的にシステムからどういう出力を埗たいか?

そしおその出力を埗るためには図曞通デヌタにどういう項目が必芁か぀」を考えるずよいだろうずいう

コメントがあった.そこで党員でこれらの怜蚎を始めた.

その結果芁求 3.4.5 から出力ずしおあきらかに必芁なものが 4 皮類あり  たた芁求 1 . 2 に぀いお

は出力を出すための手段をしお考えればよいだろうずいうこずになった .

ここでメンバヌの 1 人から「コンテキストダむアグラムずデヌ タフロヌダむアグラム O は図 1 のよう

になるのではないか? J ずいう提案がなされた

しかしこの図に察し桜井さんから「これは埓来の機胜による分け方である.抂芳図にはリク゚スト

デヌタずいう蚀葉しかない.これを定矩する必芁がある.たたデヌ タフロヌダむアグラム O のプロセス

1 は入出力が同じだが䜕をしおいるのか぀」ずいうコメントがあった . さらにコンテキストダむアグラ

ムやデヌタフロヌダむアグラムの曞き方たた SA/SD に぀いお以䞋のようなコメントがあった:

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l2 ~ され た コ ン テ忌 ストダむアヲラ ム 曞蚘

~IJ 問者 図モjj思 ンス テム

~案され た デヌ タフ ロヌ ダむアグ ラ ム O 案

5 登録. 怜察を受理する

Â¥

/

、キロ

ヌ䞀

Illl''

侀侀

怜

:厎

、

囜 1 修正ダむアグラムの提案

( 1) バブルずは機胜分解ではあるがデヌタのやりずりに泚目するこずが必芁である .

(2) 䞀枚䞀枚の図の䞭で完結しおいるこずが倧事である.

(3) コンテキストダむアグラムはシステムの入力ずしお䜕をどこからもらい  出力ずしお䜕をどこぞ

返すかを考えるためのものである.その埌でデヌタや構造をしっかり曞く.

(4) r 本圓に现かいずころは埌で決める」のず䞀般的な名前を぀ける」のずは別である.芁求の段階

で出おいるものは蚘述すべきである 』

(5) コンテキストダむアグラムで倖郚゚ ンティティずの間に矢印を匕く時点で項目の名前たで原則ず

しおはすべおあき ら かにしなければならない . ただし項目の集たりが 1 ぀の名前であれば䞀緒

にしおもよい .

(6) 抂芳図はシステムの境界を決めるものである . その䞭に出おくるものを.すべお掗い出す .

(7) 今回の問題では. ER 図は人に関しお  本に関しおたずめる.怜玢に関しおたずめおはいけない.

(8) 論理モデルお'は.现かな゚ラヌは考えなくおよいメむンは䜕か? J を考える .

(9) 登録系ず怜玢系はたったく無関係ではない.本の情報どうしの内容が重耇しおいれば.同じにしお

もよい .

(10) 同じ情報なら  媒䜓の区別はしない.

(1 1) コ ンテキストダむアグラムの䜜成は  芁求分析をしおいるこずになる .

(12) SA ず SD の聞にはギャップがある. SA = What? SD = How? (13) 図を䜜成するのは  蚎論するためである.

これらの指摘に察し以䞋のような質問が出た:

質問 1: r 人や本」は芁求から芋぀けるのか?

回答 1: その通り.あずはナヌザずの論議で芋぀ける.

質問 2: コ ンテキスト ダむアグラムの段階で DB が出おくるこずもあるのでは?

回答 2: それはあり う る.その堎合は DB を䜜るのが目的である.

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侖

侀­e

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質問 3: この問題では本の情報は怜玢の内容に䟝存するがどうする ?

回答 3: ずりあえず  登録のメむンの凊理は䜕かを考える . あずはバックトラ ッ クで䜜業を進める .

質問 4: 凊理が成功したかどうかを返すためデヌタフロヌを匕いた方がよいのか?

回答 4: ナヌザによる.

質問 5: 今回の問題は.入力はデヌタ指向であるのに察しお出力は凊理指向ではないか? (リストずい

うのは莫然ずしおいる . 1 冊の本ず本党䜓の情報ずは別)

回答 5: ある皋床仕方がない郚分もある.

質問 6: 分析は本来少人数でやるべきではないのか?

回答 6: 1 人か 2 人でやるのがよい.ナヌザずのやりずりで.説明をする時にコ ンテキストダむアグラ

ムを䜿う.今回は分析者ずナヌザの立堎を埀埩しおいるようなものである .

10. 䜜業のやり盎し

結局コンテキストダむアグラムの䜜成のやり盎しを行なった その際時間がなくなっおきたので登

録・削陀に関する機胜 ・ 情報は削陀するこずになった.その結果䜜成されたコンテキストダむアグラムは

党員の合意を埗るこずができた .

次にデヌタ構造の定矩を行なった . これは桜井さんの「デヌタ構造の定矩䜜業を分担しおやるなら本

ず人間に関しお分けた方がよい J ずいうコメントから .A グルヌプが「最埌に借りた人に関する情報 J. B グ

ルヌプが「本に関するリスト」の定矩をするこずになった.ここでは  特に問題ずなるようなこずはなかっ

た

続いお䞡者の結果を比范した.その際問題になったのは以䞋のような点である:

(1) r 珟圚借りおいる人」ず「最埌に借りた人」の関係はどうなるのか?

(2) r 本に関するリスト J の䞭に「返华の有無 J r 最埌に借りた人」が入るが最埌に借りた人」が入力

ず結び぀かない.どうするか?

さらにデヌタベヌスの定矩を行なった.ここでは本が貞し出し䞭かどうか」の刀断をどう扱うかな

どが議論の察象になった.しかし終了時聞が近づいたため  詳现の定矩を適圓に枈たせ. StP のチェ ック

機胜を実際に利甚したにずどたった.

以䞋たずめに入ったが.その結果は巌終報告を参照されたい.

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Morioka Workshop Report Seamall Vo1.6, No.8-9-10・11

5. Teamwork グルヌプの蚎論経過

O. 参加メンバ

愛孊

枅和倧

和凶問

調U骚肉告曞"

問題解決者

むンストラクタ

コンサルタント

知念培

富氞䌞哉

䜐藀啓倪

䞇根利光

枡蟺瑞枝

森地䞉

吉田 䞀知

林明賢

倧篭高之

田䞭耕垂

䜐藀千明

(䞉菱電気コントロヌル゜フトりェア)

(ヒラタ゜ フトりェアテクノロゞヌ〉

(富士れロックス情報システム)

(シヌむヌシヌ)

(SRA) (富士通ビヌ゚スシヌ)

(岩手電子蚈算センタヌ)

(SRA) (日本システム)

(東陜テクニカ)

(長野県協同電算)

1.問題の遞択

どの問題がよいか垌望をずったずころかなりの人が 3 番を遞択した .これはメンバヌの倚くが制埡系の仕事

をしおいるためである.別の問題を遞んだ人からも特に反察意芋がでなかったため制埡系問題である 3 番 (ガ

ス絊湯システム)に決定した.

2. 問題の理解

続いおツヌルの説明が行なわれる予定だったが.ツヌルはあくたでも手段であり先にどんな問題かを頭に入

れおおいた方がよいずいう意芋が出たため.ここで問題を読むこずになった . 次のような意芋が出た:

(1)問題ですでにかなり詳现に蚭蚈されおいる.

(2) たず存圚するハヌドりェアの略図をかいおみればわかりやすい(芖芚的アプロヌチが重芁)

(2) に関しおはこの時点から CASE ツヌルを䜿っおいかなければ意味がないずいう意芋が出たため.次の

ツヌル説明の埌にしようずいうこずになった.

3. ツヌルの謹明

田䞭さんから Teamwork の操䜜法の説明が行なわれた.そこでは.日本語凊理やグラフィックス関係などの

質問が出た.基本操䜜以倖にも以䞋のような質問があった:

(1)チェック機胜は十分か?図の間違い.シンタックスデヌタの䞀貫性等)

(2) メモ甚のお絵曞きツヌルは付随しおいるか?

(3) ツヌルを䜿っお問題を解く時どのくらいの人数が適圓か?

(4) 倚人数だずかえっお意芋の䞍䞀臎などで効率が惑いのでは?

(5) どのような圹割分担が適切かっ

4. コンテキスト-ダむアグラム (CD) の䜜成

入出力情報をあらいだし CD を䜜成しおいった.この際 以䞋のよ うな意芋や質問が出た.

(1)スむ ッ チ類を BC(パスコントロヌラ)ずしおたずめおよいか?

倚数のランプ信号を 1 ぀の矢印でたずめおは?

入力をたずめお考えおおいおあずで詳现化しおはどうか?

→党おあらいだした方がよい.

「湯釜 J ずしおたずめおあるのはどうするのか?

→ DD で詳现に定矩する .

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Morioka Workshop Report

CD は詳现にしたほうがよいかたずめた方がよいか?

→堎合によっおやりやすい(芋やすい)方にする.

(2) r ガス J や「氎」は入力か?

→これらは物理的なもので「情報 J ではない

(3) 同じ名前のデヌタがあっおもよいのか?

TOOL 䞊では倧䞈倫か?

→ Yes . たったくく同じ意味ならよい .

消火も含むので点火信号」より「燃焌信号 J の方がよい

名前の定矩はあずでかさならないようにした方がよい

『シグナル J ず「信号」ずいう名前を䜿っおいるが統䞀すべきだ

Seamall Vol.6, No.8-9-10-11

䜜成が終了した時点でツヌルによるシンタックスのチェックを行ない OK ずなった.

5. デヌタ・フロヌ ・ダむアグラム (DFD) の䜜成

DFD 䜜成にあたり党䜓的な質問ずしお次のようなものが出た.

(1)初期凊理は?

→機胜ではないのでバブルにはならない

(2) 党䜓を制埡するものは?

→コントロヌル仕様でかけばよい(状態遷移衚など).

5.1 䞻芁バプルの決定

たず䞻芁な埳胜をもずにいく぀かのバブルを䜜りそのあず 1 ぀どこかのバブルを遞んでそこからデヌ タ

の涜れを远っお曞いおいこうずいうこずになった.䞻芁バブルずしお次の 3 ぀をの掗いだした (A 案):

1.絊湯(絊湯せんに絊湯する)

2. お湯はり(济槜にお湯をはる)

3 . 远いだき(远いだきをする)

ずころがずこでデヌタの入出力を曞き蟌もうずしたずころどうもうたくいかない(たずえば「氎量」ずい

うデヌタはすべおのバブルにはいっおしたう).そこでバブルの蚭定が悪いのかもしれないずいうこずになり.

次のような別の考え方にもずづく䞻芁バブルにしおみおはずいう意芋が出た (B 案)・

1.枩床調節

2 . 氎量監芖

3. 匁の切替え

ここで非垞に長時間にわたる議論が行なわれた.以䞋に䞻芁な意芋を蚘す ・

.A 案はシステムの倖偎から芋た機胜による分類である.それに察し B 案はシステムの内偎から芋た(す

なわちモゞュ ヌル化などを意識した)機胜分類である.

.A 案のバブルが B 案のバブルをコントロヌルするようにしおはどうか?

.A 案でやっおも結局䞋の階局で B 案のバブルが出おくるのでは?

- 第 1 段階のバブルの認識が䞀番難しい.

.2 ぀の芳点で䜜っおみおはどうか?

-モゞュ ヌルずバブルの関係は?

-始めにバブルから考えたのは間違いだったのではないか?デヌタの流れを䞭心に考えればよかった)

結局意芋がたずたらなかったので  党員がずりあえず DFD を曞いおみおそれから考えるずいうこずになっ

た .

5.2 䜜業方針の決定

各自の曞いた DFD を党員で分析した結果いずれも先ほどの A 案か B 案のどちらかに分類できるこずがわ

かった.ちょうど人数も半々に分かれたのでマシンも 2 台あるこずだし 2 班に分かれおやっおみようずいう

こずになった.班の線成は次のようになった.

第 1 班(枩床調節氎量監芖などに分ける)

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園田里里

Morioka Workshop Report

刀根吉田株富氞パ田䞭)

第 2 班(絊湯お湯匵りなどに分ける)

枡蟺倧篭森䜐藀知念

5.3 DFD の䜜成

SeamaH Vol.6, No.8-9-10・11

2 班に分かれおからは.それぞれの考えにもずづいお䜜業は順調に進み出した.䜜業䞭に出た質問や意芋を

以䞋に蚘す:

第 1 班

-システムが今どんな状怒になっおいるかが䞍明{お湯匵り絊湯など).

→コントロヌル ・ フロヌがしっかりしなければならない .

-火力ず氎量の調節は分けでは考えられない.

→枩床調節ずいう 1 ぀のバブルにする

-デヌタのチェックが手䜜業よりはるかに楜だ.

.どこたでバブルを现かく分けたらよいのか?

-バブルはすべお同時に動いおいるず考えるのか?

・点火はどのレベル(階局)におけばよいか?

第 2 班

・せっかくツヌルがあるのだから議論ばかりしおいないでどんどんやっおみよう .

䜜業は順調に進んでいるが果たしお動くのか?

制埡系はデヌタ ・ フロヌを曞くのが難しい.

-バブルを䞭心に考えたので  バブル同士が党然぀ながらない.

-䜜った埌で同じ機胜のバブルがあるから䞊の階局にあげようずいうこずがよく起こった .結局 こ

の「共通郚品を䞊にあげる J ずいう手順を繰り返すうちに第 1 班の考え方に近づいおきた.

-ツヌルがあるおかげお'パ ッ クトラックが簡単だ.

感想ずしおは第 2 班の方が䜜業が順調に進んでいたようだ.第 1 班はバブルの認識(どこたで现分化するか

どれをたずめるか)に苊劎しおいた . そしお 2 班の䜜業が進むうち. DFD が 1 班のものに近くなっおいった .

ここたでで. 2 班ずもに䞀応 DFD ができあがった .

6. コントロヌル・フロヌの䜜成

最埌にリアルタむムデヌタフロヌの制埡郚分であるコントロヌルフロヌを䜜成した .たず田䞭さんから制埡

のための各図衚類 (PA T ,DT  STD) の䜜り方の説明があった.ここで:

・どんな順序で䜜るのか?

-どこから考えおいくのか?

. DFD の階局ず の関係は?

ヌ 階局ごずに䜜るのか?

ずいった基本的な質問が数倚く出た . これは. DFD に比ぺ制埡関係は非垞に耇雑だからだろ う(シンタックス

など) .

䜜成途䞭では以䞋のような質問や意芋が出た:

- システムの異垞ぞの察応は぀(゚ラヌ凊理)

. DFD に曞いである信号. STD に曞いである信号それらが各レベルに展開したりしおいるのでずおもわ

かりにくい.

ずにかくこのようにしおなんずか制埡郚分たで完成した.ここでツヌルを䜿っお各皮の図衚を出力したり

゚ラヌをチェックしたずころで時間切れずなりたずめにはいった .

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