ruby on rails 開発環境のセットアップ · 2016. 8. 27. · ruby on...

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Ruby on Rails開発環境のセットアップ -- Cygwin / Windows版 --

(2012年度 WEB+DBシステム入門 授業資料) 通常のWindows 7の環境の場合と、Cygwinがインストールされている場合とでは、Ruby on Railsのセットアップ方法が大きく異なります。 ここでは、法政大学 3 年次仕様の PC の環境に合わせてセットアップ手順を説明します。上級生の場合、若干環境が異なることが考えられますが、適宜読み

替えて、セットアップを実行して下さい。 Step 1: Cygwin の更新

まず、Cygwinのフォルダを開きます。C:¥Cygwinです。 インストールされている Cygwinが古くなっていますので、setup.exeを更新します。 新版の setup.exeを Cygwinのサイトからダウンロードします。 http://www.cygwin.com/ に接続します。

このサイトから cygwin をダウンロードする訳ですが、(念のために)元々あった setup.exe をリネームして残しておきます。 setup_org.exeなどに名前を書き換えて下さい。

setup.exeをクリックして下さい。

ダウンロードが開始されます。 セキュリティのため確認が表

示された場合は、「信頼できる

ファイル」として適宜ダウンロ

ードを継続して下さい。

保存先には、C:¥Cygwinのフォルダを指定して

下さい。 名称は setup.exeのままダウンロードして下さ

い。

ダウンロードしたら、ダウンロードした setup.exeを実行します。

次へ>をクリック します。

安定なインターネット環境の場合には、 Install from Internet でも良いと思いますが、かなり長い時間がかかります。(通信速度によっては 3〜4時間)そのため、ダウンロードと Installを切り離して行う手順で書きます。 (中断すると、 初からやり直しになってしまいます・・・。)

そこで、Download Without Installingを選んで下さい。 (安定な環境で、ずっとつないでおける人は、1 回で済ませて Install from Internetを選んでも良いと思います。その場合には1〜2時間の節約が出来ます。)

ダウンロードしたファイルを保存するディレクトリを選択します。ここでは、

デフォルトの(cache)のままで良いでしょう。

大学内の場合には、Direct Connectionで接続可能です。このまま「次へ」をクリックします。

大学内の場合には、

CISの storageからでも良いでしょう。

ミラーリングされて

いるならば、 新版

がインストールされ

ます。大学外(自宅

など)でセットアップする場合、jaist.ac.jpなどを適宜選んで下さい。

法政のサイトの場合は 認証パスワードが求め られます。 新のバージョンに更新していな

い場合には、左のような画面が表

示されます。警告なので無視でき

ますが、 新版をダウンロードす

る際には問題が発生する可能性があるので、特に理由がない限りは 新のもの

を落として下さい。 こうしたバージョン番号を表

示した警告が出る場合もあり

ます。

ここで、更新したいパッケージを入力します。更新したいのは、bash, git, rubyですが、3回に分けてもトータルの時間は結局一度に全部を更新した場合と大差がなくなりますので、一度に実行する時間が取れる場合は一度に行って下さい。 一度に実行できない場合には、bash, git, rubyと、3回に分けて下さい。

更新時に、モジュール間

のバージョンの不整合

が起きないように、

dependencies の記述の部分にチェックが入っ

ていることを確認して

下さい。

インストール中は、上記のような画面が表示されます。 (キャンセルすると、ダウンロードだけの場合も 初からのやり直しになりま

す。気長に待って下さい。) 完了すると、以下のような画面になります。

「Install from Internet」を実行した人は、「curl」のインストールに移って下さい。

Download without Installing で実行した人は、今度は Install from Local Directoryを実行するために、再度 setup.exeを起動します。

既に、C:¥Cygwinに旧バージョンがインストールされ

ていますので、これを更新

します。 デフォルトのままで「次へ」

をクリックします。

インストールに使うファイ

ルとして、ダウンロードした

際に指定したディレクトリ

を指定します。 そのまま「次へ」をクリック

します。

ダウンロードしたファイルは、全てインストールします。

インストール時は、この画面のように Default のまま「次へ」をクリックします。 bash, ruby, gitなどとは別に、curlをインストールします。再度 setup.exeを起動します。

bash, ruby, gitなどの更新が済んだ後の curlだけのインストールならば、それほど時間はかかりませんので、一度に Install from Internetで実行してもよいでしょう。Allの右側の記述を Installに切り替えます。

Completeが表示されたら、Cygwinの更新は完了です。 Step 2: Rubygems のインストール

次に、rubygemsをインストールします。 ここでは、ソースコードをダウンロードし、コンパイルするという手順で行い

ます。 Cygwinを起動して下さい。

/usr/localのディレクトリの下に、rubygems_srcというフォルダを作成します。 cd /usr/local でディレクトリを移動し、 mkdir rubygems_src でソースコードを格納するディレクトリを作成します。 cd rubygems_src で、ソースコードを格納するディレクトリに移動し、 wget http://rubyforge.org/frs/download.php/75952/rubygems-1.8.21.tgz でダウンロードします。

解凍するコマンドは、 tar xvzf rubygems-1.8.21.tgz

解凍されるファイルが表示されます。 $ tar xvzf rubygems-1.8.21.tgz rubygems-1.8.21/ rubygems-1.8.21/.autotest rubygems-1.8.21/.document rubygems-1.8.21/.gemtest rubygems-1.8.21/bin/ (中略) rubygems-1.8.21/lib/rubygems/commands/update_command.rb rubygems-1.8.21/lib/rubygems/commands/which_command.rb rubygems-1.8.21/lib/rbconfig/datadir.rb rubygems-1.8.21/hide_lib_for_update/note.txt rubygems-1.8.21/bin/gem rubygems-1.8.21/bin/update_rubygems ソースコードの展開が終わったら、セットアップを実行します。 ruby --version と入力して、 rubyの 1.8.7がインストールされていることを確認して下さい。 また、 curl --version と入力し、curlコマンドから反応が返ってくることも確認して下さい。 (これらで、バージョン番号などが表示されなかったら、再度 cygwin のsetup.exeを実行し、rubyや curlの Installを実行して下さい。) cd rubygems-1.8.21 で、ディレクトリを移動して、setup.rbを実行します。 コマンドは、ruby setup.rbです。

Setupが完了すると、以下のような画面になります。 gem -v で、バージョンが表示されることを確認して下さい。

Step 3: rake のインストール

rakeは、rubyのコンパイル管理のツールです。 rakeは gemを利用してインストールします。 gem install rake とコマンドを入力します。

rake --version と入力して、バージョンが表示されることを確認して下さい。

Step 4: rvm のインストール

今度は、gitを利用して rubyのバージョン管理ツールである rvmをインストールします。 一旦、 cd /usr/local でディレクトリを移動します。 rvmのインストールコマンドは、 git clone --depth 1 git://github.com/wayneeseguin/rvm.git です。

ダウンロードが完了したら、インストールします。 /usr/localの下に作成された rvmに移動します。 cd rvm ここで、 ./install とコマンドを入力します。

rvm のインストールを有効にするために、ホーム(ログイン)ディレクトリの

下にある .bashrc を編集します。viか emacsが使えます。 .bashrcの 下行に [[ -s $HOME/.rvm/scripts/rvm ]] && source "$HOME/.rvm/scripts/rvm" を追記します。 vi での編集では、カーソル移動してから「下の行に挿入するモード」に入るのは[o]の入力です。 1行入力し終えたら、[ESC]を押して「カーソル移動モード」にし、 [:w]で書込み、[:q]で終了。 viの使い方は、 http://www.jitaku-server.net/vi.html などを参照して下さい。 emacsでの編集では、そのまま入力できて、Ctrl-x, Ctrl-sで書込み、 Ctrl-x,Ctrl-c で終了します。emacs の場合には「入力モード」と「コマンドモード」の切り替えはありません。 emacsの使い方は、 http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/lectures/emacs.html などを参照して下さい。

ホームディレクトリにいることを、pwd(print working directory)で確認します。 そこで、.bashrcのファイル内容を表示させるコマンドは cat .bashrc です。

変更した内容を読み込ませるためのコマンドは、 source ~/.bashrc です。 さらに、 .bash_profile のファイルに、以下の 1行を追加します。 export LIBRARY_PATH=/usr/lib/w32api:$LD_LIBRARY_PATH

(この例では、念のため.bash_profileにも.bashrcと同じ記述を追加しました。) 一旦 cygwin を終了させて、再度立ち上げると rvm が利用できるようになっています。 rvm --version で、バージョン番号が表示されることを確認して下さい。

Step 5: ruby 1.9.2 のインストール

Rubyをソースコードから作成します。 /usr/localの下に、ruby_srcというフォルダを作成します。 このディレクトリに移動し、 wget ftp://ftp.ruby-lang.org/pub/ruby/1.9/ruby-1.9.2-p318.tar.gz で、rubyのソースコードを取得します。

ダウンロードが完了したら、解凍します。

解凍コマンドは、 tar zxvf ruby-1.9.2-p318.tar.gz です。

解凍が完了したら、解凍した rubyのソースコードのフォルダに移動します。

ここで、makefileを作成するため、configureを実行します。 ./configure --enable-shared と、--enable-sharedのスイッチを付けて、configureを実行します。

コマンドプロンプトが表示されたら、次はmakeと入力します。 make 再び、コマンドプロンプトが戻ったら make test

を実行し、さらにコマンドプロンプトに戻って来たら make install の手順で、インストールします。 コンパイルの途中でエラーが出た場合

curl --version で、バージョン番号が表示されるか再度確認して下さい。 curlが実行できなかったら、cygwinの setup.exeで、curlを指定して Uninstallし、再度 curlを指定して Installし直して下さい。 コンパイルが完了したら、 rvm use 1.9.2 と入力して下さい。 Using /home/admin/.rvm.gems/ruby-1.9.2-p318 と表示されたら OKです。 エラーが表示されたら、 rvm install ruby-1.9.2-p318 のコマンドを試してみて下さい。 ruby --version で、ruby 1.9.2p318のバージョン番号が表示されたら OKです。

Step 6: rails のインストール

gem install rails と入力して下さい。

インストール完了後 rails --version で、バージョン番号が表示されたら OKです。 Step 7: バージョンの確認

一連のインストールで、バージョン番号は以下のように表示されるはずです。

(これより新しいバージョン番号であっても構いません。資料の作成日から若

干日が経っているため、更新されている可能性があります。)

cygwin 環境で、これらのバージョンが確認できたら、cygwin のセットアップは完了です。

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