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Page 1: Contents · 2016. 3. 31. · Contents 目次 1 トップメッセージ 2 環境経営 岩谷瓦斯の環境負荷/マテリアルフローと環境負荷/推進体制/ ISO14001認証取得状況/環境監査/環境保全活動への取り組み/環
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Contents目 次

1 トップメッセージ

2 環境経営岩谷瓦斯の環境負荷/マテリアルフローと環境負荷/推進体制/ISO14001認証取得状況/環境監査/環境保全活動への取り組み/環境会計/環境行動計画・実績

6 環境に配慮した事業活動2004年度の炭酸ガス抑制活動による成果/OA用紙使用量の削減/用水使用量の削減/電気使用量の削減/産業廃棄物の削減/新情報処理システム導入によるペーパーレス化/グリーン購入

8 地域環境に配慮した事業活動関連法規の遵守/保安/保安デー点検/保安パトロール/防災意識の高揚/環境啓発活動/安全啓発活動/環境リスクマネジメント/化学物質の管理/危険・有害性情報の提供/PCB使用機器の管理/廃棄物の管理/大気汚染・水質汚濁防止の管理

11 特集:エコ・エフィシェンシー(環境効率)を追求する千葉工場

12 環境に配慮した技術・製品脱フロン製品[エコフリーズ/アイスオン]/IT関連分野[PCエコダスター/C3F8(八弗化プロパン)/ダイナガード]/リサイクル技術[低温粉砕処理技術]/次世代エネルギー分野[水素エネルギー技術/セルフステーションα]

14 従業員との関わり教育研修システム/資格取得状況/雇用/労使関係/新人事制度/安全衛生/福利厚生

15 お客様との関わり品質管理/カスタマーソリューション/輸送の合理化による環境負荷の低減/緊急時対応

16 社会との関わり防災訓練/緑化活動/清掃/社会福祉法人・公共団体への協力

16 環境コミュニケーション環境報告書の発行/環境広告の出稿/講演活動

17 会社概要

17 岩谷瓦斯環境保全活動の歩み

岩谷瓦斯は、イワタニグループの一員として「イワタニグループ環境憲章」を共有しています。そして、それに定める基本理念、行動指針に基づいた独自の「環境方針」を1999年8月に策定*し、この方針に則り、循環型社会の実現に向け、環境保全に配慮した企業活動を展開しています。

* 2005年4月に「環境方針」を改訂しました。

基本理念イワタニグループは、地球環境との調和が企業の存在と活動に必須の要件であるという認識に立ち全ての事業活動において環境負荷の低減に努め持続可能な発展に寄与する国際複合企業集団を目指します。

行動指針自然環境との調和自然生態系に配慮した、資源及びエネルギーのエコ・エフィシエンシ-(環境効率)の向上を目指すとともに、環境技術の開発ならびに、資源のリサイクルを推進します。

環境関連法規の遵守日本および当該国の環境法令・規則および国際条約等を遵守し、地球環境の保全に努めます。

地域社会との共生良き企業市民として環境保全に貢献し、地域社会との共生に努めます。

環境マネジメントシステムの推進基本理念の実現のため、環境管理体制を構築し、不断の継続的な改善に努めます。

啓蒙活動の推進グループ全社員の環境意識の高揚を目指し、教育・広報活動を推進します。

イワタニグループ 環境憲章住みよい地球がイワタニの願いです

編集方針:

本報告書は、岩谷瓦斯の2004年度の環境関連活動やその実績、ならびに今後の計画を中心に作成しています。特に今回は、環境報告の他、品質管理、経済性、社会性についての情報の充実をはかりました。また、高圧ガスに関する取り扱いの重要性の観点から、法令の遵守、安全・危機管理について、詳細な情報の開示にも努めました。

対象範囲:

原則的にISO14001認証取得事業所(本社、尼崎テクノセンター5F、佐賀工場、甲府工場)を対象としていますが、環境関連法規の遵守事項については、全事業所を対象としています。

対象期間:

2004年度(2004年4月1日から2005年3月31日)

―基本理念―

「イワタニグループ環境憲章」の精神に則り、「人間尊重」・「顧客第一」・「改善の継続」・「全従業員の参画」の経営理念のもと、すべての事業活動において、資源・エネルギーの節約と地球環境保全に積極的に取り組み、地球環境と調和した持続可能な社会の形成に貢献します。

―行動指針―(1)すべての事業活動において、安全性、省エネルギー、資源

のリユース・リサイクル、廃棄物の低減並びに環境改善に配慮したシステムを追求し、資源循環型社会の構築に貢献します。

(2)環境関連法規制及び当社が同意する環境に係わる要求事項を遵守します。

(3)環境目的及び目標を設定し、実行し、見直すことにより、従業員の環境意識を高揚し、有効な環境マネジメントシステムの継続的な改善を図り、汚染防止に努めます。

(4)環境負荷の少ない技術・製品・サービスの開発・提供に努め、環境保全活動に貢献します。

(5)環境マネジメントシステムを文書化し、実施し、維持し、かつ当社及び協力会社の従業員に周知いたします。

(この環境方針は外部からの要求に応じて開示します)

2005年4月1日

代表取締役社長

環 境 方 針

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1岩谷瓦斯 環境報告書2005

Message

究極のクリーンエネルギーとして期待を集める

水素。その実用化に向けた動きがいよいよ加速し

てまいりました。この分野でのイワタニグループの

取り組みは歴史的にも古く、岩谷瓦斯はその中

核企業として活躍してまいりました。「世の中に必

要なものは栄える」という創業者 岩谷直治の教え

が、また大きく実を結ぼうとしております。

振り返れば、「ガス&ケミカル」を軸に事業を展

開する岩谷瓦斯の歩みは、環境問題への対応を

通した成長の軌跡であるとも言えます。特に当社

は、環境改善に貢献する製品や技術を「環境良品」

と位置づけ、その開発・普及に全社を挙げて注力

しております。環境問題が以前にも増して大きくク

ローズアップされる今日、当社が事業を通して社

会に貢献できる可能性はますます大きくなるものと

確信しております。

環境についてはISO14001、一方品質につい

てはISO9001に準拠した活動を推進してまいり

ました。

製品開発や品質管理面でのお客様からの環境

要求の高まりに対応して、環境と品質を融合させ

た「経営品質」全般の向上を図っております。新た

に2005年4月には千葉工場がISO14001認証を取得

いたしました。

また、近年、企業に対する社会の要請が多様化

する中、各方面で関心が高まるCSR(企業の社会

的責任)については、企業が社会とともに持続的に

存続するための不可欠な要素であると認識してお

ります。法令・企業倫理の遵守はもとより、安全の

徹底、情報開示、地域社会への貢献など、誠実で

透明な経営を通して、お客様をはじめとして、地

域住民の皆様や従業員を含むすべてのステークホ

ルダーとの良好な関係の構築に努めてまいります。

経済的発展と環境保全、そして社会的責務を着

実に実行し、企業価値を高め、今まで以上に社会

から必要とされ、信頼される企業を目指してまい

る所存でございます。

皆様のご意見、ご感想をお聞かせいただければ

幸いに存じます。

社会から必要とされ、信頼される企業を目指して

代表取締役社長

トップメッセージ

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水素�

アセチレン�セパレート�ガス*

*セパレートガス:一般的に空気から分離される酸素と窒素とアルゴン、これら3つのガスをエア・セパレートガスまたはセパレートガスと呼び、それぞれ容積比にして21%、78%、0.93%が含まれています。

2 岩谷瓦斯 環境報告書2005

環境経営

岩谷瓦斯は、国際標準化機構(International Organization for Standardization)が定めた国際規格ISO14001

に則った環境マネジメントシステム(EMS: Environmental Management System)を構築し、全社を挙げて環

境改善活動に取り組んでいます。

当社の事業活動による資源の利用と環境負荷について、可能な限り定量的に把握に努め、適切な環境経営を展開することによ

り低減に努めております。

尼崎工場

■エネルギー起源CO2排出量**� 42千t-CO2�■廃棄物 430 t

■電気 86.9百万 kWh�■燃料� LPガス 160千m3� 都市ガス 2,320千m3� 灯油 220 kL� A重油 960 kL�■自動車燃料* 39 kL�■紙資源 5.2 t�■水使用量 540千m3(上水・工業用水)�■メタノール 14,900 t(水素製造に使用)�

■メタノール改質によるCO2排出量***� 19千t-CO2

対象範囲:生産拠点 24工場集計期間:2004年4月1日—2005年3月31日

マテリアルフローと環境負荷(Input & Output)

20022001

当社におけるCO2排出量の推移�

0

20000

40000

60000

80000

(単位:t)�

2003 2004年度�

岩谷瓦斯の環境負荷

イワタニ・グループの総合産業ガスメーカーとして中核となる岩谷瓦斯。その活動範囲は、水素、セパレートガス、アセチレン

など各種ガスの製造・販売を手がけるガス事業、低温機器開発などの関連事業、化成品の製造・販売を手がけるガスケミカル事業、

さらには、ガスの特性を活かし、周辺分野に向けた機器や用途技術開発を行うエンジニアリング事業と多岐にわたります。

近年、地球規模で早急な解決が望まれている地球温暖化や石油燃料を中心としたエネルギー消費が問題とされています。

その代替資源となるクリーンエネルギーである「水素」にいち早く着目して、岩谷瓦斯は創業当初から水素の製造を開始し、

以来40余年、需要の拡大に伴い設備を増強、安全供給体制を全国に作り上げています。また、わが国初の商業用液化水素の製造

プラントを完成させるなど(右下写真)、水素の製造、アプリケーション開発といった分野でリードしています。今後も燃料電池

自動車の実用化に向けた水素エネルギーの技術開発に積極的な取り組みを努めてまいります。

* 自動車燃料は、社内の営業車用燃料であり、ガス輸送については含みません。

**エネルギー起源CO2排出量は、使用した電力や燃料などのエネルギー量をそれぞれの製造や消費によって発生するCO2量に換算し合算した値です。環境省「事業者からの温室効果ガス排出量算定方法ガイドライン(試案)」を使用して算出しました。

***当社における水素製造の一部の工場において、メタノール改質による製造を行っており、生産量に応じたCO2が排出されます。現在、メタノール改質による製造工場においてはエネルギー効率を高めるための生産に努め、CO2放出の抑制を図っております。

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3岩谷瓦斯 環境報告書2005

推進体制

岩谷瓦斯は、関連会社も含め全社を挙げた体制で、環境保全

活動を推進しています。その運営に当たっては、環境マネジメント

システムの国際規格であるISO14001に則ったPDCA (Plan→Do

→Check→Action)により、活動の継続的向上に努めています。

取得日 取得事業所 認証機関

2000年1月11日 佐賀工場 日本化学キューエイ(株)

2000年5月29日 甲府工場 日本化学キューエイ(株)

2001年2月26日 本社・尼崎テクノセンター 5F 日本化学キューエイ(株)

2005年4月25日 千葉工場 日本化学キューエイ(株)

佐賀工場�

社 長�環境管理責任者�

事務局(環境保安部)�

本 社�

管理部、経営企画室�

営業部、近畿業務�

尼崎テクノセンター 5階�

環境保安部 ガスケミカル部�

生産部�

甲府工場�

千葉工場�

運営組織

2005年4月、新たに千葉工場が認証を取得しました。その他の

事業所についてもISO14001認証を順次取得していく予定です。

環境監査

2004年度は、全ての部門(本社、尼崎テクノセンター5F、甲府

工場、佐賀工場、千葉工場)で年1回、社内監査を実施しました。

また外部監査としては、日本化学キューエイ株式会社による維持

審査を受け、合格しました。

Environmental Management

ISO14001認証取得状況

経営者による見直し会議

外部監査

●環境方針の策定�●環境負荷の評価・分析�●環境目的・目標、行動�計画の策定�

環境保全活動の継続的改善�

PLAN

●環境負荷低減活動�●環境良品技術の推進�

●目的・目標達成�状況の監査�

●経営者による�見直し・改善�

DO

CHECK

ACTION

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カテゴリー� 取り組み課題� 2002年度~2004年度 中期目標****

環境リスクマネジメント�

省資源・リサイクルの推進�

省エネルギー対策�

産業廃棄物の削減�

輸送効率の向上**

環境に配慮した製品・技術開発�

環境コミュニケーション�

地域貢献�

環境汚染事故・災害防止への取り組み、緊急時の対応�環境汚染事故・災害防止への取り組み、�緊急時の対応�

OA用紙の使用量削減�佐賀工場:2001年度比 2%削減�甲府工場:2001年度比 20%削減�本社部門*:2001年度比 5%削減�

電子掲示板を用いた帳票類・管理文書の電子文書化、帳票類の見直し�電子掲示板を用いた帳票類・管理文書の�電子文書化、帳票類の見直し�

グリーン購入活動の推進� グリーン購入活動の推進�

電気使用量の削減�佐賀工場:2001年度比 2%削減�甲府工場:2001年度比 15%削減�

用水使用量の削減�佐賀工場:2001年度比 10%削減�甲府工場:2001年度比 10%削減�

事業所廃棄物の最終処分量の削減�佐賀工場:2001年度比 実績維持�甲府工場:2001年度比 5%削減�

輸送の合理化による環境負荷の低減� 輸送の合理化による環境負荷の低減�

化学物質の管理�環境関連法規(PRTR法、PCB廃棄物特別措置法など)�に基づいた化学物質の管理�

環境関連法規(PRTR法、PCB廃棄物�特別措置法など)に基づいた化学物質の管理�

環境会計� 環境会計の実施� 環境会計の実施�

環境良品の開発・普及� 環境良品の開発・普及�

環境問題に関する広報・啓発活動� 環境問題に関する広報・啓発活動�

地域イベントなどへの参加・近隣トラブルゼロ化�地域イベントなどへの参加・�近隣トラブルゼロ化�

4 岩谷瓦斯 環境報告書2005

環境経営

環境保全活動への取り組み

原材料の調達から製造、販売、輸送、貯蔵、消費、回収に至る、事業プロ

セス全体における安全性の確保や危機管理に十分配慮しつつ、環境負

荷を分析・評価し、継続的な改善を図るLCA(ライフサイクルアセスメ

ント)のもと、環境負荷の低減に努めています。また新製品・新技術につ

いても、LCAに基づいた研究・開発活動を推進しています。

具体的には、ISO14001に準拠し、「環境リスクマネジメント」、「省資

源・リサイクルの推進」、「省エネルギー対策」、「産業廃棄物の削減」、「輸

送効率の向上」、「化学物質の管理」、「環境会計」、「環境に配慮した製品・

技術開発」、「環境コミュニケーション」、「地域貢献」の各カテゴリー毎

に課題を設定し、その実現に向け着実な取り組みを実施しています。

環境会計

環境保全活動に関するコストとその効果を定量的

に把握し、より効果的な環境保全対策の実施へとつ

なげていくため、当社は2002年度より環境会計を算

出しています。2003年度まではISO14001認証取得事

業所だけを対象としましたが、2004年度は全事業所

を対象とした実態の把握に努めました結果、環境保

全コストは全事業所で43,809千円となりました。

*本社部門は、本社と尼崎テクノセンター5Fを含みます。**ガスローリには、輸送中の外部環境の変化により、内圧保持のためガスを放出する機能があります。従って、輸送効率を向上すれば、ガス製造電力や輸送燃料などの削減に貢献します。***実績評価●●●:目標どおりまたは目標を上回る成果がでた ●●:目標まで至らなかったが、少し成果がでた ●:目標まで至らず、ほとんど効果がでなかった****定量的に計測が可能な目標については、2002年度~2004年度中期目標を設定しています。

環境行動計画・実績

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費用額�分 類� 主な取り組みの内容及びその効果�

(1) 生産・サービス活動により事業エリア内で生じる環境負荷を�抑制するための環境保全コスト(事業エリア内コスト)�

(1)-1 公害防止コスト� 水質汚染防止・大気汚染防止・騒音対策費用�

(1)-2 地球環境保全コスト� 大気汚染防止対策費用(環境配慮型車両の使用)�

投資額�

単位:千円�

330

(1)-3 資源循環コスト� 1) 廃棄物に係る費用(一般廃棄物処理費用)�2) 廃棄物に係る費用(産業廃棄物処理費用)�

(2) 生産・サービス活動に伴って上流または下流で生じる環境�負荷を抑制するためのコスト(上下流コスト)�

環境物品等の調達購入(グリーン購入)�

(3) 管理活動における環境保全コスト(管理活動コスト)� 1) 環境広告に係る費用�2) ISO14001維持に係る費用�

(4) 研究開発活動における環境保全コスト(研究開発コスト)� 環境製品の開発に係る費用�

(5) 社会活動における環境保全コスト(社会活動コスト)� 1) 環境改善対策(美化・景観)費用�2) 地域団体活動参加費用(環境を主とした対外教育)�3) 地域団体年会費�

合計�

4,629

1,740

14,9282,945�5,284

2,070

795�9,143

8,000

2,053�5,080�320

42,059

1,420

1,750

分類別小計�

2,070

9,938

9,420

7,453

総合計� 43,809

実績評価***

●●●�●●●�

●●●�●�●●●�

●●●�

●●●�

●●●�●●�

●●●�●●●�

●●●�●●�

●●●�

●●●�

●●●�

●●●�

●●●�

●●●�

2004年度実績�

緊急時対応訓練の実施�震災時意識調査の実施�

佐賀工場:2001年度比 2%削減�甲府工場:2001年度比 6%増加�本社部門*:2001年度比 19%削減�

電子文書化の構築・運用、�帳票類の見直し及び規格統一化�

グリーン購入活動の実施�

佐賀工場:2001年度比 9%削減�甲府工場:2001年度比 13%削減�

佐賀工場:2001年度比 22%削減�甲府工場:2001年度比 12%削減�

佐賀工場:2001年度比 10%削減�甲府工場:2001年度比 実績維持�

PNSによるガス供給、ロス削減�データ補足に必要なデータの収集�

環境関連法規に基づいた化学物質の�管理の実施�

環境会計の実施�(全事業所)�

環境良品の開発・普及�

社内広報、啓発活動の実施�

地域イベントなどへの参加・�近隣トラブルゼロ�

2004年度目標�

緊急時対応訓練の実施�

佐賀工場:2001年度比 2%削減�甲府工場:2001年度比 15%削減�本社部門*:2001年度比 5%削減�

電子文書化の構築・運用、�帳票類の見直し及び規格統一化�

グリーン購入活動の実施�

佐賀工場:2001年度比 2%削減�甲府工場:2001年度比 15%削減 �

佐賀工場:2001年度比 10%削減�甲府工場:2001年度比 10%削減�

佐賀工場:2001年度比 実績維持�甲府工場:2001年度比 5%削減�

ガス供給、ロス削減方法の検討・実施�

環境関連法規に基づいた化学物質の�管理の実施�

環境会計の導入�(全事業所)�

環境良品の開発・普及�

社内広報、啓発活動の定着�

地域イベントなどへの参加・�近隣トラブルゼロ化�

5岩谷瓦斯 環境報告書2005

Environmental Management

環境保全コスト(2004年度)

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6 岩谷瓦斯 環境報告書2005

岩谷瓦斯は、環境負荷の低減のために省資源・リサイクルの推進、省エネルギー、産業廃棄物の削

減、化学物質の管理などに取り組み、エコサイトの実現を目指しています。

環境に配慮した事業活動

各事業所では、コピー用紙を中心としたOA用紙使用量の

削減を進めています。

2004年度は佐賀工場及び本社部門で目標を達成したもの

の、甲府工場で目標を下回る結果となりました。

用水使用量の削減

各事業所では節水対策や冷却水の繰り返し利用など、水

資源の有効活用に努めています。

2004年度は佐賀工場、甲府工場ともに目標を上回る結果

となりました。

佐賀工場�

0

50

100

150

200

甲府工場�

0

50

100

150

200

本社部門�

0

40

80

120

(枚/月/人) (枚/月/人) (万枚)

20012000 2002 2003 2004年度�

目標� 実績�

20012000 2002 2003 2004年度� 20012000 2002 2003 2004年度�

2004年度目標 2004年度実績

佐賀工場 2001年度比2%削減 2001年度比2%削減

甲府工場 2001年度比15%削減 2001年度比6%増加

本社部門 2001年度比5%削減 2001年度比19%削減

・単位は、佐賀工場、甲府工場については従業員一人当たりの月間平均枚数を、本社部門については年間総枚数を採用しています。

・過去の環境報告書では、2001年度までの目標を記載していましたが、2002年3月に見直した結果、定量的に計測が可能な目標については、2001年度を指標として、2002年度~2004年度の中期目標及び各単年度目標を設定しています。

2004年度目標 2004年度実績

佐賀工場 2001年度比10%削減 2001年度比22%削減

甲府工場 2001年度比10%削減 2001年度比12%削減

2004年度�2001

佐賀工場�

0

1.5

1.6

1.7

1.9

2.0

甲府工場�

0

500

600

700

(r/Sm3) (m3/日)

2002

1.8

2003 2004年度�2001 2002 2003

目標� 実績�

・本社部門については、同部門がテナントビルの一部に入居しており、ビル全体で用水使用量の管理を行っているため、同部門単独の使用量の把握が現状では不可能なことにより記載していません。

・単位は、佐賀工場が製造量当たりの使用量、甲府工場が1日当たりの使用量を採用しています。

佐賀工場では化学反応によりガスを製造するため、用水の使用量は製造量と密接に連動します。従って、佐賀工場の用水の使用量の単位には「ガス1m3(35℃)の製造量(Sm3)当たり」を採用しています。

・過去の環境報告書では、2001年度までの目標を記載していましたが、2002年3月に見直した結果、定量的に計測が可能な目標については、2001年度を指標として、2002年度~2004年度の中期目標及び各単年度目標を設定しています。

OA用紙使用量の削減

岩谷瓦斯の2004年度CO2排出量の要因別割合を示します。

この排出量に対し、当社は環境負荷の低減のために省資

源・リサイクルの推進、省エネルギー、産業廃棄物の削減、化

学物質の管理などに取

り組み、CO2排出量の

削減・エコサイトの実

現を目指しています。

右表に示す通り、

ISO14001認証取得サ

2004年度の炭酸ガス抑制活動による成果

佐賀工場 甲府工場 本社部門

電気使用量 8,316kg-CO2 3,816kg-CO2 ―

用水使用量 26kg-CO2 3,332kg-CO2 ―

産業廃棄物 159kg-CO2 ▲35kg-CO2 ―

OA用紙 1kg-CO2 ▲27kg-CO2 2,630kg-CO2

合 計 18,218kg-CO2

2004年度CO2排出量の要因別割合�

都市ガス�8.5%

電力量�52.2%

重油�4.2%

メタノール�使用量�30.2%

廃棄物 1.8%用水 0.2% その他 2.9%

イトである佐賀工場、甲府工場、本社部門の2004年度環境活

動の取り組みにより、およそ18.2t-CO2の削減ができました。

2004年CO2排出量削減事業所別単年度内訳

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7岩谷瓦斯 環境報告書2005

Eco-Friendly Operations

節電や設備の効率的な稼働などに努めました結果、2004

年度は佐賀工場で目標を上回ったものの、甲府工場では目標

をわずかに下回りました。

2003200220012000

佐賀工場�

0

0.250

0.275

0.300

甲府工場�

0

100

200

300

(kW/Sm3) (千kWh)

2004年度�

0.255

0.260

0.265

0.270

0.280

0.285

0.290

0.295

2003200220012000 2004年度�

目標� 実績�

電気使用量の削減

・本社部門については、同部門がテナントビルの一部に入居しており、ビル全体で電気使用量の管理を行なっているため、同部門単独の使用量の把握が現状では不可能なことにより記載していません。

・単位は、佐賀工場が製造量当たりの電力、甲府工場が年間使用電力量を採用しています。

佐賀工場では化学反応によりガスを製造するため、電気の使用量は製造量と密接に連動します。従って、佐賀工場の電気の使用量の単位には「ガス1m3(35℃)の製造量(Sm3)当たり」を採用しています。

・過去の環境報告書では、2001年度までの目標を記載していましたが、2002年3月に見直した結果、定量的に計測が可能な目標については、2001年度を指標として、2002年度~2004年度の中期目標及び各単年度目標を設定しています。

200220012000

佐賀工場�

0

50

100

150

200

2000

甲府工場�

0

50

100

150

200

(kg/月) (kg/月)

2003 2001 20022004年度� 2003 2004年度�

目標� 実績�

産業廃棄物の削減

新情報処理システム導入によるペーパーレス化

各事業所では新情報処理システムを導入し、財務管理や、

容器管理データについて、必要な情報だけを印刷するペー

パーレス化を進めています。

グリーン購入*

各事業所では事務用品を中心に環境負荷の少ない物品の

購入を実施しています。その一環として社用車にLPガス仕

様のエコカーの導入を進めており、全社用車に占めるエコ

カーの割合は、2003年度の18.6%から2004年には25.9%にま

で増加しました。

各事業所では、市の条例に基づいた「廃棄物管理基準」によ

り適切な廃棄物管理を実施するとともに、ゼロエミッション

(廃棄物ゼロ)をめざし、廃棄物の削減に取り組んでいます。

2004年度は佐賀工場で目標を上回ったものの、甲府工場

で目標を下回りました。

*グリーン購入:大口消費者としての企業や自治体が、環境への負荷の少ない製品を購入調達することです。

2004年度目標 2004年度実績

佐賀工場 2001年度実績維持 2001年度比10%削減

甲府工場 2001年度比5%削減 2001年度比実績維持

新情報処理システム

・本社部門は原則として産業廃棄物を排出しないため、目標化していません。

・過去の環境報告書では、2001年度までの目標を記載していましたが、2002年3月に見直した結果、定量的に計測が可能な目標については、2001年度を指標として、2002年度~2004年度の中期目標及び各単年度目標を設定しています。

2004年度目標 2004年度実績

佐賀工場 2001年度2%削減 2001年度比9%削減

甲府工場 2001年度比15%削減 2001年度比13%削減

LPG車

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8 岩谷瓦斯 環境報告書2005

地域環境に配慮した事業活動

岩谷瓦斯は、地域の皆様と共存し、ともに発展できるよう、すべてのプロセスにおいて安全性の確保を優先した

事業活動を推進しています。

各事業所では、環境保全、保安のため関連法規や条例の遵守の徹底を図っています。2004年度は、環境関連法規に抵触し、環境汚染

につながる事故・トラブルはゼロでした。

保 安

イワタニグループ保安理念

総ての事業活動において地球環境を守り、積極的に自主保安を推進することにより社会に貢献する。

イワタニグループ保安綱領

1. 保安の重要性保安は事業の“要”であることを全社員に徹底・浸透し、自主的かつ積極的に推進する。

2. 自主保安保安管理基準を自ら定め、自らの責任で実施する自主保安体制を確立する。

3. 製品の安全・品質生産から消費に至る製品の安全と品質を確保する。

4. 安全設計安全・確実な設計、維持管理システムにより、災害・事故の未然防止を実現する。

5. 技術ノウハウグループの技術ノウハウを蓄積・体系化し、保安・技術レベルの向上を図る。

6. 人材養成知識・経験・資格を兼ね備えた人材育成に努め、精鋭技術集団化を実現する。

7. 情報の共有化グループの保安情報・防災ネットワークを構築し、情報の共有化と緊急防災体制の充実を実現する。

8. ゆとり合理性とゆとりを重んじ、生産性の向上と保安の確保を実現する。

9. 美 化工場美化を推進し、もって地域社会への融和を実現する。

10. リーダーシップの発揮グループの保安技術を「森」として結集し、リーダーシップを発揮する。

保安パトロール

各事業所における保安確保の活動に加え、社長または環境

保安部長により年1回以上全事業所を対象に保安パトロールを

実施し、保安の状況や関係法令の遵守状況等を細目にわたり

チェックリストを用いて確認しています。この際、指摘され

た事項については速やかに是正・予防処置を検討し、採用す

るシステムを運用しています。

保安パトロール点検項目工場美化、施設・設備管理、防災設備管理、容器管理、法令遵守(高圧ガス保安法、労働安全衛生法、消防法、薬事法、廃掃法等)、目標管理、その他

関連法規の遵守

保安パトロールの実施 保安パトロールの是正処置例フェンスの金網が腐食により穴があいている個所が判明し、修理いたしました。

保安デー点検

各事業所では職場の安全を確保するために毎月25日を「保

安デー」と定め、環境整備・職場美化、製造施設等、付帯施

設等の毎月の点検項目に加え、月別に防消火設備及び安全資

器材の点検・整備や事務所内外の整理・整頓など強化項目を

定めたチェックリストに基づいた点検を安全パトロールで実

施し、不備が発見された場合にはすぐに対応できるよう努め

ています。 安全パトロールの実施 保安デー点検記録表

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9岩谷瓦斯 環境報告書2005

Safety-Oriented Operations

防災意識の高揚

当社は、地震・雷・風水害などの自然原因や人為的な火災・爆

発などによって生じ、環境に著しい影響を及ぼす恐れのある事

故を緊急事態と定義しています。こうした緊急事態によりもた

らされる環境汚染事故・災害を未然に予防し、もし発生しても

最低限度にその被害が緩和できるよう、その対策を「災害対応

マニュアル」として

まとめ、各事業所で、

年1回以上の割合で

緊急時に備えた訓練

を実施しています。

防災訓練

環境リスクマネジメント

2004年度は度重なる台風の襲来や地震により全国的に多く

の被害がもたらされた年でした。「備え有れば、憂いなし」と

いう諺のように、日ごろの備えが大切です。

阪神・淡路大震災からちょうど10年の歳月が経過し、記憶

の風化をくい止め、災害に対し改めて「備える機会」の提供

をと考え、「備え」についてのアンケート(非常用のグッズ、

避難場所、家族間での連絡方法など)を実施しました。

また、万が一災害に遭遇し、声が出せなくなっても息さえ

すれば笛は鳴り、居場所を知らせることができ、さらに自分

の情報を記入したIDカードを

中に入れておくことのできる

緊急ホイッスルを社員全員に

配布しました。

アンケート用紙と緊急ホイッスル

環境啓発活動

各事業所では、月1回の割合で環境教育を実施しています。ま

た社内報「大地」の中で身近な環境問題を取り上げ、従業員の環

境意識の高揚を図っています。2004年度は、「最近のリサイクル関

連法について」「光化学スモッグについて」「安全標語について」

「薬事法の改正について」を取り上げました。その他、外部から

講師を招いて講習会を開催し、環境問題

に対する従業員の意識の高

揚に努めています。

安全啓発活動

当社では保安の意識高揚を図るため、高圧ガス保安活動促

進週間(10月23日~29日)に合わせて、安全標語を各事業所

より募り、「最優秀作」「優秀作」「佳作」を選出し、表彰を行

っています。

安全標語ポスター安全標語表彰風景

社内講習会

社内報「大地」

講師を招いた講習会

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10 岩谷瓦斯 環境報告書2005

工場�

岡崎工場�

2002年度� 2003年度�

物質名� 当該事業所の�外へ移動�

当該事業所の�外へ移動�

①フロン22 21kg

姫路工場� ①フロン141b�

②フロン142b�

③フロン22

0.1kg�

3.7kg�

270.0kg

尼崎工場� ①アクリル酸メチル�

②キシレン�

③クレゾール�

④ホルムアルデヒド�

⑤トルエン�

⑥ダイオキシン類�

⑦アクリロニトリル�

⑧ニッケル�

⑨アセトニトリル�

⑩1,4-ジオキサン�

0kg�

30kg�

0kg�

0kg�

520kg�

0.18 mg-TEQ�

2004年度�

大気への排出�大気への排出�

—�

4,500kg�

—�

3,900kg�

16kg

—�

2.1kg�

200.0kg

0kg�

10kg�

0.7kg�

0kg�

650kg�

0.097mg-TEQ�

0.5kg�

0kg�

0kg�

2.4kg

香川工場� ①フロン141b 1,800kg —

—0kg古河三重�ガスセンター�①キシレン�

公共用水域�への排出�

当該事業所の�外へ移動�

大気への排出�公共用水域�への排出�

0kg

—�

0kg�

0kg

0kg�

0kg�

0kg�

0kg�

3.7kg�

0mg-TEQ�

0kg�

67kg�

0kg�

3.7kg

0kg

0kg

—�

6,200kg�

19kg

0.1kg�

2.7kg�

180.0kg

0kg�

—�

0.7kg�

0kg�

290kg�

0.0015mg-TEQ�

1.4kg�

0kg�

1,380kg —

—0kg

0kg

0kg�

0kg�

0kg

0kg�

—�

0kg�

0kg�

3.7kg�

0mg-TEQ�

0kg�

44kg�

0kg

0kg

当社は、PRTR法(特定化学物質の環境への排出量の把握等

及び管理の促進に関する法律)に則った、適切な化学物質の管

理を実施しています。2003年度からは、届出対象物質の年間使

用量が従来の5トンから1トンに変更されたことにより、新たに

香川工場、古河三重ガスセンターが届出を行っています。

廃棄物の管理

当社の廃棄物管理規定に基づき、事業所ではそれぞれ事情

に即した基準を設定し、廃棄物の種類と廃棄場所、産業廃棄

物委託処理業者との間の契約書、マニフェスト制度*などによ

る管理の徹底を図っています。廃棄物の保管場所については

廃棄物の種類と最大保管数量、管理責任者を明示しています。

また、適正に管理されているか、分別・保管量の状況を週に1

度、チェックリストを用いて確認しています。

*マニフェスト制度: 廃棄物の不法投棄や不適切な処理を防ぎ、管理票により適切な処理を実施するシステム。

PCB(ポリ塩化ビフェニール)は、絶縁性、不燃性などの特

性により、トランス、コンデンサーなどの絶縁油として使用さ

れていましたが、その毒性が社会問題となりました。こうした

中、2001年7月に施行された「ポリ塩化ビフェニール廃棄物の

適正な処理の推進に関する特別措置法」により、保管の管理強

化と15年以内の処分が義務づけられました。

当社は、2005年3月現在、計47台のトランス、コンデンサーを保

有しておりますが、いずれも外部への影響を及ぼさないよう適

切な処置のもと姫路工場で一括管理しており、廃掃法における

特別管理産業廃棄物の管理に基づく年度の実績の届出、保管

の旨の表示、施錠による管理をしております。

PCB使用機器の管理

化学物質の管理

・佐賀工場、甲府工場、本社部門のISO14001認証取得事業所では、いずれもPRTR法に規定する化学物質を取り扱っておりません。

※2003年度の記述に誤り及び不備がありましたので今回訂正いたしました。

・尼崎工場③クレゾールの大気への排出(誤:0→正:0.7kg)

・尼崎工場⑦アクリロニトリル、⑧ニッケル、⑨アセトニトリル、⑩1,4-ジオキサンの記載漏れ

・尼崎工場公共用水路への排出欄の追加

・古河三重ガスセンター ①キシレンの大気への放出(誤:63kg→正:0kg)

危険・有害性情報の提供

法律で危険・有害性情報の提供が義務付けられている化学物

質だけでなく、当社で扱うすべての製品についてJIS(日本工業規

格)に準拠したMSDS*を作成し、お客様

に危険・有害性情報を提供しています。

*MSDS(Material Safety Data Sheet:化学物質等安全データシート):化学物質の名称、有害性情報、物理的・化学的性質、取扱い・保管上の注意事項、応急処置などを記載した書面。

大気汚染・水質汚濁防止の管理

当社の各事業所においては、法規に抵触するばいじん、窒素

酸化物、硫黄酸化物、並びに水質汚濁物質を排出していません。

廃棄物保管場所の掲示 廃棄物置場(水島工場)

Safety-Oriented Operations地域環境に配慮した事業活動

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千葉工場の事業概要

東京湾に面した千葉県五井海岸の工業団地。

千葉工場は、シャープガス*・LPガスの充填工場

として1967年4月から操業しております。

操業当初は、溶断用燃料ガスとしてのシャー

プガスの製造比率が高かったものの、その後の

需要の変化を反映し炭酸ガス・ドライアイスの製

造が主流を占めるとともに、東日本の水素ガスの製造拠点としても

機能しています。近年では、夏場の猛暑や食の安全、物流面での

品質の保持などからドライアイスの需要が急速に伸びています。

千葉工場は、この分野で

の歴史が長く、従来の角ドラ

イと比べて粒体の形状により

表面積が広いため熱効率が

高く、必要な量だけ使用でき

るなどハンドリングの良さが

特徴のビーズドライアイスの

製造に注力しています。

他社に無い高品質のビーズドライアイスの安定供給による差別化

を図り、市場での高い評価を得て、製造ラインは現在フル稼働状態

です。なお製造に際しては、隣接する精油所が排出する地球温暖

化物質である二酸化炭素(CO2)を原料として使用するため、新

たにCO2を生み出すことなく、お客様の需要にお応えできる価値

ある製品へとリユースすることにより、環境負荷の低減にも貢

献しています。

また、関東で唯一の船舶パージ専用バースを有し、近海を航行

する2,000トン級ケミカルタンカー等のタンク内をLPガスや窒素ガス

を用いてパージする業務を行っています。

千葉工場の環境への取り組み

環境マネジメントシステムの国際規

格ISO14001認証を2005年4月に取得

した千葉工場では、現在、環境保全

と経済効率の相乗効果を目指したエ

コ・エフィシェンシーの追求を重点課

題として掲げ、さまざまな活動に取り組んでいます。

具体的には、エネルギー対策では夜間電力の積極的な活用や、

エネルギー管理(電気)指定工場として年率1%低減に向けた生産

効率の改善や事業所内のこまめな消灯、空調設備の適正化、ブラウ

ン管から液晶への切り換えによるパソコン・モニターの低消費電力

化などを実施しています。

省資源・リサイクル活動面では、まず第一にゴミ排出量の低減を

はかるとともに、船舶パージ用LP

ガス使用量を適正化することによ

るLPガスの使用量の削減、金属

ゴミの再資源化、潤滑油などの廃

油の100%リサイクルに取り組んで

います。

現在、保冷性のよさからドライ

アイスの梱包ケースに発泡スチロ

ールを使用していますが、発泡ス

チロールはその製造工程におい

てフロンガスを使用しており、オゾン層破壊や地球温暖化に悪影響

を与える原因でもあります。千葉工場では従来の使い捨てケースか

ら複数回使用できるリターナブルなケースに切り替えることによるフ

ロンガスの削減や発泡スチロール製造プロセスでのエネルギー消費

量削減を通したCO2の低減、廃棄物の削減に貢献しています。

千葉工場では、その業務の

性格上、PRTR法に準拠した

有害化学物質は一切取り扱っ

ておらず、業務用車両を除い

て大気汚染物質の発生源とな

る設備はありません。また、

事業所内で使用するフォーク

リフトの燃料にはLPガスを

使用するなど排気ガスのクリーン化を図っています。

ISO14001に則った活動の歴史はまだ浅いものの、千葉工場では、

ドライアイス用発泡スチロール廃材の低コストでの削減や、ドライアイ

ス製造時に発生するオフガス回収量の拡大のための設備増強など

を今後の課題として認識し、全従業員一丸となり、積極的な環境保

全活動に取り組んでいます。

11岩谷瓦斯 環境報告書2005

エコ・エフィシェンシー(環境効率)を追求する千葉工場

* シャープガスプロピレンを主成分とする切断用ガス

2005年度~2007年度中期目標�

コピー用紙使用量の削減�

上水(原単位当たり)の削減�

電力量(原単位当たり)の削減�

船舶パージ用LPガス消費量の削減�

廃棄物量削減及び資源リサイクル推進�

2007年度�

2004年度比 10%削減�

2004年度比 5%削減�

対前年度比 1%削減�

2004年度比 20%削減�

2004年度比 20%削減�

CO2放出量の削減�

緊急事態対応体制の推進�

環境活動(教育含む)の推進�

従業員及び協力会社社員への教育実施�

CO2放出量 2004年度比 2%削減�

2回/年実施�

350ポイント獲得�

特集

上川路清一千葉工場長

千葉工場ロケーション

炭酸ガスプラント

用途に応じて多様な品揃えのビーズドライアイス

船舶パージ

千葉工場のプロフィール操 業: 1967年4月

所 在 地: 〒290-0058 千葉県市原市五井海岸5番3号

生産品目: シャープガス、船舶パージ、圧縮水素ガス、炭酸ガス、ドライアイス

従業員数: 28名

敷地面積: 12,455m2

認証取得: ISO 9001(1999年3月/JCQA)ISO 14001(2005年4月/JCQA)

ビーズドライアイスの製造

高純度炭酸ガスの分析

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IT関連分野

高度情報化社会の進展とともに、ますます進化・多様化するIT関連製品。この分野でも、岩谷瓦斯は環境に配慮したさまざま

な製品を提供しています。

エコフリーズ

環境への負荷を大幅に削減し、オゾン層破壊や地球温暖化防止に貢献するフロンガスに替わる自然冷媒・炭化水素系冷媒「ECO FREEZE(エコフリーズ)」

12 岩谷瓦斯 環境報告書2005

環境に配慮した技術・製品

岩谷瓦斯では、環境改善に貢献する製品や技術を「環境良品」と位置付け、全社を挙げてその開発・普及に

努めています。2004年度の当社の環境良品による環境改善の貢献について、従来の製品と環境良品の地球温暖

化係数*を比較し、環境良品の販売量から環境への影響を及ぼすおそれのある潜在的な負荷量(潜在負荷量**)

として推定した結果、4製品の合計で576.9GWP-千t-CO2の貢献量(潜在負荷量の削減量)となり、2003年度に

比べて31.5%増加しました。

脱フロン製品車のエアコンや冷蔵庫などの冷媒として幅広く使用される一方で、オゾン層破壊や地球

温暖化といった深刻な環境問題の原因となる冷媒用特定フロン(CFC:クロロフルオロカ

ーボン)は、1995年に全廃が決定しました。そして特定フロンに替わる代替フロン

(HCFC:ハイドロクロロフルオロカーボン)への切替も、その温室効果が懸念され、2019

年末までの全廃が義務づけられています。こうしたなか、岩谷瓦斯は脱フロン化に向けた

さまざまな取り組みを行っています。

PCエコダスター

パソコンや自動改札機、ATMなどのメンテナンスにほこり取り用噴射剤として使用。当社従来製品と比べて地球温暖化係数を1/10に抑え、同作業当たりの消費量の25%削減を実現しました。

ダイナガード

半導体などに用いられる対象ガスの除害装置に使用。当社独自の強制燃焼除害方式の採用により、省スペース化を図るとともに、維持費が安く、処理量が大きいなど、省エネ・省コスト化を実現しました。

C3F8(八弗化プロパン)

半導体製造に用いられるCVD装置の石英チャンバーに付着した様々な酸化物の除去に、クリーニングガスとして使用。従来製品C2F6と同様に使用でき、同作業当たりの消費量を約50%削減できるため、地球温暖化対策やコスト削減に貢献します。

アイスオン

アイスオンは、オゾン破壊物質を含まず、地球温暖化係数はフロン12の1/5。特定フロンに替わる代替冷媒ガスとしてご利用いただけます。冷媒に特定フロンを使用している機器のガスをアイスオンと入れ替えるだけで、ご使用中の機器を引き続き環境適合製品としてお使いいただけます。

*地球温暖化係数:温室効果ガスは種類によって温室効果の強さが異なり、赤外線の吸収能力が高いほど、また大気中に残っている期間が長いほど、温室効果が強くなる。温室効果ガスの地球温暖化をもたらす効果の程度を、二酸化炭素の効果に対する比で表したもの。(Global Warming Potential=GWPで示す)

**潜在負荷量:全てが大気放出された場合の環境への負荷(地球温暖化)のCO2換算値であり、実際には回収等の作業が行われ、一部のみが大気に出るため潜在的な負荷量として表しています。

エコフリーズによる環境改善への貢献量��(単位:GWP-千t-CO2)�

2004年度�2003年度�

290.3131.0

アイスオンによる環境改善への貢献量��(単位:GWP-千t-CO2)�

2004年度�2003年度�

135.7139.3

PCエコダスターによる環境改善への貢献量��(単位:GWP-千t-CO2)�

2004年度�2003年度�

3.55.7

八弗化プロパンによる環境改善への貢献量��(単位:GWP-千t-CO2)�

2004年度�2003年度�

147.4162.7

0

300

600

900

1200

2004年度�2003

(GWP-千t-CO2)�

環境良品�

貢献量�

環境良品�

貢献量�

従来品�

従来品�

環境良品による環境改善への貢献量

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Eco-Products

13岩谷瓦斯 環境報告書2005

水素エネルギー技術

水素は二酸化炭素(CO2)を排出しない究極のクリーンエネルギーであり、地球温暖化防止の切り札として大いに注目されています。とりわけCO2排出量が増大し続けている運輸産業界では、水素を燃料としCO2を全く排出しない燃料電池自動車の普及啓発活動が大きなテーマとなっています。今後、燃料電池自動車を普及させるためには、燃料電池自動車の技術開発だけでなく、燃料供給のための水素関連技術、例えば安価で簡便な機器開発やインフラ整備の必要があります。水素を燃料としCO2を発生しない燃料電池自動車の普及促進は、来るべき水素エネルギー社会の実現へ向けた鍵を握る重要テーマという認識のもと、イワタニグループの一員として、当社は今後も水素エネルギー技術の実用化に向け研究開発を進めてまいります。

水素供給ステーション

さまざまな物質の低温粉砕処理

セルフステーション

クリーンエネルギーとしてのLPガスが注目されるなか、NOXなどの有害ガスや、PM(粒子状物質)の排出量の多いディーゼル車に代わり、LPガス車への転換が進んでいます。セルフステーションαは、省スペース、簡単操作、有資格者不要、燃料コスト削減を実現した新LPガス・セルフ充填システムです。

α

リサイクル技術

限りある資源をできるだけ有効に活用し、環境面への影響を最

小限に抑えるため、廃棄物の削減・リサイクルを目的とした技術開

発を推進しています。

低温粉砕処理技術

液化窒素*の冷熱を利用し、常温では粉砕困難な工業用樹脂の粉砕を可能にしました。この技術を活用し、これまで廃棄されていた樹脂加工屑を粉砕し、異物を含まない粉状に加工することにより、原材料としての再利用を実現しました。

*液化窒素:セパレートガス中の窒素を液化したもの。マイナス196℃の超低温を利用して、食品の凍結、合成樹脂や食品の凍結粉砕、ゴムなどの脆性バリ取り、金属のサブゼロ処理に使われる他、液化窒素の高純度、不活性な特性を活用し、分析用、半導体用、グラス・ファイバー用、酸化防止用など産業界で広範に利用されている。

次世代エネルギー分野

石油をエネルギー源とするモータリゼーションの普及は、その一方で地球温暖化の元凶となる二酸化炭素排出を増大させてき

ました。こうした深刻な事態からの脱却をめざして、岩谷瓦斯は、21世紀のクリーンエネルギーのあるべき姿をさまざまなカタチ

で提案しています。

セルフステーションα

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14 岩谷瓦斯 環境報告書2005

Employee Relations従業員との関わり

岩谷瓦斯は、最終的に企業を運営するのは人であるとの考えのもと、安全で明るく、快適な職場の中で、従業員

一人ひとりがのびのびと能力を発揮できる環境づくりに努めています。

福利厚生

社員が心身ともに健康で安心して働くこ

とができるように、各種福利厚生制度を整備

しています。

退職金・年金制度、弔慰金、単身赴任者帰宅旅費補

助、長期傷病休暇、公傷病休暇、その他休暇(結婚、

忌引き、妊娠、出産)、育児休業制度、介護休業制度、

財形貯蓄制度、持株制度、住宅資金貸付制度、会員

制契約保養所、借上社宅制度、災害・傷病見舞金、医

療補助制度、各種クラブ活動助成制度 など

安全衛生

従業員の安全と健康の確保は企業活動の前提であり、社会的

責任であると位置付け、「人間尊重」の理念のもと、労働安全衛

生法などの関係法規を遵守し、労働災害の未然防止や健康管理

に取り組んでいます。

労働災害の未然防止につきましては、事業所を中心に、現場

に密着した安全活動を実施しています(P8参照)。衛生面では、

全従業員を対象とした定期の健康診断を通して異常が認めら

れた従業員には個別指導を行っています。また各事業所では衛

生推進者を選任し、月に1回衛生管理教育を実施しています。

大学院 2 2 1 2 1�大 学 8 2 1 3 2�高専(専攻科) 0 2 1 1 2�高 専 9 8 8 3 4�高 校 2 0 0 0 0�短 大 0 1 0 3 0�合 計 21 15 11 12 9

区 分� 2000年度� 2001年度� 2002年度� 2003年度� 2004年度�

新入社員の採用の状況

新人事制度

2005年4月に成果主義に軸足を移した新人事制度を導入し

ました。それに備え、2004年度は「機会は平等、結果は公平」

を基本に「努力した人、汗をかいた人、成果をあげた人が報

われる」制度の確立に努めました。

教育研修システム

期待された役割を十分に果たすために必要とされる知識・

スキルを身につけるための教育を、各階層ごとに定め実施し

ています。

労使関係

1985年に「労働協約書」を締結し、「労使は互いに共存共栄の

関係にある」との認識のもと、相互の基本的権利と義務を尊重

して労使関係の構築に努めています。労使の協議機関としては、

労使協議会があり、労使の懸案事項や働きやすい職場環境の整

備等について協議しています。

国内外約3,000件の宿泊施設及び約7,000件の福利厚生サービスが利用できます。

階層別教育研修システムの例

研修名 研修内容

学生から社会人への意識の切り替え初期集合研修 ビジネスマンとして、当社の社員として

基本的な知識の習得

OJTリーダー研修 新入社員の指導役として役割の認識指導に必要な基本スキルの習得

中堅社員としての役割と期待の認識

リーダーシップ研修 効果的なリーダーシップ発揮のための自己特性の把握対人折衝スキルの習得

人事考課研修 当社の管理職としての職務遂行のために必要な知識の習得

問題解決研修 問題解決能力の強化

経営幹部研修 経営幹部に要求される諸知識の習得

新人事制度説明会

衛生管理教育の実施

雇用

雇用につきましては、法令に基づき適切に行っています。

資格取得状況

当社の製造する高圧ガスは、高圧ガス保安法、消防法等によ

り有資格者の配置が義務付けられています。現在、有資格者の

必要人数に対する資格取得者の割合は法的に充足しています。

また各種資格の取得につきましても、奨励金制度や通信教育制

度を設け、自己啓発の面からも積極的に推進しています。

資格 充足率*高圧ガス製造保安責任者 237%

危険物取扱者 700%

有機溶剤作業主任者 281%

(平成17年3月末現在)

*充足率(%)=(有資格者数)÷(法的に必要な資格取得者数)×100

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15岩谷瓦斯 環境報告書2005

お客様との関わり

岩谷瓦斯は、お客様を第一に考えた安全で高品質な製品・サービスの提供に努めています。

品質管理

当社は、品質についても品質マネジメントシステムの国際

規格であるISO9001の認証を、さまざまな製品を製造する数多

くの事業所で取得しています。特に水素ガスについては、全

製造事業所が認証を取得しています。また、未認証の工場に

ついてもISO9001に則

った活動を行っていま

す。環境監査同様、品

質面でも外部機関によ

る監査や内部監査等を

通して問題点が無いか

チェックし、必要に応

じて是正処置を施し、

品質マネジメントシス

テムの維持・向上に努

めています。

輸送の合理化による環境負荷の低減

従来、ガスの供給は、お客様からのオーダー毎に行なってい

ました。当社は輸送効率の向上をめざし、PNS(P lan t

network & Navigation System)を導入しました。

お客様の事業所のタンク内の異常の有無やガス残存量を、圧

力・レベル計の24時間遠隔監視により正確に把握し、1回の輸

送での平均供給量の大幅な引き上げを実現しました。その結

果、ガス供給回数の低減により、輸送時のエネルギーの消費を

抑えると共に、地球温暖化の大きな要因となるCO2排出量を削

減することができました。2004年度末現在、PNSによるガス

(水素)供給システムの採用は、前年度より1ヶ所増え7ヶ所

になりました。2005年度はさらに1ヶ所増える予定です。

実演

デモカー

Customer Relations

経営者�(生産部長)�

生産部�生産管理担当�

品質管理責任者�

環境保安部�

各工場�

製造機能� 品質管理機能� 業務機能�

ISO9001認証取得工場

尼崎工場(1996.7) 南陽工場(2001.2)

佐賀工場(1997.9) 姫路工場(2001.4)

甲府工場(1998.3) 戸畑工場(2001.4)

千葉工場(1999.3) エンジニアリング部(2002.7)

滋賀工場(2000.1) 名古屋工場(2002.10)

横浜ガスセンター(2000.3) 水島工場(2002.10)

九州総合ガスセンター(2001.2) 東曹ダイスイ四日市(2002.10)

カスタマーソリューション

溶接・溶断に関する必要機材をコンパクトにパッケージし

たデモカーでお客様の事業所へ出向き、現場で品質、経済性、

環境性能などについての実演により、お客様のニーズに応え

るカスタマーソリューション(お客様の問題解決)の提案を

行っています。

お客様ホルダー岩谷瓦斯

(運転管理センター)

運送業者

納入手配

圧力監視

納入

輸送の合理化

運営組織

緊急時対応

得意先や輸送途上で万一事故や災害などの緊急事態が発生

した場合に対応するため、社内関連部署への連絡体制を定め、

また、連絡系統や電話番号等を明記した

「緊急時連絡先」と題した小冊子を関係者

に配布し、迅速な連絡と対応を行える体

制を構築しています。

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16 岩谷瓦斯 環境報告書2005

Social Relations

Communication

社会との関わり

岩谷瓦斯は、地元と一体となった活動を通して、地域社会や団体と連携を深めるとともに、地域に根ざした企業

をめざします。

防災訓練

地域の防災協議会や消防署主催の防災訓練に協力し、地域住

民の皆様の防災意識の高揚に努めています。

環境コミュニケーション

岩谷瓦斯は、環境コミュニケーションを通して社会の幅広いステークホルダー(利害関係者)の皆様とのパート

ナーシップを育んでいきたいと考えています。

清 掃

各事業所では、定期的に

事業所周辺や道路、河川な

どのパブリックスペースの

清掃を行っています。

緑化活動

地域環境との調和を

願って、各事業所では

積極的に緑化活動に取

り組んでいます。

社会福祉法人・公共団体への協力

全国盲ろう者協会は、視覚と聴覚と両方に障害をもつ重複

障害者「盲ろう者」が充分な福祉サービスを受けられるよう

に支援することを目的として1991年に創立されました。当社

は、2004年10月に、同協会へ参加し、福祉事業に協力してい

ます。

また、日本赤十字社への献

血協力をはじめ、各種公共団

体の活動を支援しています。

地域防災訓練

緑化活動

地域清掃

献血への協力

環境報告書の発行

すべてのステークホルダーの皆さまに、当社の環境関連活

動に対する理解の促進をはかるため、2001年度より毎年環境

報告書を作成・発行するとともに、ホームページにも掲載し、

情報開示に努めています。

講演活動

当社の環境保全活動担当スタッフは地域の要請を受けて、

環境問題などの講演活動を行っています。

環境広告の出稿

岩谷瓦斯の環境問題への取り組みを紹介するため、業界誌

へ環境広告の出稿を実施しています。

大学での講演活動ホームページでの情報開示http://www.iwatanigas.co.jp

環境広告

環境報告書

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17岩谷瓦斯 環境報告書2005

Corporate Profile

岩谷瓦斯株式会社設 立: 1947年3月22日

創 業: 1953年5月19日

本 社: 〒532-0011大阪市淀川区西中島5丁目14番5号 新大阪INビルTEL(06)6303-1151

本 店: 〒105-0003東京都港区西新橋3丁目21番8号TEL(03)5405-5795

代 表 者: 代表取締役社長 

資 本 金: 16億1944万円

従 業 員: 424人(2005年4月1日現在)

主な事業内容: 酸素・窒素・アルゴンの製造販売、水素ガス・液化水素の製造販売、溶解アセチレンの製造販売、炭酸ガス・混合ガスの製造販売、有機化合物の水素添加、還元、蒸留精製及びその誘導体の製造販売、ガス設備の製造販売および運転、保安点検等のメンテナンス、極低温小型冷凍装置の製造販売、ガス応用装置、機器の製造販売、超低温可搬式小型容器、蒸発器、加圧器等の製造販売

工 場: 生産拠点工場・オンサイト合計33

関連会社: 8社

子 会 社: 4社

岩谷産業株式会社設 立: 1945年2月2日

創 業: 1930年5月5日

本 社: 大阪本社 〒541-0053 大阪市中央区本町3丁目4番8号TEL(06)6267-3131

東京本社 〒105-8458 東京都港区西新橋3丁目21番8号TEL(03)5405-5711

代 表 者: 代表取締役社長 牧野 明次

資 本 金: 200億96百万円(2005年3月31日現在)

売 上 高: 5,835億75百万円(2005年3月期連結)

従 業 員: 1,403人(2005年4月1日現在)

事 業 所: 101ヶ所(国内95/海外6:2005年4月1日現在)

岩谷産業株式会社は当社の親会社であります。

〔ご参考〕

(2005年3月31日現在)

(2005年3月31日現在)

Brief History

1970年 岩谷産業が企業スローガン「住みよい地球がイワタニの願いです」を発表

1975年 水素エネルギー開発委員会を発足させ、サンシャイン計画で受託した研究の活動を開始

1978年9月 尼崎工場内に、わが国初めての商業用大型液化水素製造開始

1983年8月 甲府工場のエアセパレーションプラントは省エネに配慮した夜間電力使用型でイワタニグループ、東日本における初の自力ソースとなる

1985年9月 佐賀工場で当社初のメタノール分解による水素ガス製造開始

1989年9月 姫路工場、発泡フロンミックス充填設備を設置し、発泡用フロンの代替品として生産開始

1992年8月 横浜ガスセンター、メタノール分解による水素発生プラントを立ち上げ水素ガス供給を開始

1996年2月 相模原プラント、メタノール分解による水素発生プラントを立ち上げ水素ガス供給を開始

1997年4月 「イワタニグループ環境憲章」制定

1997年11月 環境入門講座について全従業員教育開始

1998年11月 ISO14001認証取得に向けてのキックオフ

1999年8月 環境方針制定

1999年10月 環境マネジメントシステム運用開始

2000年1月 佐賀工場ISO14001認証取得

岩谷瓦斯環境保全活動の歩み

2000年3月 フルオロカーボン分解破壊装置を開発

2000年7月 全事業所に対応できるように環境方針を改訂

2000年12月 フッ素系地球温暖化ガスPFCの燃焼式除害装置「ダイナガードFシリーズ」の納入開始

2000年4月 甲府工場第一種エネルギー管理指定工場となる

2000年5月 甲府工場ISO14001認証取得

2001年2月 本社・尼崎テクノセンター5F ISO14001認証取得

2002年3月 温室効果が低い代替フロンHFC152aの普及促進のために新製品「PCエコダスター」を販売開始

2002年12月 佐賀工場、甲府工場、本社部門でISO14001認証更新審査

2003年1月 環境報告書2002を初めて発行、以降年に1回の発行を継続

2003年5月 創業50周年記念植樹、全従業員にエコ作業着配布

2003年8月 姫路工場エコフリーズ(R600a)の設備完成

2004年4月 ISO14001認証取得に向けて千葉工場キックオフ

2005年4月 千葉工場ISO14001認証取得

当社の環境方針を見直し、改訂実施

環境報告書についてのお問い合わせ岩谷瓦斯株式会社 環境保安部〒660-0842 兵庫県尼崎市大高洲町10番地電話番号 06-6409-1175 ファックス番号 06-6409-1176

会社概要

2001年度 2002年度 2003年度 2004年度

売上高 31,695 30,215 31,287 32,639

営業利益 708 515 781 815

経常利益 692 480 731 811

当期純利益 271 271 287 405

単位:百万円

2004年度の岩谷瓦斯は、イワタニ・グループの総合産業ガスメーカーとして、「技術力があって、小まわりのきく、シンプルな岩谷瓦斯」を目標として掲げ、技術の向上と徹底したコスト・品質管理を行い、競争力のある商材を提供してまいりました。

その結果、2004年度の業績は単体ベースで売上高が326億39百万円(前期比4.3%増)、営業利益が8億15百万円(前期比4.3%増)、経常利益が8億11百万円(前期比11.0%増)、当期純利益が4億5百万円(前期比40.9%増)となりました。

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本社〒532-0011大阪市淀川区西中島5丁目14番5号(新大阪INビル)�TEL(06)6303-1151 FAX(06)6304-3885�

http://www.iwatanigas.co.jp

本誌は古紙配合率100%の再生紙に、�環境対応型の大豆油インキで印刷しています。�

発行2004年1月 0509IPIMIM700