55

56

57

58

59

60

61

62

63

64

路面軌道事業者の現状と課題等について

平成

26年

12月

22日

全国路面軌道連絡協議会

65

全国路面軌道連絡協議会 平成２６年１２月現在

①①

②②

③③ ④④

⑤⑤ ⑥⑥

万葉線(12.9km)

豊橋鉄道(5.4km)

熊本市交通局(12.1km)

⑭⑭

京福電気鉄道(11.0km)

③③

東京都交通局(12.2km)

④④

東京急行電鉄(5.0km)

⑧⑧

鹿児島市交通局(13.1km)

富山市(0.9km)

⑦⑦

⑨⑨

⑩⑩

⑫⑫

⑲⑲ ⑳⑳

⑳⑳

⑲⑲ ⑱⑱

⑰⑰ ⑯⑯

⑮⑮ ⑭⑭ ⑬⑬ ⑫⑫ ⑪⑪

⑩⑩

⑨⑨

⑧⑧ ⑦⑦

①①

札幌市交通局(8.5km)

②②

函館市企業局(10.9km)

広島電鉄(19.0km)

富山地方鉄道(7.3km)

⑤⑤ ⑥⑥

⑮⑮

長崎電気軌道(11.5km)

⑬⑬

⑯⑯

⑱⑱ ⑰⑰

⑪⑪

京阪電気鉄道(21.6km)

福井鉄道(3.3km)

阪堺電気軌道(18.7km)

岡山電気軌道(4.7km)

富山ﾗｲﾄﾚｰﾙ(7.6km)

伊予鉄道(9.6km)

土佐電気鉄道(25.3km)

66

路面軌道事業者　輸送人員の推移

　　平成２５年度の路面軌道事業者における輸送人員は、平成３年度に比べ約３２％減少している。

　　輸送割合は、定期が約２割、定期外が約８割（平成２５年度実績）

昭和６２年度以降に開業、廃止した事業者を含む

出典：全国路面軌道連絡協議会資料、鉄道統計年報

27

3

27

1

26

9

27

1

27

5

26

7

25

7

25

1

24

7

24

3

23

3

22

1

21

5

20

8

19

9

19

5

19

4

19

0

18

7

19

0

19

0

19

1

18

5

18

3

18

5

18

4

18

8

0

50

10

0

15

0

20

0

25

0

30

0

S62

S63

H1

H2

H3

H4

H5

H6

H7

H8

H9

H1

0H

11

H1

2H

13

H1

4H

15

H1

6H

17

H1

8H

19

H2

0H

21

H2

2H

23

H2

4H

25

【輸送人員の推移】

定期

定期外

（百万人）

西鉄北九州線の一部廃止

富山ライトレール開業

西鉄北九州線全廃

名鉄軌道線全廃

67

軌道営業収支の推移

　　全国路面軌道連絡協議会会員のうち、富山市（軌道整備事業者）を除く１９事業者では、直近５年間において

　　１２事業者以上が赤字を計上している。

富山市（軌

道整備事業者）を除く

出典：全

国路面軌道連絡協議会資料

5

7

6

5

6

14

1

2

13

1

4

13

0%

10

%

20

%

30

%

40

%

50

%

60

%

70

%

80

%

90

%

10

0%

H2

1H

22

H2

3H

24

H2

5

赤字

黒字

【軌道営業収支

黒字・赤

字事業者数の推移】

68

軌道人件費・修繕費の推移

　　全国路面軌道連絡協議会会員（２０事業者）における、昭和６２年度以降の営業経費に占める人件費と修繕費の割合は、

　　人件費は減少しているが、修繕費は増加傾向にある。

昭和６２年度以降に廃止した事業者を除く

出典：全

国路面軌道連絡協議会資料

68

.5%

69

.2%

70

.2%

70

.0%

69

.0%

68

.1%

67

.1%

66

.8%

67

.3%

64

.4%

64

.7%

62

.2%

66

.6%

62

.6%

62

.3%

59

.8%

60

.3%

57

.5%

57

.3%

56

.4%

54

.4%

54

.0%

55

.7%

53

.4%

53

.2%

53

.8%

53

.1%

7.6

%

8.0

%

6.9

%

7.6

%

7.7

%

8.2

%

7.8

%

7.4

%

7.2

%

6.4

%

6.1

%

6.1

%

5.4

%

7.7

%

6.7

%

7.5

%

7.6

%

8.4

%

8.3

%

9.6

%

10

.6%

10

.5%

11

.4%

10

.5%

10

.7%

11

.5%

11

.4%

0.0

%

10

.0%

20

.0%

30

.0%

40

.0%

50

.0%

60

.0%

70

.0%

80

.0%

90

.0%

10

0.0

%

S62

S63

H1

H2

H3

H4

H5

H6

H7

H8

H9

H1

0H

11

H1

2H

13

H1

4H

15

H1

6H

17

H1

8H

19

H2

0H

21

H2

2H

23

H2

4H

25

人件費

修繕費

【営業経費に占める人件費・修

繕費の割合の推移】

69

路面電車の課題

経営全般

少子高齢化、就業人口の減少等による乗客数の減少、運賃収入の減少

沿線外の大型商業施設開業に伴う沿線中心市街地への乗客数の減少

他の交通モードとの連携

公共交通機関としての社会的責任と、経済性・採算性の両立

修繕費・設備投資の増加による収支状況の悪化

技術関係全般

技術職員の技能向上

熟練技術者の退職に伴う技術の継承

保守部品の調達

新技術を用いたメンテナンスの省力化

運行関係

交通信号待ちによる遅延

利用者の高齢化による所要時分の増加

（安全対策として着席後の出発徹底による

遅延の増加など）

公共交通優先信号の拡大

乗務員の確保

車両関係

在来車両の老朽化

低床車両導入に必要な費用負担

ＩＣカードシステム及び関係機器の導入

・更新に必要な費用負担

施設関係

施設の老朽化

施設のバリアフリー化

平面停留場の解消（周辺道路の拡幅等が必要）

諸車の軌道敷内走行による軌道敷の損傷

運行に伴う沿線から求められる環境整備

（環境苦情の増加）

厳しい事業環境の中、事業の維持・存続に向けた体制の構築が急務

70

在来型車両と低床車両の比較

在来型車両（ワンステップ車両）

低床車両（ノンステップ車両）

71

低床車両の導入状況

(

)内は平成

26年

9月末現在の両・編

成数

①

札幌市

A1200形

(3)

②

③

④

⑥

⑦

⑧

⑨

⑩

⑪ ⑫

⑬

⑭

⑮

函館市

8100形

(1)

函館市

9600形

(3)

富山地鉄

T100形

(2)

⑤

富山ﾗｲﾄﾚｰﾙ

TR

L0600形

(7)

岡山電軌

9200形

(2)

伊予鉄道

2100形

万葉線

MLR

V1000形

(6)

福井鉄道

F1000形

(1)

広島電鉄

5000形

(12)

阪堺電軌

1001形

(2)

豊橋鉄道

T1000形

(1)

とさでん交通

100

形(1)

熊本市

9700形

(5)

広島電鉄

1000形

(5)

広島電鉄

5100形

(10)

熊本市

0800形

(2)

鹿児島市

1000形

(9)

長崎電軌

3000形

(3)

長崎電軌

5000形

(2)

鹿児島市

7000形

(4)

富山市

9000形

(3)

①

②

②

③

③

④

⑤

⑥

⑦

⑧

⑨

⑩

⑩

⑩

⑪

⑫

⑬

⑬

⑭

⑭

⑮

⑮

72

路面軌道車両の現状

【平成９年以降の新車導入状況】

年度

事業者名

形　式

車　号

編成数

年度

事業者名

形　式

車　号

編成数

年度

事業者名

形　式

車　号

編成数

名古屋鉄道

780

781～787

7平成16年度

広島電鉄

5100

5101

1平成24年度

札幌市交通局

A1200

A1201

1

広島電鉄

800

813，814

2伊予鉄道

2100

2107，2108

2函館市企業局

9600

9603

1

広島電鉄

3950

3951～3956

6長崎電気軌道

3000

3002

1富山地方鉄道

T100

T102

1

長崎電気軌道

1500A

1507

1鹿児島市交通局

1000

1017～1019

3福井鉄道

F1000

F1001

1

熊本市交通局

9700

9701

1広島電鉄

5100

5102～5104

3阪堺電気軌道

1001

1001

1

平成10年度

広島電鉄

5000

5001

1伊予鉄道

2100

2109

1広島電鉄

1000

1001，1002

2

広島電鉄

5000

5002～5004

3長崎電気軌道

3000

3003

1札幌市交通局

A1200

A1202

1

長崎電気軌道

1700

1701，1702

2鹿児島市交通局

7000

7001，7002

2阪堺電気軌道

1001

1002

1

熊本市交通局

9700

9702，9703

2函館市企業局

9600

9601

1広島電鉄

1000

1003～1005

3

名古屋鉄道

800

801～803

3東京都交通局

9000

9001

1

京福電気鉄道

ﾓﾎﾞ2001

2001，2002

2万葉線

MLRV1000

1003，1004

2

広島電鉄

5000

5005～5007

3広島電鉄

5100

5105～5107

3

とさでん交通

2000

2001

1伊予鉄道

2100

2110

1

長崎電気軌道

1800

1801，1802

2鹿児島市交通局

7000

7003，7004

2平成25年度末現在

熊本市交通局

9700

9704，9705

2豊橋鉄道

T1000

T1001

1

鹿児島市交通局

1000

1011～1013

3広島電鉄

5100

5108～5110

3

岡山電気軌道

9200

9201

1東京都交通局

8800

8801，8802

2

広島電鉄

5000

5008，5009

2東京都交通局

9000

9002

1

伊予鉄道

2100

2101，2102

2富山地方鉄道

9000

9001～9003

3

とさでん交通

100

101

1万葉線

MLRV1000

1005，1006

2

長崎電気軌道

1800

1803

1熊本市交通局

0800

0801，0802

2

広島電鉄

5000

5010～5012

3函館市企業局

9600

9602

1

伊予鉄道

2100

2103，2104

2東京都交通局

8800

8803～8810

8

とさでん交通

2000

2002

1富山地方鉄道

T100

T101

1

長崎電気軌道

3000

3001

1平成22年度

長崎電気軌道

5000

5001

1

富山ライトレール

TLR0600

0601～0607

7平成23年度

岡山電気軌道

9200

1011

1

万葉線

MLRV1000

1001，1002

2長崎電気軌道

5000

5002

1

伊予鉄道

2100

2105，2106

2

とさでん交通

2000

2003

1

鹿児島市交通局

1000

1014～1016

3

平成15年度

平成14年度

平成13年度

平成12年度

平成11年度

【全事業者の車齢構成】

黄色は低床車両

平成9年度

平成25年度

平成21年度

平成20年度

平成19年度

平成18年度

平成17年度

16

% 15

%

18

%

51

%

1～

10年

1

1～

20年

21～

30年

3

1年以上

73

交通結節点の改善事例

●

豊橋鉄道

JR豊橋駅東口駅前広場へ

乗入れ（平

成11年度）

富山地方鉄道、富山ライトレール、富山市

富山駅南北接続事業

平成

26年度中に富山地方鉄道が

JR富山駅高架下に延伸

●

●

●

● ●

●

●

●

ＪＲ駅をはじめ、他の交通モードとの結節点の改善事業については、交通事業者、

地元自治体、道路管理者等と協力し、乗り継ぎ利便性を向上させている。

万葉線

JR高岡駅ビル内へ延伸（平

成25年度）

広島電鉄

JR広島駅への高架乗入れ

広島電鉄

広電西広島電停

鉄道・軌

道のホームを統合（平成

9年度）

広島電鉄

JR横川駅前広場へ乗入れ（平

成15年度）

●

富山ライトレール

岩瀬浜電停をバス停と一体化

（平成

18年度）

とさでん交通

JR高知駅南口駅前広場へ乗入れ

（平成

11年度）

伊予鉄道

JR松山駅への延伸計画

熊本市交通局

JR熊本駅東口駅前広場整備（平成

22年度）

鹿児島市交通局

JR鹿児島中央駅東口駅前広場整備

（平成

15年度）

●

京福電気鉄道

阪急・京

福西院駅

整備事業

●整備中・計画段階

●整備完了

広島電鉄

広島港宇品旅客ターミナルへ延伸接続（平

成15年度）

広島電鉄

廿日市市役所前

(平良

)駅でバス停と一体化（平成

18年度）

74

交通結節点の改善事例

（万葉線高岡駅停留場）

平成

17年より整備が進められてきた高岡駅が、平成

26年

3月

29日に出会いとにぎわいを生む新しい駅へとリニューアルオープンした。

すでに供用を開始している橋上駅舎、万葉ロード、氷見線ホームの近接化をはじめ、北口駅前広場（11,3

50㎡）、人口デッキ（延長

270ｍ、

幅員

4～

25ｍ）、交通広場（約

2,0

00㎡）、万葉線の延伸が新たに完了し供用を開始した。

75

停留場の整備

電車利用者の利便性向上・安全性向上のため、道路管理者や交通管理者等と協議の上、

ホームの拡幅、上屋の延長、スロープ勾配の緩和、スロープ柵の設置等、停留場の整備を行っている。

整備前

整備後

76

省力化の取り組み

電車ロケーションシステムを高度化し、運行管理の省力化とあわせ、情報提供サービス向上を行っている。

運行管理用画面

電停表示器での案内

パソコン・携帯電話を通じた

リアルタイムでの案内

車種

到着時刻

英語

77

路面電車の活性化に向けた取り組み事例

路面軌道事業者では様々なイベントを実施し、地域とのつながりを深め、また路面電車の観光資源化等

に取り組むことで、路面電車の活性化を図っています。

■車庫開放イベント

■運転体験会

毎年

6月

10日の「路面電車の日」の前後に各地で実施されている。主

な内容は、車両展示、撮影会、車庫見学会、ミニ電車、オリジナルグッ

ズ・中古部品販売など。地元の愛好団体等と協議会を組織し運営して

いる事業者もあり、市民と共につくり上げるイベントになっている。

福井鉄道、広島電鉄等のイベントでは地元の大学生も運営に携わり、

若い世代が公共交通を考えるきっかけとなっている。

函館市企業局、富山ライトレール、万葉線、豊橋鉄道、岡山電気軌道、

熊本市交通局等で実施。

事業者の施設で講習を受けた後、車庫内の所定区間を運転する。

受け入れ人数に限りがあり、事前申し込みによる抽選制にしているが、

大人気のため抽選倍率は高い。

78

■イベント電車の運転

■地域が支える仕組みづくり

七夕・クリスマスなどの季節行事や沿線のイベント等とタイアップした電

車が各地で臨時運行されており、都市の風物詩となっている。

「ビール電車」「おでん電車」のように飲食を行えるように改造した電車

や、富山地方鉄道・広島電鉄・とさでん交通のレトロ電車や伊予鉄道「坊

ちゃん電車」のように定期運行を行っているものもあり、地域の観光資源

となっている。

富山ライトレール、阪堺電気軌道、岡山電気軌道、熊本市交通局等で実

施。低床車両の導入、電停整備、緑化軌道の整備等に際し、市民に協賛

を呼びかけ、賛同された方の名前は車内・車体や電停等で顕彰している。

富山市では、富山ライトレール開業時や富山駅高架下の電停整備に際

し、市民や地元企業から寄付を募り、地域が支える路面電車という位置付

けを明確にしている。

■市民フォーラム・サミット等の開催

ＬＲＴ都市サミット

路面電車のＬＲＴ化に取り組む都市の市長が一堂に会し議論を深め、全国にその活動と成果を発信するとともに、一層の都

市間の連携推進とＬＲＴの充実強化を図ることを目的としている。平成２１年度に始まり、過去４回実施。

路面電車サミット

全国の路面電車愛好支援団体、地方自治体、路面軌道事業者が一同に会し、各地の愛好団体と事業者の活動状況につい

ての情報交換と路面電車環境についての意見交換を行うことを目的としている。平成５年度に始まり、過去１１回実施。

また、路面電車の走る各都市によって「路面公共交通研究会」が構成されており、年２回研究会が開催されている。

79