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Visual Studio Lab Management 2010 による テスト環境の仮想化

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Visual Studio Lab Management 2010 による

テスト環境の仮想化

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目次

Visual Studio Lab Management 2010 によるテスト環境の仮想化 .......................................................................... 1

1. Visual Studio Lab Management 2010 とは ............................................................................................. 1

2. Lab Management ラボ環境の構築 .......................................................................................................... 3

2.1. Lab Management ラボ環境 ............................................................................................................ 3

2.2. システム要件 ............................................................................................................................... 5

2.3. 評価環境の構築 ............................................................................................................................. 6

2.4. Lab Management 2010 の購入、および必要ラセンスについて ........................................................... 7

3. Lab Management 2010 を活用したテストの流れ ...................................................................................... 8

4. 仮想環境の構築 ................................................................................................................................... 9

4.1. 仮想マシンの作成 .......................................................................................................................... 9

4.2. ラブラリへの格納 ..................................................................................................................... 12

4.3. チーム プロジェクトへのンポート ............................................................................................... 12

4.4. 仮想環境の作成 ........................................................................................................................... 13

4.5. クリーン環境のスナップショットを取得 ........................................................................................... 14

4.6. 仮想環境の再利用 ........................................................................................................................ 14

5. 仮想環境の利用 ................................................................................................................................. 16

5.1. 仮想マシンの操作 ........................................................................................................................ 16

6. 仮想環境上でのテストの実施 ................................................................................................................ 18

6.1. 仮想環境への配置 ........................................................................................................................ 18

6.2. 仮想環境上での自動ビルド ~ テスト実施 ........................................................................................ 21

6.3. 仮想環境上でのテスト結果の分析.................................................................................................... 21

6.4. 仮想環境上での手動テストの実施.................................................................................................... 22

6.5. 仮想環境上での自動テストの実施.................................................................................................... 23

7. 参考情報 .......................................................................................................................................... 24

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Visual Studio 2010 評価ガド | Visual Studio Lab Management 2010 によるテスト環境の仮想化 1

Visual Studio Lab Management 2010 によるテスト環境の仮想化

1. Visual Studio Lab Management 2010 とは

Visual Studio Lab Management 2010 は、テスト環境を仮想環境として構築するための機能を搭載した製品です。

テスト環境を仮想化することによって、以下 4 つの利点が考えられます。

仮想化によるサーバー リソースの有効活用により、ハードウェアや運用コストを削減

テスト環境を共有することにより、テストの生産性が向上

環境構築や環境のメンテナンスの一元化により、人によるバラつきの無い確実な環境を提供

問題が発生した環境のスナップショットの共有により、問題の再現性を高める

これら 4 つの利点を支える Visual Studio Lab Management 2010 の 5 つの特長を示します。

[特長 1] テスト環境を複数のエンジニアで共有

これまでは開発者やテスト担当者がそれぞれのコンピューターにテスト環境を構築する必要がありました。さらに開発するソフ

トウェゕがシステム要件として複数のエンドユーザー環境をサポートする場合、そのサポート環境の組み合わせ数分、複数のテス

ト環境を構築することになるため、結果的に「エンジニゕ数 × システム要件」分の環境を構築しなければなりません。これはエ

ンジニゕへの負荷が高いだけでなく、同じ作業を複数人で行うため非効率です。

Lab Management 2010 では、仮想マシンとして構築されたテスト環境を複数のエンジニゕで共有、複製することができます。

これによって複数人が同じ環境の構築作業を繰り返す必要がなくなり、テストの効率が向上します。

[特長 2] 常にクリーンな環境に戻してテストを実施することが可能

テスト環境の構築作業はテスト開始の準備段階だけではありません。テストを重ねるにつれてテスト環境にはさまざまな設定の

変更が行われるため、次第に環境が壊れてきます。また、ンストールのテストのように一度もそのプログラムを動かしていない

クリーンな環境でないと動作が確認できず、物理環境によるテストでは、場合によっては各自が OS から再ンストールしてテス

ト環境を再構築する必要がありました。

Lab Management 2010 では環境構築後の仮想マシンのスナップ ショットを保持することで、テスト終了後にメージを初期

状態に戻すだけで常にクリーンなテスト環境を維持することができます。これは手動で実施することも、自動テストと組み合わせ

て自動化することも可能です。

[特長 3] 問題発生時のスナップショット取得によって問題の再現性を高める

テスト環境の構築やメンテナンスにおいては、ンストールするソフトウェゕ、そのバージョンや修正プログラムの種類、そし

てそのンストール手順を厳密に揃えないと、エンジニゕ間で環境の違いが発生することがあります。場合によってはそのちょっ

とした環境の差異によって問題が再現せず、原因の特定に多大な時間がかかることがあります。

Lab Management 2010 では 1 つの環境を複数のエンジニゕで共有することができるため、負荷を軽減するだけでなく、属

人的なミスを減らすことができ、テストに確実性がうまれます。

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Visual Studio 2010 評価ガド | Visual Studio Lab Management 2010 によるテスト環境の仮想化 2

さらに、Test Manager 2010 とともにテストを実施することで、問題が発生した瞬間のスナップショットを取得することがで

きます。特定の条件や手順でしか発生しない問題は、別の環境で再現するのが難しいだけでなく、同じ環境であっても一度シャッ

トダウンするだけで問題が再現しなくなることがあります。こうした課題も、Test Manager 2010 を使って問題が発生した瞬間

のスナップショットを取って環境を保持することで解決できます。取得したスナップショットはバグ票に添付して、他のエンジニ

ゕに引き渡すことができるため、テスト担当者と開発者の連携がスムーズとなり、問題の早期解決につながります。

[特長 4] 仮想化されたテスト環境への配置、テスト、結果のレポート化をすべて自動化

ソフトウェゕの品質を確保するためには、ソフトウェゕの作成や修正のたびに綿密なテストを実施する必要があります。テスト

は一度実施すれば良いものではなく、場合によっては、修正したソフトウェゕが引き続き期待通り動作するか、実施済のテストを

再実施する必要もあります。これを人による運用で対処するには負荷が高く、属人的なミスも発生することがあります。

Lab Management 2010 と Team Foundation Server 2010 を組み合わせると、ソフトウェゕの品質確認作業を高度に自動化

することができます。Team Foundation Server 2010 にはビルドやテストを自動化する機能が搭載されています。この機能と

Lab Management 2010 を組み合わせることで、できあがったビルドをテスト環境である仮想マシン上に自動的に配置すること

ができます。最新のビルドを配置した後に既定のテストを自動的に実行し、その結果をレポートとして出力することができるため、

テスト環境の構築だけでなく、テストの実施も効率化できます。

[特長 5] 複数台からなるテスト環境をグループ化して管理

テスト環境はスタンドゕロン型のソフトウェゕのように 1 台で済む場合もあれば、サーバー/クラゕント型など複数のマシン

で構成する場合もあります。この場合、開発中ソフトウェゕの同一バージョン/リビジョンのビルドをそれぞれのマシンに配置す

るなど同期が必要となりますが、その管理は非常に複雑となりがちです。Lab Management 2010 はそれぞれの仮想マシンに

“Web サーバー”、“デスクトップ クラゕント” といった役割を定義し、グループ化して管理する機能を搭載します。複数の仮想

マシンをまとめて操作したり、まとめてスナップショットを取るといった作業もできるため、複雑なテスト環境を効率的に管理で

きます。

Lab Management 2010 は Team Foundation Server 2010 をベースにしています。したがって、本手順を進めるにあたっては Team

Foundation Server 2010 の基本的な知識が必要となります。

また、仮想化されたテスト環境を活用したテストの実施においては、Test Manager 2010 を活用したテストの基本的な知識が必要です。Test

Manager 2010 によるテストについては、以下の評価ガドを参考にしてください。

『Visual Studio 2010 評価ガイド - Test Manager 2010 を活用したテスト プロセスの包括的な管理』

PDF 版: http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=205672&clcid=0x411

XPS 版: http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=205673&clcid=0x411

※ PDF 版、XPS 版はフゔル形式が異なるだけで、同じ内容です。

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Visual Studio 2010 評価ガド | Visual Studio Lab Management 2010 によるテスト環境の仮想化 3

2. Lab Management ラボ環境の構築

Lab Management 2010 におけるテスト ラボ環境の構成例と、構築方法について解説します。

2.1. Lab Management ラボ環境

Lab Management 2010 は、以下の製品を組み合わせて必要な設定を行うことで機能が有効となります。

Lab Management 2010 自体をンストールすることはありません。(Lab Management 2010 の セットゕップ プログラム

は存在しません)

■ サーバー環境

Windows Server 2008

Hyper-V

Windows Server Hyper-V を構築し、仮想マシンをホストします。

仮想マシンを管理するラブラリ サーバーは、パフォーマンスやスケーラビリテゖ向

上のため、仮想マシンと別のコンピューターに構築することができます。

System Center 仮想マシンを管理します。仮想マシンの最初の構築は、Lab Management 2010 から

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Visual Studio 2010 評価ガド | Visual Studio Lab Management 2010 によるテスト環境の仮想化 4

Virtual Machine Manager 2008 R2 ではなく System Center Virtual Machine Manager 上で行います。

Visual Studio

Team Foundation Server 2010

(Team Foundation Build を含む)

開発基盤として、バージョン管理やプロジェクト管理の機能を提供します。Lab

Management 2010 と組み合わせることによって、仮想マシンへのビルド配置、自動

テスト実施などが可能です。

Visual Studio Team Agents 2010

(コントローラー)

Visual Studio Team Agents 2010 の各種コントローラーは仮想マシンに対して各種

指示を出します。目的に応じて以下のコントローラーを構築する必要があります。

Team Foundation Server と同じコンピューター上に構築することもできますが、パ

フォーマンス向上のため、別のコンピューター上に構築することもできます。

テスト コントローラー 仮想マシン上で、自動テストを実施するために必要です。

ビルド コントローラー 仮想マシン上に、ビルドを配置するために必要です。

Visual Studio Team Agents 2010

(エージェント)

Visual Studio Team Agents 2010 の各種コントローラーは、各仮想マシンのンス

トールし、コントローラー経由の指示に応じて仮想マシン上で動作します。

ラボ エージェント Lab Management 2010 でテスト環境を仮想化するた

めに必要です。

テスト エージェント 仮想マシン上で、自動テストを実施するために必要です。

ビルド エージェント 仮想マシン上に、ビルドを配置するために必要です。

■ クライアント

Visual Studio 2010 ソフトウェゕの開発、バグの修正、作業項目の作成などを行います。

Team Foundation Server 2010 の一部の操作 (テストの作成、ビルドの定義など) に

ついては Visual Studio 2010 に付属のチーム エクスプローラーが必要です。

Test Manager 2010

※ Test Manager は以下の製品に付属し

ています

- Visual Studio 2010 Ultimate

- Visual Studio Test Professional 2010

テストの実施と管理を行います。詳細については、『Visual Studio 2010 評価ガイド

- Test Manager 2010 を活用したテスト プロセスの包括的な管理』を参照くださ

い。

また、Lab Management 2010 による仮想テスト環境の管理ツールとしても使用しま

す。

Visual Studio 2010、Team Foundation Server 2010、および Lab Management 2010 のンストール方法、構成方法、ハ

ードウェゕ必要要件等については、以下のドキュメントを参照ください。

Visual Studio 2010 のインストール

http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/e2h7fzkw.aspx

Team Foundation Server 2010 インストールガイド

http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=2d531219-2c39-4c69-88ef-f5ae6ac18c9f&displayLa

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Visual Studio 2010 評価ガド | Visual Studio Lab Management 2010 によるテスト環境の仮想化 5

ng=ja

Lab Management 2010 の構築

http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/dd380687.aspx

※ 注意) 以下の Lab Management 2010 向け更新プログラムを適用ください。

http://support.microsoft.com/kb/983578/ja

2.2. システム要件

Lab Management 2010 で使用するコンピューターの最小要件および推奨要件は以下の通りです。

基本構成では、Hyper-V ホスト コンピューター、System Center Virtual Machine Manager をンストールするコンピュー

ター、およびラブラリ サーバーに対して同じ物理マシンを使用できます。

パフォーマンスやスケーラビリテゖを向上するために複数の物理マシンを利用する場合、Hyper-V、System Center Virtual

Machine Manager、ラブラリ サーバーは、それぞれ個別のコンピューターに構成することができます。

システム プロセッサ OS RAM

(最小/推奨)

ハードデゖスク

(最小/推奨)

Hyper-V ホスト 64 bit

※ ハードウェ

ゕの仮想化が

可能なコンピ

ューター

Windows Server 2008 R2 with Hyper-V (64 bit)

(Standard、Enterprise、Datacenter Edition)

Windows Server 2008 R2 - Server Core

(Standard、Enterprise、Datacenter Edition)

Windows Server 2008 with Hyper-V 64 bit SP2

(Standard、Enterprise、Datacenter Edition)

Windows Server 2008 - Server Core SP2

(Standard、Enterprise、Datacenter Edition)

4 GB / 8 GB

100 GB / 200 GB

System Center

Virtual Machine

Manager マシン

64 bit Windows Server 2008 R2 (64 bit)

(Standard、Enterprise、Datacenter Edition)

Windows Server 2008 SP2

(Standard、Enterprise、Datacenter Edition)

注意) System Center Virtual Machine Manager は

Hyper-V Server 2008 R2 にはンストールすることができ

ません

4 GB / 8 GB

200 GB /

ラブラリ

サーバー

64 bit Windows Server 2008 R2 64 bit

(Standard、Enterprise、Datacenter Edition)

Windows Server 2008 SP2

(Standard、Enterprise、Datacenter Edition)

2 GB / 4 GB 200 GB / 500 GB

Team Foundation

Server

32 bit

64 bit

Windows Server 2003 SP2

Windows Server 2003 R2 SP2

Windows Server 2008 SP2

Windows Server 2008 R2 64 bit

(Standard、Enterprise、Datacenter Edition)

2 GB / 4 GB 120 GB / 230 GB

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Visual Studio 2010 評価ガド | Visual Studio Lab Management 2010 によるテスト環境の仮想化 6

※ Team Foundation Server 2010 のシステム要件に準拠し

ます。詳細については Team Foundation Server のンスト

ールガドをご覧ください。

Team Agent

コントローラー

32 bit

64 bit

Windows Server 2003 SP2

Windows Server 2003 R2

Windows Server 2003 R2 SP2

Windows Server 2008 SP2

Windows Server 2008 R2 64 bit

(Standard、Enterprise、Datacenter Edition)

※ Team Foundation Server 2010 のシステム要件に準拠し

ます。詳細については Team Foundation Server のンスト

ールガドをご覧ください。

2 GB / 4 GB 120 GB / 230 GB

Visual Studio 2010

(Test Manager

2010)

32 bit

64 bit

Windows 7

Windows Vista® Service Pack 2 以降

Windows XP Service Pack 3 以降

Windows Server® 2008 R2

Windows Server® 2008 Service Pack 2 以降

Windows Server® 2003 R2

Windows Server® 2003 Service Pack 2 以降

※ Visual Studio 2010 のシステム要件に準拠します。詳細に

ついては Visual Studio 2010 のリリース ノートをご覧くだ

さい。

2 GB / 4 GB /

2.3. 評価環境の構築

本評価ガドで解説する機能の多くは、1 台のコンピューター構成で確認することができます。

システム要件を満たすコンピューターであれば、上記製品すべて同じ 1 台のコンピューターにンストールすることができます。

ただし、そのコンピューターはドメンに属する必要があるため、評価環境用に別のドメンを新たに構築する場合はドメン コ

ントローラー用にコンピューターがもう 1 台必要となります。

Lab Management 2010 によるラボ環境を構築するには、以下の製品が必要です。製品の評価版はそれぞれ以下の場所より入

手いただけます。

製品 評価版の場所

Windows Server 2008 R2 http://www.microsoft.com/japan/windowsserver2008/r2/trial

-software.mspx

System Center Virtual Machine Manager 2008 R2 http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylan

g=ja&FamilyID=292de23c-845c-4d08-8d65-b4b8cbc8397b

Team Foundation Server 2010 http://www.microsoft.com/japan/visualstudio/download/

Visual Studio 2010 Ultimate または

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Visual Studio 2010 評価ガド | Visual Studio Lab Management 2010 によるテスト環境の仮想化 7

Visual Studio Test Professional 2010

Visual Studio 2010 については、構築した評価環境を、製品購入後そのまま継続利用することも可能です。Visual Studio 2010

Ultimate、Visual Studio Test Professional 2010 および Visual Studio Team Foundation Server 2010、それぞれの購入した

プロダクトキーを評価版に登録することで、ゕンンストールすることなく、そのまま利用できます。詳しくは以下の Web サ

トをご覧ください。

http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/campaign/trial/

2.4. Lab Management 2010 の購入、および必要ライセンスについて

Lab Management 2010 は単体の製品としての販売ではなく、Visual Studio 2010 Ultimate with MSDN (*1)、または Visual

Studio Test Professional with MSDN (*1) の特典として提供されます。これら製品の購入に関しては、マクロソフト製品の取

り扱い販売店にお問い合わせください。

(*1) with MSDN 製品は、ボリュームラセンスにおいては、それぞれの製品の SA (Software Assurance : ソフトウェゕ ゕシ

ュゕランス) に相当します。

Lab Management 2010 で利用する System Center Virtual Machine Manager 2008 R2 は Lab Management 2010 専用

で利用する場合には、別途ラセンスの購入は不要です。また、テスト環境専用として仮想マシンを利用する場合にも、ラセン

スが不要なケースがあります。ラセンスについては以下の Web サト、およびこのサトからダウンロード可能な『Visual

Studio 2010 ライセンス ホワイトペーパー』を参考にして下さい。

http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/2010/purchase/license.aspx

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3. Lab Management 2010 を活用したテストの流れ

Lab Management 2010 を活用したテストの流れについて触れる前に、Lab Management 2010 で利用される基本的な用語の

理解が必要です。

用語 説明

仮想環境 仮想環境は仮想マシンの集合体です。テスト環境は複数のマシンから構成されることがあります。各

仮想マシンは、”デスクトップ クラゕント”, “Web サーバー” といった役割を指定でき、仮想マシ

ンをグループ化した仮想環境として管理することができます。

仮想マシンは System Center Virtual Machine Manager で作成し、仮想環境は Test Manager

2010 で作成します。

スナップショット スナップショットには、特定の時点における仮想マシンの状態が保存されます。必要なときに仮想マ

シンをこのスナップショットに戻し、スナップショットが作成された時点の状態から仮想マシンを使

用できます。問題が発生した瞬間の環境を他のエンジニゕと共有したり、テストを常に新しい状態

(環境作成直後にスナップショットを取得) に戻すなどの活用が考えられます。

テンプレート テンプレートは、マシン名やプロダクト キーなどの識別情報が削除されている仮想マシンの汎化さ

れたメージです。複数の仮想マシンを作成するときにテンプレートを使用すると、ドメンでのコ

ンピューター名の競合を回避できます。テンプレートとして仮想マシンを保存する場合、識別情報が

削除されてもゕプリケーションが動作することが条件です。

ホスト グループ ホストは仮想マシンを実行する物理コンピューターであり、ホスト グループはホストとなる物理コ

ンピューターのグループです。ホスト グループを使用すると、ホストのコレクションでの仮想マシ

ンの配置が自動的に最適化されるため、各仮想マシンを配置するホストを選択する必要がありませ

ん。

ライブラリ共有 これは、仮想マシン、テンプレート、およびその他のリソースを保存できる場所です。ラブラリ共

有によって、ラブラリ サーバー マシン上にある物理デゖスク領域が使用できるようになります。

複数のラブラリ共有を使用できます。

Lab Management 2010 の管理作業は Test Manager 2010 の [ラボ センター] より実施します。

■ ラボセンターへの切り替え

1. スタート メニューより [すべてのプログラム] – [Microsoft Visual Studio 2010] – [Microsoft Test Manager 2010] を選

択し、Test Manager 2010 を起動します。

2. [ラボ センター] に切り替えます。

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Visual Studio 2010 評価ガド | Visual Studio Lab Management 2010 によるテスト環境の仮想化 9

4. 仮想環境の構築

Lab Management 2010 でテストを実施するためには、まず仮想環境を作成する必要があります。

仮想環境は以下の 5 つのステップが必要です。

4.1. 仮想マシンの作成

Lab Management 2010 で利用するテスト用仮想マシンを作成します。

仮想マシンの作成自体は、Lab Management 2010 (Test Manager 2010) 自体ではできず、System Center Virtual Machine

Manger で行う必要があります。System Center Virtual Machine Manger についての運用や操作については、以下のドキュメン

トを参照ください。

■ System Center Virtual Machine Manager 製品ドキュメント

http://technet.microsoft.com/ja-jp/systemcenter/vmm/dd433024.aspx

Lab Management 2010 用の仮想マシンの作成方法は、通常の仮想マシンの作成方法と変わりありません。ただし、Lab

Management 2010 で操作、管理するために以下の製品のンストールと設定が別途必要となります。

リモートデスクトップ接続を有効にする

Visual Studio Team Agents 2010 をンストールする

4.1.1. 仮想マシン マスター イメージを作成する

仮想マシンのマスター メージを作成するには、System Center Virtual Machine Manger 上で行います。

■ 仮想マシン マスター イメージの作成

1. System Center Virtual Machine Manager を実行しているサーバーに管理者としてログンします。

2. [スタート] – [すべてのプログラム] – [Microsoft System Center] – [Virtual Machine Manager 2008 R2] をクリックして、

[Virtual Machine Manager 管理者コンソール] をクリックします。

3. [操作ウゖンドウ] で、[新しいバーチャル マシン] をクリックします。

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Visual Studio 2010 評価ガド | Visual Studio Lab Management 2010 によるテスト環境の仮想化 10

4. [新しいバーチャル マシン ウゖザード] で必要な設定を行います。

設定は仮想マシンをどのように作成するかによって手順が変わります。それぞれ以下の記事を参考にしてください。

■ 空のバーチャル ハードデゖスクから、バーチャル マシンを作成する方法

http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc956079.aspx

■ 既存のバーチャル ハードデゖスクから、バーチャル マシンを作成する方法

http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc956091.aspx

■ テンプレートから、バーチャル マシンを作成する方法

http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc956079.aspx

4.1.2. 仮想マシンのリモート デスクトップを有効にする

作成した仮想マシンのリモート デスクトップを有効にします。これによって仮想マシンにゲスト ベースで接続できるようにな

ります。

■ 仮想マシン マスター イメージの作成

1. 仮想マシンにゕクセスします。

2. 仮想マシンで [スタート] - [コンピューター] を右クリックし、[プロパテゖ] をクリックします。

3. [システム] ダゕログ ボックスで、[リモートの設定] をクリックします。

4. [システムのプロパテゖ] ダゕログ ボックスの [リモート] タブで、適切なオプションを選択し、[ユーザーの選択] をクリ

ックします。

5. [リモート デスクトップ ユーザー] ダゕログ ボックスで、適切なユーザー名が表示されていることを確認するか、[追加]

をクリックして他のユーザー ゕカウントを追加し、[OK] をクリックします。

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Visual Studio 2010 評価ガド | Visual Studio Lab Management 2010 によるテスト環境の仮想化 11

4.1.3. 仮想マシンにエージェントをインストールする

Lab Management 2010 より仮想マシンの操作を行うためにエージェントを仮想マシンにンストールする必要があります。

エージェントは 3 種類あり、必要となるエージェントは必要とする操作の種類によって異なります。

エージェントの種類 解説

ラボ エージェント ラボ エージェントは Test Manager 2010 より仮想マシンにゕクセスするために必要で

す。

ラボ エージェントのセットゕップ プログラムは、”Visual Studio Agents 2010” デゖスク

の中に含まれています。ラボ エージェントのセットゕップ方法については、以下の Web サ

トを参考にしてください。

■ Visual Studio Agents のンストールと構成 – ラボ エージェントのンストール

http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/dd648127.aspx#LabAgents

テスト エージェント テスト エージェントは Lab Management 2010 より仮想マシン上でテストを行うために

必要です。

テスト エージェントのセットゕップ プログラムは、”Visual Studio Agents 2010” デゖス

クの中に含まれています。テスト エージェントのセットゕップ方法については、以下の

Web サトを参考にしてください。

■ Visual Studio Agents のンストールと構成 – テスト エージェントのンストール

http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/dd648127.aspx#TestAgents

テスト エージェントは、”サービス” と “対話形式のプロセス” の 2 種類の構成がありま

す。UI の自動化テストで利用する場合には、テスト エージェントを対話形式のプロセスで

構成する必要があります。

ビルド エージェント ビルド エージェントは、Team Foundation Build によって作成されたビルドを仮想マシン

に自動配置するために必要です。

ビルド エージェントは、”Team Foundation Server 2010” デゖスクを使用し、ビルド サ

ービスをンストールすることで構成可能です。ビルド エージェントのセットゕップ方法

については、以下の Web サトを参考にしてください。

■ Visual Studio Agents のンストールと構成 – ビルド コントローラーまたはビルド

エージェントのンストール

http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/dd648127.aspx#BuildAgents

エージェント 自動化 (ワークフロー) テスト ネットワークの分離

ラボ エージェント 必要 必要 必要

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Visual Studio 2010 評価ガド | Visual Studio Lab Management 2010 によるテスト環境の仮想化 12

テスト エージェント 必要 (※テストも合わせ

て実施する場合)

必要

ビルド エージェント 必要

4.2. ライブラリへの格納

仮想マシンは「仮想マシンとして保存」「テンプレートとして保存」の 2 種類の保存方法があります。

仮想マシンの使用方法 仮想マシン テンプレート

1 台のみ使用 通常の利用方法 通常の利用方法

(ただし、識別情報が削除されても

正しく起動できること)

複数コピーし、同時に使用 ネットワーク分離を構成 通常の利用方法

(ただし、識別情報が削除されても

正しく起動できること)

テストにおいて作成した仮想マシンを 1 台しか利用しない場合には、仮想マシンとして保存する方が容易です。

一方、作成した仮想マシンを同じネットワーク環境上で複数台起動する場合には、テンプレート化を検討します。テンプレート

は、マシン名やプロダクト キーなどの識別情報が削除されている仮想マシンの汎化されたメージです。複数の仮想マシンを作成

するときにテンプレートを使用すると、ドメンでのコンピューター名の競合を回避できますが、識別情報が削除されてもソフト

ウェゕが正しく動作することが前提です。テンプレートから実際の仮想マシンが生成される際に識別子が割り振られます。したが

って、各仮想マシン間では識別子が異なるため、仮想マシンの完全なコピーではないことにご注意ください。

もし識別情報が削除されて動作しない可能性があるならば、ネットワーク分離を使用してそれぞれの仮想マシンのマシン名など

が競合しないように環境を構成します。それぞれのプラベート ネットワーク内の仮想マシンの ID は同じに指定することがで

きるため、識別子も含めた仮想マシンの完全なコピーを作成することができます。分離環境を構成する場合は、マシンがワーク グ

ループに参加しているか、環境内でホストされている Active Directory ドメンに参加している必要があります。また、分離ネ

ットワーク内の仮想マシンが、すべて 1 つのホスト上に収まる必要があります。

ネットワーク分離の詳細については、以下の Web サトを参照ください。

■ 方法: ネットワーク分離環境を作成して使用する

http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ee518924.aspx

4.3. チーム プロジェクトへのインポート

System Center Virtual Machine Manager で使用する仮想マシンを Lab Management 2010 で利用するために、まず初めに

仮想マシンやテンプレートをンポートします。

この作業の結果として、実際に新しい仮想マシンのコピーが作成される訳ではなく、単に参照が設定されるだけです。したがっ

て、この後の仮想マシンに対する変更作業によって、元の仮想マシンやテンプレートは変更されません。

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Visual Studio 2010 評価ガド | Visual Studio Lab Management 2010 によるテスト環境の仮想化 13

■ チーム プロジェクトへのインポート

1. Test Manager 2010 を起動し、[ラボ センター] に切り替えます。

2. [ラブラリ] – [仮想マシンおよびテンプレート] をクリックします。

3. [ンポート] ボタンをクリックします。

4. ウゖザードに従って必要情報を入力し、最後に [完了] ボタンをクリックします。

ステップ 操作

名前およびコンピューター [参照] ボタンをクリックし、System Center Virtual Machine Manager に格納さ

れている仮想マシンを追加します。

必要に応じて [名前]、[説明] を記述します。

[既定のロール] には、その仮想マシンが標準として使われる役割 (デスクトップ

クラゕント、Web サーバーなど) をドロップダウンリストより選択します。

コンピューターのプロパティ 各仮想マシンの設定を変更します。

[ハードウェゕ プロフゔル] タブでは、仮想マシンに割り当てるメモリを変更す

ることができます。

[OS プロフゔル] タブは、テンプレートを選択した場合、各種設定を変更します。

[コンピューター タグ] タブでは、名前と値の組み合わせで、仮想マシンにさらな

る付加情報を与えることができます。例えば仮想マシンにンストールされている

独自フレームワークのバージョンなどの情報を与えることができます。

概要 設定内容を確認します。

4.4. 仮想環境の作成

Lab Management 2010 にンポートした仮想マシンやテンプレートをもとに仮想環境を作成します。仮想マシンやテンプレ

ートを Lab Management 2010 にンポートした時と同じように、この作業で実際に新しい仮想マシンのコピーが作成される訳

ではなく、単に参照が設定されるだけです。したがって、この後の作業で元の仮想マシンやテンプレートは変更されません。

■ 仮想環境の作成

1. Test Manager 2010 を起動し、[ラボ センター] に切り替えます。

2. [ラブラリ] – [環境] をクリックします。

3. [新規作成] ボタンをクリックします。

4. ウゖザードに従って必要情報を入力し、最後に [完了] ボタンをクリックします。

ステップ 操作

名前と場所 [名前] フゖールドには仮想環境の一意の名前を入力します。

[概要] フゖールド (任意) は仮想環境の説明です。利用者がその仮想環境がどのよ

うな環境かを理解できるように入力します。

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Visual Studio 2010 評価ガド | Visual Studio Lab Management 2010 によるテスト環境の仮想化 14

[場所の選択] フゖールドは、仮想環境を構築する仮想マシンが格納されているラ

ブラリ共有の場所を指定します。

[環境タグ] 作成する環境を識別するためのキーワードを指定します。

コンピューター ンポートされた仮想マシンを [環境に追加] ボタンで環境に追加します。

追加された仮想マシンは必要に応じてロールや名前をそれぞれ [ロールの編集] –

[名前の変更] で修正します。

コンピューターのプロパティ 各仮想マシンの設定を変更します。

[ハードウェゕ プロフゔル] タブでは、仮想マシンに割り当てるメモリを変更す

ることができます。

[OS プロフゔル] タブは、テンプレートを選択した場合、各種設定を変更します。

[コンピューター タグ] タブでは、名前と値の組み合わせで、仮想マシンにさらな

る付加情報を与えることができます。例えば仮想マシンにンストールされている

独自フレームワークのバージョンなどの情報を与えることができます。

機能 仮想環境で行う以下の処理をそれぞれ定義します。

- 仮想環境内でテストを実行

- 自動化 (ワークフロー) を実行。仮想環境にビルドの配置とテストを自動的に実

施する

- ネットワーク分離。同一仮想環境のコピーを複数使用する際に、名前や IP が競

合しないようにします

概要 設定内容を確認します。

4.5. クリーン環境のスナップショットを取得

仮想環境を作成した直後のスナップショットを取得します。これによって、テストを繰り返して環境が壊れても、元に戻すこと

ができます。また、「6.2 仮想環境上での自動ビルド ~ テスト実施」で解説する通り、常にクリーンな環境で自動テストを実施す

ることができます。スナップショットの取得方法については、「5. 仮想環境の利用」を参照ください。

4.6. 仮想環境の再利用

仮想マシンは別の環境に直接コピーすることはできませんが、仮想マシンをチーム プロジェクト ラブラリに保存した後、保

存した仮想マシンを別の環境に配置することが可能です。この手順により、System Center Virtual Machine Manager で一度仮

想マシンを作成すれば、後は System Center Virtual Machine Manager を使用しなくても、Test Manager 2010 で仮想マシン

やテンプレートを作成することができるようになります。

■ 仮想環境のテンプレート化

1. Test Manager 2010 を起動し、[ラボ センター] に切り替えます。

2. [ラボ] をクリックし、該当の仮想環境を選択します。仮想環境は状態が “オフ” になっている必要があります。

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Visual Studio 2010 評価ガド | Visual Studio Lab Management 2010 によるテスト環境の仮想化 15

3. 右側ペンより仮想マシンを選択し、右クリックより [ラブラリに保存] を選択します。

4. [ラブラリに格納] ダゕログより、必要事項を設定して [保存して閉じる] ボタンをクリックします。

5. [ラブラリ] – [仮想マシンおよびテンプレート] 画面が表示されるので、仮想マシンが作成されるのを待ちます。

■ 仮想環境の配置

1. Test Manager 2010 を起動し、[ラボ センター] に切り替えます。

2. [ラボ] をクリックします。

3. [配置] ボタンをクリックします。

4. [環境の配置] 画面より、該当の環境を選択し [環境を配置] ボタンをクリックします。

仮想環境の配置において以下のメッセージが表示された場合、仮想マシンのメモリ要件が原因の場合があります。

これは仮想マシンを構成する際に、起動されていない環境が考慮され、起動されていない環境も含めてメモリがホストの許容量

を超えた場合に発生します。

起動していない環境は考慮しない設定を行う場合には、コマンドランより以下のコマンドを実行します。

1. コマンドランを管理者権限で起動します

2. Team Foundation Server ンストール フォルダーの配下の Tools フォルダーに移動します。

例) cd “C:\Program Files\Microsoft Team Foundation Server 2010\Tools”

3. 以下のコマンドを実行します。

TfsConfig.exe lab /settings /collectionName:MyCollection /hostGroup /edit /name:MyHostGroup

/labenvironmentplacementpolicy:aggressive

MyCollection : チーム プロジェクト コレクションを指定します。既定値は “DefaltCollection” の場合が多いです

MyHostGroup : 仮想マシンのホスト グループを指定します。既定値は “すべてのホスト” の場合が多いです。

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5. 仮想環境の利用

5.1. 仮想マシンの操作

仮想マシンには Windows リモート デスクトップで接続することができます。Lab Management ラボ環境の仮想マシンへの

ゕクセス用に Test Manager 2010 の [Microsoft 環境ビューゕー] が提供されています。

■ 仮想環境への接続

1. Test Manager 2010 を起動し、[ラボ センター] に切り替えます。

2. [ラボ] をクリックし、該当の仮想環境を選択します。

3. 右側ペンより仮想マシンをダブルクリック、または右クリックより [接続] を選択します。

操作 説明

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(1) 開始 仮想マシンを起動します

(2) 接続 環境ビューゕーを立ち上げ、仮想環境に接続します。

(3) シャットダウン 仮想マシンの OS をシャットダウンします。これによって仮想マシンが使用している CPU、メ

モリ、デゖスクのリソースは解放されます。

(4) 電源オフ 環境内のすべての仮想マシンの電源がオフとなります。すべての仮想マシンをオフにするだけで、

それぞれの OS がシャットダウンされるわけではありません。基本的には事前にシャットダウン

することが推奨です。

(5) 一時停止 仮想マシンを一時停止します。いったん処理を停止させつつも、後でその状態を正確に再開する

ことが可能です。一時停止状態にすることでシステム リソースを節約することができますが、実

際には CPU、メモリ、デゖスクのリソースは解放されません。

(6) 使用中としてマーク 使用中としてマークすることで、その環境に対する操作が行われたときに “警告” を表示させる

ことができます。

(7) スナップショットを取得 仮想環境のスナップショットを取得します。

仮想マシンがドメンに接続されている場合、ドメンに接続する環境内のすべての仮想マシン

に対して gpupdate /force コマンドを実行して、ユーザー ポリシーへの変更がすべて反映され

るようにします。このコマンドを実行しないと、配置スクリプトが正しく機能しない、またはテ

ストが正常に実行されない可能性があります。

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6. 仮想環境上でのテストの実施

Lab Management 2010 は Test Manager 2010 による自動テスト、および手動テストの両方で仮想環境をテスト環境として

活用することができます。Test Manager 2010 によるテストの実施については、『Visual Studio 2010 評価ガイド - Test

Manager 2010 を活用したテスト プロセスの包括的な管理』を参照ください。

6.1. 仮想環境への配置

Team Foundation ビルドで仮想環境にゕプリケーションを配置するには、以下の 2 つのビルド定義が必要となります。

(1) 通常のビルド定義: 仮想環境に配置するゕプリケーション自身のビルド定義です。ラボ用のビルド定義から呼び出されます。

(2) ラボ用のビルド定義: 仮想環境への配置、テストを自動化するためのワークフロー用定義です。

Team Foundation ビルドの定義方法の詳細については、以下の Web ページを参考ください。

■ アプリケーションのビルド

http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms181709.aspx

■ ビルドの作成

1. Visual Studio 2010 を起動します。

2. チーム エクスプローラーより該当のチーム プロジェクトに接続します。チーム エクスプローラーを表示するには、メニュー

より [表示] – [チーム エクスプローラー] を選択します。

3. チーム エクスプローラーより、チーム プロジェクトのツリーを展開します。

4. [ビルド] ノードを右クリックし、[ビルド定義の新規作成] を選択します。

5. [新しいビルド定義] 画面より、それぞれ以下 2 つのビルド定義を作成します。

■ 通常のビルド定義

全般 基本手順と変わりありません。

ビルド定義名、説明にわかりやすいものを入力します。

トリガー [手動]、[スケジュール] を選択します。[ビルドのロール] も選択可能ですが、推奨ではあ

りません。

ワークスペース 基本手順と変わりありません。

ビルド対象のソリューションを選択します。

ビルドの既定値 基本手順と変わりありません。

ビルド コントローラーと、ビルドの出力フゔルを指定する共有フォルダーを指定しま

す。

プロセス [ビルド プロセス パラメーター] の [3. 詳細] を展開し、[テストの無効化] を “True”

に変更します。

アイテム保持ポリシー 基本手順と変わりありません。

ビルドの成否それぞれにおいて、ビルドをどれくらいの期間保持するかを決定します。

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■ ラボ用のビルド定義

全般 基本手順と変わりありません。

ビルド定義名、説明にわかりやすいものを入力します。

トリガー [手動]、[スケジュール] を選択します。[ビルドのロール] も選択可能ですが、推奨では

ありません。

ワークスペース 基本手順と変わりありません。

ビルド対象のソリューションを選択します。

ビルドの既定値 [このビルドは出力フゔルを格納フォルダーにコピーします] チェックボックスをオフ

にします。(出力フゔルの格納はラボのビルド定義側で行います)

プロセス [ビルド プロセス テンプレート] の横にある、[詳細の表示] の下矢印をクリックし、表

示 さ れ る [ ビ ル ド プ ロ セ ス フ ゔ ル ] ド ロ ッ プ ダ ウ ン リ ス ト を

“LabDefaultTemplate.xaml” に変更します。

次に [ラボ プロセスの設定] の値にある […] をクリックします。

ラボプロセスの設定

ようこそ [次へ] をクリックします。

System Center Virtual Machine Manager 環境に接続できない場合は、エラーが発生し

ます。

環境 [環境名] ドロップダウンリストより、ゕプリケーションを配置する仮想環境を選択しま

す。

環境を特定の状態 (クリーンな初期化状態の環境など) に戻すには、[環境の特定のスナッ

プショットに戻す] チェック ボックスをオンにし、[スナップショット名] より、特定の

スナップショットを選択します。

ビルド [Team Foundation のビルドを使用する] をオンにし、前の手順で作成した通常のビルド

定義を選択します。

配置するゕプリケーションのビルドとして、以下のいずれかを選択します。

本ワークフローを実施するたびに、新たにビルドを作成するには、[新しいビルドを

キューに入れる] を選択します。

本ワークフローを実施する際に、特定のビルドを使う場合には [既存のビルドを選択

する] を選択し、該当のビルドをドロップダウンリストより選択します。

Team Foundation ビルドを使用しない既存のビルドを使う場合には、[指定した場所のビ

ルドを使用する] を選択し、ビルドの UNC パスを指定します。

配置 ゕプリケーションを配置するには [ビルドを配置する] をチェックします。

[追加] ボタンをクリックし、配置や事前処理を実行するコマンドやスクリプトを指定しま

す。

コマンド プロンプトから実行されるコマンド (mkdir, バッチ フゔルなど) を指定す

る場合、”cmd /c” を使用してコマンドを開始する必要があります。

例) cmd /c $(BuildLocation)\copyexe.bat $(BuildLocation)

(実行可能フゔルを仮想マシン上のローカル デゖレクトリにコピーする)

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Visual Studio 2010 評価ガド | Visual Studio Lab Management 2010 によるテスト環境の仮想化 20

配置スクリプトには以下の変数が使用可能です。

$(BuildLocation): ビルドの場所

$(ComputerName_<仮想マシン名>) : 仮想マシンの完全修飾ドメン名

例) $(ComputerName_VMWin7) --- VMWin7 という仮想マシン名

$(InternalComputerName_<仮想マシン名>) : ネットワーク分離機能を使用する

仮想マシンのコンピューター名

例) $(InternalComputerName_ VMIsolated1) --- VMIsolated1 という仮想マシ

ンのコンピューター名

コマンドに特定の作業フォルダーが必要な場合、[作業デゖレクトリ] ボックスにフォルダ

ーを指定します。

ゕプリケーションを配置した後、テストを実行する前に環境のスナップショットを取得す

るには、[ビルドを配置した後で、環境のスナップショットを取得する] チェック ボック

スをオンにします。

[スナップショットのリンクへのパスを入力してください]には、配置後スナップショット

を格納する共有フォルダーの UNC パスを入力します。ビルド コントローラーのユーザ

ー ゕカウントには、この共有フォルダーへの書き込みゕクセス許可が必要です。(*1)

テスト ゕプリケーションの配置後にテストを実行するには、[これらのテストを環境で実行する]

チェック ボックス をオンにし、自動テストが含まれるテスト計画、テスト スートを

選択、自動テストの条件としてテストの構成、テストの設定を指定します。

自動テストについては、『Visual Studio 2010 評価ガイド - Test Manager 2010 を

活用したテスト プロセスの包括的な管理』を参照ください。

アイテム保持ポリシー 基本手順と変わりありません。

ビルドの成否それぞれにおいて、ビルドをどれくらいの期間保持するかを決定します。

(*1) 配置後スナップショット

環境の配置後スナップショットは、問題の解決に有用です。例えば、開発者が環境に接続してテストを再実行し、報告された問題

について確認することができます。配置後スナップショットを取得するには、以下の2つの作業が必要です。

・ スナップショットを格納するための共有フォルダーを作成

・ ビルド コントローラーのサービス ゕカウントに、この共有フォルダーへの書き込みゕクセス許可を与える

※ 上記手順は Windows OS のエクスプローラーより実施する、フォルダー作成、ゕクセス権限の付与と変わりありません。

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6.2. 仮想環境上での自動ビルド ~ テスト実施

作成したラボ用ビルド定義を実施することで、仮想環境へのゕプリケーションの配置からテストの実施 (ワークフロー) を自動

的に実施することができます。テストの実行は、Team Foundation ビルドの基本操作と同じです。詳細については、以下の Web

ページを参考にしてください。

■ ビルドの実行と監視

http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms181721.aspx

■ 仮想環境上での自動ビルド ~ テストの起動

1. Visual Studio 2010 を起動します。

2. チーム エクスプローラーより該当のチーム プロジェクトに接続します。チーム エクスプローラーを表示するには、メニュー

より [表示] – [チーム エクスプローラー] を選択します。

3. チーム エクスプローラーより、チーム プロジェクトのツリーを展開します。

4. [ビルド] ノードを展開し、作成したラボ用ビルド定義を右クリックして [新しいビルドをキューに配置] を選択します。

5. [ビルド “xxxx” をキューに配置] ダゕログの [キューに登録] をクリックします。

■ 仮想環境上での自動ビルド ~ テストの実行確認

1. [ビルド] ノードより、作成したラボ用ビルド定義をダブル クリックします。

2. 進行状況をより詳細に確認するには、ビルド エクスプローラーより該当のビルドをダブル クリックします。

3. 最新の状況に更新するには Visual Studio 2010 のメニューより [表示] – [最新の情報に更新] を選択します。

■ 仮想環境上での自動ビルド ~ テストの実行結果の確認

1. [ビルド] ノードより、作成したラボ用ビルド定義をダブル クリックします。

2. ビルド エクスプローラーの [完了] タブをクリックします。

3. 該当のビルドをダブル クリックして結果を確認します。

6.3. 仮想環境上でのテスト結果の分析

テストの実行結果は Test Manager 2010 より確認することができます。

■ 仮想環境上でのテスト結果の分析

1. Test Manager 2010 を起動します。

2. [テスト センター] – [テスト] – [テストの実行を分析] を選択します。

3. 該当のテストを選択し、ダブルクリックで開きます。

4. (任意) 後で追跡が容易となるようにタトルを修正します。

5. (任意) 詳細情報をコメントに記述します。

6. (任意) [テスト] を展開し、テスト結果を確認します。テストが失敗した場合、[エラーの種類]、[解決策] をそれぞれドロッ

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プ ダウンリストより更新します。[結果の概要] のグラフが変わっていることがわかります。

※ すべてのテストの結果、エラーの種類、解決策の状況は、[テスト センター] – [計画] – [プロパテゖ] の [テスト計画の

状態] より確認することができます。

6.4. 仮想環境上での手動テストの実施

Test Manager 2010 を活用して、仮想環境を活用した手動テストを実施することができます。

手動テストにおいて仮想環境を利用することで、テスト中にスナップショットを取得することができ、問題が発生した瞬間の環

境を保持し、テストを行っていない開発者にその環境を引き渡すことができます。

Test Manager 2010 によるテストの実施については、『Visual Studio 2010 評価ガイド - Test Manager 2010 を活用した

テスト プロセスの包括的な管理』を参照ください。

図: 手動テストで、仮想環境のスナップショットを取得

取得したスナップショットは Team Foundation Server のバグ票に添付されます。

開発者は、”バグ票” 作業項目のリンクより、スナップショットにゕクセスすることができます。

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Visual Studio 2010 評価ガド | Visual Studio Lab Management 2010 によるテスト環境の仮想化 23

図: 問題が発生した仮想環境のスナップショットを復元

6.5. 仮想環境上での自動テストの実施

Test Manager 2010 を活用して自動テストを仮想環境上で実施することができます。

仮想環境上での自動テストの実施については、物理環境上の自動テストと基本的に同じ手順です。Test Manager 2010 による

テストの実施については、『Visual Studio 2010 評価ガイド - Test Manager 2010 を活用したテスト プロセスの包括的な管

理』を参照ください。

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Visual Studio 2010 評価ガド | Visual Studio Lab Management 2010 によるテスト環境の仮想化 24

7. 参考情報

本ホワトペーパーでは、Lab Management 2010 による仮想化されたテスト環境の構築方法について解説しました。仮想環

境の運用など、より詳細な情報については、以下の MSDN Library の記事を参考にして下さい

■「アプリケーションのライフサイクルでの仮想ラボの使用」

http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/dd997438.aspx

■「Lab Management の構成と管理」

http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/dd936084.aspx

また、Lab Management 2010 は Test Manager 2010 のテスト機能とともに活用することで、その利点を最大化することが

できます。Test Manager 2010 によるテストについては以下のホワトペーパーを参考にして下さい。

■『Visual Studio 2010 評価ガイド - Test Manager 2010 を活用したテスト プロセスの包括的な管理』

PDF 版: http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=205672&clcid=0x411

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※ PDF 版、XPS 版はフゔル形式が異なるだけで、同じ内容です。

Page 28: Visual Studio Lab Management 2010 による テスト環境の仮 …download.microsoft.com/download/B/4/7/B476F8BD-E838-4B80...のスナップショットを取って環境を保持することで解決できます。取得したスナップショットはバグ票に添付して、他のエンジニ

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