第53号 「中国方面 dig 指導者養成講座」 · dig 研修第1...
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第53号 「中国方面 DIG 指導者養成講座」
日時:2013 年 10 月 14 日(月)13 時 30 分~16 時
会場:広島市西区区民センター
主催:日本防災士会広島県支部
参加者:90人(広島県 56人、山口県、岡山県、鳥取県)
参加した防災士と講師橋本常任理事
研修:「中国方面 DIG 指導者養成講座」
講師:日本防災士会事務局 橋本 茂 常任理事
開催挨拶:広島県箱上支部長
はじめに「日本防災士会中国支部連絡協議会」が設立されたことが報告
され、今後は中国支部間の連携をとり、各支部の防災レベルの向上に協
力して行くことが報告された。
今回の DIG 指導者養成講座は広島県支部が企画したが山口県、岡山県、
鳥取県支部からも多数の防災士が参加され、本部の橋本常任理事による
中国地方で初めての講習会であり、有意義なものとなる事を期待してい
ます。
広島県支部箱上支部長の
挨拶の様子
DIG 講習指導:橋本講師(本部常任理事)
今回DIG講習会への参加者の中で 60~70%の人はDIG受講の経験はあっ
たが橋本講師の充実した研修指導を期待し熱心に受講した。
橋本講師の研修説明の様子 計 12 グループの参加者の様子
DIG 研修第 1 段階(準備・目的・被害イメージ):
研修は 8 人/ 班*10 班 と 7 人/ 班*2班 計 12 班のグループ単位で
研修ワークが進められた。
ポイント1:
① 平時に災害をリアルにイメージする事
→ 災害についての知識から厳しい被害を想定!
②必要資料の準備。
→ 地域の地図、ハザードマップ、被害想定図、筆記用具等。
③ 被害想定とは防災対策立案の「一つのシナリオ」であり、想定
を越えることはありうる。
→ 安易な想定では役立つ防災対策にならない!
ポイント 2:地域防災の出発点
① まちの特性を知る
→地形、インフラ、公共施設、ゼロメートル地帯、避難所
② 被害想定を知る
→地震動、津波予測、ハザードマップ活用する
③ 被害時の対応を考える
→安全な場所への避難、要援護者の避難誘導
DIG 研修第2段階(市街地の被害、防災の特徴):
→市街地地図を使って身近な災害対策を考える
地形、インフラ、公共施設、自宅、防災拠点等をカラーマジック
で表示して防災、災害対応の視点から街の特徴を考える
地図をテーブルにセットの様子 ビニールシートを地図の上に貼る
災害危険個所、安全施設、避難所等 街の災害・防災の要点をポストイッ
街の問題個所、特徴が分かる トに書き込み報告
→ハザードマップ避難予想の表示(地震震度、洪水・津波の浸水高さ)で危険
地区が明確になる
DIG 研修第3段階(大地震、大津波発生対応):
被害想定と災害対策:住宅地図を使って身近な災害対策を考える
→大地震(震度6強以上)が発生した。自分と家族は無事だったが街は被害大。
初期火災発生、家屋倒壊、ブロック転倒、救助、応急手当などの対応策必要。
→津波の発生、津波高さ5mにより街が浸水、避難対策必要。
→避難後の避難所での厳しく、不便な生活の覚悟が必要。
震度6<の地域、津波浸水5mの地域 地域の災害の要点、避難所及び
を地図に表示危険な地域が明確になる 避難経路などポストイットに纏める
地域の災害上の要点と避難所への 講習会終了後参加者に「DIG 指導者
安全な避難などを纏め報告の様子 養成講座修了証」が発給された
講習後の感想:
1. DIG 講習から得た事
・災害発生前に次に来る災害内容と被害規模を予想しておく事
・被害予想に対する防災、減災対策を立てておく事
・被害予想は難しいが知識、意識、防災取り組みは減災に役立つ
2. 地域防災に活かす事
・地域の状況(地理、インフラ、公共施設、住民)把握し、危険、弱点
を知り、備えに取り組む
3. 中国 4 県の参加者による混成チームでの研修は今後の連携協力に役立つ
4. 本部との意見交換
講習終了後参加会員から本部と地方支部の効果的交流を求む意見があっ
た。橋本常任理事より実現に向け努力すると話された
今回の講習会は DIG 講習の意義はもとより、中国地方の防災士の交流が出来
た事は今後の支部相互の情報交換、協力支援の契機となった
(会報作成 桑木光信)